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  • フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUの課題を説明「エンジンブレーキがランダム」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUの課題を説明「エンジンブレーキがランダム」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGPで投入されたホンダの新スペック・パワーユニットについて、ドライバビリティ面で残されている具体的な課題を明かした。ダウンシフトに加え、エンジンブレーキの効き方が「コーナーごとに少しランダム」だという。

    さらにアロンソは、ストレートでは依然として大きなタイムを失っていると指摘した。ただし、ホンダに改善のための時間が必要であることも理解しており、「シルバーストンとさくら、その両方を信頼している」とアストンマーティンとホンダへの信頼を強調した。

    「望んでいるところには達していない」
    オランダGP後、Sky Sportsのインタビューで、新PUのドライバビリティについて具体的に何が不足しているのかを問われたアロンソは、ひとつの問題に限定できるものではないと説明した。

    「何かひとつ具体的なことがあるわけではないと思う。全体的に、ドライバビリティという点ではまだ僕たちが望んでいるところには達していない」

    そして、ドライバーが感じている問題としてダウンシフトとエンジンブレーキを挙げた。

    「ダウンシフトだったり、エンジンブレーキの効き方がコーナーごとに少しランダムに感じられたりする。そういったところは、まだ細かく調整していく必要がある」

    ブレーキングからコーナー進入にかけてマシンの姿勢をコントロールするうえで、エンジンブレーキの一貫性は重要になる。現状では、その挙動をさらに安定させることが新PUの最適化における課題のひとつとなっている。

    ストレートでは「まだかなり失っている」
    課題はドライバビリティだけではない。アロンソは絶対的なパワーについても改善が必要だと指摘した。

    「それにパワー不足もあって、ストレートではまだかなり失っている」

    アストンマーティンはシャシー側の進歩によって、コーナーでは以前より競争力を発揮できるようになった。それだけに、次に改善すべき領域がよりはっきりと見えるようになったという。

    「今はコーナーではある程度競争力を持てるようになったから、そこを改善する必要がある」

    オランダGP週末には、新PUのドライバビリティに関する問題がすでに表面化していた。スプリント予選ではアロンソがブレーキング時の意図しないパワーデリバリーについて訴えており、新スペックを車体側と最適化する作業が課題となっている。

    「ホンダにも時間を与える必要がある」
    もっとも、アロンソは問題点を列挙するだけではなく、ホンダとともに解決していく姿勢を強調している。

    「でも、僕たちはすべてを一緒に進めようとしている。ホンダにも、何が問題なのか、どこを直すべきなのかを突き止めるための時間を与える必要がある」

    新スペックの投入によって新たに現れた問題を分析し、どこを修正すればドライバビリティとパフォーマンスを改善できるのか。アロンソは、ホンダ側にもそれを見極める時間が必要だとの認識を示した。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「シルバーストンとさくら、その両方を信頼している」
    そして、ホンダの新PUに残された課題を率直に指摘したアロンソは、最後にプロジェクトへの信頼を明確にした。

    「僕は満足しているし、落ち着いている。シルバーストンとさくら、その両方を信頼している」

    シルバーストンはアストンマーティンのF1ファクトリー、さくらはホンダ/HRCのF1パワーユニット開発拠点を指す。Sky Sportsでのアロンソの発言として、エンジンブレーキの不安定さとともに、この両拠点への信頼も伝えられている。

    アロンソの発言は、新PUへの単純な批判ではない。ダウンシフト、エンジンブレーキ、ストレートでのパワーという改善すべき領域を明確にしながら、その解決に取り組むシルバーストンとさくらの双方を信頼している。

    シャシーがコーナーで競争力を取り戻しつつあるからこそ、PU側の課題を解消できればアストンマーティンのパッケージ全体をさらに前進させられる。ホンダが新スペックをどこまで早く最適化できるかが、今後の競争力を左右する重要なポイントとなる。

  • フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUに厳しい評価「振り出しに戻った」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUに厳しい評価「振り出しに戻った」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGPで9位入賞を果たした一方、アストンマーティンに投入されたホンダの新スペック・パワーユニットについて、まだ本来の性能を引き出すには時間が必要だと語った。

    ホンダのスペック2は初期仕様で積み上げてきた改善の一部が失われ、「振り出しに戻ったようなもの」とアロンソは表現している。

    一方、エイドリアン・ニューウェイのもとで進められているシャシー開発については明確な手応えを感じている。アロンソは、今回のアップデートによって進むべき方向が見えたことを前向きに捉えている。

    ホンダ新PUは「振り出しに戻った」
    アストンマーティンはオランダGPにホンダの新スペックPUを投入。アロンソは9位でフィニッシュし、今季2度目のポイント獲得を果たした。

    しかし、新PUはまだ期待された完成度には達していない。アロンソはレース後、母国スペインの『AS』に対し、初期仕様で改善してきた部分について、再び最適化する必要が生じていると説明した。

    「エンジンについてはもう少し待たなければならない。今週末の結果は、僕たちが期待していたものではなかったと思う。あのハンドリングやギアチェンジが得られていない」

    「最初のエンジンで改善したものが、この2基目ではある意味、振り出しに戻ってしまった。だから、これを最適化するために今後2~3レースが必要になる」

    新スペックではパフォーマンス向上が図られた一方、それまで積み重ねてきたドライバビリティなどの調整を改めて煮詰める必要が生じている。アロンソは、その最適化には数戦を要すると見ている。

    モンツァは「ポイント獲得のチャンスはない」
    今後についてアロンソは、サーキットの特性によってアストンマーティンの競争力には大きな差が出ると予想している。

    「今年の残りについては、僕たちがより良いパフォーマンスを発揮できるサーキットもあれば、悪くなるサーキットもある」

    次戦イタリアGPの舞台となるモンツァについては、厳しい見通しを示した。

    「モンツァは最悪の部類に入るだろうし、ポイントを獲得するチャンスはないと思う。それでも、このハンドリング面を改善しようとしていく」

    高速区間と長いストレートが特徴となるモンツァだけに、アロンソは現状のパッケージではオランダGPと同じような結果を期待するのは難しいと考えている。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    シャシーは「また一歩前進」
    一方で、アロンソのシャシーに対する評価は対照的に前向きだ。アストンマーティンはザントフォールトにも新たなパーツを持ち込み、AMR26の改善を進めた。

    「ここにはさらに多くのパーツを持ち込んだし、マシンを改善できた。シャシーも改善した。その意味では、また一歩前進だと思う」

    特にアロンソが評価しているのが、タイヤのグリップだけに頼れなくなった状況でのマシンのパフォーマンスだ。

    「レースではタイヤが摩耗して、タイヤそのもののグリップにそれほど頼れなくなったときに、マシンの質が見えてくると思う。そこでアストンは少し際立っている。だから、シャシーで進んでいる方向には満足している」

    「今は明確な方向性がある」
    アロンソにとって大きな収穫は、アップデートによってシャシー開発の方向性が確認できたことだ。

    「もしこのパッケージを持ち込んで、コーナーで速くないことが分かったなら心配だっただろう。でも今は明確な方向性がある。あとはこのパッケージを最適化して、全力で取り組むだけだ。今はみんな、とてもモチベーションが高い」

    「今回の結果によって、明日の8時には両方のファクトリーでみんなが仕事に取りかかることになると思う。全員がもっと上を望んでいるからね」

    オランダGPでの9位は、アストンマーティンにとって単なる2ポイント以上の意味を持つ結果となった。シャシーでは進むべき方向が見え始めた一方、ホンダの新PUについては再び最適化を進める必要がある。アロンソが挙げた今後2~3戦でどこまで完成度を高められるかが、シーズン後半戦の鍵となりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1の判断を称賛「すべて正しかった」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1の判断を称賛「すべて正しかった」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGP決勝で18番グリッドから9位まで追い上げ、アストンマーティンに貴重な2ポイントをもたらした。アロンソは、難しい展開のなかでチームが戦略判断をことごとく成功させたことが入賞につながったと評価した。

    ザントフォールトではアップデートされたホンダF1パワーユニットも投入された。アロンソはシャシー側の進歩を明確に感じた一方、新スペックのPUについてはパワー向上の可能性を認めつつ、ドライバビリティと一貫性には依然として改善の余地があると指摘している。

    18番手から9位「すべての判断が正しかった」
    アロンソは18番グリッドからスタートすると、荒れたレース展開を生かして着実に順位を上げた。赤旗後には新品ソフトタイヤを装着し、タイヤを巧みに管理しながら長いスティントを走行。終盤にはピエール・ガスリーからプレッシャーを受けたものの、9位を守り切った。

    「とても満足している。チームのためにも嬉しいよ。今日はチームがすべての判断を完璧に決めたと思う」

    アロンソはレース後にそう語った。

    「戦略は正しかったし、スタートタイヤの選択も正しかった。終盤にはバーチャルセーフティカーが何度かあって、ピットに入るかどうか話し合っていたけど、僕たちはステイアウトすることを決めた」

    「だから、今日チームが下した判断はすべて正しかったと思う。その組み合わせのおかげでポイントを獲得できた。マシンもよく機能していた」

    「今日はタイヤデグラデーションも非常に少なかった。チームのために本当に嬉しいし、この勢いを次の数戦にもつなげていきたい。みんなに心からおめでとうと言いたい」

    アストンマーティンを率いるエイドリアン・ニューウェイも、赤旗後の判断がポイント獲得につながったと説明した。

    「赤旗後、フェルナンドには新品のソフトを履かせた。うまくマネジメントしたことで、彼はそのタイヤでレースのほぼ半分を走ることができた。それによって効果的な1ストップ戦略が可能になり、ポイント獲得のためにはこれが最善のチャンスだと考えていた」

    「最後の数周になって初めてガスリーからプレッシャーを受けたが、9位と重要な2ポイントを守るだけのペースがあった」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) オランダグランプリ

    シャシーの進歩を実感「持ち込んだものが結果につながっている」
    今回のオランダGPでは、アストンマーティンがシャシー側にも新しいパーツを投入した。アロンソは、その効果について明確な手応えがあったと語る。

    「シャシーについては間違いなくステップを感じた。ここにはさらに新しいパーツを持ち込んだけど、レースではマシンがとても運転しやすかったし、タイヤにもすごく優しかった。それは間違いなくメリットだと思う」

    「シャシー側で持ち込んでいるものは、すべてサーキット上でパフォーマンスにつながっている」

    一方、ホンダのアップグレード版PUについては、評価を慎重に留保した。

    「エンジン側については、以前のスペックと明確に比較できるものがないので、少し判断が難しい」

    「もちろん、僕たちはポイントを獲得できた。だから、もしかしたらパワーも増えているのかもしれないし、それは受け取っておこう」

    ただし、新スペックになっても課題が完全に解消されたわけではない。

    「それでも、特にドライバビリティについては改善する必要がある。それに、今回のスペックでは少し失われたように感じる一貫性も取り戻さなければならない」

    アロンソはチーム公式コメントでも「まだドライバビリティの問題はあるけど、この週末はまたひとつ前進だった」と強調した。

    18番手スタートから9位まで挽回したオランダGPは、アストンマーティンにとってシャシー開発の成果を示す一戦となった。一方で、アップグレードされたホンダPUについてはパワー面での可能性が示されたものの、アロンソが求めるドライバビリティと一貫性の確立が次なる課題となる。

  • フェルナンド・アロンソ F1オランダGP決勝9位 ホンダ新PUで今季2度目の入賞

    フェルナンド・アロンソ F1オランダGP決勝9位 ホンダ新PUで今季2度目の入賞

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGPの決勝を9位でフィニッシュ。タイヤ戦略を駆使して終盤まで粘り強くポジションを守り、今季2度目となるポイント獲得を果たした。

    アストンマーティンは今季、開幕から苦しい戦いが続いており、これまでのアロンソの入賞はモナコGPの10位のみ。ハンガリーGPで大規模アップデートを投入し、オランダGPではホンダのアップデート版パワーユニットも投入して後半戦の巻き返しを目指していた。

    難しいコンディションでスタート
    決勝前のザントフォールトには雨が降り、コースの前半は乾いている一方で後半には濡れた部分が残る難しいコンディションとなった。それでも全車がスリックタイヤを選択してレースはスタートした。

    しかし、2周目にはマックス・フェルスタッペンが最終コーナーでクラッシュ。濡れた路面で白線にタイヤを乗せてリアを失い、バリアに激しく衝突したことで赤旗が提示された。

    レース再開後は各車でタイヤ戦略が分かれ、アロンソも中団でポジションを争う展開となった。

    タイヤを引っ張ってレース後半に勝負
    上位勢が次々とピットストップを行う一方、アロンソはカルロス・サインツJr.とともに長くコース上にとどまった。

    28周目の時点でも両者はまだピットストップを行っておらず、その後方ではニコ・ヒュルケンベルグ、アービッド・リンドブラッド、ピエール・ガスリー、角田裕毅らが激しいポイント争いを展開していた。

    アロンソは36周目前後にようやくピットへ。これによって一時トップ10圏外へ下がり、37周目にはヒュルケンベルグ、角田裕毅、ガスリーがポイント圏に浮上した。

    しかし、アロンソのレースはここからだった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) オランダグランプリ

    終盤は9番手でガスリーと角田裕毅を抑える
    レース後半は各車のタイヤ戦略が交錯するなか、アロンソは再び順位を上げて9番手へ浮上した。

    上位では2ストップを選択するマシンも出る一方、アロンソは3回目のピットストップを行わずに走行を継続。61周目の時点で9番手を走り、10番手ガスリーに2.5秒のリードを築いていた。

    だが、残り周回が少なくなるにつれてガスリーが接近。68周目にはガスリーがオーバーテイクモードを使用できる距離まで迫り、9番手を巡る直接対決となった。その3.6秒後方には11番手の角田裕毅も続き、最後のポイント圏を巡る争いは終盤まで続いた。

    アロンソはタイヤを労わりながらガスリーのプレッシャーに耐え、最後まで9番手を守り切ってチェッカー。ガスリーが10位、角田裕毅が11位となり、3台によるポイント争いを制した。

    モナコ以来となる今季2度目のポイント
    アロンソにとって今回の9位は、10位に入った第4戦モナコGP以来となる今季2度目の入賞だ。オランダGPを迎えるまで、アロンソとアストンマーティンが獲得していたポイントはモナコでの1点のみだった。

    ハンガリーGPで大規模アップデートを投入したAMR26は、オランダGPでホンダのアップデート版パワーユニットを搭載。アロンソはタイヤを長く使う戦略を成立させ、最後はガスリーの追撃を退けて9位を手にした。

    シーズン前半は信頼性とパフォーマンスの両面で苦戦を強いられたアストンマーティンにとって、後半戦初戦で手にした貴重なポイント。アロンソ自身にとっても、モナコ以来となる今季最高位の9位で、復調への一歩を示す結果となった。

  • フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUの進歩を実感「数戦前は4秒差だった」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUの進歩を実感「数戦前は4秒差だった」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGPの予選を18番手で終えた。Q1敗退という結果に終わったものの、トップとの差が1.3秒まで縮まったことを挙げ、ホンダの新パワーユニット(PU)を投入したアストンマーティンの進歩に手応えを示した。

    アストンマーティンはザントフォールトにホンダのアップデート版PUを投入。アロンソはドライバビリティに改善の余地が残されているとしながらも、数戦前にはトップチームから平均4秒の差があったことを振り返り、現在のパッケージが着実に前進しているとの認識を示した。

    アロンソにとって土曜日はスプリントをピットレーンからスタートするところから始まった。前日にマシンへ変更を加えたことに加え、スプリント予選で発生していたリアウイングの問題も修正された。

    スプリントでは順位を上げ、チームメイトのランス・ストロールとバトルを繰り広げながら18位でフィニッシュ。その後の予選では1分13秒650を記録したが、Q2進出にはわずかに届かず18番手となった。

    アロンソ「Q2進出にはかなり近かった」
    結果だけを見ればQ1敗退となったが、アロンソは現在のマシンから引き出せるパフォーマンスをほぼ出し切ったと感じている。

    「Q2進出にはかなり近かったし、僕たちが持っているものをほぼ最大限に引き出せたと思う」

    一方で、新しいパッケージがすべての問題を解決したわけではない。アロンソは特にドライバビリティを今後改善すべきポイントとして挙げた。

    「マシンのドライバビリティを改善し、今後さらにラップタイムを取り戻すために取り組むべきことがある」

    ザントフォールトでは、アップデートされたホンダPUによってパワー面で前進した一方、ドライバビリティには依然として課題が残っている。アロンソ自身も週末を通じてこの点を課題として挙げており、パフォーマンスを完全に引き出すにはさらなる改善が必要な状況だ。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) オランダグランプリ

    「数戦前はトップチームから平均4秒遅れていた」
    それでも、アロンソがポジティブな材料として強調したのが、トップとの差が大幅に縮まっていることだ。

    「全体としては、Q1でトップから1.3秒差だったことには満足しなければならないと思う。ほんの数戦前まではトップチームから平均4秒遅れていたからね」

    今回の予選でアロンソが記録した1分13秒650に対し、Q1最速タイムは1分12秒台。アロンソが指摘した通り、その差は約1.3秒まで縮小した。数戦前と比較すれば、アストンマーティンの競争力は大きく改善している。

    ただし、予選順位は18番手であり、まだ中団で安定して戦えるところまで到達したわけではない。新PUとマシン側のアップデートによって絶対的なパフォーマンスは向上している一方、それをラップタイムとして最大限に引き出すためのドライバビリティが次の課題となっている。

    「明日何ができるか見てみよう。そして、ここザントフォールトでの最後のレースを楽しみたい」

    Q1敗退という結果の裏で、トップとの差を約1.3秒まで縮めたアストンマーティン。ホンダの新PUを含む最新パッケージのポテンシャルをさらに引き出せるか、アロンソは18番グリッドから迎える決勝でその進歩を結果につなげることを目指す。

  • フェルナンド・アロンソ SLM不具合修正でスプリントをピットレーンスタート

    フェルナンド・アロンソ SLM不具合修正でスプリントをピットレーンスタート

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGPのスプリントをピットレーンからスタートすることになった。アストンマーティンは、スプリント予選でアロンソを苦しめたストレートラインモード(SLM)の問題を解消するため、マシンに変更を加えたことを明らかにした。

    アロンソは金曜日のスプリント予選で22番手に終わり、最下位に沈んだ。ザントフォールトで投入されたホンダの新型パワーユニット(PU)のドライバビリティに加え、SLMが正常に作動しなかったことが大きく影響した。

    アストンマーティンは一晩で対策を施したが、パルクフェルメ下での変更となるため、アロンソはスプリントをピットレーンからスタートする。

    SLMの不具合を修正 ピットレーンスタートを選択
    アロンソはスプリント予選SQ1で、SQ2進出ラインから約1.5秒遅れの22番手にとどまった。チームメイトのランス・ストロールも19番手と苦戦しており、アストンマーティンにとって厳しいセッションとなった。

    アロンソのマシンでは、ストレートで使用するSLMに問題が発生。本人によれば、この不具合によってリアウイングを開くことができず、ラップタイムに大きな影響を及ぼした。

    アストンマーティンはスプリント予選後にマシンを調査し、一晩をかけて変更を実施。SLMの問題については修正できたことを確認した。ただし、予選後のパルクフェルメ条件下でマシンに変更を加えたため、アロンソはスプリントをピットレーンからスタートすることになった。

    グリッド最後尾からのスタートが決まっていたことを考えれば、チームとしてはスタート位置を犠牲にしてでも問題を解消し、スプリントとその後の予選に向けて正常な状態のマシンを確保することを優先した形だ。

    ホンダ新型PUにもドライバビリティの課題
    ただし、アロンソを苦しめたのはSLMだけではなかった。ザントフォールトで投入されたホンダのアップデート版パワーユニットについても、ドライバビリティに問題があったという。

    「フリー走行はだいたい問題なかったけど、予選ではエンジンのドライバビリティに問題があった」

    「ブレーキング中にもエンジンが押してくるような状態だったから、マシンを止めるのが難しいことがあった」

    アロンソはさらに、SLMの不具合について説明した。

    「それから、どうやら僕のSLM(ストレートラインモード)が機能していなかったようで、リアウイングを開くことができなかった」

    「その2つが重なって、ラップをまとめるのがとても難しくなった」

    アストンマーティンは夏休み前のハンガリーGPで大規模なアップデートを投入しており、旧仕様のホンダPUを搭載した状態ではアロンソが予選Q2進出を果たしていた。それだけに、ザントフォールトでの大幅な後退は、新型PUとその制御を含めたパッケージを十分に仕上げ切れていないことを示す結果となった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「まだ少し未成熟」 新PUへの理解を深める段階
    一方で、アロンソは新しいホンダPUについて結論を急ぐべきではないとも強調している。今回が実戦投入の初期段階であり、とりわけ制御面ではまだ改善の余地があるとの見方だ。

    「まだ本当に初期段階だし、すべての制御という面では、おそらくまだ少し未成熟なんだと思う」

    「今回はスプリント週末だ。通常の週末なら3回のフリー走行があって、そこでパッケージを仕上げることができる」

    「でもスプリントでは、今日の予選とスプリントでこの状況に対処しなければならない。いくつかのことを理解できるように取り組んでいく」

    走行時間が限られるスプリントフォーマットで新型PUを投入したことも、アストンマーティンとホンダにとって課題を複雑にしている。通常のグランプリ週末とは異なり、セットアップやPU制御を検証できるフリー走行は金曜日の1時間だけだった。

    アロンソはスプリントでピットレーンスタートという厳しい状況を強いられるが、SLMの問題そのものは修正された。アストンマーティンとホンダにとっては、スプリントを新型PUのドライバビリティと制御を確認する実戦テストとして活用し、その後のオランダGP予選に向けてどこまでパッケージを改善できるかが焦点となる。

  • フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUの問題を説明「まだ少し未成熟」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUの問題を説明「まだ少し未成熟」

    フェルナンド・アロンソは、F1オランダGPで投入されたホンダのアップグレード版パワーユニットにフリー走行では「前進を感じた」と評価する一方、スプリント予選ではドライバビリティとストレートラインモード(SLM)の問題に見舞われ、22番手に沈んだ。

    アストンマーティンはザントフォールトでホンダのアップグレード版パワーユニットを投入。アロンソは走行前から、ダイノ上で確認されていた追加のパワーが実際のコースでも発揮されることに期待を寄せていた。

    しかし、初日のスプリント予選では、その新しいパッケージの制御面で課題が表面化した。

    「ダイノで確認した追加パワーがコースでも出ることを期待」
    木曜日、アロンソは前戦ハンガリーGPで投入されたシャシー側のアップグレードと、今回のホンダ製パワーユニットの進歩について語った。

    「ブダペストではとてもいいニュースがあった。シャシーの相関性が良くて、パッケージに期待していたものを実際のコースでも実現できた」

    「ここでも同じようなことを確認したい。ダイノで確認したもの、そしてエンジンの追加パワーが、コース上でも発揮されることを期待している。それが確認できれば、将来に向けて間違いなくポジティブなことだ」

    一方で、ホンダが最終的に競争力のあるパワーユニットを完成させることについて、アロンソに不安はない。

    「僕としては、問題について明確な道筋と理解が見えればいい。でも、それについて心配はしていない。問題は解決できると思っている。時間の問題だ」

    「遅かれ早かれホンダが非常にいいエンジンを作ることを疑っている人はいないと思う。だから心配していない」

    スプリント予選でドライバビリティに問題
    フリー走行では一定の手応えを得たアロンソだったが、スプリント予選では状況が一変した。

    「フリー走行はだいたい問題なかった。でも予選ではエンジンのドライバビリティに問題があった」

    特に問題となったのが、ブレーキング時のパワーユニットの挙動だった。

    「ブレーキング中も押されるような状態だった。エンジンが必要以上に出力していたと思うので、時々マシンを止めるのが難しかった」

    この問題によってアロンソはフロントタイヤをロックさせてグラベルに飛び出し、タイヤにフラットスポットを作った。さらに、ストレートラインモードにも不具合が発生した。

    「それから、どうやら僕のSLMが作動しなかったようで、リアウイングを開くことができなかった。その両方が重なって、ラップはかなり難しくなった」

    最終的にアロンソは1分16秒014で22番手。SQ1敗退という厳しい結果に終わった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「まだ初期段階で少し未成熟」
    それでもアロンソは、今回のトラブルだけを理由にホンダのアップグレード版パワーユニットを否定的に評価することは避けた。

    「いや、もちろんそうではない。言ったように、フリー走行では感触は問題なかったし、前進も感じた」

    そのうえで、新しい仕様だけに制御面を含めて成熟させる余地が残っているとの見方を示した。

    「まだ本当に初期段階だし、おそらく少し未成熟な部分がある。コントロール系などもそうだ」

    さらに、今回は通常のグランプリとは異なり、フリー走行が1回しかないスプリントフォーマットであることも調整を難しくしたと説明した。

    「スプリントの週末だからね。通常の週末なら3回のフリー走行があって、パッケージを仕上げることができる。でもスプリントでは、今日の予選でこういう状況に対処しなければならない」

    「明日のスプリントでも、いくつかのことを理解しようとしていく」

    アロンソは投入前、ホンダの新しいパワーユニットについて、ダイノで確認された追加パワーが実車でも再現されることを期待していた。フリー走行では実際に「前進」を感じたものの、スプリント予選ではドライバビリティとSLMの不具合が重なった。

    それでもホンダの開発力に対する信頼は変わっておらず、アロンソは今回の問題を新パッケージ導入初期の調整課題と捉えている。残るセッションでは、制御面を改善しながらアップグレード本来の性能をどこまで引き出せるかが焦点となる。

  • フェルナンド・アロンソに迫る時間 ホンダF1エンジンがトップに並ぶのは2028年?

    フェルナンド・アロンソに迫る時間 ホンダF1エンジンがトップに並ぶのは2028年?

    フェルナンド・アロンソがアストンマーティンで再びF1の頂点を目指すうえで、「時間」が大きなテーマになりつつある。

    2026年7月に45歳を迎えたアロンソに対し、アストンマーティンのワークスパートナーであるホンダは、パワーユニット(PU)がトップレベルに到達する目標時期として、2027年後半から2028年初頭という時間軸を示している。

    アロンソが2028年シーズンまでF1を続ければ、その途中で47歳を迎えることになる。

    45歳のアロンソに残されたタイトル挑戦の時間
    アロンソがアストンマーティンに加入した大きな目的のひとつは、F1で再び勝利を挙げ、2005年と2006年に続く3度目のワールドチャンピオン獲得に挑戦することにある。

    その期待を大きくしたのが、2026年から始まったホンダとのワークスパートナーシップと、エイドリアン・ニューウェイの加入だった。

    しかし、新レギュレーション初年度となった2026年は期待通りには進んでいない。AMR26はシャシーとPUの双方に課題を抱え、アストンマーティンはシーズン前に期待されたトップ争いから大きく離された。

    アロンソにとって問題なのは、単に2026年が苦戦していることだけではない。競争力を取り戻すまでにどれだけの時間が必要なのかという点だ。

    ホンダF1「2027年初めも最高のPUではない」
    ホンダ・レーシング(HRC)のF1プロジェクトでチーフエンジニアを務める折原慎太郎は、ホンダがトップレベルへ戻るまでには、まだ時間が必要だという現実的な見通しを示している。

    ホンダはオランダGPで内燃機関(ICE)を中心としたアップデートを投入し、2027年にはさらに大きなステップを計画している。

    「夏休みが終わったら、またレースの現場に戻ります。そしてファクトリーでは、2027年にさらに大きなステップを持ち込めるよう懸命に取り組んでいます。ただ、やはり現実的に考える必要があります」

    そのうえで折原慎太郎は、2027年開幕時点でホンダが最強PUになっているとは考えていない。

    「2027年の初めの段階では、おそらくまだ最高のパワーユニットにはなっていないと思います。ただ、トップの競争相手にはもっと近づいているはずです」

    「そこからさらにプッシュを続けて、2027年、あるいは2028年にはトップコンペティターになりたいと思っています」

    ホンダの時間軸とアロンソの年齢
    この「2027年あるいは2028年」という時間軸は、アロンソにとって特に重要な意味を持つ。

    アロンソは現在45歳。ホンダがトップコンペティターになる目標として挙げた最も遅い時期である2028年には47歳になる。

    もちろん、ホンダが2028年まで競争力を持たないという意味ではない。折原慎太郎は2027年にはトップとの差を縮め、より大きな性能向上を実現することを目標としている。

    それでも、アロンソが3度目のタイトルを狙える時間が限られていることを考えれば、ホンダとアストンマーティンにとって2027年の進歩は極めて重要になる。

    2027年は燃焼性能をさらに向上
    ホンダはすでに2027年型PUの開発に重点を移している。

    2027年には燃料流量に関するF1レギュレーションが変更されるが、基本的な開発方針は変わらない。最大の焦点となるのはICEの燃焼性能だ。

    「2027年には燃料流量について少し異なるレギュレーションになりますが、僕たちの開発プログラム自体は変わりません。燃焼性能をさらに改善していく必要があります」

    「そのため、引き続き内燃機関の性能向上に集中します。2027年にはそこで、より大きなステップを持ち込みたいと考えています。それが僕たちの主な重点項目です」

    さらにホンダは、単純なPU単体の性能だけではなく、アストンマーティンの2027年型シャシーとの統合にも力を入れている。

    「新しいシャシーに僕たちのパワーユニットをよりうまく統合するため、アストンマーティンとは緊密に話し合っています」

    「今は2027年に向けて良いエンジンを開発することに集中していますし、その裏側ではアストンマーティンとも密接に協力しています」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    それでもアロンソはホンダを信じている
    興味深いのは、厳しい2026年を経験しても、アロンソ自身はアストンマーティンの将来性に対する信頼を失っていないことだ。

    アロンソはハンガリーGPで、ニューウェイについて「遅かれ早かれグリッドで最高のマシンを届けてくれることに疑いはない」と語り、ホンダについても同様の信頼を示している。

    「パワーユニットについても疑いはない。ホンダが問題を解決するのは時間の問題だと思っている。彼らは過去40年間、モータースポーツでそうしてきたからだ」

    アロンソの言葉と折原慎太郎の発言には、実は共通する部分がある。

    ホンダが現在の問題を解決できるかどうかではなく、「いつ解決できるのか」が焦点になっているということだ。

    アロンソはホンダが最終的に競争力を取り戻すことを信じている。一方、ホンダはその到達点について2027年から2028年という現実的な時間軸を示している。

    45歳のアロンソにとって、その差は決して小さくない。

    アストンマーティンとホンダのプロジェクトが成功するまでアロンソのF1キャリアが続くのか。それとも、アロンソが現役でいる間にホンダとニューウェイが勝てるパッケージを完成させるのか。2027年は、アロンソ最後のタイトル挑戦の可能性を左右する重要なシーズンになりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ F1続行でも引退でも「アストンマーティン」とデ・ラ・ロサ

    フェルナンド・アロンソ F1続行でも引退でも「アストンマーティン」とデ・ラ・ロサ

    フェルナンド・アロンソのF1での将来について、アストンマーティンのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサが見解を示した。アロンソが現役を続行する場合も、F1ドライバーとして引退する場合も、アストンマーティンとの関係を継続することになるという。

    45歳のアロンソを巡っては、古巣アルピーヌへの復帰を含め、2027年以降の去就がF1ドライバー市場の注目材料となっている。

    しかし、デ・ラ・ロサによれば、アロンソが今後下す決断は「どのチームで走るか」ではなく、アストンマーティンでドライバーを続けるか、それとも別の役割に移るかというものになるようだ。

    「いずれにせよ、彼は僕たちと一緒にいる」
    アロンソは2024年にアストンマーティンとの契約を延長。当時は2026年末までの複数年契約と発表されたが、Sky Sports F1の実況を務めるデビッド・クロフトは、実際には5年間に及ぶ契約が結ばれていると伝えている。

    その契約については、アロンソが最初の期間をF1ドライバーとして過ごした後、現役を退いた場合にはアンバサダーなど別の役割でアストンマーティンとの関係を継続できる内容になっている可能性も指摘されている。

    デ・ラ・ロサはイタリアの『Automoto』に対し、アロンソの将来について次のように語った。

    「彼がチームに残ってくれれば素晴らしい。でも、それは非常に個人的な決断だ。彼には考えなければならないことがたくさんあるし、どんな選択をしても僕たちは尊重する。僕たちが口を挟むこともない」

    「僕たちにできるのは、彼に可能な限り最高のマシンを用意することだけだ。彼は今後数カ月のうちに決断するだろう。だからこそ、今それを与える必要がある」

    そのうえで、デ・ラ・ロサはアロンソがアストンマーティンを離れて別のF1チームへ移籍する可能性を事実上否定した。

    「いずれにせよ、彼は僕たちと一緒にいる。ドライバーとしてなら素晴らしい。でも、アンバサダーになることもできるし、別の役割を担うこともできる」

    この発言通りであれば、アロンソにとって2027年以降の選択肢は、アストンマーティンでF1ドライバーを続けるか、現役を退いてチーム内で別の役割を担うかということになる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    2027年F1の方向性も現役続行の判断材料
    アロンソが現役を続けるかどうかを左右するのは、アストンマーティンの競争力だけではない。2026年に導入された新世代F1マシンのドライビング特性について、アロンソはこれまで厳しい意見を繰り返してきた。

    特に新パワーユニットでは電動側の比重が大幅に高められたことに不満を示しており、F1がドライバーにとって純粋に楽しめるカテゴリーであり続けることの重要性を訴えている。

    F1では2027年に向けてレギュレーションの調整が進められており、パワーユニットについてもバッテリーへの依存度を抑える方向で変更が検討されている。

    デ・ラ・ロサは、こうした今後のF1の方向性もアロンソの決断に影響すると考えている。

    「彼には残ってほしい。彼は特別なドライバーであり、素晴らしいリーダーだからだ」

    「彼は現代のマシンをドライブすることを楽しみたいと思っている。だからこそ、今後数年間に予定されている変更によって、将来のF1がどのようなものになるのかを知ることは有益だろう」

    アストンマーティンの競争力も重要な要素
    アロンソにとって2026年シーズンは厳しい戦いが続いている。ここまで獲得したのは1ポイントで、ドライバーズランキング19位。F1キャリア23シーズン目を迎えたベテランにとって、ルーキーイヤー以来となる低い順位に沈んでいる。

    予選でも苦戦が続き、第11戦ハンガリーGPでようやく今季初めてQ2進出を果たした。一方、アストンマーティンはハンガリーで大幅にアップデートされたAMR26Bを投入。さらにHondaもオランダGPに向けて改良版パワーユニットを準備しており、シーズン後半の巻き返しに期待がかかっている。

    デ・ラ・ロサが「可能な限り最高のマシンを用意することだけ」と語ったように、アストンマーティンが今後どこまで競争力を高められるかは、アロンソの現役続行を後押しする重要な要素となる。

    ただし、今回の発言でひとつの方向性は明確になった。アロンソがF1ドライバーとして走り続ける場合も、引退を決断する場合も、その将来はアストンマーティンと結びついている。今後数カ月で下されるという決断は、移籍先を選ぶものではなく、アストンマーティンでどのような役割を担うかを決めるものになりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ 9億円のランボルギーニでモナコを走行 世界63台限定

    フェルナンド・アロンソ 9億円のランボルギーニでモナコを走行 世界63台限定

    フェルナンド・アロンソが、約590万ドル(約9億円)とされる希少なランボルギーニ「シアン FKP 37」を運転してモナコの街を走る姿が目撃された。

    F1は現在サマーブレイクに入っており、各チームとドライバーはシーズン後半戦に向けて束の間の休暇を過ごしている。45歳のアロンソもそのひとりだが、モナコでの休日を彩ったのは、世界でもわずか63台しか生産されていない特別なランボルギーニだった。

    ナンバープレートには「14」 アロンソ所有車と判明
    SNSに投稿された映像には、ランボルギーニ・シアン FKP 37がモナコ公国の道路を走行する様子が収められている。

    映像だけでは運転席に座っている人物を明確に確認することは難しい。しかし、ナンバープレートにはアロンソがF1で使用しているカーナンバーと同じ「14」が掲げられており、アロンソが所有する車両であることを示す大きな手掛かりとなっている。

    シアン FKP 37はランボルギーニが2019年9月に発表した限定モデルだ。クーペはわずか63台、ロードスターも19台しか生産されず、いずれもすでに完売している。

    「シアン」という名称はボローニャ地方の方言で「稲妻」を意味し、ランボルギーニにとって電動化時代への第一歩を象徴するモデルでもある。

    807馬力を発揮 0-100km/h加速は2.8秒
    シアン FKP 37は、ランボルギーニのV12エンジンに電動システムを組み合わせたハイブリッド・スーパーカーだ。

    最高出力は602kW(807馬力)に達し、登場当時はランボルギーニ史上最もパワフルな市販モデルだった。0-100km/h加速はわずか2.8秒、最高速度は355km/hに達する。

    「FKP 37」という名称は、長年フォルクスワーゲン・グループを率い、ランボルギーニの発展にも大きな影響を与えたフェルディナント・カール・ピエヒのイニシャルと、生誕年である1937年に由来している。


    アロンソが所有する数億円規模のスーパーカーコレクション
    2度のF1ワールドチャンピオンであるアロンソは、熱心な自動車コレクターとしても知られている。

    シアン FKP 37は、アロンソが所有する数百万ドル規模のカーコレクションの一台にすぎない。

    コレクションには、現在所属するアストンマーティンが開発したハイパーカー「ヴァルキリー」をはじめ、フェラーリ・エンツォ、マクラーレン・エルヴァなど、希少価値の高いモデルが含まれている。

    F1でルノー、フェラーリ、マクラーレン、アルピーヌ、アストンマーティンなど複数のメーカー系チームを渡り歩いてきたアロンソだけに、そのガレージもF1キャリアを思わせる多彩な顔ぶれとなっている。

    45歳アロンソ F1での将来にも注目
    一方、アロンソを巡っては、スーパーカーだけでなくF1での将来も大きな注目を集めている。

    アストンマーティンは2026年、エイドリアン・ニューウェイの加入とホンダとの新たなワークスパートナーシップによって大きな期待を集めた。しかし、シーズン前半は期待された競争力を発揮できず、厳しい戦いを強いられている。

    グリッド最年長のアロンソについては、2026年限りでF1を離れる可能性も取り沙汰されてきた。ただし最近では、アストンマーティンとの関係を継続する可能性が高まっている。

    ハンガリーGPでは、アストンマーティンのチーム首脳がアロンソの重要性について語った。

    「もちろん、フェルナンドは素晴らしいドライバーだ。フィードバックという面でも、ドライバーとしての能力という面でも、チームにもたらしてくれるものは非常に大きい」

    「だから、もちろん我々にとって彼は重要な存在だ。フェルナンドは我々と過ごす時間を楽しんでいると思っているし、この関係を今後も続けていけるとかなり自信を持っている」

    2026年シーズン後半、アロンソにはアストンマーティンとホンダの新プロジェクトをどこまで前進させられるかという重要な仕事が待っている。その前に、モナコで世界63台限定のV12ランボルギーニを走らせる時間は、45歳のベテランにとって貴重なサマーブレイクのひとときとなった。