F1スペインGP初開催迫るマドリンクで窃盗事件 電気ケーブル300mなど被害

F1スペインGP初開催迫るマドリンクで窃盗事件 電気ケーブル300mなど被害

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2026年F1スペインGPの開催を2週間後に控えたマドリンクで、約300メートルに及ぶ電気ケーブルが盗まれる事件が発生した。スペイン国家警察が捜査を開始しており、F1初開催に向けて最終段階に入っている準備に思わぬトラブルが生じている。

9月11~13日に開催されるスペインGPは、今週末のF1イタリアGPに続く連戦となる。サーキット本体はすでに完成しており、現時点でグランプリ開催への影響はないとみられているが、盗まれたケーブルを補うため新たな資材が緊急搬入される。

約300メートルのケーブルを盗難 国家警察が捜査
スペインメディア『ABC』によると、盗難は日曜未明にマドリンク周辺で発生し、約300メートルのケーブルが持ち去られた。スペイン国家警察が犯人の特定に向けて捜査を進めているが、現時点で逮捕者は発表されていない。

ケーブルが盗まれたのはサーキットのトンネル区間で、ターン17からターン18へ向かう区間である可能性が高い。また、発電機も盗難被害に遭ったとされている。

F1サーキットでは計時システムをはじめ、コースの安全設備や通信、放送設備などを稼働させるため、コース全体に大量のケーブルが敷設される。今回の盗難は、マドリンクがF1デビューに向けた最終準備を進めているタイミングで発生した。

ただし、サーキット本体はすでに完成しており、現在残されている作業は主に仮設設備やグランドスタンドの設置、観客やF1チームを受け入れるための最終準備となっている。

不足した設備については新しいケーブルを緊急搬入して対応する予定で、トラブルが発生した場合に備えたバックアップシステムも用意されている。このため、現段階で盗難事件がスペインGPの開催そのものを脅かす事態には発展していない。

F3テストでは赤旗19回 本番想定の運営体制も確認
マドリンクではF1初開催を前に、FIA F3による2日間のテストが実施された。これが新設サーキットで初めて行われた本格的な走行セッションとなり、F1開催に向けた重要な運営リハーサルにもなった。

F3テストでは実際にマシンを走らせることで、コース上の安全設備や各種運営システムを実走環境で確認する機会となった。

一方、新しく舗装された路面でドライバーが限界を探るなか、ウォールへの接触も相次いだ。2日間を通じて赤旗は19回提示され、F1初開催を前にコース上の難しいポイントも浮き彫りとなった。

マドリンク F1 スペイングランプリ

FIA会長「ホモロゲーションは複雑だった」
盗難事件とは別に、マドリンクはFIAによるホモロゲーションの過程でも継続的に注視されてきた。

FIAのモハメド・ビン・スレイエム会長は、パラグアイ・ラリーを訪れた際にマドリンクの準備状況について質問され、新設されたスペインGP会場について「本当の冒険だった」と表現。ホモロゲーションの手続きが容易ではなかったことを明かした。

「我々は注意深く監視している。ホモロゲーションのプロセスが複雑だったからだ。ただ、フィードバックは良好だし、もちろん私も現地に行く」

一方で、初開催となるグランプリそのものについては期待感を示した。

「スペインは非常に感情豊かで、とても情熱的な国だ。素晴らしいイベントになると確信している」

F1初開催まで2週間 マドリンクは最終準備へ
マドリンクでのスペインGPは9月11~13日に開催される。マドリードでF1グランプリが行われるのは1981年以来45年ぶりとなり、新設されたマドリンクがF1世界選手権の舞台としてデビューする。

F3テストによってコースと主要な運営システムの実地確認を終えた一方、約300メートルのケーブルや発電機が盗まれるという予想外の問題も発生した。警察による捜査が続くなか、主催者は不足したケーブルを補充し、仮設設備やグランドスタンドなどの準備を進める。

FIAも複雑だったホモロゲーションの状況を引き続き注視しているが、現時点でスペインGPの開催が危ぶまれる状況にはない。F1初開催まで残り2週間、マドリンクは最終準備の段階に入っている。