カテゴリー: 角田裕毅

  • 角田裕毅 インディカー移籍報道 F1を最優先も「2年間ガレージにいる気はない」

    角田裕毅 インディカー移籍報道 F1を最優先も「2年間ガレージにいる気はない」

    角田裕毅が、2027年に向けてインディカーへの転向を模索しているとの報道について言及した。自身のマネジメント側の動きについては関与していないとしながら、最優先の目標はあくまでF1で走り続け、成功を収めることだと強調している。

    一方で、F1のシートを待つために長期間レースから離れる考えもない。2027年のF1シートを確保できなかった場合には他カテゴリーを検討する可能性を認め、現役ドライバーとしてレースを続けることへの強い意欲を示した。

    8カ月ぶりのF1復帰で存在感
    角田裕毅は2025年シーズン限りでレッドブル・レーシングのレースシートを失い、2026年はリザーブドライバーを務めてきた。

    しかし、アイザック・ハジャーが負傷したことで、先週末のF1オランダGPでは急きょドライバーラインアップが変更された。リアム・ローソンがハジャーの代役としてレッドブル・レーシングに昇格し、角田裕毅はレーシングブルズからアービッド・リンドブラッドとともに出場した。

    角田裕毅にとっては2025年最終戦以来となるF1レースへの復帰だった。ザントフォールトでは短い準備期間ながらマシンへの適応を進め、決勝では11位。ポイント獲得にはあと一歩届かなかったものの、久々の実戦でF1復帰へのアピールを果たした。

    インディカーの約半数のチームと接触との報道
    そうしたなか、アメリカの『Racer』は、角田裕毅のマネジメントチームが2027年に向けてインディカー参戦の可能性を探っていると報じた。

    報道によれば、角田裕毅のマネジメント側は2027年にどのような選択肢があるのかを確認するため、インディカーに参戦するチームのほぼ半数と話をしたという。

    F1で2027年のレギュラーシートを確保できる保証がない状況だけに、将来に備えて選択肢を広げているとみられている。

    ただし、角田裕毅本人はそうした交渉について、自分が直接関与する仕事ではないとの姿勢を示している。

    「そういうことを見るのは僕の仕事ではないです」と角田裕毅はRacingNews365を含む一部メディアに語った。

    「そこは完全にマネージャーに任せていますし、僕の仕事は速く走ることです」

    「僕の気持ちは常にF1にある」
    角田裕毅は、インディカー移籍の可能性そのものを完全に否定したわけではない。ただ、現在の自身の目標がF1にあることについては明確にしている。

    「僕の気持ちは常にF1にあります。僕の一番の目標は、ずっとF1で走って、そこで成功することです。それは何があっても変わりません」

    2026年はレッドブル・レーシングのリザーブとしてF1に残っているものの、レースに出場する機会は限られている。オランダGPで久々に実戦復帰した角田裕毅にとって、レースから長期間離れ続けることも望む選択肢ではない。

    「でも、2年間ずっとガレージにいるつもりもないです。僕はレースもしたいです」

    この言葉からは、F1残留を最優先としながらも、レースに出場できない状態を無期限に受け入れるつもりはないという角田裕毅の考えがうかがえる。

    2027年F1シートがなければ他カテゴリーも検討
    角田裕毅は、2027年のF1シートを確保できなかった場合には、他カテゴリーへ目を向ける必要があることも認めた。

    「もし何か可能性が出てきたり、来年のシートを見つけられなかったりしたら、そのときは他のカテゴリーを探さなければならないと思います」

    それでも、F1への挑戦を諦めるタイミングを現時点で設定するつもりはない。

    「でも、来年実際にどこかでコースを走るその瞬間までは、僕の気持ちはずっとF1にあります」

    角田裕毅にとって最優先事項は2027年のF1レギュラーシート獲得であり、その姿勢に変わりはない。一方で、レースから長期間離れることを避けるため、マネジメント側がインディカーを含む別カテゴリーの可能性を探ることについても扉は閉ざしていない。

    オランダGPで久々にF1のグリッドへ戻った角田裕毅は、F1で走り続けることを最後まで追求しながら、ドライバーとしてレースを続けるための現実的な選択肢も視野に入れている。

  • 角田裕毅 2027年F1シートへ他チームに猛アピール「僕に電話してください!」

    角田裕毅 2027年F1シートへ他チームに猛アピール「僕に電話してください!」

    角田裕毅が、2027年のF1シート獲得に向けて強烈なアピールを送った。レーシングブルズから1戦限りでF1復帰を果たした角田裕毅は、自身の実力をパドックに示せたとの手応えを口にし、まだ来季のラインナップを決めていないチームに「僕に電話してください!」と冗談交じりに売り込んだ。

    2026年はF1のレギュラーシートを失い、レッドブル・レーシングのリザーブドライバーとして過ごしてきた角田裕毅。

    2026年をレッドブル・レーシングのリザーブドライバーとして過ごしてきた角田裕毅にとって、オランダGPは昨年12月のアブダビGP以来となるF1実戦だった。慣れないVCARB-03を駆りながらセッションを重ねるごとにペースを上げ、決勝ではポイント獲得まであと一歩の11位。1戦限りのチャンスを、自身を再びF1パドックのレーダーに載せる機会へと変えた。

    2025年の苦境から再びF1のレーダーへ
    角田裕毅は2025年、レッドブルでやや悲惨ともいえるシーズンを経験した。その状況を考えれば、再びF1のレースシートへ戻る道が開けるとは想像しにくかった。

    しかし、慣れないVCARB-03で堅実なパフォーマンスを見せたオランダGPは、角田裕毅にとって各チームへの名刺代わりとなった。

    現在F1のレギュラーシートを持たないドライバーの中でも、角田裕毅は最も経験豊富かつ有力な候補の一人だ。ザントフォールトでの走りは、その事実をF1パドックにあらためて印象づけるものとなった。

    レッドブル陣営にはF2選手権をリードするニコラ・ツォロフをはじめとした若手が次のチャンスを待っており、角田裕毅が同陣営で再びレギュラーシートを得る道は容易ではない。

    一方、レッドブル以外に目を向ければ、ザントフォールトで走る前よりも可能性は広がったと考えられる。

    F1以外では、これまで長年にわたって築いてきたHondaとの強いつながりを背景に、将来的にインディカーへ向かう可能性もある。それでも今回のオランダGPで角田裕毅が明確にしたのは、F1のレギュラーシートを再び手にしたいという意思だった。

    TPCとRB22シミュレーターで実戦感覚を維持
    昨年12月のアブダビGPを最後にF1レースから離れていた角田裕毅だが、この8カ月間を何もせずに過ごしていたわけではない。

    レッドブルの旧型車を使用したTPC(Testing of Previous Car)で実車を走らせることで感覚を維持するとともに、ミルトン・キーンズのシミュレーターでは現行マシンのRB22を数多くドライブしてきた。

    このシミュレーター作業は単にコースを走る感覚を維持するだけではなく、2026年のFordパワーユニットをどのように使うかについて理解を深める機会にもなった。

    一方、レーシングブルズのVCARB-03については事情が違った。

    オランダGPへの出場決定が直前だったため、角田裕毅がVCARB-03をシミュレーターで初めて試せたのはレース週の水曜日。それでも、この事前走行によって実際にザントフォールトでマシンに乗り込む前に最低限の準備を整えることができた。

    わずか1時間のフリー走行を終えると、すぐにスプリント予選へ突入。SQ1を13番手で通過し、SQ2では12番手となった。

    この時点でチームメイトのアービッド・リンドブラッドとの差は0.360秒。初めて実車で走らせるVCARB-03であることを考えれば、悪くないスタートだった。

    「最後の数ミリ秒を追い求める感覚が恋しかった」
    スプリントで24周を走った経験も大きかった。決勝を想定した各種手順やエネルギーデプロイメントなど、レッドブルとは異なるシステムを実戦のなかで学ぶことができた。

    「本当に、本当に役に立ちました。特に決勝に向けて、レース前にあれを経験できたのは良かったです」

    角田裕毅はスプリントについて語った。

    「すべての手順やデプロイメントのマネジメントがかなり違います。だから決勝に向けて重要だったと思いますし、24周のすべてのラップで学ぶことができました。それを予選でも証明できたと思います」

    土曜日の予選では、その適応がタイムにも表れた。

    Q1を8番手で突破し、Q2では12番手。リンドブラッドとの差はスプリント予選の0.360秒からわずか0.102秒まで縮まった。

    「正直、本当にうれしいです。この予選はすごく楽しめました」

    「昨日のスプリント予選も悪くはなかったですけど、まだ限界がどこにあるのか分かっていませんでした。僕にとってはまだ新しいマシンでしたから」

    「でも今回はちゃんとした予選という感じで、マシンをもっと信頼してコーナーに飛び込んでいくことができました。まだ4セッション目くらいですし、もっと改善できるところがたくさんあるのも分かっています」

    そして、久々にF1の予選を全力で攻める感覚を味わった喜びを口にした。

    「正直、この感覚が恋しかったです。最後の数ミリ秒、最後のコンマ数秒を追い求めるような感覚です。本当にすごく楽しんでいます」

    「セッションごとにどんどん近づいています。もう1セッション、もう1ラウンドあればと思いますけどね。でも、まだ決勝というもう1セッションがありますし、ポイントにも近いので楽しみです」

    角田裕毅 F1

    決勝では最後までポイント争い
    決勝では、角田裕毅と元チームメイトで友人でもあるピエール・ガスリーが長時間にわたってポイント圏を争った。

    最終的にはガスリーが10位で最後の1ポイントを獲得し、角田裕毅は11位。惜しくもポイントには届かなかった。

    それでも、8カ月近くF1レースから離れ、初めて乗るマシンで臨んだ週末としては大きな手応えが残った。

    「正直、自分が予想していたよりも速く進歩できたと思います」

    「昨年のアブダビ以来、8カ月の間に4回しか走っていませんでした。それを考えれば、かなりうまくできたと思います」

    リザーブ期間中も自身を実戦に対応できる状態に保ってくれたレッドブルへの感謝も口にした。

    「レッドブルには感謝しています。シミュレーターなどを通して、かなりいい状態を保たせてくれました」

    「全体的に本当に楽しめましたし、自分にできる限り100%を出せたと思います。かなりうまくやれたと思います」

    一方で、急きょ異なるチームのマシンをドライブする難しさについては「ほとんどすべて」がチャレンジだったと振り返る。

    「デプロイメントやボタン、すべてについて学ぶことがたくさんありました。手順も全部違います」

    「今回のレースはデグラデーションの面でも難しかったです。デグラデーションの特性がかなり違っていたので、それに適応するのは大変でした」

    それでもレーシングブルズのサポートによって、短期間でパフォーマンスを引き出すことができた。

    「正直、チームが本当にたくさんサポートしてくれて、できるだけ速く走れるようにしてくれました」

    「もちろんポイントを獲れなかったのは残念です。でも、最後の数周までトップ8、トップ9あたりと戦えたことを考えれば、受け入れられる結果だと思います」

    「パドックに自分が何をできるか示せた」
    角田裕毅にとって今回のオランダGPで最も重要だったのは、2026年のF1マシンでも自分が何をできるのかを各チームに直接見せられたことだった。

    「自分に何ができるかは分かっています」

    「そして、たった1レース、数セッションだけでしたけど、パドックのほとんどの人たちに、自分に何ができるのかをかなり示せたと思います」

    「ポイントに近いところで戦うことができました。もちろん結果としてはポイントを獲れた方が良かったですけど、そのために自分ができることはすべてやったと思います」

    レースに出場する機会を得たこと自体にも大きな意味があった。

    「こういう機会がある方が、何の機会もなくて、このレギュレーションで自分に何ができるのかをパドックに見せられないより、間違いなくいいです」

    「だから全体的にポジティブだったと思いますし、自分が見せたパフォーマンスもポジティブだったと思います」

    2027年へ「僕に電話してください!」
    そして角田裕毅は、2027年のF1シートをまだ確定させていないチームに向けて、自らを売り込んだ。

    「ここからは僕のマネージャーと、まだ来年のラインナップを決めていない他のチーム次第です。僕を起用したいと思ってくれるかどうかですね。でも、僕をチームに加えるべきだと思います!」

    さらに別の取材では、同じ質問に冗談を交えながら、よりストレートなメッセージを送った。

    「僕に電話してください!」

    角田裕毅が2027年のF1レギュラーシートを手にできる可能性は、依然として限られている。しかし、ザントフォールトに来る前と後では、その立場は確実に変わった。

    1戦限りの復帰でセッションを重ねるたびにVCARB-03への理解を深め、レギュラードライバーとの差を縮め、決勝では最後までポイントを争った。角田裕毅は与えられたわずかなチャンスを使って、自分が今もF1で戦えるドライバーであることをパドックに示した。

    あとは、その走りと「僕に電話してください!」というメッセージに応えるチームが現れるかどうかだ。

  • 角田裕毅 F1オランダGP後にSNSで心境「夢のようだった。またすぐ戻ってきたい」

    角田裕毅 F1オランダGP後にSNSで心境「夢のようだった。またすぐ戻ってきたい」

    角田裕毅が、2026年F1第12戦オランダGPを終えた後、自身のSNSを通じて約8カ月ぶりとなったF1レースへの思いを語った。レーシングブルズから代役参戦した角田裕毅は決勝を11位で終え、ポイント獲得には届かなかったものの、「夢のようだった」と特別な週末を振り返った。

    角田裕毅はファンから寄せられた多くのメッセージにも感謝。「またできるだけ早く戻ってこられたら」と語り、再びF1のグリッドに立つことへの思いを明かした。

    「本当に夢のようでした」
    「みなさん、こんにちは。レースについては、ポイントを獲得できなかったので残念でした。でも、この週末は本当に楽しむことができました」

    角田裕毅はSNSに投稿した動画で、オランダGPをそう振り返った。

    2026年はレッドブルのリザーブドライバーを務めている角田裕毅にとって、今回のオランダGPは久々のF1実戦。負傷したアイザック・ハジャーに代わってレーシングブルズのマシンをドライブし、限られた時間で2026年型マシンへの適応を求められた。

    「できるだけ早くペースをつかめるように助けてくれたチームには本当に感謝しています。正直、本当に楽しかったです」

    そして、角田裕毅が特に感謝したのが、久々のF1参戦を見守ったファンからの反響だった。

    「ファンのみなさんからも本当にたくさんの温かいメッセージをいただきました。本当に夢のようでした」

    角田裕毅 オランダグランプリ

    「またできるだけ早く戻ってこられたら」
    オランダGPでは予選12番手からスタートし、決勝ではポイント圏を巡って中団勢とバトル。ピエール・ガスリーをオーバーテイクするなど見せ場を作り、最終的にはポイントまであと1ポジションとなる11位でチェッカーを受けた。

    結果には悔しさを残しながらも、角田裕毅にとって何より大きかったのは、再びF1でレースをする機会を得られたことだった。

    「またできるだけ早く戻ってこられたらと思っています。でも、正直、一番大切なのは本当に楽しめたことです」

    「この機会を与えてくれたレッドブル、そしてもちろんレーシングブルズにも感謝しています」

    角田裕毅は最後に、自身に代わって欠場することになったハジャーの回復を願った。

    「アイザックがしっかり回復して、できるだけ早く戻ってこられることを願っています」

    オランダGP後の公式インタビューでも、2027年のF1グリッド復帰について「期待しています。できることはすべてやったと思います」と語っていた角田裕毅。今回のSNSではさらに率直に、久々にF1で戦った週末を「夢のようだった」と表現した。

    ポイントには届かなかった。それでも、再びF1マシンでライバルと戦い、多くのファンから声援を受けたザントフォールトでの数日間は、角田裕毅にとって特別なものとなった。そして「またできるだけ早く戻ってこられたら」という言葉には、次のF1参戦を待ち望む思いが込められていた。

  • 角田裕毅をレーシングブルズF1代表が絶賛「1戦限りの代役としては驚異的」

    角田裕毅をレーシングブルズF1代表が絶賛「1戦限りの代役としては驚異的」

    アラン・パーメイン(レーシングブルズF1チーム代表)は、2026年F1オランダGPでアイザック・ハジャーの代役を務め、決勝を11位で終えた角田裕毅のパフォーマンスを高く評価した。

    角田裕毅は急きょ1戦限りの代役としてザントフォールトに復帰。決勝ではニコ・ヒュルケンベルグやピエール・ガスリーらと激しいバトルを繰り広げ、一時はポイント圏内を狙える位置につけた。

    終盤は3ストップ戦略を採った角田裕毅に対し、2ストップで走ったフェルナンド・アロンソが前に出たことで、惜しくも入賞には届かなかった。

    パーメインは、レース中のコースオフが角田裕毅にとって痛手になったと認めながらも、突然の代役参戦でポイント獲得まであと一歩に迫った走りを「驚異的」と称賛した。

    アラン・パーメイン「1戦限りの代役でここまでやるのは驚異的」
    「今日は我々にとって厳しいレースだった。アービッドはあのペナルティを受けたあと、挽回するのは非常に難しく、ほぼ不可能だった。それでも彼はガスリーを後ろに抑える素晴らしい仕事をしてくれた。それによって、オーバーテイクした角田裕毅が差を広げることができた」

    「残念ながら、角田裕毅はコースを外してしまい、それで少し後退することになった。それでも我々はポイント獲得まで本当にあとわずかだった」

    「1戦限りの代役参戦で、彼があそこまでやってのけたことは驚異的だ。代役を引き受けてくれたこと、そして週末を通して懸命に取り組んでくれたことに心から感謝している」

    「2週間後にはモンツァでホームレースを迎える。より強くなって戻り、2台ともポイント圏内に戻したい」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) オランダグランプリ

    角田裕毅自身も「できることはすべてやりました」と振り返っており、久々となるF1でのホイール・トゥ・ホイールのバトルやオーバーテイクを楽しんだと語っている。

    ポイント獲得こそ逃したものの、急きょマシンに乗り込み、短期間で適応して11位まで持ち込んだ角田裕毅。パーメインにとっても、その代役としての仕事ぶりは十分に評価に値するものだった。

  • 角田裕毅 ポイント届かずも2027年F1復帰へ期待「できることはすべてやった」

    角田裕毅 ポイント届かずも2027年F1復帰へ期待「できることはすべてやった」

    角田裕毅は、2026年F1第12戦オランダGPの決勝を11位で終えた。約8カ月ぶりのF1実戦で12番グリッドからポイント圏を争い、惜しくも10位には届かなかったものの、「できることはすべてやった」と復帰戦を振り返った。

    レーシングブルズから代役参戦した角田裕毅は、決勝で中団勢と何度もポジションを争い、オーバーテイクも披露。

    レース後には、再びF1マシンでホイール・トゥ・ホイールのバトルができた喜びを語るとともに、2027年のF1グリッド復帰への期待も口にした。

    「オーバーテイクこそ、ずっと恋しかったもの」
    「今日はできることをすべてやりましたし、本当に楽しめました。コース上に戻って、ホイール・トゥ・ホイールでレースをしたり、オーバーテイクしたりすることがずっと恋しかったので、それをまた経験できて本当によかったです」

    角田裕毅はレース後、久々のF1実戦をそう振り返った。

    ポイント獲得まであと1ポジション。終盤まで10位争いを続けただけに、結果には悔しさも残った。

    「ポイントには本当にあと少しだったので、逃してしまったのは残念でした。でも、全体としては信じられないような数日間でした」

    「チームは今週ずっと本当にたくさんサポートしてくれましたし、そのおかげでかなり早くペースをつかむことができました。この機会を与えてくれたみんなに本当に感謝しています。この週末から、忘れられない思い出を持ち帰ることができます」

    そして、今回代役を務めることになったアイザック・ハジャーにも言及した。

    「何よりも、アイザックが早く回復してくれることを願っています」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    2027年のF1復帰は「期待しています」
    レース後のインタビューでは、今回のパフォーマンスによって2027年に再びF1のレギュラーシートを獲得するチャンスが生まれることを期待しているかと質問された。

    「期待しています。正直、自分にできることはすべてやったと思います」

    角田裕毅はそう答え、準備期間がほとんどない状態で今回のオランダGPに臨んだことを強調した。

    「1レースだけで、何も分からない状態からこのマシンに飛び乗ったわけですから」

    「もちろんポイントを獲得できていれば、もっとよかったです。でも、強い中団勢を相手に戦うことができましたし、ポイントまであと少しというところまで行けたので、そこはポジティブに受け止めています」

    2026年はレッドブルのリザーブドライバーとして過ごしてきた角田裕毅にとって、オランダGPは自らの力を改めてF1の舞台で示す貴重な機会となった。

    結果は11位とポイントにはわずかに届かなかった。それでも、初めてドライブする2026年型マシンに短期間で適応し、予選12番手、決勝11位。中団のライバルと直接戦いながらオーバーテイクも決めた復帰戦は、角田裕毅が目指す2027年のF1グリッド復帰に向けたアピールとなった。

  • 角田裕毅 F1オランダGP復帰戦は惜しくも11位 ガスリーと激闘もポイント届かず

    角田裕毅 F1オランダGP復帰戦は惜しくも11位 ガスリーと激闘もポイント届かず

    角田裕毅は、2026年F1オランダGPの決勝を11位でフィニッシュ。8カ月ぶりとなったF1実戦復帰で一時9番手まで浮上し、ピエール・ガスリーをコース上で鮮やかにオーバーテイクするなど存在感を示したが、終盤に逆転を許し、あと一歩のところでポイント獲得を逃した。

    レーシングブルズから出場した角田裕毅は12番グリッドからスタート。

    わずか1時間のフリー走行しかないスプリントフォーマットで、8カ月ぶりに2026年F1マシンを実戦でドライブする難しい状況ながら、決勝ではポイント獲得を狙える位置につけていた。

    12番手スタートから序盤にトップ10へ
    レースはスタート前に雨が降り、コースの一部に濡れた部分が残る難しいコンディションで始まった。全車がスリックタイヤを選択するなか、角田裕毅は12番グリッドからスタートし、オープニングラップを11番手で通過した。

    しかし、2周目にマックス・フェルスタッペンが最終コーナーでクラッシュ。レースは赤旗中断となる。フェルスタッペンは濡れた路面で白線にタイヤを乗せてリアを失い、激しくバリアに衝突した。

    再スタート後は、黄旗区間での追い越しによりアービッド・リンドブラッドとフランコ・コラピントにドライブスルーペナルティが科された。コラピントがペナルティを消化したことで、9周目には角田裕毅がトップ10へ浮上した。

    13周目にはリアム・ローソン、ガスリー、ニコ・ヒュルケンベルグ、角田裕毅がトップ10の後半を形成。角田裕毅はポイント圏内で中団の激しい争いを続けていく。

    ガスリーとの激闘で鮮やかなオーバーテイク
    レース中盤には角田裕毅が大きな見せ場を作った。

    27周目、前方ではガスリーとリンドブラッドが激しく争い、そこにヒュルケンベルグも加わる。ガスリーがロックアップしたことで2つポジションを落とし、角田裕毅もこの集団へと接近した。

    そして29周目、角田裕毅がガスリーに仕掛ける。両者は数コーナーにわたってサイド・バイ・サイドの激しい攻防を繰り広げ、最後は角田裕毅が前へ出てオーバーテイクを成功させた。

    F1公式ライブも「角田がガスリーを仕留めた。スーパーサブによる素晴らしい、素晴らしいオーバーテイク」と、この一撃を高く評価した。

    ガスリーはスプリントで8位に入り、アップデートされたアルピーヌで強いレースペースを示していたドライバーでもある。その相手をコース上で攻略したことは、角田裕毅の復帰戦におけるハイライトのひとつとなった。


    一時9番手も終盤にガスリーが逆転
    その後、フェルナンド・アロンソとカルロス・サインツJr.がピットストップを行ったことで、37周目にはヒュルケンベルグ、角田裕毅、ガスリーがトップ10に入り、角田裕毅は9番手までポジションを上げた。

    ポイント獲得への期待が高まったが、レース後半はタイヤ戦略も絡んで再びガスリーとの争いになる。

    終盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)明けとなった58周目、ガスリーが角田裕毅をオーバーテイクして10番手を奪取。レース中盤に角田裕毅が攻略した相手に再び前へ出られ、角田裕毅はポイント圏外の11番手へ後退した。

    それでも角田裕毅はガスリーとアロンソを追い続けた。しかし、68周目の時点で9番手アロンソと10番手ガスリーが争う一方、11番手の角田裕毅はガスリーから3.6秒後方。24周を走ったソフトタイヤも厳しくなり、残り周回で再びトップ10へ戻ることはできなかった。

    最終的にアロンソが9位、ガスリーが10位でフィニッシュし、角田裕毅はその直後の11位。ポイント獲得までわずか1ポジションという惜しい結果で復帰戦を終えた。

    8カ月ぶりのF1実戦、しかもスプリントフォーマットで十分な走行時間を得られない状況で迎えたオランダGP。角田裕毅は12番手からポイント争いに加わり、ガスリーとの激しい直接対決では鮮やかなオーバーテイクも披露した。

    最終結果こそ11位でノーポイントとなったものの、一時9番手まで浮上し、最後までトップ10を争った角田裕毅。久々のF1実戦で、その存在感を十分に示す72周となった。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) オランダグランプリ

  • 【動画】角田裕毅 ガスリーを華麗にオーバーテイク F1公式「皆さん、角田裕毅です」

    【動画】角田裕毅 ガスリーを華麗にオーバーテイク F1公式「皆さん、角田裕毅です」

    角田裕毅が、2026年F1オランダGPの決勝でピエール・ガスリーを華麗にオーバーテイク。F1公式はその攻防を動画で公開し、「Ladies and gentlemen… Yuki Tsunoda(皆さん……角田裕毅です)」との言葉を添えている。

    12番グリッドからスタートした角田裕毅は、序盤からポイント圏を巡る中団争いに加わっている。そして29周目、アルピーヌのガスリーとの直接対決で大きな見せ場を作った。

    数コーナーにわたる攻防からガスリーを攻略
    角田裕毅がガスリーに仕掛けると、両者は数コーナーにわたってサイド・バイ・サイドの激しい攻防を展開。互いに譲らない接近戦の末、角田裕毅が前に出てオーバーテイクを成功させた。

    F1公式ライブもこの場面を「角田がガスリーを仕留めた。スーパーサブによる素晴らしい、素晴らしいオーバーテイク」と高く評価。その後に公開された動画には「Ladies and gentlemen… Yuki Tsunoda」との言葉が添えられ、角田裕毅の走りがレース中盤の見せ場として取り上げられている。

    ガスリーは角田裕毅がアルファタウリ時代にチームメイトとして戦った相手でもある。さらに今週末はアップデートされたアルピーヌで速さを見せ、スプリントでは8位に入賞しており、決勝でもポイントを争うライバルのひとりだ。

    角田裕毅はそのガスリーをコース上で攻略。その後、前を走っていたフェルナンド・アロンソとカルロス・サインツJr.がタイヤ交換のためピットに入ったことで、37周目には9番手まで浮上している。

    8カ月ぶりのF1実戦復帰となるオランダGPで、角田裕毅はポイント圏内を走行中。ガスリーとの激しい攻防で鮮やかなオーバーテイクを披露し、レース後半の戦いを続けている。

  • 角田裕毅をレーシングブルズF1首脳が高評価「驚くほど早くマシンを理解」

    角田裕毅をレーシングブルズF1首脳が高評価「驚くほど早くマシンを理解」

    レーシングブルズのチーフテクニカルオフィサーを務めるティム・ゴスは、2026年F1オランダGPの土曜日を「ポジティブな一日」と総括。特に8カ月ぶりの実戦復帰を果たした角田裕毅について、新世代F1マシンへの適応の速さを高く評価した。

    角田裕毅はスプリントを13位で終えた後、予選ではQ1を突破。Q2でも中団上位を争うペースを示し、ピエール・ガスリーにわずか0.01秒届かない12番手となった。一方、チームメイトのアービッド・リンドブラッドはQ3に進出し、10番手を獲得している。

    ティム・ゴス「角田裕毅は素晴らしい仕事を続けている」
    「全体として、VCARBにとって今日もポジティブな一日だった。まずスプリントでは堅実なパフォーマンスを見せることができた」

    「角田裕毅は引き続き素晴らしい仕事をしている。この新世代マシンの複雑さを、驚くほど早く理解している」

    角田裕毅はスプリントで14番グリッドから好スタートを決め、一時は順位を上げた。最終的には13位でフィニッシュしたものの、8カ月にわたって実戦から離れていたことを考えれば、決勝に向けて貴重な走行経験を積む機会となった。

    ゴスも、スプリントで得られたデータと経験の重要性を強調している。

    「2台とも良いスタートを切り、1周目以降は周囲のマシンに対してポジションを維持した。我々にとってスプリント自体は比較的何事もないレースだったが、日曜日の決勝に向けて貴重な学びを得ることができた」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) オランダグランプリ

    予選ではガスリーとわずか0.01秒差
    レーシングブルズはスプリント終了後、予選に向けてセットアップをさらに煮詰めた。PUのエネルギーマネジメントにも手を加え、特に中高速域でのマシンバランス改善を目指したという。

    「予選に向けては、セットアップとPUのエネルギーマネジメントを引き続き調整し、特に中高速域でのマシンバランス改善を目指した」

    「2台ともQ1は余裕を持って通過した。より競争が激しくなる次のセッションに向けてドライバーの学習を最大化するため、3回のランを行うことを選択した」

    Q2では角田裕毅が1分12秒627をマーク。Q3進出には届かなかったものの、10番手のガスリーとの差はわずか0.01秒という僅差だった。

    「Q2では、角田裕毅が中団の先頭を争えることを再び証明した。ガスリーからわずか0.01秒差の12番手だった」

    一方のリンドブラッドはQ3に進出。ユーズドのソフトタイヤで好タイムを記録したが、雨の可能性によって最後の新品ソフトでのアタックに向けた準備が十分に整わなかった。

    「アービッドはQ3でユーズドタイヤを使った最初のラップで素晴らしい走りを見せたが、最後の新品ソフトタイヤで完璧なラップをまとめることはできなかった」

    「雨の可能性があったため、我々はランプランを素早く変更する必要があり、それによってアービッドの準備が少し妥協を強いられた。それでも10番手からスタートできる。日曜日も我々の好調なポイント獲得の流れを維持できると確信している」

    角田裕毅は12番グリッドから決勝をスタートする。ポイント圏まではわずか2ポジション。8カ月ぶりのF1実戦復帰ながら、ゴスから「驚くほど早く理解している」と評価された新世代マシンへの適応力を、決勝でポイント獲得につなげられるかが注目される。

  • 角田裕毅 レーシングブルズF1の“メディア対応指示書”が流出 想定問答にローソン

    角田裕毅 レーシングブルズF1の“メディア対応指示書”が流出 想定問答にローソン

    F1オランダGPでレーシングブルズから実戦復帰を果たした角田裕毅に用意されていた「メディア対応メモ」の内容が明らかになった。パドックで撮影された写真に資料が偶然写り込み、チームが角田裕毅に伝えていたキーメッセージや記者からの想定質問、その回答方針の一部が読み取れる状態になっていた。

    とりわけ興味深いのが、レッドブル・レーシングから出場するリアム・ローソンに関する想定問答だ。

    角田裕毅ではなくローソンがアイザック・ハジャーの代役に選ばれた経緯や、ローソンの将来について質問された場合に、どこまで答えるかまで準備されていた。

    写真に写り込んだ角田裕毅のメディア対応資料
    F1オランダGPでは、手首を負傷したアイザック・ハジャーが欠場。レッドブル・レーシングはレーシングブルズのリアム・ローソンを代役に起用し、その空いたシートにリザーブドライバーの角田裕毅が入るというドライバー変更が行われた。

    これによって角田裕毅は約8カ月ぶりにF1のレースへ復帰。突然の起用だったことに加え、なぜレッドブルのリザーブである角田裕毅がハジャーの直接の代役ではなかったのかなど、メディアから多くの質問が寄せられることが予想されていた。

    そんななか、F1フォトグラファーのマイケル・ポッツがザントフォールトで撮影した写真に、角田裕毅向けのメディア対応資料が写り込んでいた。

    資料には「YUKI」と記され、その下に「KEY MESSAGING(主要メッセージ)」と「POTENTIAL QUESTIONS(想定質問)」という項目が並んでいる。

    主要メッセージとして確認できるのは「レースに戻れてうれしい」「両チームをサポートするためにここにいる」「チームが正しい決断をしたと信じている」「いつものようにベストを尽くす」といった内容だ。

    つまり、突然の復帰を前向きに受け止める一方、レッドブルとレーシングブルズのドライバー選択についてはチームの判断を尊重し、自身の仕事に集中するという基本的なスタンスが設定されていたことになる。


    「どうやって復帰を知った?」まで想定
    資料には、実際に記者から飛んできそうな質問と、それに対する回答の方向性も細かく記されていた。

    「出場することをどのように知ったのか?」という質問には、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースから電話があったと説明する回答が準備されていた。

    また、復帰を知らされたときの最初の反応については、当然ながらF1のレースに戻れることに興奮した一方で、準備はできているという方向で答えるよう整理されている。

    「再びF1でレースをする機会が来ると思っていたか?」という質問への回答には「F1では何が起こるか分かりません」という趣旨の文言も確認できる。

    さらに、2026年のマシンで十分な走行経験を持たないまま突然レース週末に参加する難しさについても想定されており、難しい挑戦ではあるものの、限られた時間のなかでチームから可能な限りのサポートを受けるという回答方針が示されていた。

    ローソンに関する質問には慎重な回答を準備
    特に目を引くのがリアム・ローソンについての想定質問だ。

    今回、レッドブルはリザーブドライバーの角田裕毅ではなく、レーシングブルズでレギュラー参戦しているローソンをハジャーの代役として起用した。

    そのため、角田裕毅に対して「ローソンがレッドブルのシートを得たことをどう思うか」といった質問が出ることは十分に予想できた。

    これについてメモでは、自身の焦点はレーシングブルズで与えられた役割にあり、チームが最善の判断をしたと考えているという方向へ回答を導く内容になっていた。

    さらに、ローソンは過去にもレッドブルで走った経験を持つため、その経験が今回有利になるのかという質問も想定されている。

    これに対する回答は「レギュレーションが大きく変わっていることを考えれば、そうは言えないと思います」というものだった。

    「今回はローソンが以前より良いパフォーマンスを見せると思うか?」という質問についても、「新しいレギュレーションになっているので、昨年とは比較できません」とする回答が用意されている。

    過去の状況と2026年のF1を直接結びつけず、ローソンのパフォーマンスについて角田裕毅自身に評価させない方針がうかがえる。

    ローソンの将来は「ローランに聞いてください」
    さらに踏み込んだ質問への対応も準備されていた。

    「ローソンが今週末に好成績を残した場合、レッドブルでの将来が変わる可能性はあるか?」

    この想定質問に対して用意されていた回答は極めてシンプルだった。

    「それはローランに聞いてください」

    ローランとはレッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースを指す。

    ドライバーの将来やレッドブルの人事判断については角田裕毅がコメントするのではなく、決定権を持つチーム首脳へ質問を振るという明確な線引きだ。

    また、資料上部には手書きで追加されたとみられる質問もあり、「ドライバーたちと話したか」「自分がそのシートを得るべきだったと思うか」と読める内容が確認されている。こちらについては回答までは確認できない。

    F1ドライバーのメディア対応の舞台裏
    F1チームがレース週末を前にドライバーと広報担当者の間でメディア対応について打ち合わせを行うこと自体は珍しいことではない。

    ドライバーにはスポンサー、チームの人事、技術的な問題、他のドライバーとの関係など、回答次第では大きなニュースになり得る質問が数多く投げかけられる。そのため、チームが重要なメッセージや想定される質問について事前に確認しておくのは通常の広報活動の一部だ。

    今回珍しかったのは、その具体的な内容が写真を通じて外部から確認できる状態になったことだ。

    この資料が角田裕毅に「一字一句この通りに話す」ことを求めた台本だったと断定することはできない。実際、確認できる文章も途中で隠れているものが多く、完成した回答というよりも、受け答えの方向性を整理するためのブリーフィング資料と見るのが自然だ。

    それでも、突然のF1復帰によって注目を集めた角田裕毅に対し、レーシングブルズがどのような質問を想定し、どのようなメッセージを発信しようとしていたのかが垣間見える珍しい一件となった。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) オランダグランプリ

    角田裕毅に用意されていた実際の想定問答
    写真に写り込んだ資料から確認できる主な想定質問と回答は以下の通り。資料の一部は隠れているため、判読できる範囲をもとにしている。

    Q:今回レースに出場することを、どのように知りましたか?

    角田裕毅:「ローランから電話がありました」

    Q:出場すると聞いたとき、最初にどう思いましたか?

    角田裕毅:「もちろん、またレースに戻れることに興奮しました。(中略)準備はできていると感じています」

    Q:もう一度F1でレースをする機会があると思っていましたか?

    角田裕毅:「F1では何が起こるか分かりません」

    Q:いきなりマシンに乗るのは、どれくらい大きなチャレンジですか?

    角田裕毅:「もちろんチャレンジですが、限られた時間のなかでチームができる限りサポートしてくれています」

    Q:リアム・ローソンがレッドブルのシートを得たことについて、どう思いますか?

    角田裕毅:「僕は自分に与えられた役割に集中しています。(中略)チームが最善の決断をしたと思っています」

    Q:あなたも以前、まったく同じ状況を経験していますよね?

    角田裕毅:「いいえ、そうではありません」

    Q:ローソンが以前レッドブルで走った経験は、今回プラスになると思いますか?

    角田裕毅:「レギュレーションが大きく変わっていることを考えれば、そうは言えないと思います」

    Q:今回はローソンが以前より良いパフォーマンスを見せると思いますか?

    角田裕毅:「新しいレギュレーションになっているので、昨年とは比較できません」

    Q:ローソンが今週末に好成績を残せば、レッドブルでの将来が変わる可能性はありますか?

    角田裕毅:「それはローランに聞いてください」

    資料にはこのほかにも「ドライバーたちと話したか」「自分がそのシートを得るべきだったと思うか」といった手書きの想定質問が確認できるが、それらに対する回答は写真からは判別できない。

    普段はチームとドライバーの間だけで共有されるこうした資料が表に出ることはほとんどない。角田裕毅のF1復帰という注目度の高い状況で、レーシングブルズがどの質問を想定し、どこまで角田裕毅本人に答えさせる方針だったのか。その舞台裏を垣間見ることのできる興味深い資料となっている。

  • 角田裕毅ら代役好走でフェルスタッペン持論「現行F1マシンは限界を見つけやすい」

    角田裕毅ら代役好走でフェルスタッペン持論「現行F1マシンは限界を見つけやすい」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第12戦オランダGPで急きょマシンを乗り換えた角田裕毅とリアム・ローソンが予選でレギュラードライバーに迫ったことについて、現行マシンの特性を示すひとつの例だとの見方を示した。

    なかでも角田裕毅は、2026年型F1マシンでの実走経験がない状態でレーシングブルズVCARB-03に乗り込み、予選Q2ではチームメイトのアービッド・リンドブラッドからわずか0.102秒差。

    レッドブルRB22を初めてドライブしたローソンもQ3でフェルスタッペンから0.115秒差につけており、フェルスタッペンはこうした僅差が2026年F1マシンの特徴と無関係ではないと考えている。

    角田裕毅は実走経験なしでリンドブラッドから0.102秒差
    オランダGPでは、負傷したアイザック・ハジャーに代わってローソンがレッドブル・レーシングに昇格。そのローソンが空けたレーシングブルズのシートに角田裕毅が入るという異例のドライバー変更が行われた。

    角田裕毅にとって条件は決して簡単なものではなかった。今季はレッドブルのリザーブを務めており、2026年型F1マシンを実際に走らせるのは今回が初めて。事前準備もVCARB-03を使ったシミュレーターでの1日だけだった。

    それでも予選ではQ2まで進出。最終的に12番手となり、Q3に進んだリンドブラッドとの差を0.102秒に抑えた。

    一方のローソンは、レッドブル・フォードのパワーユニット自体はレーシングブルズで使い慣れているものの、RB22を走らせるのはザントフォールトが初めてだった。それでもQ1ではフェルスタッペンから0.102秒差、Q3でも0.115秒差まで迫った。

    ドライバーによる差が以前より小さくなっているのではないかと問われたフェルスタッペンは、特に予選ではそうした傾向があるとの考えを示した。

    「特に予選では、今のマシンの方が限界を見つけるのはかなり簡単だと思う」

    「バッテリーが少なくなっている場所もかなりあって、そうなるとすべてをまとめること自体が少し簡単になる。今週末は以前のマシンと比べて、それがかなりよく表れていたと思う。僕にとっては驚きではない」

    2026年のF1では、パワーユニットにおける電動エネルギーの重要性が大幅に高まった。ドライバーは単純にコーナーを限界まで攻めるだけでなく、ラップ全体でエネルギーをどう使うかという制約の中で走る必要がある。

    フェルスタッペンは、こうした特性によって予選でドライバーが生み出せるタイム差が以前より小さくなっている可能性を指摘する。

    「シーズンを通してすでに見えている。みんないつも0.1秒とか0.2秒の中にいる」

    「かなり悪い予選になっても0.3秒くらいだ。いつも差は小さい」

    フェルスタッペンとの差も縮小した2026年
    ローソンのザントフォールトでの予選セッションを見ると、フェルスタッペンとの差はSQ1で0.165秒速く、SQ2では0.374秒遅れ。通常予選ではQ1が0.102秒、Q2が0.427秒、Q3が0.115秒の遅れだった。

    2回の予選セッションを平均すると、その差は約0.245秒。これは2026年シーズンにハジャーがフェルスタッペンにつけられている平均約0.232秒と近い数字だ。

    さらにチームメイト間の予選タイム差を前年と比較すると、新規参戦のキャデラックを除く10チーム中6チームで差が縮小している。

    2025年にはレッドブルでフェルスタッペンと角田裕毅の平均差が0.735秒に達していたのに対し、2026年に最も大きなチームメイト間の差はフェルナンド・アロンソとランス・ストロールの約0.303秒となっている。

    ただし、これだけで2026年型マシンが「簡単」になったと断定することはできない。

    ハジャー自身が今季高いパフォーマンスを見せていることに加え、ローソンもレーシングブルズで好調なシーズンを送っている。ドライバー自身の成長やマシンとの相性もあり、チームメイト間の差の縮小をレギュレーション変更だけに結びつけることはできない。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    ステラは反論「今年の方がさらに難しい」
    一方、マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、フェルスタッペンとは異なる見方を示している。

    「このマシンは、少なくとも我々の2人のドライバーからは運転が難しいマシンだと分類されている。他のドライバーについては分からない」

    2026年型マシンは前年までと比較してダウンフォースが少なく、タイヤも小型化された。さらにパワーユニットのエネルギーマネジメントが加わり、ドライバーが対処しなければならない要素が増えているとステラは説明する。

    特にシーズン序盤には、ストレートでデプロイメントの状態が突然変化し、それによってブレーキングポイントまで狂うケースがあったという。

    「高速コーナーで早くアクセルを踏んだことで、その後のデプロイメントを失うこともある。だから今年のマシンを難しくしている要素はいくつもあった」

    パワーユニット関連についてはシーズンが進むにつれてドライバーとエンジニア双方の理解が深まり、対応できるようになってきた。それでも限界で走る際の一貫性には依然として影響が残っているという。

    さらにステラが強調したのが、グリップの予測しにくさだ。

    「以前の世代のマシンには、はるかに大きな空力荷重があり、タイヤからもずっと多くのグリップがあった」

    「ドライバーにとっては、すべてがはるかに速く起きるという意味で難しかったが、通常は対処すべきことがひとつだったので、その意味では簡単だった」

    「今はグリップの一貫性という点で、いつ何が起きてもおかしくない。風に対する感度もあり、ハンガリーでもここでも、それが予選で誰もクリーンなラップをまとめられなかった大きな理由になった」

    フェルスタッペンが示した「ドライバーの技量による差が出にくくなった」という考えについても、ステラは慎重だ。

    「僕には何とも言えない。他のチームについてコメントすれば不正確になる」

    「ただ、マクラーレンで理解していることに限って言えば、今年の方がさらに難しいと思う」

    「2025年まではスピードと、物事が起きる速さに慣れる必要があった。でも今年はマシンが大きくスライドするので、どんな問題が起きても適応できるようにしなければならない」

    フェルスタッペンが指摘する「限界への到達しやすさ」と、ステラが語る「限界で安定して走らせる難しさ」は、必ずしも完全に矛盾するものではない。2026年F1では一発のタイム差を生み出す余地が小さくなる一方、その小さな差を安定して引き出すためにドライバーが対処すべき要素は増えている可能性がある。

    その議論を象徴するのが、今回の角田裕毅とローソンだった。特に角田裕毅が2026年型マシンでの実走経験がないままリンドブラッドから0.102秒差まで迫ったことは、フェルスタッペンが唱える「予選で限界を見つけやすくなった」という見方を考えるうえで、興味深い実例となった。