カテゴリー: F1スポンサー

  • アストンマーティンF1 アラムコの2027年支援凍結報道 中東情勢が影響

    アストンマーティンF1 アラムコの2027年支援凍結報道 中東情勢が影響

    アストンマーティンF1チームの将来計画に、中東情勢を巡る新たな懸念が浮上した。サウジアラビア側が2027年に向けて予定していたスポンサー支援の拡大計画を凍結したと、F1のビジネス事情に詳しいジャーナリストが報じている。

    報道のポイントは、アラムコとの既存契約が打ち切られたという話ではなく、2027年に向けて検討されていた支援拡大が保留になったとされていることだ。

    アストンマーティンとアラムコはいずれも現時点で公式発表を行っておらず、確定情報としてではなく、関係者からの情報に基づく動きとして見る必要がある。

    2027年のスポンサー拡大計画が凍結か
    F1のビジネス分野を取材し、『Business Book GP』を手掛けるマルク・リマッハーによると、サウジアラビアは数カ月にわたる協議を経て、2027年のアストンマーティンF1チームに対するスポンサー計画を凍結したという。

    リマッハーは、サウジアラビア側がアラムコによるスポンサー支援を増額するとともに、新たに3社目となるスポンサーをチームのポートフォリオへ加える計画だったと伝えている。

    しかし、その計画は現在ストップしているという。

    「サウジアラビアは数カ月にわたる協議の末、2027年のアストンマーティンF1チームへのスポンサーシップを凍結した」

    リマッハーはさらに、その背景について「イランでの戦争によってプロジェクトが遅れている」と説明している。

    中東情勢の緊迫化によってサウジアラビア政府を取り巻く経済的、戦略的な優先順位が変化し、F1を含む国際的なマーケティング投資にも影響が及んでいる可能性がある。

    ただし、今回報じられたのはあくまで2027年に向けたスポンサー計画の「凍結」であり、アラムコがアストンマーティンから撤退することが決まったわけではない。

    アラムコは2028年までタイトルパートナー契約
    アラムコはアストンマーティンにとって重要なパートナーだ。2023年末には契約延長が発表され、2024年から「Aston Martin Aramco Formula One Team」の名称が使用されている。

    契約は2028年までとされており、アラムコは単なるスポンサー以上の役割を担っている。

    特に重要なのが、2026年からスタートしたホンダとのワークス体制だ。

    アストンマーティンは2026年からホンダのパワーユニットを独占的に使用するワークスチームとなった。新しいパワーユニット規則では100%持続可能な燃料が導入されており、アラムコはホンダとの技術協力の一環として燃料や潤滑油の開発にも関与している。

    そのため、アラムコとの関係はチームの広告収入だけでなく、アストンマーティン、ホンダ、アラムコによって構築された技術プロジェクトにも結び付いている。

    スポンサー問題と技術提携は切り分けて考える必要
    一方で、今回の報道からアラムコによる技術支援まで停止すると判断するのは早計だ。

    元記事では、スポンサー資金が凍結された場合に燃料供給を含む技術面にも影響する可能性が示されているが、リマッハーが伝えている中心的な内容は2027年のスポンサー計画についてだ。

    既存の2028年までのタイトルパートナー契約や、ホンダと進めている燃料・潤滑油開発が変更されたとの公式発表は出ていない。

    したがって現段階では、「アラムコが撤退する」「燃料供給が止まる」といったところまで話を広げるのではなく、2027年に予定されていた追加投資が中東情勢によって保留されている可能性がある、と捉えるのが適切だ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    大型投資を続けるアストンマーティンへの影響
    アストンマーティンはローレンス・ストロールの下で、F1世界選手権制覇を目標に大規模な投資を続けてきた。

    シルバーストンには新たなAMRテクノロジーキャンパスを建設し、自社風洞を含む最新設備を整備。さらにエイドリアン・ニューウェイをはじめとする有力な技術者を獲得し、2026年からはホンダとのワークス体制へ移行した。

    こうした長期プロジェクトを進めるうえで、スポンサー収入の拡大は重要な要素となる。

    特に2027年にアラムコからの支援増額と新スポンサーの加入が計画されていたのであれば、その延期はチームの中長期的な財務計画に一定の影響を与える可能性がある。

    ただし、F1にはコストキャップが存在するため、スポンサー収入の減少がそのままマシン開発費の減少につながるわけではない。チームの設備投資やマーケティング、組織運営など、コストキャップ対象外を含めた事業全体への影響として考える必要がある。

    中東情勢がF1ビジネスにも波及
    今回の報道が事実であれば、アストンマーティン固有の経営問題というより、地政学的な情勢がF1のスポンサー市場に直接影響を及ぼしたケースとなる。

    アラムコは2028年までアストンマーティンのタイトルパートナーを務める契約を結んでおり、ホンダとの技術プロジェクトにも関与している。それだけに、2027年に向けた追加支援がどの程度の規模で計画され、今回の凍結がどこまで影響するのかが焦点となる。

    現時点ではアストンマーティン、アラムコともに報道について公式なコメントを発表していない。既存契約や技術提携の変更も確認されておらず、まずは2027年に向けたスポンサー拡大計画が中東情勢を理由に保留されたとの報道段階にある。

    アストンマーティンがホンダとのワークス体制を本格化させるなか、アラムコとの関係が今後どのように推移するのか。チームの競争力だけでなく、長期的なF1プロジェクトを左右するビジネス面の動きとしても注目される。

  • F1×ディズニー提携延長 ライトニング・マックィーンがイタリアGP登場へ

    F1×ディズニー提携延長 ライトニング・マックィーンがイタリアGP登場へ

    F1とディズニーは、両社によるグローバルパートナーシップを2028年まで延長すると発表した。新たにディズニー&ピクサーの人気アニメーション映画『カーズ』がコラボレーションに加わり、主人公のライトニング・マックィーンがF1イタリアGPに登場する。

    F1とディズニーは2025年に「Fuel the Magic」と題したコラボレーションを開始。ディズニーのキャラクターやストーリーテリングを活用し、従来とは異なる層にもF1を届ける取り組みを進めてきた。

    今回の契約延長では、当初の提携期間に1年を追加するとともに、モータースポーツを題材とする『カーズ』との連携によって、両ブランドの結びつきをさらに強める。

    ライトニング・マックィーンがF1イタリアGPのモンツァに登場
    今回の発表で最大の注目となるのが、『カーズ』の主人公ライトニング・マックィーンのF1グランプリ初登場だ。

    舞台となるのはイタリアGPが開催されるモンツァ。現時点でライトニング・マックィーンがどのような形でグランプリに登場するのか、具体的な演出内容までは明らかにされていない。

    一方、公開されているコラボレーショングッズでは、ライトニング・マックィーンのルーフにセーフティカーを思わせるライトが装着されたデザインも確認されており、F1ならではの演出が用意される可能性もありそうだ。

    F1は今回の取り組みについて次のように説明している。

    「20年にわたり、『カーズ』は映画、商品、ディズニーパークのアトラクションを通じてファンを魅了してきました」

    「そして今回、ピストン・カップ王者のライトニング・マックィーンが、アニバーサリーを祝うまったく新しい姿でモンツァに登場します」

    「モータースポーツ界で最も格式あるレースウイークのひとつを舞台にした今回の登場は、『カーズ』とF1双方のファンにとって画期的なクロスオーバーの瞬間となります」

    F1と『カーズ』の新コレクションも展開
    今回の提携拡大に合わせ、F1とディズニー&ピクサー『カーズ』による新たな商品コレクションも展開される。

    ラインナップにはアパレルのほか、ダイキャストモデルなどが含まれる予定で、ライトニング・マックィーンを中心にF1と『カーズ』の世界観を融合した商品が用意される。

    これまでF1とディズニーによるアクティベーションは、ラスベガス、中国、カナダ、イギリスなどで実施されてきた。今回イタリアが新たに加わり、提携期間も2028年まで延長されることになった。

    『カーズ』は2006年に第1作が公開され、レーシングカーのライトニング・マックィーンを主人公として世界的な人気を獲得したシリーズだ。レースそのものを物語の中心に据えている点で、ディズニーが持つ数多くの作品の中でもF1との親和性が高い。

    F1 ディズニー

    F1のCCO「『カーズ』は多くのファンにとってレースとの最初の出会い」
    F1のチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)を務めるエミリー・プレイザーは、ディズニーとの提携延長について、これまでの取り組みが大きな成果を挙げてきたと説明した。

    「ディズニーとのパートナーシップの成功は、世界中で愛されている2つのブランドが、創造性、ストーリーテリング、ファンエンゲージメントという共通のビジョンのもとに集まったとき、何が可能になるのかを示してきました」

    「今回の関係延長は、このコラボレーションの強さと、世界中のファンに新たな体験を提供し続けたいという私たちの意欲を反映したものです」

    また、今回の商品展開についても、F1と『カーズ』だからこそ成立する自然な組み合わせだと強調した。

    「この商品コレクションは自然な次のステップです。F1の興奮とディズニー&ピクサーの『カーズ』を、本物らしさと懐かしさの両方を感じられる形で融合しています」

    「多くのファンにとって、『カーズ』はレースの興奮を知る最初のきっかけでした。世代を超えて親しまれてきたキャラクターを通じて、モータースポーツの変わらぬ魅力を祝う楽しいコラボレーションになると思います」

    F1は近年、レースそのものだけでなく、映画やファッション、エンターテインメントとの連携を通じて新たなファン層の獲得を進めている。世界的に高い知名度を持ち、モータースポーツをテーマとしてきた『カーズ』との本格的な融合は、その戦略を象徴する取り組みのひとつとなる。

    ライトニング・マックィーンがモンツァで具体的にどのような役割を担うのかはまだ明かされていないが、F1とディズニーの提携が2028年まで拡大されたことで、今後もグランプリを舞台にした新たな企画が展開されることになりそうだ。

  • アストンマーティンF1スポンサーJCB 水素エンジン車で世界最速653km/h

    アストンマーティンF1スポンサーJCB 水素エンジン車で世界最速653km/h

    アストンマーティンF1チームのスポンサーを務める英国の建設機械大手JCBが、水素を燃料とする車両の世界最高速度記録を樹立した。米ユタ州のボンネビル・ソルトフラッツで「Hydromax(ハイドロマックス)」が平均406.320mph(約653km/h)を記録した。

    ステアリングを握ったのは、1997年にThrustSSCで世界初の音速突破を達成したアンディ・グリーン。JCBは建設機械で培ったエンジニアリング技術を水素内燃エンジンに応用し、従来の水素車による最高速度記録を大幅に更新した。

    JCBが水素で406.320mphの世界記録
    記録挑戦は米国ユタ州のボンネビル・ソルトフラッツで行われた。全長32フィート(約9.8メートル)のHydromaxは、FIAが定める方式に従って2回の計測走行を実施した。

    1回目は400.623mph(約645km/h)、2回目は412.135mph(約663km/h)を記録。その平均となる406.320mph(約653km/h)が公式記録となった。

    Hydromaxを駆動するのは、量産技術をベースとした4.8リッターの水素内燃エンジン2基。合計出力は約1,600bhpに達する。

    JCBといえばショベルやホイールローダーなどの建設機械で世界的に知られるメーカーだが、今回のプロジェクトでは「重いものを動かす」ために培ってきた技術を、純粋な最高速度の追求へと転用した。

    世界最速の男アンディ・グリーンがドライブ
    Hydromaxのドライバーを務めたアンディ・グリーンは、ランドスピードレコードの世界では特別な存在だ。

    グリーンは1997年、ThrustSSCを駆って763.035mph(約1,228km/h)を記録。地上を走る車両として史上初めて音速を突破し、現在も世界絶対速度記録の保持者である。

    今回、そのグリーンが水素エンジン車による新たな歴史を作った。

    「マシンは素晴らしかった。安定していて、強く、そして速かった」

    グリーンは走行後にそう振り返った。

    「Dieselmaxから20年後、水素で世界記録を樹立できたことを光栄に思います」

    JCBは2006年にも、ディーゼルエンジンを搭載した「Dieselmax」で速度記録に挑戦している。今回のHydromaxは、その精神を水素という次世代燃料へ受け継いだプロジェクトでもある。

    実際にはさらに速く走れた
    驚くべきことに、406.320mphという数字はHydromaxの性能を完全に使い切った結果ではなかったという。

    グリーンによれば、車両には設定された速度上限があり、計測区間では意図的にアクセルを戻さなければならなかった。

    「実際、マシンがあまりにも良かったので、設定していた最高速度に達してしまい、計測マイルを走っている途中でアクセルを戻して減速しなければならなかったんです」

    つまり、技術的には今回の公式記録をさらに上回る速度に到達できる余力があったことになる。

    従来の水素エンジン車記録を2倍以上に更新
    今回の記録が持つ意味は、単に400mphの壁を突破したことだけではない。

    従来、水素を燃料とする内燃エンジン車の最高速度記録は185.5mph(約299km/h)だった。Hydromaxの406.320mphは、それを2倍以上に引き上げたことになる。

    さらに、水素燃料電池車による303mph(約488km/h)の記録も上回った。これによりHydromaxは、動力方式を問わず水素をエネルギー源とする車両として世界最速となった。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    JCBが水素内燃エンジンにこだわる理由
    今回の挑戦は、単なる最高速度記録のためのプロジェクトではない。

    JCBは建設機械の脱炭素化に向け、水素内燃エンジンの開発を進めている。大型建設機械では長時間稼働や短時間での燃料補給、高い出力などが求められるため、バッテリーだけでは用途によって実用上の制約が生じる。

    そこでJCBが有力な選択肢として開発しているのが、従来の内燃エンジン技術を生かしながら水素を燃焼させる方式だ。

    JCB会長のアンソニー・バンフォード卿は、今回の記録について次のように語った。

    「これは水素が機能すること、そして最高レベルで今日すでに機能することを示している。しかも排出ガスはゼロだ」

    Hydromaxは、極端な最高速度という環境で水素内燃エンジンの性能を示すことで、JCBが進める水素技術そのものを世界にアピールする役割も担っている。

    アストンマーティンF1を支えるJCB
    JCBはモータースポーツとも深い関係を持ち、現在はアストンマーティンF1チームのスポンサーを務めている。

    F1では2026年から持続可能燃料の使用が義務化されるなど、モータースポーツを通じた次世代エネルギー技術の開発が重要なテーマとなっている。JCBが選んだアプローチは水素内燃エンジンであり、今回の世界記録はその技術的な可能性を極端な形で実証するものとなった。

    建設現場で巨大な重量物を動かしてきたJCBが、今度は約653km/hという速度領域に挑んだ。Dieselmaxから20年を経て実現したHydromaxの世界記録は、同社にとって水素内燃エンジン開発を象徴する新たなマイルストーンとなった。

  • アルピーヌF1×グッチ ブリアトーレ「世界で最も撮影されるマシンになる」

    アルピーヌF1×グッチ ブリアトーレ「世界で最も撮影されるマシンになる」

    2027年、アルピーヌF1は「Gucci Racing Alpine Formula 1 Team」として新たなスタートを切る。世界的ラグジュアリーブランドのグッチがタイトルパートナーに就任し、マシンだけでなくドライバーの装い、マーチャンダイジングまで含めた大規模な展開が計画されている。

    アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、グッチとの契約をチームにとって大きな転換点と位置づける。

    一方で、強力なブランドを味方につけただけでは十分ではないとも認識している。「今度はマシンもエキサイティングなものにしなければならない」と語り、2027年に向けて競争力を伴わせる必要性を強調した。

    「F1マシンにラグジュアリーブランドを」から始まった構想
    ブリアトーレによれば、グッチをアルピーヌに迎える構想は、F1におけるラグジュアリーブランドの存在感を見て思いついたものだった。

    「特にアルピーヌにとって、僕たちはアルピーヌというブランドを進化させている。グッチというアイデアが浮かんだのは、F1にはイベントをスポンサーするルイ・ヴィトンがいる一方で、マシンにはラグジュアリーブランドがなかったからだ」

    ブリアトーレは、イベント側のルイ・ヴィトンとチーム側のグッチという組み合わせが、現在のF1の価値を象徴するものになると考えている。

    「F1の歴史でも、これほど大きなスポンサーはなかった。単にチームをスポンサーするブランドではなく、イベントとチームの両方にラグジュアリーブランドが関わることになる」

    構想を進めるうえでブリアトーレが話を持ちかけたのが、ルカ・デ・メオだった。

    「ルカは僕のとても親しい友人で、いつもいろいろなブランドについて話していた。僕は『ルカ、イタリアを代表する企業のひとつであるEniがいて、世界最大手のMSCもいる。それならグッチもこのグループに加えたら素晴らしいじゃないか』と言ったんだ」

    だが、最初から歓迎されたわけではなかった。

    「最初、彼はとても悪いアイデアだと言った。でも僕は決して諦めない。何度も何度も押した。するとあるとき彼から電話があって、『もしかするといいアイデアかもしれない。ただしピノー氏を説得しなければならない』と言われた」

    モナコGPがグッチを動かした
    次のハードルは、グッチを傘下に持つケリング側を説得することだった。ブリアトーレによれば、フランソワ=アンリ・ピノーは当初、F1に詳しい人物ではなかったという。

    「ピノー氏とは何度かミーティングをした。最初は難しかった。彼はF1を見ていなかったし、実際に何が起きているのかもあまり知らなかったからだ」

    そこでアルピーヌ側はピノーをモナコGPに招待した。

    「その後、彼はアルピーヌと何かをやることに納得してくれた。僕たちは彼をモナコGPに招待した。それが彼にとって初めてのF1レースだった。そして、実際にすべてを目にして信じられないほど興奮していた」

    「モナコは単なるレースではなく、ひとつの大きなイベントだ。そのすべてが組み合わさって、グッチがアルピーヌの主要スポンサー、そしてタイトルパートナーとして参加する決断につながった」

    グッチ側も「100%」のコミットメント
    ブリアトーレが強調するのは、今回の契約が単なるロゴ掲出ではないという点だ。

    「チームにとってうれしかったのはもちろんだが、グッチにとってもうれしかった。グッチのみんながものすごく興奮している。本当にものすごくね」

    「2カ月前に契約を正式にまとめたとき、グッチのチームがこの挑戦をどう受け止めたのかを見るのは素晴らしかった。ラグジュアリーブランドとして初めてF1に本格的に入るわけだからね」

    その熱量は経営陣だけに限らないという。

    「グッチのコミットメントは100%だ。会長から店舗で働く一人ひとりまで、みんなが関わっている」

    そして、その存在はアルピーヌ内部にもプラスに作用している。

    「アルピーヌのチームも興奮している。僕たちにはチームに安定をもたらす必要があるからだ。以前はルノーとの関係で少し複雑なところがあり、その後アルピーヌになった。今は新しいスポンサーによって少し安定をもたらせていると感じている」

    MSCとEniも継続「マシンを正しく開発する基盤ができた」
    アルピーヌはグッチだけに依存するわけではない。既存パートナーとの関係も強化している。

    「スポンサーとの契約も再確認した。MSCはさらに1年から3年、Eniもさらに1年から3年、僕たちと一緒にいる。だからマシンを正しい方向で開発していくためのいい基盤ができている」

    さらに、グッチ加入の効果によって新たな企業からも関心が寄せられているという。

    「100%そうだ。現在、僕たちとの提携を望んでいる3つか4つの異なるブランドと交渉している」

    ブリアトーレは、F1のスポンサーシップは単なる広告ではなく、企業同士を結びつけるビジネスでもあると説明する。

    「スポンサーシップについて話すとき、それは常に企業同士のビジネスでもある。僕たちのマシンでグッチ、Eni、MSCが結びつくことは重要だ。素晴らしい企業グループだよ」

    「MSCのジャンルイジ・アポンテ氏はサレルノ出身で、現在はジュネーブに住んでいるが、MSCにはイタリアのルーツがある。Eniはヨーロッパを代表するエネルギー企業のひとつ。そしてもうひとつの大きなブランドがグッチだ」

    「マシンに載るブランドのクオリティは素晴らしいものになると思う」

    2027年はマシンもドライバーもグッチ仕様へ
    グッチとの協業で最も目に見える変化となるのが、2027年のアルピーヌのビジュアルだ。

    「僕たちはマシンの発表、ドライバーの発表、そしてマーチャンダイジングについて取り組んでいる」

    「アルピーヌにとってグッチは最大のスポンサーだ。僕は、すべてのグッチ店舗で展開されると確信している。マーチャンダイジングにはF1専用のスペースもできるだろう。素晴らしいものになる」

    特にブリアトーレが期待しているのが、グッチが手掛けるF1関連商品だ。

    「僕たちはみんなを驚かせなければならないと思っている。グッチと進めているマーチャンダイジングのプログラムは信じられないものになるからだ」

    「現在のグッチを取り巻く盛り上がりや、彼らの製品とマーチャンダイジングの作り方を考えれば、グッチはF1で特別なスポンサーになると思う」

    マシンのカラーリングやドライバーのレーシングスーツについては、まだ情報を外部に漏らしていない。

    「僕たちは非常にうまく進めている。マシンのカラーリングについても、ドライバーのデザインについても、誰にも何も話していないからね」

    そして正式発表の瞬間には、世界的な注目を集めると予想する。

    「グッチのドライバースーツとマシンを発表したら、世界で最も撮影されるマシンになると確信している。今はみんながとても興味を持っているからね」

    グッチ・レーシング アルピーヌF1チーム

    F1ファンの若年化と女性層の拡大も追い風
    ブリアトーレは、グッチがF1に参入する背景には、カテゴリーそのものの変化があると分析する。

    「僕たちがF1を変えたとは思わない。F1が『そこにいるべき場所』だという認識をさらに高めているんだと思う」

    その根拠として、グランプリの観客動員を挙げた。

    「今はどのレースに行っても満員だ。シルバーストンには56万人が来た。記録だった。スパにも20万人が来た」

    さらに、観客層そのものも変化したと指摘する。

    「F1の観客の平均年齢は大幅に下がった。今では28歳とか30歳くらいだ」

    「そして驚くべきなのは、女性が約60%、男性が40%だということだ。以前にはなかったことだ。昔は本当に男性中心のスポーツだった」

    こうした変化こそ、ラグジュアリーブランドにとってF1が魅力的な市場になった理由だとブリアトーレは考えている。

    「ステファノ・ドメニカリにとってもいいことだし、F1にとっても、僕たちにとってもいい。ルカやルイ・ヴィトン側と競い合うのも面白い。素晴らしいことになるよ」

    「5年前なら考えられなかった」F1スポンサーの変化
    ブリアトーレ自身、わずか数年前ならグッチがF1チームのタイトルパートナーになる未来は想像できなかったという。

    「5年前なら考えられなかった。まず、グッチがチームに加わると決断すること自体がそうだ。そしてルイ・ヴィトンのグループもいる。世界最大級のラグジュアリーブランドがF1にいるということは、彼らのマーケティングチームが未来を見据え、そこに参加したいと思っているということだ」

    F1マシンに並ぶスポンサーの顔ぶれも大きく変わった。

    「以前には、これほどの規模のブランドがF1をスポンサーすることはなかった。チームだけでなく、イベントそのものにも関わっている。今のマシンを見てみれば、とても有名なブランドばかりだ」

    「昔はもっとよく分からないブランドもあった。どこから来たのか分からない日本の寿司チェーンなんかもね。でも今は大手銀行もいる。みんながいる。IT企業も含め、あらゆる企業がスポンサーシップに参加している。信じられないことだ」

    そして、この流れが止まるとは考えていない。

    「この勢いが続くのかって? もちろんだ。さらに成長していく。今の動きは非常に強力だからね。これを止められるものは何もないと思う」

    グッチ加入で高まる期待 次に必要なのはF1での結果
    グッチという世界的ブランドをタイトルパートナーに迎えることで、アルピーヌは2027年に商業面とブランド面で大きく姿を変えることになる。MSCやEniとの関係も維持し、新たに複数のブランドとも交渉を進めるなど、ブリアトーレが目指すチーム基盤の強化は着実に進んでいる。

    ただし、ブリアトーレ自身が認めるように、注目度だけでF1チームの成功は完成しない。

    「今は来年何が起きるのかを見なければならない。みんなが興奮している。そして、僕たちはマシンもエキサイティングなものになるようにしなければならない」

    世界で最も撮影されるF1マシンを作るというブリアトーレの構想。その華やかなプロジェクトを本当の成功に変えられるかどうかは、最終的には2027年のアルピーヌがコース上でどのような結果を残せるかにかかっている。

  • アストンマーティンF1 ニューウェイに着想を得た限定ウイスキーを発売

    アストンマーティンF1 ニューウェイに着想を得た限定ウイスキーを発売

    アストンマーティンF1チームは、スコッチウイスキーブランドのグレンフィディックとコラボレーションし、エイドリアン・ニューウェイの設計哲学から着想を得た2種類の限定シングルモルトウイスキーを発売した。

    2026年シーズン前半はコース上で苦戦を強いられているアストンマーティンだが、コース外では積極的な商業展開を続けている。F1がサマーブレイクに入るなか、グレンフィディックとのパートナーシップから16年物と19年物の限定ボトルが登場した。

    ニューウェイの「見えない部分へのこだわり」をウイスキーで表現
    「Glenfiddich & Aston Martin Formula One Team Limited Edition」と名付けられた今回の商品は、アストンマーティンのマネージング・テクニカル・パートナーを務めるエイドリアン・ニューウェイのデザインとエンジニアリングへのアプローチからインスピレーションを得ている。

    ラインナップは16年物と19年物の2種類。ボトルとパッケージにはアストンマーティンをイメージしたデザインが施され、英国での販売価格は16年物が73.25ポンド、19年物が139ポンドとなっている。

    グレンフィディックは今回のウイスキーに、ファーストフィルのバーボン樽、ポートワイン樽、オロロソ・シェリー樽、ワイン樽などを使用し、最後にフィノ・シェリー樽による仕上げを加えた。

    グレンフィディックのモルトマスター、ブライアン・キンズマンは、ニューウェイの仕事とウイスキー造りには共通する哲学があると説明した。

    「エイドリアンの仕事で最も魅力的だと感じるのは、決定的なパフォーマンスを生み出すものが、必ずしもすぐ目に見えるものではないという点だ。それはウイスキー造りにも通じるものがある」

    「シングルモルトの個性は、樽の選択、バランス、熟成、タイミングといった、長い時間をかけて積み重ねられる無数の正確な判断によって形作られる。それぞれは単独では小さな違いかもしれないが、それらが組み合わさることで大きな変化をもたらす」

    16年物は熟した果実とトフィーの甘み
    16年物の「Glenfiddich & Aston Martin Formula One Team 16-Year-Old Limited-Edition Release No.2」は、煮込んだ果実の豊かな香りに華やかなフローラルノートが重なり、マジパンや磨かれたレザーを思わせるニュアンスを持つ。少量の水を加えることで、新鮮な熟した果実の香りがさらに際立つという。

    味わいはまろやかでシルキー。クリーミーでバターのようなトフィーの甘さと、キャラメリゼしたサトウキビの風味が特徴で、ドライなオークのタンニンがバランスを取る。フィニッシュにはオーク由来の甘さが長く残る。アルコール度数は43%。

    19年物はバニラとジンジャーに柑橘系のアクセント
    19年物の「Glenfiddich & Aston Martin Formula One Team 19-Year-Old Limited-Edition Release No.2」は、鮮やかなバニラ、結晶化したジンジャー、昔ながらのキャンディを思わせる香りが特徴だ。砂糖漬けのオレンジとレモンの皮に、温かみのあるオークスパイスが加わる。

    口に含むと柑橘系の爽快感とシャーベットを思わせる刺激があり、ワックスのようになめらかで豊かな口当たりを持つ。焼きリンゴとシナモンのニュアンスも感じられ、甘く濃厚な余韻が長く続く。こちらもアルコール度数は43%となる。

    アストンマーティンとグレンフィディックは、ニューウェイがF1マシン開発で重視する細部の積み重ねと、長期間にわたる熟成や樽選びによって完成するウイスキー造りを重ね合わせた。コース上の技術だけでなく、その設計思想そのものを商品に落とし込んだユニークな限定コラボレーションとなっている。

  • フォース・インディア「ピンク化」の舞台裏 サフナウアーが明かす契約前の賭け

    フォース・インディア「ピンク化」の舞台裏 サフナウアーが明かす契約前の賭け

    フォース・インディアが2017年に採用し、F1で強烈な存在感を放ったピンクのカラーリング。その誕生の裏には、契約書へのサインもスポンサー料の入金もない段階でマシンをピンクに塗るという、当時のチーム代表オトマー・サフナウアーによる大胆な決断があった。

    しかも、BWT(Best Water Technology)が当初ピンクに染めようとしていたのはフォース・インディアではなくメルセデスだった。

    メルセデスが「シルバーアロー」の伝統を理由に拒否したことで、トト・ヴォルフからフォース・インディアへ話が持ち込まれ、F1を代表するカラーリングのひとつが生まれることになった。

    BWTが選んだ「ピンク」 展示会で生まれたブランド戦略
    2017年シーズン開幕を前に、シルバーストンを拠点とするフォース・インディアは、それまで使用してきたインド国旗をイメージしたカラーリングを捨て、鮮やかなピンクへと大きく姿を変えた。

    その背景にあったのが、新たなスポンサーとなったBWTだった。

    BWTの最高経営責任者アンドレアス・ヴァイセンバッハーがピンクに着目したきっかけは、フランクフルトで開催された展示会だったという。会場を歩くと、企業ブースには似たようなブルーのロゴがあふれていた。

    そこでヴァイセンバッハーは、競合他社との差別化を図り、一目でブランドを認識してもらうにはピンクが効果的だと考えた。

    その発想はやがてF1にも持ち込まれることになる。

    最初のターゲットはメルセデス「我々はピンクアローではない」
    BWTが最初に接触したのは、当時F1を席巻していたメルセデスだった。

    しかし、メルセデスにとってシルバーは単なるカラーリングではない。「シルバーアロー」として長い歴史を持つブランドそのものだった。

    サフナウアーは『High Performance Racing』ポッドキャストで、当時のやり取りを振り返った。

    「メルセデスの取締役会は『我々はシルバーアローであって、ピンクアローではない』と言っていた。ピンクアローにするという話も出ていたが、最終的にメルセデスは断った」

    BWTからすれば、F1でピンクのマシンを走らせるという構想が一度は頓挫したことになる。

    だが、そこで両者をつないだ人物がいた。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフだった。

    トト・ヴォルフがフォース・インディアを紹介
    BWTがF1そのものから撤退してしまうのを避けるため、ヴォルフは別の選択肢を提案した。それがフォース・インディアだった。

    「トトは『そのままF1から離れるのではなく、オトマーと話してみたらどうだ。彼ならきっとやってくれる』と言ったんだ」

    当時のフォース・インディアは、メルセデスほどカラーリングに厳格なブランド上の制約を抱えておらず、スポンサーの要望に柔軟に対応できるチームだった。

    サフナウアーによれば、ヴォルフはこの“仲介”について紹介料を要求することもなかった。ただし、感謝の意味を込めて食事をごちそうしたという。

    こうしてBWTとフォース・インディアの交渉が始まった。

    しかし、本当の問題はここからだった。

    フォース・インディア

    契約書なし 入金なし それでもマシンをピンクに
    2017年F1開幕戦オーストラリアGPが迫るなか、サフナウアーには時間がなかった。

    BWTとの交渉を始めてから約2週間。マシンをメルボルンへ送り出すためには、カラーリングを決断しなければならないタイミングを迎えていた。

    ところが、この段階で正式な契約は締結されていなかった。それどころか、BWTからフォース・インディアにはスポンサー料が一切支払われていなかったという。

    「アンドレアスと話し始めてから2週間ほどで決断しなければならなかった。まだ契約書にはサインしていなかったし、彼からは一銭も受け取っていなかった。それでも、メルボルンに向けてマシンをピンクに塗るかどうかを決める必要があった」

    これはフォース・インディアにとって小さな判断ではなかった。

    当時のチームオーナー、ビジェイ・マリヤが大切にしていたインド国旗をモチーフとするカラーリングを捨て、スポンサーのために全面的なピンクへ変更する。そのスポンサーから、まだ金銭を受け取っていない状況だった。

    「金を払わなかったらマリヤは喜ばない」
    サフナウアーは最終的にBWTを信用することを選んだ。

    「そこで私は賭けに出た。彼を信用することにしたんだ。もしピンクのマシンで現地へ行って、それで彼らがお金を払わなかったら、ビジェイ・マリヤは決して喜ばないだろうと思っていた」

    「インド国旗のカラーリングを捨ててマシンをピンクにしたのに、お金が入ってこない。それでは困るからね。でも、アンドレアスは約束を守って支払ってくれた。あのピンクのマシンは、そこから始まったんだ」

    結果として、サフナウアーの賭けは成功した。

    BWTは約束通りスポンサー料を支払い、フォース・インディアは2017年から鮮烈なピンクのマシンをF1に投入した。

    フォース・インディアからレーシングポイントへ受け継がれたピンク
    ピンクのフォース・インディアは、瞬く間にグリッドでもっとも識別しやすいマシンのひとつとなった。

    チームがその後レーシングポイントへと姿を変えてからもBWTとの関係は続き、ピンクはチームを象徴するカラーとして定着。さらにレーシングポイントがアストンマーティンへ移行した後も、BWTのスポンサー活動を通じてその名残を見ることができた。

    いまではF1ファンにとって当たり前のように記憶されている「ピンクのフォース・インディア」だが、そのスタート地点には正式契約すら存在しなかった。

    メルセデスが「ピンクアロー」を拒否し、ヴォルフがBWTをフォース・インディアへ紹介。そしてサフナウアーがスポンサー料の入金を待たずにマシンをピンクへ変更する決断を下した。

    もしBWTが約束を守らなければ、フォース・インディアは象徴的なインド国旗カラーを失っただけでなく、スポンサー収入まで得られない事態になっていた。F1史に残るピンクのカラーリングは、そんなサフナウアーの大胆な「賭け」から誕生したものだった。

  • ジャックダニエル「マクラーレン2026ラベル」数量限定発売 F1参戦1000戦を記念

    ジャックダニエル「マクラーレン2026ラベル」数量限定発売 F1参戦1000戦を記念

    テネシーウイスキー「ジャックダニエル」を展開するブラウンフォーマンジャパンは7月13日、「ジャックダニエル マクラーレン2026ラベル」を7月27日から数量限定で出荷・発売すると発表した。

    マクラーレンF1チームとのパートナーシップシリーズ第4弾となる今回の限定ボトルは、ジャックダニエル蒸溜所の創業160周年と、マクラーレンのF1グランプリ参戦1000回という2つの節目を記念した特別仕様となっている。

    ジャックダニエルとマクラーレンの節目を祝う限定ボトル
    ジャックダニエルは2023年からマクラーレンF1チームのオフィシャルパートナーを務めており、今回発売される「マクラーレン2026ラベル」は両ブランドの歴史を祝う記念モデルだ。

    ジャックダニエルのシニア・バイス・プレジデント(SVP)兼グローバル・マネージング・ディレクターのマーク・ベーコンは次のようにコメントした。

    「ジャックダニエルとマクラーレンは共に、伝統、革新、そして『可能性の追求』へのひたむきな情熱を抱いています。今年の限定ボトルは、その共通のレガシーを大胆なデザインで表現したものであり、ファンの皆様が両ブランドのスピリット(精神)を特別な形で味わうための、プレミアムな体験を提供します」

    また、マクラーレン・レーシング共同最高商業責任者(Co-CCO)のニック・マーティンも次のように語っている。

    「マイアミでの通算1000回目のグランプリを迎え、今年はマクラーレンにとってまさに節目の年となります。ジャックダニエルとの長年にわたるパートナーシップは、互いに共有する高い志の上に築かれており、この限定ボトルは、ファンの皆様が私たちのこれまでの歩みにおける重要な一章を共に称えるための、特別な記念となるでしょう」

    43%仕様でより力強い味わいを実現
    「ジャックダニエル マクラーレン2026ラベル」は、通常の「ジャックダニエル Old No.7」と同じく、コーン80%、ライ麦8%、大麦麦芽12%という伝統的なレシピを採用している。

    米テネシー州リンチバーグで蒸溜され、アメリカンホワイトオークの新樽で熟成される前に、約3メートルの深さまで敷き詰めたサトウカエデの炭で一滴一滴ろ過する「チャコール・メローイング」を施すことで、ジャックダニエルならではのまろやかな味わいを生み出している。

    一方でアルコール度数は通常のOld No.7の40%ではなく43%に設定。これによりキャラメルやバニラ、トーストしたオークの香りがより引き立ち、力強さとスムースでクリーミーな余韻を楽しめる味わいに仕上げられている。

    1000戦記念マシンをイメージしたデザイン
    ボトルデザインは、マクラーレンがF1通算1000戦を迎えた際に採用した特別リバリーをモチーフとしている。

    マシンに描かれた「Jack Daniel’s」のストレートロゴに加え、レースカーにも使用されるカーボンファイバーブラックと、マクラーレンの特別なカモフラージュデザインを融合した限定仕様となっている。

    ジャックダニエル マクラーレン2026ラベル

    商品概要
    商品名:ジャックダニエル マクラーレン2026ラベル

    ブランド:ジャックダニエル

    カテゴリー:ウイスキー

    容量:700mL

    アルコール度数:43%

    POSコード:5099873035511

    ITFコード:15099873135515

    希望小売価格(税抜):3,100円

    発売日:2026年7月27日(数量限定)

    なお、7月13日からAmazonやリカーマウンテンなどで先行予約も開始される。

    ジャックダニエルとマクラーレンのパートナーシップシリーズ第4弾となる今回の限定ボトルは、両ブランドの節目を祝う記念モデルであると同時に、F1参戦1000戦という歴史的な瞬間を形にしたコレクターズアイテムとしても注目を集めそうだ。

    ● アマゾンで予約

  • キャデラックF1の周冠宇 トミー ヒルフィガーのグローバルブランドアンバサダー就任

    キャデラックF1の周冠宇 トミー ヒルフィガーのグローバルブランドアンバサダー就任

    周冠宇が、アメリカ発のライフスタイルブランド「トミー ヒルフィガー」のグローバルブランドアンバサダーに就任した。キャデラックF1チームのリザーブドライバーとして活動する中で、新たなブランドパートナーシップをスタートさせる。

    今回の起用は、トミー ヒルフィガーが推進するモータースポーツ戦略の一環でもある。オフィシャルアパレルパートナーを務めるキャデラックとの関係をさらに強化するとともに、ファッション、スポーツ、エンターテインメントを横断するブランド価値の発信を目指す。

    周冠宇をグローバルブランドアンバサダーに起用
    トミー ヒルフィガーは、中国人初のF1ドライバーであり、現在はキャデラックF1のリザーブドライバーを務める周冠宇(ジョウ・グアンユー)を、新たなグローバルブランドアンバサダーに起用した。

    ブランドは、周冠宇の国際的な知名度やスタイルセンス、自分らしさを表現する姿勢が、ブランドコンセプト「Prep Made Current」と高い親和性を持つと説明。今後は広告やブランドキャンペーンなどを通じて、世界中のファンへブランドの魅力を発信していく。

    トミー・ヒルフィガー「新世代を象徴する存在」
    ブランド創設者のトミー・ヒルフィガーは、周冠宇について次のようにコメントした。

    「周冠宇は、サーキットを超えて大きな影響力を持つ新世代の才能を象徴する存在です」

    「彼が自信と個性、そして自分らしさを持ってスタイルを表現していることに魅力を感じています。彼ならではのモダンな感性が、『Prep Made Current』という私たちのビジョンに新たな息吹をもたらしてくれることを期待しています」

    周冠宇「ファッションは自分を表現する言語」
    周冠宇は、自身にとってファッションはモータースポーツと並ぶ重要な自己表現の一つだと語った。

    「ファッションは私のDNAの一部です。私は、服は単なる実用品ではなく、自分自身を表現するための言語であるという価値観のもとで育ってきました」

    「スタイルとは、言葉を使わずに自分らしさを表現できるものです。トミー ヒルフィガーは長年にわたり、ヘルメットの向こう側にあるドライバーの個性に光を当て、個性もこのスポーツを形づくる大切な要素であることを示してきました。そのレガシーの一員となり、サーキットの内外でブランドを体現できることを誇りに思います」

    周冠宇(キャデラック) トミー ヒルフィガー

    キャデラックとの提携強化でモータースポーツ戦略を推進
    今回の契約は、トミー ヒルフィガーがオフィシャルアパレルパートナーを務めるキャデラックF1との協力関係をさらに発展させる取り組みでもある。

    周冠宇は、同ブランドのアンバサダーを務めるセルジオ・ペレスに加わるほか、過去にブランドとパートナーシップを結んだルイス・ハミルトン、ラファエル・ナダル、ティエリ・アンリらに続く存在となる。

    ブランドは、モータースポーツ人気が高まる中、周冠宇の若くファッション感度の高いファン層との接点を生かし、スポーツ、スタイル、カルチャーを融合させたブランド戦略をさらに加速させる考えだ。

    周冠宇が担う新たなブランド戦略
    周冠宇のグローバルブランドアンバサダー就任は、キャデラックF1との提携を軸にモータースポーツ分野への取り組みを強化するトミー ヒルフィガーの戦略を象徴する発表となった。サーキットでの活動だけでなく、ファッションやライフスタイルの分野でも周冠宇の存在感は今後さらに高まっていきそうだ。

  • レーシングブルズF1 Salesforceと提携 AIでファン体験を刷新

    レーシングブルズF1 Salesforceと提携 AIでファン体験を刷新

    レーシングブルズ(Visa Cash App Racing Bulls / VCARB)は、AIを活用した顧客管理プラットフォームを展開するSalesforceとのパートナーシップを発表した。両社はAIを活用してファンエンゲージメントやホスピタリティ、レース運営を強化し、F1における新たな観戦体験の創出を目指す。

    今回の提携では、SalesforceのAIソリューション群「Agentforce 360」を導入。

    ガレージからオンラインコミュニティまでを単一のプラットフォームでつなぎ、リアルタイムのデータ活用とAIによるサポートを通じて、ファンとの関係をより深める取り組みを進める。

    AIとデータでファン体験を進化
    VCARBはF1でも屈指のデジタル志向チームとして知られており、今回の提携はチーム運営やファンとの関係構築をAIで進化させる長期戦略の一環となる。

    導入される「Agentforce 360」は、SalesforceのAI、CRM、データ分析機能を統合したプラットフォームで、リアルタイムのファン対応やVIP向けサービスを支援する。また、コミュニケーションツール「Slack」も活用し、レース運営からファンコミュニティ管理まで世界中のチームメンバーを効率的につなぐ。

    両社はスポンサー契約にとどまらず、AIとデータを活用した新世代F1チームの運営モデルを共同で構築していく考えだ。

    ガレージにAIエージェント「TORO」を導入
    提携の目玉となるのが、ガレージ内に設置される「Salesforce Intelligence Centre」だ。

    ガレージのモニターには、Tableauによるダッシュボードを通じて、マシンの比較データや過去のパフォーマンスなどがリアルタイムで表示される。

    その中核を担うのが、Agentforce 360を基盤とするAIエージェント「TORO」である。TOROはチームデータを瞬時に分析し、必要に応じて独自のデータビジュアライゼーションを生成。ファンやVIPゲストは、レース戦略やマシンパフォーマンスをこれまで以上に分かりやすく体験できるようになる。

    Slackでファンコミュニティも新設
    今後VCARBは、Slack上に専用のファンコミュニティを開設する計画だ。

    限定コンテンツの配信やレースウイーク中のリアルタイム交流などを提供し、世界中のファン同士やチームとの新たな交流の場を構築する。

    さらにVIP向けには、F1パドッククラブでの案内やホスピタリティサービスにもAgentforce 360を活用。AIが移動や各種手続きをサポートすることで、スタッフはより質の高い対面サービスに集中できる環境を整えるとしている。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    バイエルCEO「データでファンとのつながりを深めたい」
    VCARBのCEOを務めるピーター・バイエルは、今回の提携について次のように語った。

    「F1は世界でも最もデータが豊富で、最もスピード感のあるスポーツの一つです。我々はそのデータを活用し、ファンとのより深く意味のあるつながりを築くことを目指しています」

    「Salesforceとの提携によって、AIやデータ、リアルタイムのインサイトを組み合わせ、ガレージから世界中のファンコミュニティまで、あらゆる体験を向上させることができます。イノベーションを重視するチームとして、この新しいF1時代におけるファンエンゲージメントの形を再定義していきたいと思います」

    一方、SalesforceのCMOであるパトリック・ストークスは次のようにコメントした。

    「F1は精密さが求められる競技です。Agentforce 360によってデータ、AIエージェント、人を一体化することで、世界規模でファン対応やサポートを変革できることはすでに実証されています」

    「VCARBはその基盤をさらに発展させ、ガレージへAgentforce 360を導入します。モータースポーツにおける『Agentic Enterprise(AI主体型企業)』の新たな基準を示す存在になるでしょう」

    今回の提携により、VCARBはAIとリアルタイムデータを活用した新たなファン体験の実現へ向けて本格的に動き出す。ガレージでのデータ可視化からオンラインコミュニティ、VIP向けホスピタリティまで幅広い分野でAIを導入し、F1におけるデジタルエンゲージメントの新たなモデルケースを目指していく。

  • アルピーヌF1 グッチとの契約交渉は「本当に難しかった」とブリアトーレ

    アルピーヌF1 グッチとの契約交渉は「本当に難しかった」とブリアトーレ

    アルピーヌF1のエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、2027年から始まるグッチとのタイトルスポンサー契約について、自身のF1キャリアの中でも「本当に難しい交渉だった」と明かした。

    アルピーヌは先月、イタリアの高級ファッションブランドであるグッチと2027年からタイトルスポンサー契約を締結したことを発表した。

    ブリアトーレはこれまでF1で数々の大型スポンサー契約をまとめてきた実績を持つ。約40年前、ファッションブランドのベネトンとともにF1へ参入した経験もあるが、今回の契約はそれとは全く異なるものだったと説明した。

    「本当に難しかった」グッチとの契約
    メディアに対し、ブリアトーレはグッチとの契約について次のように語った。

    「当時のベネトンはラグジュアリーブランドではなかった。ひとつのブランドであり、僕たちはベネトンというブランドとともに勝てるチームを築いた」

    「今回のグッチとの契約は、私のF1人生で実現した契約の中でも最大級のものだと思う。これまでにもマイルドセブン、テレフォニカ、INGなど、多くの契約をまとめてきたが、今回は本当に難しかった」

    「関係者が非常に多かったからだ。それでも非常に満足している。彼らはチームそのものの価値も高めてくれている」

    「『グッチ・アルピーヌ』というブランドになり、チームの価値も向上している。そしてグッチの人々は本当に素晴らしい」

    発表後3日で10億件のアクセス
    ブリアトーレは契約発表後の反響の大きさにも驚きを示した。

    「契約を発表してから3日間で、ウェブサイトには10億件のアクセスがあった」

    「これはF1にとっても良いことだと思う」

    さらに、現在F1には高級ブランドが複数参入しているものの、グッチは関わり方が大きく異なると強調した。

    「F1にはルイ・ヴィトンという大きなラグジュアリーブランドもある。ルイ・ヴィトンはFOMのスポンサーであり、ある意味では競技の外側を支えている存在だ」

    「しかしグッチは違う。グッチは戦いの舞台の中にいる。マシンにロゴが入り、タイトルスポンサーとしてチームの一部になっている」

    BWTへの感謝も表明
    グッチとの契約により、アルピーヌは2022年からタイトルスポンサーを務めてきたBWTとのパートナーシップを終了する。

    ブリアトーレは長年チームを支えたBWTにも感謝の言葉を贈った。

    「BWTにも感謝を伝えたい。アンドレアスをはじめ、BWTグループとは素晴らしい関係を築いてきた」

    「しかし、チームのイメージや財務面をできるだけ早く成長させたいと考えたとき、グッチとの契約は完璧だった。本当に素晴らしい契約だった」

    今回の契約により、アルピーヌは2027年から「グッチ・アルピーヌ」として新たなブランドイメージを打ち出すことになる。ブリアトーレは交渉の難しさを認めつつも、チームのブランド価値と財務基盤の強化につながる契約として、大きな手応えを感じていることを強調した。