ランド・ノリス F1イタリアGP初日「ポール争いにはまったく加われていない」

ランド・ノリス F1イタリアGP初日「ポール争いにはまったく加われていない」

マクラーレンのランド・ノリスは、2026年F1イタリアGP初日のフリー走行を4番手で終え、現状ではポールポジションを争える状態ではないとの厳しい見方を示した。

モンツァで行われた金曜日の走行で、ノリスはトップから0.384秒差。メルセデスのジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリ、フェラーリのシャルル・ルクレールに続く4番手となった。

ハンガリーGPとオランダGPで2戦連続のポール・トゥ・ウインを飾ったマクラーレンだが、ロードラッグ仕様が求められるモンツァでは苦戦を強いられている。

予想とは異なるコーナーで苦戦
初日の2セッションを振り返ったノリスは、MCL40のペース不足を率直に認めた。

「そんなに良くなかった。とにかくペースの面で、いつも以上にかなり苦戦している」

「正直に言うと、僕たちが速いと思っていたコーナーでは遅くて、逆に苦戦すると思っていたコーナーではそれほど悪くない。でも、それでもまだ足りていない。今のところ、あまりいい状態ではない」

「一晩で何ができるか見てみるけど、これまでより厳しくなるのは間違いないと思う」

マクラーレンは高いダウンフォースが要求されるハンガロリンクとザントフォールトで強さを発揮し、ノリスは両レースでポールポジションから優勝。しかし、長いストレートと低ダウンフォース特性を持つモンツァは、その2コースとは大きく性格が異なる。

「ポール争いにはまったく加われていない」
セットアップ変更によって土曜日にどこまで改善できるかと問われたノリスは、予選での巻き返しについても慎重な姿勢を崩さなかった。

「分からない。トップでは多くのドライバーが接近しているし、その後ろもそれほど離れていない。だから、彼らが僕たちを驚かせることだって十分にあり得る」

「分からないけど、少なくとも今はポール争いにまったく加われているとは感じていない。僕たちはまず、きちんとした結果を残すことに集中する必要がある。それだけだ」

ノリスが警戒するように、初日の上位勢は僅差となっており、マクラーレンにとっては後方からの追い上げにも注意が必要な状況となっている。

ランド・ノリス(マクラーレン) イタリアグランプリ

マクラーレン技術陣も「ポール争いは厳しい」
マクラーレンのアプライド・エンジニアリング担当テクニカルディレクター、ニール・ホールディも、FP2終了後にノリスと同様の見解を示した。

予選では「もう少し近づけるのは間違いない」としながらも、ポールポジションを争うことについては「今週末は間違いなく厳しい」と認めている。

それでも、金曜日には明確な収穫もあった。マクラーレンはMCL40に複数の新パーツを投入し、その中にはチームが「Hウイング」と呼ぶ回転式リアウイングも含まれていた。

新型「Hウイング」は狙い通りに機能
ホールディは、注目を集めるHウイングについて、初日の走行では期待通りの結果が得られたと説明した。

「Hウイングは我々が意図した通りに機能した。ここでは空力的にも良さそうだし、メカニカル面でも非常に満足している」

「もう少し検査する必要はあるが、週末の残りでも引き続き使用できると考えている。それによってパフォーマンスも向上するはずだ」

一方、トップから約0.4秒というギャップについては、まだ埋めるべき差があることも認めた。

「全体として4分の4秒差というのは、少し取り戻す必要がある。高速コーナーと低速コーナーのバランスについては良いところにいると思う」

「まだ取り組まなければならないのは、エネルギーをどう最大限に活用するかだ。ここでは常に難しい課題になる。もう少し回生を増やし、もう少しデプロイメントを改善することで、ラップタイムを縮める余地はまだあると思う。ドライバー側からも少しある」

「タイムシートでもう少し上、つまりトップにもう少し近い位置にいられれば良かった。ただ、我々は大きく離されているわけではない。明日に向けてマシンからもう少しパフォーマンスを引き出せると確信している」

マクラーレンにとって初日は期待通りのスタートとはならなかったものの、新型Hウイングは予定通りに機能した。ノリスが否定したポール争いに食い込むには、エネルギーマネジメントを含め、予選までに約0.4秒のギャップをどこまで縮められるかが焦点となる。