オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1イタリアGPの予選でリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)の走行を妨害したとして、3グリッド降格ペナルティを科された。予選3番手を獲得していたピアストリは、決勝を6番グリッドからスタートする。
問題となったのは、ピアストリがピットアウトした直後のレッティフィーロ・シケイン(ターン1)。スチュワードは、ピアストリにローソンを意図的に妨害する意思はなかったと認める一方、「不必要な妨害」に該当すると判断した。
ピットアウト直後にフェルスタッペンとローソンが接近
インシデントは、ピアストリがピットレーンからコースへ復帰するタイミングで発生した。
その際、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとリアム・ローソンが後方から接近。フェルスタッペンはピアストリをかわすことができたものの、その直後を走っていたローソンはピアストリの影響を受ける形となった。
スチュワードの裁定文によれば、ピアストリはピットを離れる際、レースエンジニアから次の情報を伝えられていた。
「フェルスタッペン、ローソン、サインツがちょうど通過している。サインツはピットに入った。フェルスタッペンとローソンだけだ。合流するときに彼らに注意して」
しかし、フェルスタッペンとローソンがプッシュラップ中であることまでは明確に伝えられていなかった。
ピアストリはターン1に近づいた段階でフェルスタッペンがプッシュラップ中だと認識。大きく減速して右側に寄り、フェルスタッペンを先行させた。
だが、ローソンがそのすぐ後方を走っていたため、ピアストリはローソンへの妨害を避けることができなかった。
スチュワード「他に選択肢はなかった」も妨害と認定
スチュワードは、ピアストリが置かれていた状況について一定の理解を示した。
「スチュワードは、彼が持っていた情報と置かれていた状況を考慮すれば、この段階で81号車のドライバーには他に選択肢がなかったことを認める」
その一方で、結果としてローソンの走行を妨げた事実については明確に認定した。
「したがって、81号車は意図せず、かつ不必要に30号車を妨害した」
意図的な行為ではなく、ピアストリ自身も回避を試みていたものの、予選中のアタックを妨害したという結果を重く見て、3グリッド降格が科された。
Lawson wasn't impressed, and neither were the stewards
Piastri picked up a three-place grid penalty for this incident during qualifying#F1 #ItalianGP pic.twitter.com/oFU9jS2bQO
— Formula 1 (@F1) September 5, 2026
ピアストリ6番手降格 ルクレールが3番グリッドへ
このペナルティにより、予選3番手だったピアストリは決勝で6番グリッドへ降格する。
これに伴い、後方のドライバーがそれぞれひとつずつ繰り上がり、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が3番グリッド、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が4番グリッド、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が5番グリッドからスタートすることになる。
予選でフロント2列目を確保していたピアストリにとっては、決勝を前に大きな痛手となった。一方、フェラーリはホームレースのモンツァでルクレールが3番手、ハミルトンが4番手へと繰り上がり、2列目を独占する形となる。
日本GPでもヒュルケンベルグ妨害でペナルティ
ピアストリが走行妨害を理由にペナルティを受けるのは今季初めてではない。
2026年F1日本GPでは、フリー走行3回目でニコ・ヒュルケンベルグの走行を妨害したとしてペナルティを受けている。
今回のイタリアGPでは、スチュワード自身が「他に選択肢はなかった」と認める特殊な状況だったものの、最終的にはローソンへの不必要な妨害が成立すると判断された。予選3番手から6番手へ降格するピアストリにとって、決勝ではスタート直後から順位を取り戻すことが求められる。
