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  • 角田裕毅 F1スペインGP出場が正式決定 レーシングブルズから3戦連続参戦

    角田裕毅 F1スペインGP出場が正式決定 レーシングブルズから3戦連続参戦

    角田裕毅が、2026年F1第14戦スペインGPにレーシングブルズから出場することが正式に決定した。チームが発表し、F1公式も角田裕毅が今週末のマドリードで引き続きレーシングブルズをドライブすることを明らかにした。

    角田裕毅はオランダGPでレーシングブルズのレースシートに復帰し、イタリアGPでは10位入賞。スペインGPで3戦連続の参戦となり、アービッド・リンドブラッドと再びコンビを組む。

    レーシングブルズが角田裕毅の出場を正式発表
    レーシングブルズはスペインGPを前に、角田裕毅の出場継続を正式に発表した。

    「裕毅は今週末のマドリードでも引き続きチームから出場する」

    F1公式もドライバーラインナップを発表し、「リアム・ローソンと角田裕毅は今週末のスペインGPでも、それぞれレッドブル・レーシングとレーシングブルズから再び出場する」と伝えた。

    今回の体制継続は、アイザック・ハジャーが負傷からの復帰を見送ったことによるものだ。ハジャーは夏休み中のトレーニングで左手首を負傷し、オランダGPとイタリアGPを欠場。ローソンがレッドブル・レーシングで代役を務め、それに伴って角田裕毅がレーシングブルズのレースシートに復帰している。

    ハジャーは回復が順調に進んでいるものの、レッドブルは「まだコックピットに戻れる状態ではない」と判断。スペインGPでもローソンがマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めることになり、角田裕毅のレーシングブルズでの参戦継続が決まった。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) スペイングランプリ

    イタリアGPでは復帰2戦目で10位入賞
    角田裕毅はレーシングブルズ復帰2戦目となった前戦イタリアGPで10位に入り、復帰後初のポイントを獲得した。

    モンツァでは赤旗後の再スタートでグリッド位置を間違え、スタート手順がやり直される場面もあったが、実際のスタートでは順位を上げ、ポイント圏内まで浮上。最終的に10位でチェッカーを受けた。

    スペインGPでは、マドリードの市街地コースが新たな舞台となる。角田裕毅にとってはレーシングブルズ復帰後初めて経験するコースとなり、イタリアGPに続く2戦連続入賞を目指す週末となる。

  • アイザック・ハジャー F1スペインGP欠場が正式決定「まだ復帰できる状態ではない」

    アイザック・ハジャー F1スペインGP欠場が正式決定「まだ復帰できる状態ではない」

    アイザック・ハジャーが、2026年F1第14戦スペインGPを欠場することが正式に決定した。レッドブル・レーシングは、負傷からの回復は順調に進んでいるものの、ハジャーはまだF1マシンのコックピットに戻れる状態ではないと発表した。

    ハジャーの代役は引き続きリアム・ローソンが務め、今週末にマドリードで開催されるスペインGPでもマックス・フェルスタッペンとコンビを組む。ハジャー自身もマドリードを訪れ、チームに帯同する予定となっている。

    ハジャーは夏休み中のトレーニングで左手首を負傷し、オランダGPとイタリアGPを欠場。ローソンがレッドブル・レーシングで代役を務め、それに伴って角田裕毅がレーシングブルズのレースシートに復帰している。スペインGPでもこの体制が継続されることになった。

    ハジャーのスペインGP欠場をレッドブルが正式発表
    レッドブル・レーシングはスペインGPを前にドライバーラインナップについて「ザントフォールトとモンツァでチームのためにレースをしたリアムは、今週末マドリードで開催されるスペインGPでも、引き続きマックスとともに走る」と発表した。

    ハジャーについては、回復そのものは順調に進んでいると説明する一方、実戦復帰にはまだ時間が必要だと判断した。

    「この決定は、アイザックの回復が順調に進んでいる一方で、まだコックピットに戻れる状態ではないことを受けて下された。アイザックはマドリードを訪れ、チームをサポートする」

    「オラクル・レッドブル・レーシングの全員が、アイザックが近いうちに再びステアリングを握ることを楽しみにしている」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) スペイングランプリ

    リアム・ローソンが3戦連続で代役
    ハジャーの欠場により、ローソンはオランダGP、イタリアGPに続いて3戦連続でレッドブル・レーシングから出場することになった。

    また、ローソンがレッドブル・レーシングで代役を継続することに伴い、レーシングブルズでは角田裕毅が引き続きレースシートを担当する。レーシングブルズも「裕毅は今週末のマドリードでも引き続きチームから出場する」と正式に発表した。

    F1公式も、スペインGPではローソンと角田裕毅がそれぞれレッドブル・レーシングとレーシングブルズから引き続き出場すると発表している。

    ハジャーの具体的な復帰戦については明らかにされていない。ただし、スペインGPにはチームとともに参加する予定で、レッドブルも「近いうち」の復帰を期待している。まずはマドリードでチームをサポートしながら、F1復帰に向けて回復を続けることになる。

  • リアム・ローソン レッドブルF1代役継続にパーメイン「理想的ではない」

    リアム・ローソン レッドブルF1代役継続にパーメイン「理想的ではない」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、負傷したアイザック・ハジャーに代わってリアム・ローソンがレッドブル・レーシングからF1イタリアGPに出場した状況について「理想的ではない」と率直に語った。

    ローソンはF1オランダGPに続いて2戦連続でハジャーの代役を務めた。レーシングブルズにとっても、レッドブル・レーシングからローソンを借りる現在の体制は本来望んでいたものではない。

    パーメインによれば、ローソン自身もチームへの協力には前向きである一方、自分のマシンに戻ることを望んでいるという。

    イタリアGPでは事前に代役プランを準備
    ハジャーは復帰を目指して可能な限りの準備を進めていたが、レーシングブルズ側もローソンが再び代役を務める可能性を想定していた。

    「今週末は少し楽だった。彼(ローソン)は、ここで走る可能性が非常に高いことを分かっていた」とパーメインはSky F1に語った。

    「アイザックは復帰するためにできることをすべてやった。ただ、我々はシミュレーターのセッションを計画していたし、フライトもシミュレーターの予定もすでに用意してあった。あとは、それを実行に移すだけだった」

    オランダGPで急きょ代役を務めた経験を踏まえ、イタリアGPではハジャーが出場できなかった場合に備えた準備をあらかじめ整えていた。そのため、ローソンを再びレッドブル・レーシングのマシンに乗せるまでの手続きは、前戦よりスムーズだったという。

    「リアムは自分のマシンに戻りたがっている」
    一方でパーメインは、ローソンをレッドブル・レーシングへ送り出し続ける現在の状況がレーシングブルズにとって好ましいものではないことも認めた。

    「理想的ではない。我々にとって間違いなく理想的ではない。リアムは喜んで助けてくれているけど、『自分のマシンに戻りたい』と言っている」

    ローソンにとってレーシングブルズは本来の所属先であり、代役としてレッドブル・レーシングをドライブする現在の立場は一時的なものだ。パーメインは、ハジャーが復帰できればローソンのシートはすぐに用意されると本人に伝えている。

    「私は彼に『アイザックが健康を取り戻して走れるようになったら、シートはすぐに君のために用意されている』とはっきり伝えている」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    レッドブルとレーシングブルズの違いをフィードバック
    ローソンが2台を短期間で乗り比べたことで、レーシングブルズはレッドブル・レーシングとのマシン特性の違いについて直接的なフィードバックも得ている。

    「彼はいくつかフィードバックをくれた。そのひとつが、向こうのマシンにはかなり大きなロードがあるということだ。高速域ではそれを本当に感じると言っている」

    「特にザントフォールトの非常に高速なコーナーでは、そのロードをはっきり感じられたと言っていた」

    一方、レーシングブルズのマシンには低速域で扱いやすい部分があるという。

    「我々のマシンは低速コーナーの中盤から出口にかけて、もう少しフレンドリーだ。速さでは及ばないかもしれないし、おそらく実際にそうだろう。ただ、少し扱いやすいのだと思う」

    ローソンはハジャーがF1に復帰できる状態になるまでレッドブル・レーシングの代役を務める見通しだ。ただし、復帰時期があらかじめ固定されているわけではなく、ハジャーのコンディションが十分に回復したと判断されれば、ローソンはレーシングブルズのシートへ戻ることになる。

  • レーシングブルズF1代表 角田裕毅を称賛「わずか2戦目で入賞は見事」

    レーシングブルズF1代表 角田裕毅を称賛「わずか2戦目で入賞は見事」

    レーシングブルズF1代表のアラン・パーメインが、2026年F1第13戦イタリアGPで10位入賞を果たした角田裕毅を称賛した。チーム復帰からわずか2戦目でポイントを獲得した角田裕毅について「見事な仕事だった」と評価した。

    角田裕毅は、負傷したアイザック・ハジャーの代役として前戦オランダGPからレーシングブルズに復帰。モンツァでは後方から順位を上げ、10位でチェッカーを受けた。アービッド・リンドブラッドも8位に入り、レーシングブルズはホームレースでダブル入賞を果たした。

    パーメイン「2台ともポイント圏内でフィニッシュできた」
    レーシングブルズにとって、イタリアGPは本拠地ファエンツァを置く母国での一戦。パーメインは、完璧な週末ではなかったとしながらも、チームが持てる力を最大限に引き出したと振り返った。

    「我々にとって堅実な週末だった。母国でレースをして、ファンの情熱を感じられるのはいつだって特別なことだ。今日は友人や家族もグランドスタンドに来て応援してくれた」

    「完璧ではなかったが、我々が持っていたものを最大限に生かせたのは間違いない。最終的に2台ともポイント圏内でフィニッシュできた」

    そしてパーメインは、8位のリンドブラッドと10位の角田裕毅の仕事を評価し、特に復帰2戦目でポイントを獲得した角田裕毅を称賛した。

    「2人のドライバーとも素晴らしい仕事をしてくれた。そして、わずか2戦目でポイントを獲得した角田裕毅は特に称えたい。見事な仕事だった」

    レーシングブルズは次戦マドリードGPに向けてすぐに準備へ入る。

    「短い間隔で次のレースがやってくる。今夜ファエンツァに戻り、明日はデブリーフを行って、すぐに迫っているマドリンクに集中する」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    角田裕毅「ポイント圏内に戻れて本当にうれしい」
    角田裕毅自身も、復帰2戦目でのポイント獲得に満足感を示した。

    「今日はいいレースができました。結果には本当に満足していますし、ポイント圏内に戻ってこられてうれしいです。これほど早くペースを取り戻せるよう助けてくれたVCARBのみんなに心から感謝しています」

    角田裕毅はミディアムタイヤで長いスティントを走り切った。当初はタイヤを最後まで持たせられるか不安もあったという。

    「ミディアムタイヤを最後まで持たせられるか少し心配していましたが、予想以上にうまく機能してくれました。マシンの新しい部分をいろいろ学ぶことを本当に楽しんでいますし、乗る機会を得るたびに積み上げていけています」

    さらに今後のF1参戦機会についても、角田裕毅は準備ができていると強調した。

    「もし今後チャンスが巡ってくるのであれば、もちろん準備はできています。でも、一番大切なのはアイザックが順調に回復を続けることです。彼の回復を心から願っています」

    角田裕毅はレーシングブルズ復帰2戦目で今季の同チーム初ポイントを獲得。リンドブラッドとのダブル入賞によってホームレースを締めくくり、パーメインからもその適応力と結果を高く評価された。

  • マックス・フェルスタッペン F1イタリアGPで3位「自分が亀になったみたい」

    マックス・フェルスタッペン F1イタリアGPで3位「自分が亀になったみたい」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第13戦イタリアGP決勝を3位で終えた。レッドブル・レーシングのRB22で一時トップに立つなど激しいバトルを繰り広げ、最終的に表彰台を獲得した。

    フェルスタッペンは、メルセデス勢を相手に何度もオーバーテイクを仕掛けた一方、ストレートでのエネルギーデプロイメント不足が大きな制約になったと説明。前戦オランダGPから立て直したマシンには手応えを示しながらも、モンツァではメルセデスのパワーユニットを搭載するマシンに対抗するのが難しかったと振り返った。

    一時トップ浮上もメルセデス勢には届かず
    フェルスタッペンはレース序盤から積極的な走りを見せ、ジョージ・ラッセルを抜いてトップに立つ場面もあった。その後もシャルル・ルクレール、オスカー・ピアストリ、アンドレア・キミ・アントネッリらと激しくポジションを争った。

    「僕たちにとって表彰台に戻れたのは本当によかった。モンツァはいつだって特別だからね。簡単ではなかったし、戦わなければならなかったけど、全体として僕たちにとって素晴らしいパフォーマンスだったと思う」

    一方で、最大の問題として挙げたのがストレートでのデプロイメントだった。

    「最大の制約は、メルセデスのパワーユニットを搭載したマシンと比べて、ストレートでかなり早い段階からデプロイメントに苦しんでいたことだ。それ以外にもいくつか問題が残っていた」

    レース後のインタビューでも、その点をより率直に語っている。

    「バトルしようとはしたけど、僕たちはストレートが遅すぎた。同じだけのデプロイメントがない。それによってかなりタイムを失うし、あるところまで行くと、もう守り切れなくなる」

    「唯一のチャンスはブレーキングを遅らせること」
    ストレートで不利を抱えたフェルスタッペンは、ブレーキングでポジションを取り返す戦いを強いられた。特にターン2からターン4にかけては、アウト側から大胆なオーバーテイクを何度も成功させた。

    「僕はストレートがあまりにも遅かったから、唯一のチャンスはブレーキングを遅らせて、バトルになったときに毎回ポジションを取り返そうとすることだった。でも、それがうまくいった」

    FIAの記者会見では、その攻防について「自分が亀になったみたいに、みんなに横を通り過ぎられるのは、正直あまり楽しくない」と表現した。

    「だからアウト側からやり返すしかなかった。マシンはブレーキングではいいから、ブレーキングゾーンを攻める自信はあった。スタートでは2回、ターン2とターン4でそれができた。楽しい部分もあるけど、同時にフラストレーションもある。でも、できることをすべて最大限に生かそうとした」

    スタートにも不満「かなりよくなかった」
    フェルスタッペンは、ストレートでのデプロイメント不足だけでなく、スタートも問題のひとつだったと振り返った。

    「スタートはかなりよくなかった。でも、その後はストレートがあまりにも遅かったから、いくつかの場所では攻めるしかなかった。特にメルセデスのパワーユニットを搭載したマシンと比べて、エネルギーのデプロイメントでかなり差があった」

    それでも、メルセデス勢に次ぐ3位という結果については前向きに受け止めている。

    「表彰台に上がれたのは、僕たちにとってかなり堅実な結果だと思う。メルセデスは明らかに強すぎたし、ザントフォールトでも難しい週末だったことを考えれば、ここで彼らの後ろでフィニッシュできたのはとてもポジティブだ」

    今季中にその差を埋められるかと問われると、「難しいだろうね」と認めた。

    さらに、レッドブルがその差を縮めるために何を改善する必要があるのかという質問には、「多くのこと」と短く答えている。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    VSCでタイヤ交換「ミディアムでは最後まで行けなかった」
    レース終盤にバーチャルセーフティカー(VSC)が導入されると、フェルスタッペンはアントネッリとともにピットイン。フレッシュタイヤを履き、再び順位を上げて3位を確保した。

    「ミディアムでは最後まで行けなかったと思うから、ピットに入れたのはよかった。僕たちにとっては、そうするのがかなり明確だったと思う」

    ただし、新しいタイヤを履いてもストレートでの弱点は消えなかった。

    「VSCでピットに入って、よりいいタイヤを履いて他のマシンを抜いていった。でも、相手がオーバーテイクモードについてこられると、それが僕たちには強力すぎて、タイヤがよくても本当に守るのが難しかった。マクラーレン勢を抜くのにも少し時間がかかった」

    さらに、ターン2では路面が崩れたことで危ない場面もあった。

    「ターン2では舗装が剥がれていて、コーナーを回っていたら突然、路面から出たルーズなグラベルでそのまま真っすぐ行ってしまった。それでマクラーレン勢がまたオーバーテイクモードに入れる位置まで戻ってきて、再び引き離すまで時間がかかった」

    RB22のリアの問題も「まだ残っている」
    フェルスタッペンは予選後、RB22のリアアクスルの挙動に不満を示していた。その問題は決勝でも解消されていなかったという。

    「まだある。何も変わっていない。単純によくない。バンプや縁石、特に低速で苦しんでいる。リアアクスルがあまり追従してくれない感じがまだある。今日も理想的ではなかったし、パフォーマンスを失っていた。でも、そういう状況だった」

    それでも、マシンが思うように決まらなかったオランダGPからは前進した。

    「ザントフォールトではかなり難しい週末で、マシンも僕の好みではなかった。でも今回は金曜日から土曜日にかけて大きく立て直して、マシンを間違いなくよりいいウインドウに入れることができた」

    「それでも、まだ改善しなければならない部分はいくつかある。それに、もちろんストレートでのデプロイメントという明らかな問題もある」

    メルセデス勢のペースには届かなかったものの、一時はトップを走り、最終的に3位表彰台を獲得したフェルスタッペン。厳しい条件のなかで結果を最大化したことには満足感を示した。

    「できることはすべてやったし、レース中にはトップにも立てた。それはエキサイティングだった。残念ながらメルセデス勢にはあと少し届かなかったけど、表彰台で週末を終えられたのはものすごくいい結果だった」

  • キミ・アントネッリ F1イタリアGPで母国初優勝に涙「絶対に忘れない一日」

    キミ・アントネッリ F1イタリアGPで母国初優勝に涙「絶対に忘れない一日」

    アンドレア・キミ・アントネッリは、2026年F1第13戦イタリアGP決勝で19番グリッドから大逆転を果たし、母国モンツァで今季7勝目を挙げた。イタリア人ドライバーによるイタリアGP制覇は1966年以来となる。

    スタート直後から猛烈な追い上げを見せたアントネッリは、赤旗中断と再スタートを経て一気に上位へ進出。チームメイトのジョージ・ラッセル、マックス・フェルスタッペンとの激しいトップ争いを展開し、終盤のバーチャルセーフティカー(VSC)でフレッシュタイヤに交換すると、ラッセルを攻略して劇的な母国優勝を飾った。

    19番グリッドから大逆転「可能だと信じていた」
    アントネッリは19番グリッドという厳しい位置からスタートしたが、序盤から驚異的な追い上げを披露した。

    最初のスタートで次々とポジションを上げ、赤旗が提示された時点ですでに12番手まで浮上。再スタートでも勢いを維持し、そこからさらに順位を上げてトップ争いへ加わった。

    「可能だと信じていた。特に最初のスタートの後には12番手まで上がっていて、赤旗が出たときに『もう一度チャンスがある』と思った」

    「そこから気づいたらトップ争いの中にいて、自分にもチャンスがあると分かった。2番手まで上がって、ジョージとトップを争うようになったときには、強度を保ってプレッシャーをかけ続けなければならないと思った。その時点で僕が望んでいたのは、ただ勝つことだけだった」

    レース前には表彰台の可能性を考えていたものの、実際に勝利まで届くとは想像していなかったという。

    「表彰台は可能だと思っていた。でも、ここで勝てるとは思っていなかった。本当に信じられない。今日ここにいられるなんて想像もできなかったけど、僕たちはやり遂げた。本当に、本当にうれしい」

    ラッセルとの首位争い「勝てるチャンスがあると思った」
    再スタート後も順位を上げたアントネッリは、やがてチームメイトのラッセルに追いつき、メルセデス同士によるトップ争いに持ち込んだ。

    両者は何度も順位を入れ替え、その背後にはフェルスタッペンも迫っていた。

    「2回目のスタートの後には上位まで来ていたし、勝てるチャンスがあると分かっていた。特にジョージの後ろにいたときは、本当にそう思った」

    「でも、抜け出すのはすごく難しかった。後ろの2台もすごく強かったからね。それでもチャンスがあると思って、プッシュし続けた」

    アントネッリはタイトル争いへの影響よりも、目の前に現れた母国優勝のチャンスをつかむことだけを考えていた。

    「今日は勝つこと以外、何も考えていなかった。特にチャンスが見えたときはそうだった。かなりハードにプッシュしたし、賢くオーバーテイクして、バッテリーもうまく使おうとしていた。それがうまくいった」

    VSCで勝負のタイヤ交換
    レース終盤、VSCが導入されると勝負が大きく動いた。

    ハードタイヤのラッセルがステイアウトした一方、摩耗したミディアムを履いていたアントネッリはピットイン。フレッシュタイヤを装着してコースへ戻り、前を走るマシンを次々と攻略した。

    「VSCではポジションをいくつか失ったけど、ミディアムで追い上げて勝つだけのペースが僕たちにはあった」

    「僕たちはピットに入って、ジョージはステイアウトした。終盤には彼のタイヤが少し厳しくなっていた一方で、僕はフレッシュタイヤだったからペースを上げることができた。それで勝つことができた」

    19番手から追い上げながら、最後まで勝利を狙えるだけの速さがあったことについて、アントネッリはメルセデスの競争力も大きかったと認める。

    「今週末、僕たちが明らかに一番いいチームだったことも、追い上げるうえでは助けになった」

    グラベルに飛び出す危機「チャンスを失ったと思った」
    勝利への追撃中には、すべてを失いかねない瞬間もあった。

    ターン2付近では路面が崩れ、アントネッリはグラベルへ飛び出した。それでもコースへ復帰し、再びペースを取り戻した。

    「その瞬間はかなり怖かった。舗装が崩れていたけど、それでもコーナーを曲がれると思っていた。でも少しグラベルにも乗って、そのまま真っすぐ行ってしまった。そのときは『チャンスを失ったかもしれない』と思った」

    「でも幸い、まだペースがあった。それで最後まで持っていくことができた」

    母国での勝利を目前にしながらも、アントネッリはリスクを避けるのではなく、勝利をつかむために攻め続けた。

    「かなりハードにプッシュしていた。コースを外れる場面もあって、それは理想的ではなかったけど、今日はプッシュして、賢くオーバーテイクすることを心掛けた」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    モンツァの表彰台「想像していた以上だった」
    チェッカーを受けたアントネッリを待っていたのは、ホームストレートを埋め尽くしたイタリアのファンだった。

    「正直、想像していた以上だった。絶対に忘れない一日になると思う。これまでで一番特別な勝利だと思うし、今季最高の表彰台だ」

    「ストレート全体が信じられないくらいたくさんの人で埋め尽くされていて、その応援を感じられたのは夢のようだった」

    走行中に歓声を聞くことはできなかったものの、グランドスタンドの光景は目に入っていたという。

    「音はまったく聞こえなかった。でも、最初のシケインを出るところでは視界の端にファンが見えた。走っている最中に歓声が聞こえたら、それは大問題だからね。幸い、今のF1マシンもまだそれなりにいい音がする」

    その光景は、19番手から追い上げるアントネッリの力にもなった。

    「ファンがもう少しプッシュするための力をくれたと思う。今週末のサポートは本当に素晴らしかった。毎周グランドスタンドで応援してくれているのが見えて、それがもう少しプッシュして、もっといい走りをして勝とうという力になった」

    「絶対に忘れないレース」
    19番グリッドからの勝利は、アントネッリ自身にとっても特別なものとなった。

    「最高のレースはまだこれからだと思っている。でも、これまで走った中では間違いなく最高のレースのひとつだった。絶対に忘れないレースになる」

    アントネッリは勝利を支えたメルセデス、家族、そしてファンへの感謝も口にした。

    「チームは今日、信じられない仕事をしてくれた。素晴らしいマシンを用意してくれたし、ここまで僕を支えて助けてくれたすべての人に、いくら感謝してもしきれない」

    「夢がかなった。本当に信じられない一日だ。チーム、家族、そして僕を応援してくれるみんながいなければできなかった」

    ランキング首位でラッセルに66ポイント差
    今季7勝目を挙げたアントネッリは、ドライバーズランキングでラッセルとの差を66ポイントに広げた。それでもタイトルを意識しすぎるつもりはないという。

    「チャンピオンシップはあまり見たくない。今季は状況がものすごく早く変わることを見てきたからね。僕としては1レースずつ戦って、すべての結果、すべてのチャンスを最大限に生かすだけだ」

    「チャンピオンシップについて考えても意味はない。今この瞬間に集中して、1レースずつ戦っていかなければならない。そしてシーズンの最後にどこにいるのかを見ればいい」

    モナコGPに続いて大舞台で勝利し、今度は19番手から母国イタリアGPを制したアントネッリ。それでも残るシーズンへの姿勢は変わらない。

    「ここまでは間違いなくすごく強いシーズンだけど、まだたくさんのレースが残っているし、何が起こるか分からない。状況が一気に変わることもある」

    「だから自分にできることに集中して、1レースずつ、得られるすべてのチャンスを最大限に生かしていくことが本当に重要だ」

  • アービッド・リンドブラッド F1イタリアGPで8位「ダメージリミテーション」

    アービッド・リンドブラッド F1イタリアGPで8位「ダメージリミテーション」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1イタリアGP決勝を8位でフィニッシュ。アルピーヌが速さを発揮した週末に貴重なポイントを持ち帰り、「僕たちにとってはダメージリミテーションだった」と結果を評価した。

    10番グリッドからスタートしたリンドブラッドは、ミディアムからハードへつなぐ戦略を採用。赤旗後の再スタートを含めて混乱の多いレースを着実に走り切り、7位のピエール・ガスリーに続く8位を獲得した。レーシングブルズは10位の角田裕毅とともにダブル入賞を果たした。

    「ポールのガスリーのすぐ後ろで終えられた」
    リンドブラッドは、今回のモンツァではアルピーヌがストレートで明確なアドバンテージを持っていたと振り返る。

    「いい結果だと思う。今週末はアルピーヌがストレートで特別なものを持ち込んでいたから、その間に割って入ることができたのはすごくよかった」

    「ピエールはポールからスタートして、僕は10番手からスタートした。それを考えれば、彼のすぐ後ろでフィニッシュできたのはよかったと思う。僕たちにとってはダメージリミテーションだった。だからチームとして満足できると思う」

    再スタート後はハードタイヤで走り切った。オーバーテイクの機会が少なく、リンドブラッド自身は「少し孤独なレースだった」と振り返ったものの、8位はこの日のレーシングブルズが達成できる最大限の結果だったと捉えている。

    また、ホームレースのひとつで角田裕毅とともにトップ10入りを果たしたことについても「僕たちにとってポジティブなレースだった」と喜んだ。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    「コーナーでは同等か僕たちの方が速かった」
    ストレートスピードではアルピーヌに後れを取った一方で、リンドブラッドはVCARB-03のコーナリング性能に手応えを感じている。

    「僕にとって自信になるのはもちろんだけど、チームの仕事を評価すべきだと思う。僕たちには強くて堅実なマシンがあるし、どのサーキットでもいいパフォーマンスを発揮できている」

    「今日もアルピーヌはストレートでは僕たちよりずっと速かった。でもコーナーでは同じくらいか、むしろ僕たちの方が速かった。昨日の予選でも同じだった」

    リンドブラッドは、コーナリング性能が今後のレースでも武器になると考えている。

    「ほとんどのサーキットでは、より重要なのはコーナーだ。だから今後のラウンドでも僕たちが優位性を持ち続けられるという自信につながる」

    次戦マドリード「本格的なドライバーズサーキット」
    次戦は新設のマドリンクで開催されるF1マドリードGP。リンドブラッドはすでにシミュレーターで新コースを走行している。

    「シミュレーターで新しいコースを走ったけど、本格的なドライバーズサーキットという感じだった。楽しくなると思うけど、非常にテクニカルなコースだから、いくつかチャレンジもあると思う」

    モンツァで10番手スタートから8位まで順位を上げたリンドブラッド。ストレートスピードが重要なコースでアルピーヌ勢に食らいついた結果は、レーシングブルズにとって次戦以降に向けた手応えとなった。

  • セバスチャン・ベッテル シューマッハのF2002でモンツァを走行「彼を強く感じた」

    セバスチャン・ベッテル シューマッハのF2002でモンツァを走行「彼を強く感じた」

    セバスチャン・ベッテルが2026年F1イタリアGP決勝を前にモンツァで、ミハエル・シューマッハが駆ったフェラーリF2002をドライブした。4度のF1ワールドチャンピオンによるデモ走行にティフォシは熱狂し、ベッテル自身にとっても特別な時間となった。

    幼少期からシューマッハを英雄として慕ってきたベッテルは、2002年に圧倒的な強さを誇ったF2002で名誉ラップを走行。コース上ではドーナツターンも披露した。走行後にはさまざまな感情が入り交じったことを明かし、「今日はミハエルの瞬間」と語った。

    「この数周でミハエルを強く感じた」
    走行を終えたベッテルは感情をあらわにしながら、「レースが始まる前に、もう勝ったような気分だった」と冗談交じりに振り返った。

    「いろいろな感情が入り交じっている。このマシンをドライブすること自体が素晴らしいし、本当に美しいマシンだ。でも、それ以上にこれはミハエルのマシンなんだ」

    「彼は今日ここにはいない。でも、この数周で僕は彼を強く感じた。みんなにも彼の音が聞こえて、彼を感じてもらえていたらいいな。本当に信じられないよ。この機会を与えてくれたことに感謝しているし、ティフォシにもありがとうと言いたい」

    ベッテルは2022年限りでF1から引退したものの、モータースポーツへの思いは今も変わっていないと強調した。

    「僕はレースが大好きだ。レースを辞めたことは分かっているけど、心の中では今でもレースを愛している。このスポーツ、このマシン、この人たち、ティフォシ、そしてこのスポーツを特別なものにしてくれるファンのことを心から大切に思っている」

    「だからこそ、このスポーツを未来へと前進させる本当の力があると思っている。これから起こるすべてのことを楽しみにしている。でも、今日はミハエルの瞬間だ。僕たちのすべての愛と感情を彼に送りたい」


    F2002の「魂」を感じたベッテル
    F2002は、シューマッハが2002年に5度目のF1ワールドタイトルを獲得した時代を象徴するマシンだ。実際にステアリングを握ったベッテルは、わずかな周回だけでもその特別さを感じ取ることができたという。

    「ものすごく興奮したよ。マシンの魂を感じるのに何周も必要ない。これは特別なマシンだとすぐに分かる。『行け、行け、行け!』って叫びかけてくるような感じなんだ」

    「ここでも、第2シケインでもドーナツをやった。みんなが喜んでくれていたね。その間ずっと『このマシンをプッシュしたい』という気持ちと、『この瞬間を楽しんで、できるだけ長く味わいたい』という気持ちの間で揺れていた」

    「本当に素晴らしかった。そして、ミハエルのスピリットがどれほど生き続けているのか、ここでフェラーリのスピリットがどれほど生き続けているのかを感じることができた。僕も何年も前にそれを経験したからね」

    「恋しく思う部分もある。でも、今は違う人生を送っているし、次の世代のドライバーたちに目を向ければ、これから素晴らしい機会が待っている。とても感情的な一日だった」


    フェラーリは、シューマッハが1996年に加入してから30周年となる2026年F1イタリアGPで、さまざまなトリビュートを実施している。SF-26にはシューマッハがフェラーリで最初にドライブしたF310をモチーフとするスペシャルカラーリングが施された。

    そのモンツァで、シューマッハを少年時代から敬愛してきたベッテルがF2002を走らせた。ティフォシの前で実現したデモ走行は、シューマッハとフェラーリの歴史を現在のF1へとつなぐ特別な時間となった。

    セバスチャン・ベッテル / 2026年F1イタリアグランプリ

  • ジョージ・ラッセル F1イタリアGPで2位「VSCの正解は誰にも分からなかった」

    ジョージ・ラッセル F1イタリアGPで2位「VSCの正解は誰にも分からなかった」

    ジョージ・ラッセルは、2026年F1第13戦イタリアGP決勝を2位で終えた。

    序盤にトップへ浮上し、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリやマックス・フェルスタッペンと勝利を争ったが、終盤のバーチャルセーフティカー(VSC)を境に形勢が逆転。母国グランプリを制したアントネッリに勝利を譲る結果となった。

    ラッセルはVSCでステイアウトし、アントネッリはピットインしてフレッシュタイヤを装着。メルセデスが2台の戦略を分けたことで、最後はタイヤの差を生かしたアントネッリがラッセルを攻略した。勝利を目前で逃したラッセルは悔しさを認めながらも、チームの判断を支持し、自身のパフォーマンスにも前向きな手応えを示した。

    序盤からトップ争い「すべてを出し切った」
    ラッセルはスタート直後こそポールポジションのピエール・ガスリーに先行を許したものの、2周目にトップを奪取。その後はフェルスタッペン、さらに19番グリッドから急浮上してきたアントネッリを交えた激しい首位争いを展開した。

    「勝利まであと少しだったのに、それを達成できなかったのは悔しい。でも、そういうこともレースではある。僕はすべてを出し切った」

    「それでもチームにとっては素晴らしい結果だし、母国レースで勝ったキミには心からおめでとうと言いたい。僕自身にとってもチームにとっても、この週末から持ち帰れるポジティブなことはたくさんある。週末を通して素晴らしいペースを示したし、レースでも最後まで懸命に戦った」

    アントネッリが序盤から猛烈な追い上げを見せていることは、ラッセルも早い段階で認識していた。

    「ほんの数周が終わった時点で、彼がもう5番手あたりにいるのを見た。まるでグリップのペナルティなんてまったくないようだった。どうやったのか分からないくらいだ。明らかに素晴らしい走りだった」

    アントネッリと何度も首位を入れ替える
    レース中盤にはラッセルとアントネッリによる直接対決となり、何度も首位が入れ替わった。ラッセルはエネルギーマネジメントを駆使しながら、攻守のタイミングを計っていたという。

    「僕はあのバトルで何をする必要があるのか、かなり正確に分かっていた。守るためのエネルギーマネジメントも、いつ攻めて仕掛けるべきかもね。このレースに向けて、その部分はかなり準備していた」

    一方で、3番手にはフェルスタッペンが迫っており、メルセデスにとってはチームメイト同士を自由に争わせ続けることが難しい状況でもあった。

    「キミとマックスとのバトルは本当に楽しかった。同じ形で最後まで戦い続けられたらよかったんだけどね」

    アントネッリとの直接対決についても、ラッセルは「お互いにハードにレースをしたけど、常にリスペクトがあった。勝利を懸けてホイール・トゥ・ホイールで戦えたのは楽しかった」と振り返った。

    VSCで明暗「誰にも正解は分からなかった」
    勝負を大きく動かしたのが、終盤に導入されたVSCだった。

    ハードタイヤを履いていたラッセルはコースに残った一方、摩耗したミディアムタイヤを履いていたアントネッリはピットイン。フレッシュタイヤに交換したアントネッリは失ったポジションを取り戻し、最後はラッセルを抜いてトップに立った。

    「VSCは間違いなくレースが変わった瞬間だった。あの時点では何が正しい判断なのか、誰にも分からなかったと思う。ピットに入るのか、ステイアウトするのか、どちらが正解なのかは誰にも分からなかった。たぶん今になっても、どちらがベストだったのかは分からない」

    ラッセル自身はピットインを考えておらず、後続もステイアウトすると予想していた。

    「僕は考えなかった。実際、後ろのドライバーたちもステイアウトすると思っていた。でも、ピットウォールでは僕たちのバトルを見ながらかなり緊張していたと思うし、2台を別々の戦略にすることには満足していたんじゃないかな」

    「マックスも争いに加わっていたから、チームの立場では両方のシナリオをカバーすることになる。あの状況で2台の戦略を分けたのは、僕たちができる最善の判断だった」

    「VSCがなければどうなっていたか興味深い」
    赤旗中断時にハードタイヤへ交換していたラッセルは、そのまま最後まで走り切れると考えていた。対してアントネッリとフェルスタッペンはミディアムを履いていたため、レース中盤には自分が有利な立場にいると感じていたという。

    「最後まで走るなら、ハードが間違いなくベストなタイヤだった。最後まで行けると思っていたし、マックスとキミがミディアムなのを見たときはかなりいい気分だった。彼らの方が僕よりデグラデーションが大きくなると分かっていたからね」

    VSCが出る直前にはラッセルがトップを走る時間帯もあり、タイヤの違いが終盤にどう作用するのかは分からないままだった。

    「VSCが出る前には、2周か3周くらい僕がトップを走っていた。チームは当然、キミと僕が争うことを望んでいなかった。だからVSCがなかったらレースがどう展開していたのか、すごく興味深かったと思う」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    アントネッリを称賛「素晴らしい仕事をした」
    戦略によって勝敗が分かれた形にはなったものの、ラッセルはアントネッリの勝利そのものには惜しみなく賛辞を送った。

    「もちろんキミには大きな祝福を送りたい。信じられない結果だ。レース序盤に順位表を見たら、もう4番手か5番手あたりまで来ていた。その時点で彼が僕たちとの争いに加わってくることはすぐに分かった」

    「今日はキミが素晴らしい仕事をした。彼の走りから何かを差し引くものは何もない」

    勝利は逃したが、ラッセルにとっては自身の状態を取り戻したことも大きな収穫だった。サマーブレイク前には厳しいレースが続いていたが、後半戦に入ってからは再び上位争いを続けている。

    「サマーブレイク前は厳しい流れだったことは隠すことでもない。でも、今日キミが何を達成したかとは切り離して、自分自身の結果を見れば、また表彰台に戻って、レースを通して勝利を争うことができた」

    「もちろん今日は勝ちたかった。でも、シャットダウン前と比べれば、僕のパフォーマンスははるかによくなっている。自分のパフォーマンスには満足している」

    選手権は66ポイント差「逆転は極めて難しい」
    イタリアGPを終え、ランキング首位のアントネッリとラッセルとの差は66ポイントに拡大した。

    ラッセルはタイトル争いについて、現時点では逆転を意識するのではなく、残るレースで可能な限り勝利を積み重ねることに集中すると語った。

    「キミが主導権を握っているのは間違いないし、それに値する走りをしている。僕自身は逆転とか、そういうことはまったく考えていない。1レースずつ集中して、毎週末を最大限に生かそうとしているだけだ」

    「彼は信じられないくらいうまくやっている。この差をひっくり返すのは極めて難しい。だから今の状況を受け入れて、ここからは楽しみながら、できるだけ多くのレースで勝ちたい」

    勝利にはあと一歩届かなかったラッセルだが、メルセデスはアントネッリとのワンツーフィニッシュを達成。ラッセル自身も、サマーブレイク前の不振から抜け出し、再び勝利を争える状態に戻ったことをモンツァで示した。

  • ランド・ノリス F1イタリアGPで4位「必要なレベルにまったく届いていない」

    ランド・ノリス F1イタリアGPで4位「必要なレベルにまったく届いていない」

    ランド・ノリスは、2026年F1第13戦イタリアGP決勝を4位で終えた。終盤にはチームメイトのオスカー・ピアストリと激しいバトルを繰り広げて先着したが、マクラーレンの現状について「必要なレベルにまったく届いていない」と厳しい評価を下した。

    ハードタイヤを機能させるまでに苦戦したノリスだったが、レース後半にはペースを上げ、スリップストリームを利用しながら前方との差を縮めた。最終盤にはピアストリとの直接対決を制し、6番グリッドから4位まで順位を上げた。

    ピアストリとの激しいバトル「いい戦いだった」
    ノリスはレース終盤、ピアストリとホイール・トゥ・ホイールの攻防を展開。一時は芝生にタイヤを落とす場面もあったが、最終的にチームメイトを攻略して4位を手にした。

    「レースには満足している。今日の4位は僕たちにとっていい結果だった。タフなレースだったし、マシンも扱いづらかったけど、持っているものを最大限に生かすためにうまく走れたと思う」

    「後半はすごく強かった。スリップストリームを使ったことで再び戦いに戻ることができたし、最終ラップでのルイス(ハミルトン)やオスカーとのバトルも楽しかった。いいハードレーシングだったし、その争いを前で終えられたのは満足だった」

    レース後のインタビューでも、ピアストリとの攻防について「ところどころ楽しかった」と笑顔を見せた。

    「まあまあかな。ところどころは楽しかったよ。もちろん、かなりの部分が誰がいつボタンを押すか、みたいな戦いでもあるけど、それでも楽しかったし、いいバトルだった」

    「最終的にこのポイントを獲得できたことには満足している」

    「必要なレベルにまったく届いていない」
    一方、4位という結果とは対照的に、ノリスはマクラーレンの純粋な競争力について厳しい見方を示した。

    モンツァはマクラーレンに適したサーキットではないと予想されていたが、今回のパフォーマンスが今後のより一般的なコースに向けた好材料になるかと問われても、ノリスは慎重だった。

    「いや、いくつかのサーキットではまだ強いと思う。でも、僕たちは必要なところにはまったく届いていない。だから、実際のところ何も変わっていないと思う」

    「ここにはウイングとか新しいパーツをいくつか持ち込んだ。それらはすべて機能したし、僕たちの助けにもなった。でも、必要なレベルには明らかに近づけていない。だから新しい話ではないよ」

    ノリスは公式コメントでも、予選でのパフォーマンスとストレートスピードを弱点として挙げた。

    「結果にかかわらず、僕たちがいるべき場所にいないことは明らかだ。今週末は僕たちの弱点が浮き彫りになった。全体的なパフォーマンスが不足しているし、特に予選がそうだ。ストレートスピードも不利になっている」

    「最近勝っているとはいえ、チームとしてやらなければならないことはまだたくさんある。自分たちの強みと弱みは分かっているし、これからの課題は残りのシーズンに向けて改善していくことだ」

    ランド・ノリス(マクラーレン)

    マクラーレンはバクーにアップデートを投入予定
    マクラーレンF1代表のアンドレア・ステラも、モンツァではメルセデスが明確に一歩先を行っていたと認めた。

    「今日のレースは予選よりも高いレベルで遂行できた。予選で6番手と8番手だったことで、オーバーテイクが難しいフィールドの中では代償を払うことになった」

    「ここではスリップストリームとエネルギーマネジメントの影響によって、より速いマシンでも引き離すのが難しい。そしてメルセデスには明確なアドバンテージがあったため、我々は優勝争いには加われなかった」

    ステラは残り10戦について、マレーシア、オースティン、ブラジルなどはマクラーレンにより適していると予想。また、次戦バクーにはアップデートを投入する予定であることも明らかにしている。

    モンツァではピアストリとの激しいバトルを制して4位を手にしたノリスだが、その評価基準は順位以上に高い。最近の勝利にもかかわらず、マクラーレンはまだ求める競争力に達していないとして、残り10戦でのさらなる改善を求めている。