カテゴリー: F1スペインGP

  • マドリンク建設に暗雲 Dromo DesignがTilke Groupを著作権侵害で提訴

    マドリンク建設に暗雲 Dromo DesignがTilke Groupを著作権侵害で提訴

    2026年F1スペインGPの開催地となるマドリード市街地コース「マドリンク(Madring)」が、新たな法的トラブルに直面している。

    これまで建設計画を巡っては政治的な対立や工事の進捗をめぐる議論が続いてきたが、今回はサーキット設計そのものを巡る著作権問題が浮上した。イタリアのDromo Designが、後任としてプロジェクトを引き継いだTilke Groupを著作権侵害で提訴し、ドイツの裁判所が一部資料の使用差し止めを命じたことが明らかになった。

    Dromo DesignがTilke Groupを提訴
    マドリンクの設計は当初、イタリアのDromo Designが受注していた。しかし2025年9月、発注元であるIFEMAは契約を解除し、その後プロジェクトはTilke Groupへ引き継がれた。

    Dromo Designの創設者兼CEOであるヤルノ・ザッフェリは、Tilke Groupが同社の著作権で保護された設計資料や図面、モデル、開発手法を利用して工事を継続していると主張している。

    ザッフェリはスペイン紙『El País』に対し、「これは特権を求める話ではない。契約が尊重されるべきだということだ」と述べた。

    さらに、「IFEMAは我々の設計、図面、モデル、そして手法を非常に明確な条件の下で受け取った。もしそれらの資料が、その条件を無視したままマドリードGPの建設や改良、宣伝、商業利用に使われるのであれば、それはスポーツの問題ではなく法的な問題だ」と訴えた。

    Dromo Designは巨額の損害賠償を求めており、訴訟はドイツ・ケルンの裁判所で進められている。

    ドイツ裁判所は一部差し止めを命令
    訴訟を審理しているドイツの裁判所は、独立した鑑定人による調査を実施。その結果、Tilke GroupがDromo Designによって作成された文書を保有していることを確認した。

    これを受け裁判所は暫定措置として、Tilke Groupが当該資料を使用することを禁じる命令を出している。

    もっとも、この判断は著作権侵害そのものを最終認定したものではなく、あくまで訴訟継続中の保全措置という位置付けだ。

    IFEMAは全面否定
    一方で、マドリンク計画を主導するIFEMA側は冷静な姿勢を崩していない。

    広報担当者は『El País』に対し、「IFEMAは2025年9月、公共契約法に基づいてDromoとの契約を解除した。それは契約記録に完全に文書化され、Dromoにも通知された重大な契約不履行によるものだった」と説明した。

    さらに、「Dromoはこの契約解除に対して正式な異議申し立てを行っていない」と主張した。

    また、Dromo Designが過去に提起した別の請求についても、すでに2度にわたり裁判所によって退けられたとしている。

    IFEMAは現時点で正式な訴状の通知も受けていないとし、自らの法的立場に自信を示している。

    スペイングランプリ

    マドリンクの象徴的なコーナー「ラ・モニュメンタル」のデザインはDromo Designが手掛けた

    スペインGP開催への影響は限定的か
    最大の関心事は、2026年9月に予定されるF1スペインGPの開催へ影響が及ぶかどうかだ。

    現時点では、その可能性は低いとみられている。

    今回の訴訟は建設差し止めを目的としたものではなく、主な争点は著作権利用に対する補償金の支払いだからだ。

    ザッフェリは、「我々の試算では、契約終了に関する請求額だけでも600万ユーロを超える」と説明している。

    さらに、「サーキットのイメージ、レイアウト、地図、映像コンテンツ、あるいは我々の設計から派生したあらゆる資産が利用されているのであれば、それらは別途評価されなければならない」と主張した。

    ただしザッフェリは、イベント開催そのものを妨害する意図はないと強調している。

    「我々はマドリードを止めたいわけではない。我々の仕事を利用するのであれば、正当な権利に基づき、正当な対価を支払ってほしいだけだ」と述べた。

    争点は開催可否ではなく知的財産権
    今回の訴訟で注目すべき点は、F1スペインGPの開催そのものよりも、サーキット設計に関する知的財産権の扱いにある。

    ドイツ裁判所がDromo Designの資料保有を認定したことで、今後はそれらの資料がどの程度マドリンク計画に利用されたのかが最大の争点となる見通しだ。

    仮にDromo Design側が勝訴した場合でも、現時点では工事停止やレース中止ではなく、多額の損害賠償が発生する可能性が高いとみられている。

    そのためマドリンク建設計画にとって最大のリスクは、2026年F1スペインGPの開催可否ではなく、完成後に発生する法的・財務的負担となりそうだ。

  • マクラーレンF1 1000戦目を記念した特別カラーを発表「決して諦めない」

    マクラーレンF1 1000戦目を記念した特別カラーを発表「決して諦めない」

    マクラーレンは、F1参戦1000戦目という大きな節目を記念し、特別カラーリングを発表した。舞台は今週末のモナコGP。1966年にチーム創設者ブルース・マクラーレンがM2Bで初めてF1に挑んだ地で、チームは歴史的な一戦を迎える。

    この特別カラーリングは、チームが掲げる「マクラーレンは決して諦めない」というメッセージを象徴するものだという。カラーリングはモナコGPだけでなく、翌週のスペインGPでも使用される。

    モナコで初代M2Bと現行MCL40が並ぶ記念演出
    マクラーレンは木曜日、モナコ市街地コースのグリッド上で特別な記念イベントを行う。そこでは、チーム初のF1マシンであるM2Bと、1000戦目に出走するMCL40が並べられる予定だ。

    この場には、CEOのザク・ブラウン、チーム代表のアンドレア・ステラ、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリに加え、マクラーレンでグランプリ優勝を経験した歴代ドライバーたち、そしてF1会長兼CEOのステファノ・ドメニカリも参加する。

    「今年、モナコでマクラーレンの1000戦目のグランプリに臨むことは、我々のモータースポーツにおける豊かな歴史を称える完璧な機会だ」とザク・ブラウンはコメント。

    「この信じられない節目に到達したのは、我々が2番目のチームだけだ。だからこそ、過去、現在、そして未来を振り返るには、これ以上ない瞬間だ」

    「これまでの歴史を通じて、このチームは成功の時期であれ、より困難な時期であれ、常に粘り強さと決意を示してきた」

    「マクラーレンは決して諦めない。このカラーリングと木曜日の瞬間は、我々がここまで歩んできた道のりを祝う特別な方法だ」

    「それをコース上で走らせ、1966年にここモナコで迎えた最初のレースから現在に至るまで、我々が達成してきたことを称えるのを楽しみにしている。次の1000戦へ向けて」

    マクラーレン F1 モナコグランプリ 1000戦目

    1966年の初参戦から築いた実績
    マクラーレンの1000戦目は、チームがF1で最初のレースを戦ったモナコで迎えられる。1966年、創設者ブルース・マクラーレンがM2Bを走らせたことが、現在まで続く歴史の出発点だった。

    それ以降、マクラーレンは203勝、561回の表彰台、177回のポールポジション、13回のドライバーズチャンピオンシップ、10回のコンストラクターズチャンピオンシップを獲得してきた。

    1000戦目を迎えるモナコGPは、単なる記念レースではなく、チームの原点と現在を結び直す週末となる。特別カラーのMCL40は、その歴史を背負って市街地コースを走る。

  • カルロス・サインツJr. F1スペインGP新サーキット「マドリンク」を初走行

    カルロス・サインツJr. F1スペインGP新サーキット「マドリンク」を初走行

    カルロス・サインツJr.が、2026年からF1スペインGPの開催地となる新サーキット「マドリンク」を初走行し、その印象を語った。

    マドリンクは、これまでスペインGPを開催してきたバルセロナ=カタルーニャ・サーキットに代わり、2026年9月にF1スペインGPを開催予定。一方、従来の会場は「バルセロナ=カタルーニャGP」と名称を変更し、6月開催へ移行する。

    市街地と常設区間を融合した新レイアウト
    全長5.4km、22コーナーで構成されるマドリンクは、一部が市街地区間、後半が専用設計の常設区間という特徴的なレイアウトを採用している。

    現在も建設作業は続いており、月末にはFIAによる査察を控えている。F1開催に向けた準備は最終段階に入っている。

    ウィリアムズのドライバーであり、サーキットのアンバサダーも務めるカルロス・サインツは、F1が公開した映像内で次のように語った。

    「本当に楽しかった。新しいサーキットを走るときのワクワク感を思い出した」

    「正直、ここまで楽しいとは思っていなかった。こんなに流れるようなレイアウトで、しかも道幅も広くて、長い時間マシンに荷重をかけ続けられるとは予想していなかった」

    「特にオープンセクションは印象的だったし、自分たちがどれだけ速く走っているかを実感した。このクルマでこれだけ速いなら、F1マシンならどれほどのスピードになるのか想像してほしい」

    カルロス・サインツJr. スペイングランプリ

    “別世界”へ切り替わるセクションを高評価
    サインツは、お気に入りの区間としてターン7出口からターン8への区間を挙げた。

    このエリアは、高低差を伴うブラインドコーナーからハードブレーキングへつながるレイアウトとなっており、視界が大きく制限されるという。

    「とてもタイトで、市街地サーキットのような区間から、突然何も見えないブラインドコーナーへ入っていく」

    「そして突然コースが開ける。まるでスクリーンを通り抜けて、別の世界へ入るような感覚だ」

    「このサーキットには完全に異なる2つの性格がある。市街地区間から、一気にオープンで幅広い区間へ切り替わるところが気に入っている」

    F1新時代の“スペインGP”として注目
    2026年のF1は新レギュレーション導入に加え、開催地やカレンダーにも変化が続いている。その中でマドリンクは、スペインGPの新たな象徴として大きな注目を集める存在となりそうだ。

    特に近年のF1では、市街地と高速常設区間を組み合わせたレイアウトが増加傾向にあるが、サインツのコメントからは、単なる“イベント型市街地サーキット”ではなく、ドライバーが本格的に攻められるコースとして期待している様子がうかがえる。

    FIA査察を経て正式承認が下りれば、マドリンクは2026年後半戦の重要な一戦として初開催を迎えることになる。

  • F1スペインGP マドリード開催計画は予定通り進行 工事遅延報道を否定

    F1スペインGP マドリード開催計画は予定通り進行 工事遅延報道を否定

    マドリードで計画されている新たなF1市街地サーキットについて、建設の遅れを指摘する報道が浮上するなか、主催者側は「計画通りに進んでいる」と強く否定した。

    スペイングランプリの新開催地として注目される同プロジェクトは、2026年9月の初開催を目指して準備が進められているが、SNS上の現地写真をきっかけに工事進捗への懸念が広がっていた。

    「砂場のよう」との指摘に反論 現場は計画通り進行
    今週、英紙の報道がサーキット建設地の様子を「レーストラックというより砂場のよう」と表現したことで、プロジェクトの進行状況に疑問の声が上がった。

    これに対し、プロジェクト責任者のルイス・ガルシア・アバドはスペイン紙の取材に応じ、現状を次のように説明した。

    「すでにターン19まで最初のアスファルト層の敷設が完了しており、ほぼすべてのエリアでコンクリート工事も終わっている」

    「我々はスケジュール通りに進んでいる。時間が問題になったことは一度もない。建設会社は着実に作業を進めており、5月30日までに完成させるという約束を守っている」

    6月から最終工程へ ピットやスタンド建設も本格化
    アバドによれば、次の段階として最終アスファルト舗装、縁石の設置、ピットビルやグランドスタンドの建設が6月から開始される予定だという。

    つまり現在は基盤工事の終盤段階にあり、見た目の未完成さとは裏腹に、工程としては予定通り進んでいるという認識だ。

    “ラ・モヌメンタル”が象徴に マドリード独自性を強調
    この新サーキットの特徴として挙げられているのが、大きくバンク角がつけられたコーナー「ラ・モヌメンタル」だ。

    主催者はこのセクションを象徴的存在に位置づけており、映像を見れば一目でマドリードと分かるコースになると強調する。

    広報責任者のニラ・フアンコは次のように語っている。

    「これは選手権の象徴的な存在になるはずだ。テレビで映像を見れば、すぐにマドリードだと分かるようになる」

    またアバドも、F1にとってマドリードが未知の都市である点を強調した。

    「F1はまだマドリードを知らない。我々がここにF1をもたらすことで、マドリードがF1に何を提供できるかを彼らは想像もできないだろう」

    2035年までの長期契約 信頼性と政治的後ろ盾
    このマドリードGPは、すでに2035年までの長期契約が締結されている。

    工事遅延の懸念が一部で浮上しているものの、主催者側は一貫して進捗に問題はないとの立場を崩していない。

    現時点で示されている工程通りに進めば、2026年F1カレンダーに新たな市街地レースが加わる可能性は依然として高い状況にある。

    Source: GMM

  • F1スペインGPを失うバルセロナ 欧州ローテーション制で2032年まで存続報道

    F1スペインGPを失うバルセロナ 欧州ローテーション制で2032年まで存続報道

    スペイン紙La Vanguardiaは、バルセロナ・カタルーニャ・サーキットが、欧州ローテーション方式の新モデルの下で、2028年、2030年、2032年にF1を開催する暫定合意にフォーミュラ・ワン・マネジメントと到達したと報じた。開催はスパ・フランコルシャン・サーキットとの交互開催になる見通しだという。

    この合意は最終署名を待つ段階で、実現すればバルセロナの連続開催は36回で一度区切られる一方、通算開催は少なくとも42シーズンまで延びることになる。

    交渉は進展も「未署名」
    カタルーニャ州の産業・労働相ミケル・サンペルは交渉が進んでいることを認めつつも、結論を急ぐべきではないと強調した。

    「交渉は順調に進んでいる」としながらも、「何も署名されておらず、守秘義務も適用されている」と述べている。

    開催料は約2,800万ユーロに上昇
    La Vanguardiaによれば、年間開催料は約2,800万ユーロに引き上げられる見込みで、リバティ・メディアの新たな商業モデルを反映した内容になるという。この枠組みは、すでに発表されているスパのローテーション契約と同様で、欧州カレンダー全体のローテーション拡大への道を開くものとされる。

    スペイングランプリ

    他紙も慎重姿勢を報道
    Mundo DeportivoおよびEFE通信も、現時点で正式契約は結ばれていないと報じた一方、関係筋は「クリスマス前、もしくは2026年初頭には良い知らせがある」と見込んでいると伝えた。Marcaは、交互開催案は検討中の複数案の一つに過ぎないとも付け加えている。

    マドリード新サーキットの検査は問題なし
    一方、建設中のマドリード市街地サーキットではFIAの視察が行われ、グラベル、バリア、高吸収型テックプロ(Tec-Pro)設置などが確認され、重大な指摘はなかったと報じられている。

  • F1スペインGP:マドリードでF1開催計画に反対する市民が抗議デモ

    F1スペインGP:マドリードでF1開催計画に反対する市民が抗議デモ

    マドリード市民が、新たに同市で開催予定のF1グランプリ計画に反対して、スペインの首都の街頭に繰り出した。

    マドリードは昨年初めにF1開催地として発表され、その後、5月に着工した市街地レースとしての計画が明らかにされた。「マドリンク」と呼ばれるこのサーキットは全長3.3マイルで、IFEMA会議場を含む市内の名所を取り入れたレイアウトになっており、さらに特徴的なバンク区間を備えている。

    サーキットの主催者は、マドリード出身のウィリアムズのドライバーであり、このイベントのアンバサダーを務めるカルロス・サインツの存在によって、さらなる後押しを得ることができる。

    来季のカレンダーで唯一の変更となるこのグランプリは、イモラと入れ替わる形で開催され、9月13日に行われる予定だ。

    しかし、多くのマドリード市民は環境や騒音公害への懸念を理由に、このF1レースへの反対を表明するため街頭に繰り出した。

    「Stop Formula 1 Madrid」と名乗るグループは日曜日に抗議活動を行い、「私たちの街はサーキットではない」というスローガンを掲げた。ある抗議者は「利益を得るのは一部の人だけで、損失を背負うのはみんなだ」と語った。

    彼らはまた、2008年から2012年にヨーロッパGPが開催されたバレンシア市街地サーキットの失敗例を根拠として挙げている。

    同サーキットは当初7戦の契約を結んでいたが、短縮されて復活することはなく、市の負債は推定2億5,500万ポンドにまで膨らんだ。

    6月には、起工式に出席した直後にサインツがアンバサダーとしての役割について語り、「いくつかのコーナーで適切なオーバーテイクとショーを生み出せるように、多少の影響力を行使しようとしている」と述べ、このレースがカレンダー上で価値ある存在となるよう努めるとした。

    F1 スペインGP マドリード

  • マドリード新F1サーキット設計者 「ザントフォールト以上の急勾配を狙った」

    マドリード新F1サーキット設計者 「ザントフォールト以上の急勾配を狙った」

    ザントフォールトの有名な急勾配コーナーは、マドリードの新しいF1サーキットのインスピレーションとなった──設計者は、自身はさらに踏み込もうとしたと認めている。

    今週末にF1がオランダGPで戻ってくるなか、この海沿いの会場は、2026年を最後にカレンダーから外れる前の残り2戦に備えている。

    ザントフォールトは2021年に復活を果たしたが、その際にヤルノ・ザフェリと彼の会社ドロモが主導した大規模な改修が行われ、急勾配のバンクを持つコーナーが導入され、瞬く間にトレードマークとなった。

    「我々にとって、ザントフォールトは本当にハイライトだった」とザフェリはオランダ紙『De Telegraaf』に語った。「多くのサーキットでは妥協が必要で、最初のアイデアを調整しなければならない。だがザントフォールトではそうではなかった。我々が考慮しなければならなかったのは主に環境要件だけだった」

    2026年からスペインの首都で始まる新しい「マドリンク」プロジェクトについて尋ねられると、ザフェリはこう認めた。「そう、マドリードではさらに極端なものにしたかったが、残念ながらそれは不可能だった」

    「だがザントフォールトが目を開かせてくれたのは確かだ。最終的にはザントフォールトで見られるものよりも急勾配の設計をすることは可能になると思うが、それにはおそらく数年かかるだろう」

  • F1スペインGP:マドリード市街地レースに法的障害 環境団体が計画を提訴

    F1スペインGP:マドリード市街地レースに法的障害 環境団体が計画を提訴

    マドリード市が推進するF1市街地レース「マドリンク」計画に対し、現地の裁判所が法的異議を正式に受理したことが明らかとなった。計画はマドリードの展示会場「IFEMA」周辺に特設されるもので、2026年からの開催が予定されている。

    マドリード第22行政裁判所は、環境保護団体「プラタフォルマ・エコロジスタ・マドリレーニャ(Plataforma Ecologista Madrileña)」が「リベラム・ナトゥーラ(Liberum Natura)」を通じて提出した訴訟を受理。

    市議会が発行した建設許可に対し、「複雑で分断的かつ不透明な手続きが行われた」として異議を唱えている。また、包括的な環境影響評価が行われないまま仮免許が発行されたことにも批判が集中している。

    環境団体のARBA、GRAMA、Jarama Vivoも、1億8900万ユーロ(約320億円)にのぼる本プロジェクトを「都市計画および環境面での深刻な欠如がある」と非難。10年後には撤去予定という仮設サーキットの性質も問題視している。

    さらに、彼らは今回用いられた「仮設活動ライセンス」が「地域の祭り用のテント設置と同様の扱い」であるとし、不適切な認可であると主張している。

    スペインGP F1 スペイングランプリF1マドリード市街地レース計画に環境団体が異議申し立て、裁判所が訴えを受理

    これに対して、イマ・サンス(Inma Sanz)副市長(代行)は、訴訟の受理について重要性を軽視する姿勢を見せ、プロジェクトの合法性と手続きの正当性を強調した。

    「これはしっかりと精査された案件です」と彼女はモラタラス地区での記者会見で語り、「マドリード市議会の技術部門によって作成された特別計画には、131件もの報告書が含まれています」と説明した。

    またEuropa Pressによると、「市議会のみならず、国家行政や州政府の機関によっても裏付けられている計画です」とも付け加えている。

  • F1スペインGP:新設“マドリンク”に赤い路面?サステナブル素材も検討

    F1スペインGP:新設“マドリンク”に赤い路面?サステナブル素材も検討

    2026年にスペインの首都で開催されるF1新レースの会場で工事が始まっている。

    マドリードでのこのイベントは長期契約が結ばれており、バルセロナに代わって「スペインGP」の名称も引き継ぐ予定だが、ここ数か月、重大な懸念がくすぶっていた。

    F1とFIAの双方が、マドリードについては「FIAのサーキット公認を前提とする」として、2026年の開催がまだ正式決定ではないことを認めている。

    ドイツ紙『Bild』は6月初旬、「この市街地サーキットが予定どおり開幕できると信じている者は少ない」と報じていた。

    「もしうまくいかなかった場合、イモラが最有力の代替候補になる」

    F1 CEOステファノ・ドメニカリも今月、「2026年に向けて、イモラは我々の第1リザーブだ」と警告した。

    「もし何らかの理由で開催地が実現しなければ、我々はマシンとドライバーを連れてイモラに戻る」

    一方で木曜日、スペインメディアは『マドリンク(MADRING)』と名付けられた新サーキットの現地を視察し、初期の進捗を確認した。スペイン紙『Marca』は「現在、約85人の作業員と50台ほどの重機が稼働しており、トラックやショベルカー、コンクリート仕上げ機などが含まれている」と報じた。

    この人員は今後、最大で約500人にまで増員される予定だという。

    スペイングランプリ

    マドリンク・プロジェクトのゼネラルマネージャーであるルイス・ガルシア・アバドは、木曜日にEFE通信の取材に応じ、2026年のスペインGP(9月中旬予定)に十分間に合う形で完成する予定だと明言した。

    「完了予定日は5月30日だ」と、工事の終了時期について尋ねられた際に答えた。

    フェルナンド・アロンソの元長年のマネージャーでもあるガルシア・アバドは、最終的なサーキット公認(ホモロゲーション)はグランプリ週に実施される予定であり、これは「標準的な手続き」だと説明した。

    「建設中にはあと2回、公式訪問が行われる」

    さらにこう続けた。「このプロジェクトは複雑なもので、およそ7万平方メートルのアスファルトが必要になる」

    「ただし、他の種類の工事、たとえば通常の道路や高速道路と比べれば、それほど大きなものではない。我々は当初の予定よりも早く着工している」

    また、路面の色についても言及し、黒ではなく赤系の色になる可能性を示唆した。

    「顔料をあきらめたわけではない」と語ったガルシア・アバド。「最もサステナブルな素材の使用を目指している」

    「赤は黒よりも熱を持ちにくいが、グリップ力は劣る。そのあたりは慎重に検討していく必要がある」

  • カルロス・サインツJr. マドリードF1サーキット設計に助言「追い抜きはマスト」

    カルロス・サインツJr. マドリードF1サーキット設計に助言「追い抜きはマスト」

    カルロス・サインツJr.は、2026年からF1世界選手権に加わる予定のマドリードの新レースについて、自身が主催者に伝えてきたアドバイスの内容を明らかにした。

    マドリードは2026年から10年間の契約でスペイングランプリの開催地となる予定で、IFEMA展示会場周辺に新たなセミパーマネント(半常設)型のサーキットが開発されている。

    この「マドリンク(MADRING)」のハイライトは、ターン12の「ラ・モヌメンタル」であり、24度のバンク角を持つ550メートルのコーナーが設けられる予定だ。

    今年初めにこのレースのアンバサダーに任命されたサインツは、イベントのPR活動に積極的に取り組んでいる。しかし、公的な役割にとどまらず、ウィリアムズF1のドライバーである彼は、イベントの運営チームと舞台裏でも密接に関わり、サーキットレイアウトが追い抜きに適しているかどうかについても助言を行ってきた。

    「もちろん、サーキット自体には24%のバンキングと非常に長い複合セクションがあって、それがこのサーキットの特徴になる」とサインツはカナダで語った。

    「F1サーキットを自由に設計できるような開けた場所ではない。よりストリートサーキット的な環境になる」

    「だから僕が助言しようとしているのは、主に2つの追い抜きゾーンにおいて、ブレーキングゾーンやアプローチの仕方、そしてコーナーの開き方が十分に大きくて追い抜きが可能かどうかという点なんだ。僕が助言した中で、何かを変えたり適応させたりできるか確認しないといけない」

    サインツは、都市部の現代的なサーキットであっても追い抜きを促進することは十分可能だと考えており、その例として近年エンターテインメント性の高いレースを生み出してきたバクーを挙げた。

    「僕は常に、どんなサーキットであっても追い抜きが起こるようにすることを意識している」と彼は語った。「バクーを見てほしい。バクーにはドライバーの視点から見て気持ちいいコーナーなんて一つもない。でも、あそこは非常に長いストレートがあって、素晴らしいスペクタクルを生んでいる。みんなバクーを気に入っている。それが僕らが目指していることなんだ」

    「もちろん、マドリードで開催される以上、もう少しキャラクターがあるかもしれないけど、やっぱり追い抜きがなければならない」

    F1は近年、世界中で“退屈な”ストリートサーキットを導入していると一部から批判を受けており、とくにヨーロッパから新興市場への移行が進む中で、この傾向は顕著だ。

    その影響はカレンダーの他の部分にも及び、イモラは来季のスケジュールから外され、ザントフォールトも2026年を最後にF1開催を終了することが明らかになっている。

    バルセロナについても、現在の契約は2026年で満了となるため、F1での将来は不透明だ。

    しかしサインツは、より収益性の高いレースを追加するのがF1ビジネスの一部であることを理解しているとし、次のように説明した。

    「新しいサーキットや新しい開催地が増えることに僕は何の反対もない。サーキットにキャラクターや個性がある限りはね」

    さらに彼はこう続けた。

    「ヨーロッパのことに関して言えば、これはビジネスなんだ。現代の基準に適合したイベントを作り上げていくかどうかという話で、それはヨーロッパのF1サーキットでも十分できることだと思う。でも、ステファノ(ドメニカリ)の視点も理解している。ビジネスを成長させて、メキシコやマイアミみたいな、現代F1の基準に適したレースを作ろうとしているのだから」