マックス・フェルスタッペンは、2026年F1オランダGPの予選を7番手で終え、レッドブル・レーシングのRB22にはセットアップ変更だけでは解決できない「根本的な問題」があるとの認識を示した。また、今週末はインフルエンザのような症状に見舞われ、普段よりエネルギーがない状態で母国グランプリを戦っていることも明かした。
フェルスタッペンはQ3で1分11秒618を記録したものの、ポールポジションを獲得したランド・ノリスには0.455秒届かなかった。
前日のスプリント予選と比較すればトップとの差はわずかに縮まったが、本人はRB22が抱えるバランス面の制約にほとんど変化はなかったと説明している。
「残念ながら、クルマはそれほど変わらなかった。昨日と同じようなバランス面での制約があった。正直、それ以上はあまり残っていなかった」
「何かを出し切れずに終わったという感覚はまったくない。ただ、自分が望んでいる位置ではない」
スプリント終了後、レッドブルは予選に向けてマシンに大幅な変更を施した。しかし、その効果はほとんど感じられなかったという。
「スプリントの後にクルマをかなり変更したけど、どれも違いを生まなかった」
フェルスタッペンが最大の問題として挙げるのが、コーナーを通じて安定しないマシンバランスだ。そして、それはザントフォールトだけで突然発生した問題ではない。
「クルマのバランスが最大の問題だ。コーナー全体を通して一貫していない。でも、それはシーズンを通してずっとそうだった。サーキットによって少し悪くなるところがあるというだけだ」
ザントフォールトは、そのRB22の弱点が特に表れやすいレイアウトだという。
「路面による場合もあるけど、サーキットのレイアウトにも左右される。ここが僕たちにとってベストなレイアウトではないことは間違いない。でも、それに取り組んでいく必要がある」
「どのサーキットなら少し良くなるかを予想することはできるけど、僕たちはこの問題をできるだけ消していかなければならない」
レッドブルはセットアップ面でさまざまなアプローチを試してきた。それでも状況が大きく変化しなかったことから、フェルスタッペンは問題がより根本的な領域にあると考えている。
「今は単純に、クルマのいくつかの根本的な問題によって制限されていると思う。それを解決する必要がある」
「このサーキットには高速コーナーもあるけど、そこでも不足している。全体的にバランスが良くなければ、本当の意味でコーナーを攻めることができない」
「それにトラクションもなければ、コーナーからうまく立ち上がれない。そのすべてでタイムを失っている」
予選直後のインタビューでも、フェルスタッペンはこうした問題の一部について、今季中ではなく2027年に向けて改善する必要があるとの考えを示した。
「クルマにはいくつか根本的な部分があると思う。それについては、できれば来年に向けて修正できればと思っている」
「それ以外については、もちろんもう少しパフォーマンスを見つけようとしていくことになる。でも、これからの数戦でどうなるか見てみよう」

インフルエンザのような症状「普段ほどエネルギーがない」
さらにフェルスタッペンは、母国GPの週末を万全の体調ではない状態で過ごしていることも明らかにした。
「もっと調子がよかったことはあるよ。少しインフルエンザみたいな感じで、普段ほどエネルギーがないんだ」
ただし、体調がドライビングそのものに影響しているとは考えていない。
「いや、そうは思わない。クルマに乗ってしまえば、実際には大丈夫だと思う」
2026年限りでF1開催を終えるザントフォールトだけに、フェルスタッペンにとっては最後の母国GPとなる。それでも現在はファンからの声援を楽しむ一方で、まず体を休めたいというのが率直なところだ。
「もちろん、グランドスタンドにいるファンのみんなのことは今でも楽しんでいる。でも、それ以外では、とにかく少し眠れるのを楽しみにしているよ」
「普通なら7位が最大限」
決勝についてもフェルスタッペンは厳しい見通しを示しており、雨などによる混乱がなければ、7位が現実的な最大値になると考えている。
「明日に向けては、自分たちに何ができるのか現実的に考える必要があると思う。少しペースが足りていないからね。自分たちのレースをしっかりマネジメントして、どうなるか見ていくしかない。もう少しパフォーマンスを引き出せればと思っている」
2021年にF1カレンダーへ復帰したオランダGPで、フェルスタッペンはこれまで3勝を挙げてきた。今回が最後の開催となることについては「間違いなくひとつの時代の終わりだ」と語った。
「自分の母国レースがあって、そこで何度か勝つことができたのはとても特別なことだ。もちろん、なくなってしまうのは残念だけど、その一方で素晴らしい瞬間や思い出をたくさん与えてくれた」
最後のザントフォールトで有終の美を飾ることは、現状のRB22の競争力を考えれば容易ではない。
「僕は勝ったときしか本当に満足しない。でも、明日はそれがとても難しいだろうね。今シーズンを通して僕たちは少し遅すぎたし、それがザントフォールトで突然変わるわけではない」
「でも、最後にもう一度ここを楽しもうと思っている」
