カテゴリー: F1スポンサー

  • F1とモノポリーが異色コラボ 現行カレンダーを舞台に対戦

    F1とモノポリーが異色コラボ 現行カレンダーを舞台に対戦

    F1は、玩具・ゲーム大手ハズブロと提携し、世界的に知られるボードゲーム「モノポリー」のF1特別版を発売する。

    「モノポリー フォーミュラ1エディション」は5月20日に予約受付を開始し、7月15日に正式発売される予定で、プレイヤーは現在のF1カレンダーを舞台にボード上を走り、「モノポリー・グランプリ」でチャンピオンシップポイントを争う。

    “資産を買う”から“ポイントを争う”へ
    通常のモノポリーでは、プレイヤーが「GO」を通過すると200ポンドを受け取る。しかしF1版ではこの定番要素にひねりが加えられ、通過時の報酬ではなく、中央のトラックを走りながらポイントを獲得していく形式となる。

    プレイヤーはお気に入りのチームを選び、レーシングヘルメット型のトークンを使ってボード上を進む。F1のレース性、戦略性、チャンピオンシップ争いをボードゲームの仕組みに落とし込んだ内容だ。

    F1 モノポリー

    F1の商業展開を象徴する新たなコラボ
    今回のコラボレーションは、F1がサーキット外のファン層へリーチを広げる取り組みの一環でもある。近年のF1は、映像コンテンツ、ファッション、ゲーム、ライフスタイル分野との接点を強めており、今回のモノポリー版もその流れに位置づけられる。

    F1のチーフ・コマーシャル・オフィサーであるエミリー・プラザーは、次のようにコメントした。

    「モノポリーは世界で最も象徴的で愛されているボードゲームのひとつであり、そうしたクラシックにF1のひねりを加えられることを非常にうれしく思う」

    「このエディションは、F1の興奮と競争性を楽しく、親しみやすい形で表現している。ファンの皆さんが友人や家族とグリッドにつき、モノポリー・グランプリで競い合うことをきっと楽しんでくれると確信している」

    ハズブロの玩具・ゲーム部門プレジデントであるビリー・ラゴールも、今回の企画について「両方の世界にとって本物らしく感じられるもの」だと説明した。

    「フォーミュラ1は世界で最も象徴的なスポーツ資産のひとつであり、レースデーのアドレナリン、轟くエンジン、ピットレーンのドラマ、一瞬の戦略を、ゲームナイトの体験に持ち込めることをうれしく思う」

    F1版モノポリーは、単なるロゴ入り商品ではなく、F1の競争構造そのものをゲーム体験に置き換えたコラボ商品となる。サーキットの外でもF1ブランドを広げる動きは、今後さらに強まりそうだ。

  • アストンマーティンF1 AQUAMEと提携 “水分補給”でパフォーマンス向上へ

    アストンマーティンF1 AQUAMEと提携 “水分補給”でパフォーマンス向上へ

    アストンマーティンF1は、2026年F1シーズンに向けて新たなパートナーシップを発表した。新たにチームの独占ウォーターボトルサプライヤーとなるのは、スマート水分補給技術を展開するAQUAMEだ。

    この提携により、アストンマーティンはAQUAMEの「高度な水分補給パフォーマンステクノロジー」を活用する。専用アプリを通じて水分摂取量をリアルタイムで追跡し、個別の水分補給インサイトを提供する仕組みで、チームが2026年シーズンを通じて最適な水分補給状態を維持することを目的としている。

    水分補給を“パフォーマンス要素”として扱う新提携
    AQUAMEは、アストンマーティン向けに5種類のデザインを用意する。単なるチームグッズではなく、日常的に使えるプレミアムなデザインと実用的なスマート機能を組み合わせたコレクションとして展開される。

    アストンマーティンのライセンシング&マーチャンダイズ責任者であるマシュー・チャップマンは、今回の提携について次のようにコメントした。

    「AQUAMEとのコラボレーションを開始できることをうれしく思う。革新的な水分補給技術とアストンマーティンならではのスタイルを組み合わせるものだ」

    「水分補給は回復と集中力にとって重要だ。そのため、このコレクションは日常生活に自然に溶け込むように設計され、プレミアムな美しさとスマートで実用的な機能を組み合わせている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    AQUAMEにとってもF1進出は大きな節目
    AQUAME創設者のスティーブ・アイドゥン・シエは、F1チームとの提携を「大きな節目」と表現した。AQUAMEのテクノロジーを「モータースポーツの頂点」に持ち込む機会になるとしている。

    F1ではドライバーやスタッフのコンディション管理が競争力の一部として扱われており、水分補給も集中力、回復、日々のパフォーマンスに関わる要素となる。今回の提携は、アストンマーティンがこうした細部にも目を向け、チーム全体の環境を整えようとしていることを示すものだ。

  • マクラーレンF1 英メディア大手グローバルと大型提携を発表

    マクラーレンF1 英メディア大手グローバルと大型提携を発表

    マクラーレン・レーシングは、英国のメディア&エンターテインメント企業グローバルと複数年の新パートナーシップを締結した。グローバルは、マクラーレンのF1チームおよび2027年にデビュー予定のハイパーカープログラムに、公式レースパートナーおよび公式オーディオレースパートナーとして加わる。

    この提携は5月18日朝、グローバルの主要ラジオ番組の出演者が英国ウォーキングのマクラーレン・テクノロジー・センターを訪問した際、放送中に発表された。

    モナコやシルバーストンでヘッドセットにロゴ掲出
    今回の契約により、グローバルのブランドはF1のレースウイーク中、モナコ、シルバーストン、その他の主要ヨーロッパラウンドでチーム無線用ヘッドセットに掲出される。

    一部のF1レース週末では、マクラーレンのスタッフ、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリが使用するレースチーム用ヘッドセットに、グローバル・プレイヤーのブランドが表示される。

    グローバルは2007年に設立され、ロンドンのレスター・スクエアを拠点とする英国の大手商業ラジオグループ。キャピタル、ハート、スムース、クラシックFM、LBC、ラジオXなどの主要ブランドを展開し、英国全土に25万か所以上の屋外広告ネットワークも保有している。

    マクラーレン F1 グローバル

    2027年参戦予定のハイパーカープログラムにも拡大
    このパートナーシップは、マクラーレンが2027年にデビューを予定している世界耐久選手権のハイパーカープログラムにも及ぶ。ハイパーカークラスはWECの最上位カテゴリーであり、ル・マン24時間レースも含まれる。

    マクラーレン・レーシングの共同最高商務責任者であるマット・デニントンは、今回の提携について次のように述べた。

    「グローバルは、意味のある方法でファンにリーチするという我々の取り組みを共有している」

    「彼らを我々の象徴的なレース環境の一部に迎えることで、シーズンを通じて観客とつながる方法に大きな価値が加わる。選ばれたレースでグローバルのチームと緊密に協力していくことを楽しみにしている」

    グローバルの最高商務責任者であるマイク・ゴードンも、マクラーレンとの提携が同社の音声・広告ネットワークをF1の舞台に広げる機会になると語った。

    「公式レースパートナーおよび公式オーディオレースパートナーとしてマクラーレン・レーシングと提携することは、世界最大級のスポーツの舞台でグローバル・プレイヤーをアクションの中心に置く素晴らしい機会だ」

    「グローバルとマクラーレンはいずれも、パフォーマンスと精度への意欲を持ち、観客を楽しませ、引き込むことに共通の焦点を置いている。グローバル・プレイヤー、我々のラジオブランド、そしてビルボードネットワークを通じて、レースファンに最新情報を届けていくことを楽しみにしている」

    今回の提携は、マクラーレンがF1での存在感に加え、2027年からの耐久レース本格展開を見据えて、メディア接点を拡大する動きでもある。音声、デジタル、屋外広告を組み合わせるグローバルとの連携により、マクラーレンはレース現場と日常的なメディア接触の双方でファンとの接点を強化していく。

  • アストンマーティンF1スポンサーJCB 水素エンジンで世界最速挑戦

    アストンマーティンF1スポンサーJCB 水素エンジンで世界最速挑戦

    アストンマーティンF1のスポンサーを務める英国メーカーのJCBが、水素燃焼エンジンを搭載した専用車両で陸上速度記録に挑戦する。舞台は米ユタ州のボンネビル・ソルトフラッツで、FIAが公式に記録挑戦を認定する。

    JCBにとっては、2006年にディーゼル車両「ディーゼルマックス」で世界記録を樹立して以来、20年ぶりの記録挑戦となる。今回の新型車「ハイドロマックス」には、JCBが開発した水素内燃エンジン技術が投入される。

    水素エンジンで挑む“次の速度記録”
    JCBのハイドロマックスは全長32フィートの専用車両で、生産ベースのJCB製水素燃焼エンジンを2基搭載する。合計出力は1,600bhpに達し、5年間で1億ポンドを投じて進められてきたJCBの水素プログラムの一環として開発された。

    ステアリングを握るのは、アンディ・グリーン空軍中佐。グリーンは地上で音速の壁を破った唯一の人物であり、2006年8月にはJCBディーゼルマックスを駆り、350.092mphのFIA世界ディーゼル陸上速度記録を樹立した。この記録はいまも破られていない。

    FIAが認定する歴史的な挑戦
    FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、この挑戦を「スピード、技術、革新にとって歴史的な瞬間」と位置づけた。

    「JCBが水素による陸上速度記録挑戦のためにボンネビル・ソルトフラッツへ戻ることは、決定的な章になる。これは空力、エンジニアリングの卓越性、人間の勇気の限界を押し広げる試みであり、野心と革新が結びついたときに何が可能になるかを示すものだ」

    「ブルーバードからスラストSSC、そして新たなJCBハイドロマックスまで、FIAにはこうした歴史的瞬間を認定してきた誇るべき歴史がある。これらの車両は、未来の革新者、科学者、エンジニアに刺激を与える。この水素車両は単に世界記録を破ろうとするだけでなく、高速で持続可能なモビリティの未来そのものを形づくることになる」

    英国でのテストを経てボンネビルへ
    チームはまず英国でテストを開始し、その後、世界有数の陸上速度イベントであるボンネビル・スピードウィークへ向かう。記録挑戦はFIAレギュレーションの下で行われ、正式に認定される世界記録を目指す。

    FIAスポーツ担当副会長のマルコム・ウィルソンも、JCBの復帰が持つ意味を強調した。

    「JCBがボンネビル・ソルトフラッツへ戻ることは、非常にエキサイティングな瞬間だ。同社がディーゼルマックスで成し遂げた過去の成功だけでなく、このプロジェクトが記録挑戦というものが今もエンジニアリングと革新の限界を押し広げ続けられることを示しているからだ」

    JCB会長「これはスピードだけの話ではない」
    JCB会長のアンソニー・バンフォードは、今回の挑戦を英国の技術力を示す機会と位置づけた。

    「英国には速度記録を樹立してきた誇るべき伝統があり、英国企業として、水素を使って新たな記録に挑戦できることをうれしく思う」

    「これは単にスピードだけの話ではない。英国にある世界水準のエンジニアリング人材と、我々の新しい水素エンジンの堅牢性を世界に示すためのものだ」

    アストンマーティンF1のスポンサーでもあるJCBにとって、今回の挑戦はモータースポーツの枠を超えた技術発信の場となる。20年前にディーゼルで築いた記録の歴史を、今度は水素燃焼エンジンで更新できるかが注目される。

  • レッドブルF1がクロックスと異色コラボ “RB22仕様”限定モデル発売

    レッドブルF1がクロックスと異色コラボ “RB22仕様”限定モデル発売

    レッドブルF1が、アメリカの人気フットウェアブランド「クロックス」との新たなコラボレーションを発表した。

    近年はアパレルやライフスタイル領域への展開を強化しているレッドブルだが、今回はF1マシンのデザイン要素を落とし込んだ限定モデルを投入。“F1チーム×クロックス”という異色の組み合わせが大きな注目を集めている。

    RB22から着想を得た“F1仕様クロックス”
    今回のコレクションの中心となるのは「クロックバンド クロッグ」。

    レッドブルによると、デザインは2026年型マシン「RB22」から直接インスピレーションを受けたもので、ヒール部分にはリアウイングを模した造形を採用。さらに、ヘイローをイメージした立体ディテールや、アッパー部にはミニチュアドライバーも配置されている。

    F1マシンの特徴的なフォルムを、クロックス特有のシルエットに融合させた大胆なデザインとなっている。

    モータースポーツ色を強めた「Classic Runner」も展開
    もうひとつのモデル「Classic Runner」は、レーシングシューズ風のシルエットとモータースポーツ由来の機能性をテーマに設計された。

    さらに、レッドブルF1仕様の「ジビッツ」チャームも同時展開され、ファンは好みに応じてカスタマイズできる。

    レッドブルは今回のコレクションについて「大胆(bold)」なデザインだと説明している。

    F1チームとの提携はクロックス史上初
    クロックスはこれまで映画、ゲーム、スポーツなど様々な分野とのコラボレーションを展開してきたが、F1チームとの正式提携は今回が初となる。

    近年のF1では、単なるチームグッズではなく“ライフスタイルブランド化”を進める動きが加速しており、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスなどもファッション分野への進出を強化している。

    その中でもレッドブルは、若年層マーケティングとストリートカルチャーとの融合に積極的で、今回のクロックスとの提携もその流れを象徴する動きと言えそうだ。

    コレクションは5月21日からクロックス公式サイトおよび一部販売店で発売される。

  • インテルがマクラーレンF1と提携 BMWザウバー以来17年ぶり復帰

    インテルがマクラーレンF1と提携 BMWザウバー以来17年ぶり復帰

    マクラーレンは、テクノロジー大手のインテルと新たなパートナーシップを締結し、同社が約17年ぶりにF1チームのスポンサーとして復帰することを発表した。

    インテルがF1チームに直接関与するのは、2006年から2009年までのBMWザウバーとの提携以来となる。

    F1とインディカーの公式コンピュートパートナーに
    今回の契約により、インテルはマクラーレンのF1チームおよびインディカーチームの公式コンピュートパートナーに就任した。契約は即時発効し、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマシンには、次戦カナダGPからインテルのロゴが掲出される。

    さらにインテルのロゴは、8月にワシントンで開催されるフリーダム250でマクラーレンのインディカーの1台に掲出され、来年のインディ500にも登場する予定だ。

    インテルCEO「データを競争力に変える」
    インテルのCEOであるリップブー・タンは、マクラーレンとの提携が双方に利益をもたらすものになると語った。

    「F1レーシングとインディカーは、ハイパフォーマンス・コンピューティングにとって究極の実証の場の一部だ」

    「インテルとマクラーレンはともに可能性の限界を押し広げ、あらゆる場面でデータを競争上の優位性へと変えていく」

    インテルは今後、マクラーレンに対してデータ処理能力の支援を行うとともに、レース週末のオペレーションに必要な追加のコンピューティングパワーを提供する。

    インテルはBMWザウバー以来17年ぶりにF1チームノスポンサーに復帰する

    ザク・ブラウン「設計、製造、レースに重要な役割」
    マクラーレンCEOのザク・ブラウンも、インテルがチームの技術基盤において重要な存在になっていると強調した。

    「インテルはすでに我々のテクノロジー・エコシステムの重要な一部であり、コンピューティングにおける同社のリーダーシップは、我々がマシンを設計し、製造し、レースを戦ううえで重要な役割を果たす」

    「この関係をさらに深められることをうれしく思う」

    インテルは過去にもBMWザウバーのほか、トヨタやウィリアムズとの小規模な提携に関与していた。今回のマクラーレンとの契約は、単なるロゴ掲出にとどまらず、F1とインディカーの両プログラムにおけるデータ活用と計算処理能力の強化を狙った技術提携として位置づけられる。

  • アルピーヌF1 2027年にグッチがタイトルスポンサー就任の可能性

    アルピーヌF1 2027年にグッチがタイトルスポンサー就任の可能性

    アルピーヌF1チームが、2027年シーズンから大きく姿を変える可能性が浮上している。複数の海外メディアによると、現在タイトルスポンサーを務めるBWTとの契約が2026年末で終了予定となっており、その後継候補としてイタリア高級ブランド「グッチ(Gucci)」の名前が急浮上している。

    GPblogは、グッチが新たなタイトルスポンサーとなり、チーム名が「グッチ・アルピーヌ・フォーミュラワン・チーム(Gucci Alpine Formula One Team)」へ変更される可能性があると報道。

    一方、フランスのAUTOhebdoも、アルピーヌがグッチと協議を行っていると伝えており、両報道が一致する形となった。

    BWT時代の終焉で“ピンクのアルピーヌ”は消滅か
    現在の正式名称は「BWT Alpine Formula One Team」。2022年から続くBWTとのパートナーシップによって、アルピーヌは鮮烈なピンクカラーをF1グリッドに定着させてきた。

    BWTは水処理システム企業として知られ、過去にはフォース・インディアやレーシングポイントでも象徴的なピンクカラーを展開。アルピーヌでも強烈な視覚的アイデンティティを構築してきた。

    しかし、その5年契約が2026年末で終了予定となっており、アルピーヌは次の大型スポンサー探しを進めているとみられている。

    そこで浮上したのがグッチだった。

    鍵を握るルカ・デ・メオとケリングの関係
    今回の話題で最大の注目点は、グッチを所有する「ケリング・グループ」のCEOに、元ルノーCEOのルカ・デ・メオが就任している点だ。

    ルカ・デ・メオはルノー時代、アルピーヌF1プロジェクトを強力に推進した中心人物のひとりであり、2024年にはフラビオ・ブリアトーレをF1チームへ復帰させた人物としても知られる。

    AUTOhebdoは、デ・メオが「自動車」と「ラグジュアリー」という自身の2つの情熱を結びつける絶好の機会として、この提携を後押ししている可能性があると報じている。

    つまり今回の構想は、単なるスポンサー契約ではなく、“アルピーヌ再ブランディング計画”として動いている可能性がある。

    グッチがF1参入を狙う理由とは
    グッチ側にとっても、F1は極めて魅力的なマーケットになりつつある。

    特にアメリカ市場では『Drive to Survive』以降、F1人気が急拡大。若年層や富裕層へのリーチ力が強まり、ラグジュアリーブランドとの親和性が急速に高まっている。

    GPblogは、グッチがF1を通じて欧州とアメリカ市場でさらなる成長を狙っていると報道。これは近年、LVMHグループがF1全体との大型契約を進めている流れとも重なる。

    実際、F1パドックでは近年「ファッション化」が急速に進行している。

    ルイス・ハミルトンとディオール、フェラーリとリシャール・ミル、メルセデスとアディダス、マクラーレンとニューバランスなど、F1と高級ブランドの距離は急激に縮まっている。

    その中でグッチが本格参入すれば、“最もラグジュアリー色の強いF1チーム”が誕生する可能性もある。

    アルピーヌは否定せず “協議は常に存在する”
    AUTOhebdoとGPblogはいずれもアルピーヌ側へ取材を行っている。

    チームは提携を否定しなかった一方で、正式発表前の段階として慎重なコメントに留めた。

    「アルピーヌ・フォーミュラワン・チームは常に新たなパートナーシップの機会を模索しており、多くのブランドや企業と協議を行っている」

    「ただし、それらの協議は常に機密扱いであり、すべての関係者間で正式合意された場合にのみ公表される」

    このコメントは事実上、“協議そのものは存在する”ことを否定していない。

    “グッチ・アルピーヌ”誕生ならF1勢力図にも影響か
    もしグッチがタイトルスポンサーとして正式参入すれば、アルピーヌは数千万ドル規模の大型資金を得る可能性がある。

    近年のアルピーヌは成績面で苦戦が続いているが、一方でブランド戦略では大きな転換期を迎えている。

    ピエール・ガスリー自身もジバンシィやラコステのアンバサダーを務めており、すでにチームには“ファッションとの接点”が存在する。

    そこへグッチが加われば、アルピーヌは単なるF1チームではなく、“ラグジュアリーブランド化したモータースポーツチーム”へ進化する可能性がある。

    赤と緑のストライプ、GGロゴ、そしてファッションブランド特有の世界観がF1マシンへ投入されれば、視覚的インパクトは極めて大きい。

    そして、それはF1全体が今後どこへ向かうのかを象徴する動きになるかもしれない。

  • シャルル・ルクレール F1外で新契約「ロレアル パリ」アンバサダーに就任

    シャルル・ルクレール F1外で新契約「ロレアル パリ」アンバサダーに就任

    シャルル・ルクレールが、F1の舞台を越えた新たなキャリアの一歩を踏み出した。フェラーリのドライバーであるルクレールは、フランスの大手ビューティーブランド「ロレアル パリ」のグローバルアンバサダーに就任したことを発表した。

    今回の契約は、単なる広告起用にとどまらず、ブランド価値との一致を重視したものだ。ルクレール自身も、この新たな挑戦を受け入れた理由について明確な言葉で語っている。

    ロレアルとの共通価値が決め手
    今回の発表は、2026年F1第4戦マイアミGPを目前に控えたタイミングで明らかになった。約1カ月のインターバルを経て迎えるレースウィークの直前ということもあり、注目度の高い発表となった。

    ローンチ映像の中でルクレールは、自身にとってロレアル パリが持つ意味について次のように語っている。

    「ロレアル パリのグローバルアンバサダーになれたことは本当に特別なことだ。僕の母は美容師だったから、家にはいつもロレアルの商品があった。広告もとても印象的で、ずっと記憶に残っている」

    さらにルクレールは、このパートナーシップの本質についても強調した。

    「僕にとって最も重要なのは、ロレアル パリと僕が共有している価値観だ」

    幼少期から身近にあったブランドとの結びつきが、今回の決断に大きく影響していることがうかがえる。

    F1ドライバーとしての影響力拡大
    今回の起用は、F1ドライバーの影響力がモータースポーツの枠を超えて拡大していることを象徴する動きでもある。すでに元チームメイトであるカルロス・サインツも同ブランドと長年にわたって協業しており、メンズ向けラインでキャンペーンに登場してきた実績がある。

    サインツは今回の発表を受け、ブランドの投稿に対して「ファミリーへようこそ」とコメントを寄せ、ルクレールの加入を歓迎した。

    F1という競技の枠にとどまらず、ライフスタイルやファッション領域へと活動を広げる流れは加速している。今回のルクレールの起用は、その象徴的な事例のひとつと言える。

  • アルピーヌF1 ブリオーニと提携 2026年に向けたブランド強化

    アルピーヌF1 ブリオーニと提携 2026年に向けたブランド強化

    BWTアルピーヌF1チームは、2026年シーズンに向けてイタリアの高級テーラリングブランドであるブリオーニとのパートナーシップを発表した。モータースポーツの頂点であるF1の舞台に、サルトリアの卓越性を取り込む取り組みとなる。

    今回の提携は、精度とパフォーマンスを重視する両分野の融合を象徴するものだ。アルピーヌはエンジニアリングとクラフツマンシップの共通点に着目し、ブランド価値の拡張を図る。

    精度と美意識を結ぶパートナーシップ
    アルピーヌF1チームは、エンストンを拠点に1990年代初頭以降で計7度の世界選手権を制してきた歴史を持つ。2026年の新レギュレーションを前に、新たな時代への移行を進める中で今回の提携を打ち出した。

    チームは今季ここまで全戦でポイントを獲得し、コンストラクターズランキング5位につけている。競争力を維持しながらブランド面での強化も進める狙いだ。

    パートナーシップの一環として、チームのリーダーシップ層は主要イベントや公式の場でブリオーニのテーラードウェアを着用する。これにより、サーキット外での存在感を高める。

    エンジニアリングとテーラリングの共通点
    アルピーヌは、パフォーマンス最大化のために細部を磨き上げるという思想を共有している点を強調する。空力開発エンジニアが空気の流れを制御するのと同様に、テーラリングは身体の動きを最適化する。

    ブリオーニの技術は軽やかさと精密さ、自然な可動性を追求するものだ。構想から完成に至るまで、両分野は高度な要素を洗練された成果へと昇華させる。

    グローバル転戦に対応する機能美
    アルピーヌは、F1の過密な移動スケジュールに対応するためのワードローブを導入する。テーラードブレザーや軽量ウェアを中心に構成され、機能性とエレガンスを両立する設計となっている。

    中核となるのが「Soffioブレザー」だ。軽量カシミアのホップサック素材を使用したアンコンストラクテッド仕様のダブルブレストジャケットで、快適性とブランドの美学を体現している。

    両社トップのコメント
    フラビオ・ブリアトーレ(エグゼクティブ・アドバイザー)は次のように述べた。

    「1980年代後半にエンストンのチームに加わった当時、私たちは既存のF1チームとは異なる視点を持つ存在だった。この名誉ある新たなパートナーシップにより、ブリオーニは我々に新たなスタイルと洗練をもたらし、世界におけるチームとしてのプレゼンスを一層高めてくれる」

    ブリオーニCEOのフェデリコ・アリゴーニは次のように述べた。

    「ブリオーニは常に、高い美意識と基準を持つ人々に選ばれてきた。その価値観は、仕事、意思決定、自己表現に一貫している。F1は、まさにそのような人物たちを惹きつける舞台だ。このパートナーシップは、異なる領域にありながらも、精度と卓越性への情熱を核としてきた2つの分野が出会う自然な表現である」

    ブランド戦略としての意味
    アルピーヌは今回の提携を単なるスポンサー契約ではなく、技術思想の共通性を軸としたブランド戦略と位置づける。ファッションとモータースポーツの融合を通じて、グローバルでの存在感強化を狙う。

    2026年の新レギュレーション時代に向け、アルピーヌは競争力の強化に加えてブランド価値の向上にも取り組んでいる。今回の提携は、その象徴的な一手となる。

    アルピーヌF1チーム ブリオーニ

  • レッドブルF1とエクソンモービル 3年で100配合以上検証 2026年e燃料の全貌

    レッドブルF1とエクソンモービル 3年で100配合以上検証 2026年e燃料の全貌

    2026年F1レギュレーションに向け、レッドブルとエクソンモービルが共同開発してきた新たな合成燃料(e燃料)の全貌が明らかになった。3年にわたる開発期間で100種類以上の配合を検証し、パフォーマンスと持続可能性の両立を狙った燃料が完成している。

    電動化比率の増加とカーボンニュートラル化を柱とする新時代において、燃料は単なる消耗品ではなく“パフォーマンスの鍵”そのものへと進化している。

    レッドブルの競争力の裏には、見えない燃料開発の最前線があった。

    2026年F1は“完全合成燃料”へ
    2026年のF1では、パワーユニットが電動と内燃機関で50対50の出力配分へと大きく変化する。それに伴い、燃料も大きな転換点を迎える。

    FIAは新たに「高度持続可能成分(Advanced Sustainable Components)」の使用を義務付け、都市廃棄物や非食用バイオマスといった原料から生成される合成燃料の使用を求めている。これにより、従来の化石燃料は完全に排除されることになる。

    エクソンモービルのモータースポーツ技術責任者マティ・アレマイェフは次のように説明している。

    「2026年のFIAレギュレーションでは、都市廃棄物や第二世代の非食用バイオマスといった、食料と競合しない原料から作られる燃料が求められている」

    「我々の燃料には原油由来の成分は一切含まれていない」

    “エンジンに合わせる燃料”という発想
    今回の開発で特徴的なのは、燃料をエンジンに最適化するアプローチだ。

    従来のF1でも燃料とエンジンの協調は重要だったが、電動化が進んだ2026年仕様ではその重要性がさらに高まっている。

    「新しいパワーユニットは電動エネルギーへの依存度が高くなっている。その進化に合わせて燃料配合も進化させ、最大限のパフォーマンスを引き出せるようにした」

    分子レベルで構成を設計できる合成燃料では、性能・燃焼特性・信頼性を狙って調整できる余地が広がっている。これは従来のガソリンにはなかった領域だ。

    100以上の配合と75人の開発チーム
    この燃料開発は極めて大規模なプロジェクトだった。

    エクソンモービルはレッドブルの拠点ミルトンキーンズに専用ラボを設置し、FIAがコンセプトルールを発表した段階から開発を本格化させた。

    「我々は3年間で100以上の配合を評価し、75人の専門家チームで最終仕様にたどり着いた」

    使用できる分子の種類がFIAによって厳格に制限される中で、性能と信頼性の最適解を見つける必要があった。選択肢が少ないほど、設計の難易度はむしろ上がる。

    その制約こそが、新たな技術革新を生んだ側面もある。

    レッドブルF1とエクソンモービル 3年で100配合以上検証 2026年e燃料の全貌

    レッドブルとエクソンモービルの密接な連携
    両者の協力体制も、この開発を支えた重要な要素だ。

    2017年からパートナー関係にある両者は、2026年に向けた開発プロセスのすべての段階で密接に連携してきた。

    「我々はエンジン設計の最適化とパフォーマンス向上のため、常にチームと対話を続けてきた」

    燃料は単体で完成するものではなく、パワーユニットとの“セット開発”によって初めて最大性能を発揮する。この思想が、レッドブルの強さの一因となっている。

    FIA認証と“ネットゼロ2030”への対応
    2026年の燃料は性能だけでなく、環境性能も厳しく管理される。

    FIAは燃料の製造プロセスに対して外部認証を義務付け、ライフサイクル全体での温室効果ガス削減を求めている。

    「我々はこれらのレギュレーション変更を完全に把握し、3年以上前から準備してきた」

    「その結果、2026年仕様の燃料はすでに昨年の段階で完全認証を取得している」

    F1は2030年までのネットゼロ達成を掲げており、今回のe燃料はその中核技術のひとつと位置付けられている。

    燃料開発が勝敗を分ける時代へ
    2026年F1では、パワーユニットの構造変化によりエンジン単体の差だけでなく、エネルギーマネジメント全体の完成度が勝敗を左右する。

    その中で燃料は、出力・効率・信頼性すべてに影響を与える“見えない武器”となる。

    今回明らかになったレッドブルとエクソンモービルの開発プロセスは、2026年シーズンにおける勢力図を占ううえで重要なヒントとなる。

    電動化と持続可能性という制約の中で、どこまでパフォーマンスを引き出せるか。F1は新たな技術競争のフェーズに突入している。