角田裕毅 F1イタリアGP前に200人の晩餐会参加「一人で走っているわけではない」

角田裕毅 F1イタリアGP前に200人の晩餐会参加「一人で走っているわけではない」

2026年F1イタリアGPを前に、レーシングブルズの角田裕毅が、モンツァで開催されたバリラとF1による特別イベント「La Tavolata(ラ・タヴォラータ)」に参加した。F1パドックを支える200人以上が約100メートルの巨大テーブルを囲み、レースを成り立たせる「チームワーク」を祝った。

角田裕毅は自身のレースエンジニアであるアレクサンドル・イリオプロスとともに出席。

「F1では決して一人で走っているわけではありません」と語り、普段のレースウイークではなかなか持てない交流の時間が、チーム内の信頼関係を築くうえで特別なものだったと振り返った。

角田裕毅 レースエンジニアと「La Tavolata」に参加
イタリアGP開幕を翌日に控えた木曜夜、バリラとF1はモンツァで「La Tavolata」を開催した。F1のパドックに関わるさまざまな職種の人々が、一つのテーブルを囲む初の試みとして企画されたイベントだ。

レーシングブルズからは角田裕毅、レースエンジニアのアレクサンドル・イリオプロスをはじめ、チームメンバーが参加した。

会場にはドライバーやチーム代表だけでなく、メカニック、エンジニア、ストラテジスト、セーフティカーおよびメディカルカーのドライバー、パーソナルトレーナー、タイヤ技術者など、F1のレースウイークを支える200人以上が集まった。

中心に設けられたのは、全長約100メートルに及ぶ巨大なテーブル。料理はミシュラン三つ星シェフのマッシモ・ボットゥーラが監修し、F1パドッククラブのオフィシャルサプライヤーであるDO&COとの協力により、バリラのパスタを中心としたメニューが提供された。

角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

角田裕毅「すべての中心にあるのはチームワーク」
角田裕毅は、サーキットで結果を出すためにはドライバーだけでなく、多くのスタッフの力が不可欠だと強調した。

「今夜、バリラのLa Tavolataに参加できて本当にうれしかったです。F1では決して一人で走っているわけではありません。今夜は、コース上でもコース外でも勝つために、どれだけ多くの人たちが必要なのかを示してくれました」

「僕たちがやっていることすべての中心にあるのはチームワークですし、こういう時間の中で人間関係や信頼を築いていくものだと思います。レースウイーク中には、こういうことができる機会はほとんどないので、今回は本当に特別でした」

レーシングブルズにとっても、ドライバーとチームの結びつきは活動の根幹にある。1周ごと、1セッションごとの積み重ねだけでなく、緊張感から離れた時間も信頼関係を築く重要な機会になるという考えだ。

角田裕毅(イタリアグランプリ)

元F1ドライバーのパオロ・バリラ「成功の裏には必ずチームがいる」
バリラ・グループ副会長で、自身もF1ドライバーとしてレースを戦った経験を持つパオロ・バリラも、時代が変わってもチームワークの重要性は変わらないと語った。

「私がF1でレースをしていたとき、すぐに学んだことがあります。すべてのラップ、すべての決断、そしてすべての結果は、自分の周囲にいる人々にも左右されるということです」

「現在のマシンやテクノロジーは当時とは大きく異なりますが、その原則は変わっていません。あらゆるパフォーマンスの背後にはチームが存在し、その信頼、専門知識、献身が成功を可能にしています」

「La Tavolataは、そうした人々と、彼らが毎回のレースウイークで果たしている役割を称えるものです。テーブルを囲んで共有した時間は、競争のアドレナリンの中に友情と喜びを加えてくれました」

モンツァで「勝利は一人では生まれない」を形に
F1ではドライバーが最も目立つ存在となる一方、1台のマシンを走らせるまでには設計、セットアップ、戦略、タイヤ、フィジカル面など多くの専門スタッフが関わっている。La Tavolataは、その普段は表舞台に立つことの少ない人々も含め、パドック全体を一つのチームとして捉えるイベントとなった。

特に角田裕毅がレースエンジニアのイリオプロスと参加したことは、そのテーマを象徴している。無線を通じてドライバーと直接コミュニケーションを取り、マシンの状態や戦略を共有するレースエンジニアは、レースウイークにおける最も重要なパートナーの一人だ。

高速のモンツァで始まるF1イタリアGP。その競争を前に、角田裕毅とレーシングブルズは、コース上の結果を支える「人」と「信頼」にあらためて焦点を当てる時間を過ごした。