F1とディズニーは、両社によるグローバルパートナーシップを2028年まで延長すると発表した。新たにディズニー&ピクサーの人気アニメーション映画『カーズ』がコラボレーションに加わり、主人公のライトニング・マックィーンがF1イタリアGPに登場する。
F1とディズニーは2025年に「Fuel the Magic」と題したコラボレーションを開始。ディズニーのキャラクターやストーリーテリングを活用し、従来とは異なる層にもF1を届ける取り組みを進めてきた。
今回の契約延長では、当初の提携期間に1年を追加するとともに、モータースポーツを題材とする『カーズ』との連携によって、両ブランドの結びつきをさらに強める。
ライトニング・マックィーンがF1イタリアGPのモンツァに登場
今回の発表で最大の注目となるのが、『カーズ』の主人公ライトニング・マックィーンのF1グランプリ初登場だ。
舞台となるのはイタリアGPが開催されるモンツァ。現時点でライトニング・マックィーンがどのような形でグランプリに登場するのか、具体的な演出内容までは明らかにされていない。
一方、公開されているコラボレーショングッズでは、ライトニング・マックィーンのルーフにセーフティカーを思わせるライトが装着されたデザインも確認されており、F1ならではの演出が用意される可能性もありそうだ。
F1は今回の取り組みについて次のように説明している。
「20年にわたり、『カーズ』は映画、商品、ディズニーパークのアトラクションを通じてファンを魅了してきました」
「そして今回、ピストン・カップ王者のライトニング・マックィーンが、アニバーサリーを祝うまったく新しい姿でモンツァに登場します」
「モータースポーツ界で最も格式あるレースウイークのひとつを舞台にした今回の登場は、『カーズ』とF1双方のファンにとって画期的なクロスオーバーの瞬間となります」
F1と『カーズ』の新コレクションも展開
今回の提携拡大に合わせ、F1とディズニー&ピクサー『カーズ』による新たな商品コレクションも展開される。
ラインナップにはアパレルのほか、ダイキャストモデルなどが含まれる予定で、ライトニング・マックィーンを中心にF1と『カーズ』の世界観を融合した商品が用意される。
これまでF1とディズニーによるアクティベーションは、ラスベガス、中国、カナダ、イギリスなどで実施されてきた。今回イタリアが新たに加わり、提携期間も2028年まで延長されることになった。
『カーズ』は2006年に第1作が公開され、レーシングカーのライトニング・マックィーンを主人公として世界的な人気を獲得したシリーズだ。レースそのものを物語の中心に据えている点で、ディズニーが持つ数多くの作品の中でもF1との親和性が高い。

F1のCCO「『カーズ』は多くのファンにとってレースとの最初の出会い」
F1のチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)を務めるエミリー・プレイザーは、ディズニーとの提携延長について、これまでの取り組みが大きな成果を挙げてきたと説明した。
「ディズニーとのパートナーシップの成功は、世界中で愛されている2つのブランドが、創造性、ストーリーテリング、ファンエンゲージメントという共通のビジョンのもとに集まったとき、何が可能になるのかを示してきました」
「今回の関係延長は、このコラボレーションの強さと、世界中のファンに新たな体験を提供し続けたいという私たちの意欲を反映したものです」
また、今回の商品展開についても、F1と『カーズ』だからこそ成立する自然な組み合わせだと強調した。
「この商品コレクションは自然な次のステップです。F1の興奮とディズニー&ピクサーの『カーズ』を、本物らしさと懐かしさの両方を感じられる形で融合しています」
「多くのファンにとって、『カーズ』はレースの興奮を知る最初のきっかけでした。世代を超えて親しまれてきたキャラクターを通じて、モータースポーツの変わらぬ魅力を祝う楽しいコラボレーションになると思います」
F1は近年、レースそのものだけでなく、映画やファッション、エンターテインメントとの連携を通じて新たなファン層の獲得を進めている。世界的に高い知名度を持ち、モータースポーツをテーマとしてきた『カーズ』との本格的な融合は、その戦略を象徴する取り組みのひとつとなる。
ライトニング・マックィーンがモンツァで具体的にどのような役割を担うのかはまだ明かされていないが、F1とディズニーの提携が2028年まで拡大されたことで、今後もグランプリを舞台にした新たな企画が展開されることになりそうだ。
