角田裕毅は、2026年F1オランダGPのスプリントを前にグリッドへ向かう際の手順違反でスチュワードの審議対象となったが、ペナルティは科されなかった。
同じ理由でルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン、バルテリ・ボッタス、ランス・ストロールも審議対象となった。5人はいずれもレースディレクターのイベントノートに定められた手順に従わなかったことが確認されたものの、グリッド後方の混雑を避けるための適切な対応だったと判断され、全員がお咎めなしとなった。
角田裕毅ら5人がグリッド手順違反で審議
ザントフォールトで行われたF1オランダGPのスプリント開始前、スチュワードは角田裕毅、ハミルトン、フェルスタッペン、ボッタス、ストロールの5人について調査を開始した。
問題となったのは、レースディレクターのルイ・マルケスが発行したイベントノートの「項目24」に定められたグリッドへ向かう際の手順だった。
調査の結果、角田裕毅を含む5人はいずれもグリッドへ向かう途中、セーフティカーライン1に到達する前にマシンを停止していたことが確認された。そのため、イベントノートで求められていた手順に従わず、自力でグリッドまで到達しなかったとして審議対象となった。
グリッド後方が「極めて混雑」 安全面を考慮
ただし、スチュワードは手順違反そのものだけでなく、当時のグリッド周辺の状況も考慮した。
5人がマシンを停止した際、グリッド後方は「極めて混雑していた」という。スチュワードは、この状況で角田裕毅らがそのまま前進するのではなく、安全を優先して停止した対応を妥当と判断した。
審議では、対象となったドライバーたちは「適切に行動した」とされ、それぞれが「可能な限りグリッドに近い安全な場所」にマシンを停止させていたことも確認された。
つまり、レースディレクターのイベントノートに定められた手順には従っていなかったものの、混雑した状況で安全を確保するために取った行動には合理的な理由があったと認められた形だ。
このため、角田裕毅、ハミルトン、フェルスタッペン、ボッタス、ストロールの5人はいずれもペナルティを科されず、お咎めなしとなった。

角田裕毅はF1復帰戦を13位でフィニッシュ
角田裕毅は今回、レーシングブルズから8カ月ぶりとなるF1実戦復帰を果たした。
アイザック・ハジャーが手首を負傷してF1オランダGPを欠場したことを受け、レッドブル・レーシングはレーシングブルズからリアム・ローソンを代役として起用。これに伴い、リザーブドライバーを務めていた角田裕毅がローソンに代わってレーシングブルズのマシンをドライブしている。
12番グリッドからスプリントに臨んだ角田裕毅は13位でフィニッシュ。審議によるペナルティもなかったため、その順位がそのまま確定した。
そのほか、審議対象となったドライバーではフェルスタッペンが6位、ハミルトンが7位、ストロールが17位、ボッタスが19位でレースを終えている。
今回の審議ではグリッドへ向かう際の手順違反が確認された一方、スチュワードは現場の混雑状況と安全面を重視した。F1復帰戦に臨んだ角田裕毅を含む5人の対応は適切だったと判断され、スプリントの結果を変更する処分は科されなかった。
