カテゴリー: F1スポンサー

  • ランド・ノリスのコカ・コーラ騒動 クルサードがF1批判「何もかも管理するな」

    ランド・ノリスのコカ・コーラ騒動 クルサードがF1批判「何もかも管理するな」

    F1スペインGP後、ランド・ノリスがリカバリールームでコカ・コーラを飲もうとして関係者から注意を受けた一件をめぐり、デビッド・クルサードがF1の過度な商業管理を厳しく批判した。

    マクラーレンのノリスは、マドリンクで行われたF1スペインGPをキミ・アントネッリ、マックス・フェルスタッペンに次ぐ3位でフィニッシュ。トップ3がレースのハイライト映像を見るリカバリールームでコカ・コーラの缶を手にしたところ、関係者から注意を受けた。

    F1がコカ・コーラの主要ライバルであるペプシとパートナーシップを結んでいることが背景にある。

    ノリス「レースをしたんだから好きなものを飲む権利がある」
    F1スペインGP終了後、ノリスは関係者から指摘を受けながらも、コカ・コーラを飲むことを選んだ。

    缶を手にしていたノリスは、まずメルセデスのアントネッリに対して、注意されるかもしれないと冗談交じりに話した。

    「もしかしたら怒られるかもしれないね」

    そして、関係者から実際に注意を受けると、自らの考えを明確にした。

    「僕はレースを終えたばかりなんだから、好きなものを飲む権利がある。どうもありがとう」

    この場面はすぐにF1ファンや関係者の間で議論を呼んだ。激しいレースを終えたドライバーには飲み物を自由に選ぶ権利があるとの意見がある一方、元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーはノリスの行動をプロフェッショナルではないと批判した。

    「プロフェッショナルなら、ああいうことはしない。それだけだ」

    シュタイナーは、F1ドライバーであればシリーズのマーケティング上のルールを十分理解しているはずだと指摘した。

    「何をしていいのか、何をしてはいけないのかは分かっている。彼らはそのための教育を十分に受けている。彼はあれをするべきではなかった」

    クルサードがノリスを支持「よく自分の意思を貫いた」
    しかし、元F1ドライバーでグランプリ13勝を挙げたデビッド・クルサードは、シュタイナーとはまったく異なる見解を示した。

    クルサードは、カメラの前でドライバーの一挙手一投足までコントロールしようとする姿勢は行き過ぎていると考えている。

    「自分の意思を貫いたランドはよくやった」

    「本当によくやったと思う。だって、彼にはチョコレートバーを食べる権利も、どんな種類であれ炭酸飲料を飲む権利もあるんだからね」

    そして、F1側による過度な管理に対して強い言葉を向けた。

    「いい加減にして、何もかもコントロールしようとするのはやめろ」

    ランド・ノリス(マクラーレン)

    過酷だったF1スペインGP ノリスの体調にも注目
    今回のコカ・コーラをめぐる一件は、身体的に極めて厳しいF1スペインGPを終えた直後に起きた。

    マドリンクではレース週末に路面温度が50度台半ばまで上昇し、ドライバーたちは厳しいコンディションのなかで限界まで追い込まれていた。

    また、この出来事は、そのひとつ前のF1イタリアGP終了後に見られたノリスの姿も思い起こさせる。

    モンツァでノリスは、チームメイトのオスカー・ピアストリと4位を争ったレースを終えた後、メディアのインタビューを受けた際にかなり消耗している様子を見せていた。

    インタビュー開始直後から前腕を支えにするような姿勢を取り、カメラの外にいた人物に飲み物を求めた。

    「普通の水をもらえる? ありがとう」

    その後、ノリスはレースによる疲労がかなり大きかったことを明かした。

    「今、星がたくさん見えていて、頭もクラクラしている。少し糖分があればいいんだけど、ここにはないんだ」

    インタビュアーが冗談交じりに「それでも私のことは見えていますか?」と尋ねると、ノリスはいつものユーモアで返した。

    「あなたのことはいつだって見えてないよ!」

    モンツァでの出来事を受けてコカ・コーラを用意?
    イタリアGPでノリスが糖分を欲しがっていたことを受け、マクラーレンが次戦のためにコカ・コーラを用意していた可能性も考えられる。ただし、それが公式中継のカメラの前に登場することまでは想定していなかったのかもしれない。

    F1ではシリーズやチーム、ドライバーを取り巻く多数のスポンサー契約が存在し、テレビ中継で映る商品にも商業上の配慮が求められる。一方で今回の一件は、過酷なレースを終えたドライバーの飲み物にまでスポンサー上の制約を及ぼすべきなのかという議論を呼ぶことになった。

    ノリス自身は注意を受けても考えを変えず、レース後には自分が望むものを飲む権利があると主張。クルサードもその姿勢を全面的に支持し、F1がドライバーの行動を細部まで管理しようとすることに疑問を投げかけた。

  • ランド・ノリスのF1スポンサー騒動が皮肉な結末「今ごろコカ・コーラは笑っている」

    ランド・ノリスのF1スポンサー騒動が皮肉な結末「今ごろコカ・コーラは笑っている」

    ランド・ノリスが、2026年F1スペインGPの決勝後にコカ・コーラを飲んだことで思わぬ騒動の中心となった。表彰台前のクールダウンルームでF1関係者から注意を受けたノリスは「レースを終えたばかりだから、好きなものを飲む権利がある」と反論した。

    この一件について、元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、ノリスの行動を「プロフェッショナルではない」と指摘。

    一方で、F1側がわざわざ注意したことで、結果的にコカ・コーラに大きな宣伝効果を与えてしまったとの見方も示した。

    表彰台前のクールダウンルームで異例のやり取り
    マドリンクで行われたF1スペインGPで、ノリスはポールポジションからスタート。レースではバーチャル・セーフティカー(VSC)のタイミングに恵まれず、キミ・アントネッリ、マックス・フェルスタッペンに続く3位でフィニッシュした。

    レース後、ノリスは優勝したアントネッリ、2位のフェルスタッペンとともに、表彰台へ向かう前のクールダウンルームに入った。

    そこでレース映像を見ながらノリスが手にしていたのが、コカ・コーラの缶だった。

    すると、画面外にいた関係者から、その飲料を飲まないよう求められたとみられる。ノリスはまず、自分が注意されていることを確認するような反応を見せた後、関係者に対して言い返した。

    「僕は今レースを終えたばかりだから、好きなものを飲む権利がある。どうもありがとう」

    このやり取りが注目された背景には、F1とペプシコの商業契約がある。F1は2025年にペプシコとの複数年契約を発表しており、契約は2030年まで。さらに2026年からは、グランプリ会場におけるペプシコの幅広いソフトドリンクおよびスナック製品の供給がF1の商業展開に組み込まれている。

    そのため、F1の公式映像に映るクールダウンルームで競合ブランドであるコカ・コーラの商品が目立つ形で露出したことが、関係者の介入につながったとみられている。

    シュタイナー「プロならやらない」
    この一件について、『The Red Flags Podcast』で見解を求められたシュタイナーは、ノリスの対応に否定的な考えを示した。

    「プロフェッショナルなら、ああいうことはしない。それで終わりだ」

    「何をしてよくて、何をしてはいけないのかは分かっている。彼らはそういうことについて十分に教育されている。彼はやるべきではなかった」

    シュタイナーは、F1ドライバーであればスポンサーや商業契約に関するルールを理解しているはずだと指摘する。

    ただし、ノリスの行動そのものを重大な問題と捉えているわけではない。

    「彼がやったことは悪いことなのか? 誰かが傷つくのか? いや、そんなことはない。ただ、プロとしてはやるべきではない。でも彼はやった。それだけだ」

    「コカ・コーラにとってはいい宣伝になった」
    一方でシュタイナーは、今回の騒動には皮肉な側面があるとも指摘した。

    F1のスポンサー契約では、それぞれの商品カテゴリーごとに権利が設定されており、その対価を支払った企業のブランドが優先的に露出する仕組みになっている。

    「すべてカテゴリーごとに分かれている。彼らはその権利を販売しているわけだから、当然、お金を払っていなければそこには出せない。彼はコーラを持っていた。あれは最も賢いやり方ではなかった」

    しかし、F1関係者がノリスに注意したことで、もともとはほとんど注目されなかった可能性があるコカ・コーラの缶が、一気に話題の中心になった。

    「でも、僕は気にしていない。結果としてコカ・コーラにとってはかなりうまくいったからね。コカ・コーラにとってはいい宣伝になった」

    「もし誰も何も言わなかったら、誰も気づかなかっただろう。でも、あれだけ大きく取り上げられたことで話題になった。今ごろコカ・コーラは笑っているだろうね」

    実際、ノリスと関係者とのやり取りはSNSなどで拡散され、コカ・コーラを飲んでいたという事実以上に、なぜF1側がそれを止めようとしたのかが注目される結果となった。ノリスの反応を支持するファンの声も多く上がった。

    スポンサーの権利を守るための介入が、結果として競合ブランドの露出を拡大させる形となった今回の騒動。シュタイナーはノリスの行動をプロとして適切ではなかったとしながらも、F1側の対応がコカ・コーラに思わぬ宣伝効果をもたらしたという皮肉な結末を指摘した。

  • フェラーリF1 楽天とグローバルパートナー契約 2027年からロゴ掲出

    フェラーリF1 楽天とグローバルパートナー契約 2027年からロゴ掲出

    楽天グループは9月17日、F1チームのスクーデリア・フェラーリHPと複数年にわたるグローバルパートナーシップを締結したことを発表した。契約は2027年1月1日からスタートする。

    楽天は国内企業として初めて、通信およびEコマース領域におけるスクーデリア・フェラーリHPの「チームパートナー」となる。2027年からフェラーリのF1マシンをはじめ、ドライバーのウェアやチームの活動拠点などに楽天のブランドロゴが掲出される予定だ。

    楽天とフェラーリが2027年から提携
    今回のパートナーシップは、イノベーション、テクノロジー、卓越性の追求という共通の価値観を持つ両ブランドの協力関係を構築するものとなる。

    スクーデリア・フェラーリHPがF1を通じて持つ世界的な影響力と、楽天が展開するグローバルなテクノロジーネットワークおよび「楽天エコシステム(経済圏)」を組み合わせ、新たなビジネス機会の創出を目指す。

    取り組みはF1サーキット内のスポンサー活動だけにとどまらない。Eコマースをはじめ、楽天グループで通信プラットフォーム事業を展開する楽天シンフォニーを含めた楽天エコシステムを活用し、新たな事業機会を模索する。

    また、F1という国際的なプラットフォームを通じて楽天のグローバル展開を拡大するとともに、新たなビジネス関係の構築、技術力の訴求、業界の枠を超えたイノベーションの創出につなげるとしている。

    パートナーシップの開始に伴い、楽天のブランドロゴはスクーデリア・フェラーリHPのF1マシン、ドライバーのウェア、チームの活動拠点など、さまざまな場所に掲出される予定となっている。

    スクーデリア・フェラーリ 楽天

    フェラーリ「サーキットを超えて価値を創造」
    フェラーリS.p.A.のチーフ・レーシング・レベニュー・オフィサーを務めるロレンツォ・ジョルゲッティは、楽天との提携について次のようにコメントした。

    「楽天をスクーデリア・フェラーリHPのパートナーに迎え入れることは、世界中に強力な基盤を持ち、イノベーションの力に対して共通の信念を持つ両ブランドが結び付く絶好の機会だ」

    「楽天はデジタル領域において独自のエコシステムを構築しており、その技術力はサーキットの枠を超えて我々が価値を創造するための新たな道を開いてくれる」

    「2027年より共に取り組み、このパートナーシップが双方の組織、そして我々のグローバル・コミュニティーに創造できる機会を追求していけることを楽しみにしている」

    三木谷浩史「世界中のフェラーリとF1ファンに届ける」
    楽天グループの代表取締役会長兼社長を務める三木谷浩史は、世界最高峰のモータースポーツであるF1を舞台とした今回の提携の意義を強調した。

    「最高峰のモータースポーツは、技術革新における卓越性の飽くなき追求やファンとの特別な絆の構築によって成り立っており、これこそ私たちがスクーデリア・フェラーリHPと共有している決意です」

    「このパートナーシップは、楽天が持つテクノロジーの力、デジタルエコシステム、そして独自の会員体験を世界中の何百万人もの熱狂的なフェラーリおよびF1のファンに直接届けるために、ダイナミックな世界規模の舞台をもたらしてくれるものです」

    楽天はこれまでもスポーツ分野でさまざまなパートナーシップを展開してきた。今回のスクーデリア・フェラーリHPとの複数年契約では、単なるF1マシンへのロゴ掲出にとどまらず、通信、Eコマース、テクノロジーなど楽天グループの事業を組み合わせたグローバルな取り組みを展開していくことになる。

  • ハースF1 小松礼雄がBWTとのスポンサー契約を否定「ピンクのマシンにはならない」

    ハースF1 小松礼雄がBWTとのスポンサー契約を否定「ピンクのマシンにはならない」

    ハースF1のチーム代表を務める小松礼雄は、2027年にBWTが新たなスポンサーとして加入するとの噂を否定した。「ピンクのマシンにはならない」と明言する一方、チームが複数の企業とスポンサー契約に向けた交渉を進めていることを明かした。

    トヨタから支援を受けるハースF1だが、小松礼雄はこれまで、チームの支出がF1のコストキャップに届いていないことを説明してきた。2027年には予算上限まで使える体制を目指しており、そのための商業パートナー拡大を重要課題としている。

    小松礼雄「ピンクのマシンにはならない」
    F1スペインGPが開催されたマドリードで、小松礼雄は2027年に向けたスポンサー獲得活動について、複数の候補企業との話し合いが進んでいると説明した。

    「多くの候補と話をしていますし、前進しています。来年の予算については非常に前向きに考えています」

    「本当に大きな助けになります。ただ、少しずつではありますが、我々のストーリーを知ってもらい、素晴らしい人たちと出会うことができています。ですから、ここまでは順調です」

    そのなかで浮上したのがBWTだった。

    BWTは長年F1でピンクを象徴的なカラーとして使用してきた企業で、2027年にはアルピーヌとの関係を終了し、同チームではグッチがその後を引き継ぐことになっている。また、BWTは過去にハースとの提携を模索した経緯もあり、2027年からアメリカのチームに加わるのではないかとの噂が広がった。

    しかし、BWTとの契約について直接質問された小松礼雄は、その可能性を否定した。

    「皆さんが言っているような、ピンクのマシンにはなりませんよ!」

    したがって、現時点で2027年型マシン「VF-27」がBWTを象徴するピンクのカラーリングを採用する計画はない。

    2027年はコストキャップ到達を目指す
    一方、BWTではない別の企業との交渉は進行している。

    小松礼雄がスポンサー獲得を重視する背景には、ハースが現在、F1のコストキャップを最大限まで使える財政規模に達していないという事情がある。2027年の予算上限は2億1500万ドルとされており、チームはそこに近づくための収益基盤強化を進めている。

    その一環として、ハースは商業開発を専門とするBrandandとの提携も発表した。

    英国オックスフォードシャー州バンベリーに拠点を置くBrandandは、ハースの英国拠点にも近く、新たな商業パートナーの開拓やライセンス事業の拡大を担当する。

    既存の商品ポートフォリオを活用しながら、ライフスタイル、テクノロジー、ホーム関連など幅広い分野で新たなライセンス商品を開拓。パートナー候補の発掘と交渉から、商品のデザイン、開発、生産までを手掛ける。

    従来のチームウェアやサーキットで販売されるグッズだけでなく、世界中のF1ファンに向けて商品展開そのものを広げていく狙いがある。

    ハースのマーケティング&コマーシャルディレクターを務めるマーク・モレルは次のように説明した。

    「ハースF1が野心的な成長期に入るなか、革新的なライセンスを通じて世界的な商業プレゼンスを拡大することは、我々にとって重要な優先事項です」

    小松礼雄(ハースF1チーム)

    ドライバー選考では資金より速さを優先
    スポンサー獲得を進める一方、ハースは2027年のドライバーラインナップについても検討を続けている。

    エステバン・オコンのシートを巡っては、平川亮、レオナルド・フォルナローリ、ラファエル・カマラ、ジャック・ドゥーハンらが候補として評価されている。

    ドライバーが持ち込む資金が選考に影響する可能性について、小松礼雄は、候補者の実力が極めて接近している場合に限って考慮する可能性があると説明した。

    「例えば1周で0.1秒差というように、本当に、本当に僅差なら、もちろん支援も判断材料にはなります。でも、そうなるとは思っていません。パフォーマンスで選べると思っていますし、まだプログラム全体も終わっていません」

    「我々は本当に速いドライバーを2人そろえたいと思っています。それが、このチームを成長させる一番いい方法だからです」

    所属する育成プログラムについても重要ではないと強調した。

    「フェラーリのドライバーが2人でも、トヨタのドライバーが2人でも、マクラーレンのドライバーが2人でも関係ありません。フォルナローリはマクラーレンのドライバーですが、正直なところ、それは重要ではありません。一番速いドライバーを選ぶことがチームにとってベストです」

    「ここで働く400人全員にとっても、我々が可能な限り最高のドライバーを選んだと分かることが必要です。その2人にマシンの最大限を引き出してもらわなければなりません」

    「例えば0.5秒遅いドライバーを、お金があるという理由で選んだと想像してください。それではあまりモチベーションにはなりませんよね」

    「コンストラクターズ選手権の1ポジションも大きなお金になります。以前から一貫して言っていますが、我々はパフォーマンスでドライバーを選びます。それが我々のやっていることです」

    BWT加入説については明確に否定した小松礼雄だが、ハースF1が2027年に向けて商業規模の拡大を急いでいることは認めている。新スポンサーを獲得してコストキャップまで予算を引き上げながら、ドライバーについては資金力ではなく純粋なパフォーマンスを優先するというのが、小松礼雄が描くチーム強化の方針だ。

  • ランド・ノリス F1公式スポンサーに“反抗” コカ・コーラを飲み「好きなものを飲む」

    ランド・ノリス F1公式スポンサーに“反抗” コカ・コーラを飲み「好きなものを飲む」

    ランド・ノリスが、F1スペインGPの表彰式を前にコカ・コーラを飲んだことが、思わぬ騒動に発展している。F1の公式パートナーであるペプシコの競合ブランドがテレビ映像に映り込んだことで、FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)との間で商業的な問題に発展する可能性があるという。

    マクラーレンのランド・ノリスは、マドリンクで勝利を目前にしながら、タイミングの悪いバーチャル・セーフティカー(VSC)によって優勝のチャンスを失い、キミ・アントネッリ、マックス・フェルスタッペンに続く3位でフィニッシュ。

    その直後、表彰台に向かう前のクールダウンルームで起きた何気ない行動が注目を集めることになった。

    コカ・コーラの缶を手にしたノリスに注意
    レース後、ノリスは優勝したアントネッリと2位のフェルスタッペンとともにクールダウンルームに入った。そこでノリスが手にしていたのは、コカ・コーラの缶だった。

    しかし、現場にいた関係者から、コカ・コーラを飲むことは適切ではないとの指摘を受けたとされている。

    問題となったのは、単なるソフトドリンクの好みではなく、F1を取り巻くスポンサー契約だ。

    ペプシコはF1の公式商業パートナーであり、コカ・コーラはその直接的な競合企業にあたる。一方、コカ・コーラ傘下のモンスターエナジーはマクラーレンのパートナーでもあり、ノリスにとってコカ・コーラの商品を手にすること自体は不自然なことではない。

    ただし、テレビ中継されるレース後のセレモニーには厳格な商業上のルールが存在する。決勝、予選、スプリント終了後のセレモニーでは、公式シャンパン以外の飲料ブランドをチームやドライバーが目立つ形で露出させることは避ける必要があり、水のボトルについてもブランドが見えない状態にすることが求められているという。

    そのため、アントネッリとフェルスタッペンの間に座り、コカ・コーラの缶を持っていたノリスに対して注意が入ったようだ。

    ノリス自身も状況を察し、アントネッリに向かって冗談交じりにこう話した。

    「僕、怒られるかもしれない」

    だが、カメラの外で説明を受けても、ノリスは納得しなかったようだ。VSCによって勝利を逃したばかりだったこともあり、レース直後に飲み物をめぐる商業上の事情まで気にするつもりはなかった。

    ノリスは笑顔を浮かべながらも、苛立ちを隠さずに言い返した。

    「僕は今レースを終えたばかりなんだから、好きなものを飲む権利がある。どうもありがとう」

    この一言とともにコカ・コーラを飲むノリスの姿は、瞬く間にSNSで拡散された。

    SNSではノリスを支持する声
    ファンの反応は、ノリスを支持するものが目立った。普段はスポンサーやチーム、F1の商業的な事情を意識した発言を求められるドライバーが、その枠から一時的に飛び出した場面として受け止められたためだ。

    Redditでは「これこそマドリンクのハイライトだ」とする声が上がったほか、コカ・コーラを映さないようにしようとしたこと自体が、結果的にブランドへの注目を大きくしてしまったという皮肉を指摘するファンもいた。

    「皮肉なのは、彼にやめさせようとしたことで、さらに多くの人が注目することになったことだ。コカ・コーラにとって素晴らしい宣伝になった」

    また、普段よりも率直な姿勢を見せたノリスを歓迎する声もあり、「このランドは好きだ。キミがマックスとランドからメディア対応を学んでいくのは面白くなりそうだ」との反応も寄せられた。

    さらに、フェルスタッペンとレッドブルを絡め、「次のレースではマックスがレッドブルを6本パックで持ってくるだろう」と冗談を飛ばすファンも現れた。

    一方で、ノリスがこうした反応を示した背景として、直前のレース展開を挙げる声もある。マドリンクでノリスは勝利を狙える位置にいながら、VSCのタイミングによって大きな恩恵を得るはずだったピットストップの機会を失った。その直後だけに、飲み物についてまで指示されたことへの苛立ちもあったのではないかとみられている。

    マクラーレンに説明を求める可能性
    今回の件を扱うのは、競技規則を管轄するFIAではなく、F1の商業権を管理するFOMとなる。

    問題になるとすれば、なぜノリスがクールダウンルームにコカ・コーラの缶を持ち込むことができたのか、そしてなぜブランド名が見えないようにカバーなどが施されていなかったのかという点だ。

    マクラーレンに何らかの金銭的なペナルティが科されるかどうかは現時点では明らかではないが、少なくともF1側から経緯について説明を求められる可能性がある。

    皮肉なのは、スポンサーへの配慮からコカ・コーラの露出を避けようとしたことによって、映像がSNSで拡散され、結果的に通常以上の宣伝効果を与えてしまったことだ。

    F1スペインGPで勝利を逃したノリスだが、レース後には一缶のコカ・コーラをめぐって思わぬ形で注目の中心となった。「好きなものを飲む権利がある」という率直な反応はファンから支持を集める一方、F1とマクラーレンにとってはスポンサー契約というデリケートな問題を残すことになった。

  • F1と『カーズ』が交差した20年 ライトニング・マックィーンがモンツァに登場

    F1と『カーズ』が交差した20年 ライトニング・マックィーンがモンツァに登場

    ディズニー&ピクサーの人気アニメーション映画『カーズ』が、2026年で公開20周年を迎えた。これを記念し、F1イタリアGPが開催されたモンツァには、主人公ライトニング・マックィーンをモチーフにした特別車両が登場。F1パドックを彩った。

    2006年に公開された『カーズ』とF1のつながりは今回が初めてではない。ミハエル・シューマッハやフェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテルらF1王者がシリーズに参加してきたほか、現在のF1ドライバーにも同作品のファンは多い。

    F1公式サイトは公開20周年に合わせ、両者が交差してきた歴史を振り返った。

    ライトニング・マックィーンがF1イタリアGPに登場
    『カーズ』公開20周年を記念し、ライトニング・マックィーンは2026年F1イタリアGPで「名誉トラックオフィシャル」としてモンツァに姿を見せた。

    登場した車両には、ライトニング・マックィーンをイメージしたワンオフの特別リバリーが施され、トラックオフィシャルとしての役割を表現するセーフティライトも装着された。さらにFIA F1公式セーフティカーのメルセデスにも『カーズ』をテーマにした特別な装いが施された。

    パドックではカルロス・サインツJr.がライトニング・マックィーンとセルフィーを撮影し、メルセデスのキミ・アントネッリも対面。映画の世界と現代のF1がモンツァで交わる形となった。

    2006年公開の第1作では、若きレーサーのライトニング・マックィーンが成功だけを追い求めるルーキーから、仲間との絆を知るレーサーへと成長していく姿が描かれた。その後2本の続編が製作され、世界的な人気シリーズへ成長した。

    その影響を受けた世代は現在F1にも到達している。アントネッリやアイザック・ハジャー、リアム・ローソンらが『カーズ』に親しんで育ち、とりわけローソンはライトニング・マックィーンを子供時代のヒーローとして公言するほどのファンとして知られている。

    ミハエル・シューマッハがフェラーリF430として出演
    『カーズ』とF1の結びつきは、第1作が公開された2006年から存在していた。

    作品にはオーウェン・ウィルソン、ポール・ニューマン、リチャード・ペティといった著名人が声優として参加したが、モータースポーツ界からも世界王者たちが登場している。

    そのひとりが、F1とアメリカのトップカテゴリーの双方でタイトルを獲得したマリオ・アンドレッティだ。劇中では1967年型フォード・フェアレーンをモデルとした自身の自動車版キャラクターとして登場する。

    さらに、F1で7度のワールドチャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハも出演。2005年型フェラーリF430の姿となり、映画終盤にルイジのタイヤショップ「Casa Della Tires」を訪れる。

    フェラーリを愛するルイジにとって、シューマッハの登場は作品を象徴する場面のひとつとなった。


    アロンソやハッキネン ラウダも各国版に参加
    『カーズ』では各国向けの吹き替えにもモータースポーツ界のスターが起用された。

    スペイン語版ではフェルナンド・アロンソがマリオ・アンドレッティのキャラクターを担当。ドイツ語版ではアンドレッティに代わってミカ・ハッキネンのキャラクターが登場した。

    ハッキネンはフィンランド語版で「キング」の声も担当し、ドイツ語版ではF1で3度のワールドチャンピオンとなったニキ・ラウダが同じ役を務めている。また、イタリア語版ではジャンカルロ・フィジケラがブーストの声を担当した。

    単にF1を題材として取り入れるだけではなく、各地域で知名度の高いレーシングドライバーを作品世界に組み込んだことが、『カーズ』シリーズと実際のモータースポーツとの距離をさらに縮めることになった。

    『カーズ2』にはハミルトンとベッテルも登場
    2011年公開の『カーズ2』では、F1との関係がさらに深まった。

    アロンソは再び作品に参加したが、今度はスペイン語版で自身をモデルとしたアニメーションキャラクターを担当。劇中のワールド・グランプリに出場し、ライトニング・マックィーンと交流する。

    セバスチャン・ベッテルはドイツ語版でレーシングカー「セバスチャン・シュネル」を担当。他地域では「マックス・シュネル」と呼ばれているキャラクターが、ドイツ語圏ではベッテルを反映した存在となった。

    そしてルイス・ハミルトンも「ルイス・ハミルトン」という自身と同名のキャラクターとして登場し、ワールド・グランプリに参戦する。F1公式サイトによると、ハミルトンは自身のキャラクターデザインにも直接関わった唯一の声優だったという。

    さらに1997年F1ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴは、フランスおよびフランス系カナダ向けの吹き替えで解説者デビッド・ホブスキャップ役として参加。ファン・パブロ・モントーヤもラテンアメリカ版でレーシングカー、ジェフ・ゴルベットの声を担当した。

    『カーズ3』でもF1王者3人が再登場
    シリーズ第3作『カーズ/クロスロード』でもF1とのつながりは続いた。

    ハミルトン、ベッテル、アロンソがそれぞれの地域版で再び声優を担当。レーシングドライバーのクルーズ・ラミレスをサポートする音声アシスタントの声を務めた。

    第1作でシューマッハやアンドレッティが登場したところから始まり、第2作以降は当時の現役F1スターたちが作品世界へ参加。シリーズの展開とともにF1との関係も広がっていった。

    リアム・ローソンとライトニング・マックィーン

    リアム・ローソンは筋金入りのマックィーンファン
    一方、2006年の第1作公開から20年が経った現在では、『カーズ』を見て育った世代が実際にF1グリッドを形成するようになっている。

    その代表格がリアム・ローソンだ。ローソンはライトニング・マックィーンの大ファンであることをたびたび公言しており、ディズニーランドを訪れた際だけでなく、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでもマックィーンとの写真を撮影している。

    かつてF1王者たちが『カーズ』の世界に登場し、それを見て育った子供たちが今度はF1ドライバーになる。公開20周年を迎えた2026年、ライトニング・マックィーンがモンツァのF1パドックに登場したことは、映画と現実のモータースポーツが20年にわたって影響し合ってきた歴史を象徴する出来事となった。

  • F1イタリアGPに『カーズ』登場 マックィーン走行&特別セーフティカー

    F1イタリアGPに『カーズ』登場 マックィーン走行&特別セーフティカー

    F1は、ディズニーおよびメルセデスAMGと共同で、2026年F1イタリアGPが開催されるモンツァにディズニー&ピクサーの『カーズ』を登場させる。映画公開20周年を記念した特別企画として、ライトニング・マックィーンが名誉ラップを行うほか、FIA公式F1セーフティカーには『カーズ』をテーマとしたモンツァ限定の特別リバリーが施される。

    今回の企画は、F1とディズニーが進めるグローバルコラボレーションの一環だ。

    両者は提携を2028年まで延長し、ディズニー&ピクサーの『カーズ』を初めてグローバルプログラムに加えることを発表しており、その新たな展開の舞台としてF1を代表する伝統の一戦、イタリアGPが選ばれた。

    ライトニング・マックィーンがモンツァを走行
    2006年に劇場公開された『カーズ』は、2026年で20周年を迎える。その主人公であるライトニング・マックィーンが、F1とディズニーのコラボレーションをイメージした新たな姿でモンツァに登場する。

    作中で7度のピストン・カップ王者に輝いているライトニング・マックィーンは、イタリアGPのレースウイーク中に特別出演し、モンツァで名誉ラップを行う予定だ。F1、ディズニー、ピクサーの世界が実際のグランプリの舞台で交わる象徴的な企画となる。

    ライトニング・マックィーン

    F1セーフティカーも『カーズ』特別仕様に
    さらに、FIA公式F1セーフティカーを務めるメルセデスAMG GT 63 PRO 4MATIC+にも、『カーズ』をモチーフとした特別リバリーが施される。

    このデザインはイタリアGPのためだけに制作されたモンツァ限定仕様で、F1、ディズニー、ピクサーの世界観を融合させながら、『カーズ』20周年を祝うものとなる。

    メルセデスAMG GT 63 PRO 4MATIC+は、2026年F1ハンガリーGPで新たな公式セーフティカーとして導入された。FIA公式F1セーフティカーとして初めて完全可変式四輪駆動システムを採用したモデルであり、メルセデスのスリーポインテッドスターを掲げる14台目のF1公式セーフティカーでもある。

    通常はグランプリの安全を支える役割を担うマシンが、モンツァでは『カーズ』20周年を象徴する特別な姿でコースに登場することになる。

    セーフティカー カーズ特別リバリー

    『カーズ』×F1コレクションもイタリアGPで展開
    モンツァを訪れるファンに向けて、ディズニー&ピクサーの『カーズ』とF1によるコラボレーションコレクションもレースウイークを通して販売される。

    ラインナップにはアパレル、アクセサリー、コレクターズアイテムに加え、マテルによる『カーズ』とF1をテーマとしたダイキャストカーなどが含まれる。現地を訪れないファン向けにも、一部商品はF1公式オンラインストアやDisneyStore.comで販売される予定だ。

    F1とディズニーの提携を2028年まで拡大
    F1とディズニーはグローバルコラボレーションを2028年まで継続することを決めており、『カーズ』の参加によって提携の範囲をさらに広げている。

    モンツァでの企画は単なる映画20周年の記念イベントではなく、F1がレース以外のエンターテインメント分野を通じて新たなファンとの接点を広げる取り組みのひとつでもある。

    2006年の公開から20年を経てなお世界的な人気を持つライトニング・マックィーン。そのキャラクターが実際のF1イタリアGPに登場し、名誉ラップを披露するとともに、F1公式セーフティカーまで『カーズ』仕様となることで、2026年のモンツァはF1とディズニー&ピクサーのコラボレーションを象徴する週末となる。

  • ウィリアムズF1 コマツとの提携延長 将来マシンの主要部品開発を技術支援

    ウィリアムズF1 コマツとの提携延長 将来マシンの主要部品開発を技術支援

    アトラシアン・ウィリアムズF1チームは、コマツとのグローバルパートナーシップ契約を更新し、技術協力をさらに拡大することを発表した。新たな契約では、コマツのエンジニアが将来のウィリアムズF1マシンに搭載される主要部品の開発を支援する。

    両社は2024年から現在のパートナーシップを展開しているが、その関係はウィリアムズがF1世界選手権を制した1990年代まで遡る。

    今回の契約延長ではスポンサーシップにとどまらず、油圧分野を含む技術開発、人材育成、両社間のエンジニアリング知識の共有をさらに推進していく。

    コマツが「オフィシャル・ハイドロリック・イノベーション・パートナー」に就任
    新たなパートナーシップのもと、コマツはウィリアムズの「オフィシャル・ハイドロリック・イノベーション・パートナー(Official Hydraulic Innovation Partner)」に就任する。

    建設・鉱山機械などで長年培ってきたコマツの技術力をF1マシン開発にも活用し、油圧を含む複数の技術プロジェクトでウィリアムズを支援する。

    コマツはウィリアムズと以前から技術的なつながりを持っている。ウィリアムズがコンストラクターズ選手権を獲得した1996年と1997年には、コマツがマシンに使用される部品の開発に携わっていた。

    今回の契約更新によって、こうした歴史的な関係が再び技術開発という形で強化されることになる。コマツによれば、今後は同社のエンジニアが「将来のウィリアムズF1マシンに搭載される主要部品」の開発を支援する予定だ。

    次世代エンジニアと若手ドライバーの育成も強化
    両社は技術開発だけでなく、次世代の人材育成でも協力を拡大する。

    2024年にスタートした「Komatsu Williams Engineering Academy(KWEA)」では、世界各国から毎年10人の工学系学生を選抜し、メンタリング、実践的な経験、オンライン学習、ファクトリー訪問などを通じてエンジニアリング能力の向上を支援している。

    契約更新後もFormula StudentおよびFormula SAEのプログラムから優秀な学生を募集し、次世代のSTEM人材育成を継続する。

    また、2026年からはウィリアムズ・ドライバー・アカデミーへの支援も強化。アカデミー所属ドライバーのマシンにコマツのブランディングを追加するなど、将来F1を目指す若手ドライバーの育成にも関与していく。

    さらに2027年以降は、新たに「Komatsu Williams Leadership Academy」を展開する。世界151カ国以上で働く6万7000人を超えるコマツグループ社員を対象に、エンジニアリング知識、技術的専門性、リーダーシップに関する知見を両社で共有し、次世代リーダーを育成する。

    ウィリアムズ・レーシング F1

    今吉琢也「未来の技術につながる新たなアイデアの創出を加速」
    コマツの代表取締役社長兼CEOを務める今吉琢也は、今回の契約更新について次のようにコメントした。

    「コマツは、信頼できるパートナーとともに複雑な課題に挑戦することで、大きな技術革新を生み出すことができると考えています。アトラシアン・ウィリアムズF1チームとは、『やり抜く』、『共に創る』、『誠実に取り組む』という共通の価値観のもと、関係を築いてきました」

    「本パートナーシップをさらに発展させることで、両社の知見を共有し、次世代エンジニア人材を育成するとともに、未来の技術につながる新たなアイデアの創出を加速していきます。こうした取り組みを通じて技術力をさらに高め、イノベーションによってお客さまと社会にあらたな価値を提供していきます」

    ジェームス・ボウルズ「パートナーシップを次のレベルへ」
    ウィリアムズF1のチーム代表を務めるジェームス・ボウルズは、1990年代から続く両社の関係を強調した。

    「ともに歩んできたこの3年間に加え、コマツとウィリアムズには、私たちが最後にチャンピオンシップを獲得した時代にまで遡る長い関係があります。チーム創設50周年という節目を迎える中、コマツとのパートナーシップをさらに拡大できることを大変うれしく思います」

    「コマツとの関係は私たちにとって非常に特別なものです。ウィリアムズは、価値観を共有し、私たちが目指す未来を信じ、サーキット内外でともに成功を目指すことのできる企業とのパートナーシップを大切にしており、コマツとの関係はまさにそれを象徴するものです。2027年以降も、このパートナーシップをさらに発展させていくことを楽しみにしています」

    契約更新の調印式は9月2日に石川県小松市で行われ、今吉琢也、西浦泰司専務執行役員、ウィリアムズF1のマシュー・サベージ会長、ピーター・ケニオン・ボードアドバイザーらが出席した。

    今後もコマツのロゴは、カルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンがドライブするウィリアムズのF1マシンをはじめ、ガレージ、チームウェア、ファンゾーンなどに掲出される。

    ウィリアムズは現在、再びF1世界選手権を争うチームへの復活を目指して組織と技術基盤の強化を進めている。今回の契約延長は単なるスポンサーシップの継続ではなく、コマツが持つ油圧・機械分野のエンジニアリング技術を将来のF1マシン開発へ直接生かす、技術パートナーシップの強化という側面を持つ。

  • ナイキが24年ぶりF1復帰へ FOMと提携協議 キャデラックとも「継続的対話」

    ナイキが24年ぶりF1復帰へ FOMと提携協議 キャデラックとも「継続的対話」

    ナイキが、24年ぶりにF1へ本格復帰する可能性が浮上している。米国のスポーツ用品大手はF1とのスポンサーシップおよびライセンス契約の可能性を検討しており、Formula One Management(FOM)との協議がすでに行われたと報じられている。

    さらに、2026年からF1に参戦しているキャデラックとの関係も深まりつつあるという。現時点で正式な契約は成立していないものの、ナイキをめぐる複数の動きから、F1への再参入に向けた検討が具体化していることがうかがえる。

    ナイキがFOMとスポンサー・ライセンス契約を協議
    『Sports Business Journal』によると、ナイキは最近、FOMと接触し、F1との提携について協議を行ったという。

    検討されているのは、スポンサーシップとブランドライセンスを組み合わせた契約だとされる。具体的な契約内容や対象となる権利については明らかになっていない。

    ナイキの幹部は5月に開催されたF1マイアミGPにも姿を見せており、F1側との接触がより具体的な段階に入っていることを示す動きとして注目されている。

    ただし、現段階では合意には至っていない。『Sports Business Journal』の取材に対し、ナイキとF1はいずれもコメントを控えている。

    キャデラックとも「継続的な対話」
    ナイキのF1復帰をめぐっては、キャデラックとの関係も重要なポイントとなっている。

    キャデラックのF1ドライバーであるバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスは、チーム関連のビジュアルでナイキのシューズを着用している。

    さらにマイアミGPでは、キャデラックのダン・トーリスCEOとその妻に、チームカラーを取り入れたカスタム仕様の「Nike Dunk Low」が贈られた。

    『Sports Business Journal』が引用した関係者によれば、キャデラックとナイキの間では「継続的な対話」が行われているという。ただし、こちらについても正式なパートナーシップは発表されていない。

    こうした動きから、ナイキがF1全体との契約だけでなく、米国メーカーであるキャデラックとの個別提携も視野に入れている可能性がある。

    ナイキ F1 ミハエル・シューマッハ

    ミハエル・シューマッハ以来24年ぶりのF1復帰へ
    ナイキにとってF1は初めて進出する市場ではない。過去にはミハエル・シューマッハとの契約を通じて、F1で大きな露出を獲得していた。

    シューマッハはフェラーリ時代の1996年から2002年にかけてナイキを着用。フェラーリで黄金時代を築いていく過程で、ナイキも7度のF1ワールドチャンピオンとなるシューマッハとの結びつきを通じて、モータースポーツ界で強い存在感を示した。

    2002年以来となれば、今回の動きはナイキにとって24年ぶりのF1復帰につながることになる。

    アディダスやプーマなど大手ブランドがF1市場で競争
    ナイキがF1への復帰を検討する背景には、近年急速に拡大しているF1のアパレルおよびライセンス市場がある。

    現在はアディダス、プーマ、Castore、New EraなどのブランドがF1や各チームとの関係を構築しており、スポーツウェア企業にとってF1は世界規模でブランドを訴求できる市場となっている。

    そのなかでナイキが参入すれば、世界最大級のスポーツブランド同士による競争がF1でもさらに激しくなる可能性がある。

    一方で、契約実現に向けた焦点のひとつとなるのが、すでにFOMと直接的な関係を持つプーマとのすみ分けだ。

    『Sports Business Journal』によれば、ナイキとの契約はスポンサーシップとライセンス権を組み合わせる可能性がある。ただし、既存のプーマとのグローバルなパートナーシップと、ナイキに付与する権利をどのように両立させるのかは現時点で明確になっていない。

    ナイキとFOM、そしてキャデラックのいずれについても契約はまだ成立しておらず、現段階では協議中の案件にとどまる。それでも、FOMとの接触、マイアミGPへの幹部の訪問、キャデラックとの継続的な対話が重なっていることから、ミハエル・シューマッハとの関係が終了した2002年以来となるナイキのF1復帰が現実味を帯び始めている。

  • アストンマーティンF1がハウス音楽と異色コラボ 若いファン層との接点拡大へ

    アストンマーティンF1がハウス音楽と異色コラボ 若いファン層との接点拡大へ

    アストンマーティンF1チームは、英国のハウスミュージック専門レーベル「Defected Records」とパートナーシップを締結した。

    モータースポーツと音楽の組み合わせ自体は珍しくないが、今回の取り組みは単なるイベント演出ではなく、F1という競技の枠を越えてファンコミュニティを広げることを狙ったものだ。

    F1とハウスミュージックはいずれも世界規模で支持を拡大しており、アストンマーティンは両者に共通する「グローバルな規模」と「ファン同士の親密なつながり」に着目した。グランプリを訪れない層にもチームの世界観に触れてもらうことで、新たなファンとの接点を築こうとしている。

    アストンマーティンF1とDefected Recordsが提携
    アストンマーティンは今週、英国を代表するハウスミュージックのレコードレーベル、Defected Recordsとのパートナーシップを発表した。

    ハウスミュージックは1980年代初頭に米国シカゴで誕生し、その後世界的なジャンルへと成長した。現在ではヒットチャートにも頻繁に登場し、若い世代を中心に大きな支持を集めている。

    F1との距離も決して遠くない。ドライバーがSNSに投稿する動画などでもハウスミュージックが使用される機会は多く、オスカー・ピアストリもその一例だ。

    アストンマーティンは今回、その関係をさらに一歩進めた。ロンドン中心部のソーホーでは、ファンコミュニティ「I/AM」のメンバーを対象とした「Driven By Sound」と題するポップアップイベントを開催した。

    一見するとF1チームとハウスミュージックのレーベルという異色の組み合わせだが、アストンマーティンF1チームの最高マーケティング責任者(CMO)を務めるロブ・ブルームは、両者には共通する考え方があると説明する。

    「我々は象徴的な存在と結びつきたいと考えており、Defectedはまさにその条件を満たしている」

    「Defectedには、ハウスミュージックはダンスフロアの内外に存在し、コミュニティ文化は音楽そのもの以上のものだという考え方がある。我々アストンマーティンF1チームも、まったく同じ考え方を持っている。グランプリに行くかどうかに関係なく、ファンと交流し、我々の世界に迎え入れたい」

    「自動車会社やモータースポーツチーム以上の存在」
    ブルームは、アストンマーティンというブランドそのものが、以前から自動車というカテゴリーだけに収まらない存在だったと強調する。

    「アストンマーティンというブランドには100年の歴史があるが、常に文化的な現象でもあった。その存在は中核となる製品をはるかに超えている」

    「我々は文化という領域で、自分たちのカテゴリーの外へ踏み出すことに非常に慣れている。そこが我々の活動する場所であり、単なる自動車会社やモータースポーツチーム以上の存在でありたいと考えている」

    音楽とF1には以前から深いつながりがある。Fleetwood Macの「The Chain」がF1を象徴する楽曲として知られてきたほか、『F1/エフワン』でも音楽は作品を構成する重要な要素となった。

    数多くの音楽ジャンルが存在するなか、アストンマーティンがハウスミュージックを選んだ理由について、ブルームは両者の「自然な一致」を挙げた。

    「自然な親和性がある。ハウスミュージックとF1を見ると、どちらにも規模の大きさと親密さがある」

    「ハウスミュージックとF1という2つのグローバルな存在があり、世界には8億2500万人のF1ファンがいる。本当にグローバルだ」

    「しかし、今回のような小さな機会にファンを集めることで、そこに親密さが生まれる。巨大なグローバルプラットフォームでありながら、その中で非常に個人的で親密な関係や体験を作ることができる」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソのレーシングスーツからホンダF1のPUサウンドまで
    ソーホーで開催されたポップアップイベントでは、I/AMメンバーがアストンマーティンF1チームをより身近に体験できるさまざまな企画が用意された。

    DJのサム・ディヴァインやRUZEによるセットを聴きながら無料のコーヒーを楽しめるほか、日曜日にはランニングクラブも開催された。

    会場内にはフェルナンド・アロンソのレーシングスーツとヘルメットも展示された。また、来場者がさまざまな音を体験できる「サウンドウォール」も設置され、チーム無線やホンダ製F1パワーユニットのサウンド、さらにF1 ACADEMYドライバーのマリ・ボヤに関連するチーム無線などを聴くことができた。

    ハウスユニット「The Shapeshifters」のプロデューサーであるサイモン・マーリンは、ダンスミュージックが生み出すコミュニティについて次のように語った。

    「僕がこの仕事を始めてから、ダンスミュージックは大きく進化した。ダンスフロアで友人を見つけることほど特別なことはない」

    「Defected Croatiaはその素晴らしい例だ。10年前には一度も会ったことがなかった人たちが、いまでは親友になり、今年のフェスティバルが終わったことを一緒に泣いて惜しんでいる」

    「そういうことは、自分が特別だと感じられ、期待していたものを超えるような共有体験によってしか起こらない。そうした瞬間が人々を結びつける。ハウスミュージックは、それを実現する最大かつ最高のプラットフォームだ。とてもポジティブな力がある」

    F1とハウスミュージックで広がる新たなファン文化
    F1とハウスミュージックの接点は、すでにさまざまな形で生まれている。世界的なDJがF1公式プレイリスト「F1 Tracks」に参加しているほか、2026年F1シンガポールGPではDiploがパフォーマンスを行う予定だ。

    元F1ドライバーが音楽の世界へ進んだ例もある。フェルナンド・アロンソと同じスペイン出身のハイメ・アルグエルスアリは、F1引退後に「Squire」の名義でDJ、音楽プロデューサーとして活動している。

    アストンマーティンとDefected Recordsの提携が示しているのは、F1チームがレース週末だけをファンとの接点とは考えなくなっていることだ。音楽やファッション、ライフスタイルといった領域を通じて、サーキットを訪れない人々とも継続的なコミュニティを形成することが、チームのブランド戦略で重要性を増している。

    世界規模のファンを持ちながら、一人ひとりには身近な体験を提供する。アストンマーティンF1チームはハウスミュージックとのコラボレーションを、その新しいファンとの関係を築く手段のひとつとして位置づけている。