投稿者: dbcheck

  • カルロス・サインツJr. F1オランダGP同士討ちを謝罪「一番やってはいけないこと」

    カルロス・サインツJr. F1オランダGP同士討ちを謝罪「一番やってはいけないこと」

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1オランダGP決勝でウィリアムズのチームメイト、アレクサンダー・アルボンと接触したことについて自らの非を認め、チームとアルボンに謝罪した。

    ザントフォールトで苦戦が続いていたウィリアムズだが、決勝ではアルボンがポイント圏を争う展開を見せた。しかし、終盤にサインツJr.との接触が発生。アルボンはマシンにダメージを負い、最終的にリタイアを余儀なくされた。

    サインツJr.がターン1でロックアップ「チームメイトに一番やってはいけないこと」
    週末を通じてウィリアムズは十分な競争力を発揮できず、サインツJr.自身も後方での戦いを強いられていた。レース終盤には、より新しいミディアムタイヤを履くアルボンが、ハードタイヤで苦戦するサインツJr.の背後まで迫った。

    「僕たちは週末を通して15番手、16番手あたりで戦っていた。レースではアレックスが僕の後ろで、より新しいミディアムタイヤを履いている状況になった。僕はレース終盤、ハードタイヤですでにかなり苦戦していた」

    アルボンに対してポジションを守ろうとしたサインツJr.だったが、ターン1へのブレーキングで状況が一変した。

    「ディフェンスしようとしたとき、ターン1のブレーキングで大きなバンプに不意を突かれた。それでフロントが激しくロックしてしまって、その結果、アレックスまで巻き込んでしまった。チームメイトに対して一番やってはいけないことだ」

    サインツJr.は、ロックアップが発生してからマシンを立て直すことができなかったと説明し、自らのミスを認めた。

    「正直、あそこの大きなバンプとブレーキングで完全に不意を突かれた。それでフロントが大きくロックして、その後はリカバーできなかった」

    「申し訳ないと思っている。チームとして前に進んでいく。僕たちは望んでいるポジションにいない。それだけだと思う」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    アルボン「フェルスタッペンとリカルドのバクーみたいな状況ではない」
    一方のアルボンは、チームメイトとの接触についてサインツJr.を強く非難することはなかった。

    「こういうことは起こる。チームにとって良いことではないし、もちろん僕たちはチームに謝った。でも、フェルスタッペンとリカルドのバクーみたいな状況ではない」

    これは、2018年F1アゼルバイジャンGPで当時レッドブル・レーシングのチームメイトだったマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドが接触し、両者リタイアとなった一件を指している。

    「もちろん振り返るつもりだけど、たぶん彼がロックアップしたんだと思う。僕も避けようとしたけど、マシンにダメージを負ってしまったのでリタイアしなければならなかった」

    アルボンは戦略にも不満「ポイントは可能だった」
    サインツJr.はウィリアムズにはポイントを争えるだけのペースがなかったとの見方を示したが、アルボンの認識は異なっている。

    アルボンはレース中、最終的に9位でフィニッシュしたフェルナンド・アロンソと争っており、戦略が違っていればポイント獲得の可能性は十分にあったと考えている。

    「レースを通してフェルナンドと一緒に走っていて、彼は最終的に9位だった。だから何が起きたのかを理解する必要がある」

    アルボンは、その原因について自身ではすでに明確だと語った。

    「何がうまくいかなかったのかは分かっている。最初のピットストップが早すぎて、7台の集団の後ろに出てしまった」

    「フェルナンドにアンダーカットされることを警戒していたんだと思う。でも、早くピットに入りすぎたことで、実質的に第2スティントをずっと集団の後ろで過ごすことになった」

    「もっと長く走っていれば、後ろのグループをオーバーカットできたと思う。本当に今日はポイントを獲得できたと思っているから、悔しい」

    ウィリアムズはこれで6戦連続のノーポイント。2027年の残留を決めたばかりのサインツJr.とアルボンにとって、今回の同士討ちは望まない形で終わったレースとなった。

    一方で、両者とも今回の接触をチーム内の対立に発展させる姿勢は見せていない。サインツJr.は自身のミスとして謝罪し、アルボンも責任追及より戦略面の検証を重視しており、ウィリアムズにとっては接触そのもの以上に、ポイント獲得のチャンスを生かせなかったレース全体の分析が課題となる。

  • F1オランダGP ハイライト動画:最後のザントフォールトは見どころ満載の劇的展開

    F1オランダGP ハイライト動画:最後のザントフォールトは見どころ満載の劇的展開

    2026年F1第12戦オランダGPの決勝は、ザントフォールトでの最後のグランプリにふさわしい波乱のレースとなった。ランド・ノリスが前戦ハンガリーGPに続く2連勝を飾り、アンドレア・キミ・アントネッリが2位、ジョージ・ラッセルが3位に入り、メルセデス勢がダブル表彰台を獲得した。

    スタート直前に雨が降ったことで路面の一部が濡れる難しいコンディションとなったが、全車がスリックタイヤを選択。

    ポールポジションのノリスが首位で発進する一方、後方ではマックス・フェルスタッペンがリアム・ローソンらと接触しながらポジションを争った。その直後、フェルスタッペンは滑りやすい最終コーナーでリアを失い、バリアに激しくクラッシュ。レースは序盤から赤旗中断となった。

    再スタートではアントネッリがノリスのイン側に飛び込み、トップを奪取。アントネッリ、ノリス、オスカー・ピアストリ、ラッセルの順でレースが進んだ。異なるタイヤ戦略が入り交じるなか、アントネッリとノリスが優勝争いを展開し、その後方ではフェラーリ勢も表彰台争いに加わった。

    レース中盤からノリスがアントネッリとの差を縮め、54周目のターン1でついにオーバーテイク。翌周にはルイス・ハミルトンも攻略して実質的なトップに立った。その後、エステバン・オコンのストップによるVSCなどで戦略が動いたものの、ノリスは主導権を手放さなかった。

    終盤、メルセデスはソフトタイヤを履いたアントネッリをラッセルの前に出し、ノリス追撃を狙った。しかし、ノリスも同等のペースで走り続け、アントネッリに反撃のチャンスを与えない。ラッセルの背後にはハミルトンとシャルル・ルクレールが迫り、最後の表彰台をめぐる激しい争いが最終ラップまで続いた。

    角田裕毅は12番グリッドからポイント獲得を狙い、一時トップ10に進出。29周目にはピエール・ガスリーをオーバーテイクするなど見せ場を作ったが、終盤にガスリーの先行を許し、最終的に11位でフィニッシュした。復帰戦でポイントまであと1ポジションに迫った。

    後方ではフェルナンド・アロンソが18番グリッドから9位まで順位を上げてポイントを獲得。ニコ・ヒュルケンベルグも8位に入り、リアム・ローソンは黄旗違反による10秒ペナルティを受けながら7位を守った。

    72周を走り切ったノリスはアントネッリに11秒以上のリードを築いてトップチェッカー。ラッセルがハミルトンの猛追を抑えて3位を確保し、ハミルトン4位、ルクレール5位、ピアストリ6位となった。赤旗、VSC、タイヤ戦略、随所でのオーバーテイクと見どころの多い一戦は、ノリスの2連勝という形で決着。ザントフォールトでの最後のF1オランダGPは、劇的なレースとして幕を閉じた。

  • マックス・フェルスタッペン F1オランダGP大クラッシュを説明「不意を突かれた」

    マックス・フェルスタッペン F1オランダGP大クラッシュを説明「不意を突かれた」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1オランダGP決勝で喫した大クラッシュについて、路面に現れ始めたドライラインを見てアクセルを踏んだ直後、マシンの挙動が急激に変化してコントロールを失ったと説明した。

    ザントフォールトで行われる最後のF1オランダGPは、地元の大観衆が見守るなか、フェルスタッペンにとってわずか1周で終了した。高速でバリアに激突したマシンはコース上へ跳ね返されたが、後続車とのさらなる事故は幸いにも避けられた。

    最終コーナーでドライラインを見て加速
    決勝前に降った雨によって、スタート時のザントフォールトにはまだ濡れている場所が残っていた。

    7番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、序盤から激しい攻防に巻き込まれた。スタートではルイス・ハミルトンとの争いで芝生側へ押し出され、その後はレッドブルで代役参戦していたリアム・ローソンを抑えながら走行していた。

    しかし、オープニングラップの最終コーナーで状況が一変する。

    バンクのついた高速コーナーでフェルスタッペンのRB22はイン側の縁石付近から姿勢を乱し、そのままアウト側のバリアへ激しく衝突。マシンはスピンしながらコース上へ戻り、タイヤのひとつが外れた状態で停止した。

    フェルスタッペンは、自らの判断ミスだったことを認めている。

    「もちろん、あのコーナーはまだかなり濡れていた。でも、コーナーを通過しているときに、あるところから少しドライラインが見えてきたんだ」

    「そこからはまた加速できると思った。でも、突然ものすごく挙動が変わって、不意を突かれた。それだけだ」

    「修正しようとしたけど、できなかった。それでウォールに当たった」

    クラッシュ後、フェルスタッペンのマシンは後続車が接近するコース上へと跳ね返されている。

    「正直、もっとひどいことになっていてもおかしくなかった。後ろにはたくさんのマシンがいたからね。でも幸い、そこはすべてうまくいった」

    激しい衝撃もフェルスタッペンは無事
    高速でのクラッシュだったものの、フェルスタッペン自身に大きな問題はなかった。

    事故後、身体の状態を聞かれると「大丈夫だ」と答え、衝突の角度も最悪のものではなかったとの認識を示した。

    「たぶん、SAFERバリアには当たっていたと思う」

    「それに、横方向から当たるより、もう少し正面方向からの衝撃の方が実際にはいいと思う。そういう意味ではすべて大丈夫だ」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) オランダグランプリ

    最後の母国GPは「残念なペースと残念な終わり方」
    フェルスタッペンにとって今回の一戦は特別な意味を持っていた。ザントフォールトでのオランダGPは2026年限りでF1カレンダーから姿を消すため、これが当面最後の母国レースとなる。

    だが、レッドブルは週末を通してマクラーレン、メルセデス、フェラーリに対して苦戦。フェルスタッペン自身も体調不良を抱えながら走り、予選では7番手にとどまっていた。

    最後の母国GPをクラッシュで終えた心境について、フェルスタッペンは簡潔に振り返った。

    「今週末はもちろん残念だった。ペースも残念だったし、週末の終わり方も残念だった。それですべてをまとめられると思う」

    レッドブルは「平均すれば4番手」
    さらにフェルスタッペンは、今回のザントフォールトでの苦戦が単発のものではなく、2026年シーズンにおけるレッドブルの現在地を表しているとの見方を示した。

    「シーズン全体を平均して見れば、僕たちは4番目に速いチームだった。だから、今週末はそれが本当によく表れていたと思う」

    「間違いなく少し遅れている。もちろん、もっと近づきたい。モンツァでは近づけるかもしれないけど、それは分からない」

    そして、シーズン終盤が近づくなか、レッドブルの視線はすでに2027年型マシンにも向き始めているという。

    「シーズン終盤に近づいているし、来年のことも見なければならない」

    「マシンには、かなり大きなパフォーマンスを見つけるためには来年にならないと変更できない部分がいくつかあると思う。だから、このマシンでできることをすべて最大限に引き出していく」

    「もちろん、シーズン終盤はそれほど簡単にはならない。でも、できる限りベストを尽くすよ」

    ザントフォールト最後のF1オランダGPは、フェルスタッペンにとって望んでいた形とは正反対の結末となった。だが、自らのミスを認めると同時に、レッドブルが現在抱える根本的なパフォーマンス不足にも目を向け、残るシーズンと2027年に向けて立て直しを図ることになる。

  • 角田裕毅 ポイント届かずも2027年F1復帰へ期待「できることはすべてやった」

    角田裕毅 ポイント届かずも2027年F1復帰へ期待「できることはすべてやった」

    角田裕毅は、2026年F1第12戦オランダGPの決勝を11位で終えた。約8カ月ぶりのF1実戦で12番グリッドからポイント圏を争い、惜しくも10位には届かなかったものの、「できることはすべてやった」と復帰戦を振り返った。

    レーシングブルズから代役参戦した角田裕毅は、決勝で中団勢と何度もポジションを争い、オーバーテイクも披露。

    レース後には、再びF1マシンでホイール・トゥ・ホイールのバトルができた喜びを語るとともに、2027年のF1グリッド復帰への期待も口にした。

    「オーバーテイクこそ、ずっと恋しかったもの」
    「今日はできることをすべてやりましたし、本当に楽しめました。コース上に戻って、ホイール・トゥ・ホイールでレースをしたり、オーバーテイクしたりすることがずっと恋しかったので、それをまた経験できて本当によかったです」

    角田裕毅はレース後、久々のF1実戦をそう振り返った。

    ポイント獲得まであと1ポジション。終盤まで10位争いを続けただけに、結果には悔しさも残った。

    「ポイントには本当にあと少しだったので、逃してしまったのは残念でした。でも、全体としては信じられないような数日間でした」

    「チームは今週ずっと本当にたくさんサポートしてくれましたし、そのおかげでかなり早くペースをつかむことができました。この機会を与えてくれたみんなに本当に感謝しています。この週末から、忘れられない思い出を持ち帰ることができます」

    そして、今回代役を務めることになったアイザック・ハジャーにも言及した。

    「何よりも、アイザックが早く回復してくれることを願っています」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    2027年のF1復帰は「期待しています」
    レース後のインタビューでは、今回のパフォーマンスによって2027年に再びF1のレギュラーシートを獲得するチャンスが生まれることを期待しているかと質問された。

    「期待しています。正直、自分にできることはすべてやったと思います」

    角田裕毅はそう答え、準備期間がほとんどない状態で今回のオランダGPに臨んだことを強調した。

    「1レースだけで、何も分からない状態からこのマシンに飛び乗ったわけですから」

    「もちろんポイントを獲得できていれば、もっとよかったです。でも、強い中団勢を相手に戦うことができましたし、ポイントまであと少しというところまで行けたので、そこはポジティブに受け止めています」

    2026年はレッドブルのリザーブドライバーとして過ごしてきた角田裕毅にとって、オランダGPは自らの力を改めてF1の舞台で示す貴重な機会となった。

    結果は11位とポイントにはわずかに届かなかった。それでも、初めてドライブする2026年型マシンに短期間で適応し、予選12番手、決勝11位。中団のライバルと直接戦いながらオーバーテイクも決めた復帰戦は、角田裕毅が目指す2027年のF1グリッド復帰に向けたアピールとなった。

  • F1オランダGP決勝 詳報:ノリス逆転2連勝 角田裕毅11位 アロンソ9位

    F1オランダGP決勝 詳報:ノリス逆転2連勝 角田裕毅11位 アロンソ9位

    2026年F1第12戦オランダGPの決勝が8月23日(日)にザントフォールト・サーキットで行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が優勝。ハンガリーGPに続く2連勝を飾った。2位にはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3位にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が入った。

    雨上がりの難しいコンディションで始まったレースは、2周目に地元のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が激しくクラッシュして赤旗中断。

    再スタートではアントネッリが首位を奪ったが、終盤にノリスがコース上で逆転した。角田裕毅はレーシングブルズからの復帰戦でポイント圏を争い、11位でフィニッシュした。

    雨上がりのザントフォールト 全車スリックでスタート
    決勝直前のザントフォールトには強い雨が降り、コースの一部には濡れた箇所が残った。しかし雨脚はスタート前に弱まり、各車はスリックタイヤを選択。セーフティカー先導のフォーメーションラップを経てスタンディングスタートとなった。

    ポールポジションのノリスが首位を守る一方、3番グリッドのアントネッリが好スタートを決めてラッセルをかわして2番手へ。シャルル・ルクレールもオスカー・ピアストリを抜いて4番手に浮上した。

    12番グリッドからスタートした角田裕毅は11番手へポジションを上げ、ポイント圏をうかがう位置につけた。

    フェルスタッペンが2周目に大クラッシュ 赤旗中断
    しかし、レースは早々に大きく動いた。

    2周目、最終コーナーを立ち上がったフェルスタッペンが白線にタイヤを乗せたことでリアを失い、メインストレート脇のバリアに激しくクラッシュ。マシンは大破し、コース上には大量のデブリが散乱した。

    フェルスタッペンは無線で無事を伝え、自力でマシンを降りたが、レースは赤旗中断となった。直前にはガブリエル・ボルトレトもスピンしており、ニコ・ヒュルケンベルグが間一髪で接触を回避する場面もあった。

    フェルスタッペンにとって、F1カレンダーから姿を消すザントフォールトでの最後の母国GPは、わずか2周で幕を閉じることになった。


    再スタートでアントネッリがノリスを逆転
    赤旗中にはタイヤ交換が認められ、ノリスはソフト、メルセデス勢はミディアム、ピアストリはハードを選択した。

    再開に向けて各車がグリッドへ向かう途中には、オリバー・ベアマンのハースがターン10と11の間でストップ。さらに1周のフォーメーションラップが追加された。

    仕切り直しのスタートではアントネッリが抜群の加速を見せ、ノリスのイン側に飛び込んで首位を奪取。ピアストリもラッセルをかわして3番手に浮上した。

    アントネッリは徐々にノリスとの差を広げ、10周目には1秒以上のリードを確保。オーバーテイクモードを使わせない展開へ持ち込んだ。後方ではルクレールとルイス・ハミルトンがラッセルにプレッシャーをかけた。

    角田裕毅がポイント圏で奮闘 ガスリーをオーバーテイク
    中団では角田裕毅がポイント圏を巡る激しい戦いを展開した。

    アービッド・リンドブラッドとフランコ・コラピントが黄旗区間での違反によりドライブスルーペナルティを受けたこともあり、角田裕毅はトップ10へ浮上。その後はピエール・ガスリー、ヒュルケンベルグらとポジションを争った。

    28周前後にはガスリー、リンドブラッド、ヒュルケンベルグが激しく争い、ガスリーのロックアップをきっかけに順位が入れ替わる。その直後、角田裕毅もガスリーを鮮やかにオーバーテイクし、ポイント獲得へ向けて前進した。


    ノリスがアントネッリを追撃 フェラーリ勢も浮上
    首位争いではアントネッリとノリスが最初のピットストップを終えた後も接近戦を続けた。

    30周目にはノリスが1秒以内まで接近。一方、後方ではルクレールがピアストリを攻略し、続いてハミルトンもピアストリをかわした。マクラーレンのもう1台が後退する一方、フェラーリ勢が表彰台争いへ加わった。

    40周目にはノリスが再びアントネッリの0.7秒後方まで迫る。41周目にアントネッリがハードへ交換し、ラッセルも続いてピットイン。ノリスはステイアウトしてタイヤのオフセットを作る戦略を選んだ。

    フェラーリではハミルトンがルクレールの背後まで迫ったものの、順位交換がスムーズに行われず、ハミルトンが無線で苛立ちを示す場面もあった。

    ノリスがコース上で逆転 首位を奪還
    48周目、首位のノリスが2度目のピットストップを行ってハードタイヤへ交換。アントネッリとの差は一時5秒以上に広がったが、新しいタイヤを履いたノリスは猛烈なペースで追撃を開始した。

    52周目にはアントネッリがリアグリップ不足を訴え、ノリスが一気に背後へ接近。そして54周目、ターン1への攻防でノリスがアントネッリをオーバーテイクした。

    その前方にはまだピットストップを引っ張っていたハミルトンがいたが、ノリスは翌周にハミルトンも攻略。戦略だけではなく、コース上でライバルを抜いて実質的な首位を奪い返した。アントネッリも続いてハミルトンをかわした。


    VSCでメルセデスが勝負 アントネッリをソフトへ
    直後、エステバン・オコンのハースがコース上でストップし、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。

    ここでメルセデスはアントネッリをピットへ呼び、ソフトタイヤへ交換。一方のノリスはステイアウトした。アントネッリはラッセルの後方3番手でコースへ復帰し、フレッシュなソフトで終盤の逆転を狙う形となった。

    アントネッリは急速にラッセルとの差を縮め、65周目にはメルセデスが順位交換を指示。ラッセルは不満をにじませながらもチームメイトを前へ出した。

    しかし、その時点でノリスは約10秒前方。アントネッリもノリスとほぼ同等のラップタイムにとどまり、優勝争いまで持ち込むことはできなかった。

    アロンソがホンダ新PUで追い上げ 9位入賞
    中団では、ホンダの新スペックPUを投入したアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが粘り強いレースを展開した。

    13番グリッドからスタートしたアロンソは、序盤はポイント圏外での戦いとなった。それでもタイヤをマネジメントしながらレースを組み立て、上位勢のピットストップや中団の順位変動が続くなかで着実にポジションを上げていった。

    終盤に入るとアロンソは9番手へ浮上。61周目の時点では3度目のピットストップを行わずに走行を続け、10番手ガスリーに2.5秒のリードを築いていた。

    残り周回ではガスリーがオーバーテイクモードを使って追撃し、その後方には角田裕毅も接近。68周目にはアロンソ、ガスリー、角田裕毅によるポイント圏を巡る攻防となった。

    それでもアロンソは最後までポジションを守り切り、9位でチェッカー。ホンダ新PUを投入した週末でアストンマーティンに貴重な2ポイントを持ち帰り、今季2度目の入賞を果たした。週末序盤にはポイント獲得が難しく見えたなか、戦略とタイヤマネジメントを生かして結果につなげた。

    ラッセル対ハミルトン 最終盤まで続いた表彰台争い
    アントネッリを前へ出したラッセルには、今度はハミルトンが急接近。さらにその後方にはルクレールも迫り、3位を巡ってメルセデスとフェラーリが最終盤まで接近戦を繰り広げた。

    70周目にはウィリアムズ勢の接触によってコース上にデブリが散乱し、再びVSCが導入された。カルロス・サインツJr.にはチームメイトとの接触を引き起こしたとして10秒ペナルティが科された。

    レース再開後、ハミルトンはラッセルを最後まで追い詰めたものの、逆転には至らなかった。

    ノリスが2連勝 アントネッリはランキング首位を堅持
    72周を走り切ったノリスがトップでチェッカー。2位アントネッリに11.536秒の差をつけ、ハンガリーGPに続く2戦連続優勝を達成した。

    アントネッリは勝利こそ逃したものの2位で18ポイントを加算。ラッセルがハミルトンを0.849秒差で抑えて3位表彰台を確保した。5位ルクレールまでが17.258秒差に収まり、終盤の表彰台争いは最後まで僅差となった。

    6位はピアストリ、7位はレッドブルの代役を務めたリアム・ローソン。ローソンは黄旗違反による10秒ペナルティを受けながらも順位を維持した。8位ヒュルケンベルグ、9位アロンソ、10位ガスリーまでがポイントを獲得した。

    角田裕毅は終盤までガスリーと10位を争ったが、ソフトタイヤのグリップが低下して11位。ポイント獲得にはあと1ポジション届かなかった。リンドブラッドが12位、ボルトレトが13位、コラピントが14位、セルジオ・ペレスが15位、サインツJr.が16位で完走した。

    オランダグランプリ

    最後のザントフォールトを制したノリス タイトル争いにも変化
    F1オランダGPは2026年をもってカレンダーから離れるため、今回が現時点で最後のザントフォールトでのグランプリとなった。その最終戦を制したのはノリスだった。

    ドライバーズランキングではアントネッリが242ポイントで首位を維持。ラッセルとハミルトンに59ポイント差をつけている。一方、ノリスも今回の勝利によって首位との差を83ポイントまで縮めた。

    メルセデスが依然として選手権をリードする一方、マクラーレンは明確に勝利を争えるレベルまで浮上。ノリス自身も「おそらく僕の中でもかなりいい勝利のひとつ」と振り返った。

    フェルスタッペンの衝撃的なクラッシュ、赤旗、異なるタイヤ戦略、コース上での首位逆転、そして最終盤まで続いた表彰台争い。最後のF1オランダGPは、ザントフォールトらしい波乱に満ちた一戦となった。

  • 2026年F1ポイントランキング 第12戦オランダGP終了時点 ノリス4位浮上

    2026年F1ポイントランキング 第12戦オランダGP終了時点 ノリス4位浮上

    2026年F1世界選手権は第12戦オランダGPを終え、ドライバーズおよびコンストラクターズランキングが更新された。

    ザントフォールトではスプリントと決勝の両方でポイントが争われ、ドライバーズ選手権ではアンドレア・キミ・アントネッリが242ポイントで首位を維持。ジョージ・ラッセルがルイス・ハミルトンと183ポイントで並び2位に浮上し、決勝を制したランド・ノリスも159ポイントで4位へ順位を上げた。

    ドライバーズランキング
    ランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリは、スプリント4位で5ポイント、決勝2位で18ポイントを獲得。週末合計23ポイントを加え、219ポイントから242ポイントへ伸ばして首位を維持した。

    ジョージ・ラッセルもスプリント優勝で8ポイント、決勝3位で15ポイントを獲得し、160ポイントから183ポイントへ。ルイス・ハミルトンも14ポイントを加えて183ポイントとなり、両者が同点で並んだ。ランキングではラッセルが2位、ハミルトンが3位となっている。

    オランダGPで最も大きくポイントを伸ばしたのはランド・ノリスだ。スプリント3位で6ポイントを獲得すると、決勝では優勝して25ポイントを追加。週末合計31ポイントを積み上げ、128ポイントから159ポイントとして5位から4位へ浮上した。

    シャルル・ルクレールはスプリント2位と決勝5位で17ポイントを加えて155ポイントとしたものの、ノリスに逆転されて5位へ後退。マックス・フェルスタッペンはスプリント6位の3ポイントにとどまり、決勝では序盤のクラッシュでリタイアしたため112ポイントとなった。

    中団ではリアム・ローソンが決勝7位で6ポイントを獲得し49ポイント。ピエール・ガスリーはスプリント8位と決勝10位で計2ポイントを加えて44ポイントとなった。

    ニコ・ヒュルケンベルグは決勝8位で4ポイントを加えて6ポイント。ホンダの新PUを投入したアストンマーティンのフェルナンド・アロンソは決勝9位で2ポイントを獲得し、通算3ポイントとした。

    F1復帰戦となった角田裕毅は決勝でポイント圏を争ったものの11位。今季初ポイントにはあと一歩届かず、0ポイントでランキング20位となっている。

    1.アンドレア・キミ・アントネッリ 242ポイント
    2.ジョージ・ラッセル 183ポイント
    3.ルイス・ハミルトン 183ポイント
    4.ランド・ノリス 159ポイント
    5.シャルル・ルクレール 155ポイント
    6.マックス・フェルスタッペン 112ポイント
    7.オスカー・ピアストリ 104ポイント
    8.アイザック・ハジャー 68ポイント
    9.リアム・ローソン 49ポイント
    10.ピエール・ガスリー 44ポイント
    11.アービッド・リンドブラッド 23ポイント
    12.フランコ・コラピント 19ポイント
    13.オリバー・ベアマン 18ポイント
    14.ガブリエル・ボルトレト 10ポイント
    15.ニコ・ヒュルケンベルグ 6ポイント
    16.カルロス・サインツJr. 6ポイント
    17.アレクサンダー・アルボン 5ポイント
    18.エステバン・オコン 3ポイント
    19.フェルナンド・アロンソ 3ポイント
    20.角田裕毅 0ポイント
    21.ランス・ストロール 0ポイント
    22.バルテリ・ボッタス 0ポイント
    23.セルジオ・ペレス 0ポイント

    2026年のF1世界選手権 オランダグランプリ

    コンストラクターズランキング
    コンストラクターズ選手権では、メルセデスが425ポイントで首位を維持した。アントネッリとラッセルがオランダGPのスプリントと決勝でともに23ポイントずつを獲得し、ライバルとの差をさらに広げた。

    2位フェラーリは338ポイント。ハミルトンとルクレールが週末合計31ポイントを獲得したものの、首位メルセデスとの差は87ポイントとなっている。

    3位マクラーレンは263ポイント。ノリスが31ポイント、オスカー・ピアストリが12ポイントを獲得し、オランダGPで43ポイントを上積みした。2位フェラーリとの差は75ポイントとなった。

    4位レッドブル・レーシングは186ポイント。フェルスタッペンが3ポイント、代役として出場したローソンが6ポイントを獲得した。

    中団ではレーシングブルズが66ポイントで5位に浮上し、63ポイントのアルピーヌが6位。アウディはヒュルケンベルグの決勝8位による4ポイントを加えて16ポイントとなり、ウィリアムズを逆転して8位に浮上した。

    アストンマーティンはアロンソの決勝9位による2ポイントを加えて3ポイント。キャデラックは0ポイントとなっている。

    1.メルセデス 425ポイント
    2.フェラーリ 338ポイント
    3.マクラーレン 263ポイント
    4.レッドブル・レーシング 186ポイント
    5.レーシングブルズ 66ポイント
    6.アルピーヌ 63ポイント
    7.ハース 21ポイント
    8.アウディ 16ポイント
    9.ウィリアムズ 11ポイント
    10.アストンマーティン 3ポイント
    11.キャデラック 0ポイント

    オランダGP終了時点で、ドライバーズ選手権ではアントネッリが242ポイントでリードを維持する一方、ラッセルとハミルトンが183ポイントで並んだ。さらにノリスが159ポイントまで迫り、上位争いは新たな展開を迎えている。

    コンストラクターズ選手権ではメルセデスが425ポイントで首位を走り、87ポイント差でフェラーリ、162ポイント差でマクラーレンが追う展開となっている。

  • 角田裕毅 F1オランダGP復帰戦は惜しくも11位 ガスリーと激闘もポイント届かず

    角田裕毅 F1オランダGP復帰戦は惜しくも11位 ガスリーと激闘もポイント届かず

    角田裕毅は、2026年F1オランダGPの決勝を11位でフィニッシュ。8カ月ぶりとなったF1実戦復帰で一時9番手まで浮上し、ピエール・ガスリーをコース上で鮮やかにオーバーテイクするなど存在感を示したが、終盤に逆転を許し、あと一歩のところでポイント獲得を逃した。

    レーシングブルズから出場した角田裕毅は12番グリッドからスタート。

    わずか1時間のフリー走行しかないスプリントフォーマットで、8カ月ぶりに2026年F1マシンを実戦でドライブする難しい状況ながら、決勝ではポイント獲得を狙える位置につけていた。

    12番手スタートから序盤にトップ10へ
    レースはスタート前に雨が降り、コースの一部に濡れた部分が残る難しいコンディションで始まった。全車がスリックタイヤを選択するなか、角田裕毅は12番グリッドからスタートし、オープニングラップを11番手で通過した。

    しかし、2周目にマックス・フェルスタッペンが最終コーナーでクラッシュ。レースは赤旗中断となる。フェルスタッペンは濡れた路面で白線にタイヤを乗せてリアを失い、激しくバリアに衝突した。

    再スタート後は、黄旗区間での追い越しによりアービッド・リンドブラッドとフランコ・コラピントにドライブスルーペナルティが科された。コラピントがペナルティを消化したことで、9周目には角田裕毅がトップ10へ浮上した。

    13周目にはリアム・ローソン、ガスリー、ニコ・ヒュルケンベルグ、角田裕毅がトップ10の後半を形成。角田裕毅はポイント圏内で中団の激しい争いを続けていく。

    ガスリーとの激闘で鮮やかなオーバーテイク
    レース中盤には角田裕毅が大きな見せ場を作った。

    27周目、前方ではガスリーとリンドブラッドが激しく争い、そこにヒュルケンベルグも加わる。ガスリーがロックアップしたことで2つポジションを落とし、角田裕毅もこの集団へと接近した。

    そして29周目、角田裕毅がガスリーに仕掛ける。両者は数コーナーにわたってサイド・バイ・サイドの激しい攻防を繰り広げ、最後は角田裕毅が前へ出てオーバーテイクを成功させた。

    F1公式ライブも「角田がガスリーを仕留めた。スーパーサブによる素晴らしい、素晴らしいオーバーテイク」と、この一撃を高く評価した。

    ガスリーはスプリントで8位に入り、アップデートされたアルピーヌで強いレースペースを示していたドライバーでもある。その相手をコース上で攻略したことは、角田裕毅の復帰戦におけるハイライトのひとつとなった。


    一時9番手も終盤にガスリーが逆転
    その後、フェルナンド・アロンソとカルロス・サインツJr.がピットストップを行ったことで、37周目にはヒュルケンベルグ、角田裕毅、ガスリーがトップ10に入り、角田裕毅は9番手までポジションを上げた。

    ポイント獲得への期待が高まったが、レース後半はタイヤ戦略も絡んで再びガスリーとの争いになる。

    終盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)明けとなった58周目、ガスリーが角田裕毅をオーバーテイクして10番手を奪取。レース中盤に角田裕毅が攻略した相手に再び前へ出られ、角田裕毅はポイント圏外の11番手へ後退した。

    それでも角田裕毅はガスリーとアロンソを追い続けた。しかし、68周目の時点で9番手アロンソと10番手ガスリーが争う一方、11番手の角田裕毅はガスリーから3.6秒後方。24周を走ったソフトタイヤも厳しくなり、残り周回で再びトップ10へ戻ることはできなかった。

    最終的にアロンソが9位、ガスリーが10位でフィニッシュし、角田裕毅はその直後の11位。ポイント獲得までわずか1ポジションという惜しい結果で復帰戦を終えた。

    8カ月ぶりのF1実戦、しかもスプリントフォーマットで十分な走行時間を得られない状況で迎えたオランダGP。角田裕毅は12番手からポイント争いに加わり、ガスリーとの激しい直接対決では鮮やかなオーバーテイクも披露した。

    最終結果こそ11位でノーポイントとなったものの、一時9番手まで浮上し、最後までトップ10を争った角田裕毅。久々のF1実戦で、その存在感を十分に示す72周となった。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) オランダグランプリ

  • フェルナンド・アロンソ F1オランダGP決勝9位 ホンダ新PUで今季2度目の入賞

    フェルナンド・アロンソ F1オランダGP決勝9位 ホンダ新PUで今季2度目の入賞

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGPの決勝を9位でフィニッシュ。タイヤ戦略を駆使して終盤まで粘り強くポジションを守り、今季2度目となるポイント獲得を果たした。

    アストンマーティンは今季、開幕から苦しい戦いが続いており、これまでのアロンソの入賞はモナコGPの10位のみ。ハンガリーGPで大規模アップデートを投入し、オランダGPではホンダのアップデート版パワーユニットも投入して後半戦の巻き返しを目指していた。

    難しいコンディションでスタート
    決勝前のザントフォールトには雨が降り、コースの前半は乾いている一方で後半には濡れた部分が残る難しいコンディションとなった。それでも全車がスリックタイヤを選択してレースはスタートした。

    しかし、2周目にはマックス・フェルスタッペンが最終コーナーでクラッシュ。濡れた路面で白線にタイヤを乗せてリアを失い、バリアに激しく衝突したことで赤旗が提示された。

    レース再開後は各車でタイヤ戦略が分かれ、アロンソも中団でポジションを争う展開となった。

    タイヤを引っ張ってレース後半に勝負
    上位勢が次々とピットストップを行う一方、アロンソはカルロス・サインツJr.とともに長くコース上にとどまった。

    28周目の時点でも両者はまだピットストップを行っておらず、その後方ではニコ・ヒュルケンベルグ、アービッド・リンドブラッド、ピエール・ガスリー、角田裕毅らが激しいポイント争いを展開していた。

    アロンソは36周目前後にようやくピットへ。これによって一時トップ10圏外へ下がり、37周目にはヒュルケンベルグ、角田裕毅、ガスリーがポイント圏に浮上した。

    しかし、アロンソのレースはここからだった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) オランダグランプリ

    終盤は9番手でガスリーと角田裕毅を抑える
    レース後半は各車のタイヤ戦略が交錯するなか、アロンソは再び順位を上げて9番手へ浮上した。

    上位では2ストップを選択するマシンも出る一方、アロンソは3回目のピットストップを行わずに走行を継続。61周目の時点で9番手を走り、10番手ガスリーに2.5秒のリードを築いていた。

    だが、残り周回が少なくなるにつれてガスリーが接近。68周目にはガスリーがオーバーテイクモードを使用できる距離まで迫り、9番手を巡る直接対決となった。その3.6秒後方には11番手の角田裕毅も続き、最後のポイント圏を巡る争いは終盤まで続いた。

    アロンソはタイヤを労わりながらガスリーのプレッシャーに耐え、最後まで9番手を守り切ってチェッカー。ガスリーが10位、角田裕毅が11位となり、3台によるポイント争いを制した。

    モナコ以来となる今季2度目のポイント
    アロンソにとって今回の9位は、10位に入った第4戦モナコGP以来となる今季2度目の入賞だ。オランダGPを迎えるまで、アロンソとアストンマーティンが獲得していたポイントはモナコでの1点のみだった。

    ハンガリーGPで大規模アップデートを投入したAMR26は、オランダGPでホンダのアップデート版パワーユニットを搭載。アロンソはタイヤを長く使う戦略を成立させ、最後はガスリーの追撃を退けて9位を手にした。

    シーズン前半は信頼性とパフォーマンスの両面で苦戦を強いられたアストンマーティンにとって、後半戦初戦で手にした貴重なポイント。アロンソ自身にとっても、モナコ以来となる今季最高位の9位で、復調への一歩を示す結果となった。

  • F1オランダGP 決勝 結果・タイムシート:ランド・ノリス優勝 角田裕毅11位

    F1オランダGP 決勝 結果・タイムシート:ランド・ノリス優勝 角田裕毅11位

    F1オランダGP 決勝の結果・タイムシート。8月23日(日)にザントフォールトで2026年のF1世界選手権 第12戦 オランダグランプリの決勝レースが行われた。

    優勝はランド・ノリス(マクラーレン)。2位にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3位にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。角田裕毅(レーシングブルズ)は11位でポイント獲得ならず。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが9位入賞、ランス・ストロールはリタイアだった。

    ■ ランド・ノリスが2連勝
    ランド・ノリスがF1オランダGPを制し、前戦ハンガリーGPに続く2連勝を達成した。レース中盤にはアンドレア・キミ・アントネッリをコース上で攻略して首位を奪取。終盤も安定したペースを維持し、11.536秒差でチェッカーを受けた。

    ■ アントネッリが2位でランキング首位を堅持
    アンドレア・キミ・アントネッリは再スタートでノリスを抜いて首位に立ち、レース前半をリード。最終的にはノリスに逆転を許したものの2位を確保し、ドライバーズランキング首位の座を守った。

    ■ ラッセルがフェラーリ勢を抑えて3位
    ジョージ・ラッセルは終盤、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールの猛追を受けながら3位を死守。最終ラップのターン1でもハミルトンの攻撃をしのぎ、メルセデスがアントネッリとのダブル表彰台を獲得した。

    ■ フェラーリはハミルトン4位 ルクレール5位
    フェラーリ勢は終盤まで表彰台争いに加わったが、ハミルトンが4位、ルクレールが5位。ハミルトンはラッセルの背後まで迫ったもののオーバーテイクには至らず、ルクレールもその直後でフィニッシュした。

    ■ ローソンがレッドブルで7位入賞
    アイザック・ハジャーの代役としてレッドブルから出場したリアム・ローソンは7位。終盤に黄旗違反で10秒ペナルティを科されたものの、後続のニコ・ヒュルケンベルグに十分なリードを築いていたため順位に影響せず、代役参戦でポイントを持ち帰った。

    ■ 角田裕毅は11位 惜しくもポイント届かず
    12番グリッドからスタートした角田裕毅は、一時トップ10に浮上し、29周目にはピエール・ガスリーを鮮やかにオーバーテイク。終盤までポイント圏を争ったが、58周目にガスリーに抜き返され、最終的に11位とあと一歩で入賞を逃した。

    ■ フェルスタッペンは母国最終戦で序盤クラッシュ
    マックス・フェルスタッペンはレース序盤、最終コーナーでリアを失ってバリアに激突。大きなクラッシュとなり赤旗が提示された。本人は無線で無事を伝え、自力でマシンを降りたが、ザントフォールトでの最後の母国GPは早々にリタイアとなった。

    ■ アロンソが18番手から9位 ホンダ新PUで入賞
    フェルナンド・アロンソは18番グリッドから大きく順位を上げて9位フィニッシュ。終盤にはガスリーとポイント圏を争い、ホンダの新PUを投入したアストンマーティンに貴重なポイントをもたらした。

    ■ 最後のF1オランダGPは波乱の72周
    2027年のカレンダーから外れるザントフォールトでの最後のF1オランダGPは、序盤の赤旗、複数のVSC、戦略の交錯、終盤の表彰台争いと波乱の展開となった。最後はノリスが勝利を飾り、ザントフォールトでの現行開催に幕を下ろした。

    オランダグランプリ

    F1オランダGP 決勝 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム GAP INT POS PIT
    1 4 ランド・ノリス マクラーレン ― ― - 0 3
    2 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス +11.536 +11.536 ↑ 1 4
    3 63 ジョージ・ラッセル メルセデス +15.906 +4.370 ↓ 1 3
    4 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ +16.755 +0.849 ↑ 1 3
    5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ +17.258 +0.503 ↑ 1 4
    6 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン +32.332 +15.074 ↓ 2 4
    7 30 リアム・ローソン レッドブル +79.915 +47.583 ↑ 1 3
    8 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1L +32.677 ↑ 5 3
    9 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1L +12.344 ↑ 9 2
    10 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1L +1.247 ↑ 1 3
    11 22 角田裕毅 レーシングブルズ 1L +4.682 ↑ 1 3
    12 17 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1L +11.358 ↓ 2 3
    13 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1L +0.555 ↓ 4 4
    14 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 2L +31.551 - 0 4
    15 11 セルジオ・ペレス キャデラック 2L +38.048 ↑ 7 3
    16 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 2L +11.689 ↑ 1 3
    DNF 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ RETIRED ― ↓ 1 3
    DNF 77 バルテリ・ボッタス キャデラック RETIRED ― ↑ 3 3
    DNF 31 エステバン・オコン ハース STOP ― ↓ 4 3
    DNF 18 ランス・ストロール アストンマーティン RETIRED ― ↓ 1 4
    DNF 87 オリバー・ベアマン ハース STOP ― ↓ 1 1
    DNF 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル STOP ― ↓ 15 0
  • 【動画】角田裕毅 ガスリーを華麗にオーバーテイク F1公式「皆さん、角田裕毅です」

    【動画】角田裕毅 ガスリーを華麗にオーバーテイク F1公式「皆さん、角田裕毅です」

    角田裕毅が、2026年F1オランダGPの決勝でピエール・ガスリーを華麗にオーバーテイク。F1公式はその攻防を動画で公開し、「Ladies and gentlemen… Yuki Tsunoda(皆さん……角田裕毅です)」との言葉を添えている。

    12番グリッドからスタートした角田裕毅は、序盤からポイント圏を巡る中団争いに加わっている。そして29周目、アルピーヌのガスリーとの直接対決で大きな見せ場を作った。

    数コーナーにわたる攻防からガスリーを攻略
    角田裕毅がガスリーに仕掛けると、両者は数コーナーにわたってサイド・バイ・サイドの激しい攻防を展開。互いに譲らない接近戦の末、角田裕毅が前に出てオーバーテイクを成功させた。

    F1公式ライブもこの場面を「角田がガスリーを仕留めた。スーパーサブによる素晴らしい、素晴らしいオーバーテイク」と高く評価。その後に公開された動画には「Ladies and gentlemen… Yuki Tsunoda」との言葉が添えられ、角田裕毅の走りがレース中盤の見せ場として取り上げられている。

    ガスリーは角田裕毅がアルファタウリ時代にチームメイトとして戦った相手でもある。さらに今週末はアップデートされたアルピーヌで速さを見せ、スプリントでは8位に入賞しており、決勝でもポイントを争うライバルのひとりだ。

    角田裕毅はそのガスリーをコース上で攻略。その後、前を走っていたフェルナンド・アロンソとカルロス・サインツJr.がタイヤ交換のためピットに入ったことで、37周目には9番手まで浮上している。

    8カ月ぶりのF1実戦復帰となるオランダGPで、角田裕毅はポイント圏内を走行中。ガスリーとの激しい攻防で鮮やかなオーバーテイクを披露し、レース後半の戦いを続けている。