手首の負傷によりF1オランダGPを欠場したアイザック・ハジャーは、次戦イタリアGPでの復帰に向けて順調に回復していることを明かした。患部の腫れはすでになく、日に日に可動域も広がっているという。
レッドブル・レーシングは、9月4~6日にモンツァで開催されるイタリアGPへのハジャーの出場について、負傷の回復状況と実際にF1マシンをドライブできる状態にあるかを確認したうえで、水曜日に最終判断を下す予定だ。
ハジャーは夏休み中、トレーニングの一環として行っていたボクシングで手首を負傷。小さな骨折が確認され、ザントフォールトで行われたオランダGPへの出場を断念した。
ただし、ハジャーはレースウイーク中もチームに帯同し、ガレージからセッションを見守った。レッドブルが公開したオランダGPの舞台裏映像では、これが自身にとって初めて経験する本格的な負傷だと説明している。
「実際、これが僕の人生で初めてのケガなんだ。これまでの人生でも、キャリアでも、本当に初めてだ」
ドライバーとしてレースに出場できず、ガレージから見守る状況には強いフラストレーションを感じたという。
「ベンチにいるのは変な感じだし、僕自身にとってもチームにとっても、うれしいことではない。もちろん、僕はすべてのラップでそこにいたい」
「腫れはない」モンツァ復帰へ回復進む
一方、ハジャーが明かした現在の手首の状態には明るい材料がある。固定具を装着した患部を示しながら、腫れがなくなり、可動域も日々改善していると説明した。
「腫れていないんだ。それはすごくポジティブだし、いい兆候だ。実際、かなり早く治っている」
「毎日少しずつ動かせる範囲が広がっている。モンツァに行けることを願っているよ」
F1マシンの運転では、ステアリング操作だけでなく、縁石から伝わる衝撃や高速コーナーでの負荷などが手首にかかる。日常生活で痛みがなくなったとしても、それだけでレース出場が可能とは判断できない。
そのため、レッドブルは回復状況を引き続き確認し、水曜日にイタリアGP出場の可否を最終決定する。
欠場した週末も「学べることはある」
ハジャーにとって、オランダGPはF1のレースウイークに参加しながらマシンをドライブしない初めての経験となった。
普段は自身のマシンで発生している問題への対応に集中するため、ガレージ全体で交わされている情報の一部を見落とすこともあるという。今回は外からチームの仕事を見ることで、通常とは異なる視点を得られたと語った。
「実際に参加せずにレースウイークを過ごすのは初めてだったけど、それはそれで興味深かった」
「夏休み明けだから、ここに来てF1のリズムに戻れたのはよかった。学べることはいつだってある」
「普段のレースウイークでは、特定の問題を解決することに集中していて、トンネルの中にいるような感覚になる。だから、ときには役立つかもしれない情報を見落としてしまうこともあるんだ」

ハジャー欠場ならローソンと角田裕毅が再び代役
ハジャーがイタリアGPに出場できない場合、レッドブルはオランダGPと同じドライバー交代を行う見通しだ。
ザントフォールトでは、レーシングブルズのリアム・ローソンがハジャーに代わってレッドブル・レーシングに入り、マックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めた。そして、空いたレーシングブルズのシートには角田裕毅が起用された。
急きょレッドブルのマシンに乗ることになったローソンは、短期間で環境に適応。決勝では7位に入り、6ポイントを獲得した。
レッドブル・レーシング代表のローラン・メキースも、ほとんど準備期間がない状況でマシンを乗り換えたローソンの仕事を高く評価している。
このため、ハジャーがモンツァに間に合わなければ、ローソンが再びレッドブル・レーシングへ移り、角田裕毅がレーシングブルズをドライブする体制を継続できる。
ただし、レッドブルにとって第一の選択肢はハジャーの復帰だ。本人も「モンツァに行けることを願っている」と前向きな姿勢を示しており、患部の腫れがなくなったことも回復が進んでいることを示す材料となっている。
最終的な焦点は、回復した手首がF1マシンを限界で走らせる負荷に耐えられるかどうかにある。ハジャーのイタリアGP出場については、水曜日に判断が下される。
