角田裕毅が、2026年F1第13戦イタリアGPで10位に入り1ポイントを獲得。F1通算獲得ポイントを125点に伸ばし、小林可夢偉が記録した日本人ドライバー最多ポイントに並んだ。
2021年にF1デビューした角田裕毅は、114戦(111スタート)で125ポイントに到達。次に1ポイントでも獲得すれば、小林可夢偉を抜いて日本人F1ドライバーの通算獲得ポイントで単独トップに立つ。
角田裕毅が小林可夢偉の125ポイントに到達
イタリアGPではレーシングブルズから出場した角田裕毅が10位でフィニッシュ。1ポイントを加え、F1での通算獲得ポイントは125点となった。
これで角田裕毅は、日本人F1ドライバーの通算獲得ポイントで小林可夢偉と並んだ。
日本人ドライバーでは両者の125点が最多で、佐藤琢磨の44点、中嶋悟の16点、中嶋一貴の9点、鈴木亜久里の8点、片山右京の5点、中野信治の2点と続いている。
小林可夢偉は2009年から2012年、そして2014年にF1へ参戦。トヨタ、ザウバー、ケータハムで通算76戦(75スタート)を経験し、125ポイントを獲得した。
一方、角田裕毅は2021年にアルファタウリからF1デビュー。その後レーシングブルズ、レッドブル・レーシングでレギュラードライバーを務め、2026年はリザーブドライバーに回った。しかし、アイザック・ハジャーの負傷を受けてオランダGPとイタリアGPにレーシングブルズから出場し、イタリアGPが通算114戦目となった。次戦スペインGPでもレーシングブルズから3戦連続で出場することが決定している。
両者は通算125ポイント、優勝0回、ポールポジション0回、ファステストラップ1回という数字で並ぶ。一方、小林可夢偉には1回の表彰台があり、角田裕毅はまだF1で表彰台を獲得していない。
もちろん、F1では時代によってポイント制度や年間レース数が異なるため、通算ポイントだけで単純に成績を比較することはできない。それでも、日本人ドライバーとして最多の125ポイントに角田裕毅が到達したことは、大きな節目となる。
小林可夢偉は日本人最後のF1表彰台獲得者
小林可夢偉は2009年F1ブラジルGPでトヨタからデビュー。わずか2戦の出場ながら印象的な走りを披露し、翌2010年からザウバーのレギュラーシートを獲得した。
F1で特に評価されたのが、積極的なオーバーテイクだった。ブレーキングで大胆にインへ飛び込みながらポジションを奪うスタイルで存在感を示し、ルイス・ハミルトンもその能力を高く評価していた。
「彼はいくつか素晴らしいオーバーテイクをしている。僕たちはかなり共通しているところがあると思う。ほかの人たちより大きなリスクを取ることを恐れないんだ」
小林可夢偉のF1キャリア最大のハイライトとなったのが2012年日本GPだ。鈴鹿サーキットで3位に入り、自身初の表彰台を獲得。日本人ドライバーによる母国F1表彰台は大きな盛り上がりを呼んだ。
そして2026年現在も、小林可夢偉はF1で表彰台を獲得した最後の日本人ドライバーである。
2014年にケータハムから参戦したのを最後にF1を離れた後も、小林可夢偉はトヨタとともに耐久レースで活躍。FIA世界耐久選手権(WEC)やル・マン24時間レースを舞台にキャリアを築いている。

14歳か15歳だった角田裕毅を小林可夢偉が指導
角田裕毅と小林可夢偉には、125ポイントという数字以外にも興味深いつながりがある。
角田裕毅がF1デビューを果たした2021年、小林可夢偉は若き角田裕毅を以前から知っていたことを明かしている。角田裕毅がホンダの育成プログラムへ進む以前、トヨタのレーシングスクールを訪れた際に指導したという。
「彼は良かったよ。ホンダのスクールに入る前だったと思うけど、トヨタのスクールに来ていて、僕が教えていたんだ。14歳か15歳くらいだったと思う」
当時、小林可夢偉は角田裕毅の才能を評価する一方、F1で成功するためにはマシンやチームとの相性が重要になると語っていた。
「彼はうまくやれると思う。ただ、マシンやチームとうまくマッチできるかどうかが大事になる」
当時の角田裕毅は、2021年開幕戦バーレーンGPでF1デビューを果たしたばかりだった。そのデビュー戦で9位に入り、日本人ドライバーとして小林可夢偉以来となるポイントを獲得した。
それから5年以上をかけてポイントを積み重ね、2026年イタリアGPでついに125ポイントに到達。かつて自身を指導した小林可夢偉の日本人最多記録に並んだ。
次戦スペインGPでもレーシングブルズから出場する角田裕毅。次に獲得する1ポイントは126点目であると同時に、日本人F1ドライバーの通算獲得ポイント記録を更新する歴史的な1点となる。
