カテゴリー: 宮田莉朋

  • 宮田莉朋 F2マドリードのフィーチャーレースで3位「戦略もペースも良かった」

    宮田莉朋 F2マドリードのフィーチャーレースで3位「戦略もペースも良かった」

    宮田莉朋は、2026年FIA F2第11戦マドリードのフィーチャーレースで9番グリッドから3位まで順位を上げ、前日のスプリントレースに続いて2日連続となる表彰台を獲得した。

    ハイテックから参戦する宮田莉朋は、戦略とセーフティカーのタイミングを生かしながら着実にポジションを上げた。レース後の記者会見では、運にも助けられたことを認めつつ、表彰台を可能にしたのはチームの戦略とマシンのペースだったと振り返った。

    9番手から3位「戦略も良かったしペースもあった」
    FIA F2の公式記者会見に出席した宮田莉朋は、まず再び表彰台に戻ってこられた喜びを語った。

    「また表彰台に戻ってこられて最高です。9番手からスタートして3位でフィニッシュしました」

    「戦略も良かったですし、セーフティカーによってポジションを上げることもできました。でも、僕たちには良いペースもありました。だからこそ、ここにいられるのだと思います」

    マドリードの新設コース、マドリンクではタイヤ戦略がレースを大きく左右した。宮田は9番手という中団からのスタートだったが、ハイテックはレース展開を見ながら戦略を組み立て、セーフティカーも味方につけて上位へ進出した。

    ただし、宮田自身が強調したように、単に展開に恵まれただけではない。レースペースそのものにも競争力があり、それが3位という結果につながった。

    ラ・モニュメンタル(La Monumental)は「かなり厳しかった」
    一方で、宮田莉朋がレース後に強調したのが身体的な厳しさだった。特にターン12の長いバンク区間、ラ・モニュメンタルは大きな負担になったという。

    「ターン12とバンクは間違いなくかなり厳しかったです。ステアリングからのフィードバックが重かったです」

    「僕はスーパーフォーミュラから来ましたが、あちらにはパワーステアリングがあります。F2はステアリングがかなり重いので、身体的に厳しいです。今日は昨日とはかなり違いました。プライムタイヤでのスティントは身体的にかなり厳しかったです」

    スーパーフォーミュラとは異なり、F2マシンにはパワーステアリングが装備されていない。高速かつ長時間にわたって横方向の荷重が続くラ・モニュメンタルでは、その違いがドライバーの身体に大きく影響した。

    2位に入ったアレクサンダー・ダンも同区間について、200km/hを超える速度で走行し、バンクと高いダウンフォースによってステアリングが非常に重くなると説明しており、マドリンク特有の難しさが表れたレースとなった。

    宮田莉朋 FIA フォーミュラ2選手権

    限界の一歩手前に抑えてターン12を攻略
    タイヤのデグラデーション自体については、宮田莉朋は大きな問題ではなかったと説明する。一方、タイヤが厳しくなる以上に、身体的な負担によって限界で走り続けることが難しくなったという。

    「タイヤのデグラデーションはかなりフラットで、それほど大きくありませんでした。でも、ターン12は身体的にどんどん厳しくなりました」

    「限界で走るのは難しかったです。プッシュしすぎるとマシンがスライドして予測しにくい動きになる可能性がありますし、ステアリングがとても重いので、そこからさらに舵角を加えるのも難しかったです」

    そのため宮田は、ターン12ではリスクを抑え、別の区間でタイムを稼ぐアプローチを取った。

    「だから、あそこでは限界の少し手前にとどめて、セクター1とセクター3でプッシュするようにしました」

    マシンと自身の身体的な限界を見極めながら、ラ・モニュメンタルでは余裕を残し、それ以外の区間で攻める。宮田の冷静なレースマネジメントも9番手から3位への追い上げを支えた。

    優勝はディノ・ベガノビッチ、2位はアレクサンダー・ダンが獲得。宮田莉朋は3位でフィニッシュし、F2マドリードで連日のトップ3入りを果たした。戦略だけでなくレースペースにも手応えを示した宮田にとって、マドリンクでの週末は今後につながる大きな結果となった。

  • 宮田莉朋 F2マドリードで3位表彰台 初優勝に続き連日のトップ3

    宮田莉朋 F2マドリードで3位表彰台 初優勝に続き連日のトップ3

    宮田莉朋が、2026年FIA F2第11戦マドリードのフィーチャーレースで3位表彰台を獲得した。前日のスプリントレースでF2初優勝を飾った宮田は、日曜日のフィーチャーレースでも上位争いを展開。マドリンクで2日連続の表彰台を手にした。

    フィーチャーレースはディーノ・ベガノビッチが優勝し、アレクサンダー・ダンが2位。Hitech TGRの宮田莉朋は3位でチェッカーを受け、好調な週末を表彰台で締めくくった。

    宮田莉朋が3番手をキープ
    ポールポジションからスタートしたベガノビッチがターン1で首位を守り、ダンが2番手。宮田は序盤から上位グループでレースを進めた。

    レースは5周目、クッシュ・マイニがターン18でシアン・シールズと接触してバリアにクラッシュしたことでセーフティカーが導入された。

    一部のドライバーがこのタイミングを利用して早めのピットストップを選択する一方、ベガノビッチら上位勢はステイアウト。宮田も上位でレースを続けた。

    10周目にはガブリエレ・ミニが宮田に仕掛ける場面もあった。ミニはターン13でオリバー・ゲーテを抜いた勢いのまま宮田にも迫ったが、宮田はターン14のアウト側から反撃し、ポジションを守った。

    セーフティカーで上位勢がピットイン
    レース中盤には各車のタイヤ交換が進み、戦略の違いによって順位が大きく変動した。

    17周目にはゲーテがピットストップを終えてコースに復帰。その後、ラファエル・カマラとゲーテが接触し、ゲーテがターン2出口でウォールにクラッシュしたことで、この日2度目のセーフティカーが導入された。

    このタイミングで首位ベガノビッチと2番手ダンがピットイン。両者は順位を維持したままコースに復帰し、上位10台がピットストップを終えた段階で、ベガノビッチ、ダン、宮田莉朋の順となった。

    22周目にレースが再開されると、ベガノビッチが首位をキープ。ダンが2番手、宮田が3番手につけ、表彰台圏内を維持した。

    スプリント初優勝から連日の表彰台
    終盤は後方で激しいポジション争いが繰り広げられたが、トップ3の順位は変わらなかった。

    レースは規定周回数ではなく時間制限によって終了。ベガノビッチがマドリードのフィーチャーレースを制し、ダンが2位、宮田莉朋が3位でチェッカーを受けた。

    宮田にとっては、前日のスプリントレースで待望のF2初優勝を飾ったのに続く表彰台となった。スプリントでは好スタートを生かして勝利をつかみ、フィーチャーレースではピットストップや2度のセーフティカーが絡む展開のなかで3位を守り切った。

    シーズンを通じて特にショートランのパフォーマンスに苦しんできた宮田だが、前日の記者会見では、夏休み中にチームと問題を分析したことで「モンツァからは自分たち本来のレベルに戻ってきています」と手応えを語っていた。

    F2初優勝と3位表彰台。宮田莉朋はマドリンクで開催された第11戦マドリードを2戦連続のトップ3で終え、シーズン終盤に向けて復調を強く印象づける週末とした。

    FIA F2第11戦マドリード フィーチャーレース

  • 宮田莉朋 F2初優勝に喜び「ようやく勝てた」日本人1204日ぶりの勝利

    宮田莉朋 F2初優勝に喜び「ようやく勝てた」日本人1204日ぶりの勝利

    宮田莉朋が、2026年FIA F2第11戦マドリードのスプリントレースで待望のF2初優勝を飾った。レース後の記者会見では、苦戦が続いたシーズンを振り返りながら「ようやく勝てた」と喜びを語った。

    Hitech TGRから参戦する宮田莉朋は、好スタートから首位に立つと、その後もレースをコントロール。エマーソン・フィッティパルディ、ローレンス・ファン・フーペンを抑え、F2参戦3年目で初めてトップチェッカーを受けた。

    今回の勝利は、日本人ドライバーにとって1204日ぶりとなるF2での優勝でもある。

    「本当にうれしい。ようやく勝つことができた」
    レース後の公式記者会見で、宮田莉朋はまず初優勝の率直な気持ちを語った。

    「本当にうれしいです。今シーズンはずっと苦戦してきたので、ようやくレースに勝つことができました。ついに勝てたというのは、本当にいい気分です」

    勝利への大きなポイントとなったのがスタートだった。宮田は発進直後から前を狙い、序盤でレースの主導権を握った。

    「スタートではオーバーテイクするチャンスがあると思っていたので、ローンチにかなり集中していました。そこからはうまくレースをマネジメントすることができました」

    夏休み中の分析が復調につながる
    Hitechにとっても今回が久々のF2勝利となった。チームの前回勝利は2025年のバクーまでさかのぼる。

    宮田莉朋は、2026年シーズンを迎える段階ではもっと高いパフォーマンスを期待していたものの、特に予選などのショートランで苦戦してきたと説明する。

    「今年はもっといい結果を期待していましたが、シーズン中は苦戦していました。特にショートランのパフォーマンスが厳しかったです」

    その状況を変えるきっかけとなったのが夏休みだった。

    「夏休みの間にすべてを分析して、ようやく強いパフォーマンスを発揮できる状態で戻ってくることができました。それが今日勝てた理由だと思いますし、モンツァからは自分たち本来のレベルに戻ってきています」

    宮田莉朋 FIA フォーミュラ2選手権

    日本人ドライバーが1204日ぶりにF2の頂点へ
    宮田莉朋の勝利は、日本のモータースポーツにとっても大きな意味を持つものとなった。F2公式SNSはレース後、「JAPAN IS BACK ON TOP!」と投稿し、日本人ドライバーが1204日ぶりに表彰台の最上段へ戻ってきたことを紹介した。

    宮田は2024年にF2へステップアップ。2023年にはスーパーフォーミュラとSUPER GTの国内最高峰2カテゴリーでダブルタイトルを獲得して欧州へ渡ったが、F2では思うような結果を残せない時期が続いていた。

    それだけに、マドリードで手にした初勝利は大きな一歩となる。

    夏休み中の分析を経て、モンツァから本来のパフォーマンスを取り戻してきたという宮田莉朋。苦しいシーズンを乗り越えてつかんだF2初優勝は、今後の巻き返しにつながる重要な勝利となった。

  • 宮田莉朋 悲願のF2初優勝 マドリード初レースを制す

    宮田莉朋 悲願のF2初優勝 マドリード初レースを制す

    宮田莉朋が、マドリードのマドリンクで行われた2026年FIA F2第11戦スプリントレースで優勝。F2参戦以来初となる勝利を挙げるとともに、マドリードで開催されたF2レースの初代ウイナーとなった。

    ハイテックGPの宮田莉朋はスタートでエマーソン・フィッティパルディをかわして首位に浮上。その後2度のセーフティカーを乗り越え、最後までトップを守り切った。

    宮田莉朋がスタートで首位奪取
    F1スペインGPのFP3で中断が相次いだ影響により、F2スプリントレースのスタートは遅延。現地時間14時35分にフォーメーションラップが開始された。

    なお、コルトン・ハータはスプリントレースを欠場。ハイテックGPがレース前に撤退を発表している。

    大半のドライバーがハードタイヤを選択するなか、ガブリエレ・ミニら一部はソフトタイヤを装着してスタートした。

    シグナルが消えると宮田莉朋が好スタートを決め、ターン1までにフィッティパルディを攻略して首位を奪った。

    一方、後方では波乱が発生。ニコ・バローネが第1セクターでウォールにクラッシュし、セーフティカーが導入された。リプレイではクッシュ・マイニとの接触によってバローネがターン7のウォールへ弾き出される形となっていた。

    さらにターン1ではセバスチャン・モントーヤとジョン・ベネットが接触。モントーヤは一度コースへ復帰したものの2周遅れとなり、その後ピットへ戻ってレースを終えた。

    宮田莉朋がリスタートでも首位を維持
    5周目にレースが再開されると、宮田莉朋はフィッティパルディを抑えてトップをキープ。レオン、ローレンス・ファン・ホーペン、ニコラ・ツォロフ、マルティニウス・ステンスホーンが続いた。

    その後、3番手を巡ってレオンとファン・ホーペンが激しい攻防を展開。9周目、ファン・ホーペンがターン5で仕掛けて前に出たものの、レオンがターン8で抜き返した。

    しかし、レオンはポジションを取り戻す際にターン5をカットしていたことが確認され、11周目にファン・ホーペンへ3番手を譲った。

    その背後では選手権リーダーのツォロフもレオンを攻め、13周目から14周目にかけてターン5でサイド・バイ・サイドの攻防を展開。ツォロフは一度4番手に出たものの、シケインをショートカットしたためポジションを返した。

    選手権首位ツォロフがクラッシュ
    レース終盤に大きな展開が待っていた。ツォロフがスピンを喫してストップし、選手権リーダーがリタイアとなった。

    リプレイでは、ツォロフがターン20進入時にイン側のウォールへ接触し、そのままマシンがスピン。再スタートすることができず、再びセーフティカーが導入された。

    18周目にレースが再開。宮田莉朋はここでもフィッティパルディの追撃を封じ、首位を守った。19周目にはDRSも再び使用可能となり、残り3周のスプリント勝負へ入った。

    宮田莉朋がF2初優勝
    ファイナルラップでは2番手フィッティパルディにファン・ホーペンが迫ったものの、オーバーテイクには至らず。その前方を走る宮田莉朋は最後まで危なげなくトップを守り、チェッカーフラッグを受けた。

    宮田莉朋にとって待望のFIA F2初優勝。さらに、新設されたマドリンクで行われた史上初のF2レースを制したことで、マドリード初代F2ウイナーとして歴史に名を刻んだ。

    2位はエマーソン・フィッティパルディ、3位はローレンス・ファン・ホーペン。レオンが4位、ステンスホーンが5位、ラファエル・カマラが6位、アレクサンダー・ダンが7位、マリ・ボヤが8位に入り、ポイント獲得圏を形成した。

    FIA F2のフィーチャーレースは、9月13日(日)の現地時間11時25分から行われる。

    宮田莉朋 FIA フォーミュラ2選手権

    2026年FIA F2第11戦スプリントレース
    1位 宮田莉朋
    2位 エマーソン・フィッティパルディ
    3位 ローレンス・ファン・ホーペン
    4位 ノエル・レオン
    5位 マルティニウス・ステンスホーン
    6位 ラファエル・カマラ
    7位 アレクサンダー・ダン
    8位 マリ・ボヤ
    9位 ガブリエレ・ミニ
    10位 ディノ・ベガノビッチ
    11位 ロマン・ビリンスキー
    12位 オリバー・ゲーテ
    13位 ラファエル・ビジャゴメス
    14位 ジョシュア・デュルクセン
    15位 タサナポル・イントラプワサック
    16位 セバスチャン・モントーヤ
    17位 ニコラ・ツォロフ
    18位 ジョン・ベネット
    19位 クッシュ・マイニ
    20位 ニコ・バローネ

    コルトン・ハータは出走せず。

  • 宮田莉朋 F2チームメイトのコルトン・ハータを称賛「多くを学べる」

    宮田莉朋 F2チームメイトのコルトン・ハータを称賛「多くを学べる」

    宮田莉朋は、2026年FIA F2でハイテックのチームメイトとなったコルトン・ハータとの関係について、ここまで「とても良い」と語った。

    インディカーで9勝を挙げたハータは、F1新規参戦チームであるキャデラックのテストドライバーに就任し、F1昇格を目指して2026年からF2に転向した。欧州以外で実績を築いてからF2に挑むという点で、宮田莉朋は自身の歩みと重なる部分があると見ている。

    欧州外で実績を築いた2人の共通点
    「彼はかなりいい人だと思います」と宮田莉朋はPlanetF1.comなどに語った。

    「彼はインディカー、そしてIMSAから来ました。シングルシーターも耐久レースもやっていました。2年前の自分の状況ととても似ていると感じました」

    宮田莉朋はスーパーGTで経験を積み、スーパーフォーミュラでシングルシーターに復帰。その後、世界耐久選手権とF2に参戦するため欧州へ渡った。

    2026年は宮田莉朋にとってF2で3年目のシーズンだが、ハイテックからの参戦は初めてとなる。ロダン、ARTを経て加入したハイテックで、ハータとともに豊富なレース経験を持つラインアップを形成している。

    宮田莉朋「彼から多くを学べる」
    「僕たちには多くの経験があると思いますし、一緒に懸命に取り組んで、マシンのパフォーマンス、そしてもちろんドライビングも改善しようとしています」と宮田莉朋は続けた。

    「僕はすでにF2で経験がありますが、それでも彼から多くを学べますし、チームからも学べます」

    「ここまではとても良いです」

    ハータも開幕前、宮田莉朋をチームメイトに持つことの価値を強調していた。若いF2グリッドを相手に、自身の経験がどれほど有利になるかを問われると、ハータはその見方をやや抑えた。

    「人々が考えるほど大きなアドバンテージではないと思う」

    「この段階では、18歳であれ25歳であれ、ほぼ完成されている。途中で学ぶ小さなことはいくつかあるけれど、純粋な速さという点では、自分の最大値にかなり近いところにいる」

    「でも、その経験があるのはいいことだ」

    「とても助けになるのは、宮田莉朋がチームメイトにいることだと思う。彼にはF2で多くの経験があるし、今年の僕にとって非常に役立つと思う」

    序盤3大会で見えたハイテックの土台
    2026年F2序盤3大会を終え、宮田莉朋は22ポイントを獲得してランキング9位。ハータは16ポイントで、その3つ下につけている。

    ハータはここまで全フィーチャーレースで入賞。宮田莉朋はメルボルンで5位を2回、マイアミのフィーチャーレースで6位に入り、ハイテックのベストリザルトを記録している。

    キャリアの出発点は異なっていても、欧州のF2に適応しながらF1への道を探るという意味で、宮田莉朋とハータは似た課題に向き合っている。ハイテックにとっては、単なる若手育成型ではなく、経験値の高い2人が互いの知見を持ち寄るラインアップが、2026年シーズン序盤の強みになっている。

  • 宮田莉朋&ハータ 平均年齢でF1グリッドの半数を上回るハイテックF2

    宮田莉朋&ハータ 平均年齢でF1グリッドの半数を上回るハイテックF2

    2026年に向け、アメリカのトップ・シングルシーターであるインディカーからF2へと異例の転向を果たすのが、インディカー勝者のコルトン・ハータだ。7シーズンにわたるインディカー参戦経験を携え、彼は来季のF2開幕と同じ月に26歳を迎える。これは、F2ドライバーとしては明らかに高い年齢層に属する。

    だが、彼のチームメイトも同様だ。宮田莉朋もすでに26歳であり、2人が所属するハイテックは、F2の中でも際立って“成熟した”ラインアップを形成している。

    F1では、F2に参戦する若手よりも年下のドライバーが昇格するケース自体は珍しくない。しかし、2026年のハイテックの布陣はその中でも特異な例だ。宮田莉朋は2026年F1に参戦予定の10人、世界王者のランド・ノリスを含むドライバーより年長となる。コルトン・ハータもまた、すでにF1で戦う8人より年上だ。

    一方で、F1側に目を向けると、ハイテックのF2コンビより平均年齢が高いラインアップを組むチームも存在する。現役王者のマクラーレン、2025年のレースウィナーであるレッドブル・レーシングやメルセデスなど、5チームがそれに該当する。

    対照的に、レーシングブルズは両ドライバーともハイテックの2人より若く、ハースF1チームも平均年齢ではハイテックを下回る。F2経験者を擁しながらも、年齢面ではF1勢の方が“若い”構図が浮かび上がる。

    コルトン・ハータは2019年、18歳でCOTAを制しインディカー史上最年少勝者となった。シリーズ9勝、昨季のランキング2位という実績を持ちながら、FIAスーパーライセンス・ポイント不足によりF1参戦資格を得られなかったのは周知の事実だ。

    しかし、彼のF2転向が発表された後、FIAは2026年からインディカーに付与されるスーパーライセンス・ポイントを増加させると発表した。さらにハータは、2026年に新規参戦するキャデラックF1チームのテストドライバーも務め、2027年のレースシート獲得を目指す。なお、この新チームは来季F1グリッドで最年長のラインアップを組む見込みだ。

    F2の中にありながら、F1グリッドの半数より年長──ハイテックの2026年体制は、育成カテゴリーとトップカテゴリーの年齢構造が逆転しつつある現実を、象徴的に示している。

  • 宮田莉朋 2026年はハイテックTGRからFIA F2選手権に参戦

    宮田莉朋 2026年はハイテックTGRからFIA F2選手権に参戦

    宮田莉朋が2026年のFIA F2選手権にハイテックTGRから参戦することがチームによって発表された。宮田は来季、シリーズ3年目のシーズンを迎える。

    今季はスパ・フランコルシャンのフィーチャーレースで1回の表彰台を獲得し、ランキング16位(26ポイント)で終えている。また、これまでに2020年スーパーフォーミュラ・ライツ、2023年スーパーフォーミュラ、さらに2024年のF3では2回の表彰台を獲得するなど、日本および国際カテゴリーでタイトル獲得経験を持つ。

    宮田莉朋は「2026年のFIA F2シーズンにHitechへ加入できることを本当にワクワクしています。これまでのF2でのシーズンは自分の成長に欠かせないもので、マシンやタイヤ、サーキットを経験し、世界でも最も強力な若手ドライバーたちと戦う中で、自分のレースクラフトを磨くことができました」とコメント。

    「HitechはF2でも最も競争力が高くプロフェッショナルなチームのひとつで、前方で戦い、毎週末安定して結果を残すために完璧な環境だと確信しています。モリゾウさん、TOYOTA GAZOO Racing、そしてこれまで支えてくださった皆さんに感謝しています。自分の目標は成長を続け、表彰台や強いレース結果を達成し、このスポーツの最高峰へ向かって前進し続けることです」

    Hitechチーム代表 クライヴ・ハットンは「2026年に向けて宮田をチームに迎えられることをとても嬉しく思う。すでにF2でその実力を証明しており、日本でタイトルを獲得してきた背景は、我々の新しいラインアップにさらに厚みを加えるものだ」とコメント。

    「インディカーから加入するコルトン・ハータと、2シーズンのF2経験を積んできた宮田。この組み合わせは経験、適応力、そして大きなポテンシャルを兼ね備えている」

    「Hitechはここ2年のF2で非常に競争力のあるシーズンを送ってきた。2026年もその勢いを維持する決意であり、宮田とコルトンという、グリッドでも最もエキサイティングかつ実力あるドライバーラインアップを備えたと信じている」

  • 宮田莉朋が予選2番手&レース2は2位でF2初表彰台獲得

    宮田莉朋が予選2番手&レース2は2位でF2初表彰台獲得

    7月25日(金)から27日(日)にかけて、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでFIA-F2第9戦が開催された。TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)から参戦中の宮田莉朋は、予選で自己最高位となる2番グリッドを獲得。リバースグリッドのスプリントレース(レース1)では8位入賞を果たし、ポイントを獲得した。フィーチャーレース(レース2)では最前列からスタートし、自己最高位の2位でフィニッシュ。FIA-F2参戦2年目で初の表彰台に立った。

    スパ・フランコルシャン・サーキットで開催された第9戦で、ART Grand Prixに所属する宮田莉朋が初表彰台を獲得した。F1直下のカテゴリーであるFIA-F2に参戦している宮田莉朋は、今季よりARTグランプリに移籍。2年目のシーズンに挑んでいる。第7戦と第8戦の2連戦を終え、3週間のインターバルを経て臨んだのがこのスパ戦だ。1周7kmとシリーズ中最長を誇るスパは、数多くのドライバーに愛される伝統のコースで、宮田莉朋は昨年のフィーチャーレースで7位を記録しており、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズでも経験のある馴染み深いサーキットだ。

    【予選】
    25日(金)の午後3時、予定より5分遅れで予選が始まった。午前中のフリー走行で6番手につけた宮田莉朋は、最初のアタックで9番手を記録。ピットイン後、タイヤ交換を経て挑んだラストアタックで素晴らしい走りを見せ、自己最高位となる2番グリッドを獲得した。

    【スプリントレース】
    26日(土)は曇り空の下、気温21度、路面温度38度というコンディションで午後1時45分から18周のスプリントレースが行われた。予選トップ10がリバースされるため、宮田莉朋は9番手からスタート。好スタートを決めて1つ順位を上げたが、1コーナーとオー・ルージュでのクラッシュにより1周目からセーフティカーが導入された。

    4周目に再スタートが切られた後、序盤はペースが上がらず、ライバルに先行を許して10位に後退。それでも差を保ちながら後半のチャンスをうかがった。12周目には接触によってグラベル上にストップした車両が出たため、この日2度目のセーフティカーが登場。宮田莉朋を含む中団勢は一斉にソフトタイヤへ交換すべくピットに向かい、宮田莉朋は9位でコースに復帰した。

    14周目の再スタートでは、タイヤを交換したドライバーたちが未交換車両に対して激しく攻める展開となり、宮田莉朋も1台をオーバーテイクして8位へ浮上。だが17周目にケメルストレートで1台がストップし、3度目のセーフティカーが入ったことで、そのままセーフティカー先導下でチェッカー。宮田莉朋は8位でフィニッシュし、今季4度目の入賞を果たした。

    宮田莉朋 フォーミュラ2(FIA-F2)

    【フィーチャーレース】
    27日(日)は天候が一転して雨模様となった。直前のFIA-F3レースは悪天候で不成立となったが、FIA-F2のフィーチャーレースが始まる頃には雨が止み、午前10時、気温16度、路面温度20度のコンディションでレースがスタート。ケメルストレートなどでは水煙が上がる状況のなか、セーフティカー先導による3周のフォーメーションラップの後、ローリングスタートが切られた。

    2番手スタートの宮田莉朋は、1コーナーで後続に抜かれるも、ケメルストレートのエンドで抜き返し、再び2位に復帰。序盤は首位のマシンに離されたが、タイヤが温まった3周目以降に差を詰め、7周目にはテール・トゥ・ノーズの接近戦を展開した。

    8周目以降、中団勢がタイヤ交換のためにピットイン。宮田莉朋は12周目終了時にピットに入り、6位でコースへ復帰。その後、他の車両も続々とピットに入り、13周目には3位に浮上した。

    その13周目の最終シケインでは、ピット戦略で先行していたライバルを見事にオーバーテイクし、再び2位へとポジションを上げた。しかし、16周目のプーオン(ターン11)でスピンを喫して4位に後退。それでも諦めることなく表彰台を目指して追い上げた。

    18周目にはスピン車両が発生し、セーフティカーが導入。雨も強まる中で前車とのマージンがリセットされ、宮田莉朋は再スタートでの逆転を狙ったが、セーフティカー先導中に1台がエンジントラブルでストップし、レースは赤旗中断。順位確定時点で宮田莉朋は暫定4位だったが、レース後に1位と2位の車両にペナルティが科され、正式結果で2位に繰り上がった。これにより、宮田莉朋はFIA-F2参戦2年目で自身初の表彰台を獲得した。

    宮田莉朋

    宮田莉朋:
    予選から良い走りができ、レースペースも改善できた結果、なんとか表彰台に上がることができました。ペナルティの繰り上がりで2位と、自分のミスもありましたが、それ以前に、今回はトラブルも起きずセッションに臨むことができました。まだトップスピードに悩まされている部分はありますが コーナー中のパフォーマンスは悪くなかったと思います。また、ドライとウェットの両方で良いスピードを保てたかなと感じています。今週末にはハンガロリンクがあるので、しっかり気持ちを切り替えて臨みたいと思います。今回得た手応えを自信につなげて、次戦も頑張ります。応援ありがとうございました。

  • 宮田莉朋 モナコF2でスプリント10位 フィーチャーは多重クラッシュでリタイア

    宮田莉朋 モナコF2でスプリント10位 フィーチャーは多重クラッシュでリタイア

    2025年FIA-F2選手権の第5戦が、5月22日から25日にかけてモナコ公国のモンテカルロ市街地特設サーキットで開催された。TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)から参戦中の宮田莉朋は、スプリントレースで10位フィニッシュを果たしたものの、フィーチャーレースではスタート直後の多重クラッシュに巻き込まれ、リタイアを喫した。

    宮田は今季、ARTグランプリへ移籍してFIA-F2の2年目シーズンに挑んでいる。開幕のオーストラリア、そして中東ラウンド2戦では苦戦が続いたが、欧州ラウンド初戦となった前戦イモラのスプリントレースでは6位に入り、今季初ポイントを獲得していた。

    予選
    23日(金)午後3時10分から行われた予選は、快晴のコンディションの下、22台をA・Bの2グループに分けて実施された。各グループ11台が16分間のアタックを行い、速かったグループが奇数グリッドに配置される方式が採用された。

    宮田はBグループに出走。序盤に赤旗中断があったものの、その後のセッションでタイムを着実に更新し、6番手タイムをマーク。BグループがAグループよりも速かったため、宮田は両レースとも11番グリッドからのスタートとなった。

    スプリントレース
    24日(土)午後2時20分から、タイヤ交換義務のない30周のスプリントレースが行われた。11番手スタートの宮田は、オープニングラップで混乱に巻き込まれ13位に後退。しかし、接触によるリタイア車両の影響で12位に浮上すると、さらに接触でピットインしたマシンを交わして11位に上がった。

    終盤は前後の間隔が開いた中で安定した走行を見せ、11位でチェッカー。上位車両に科されたタイムペナルティにより、最終結果は10位となった。

    フィーチャーレース
    25日(日)午前9時40分から行われた42周のフィーチャーレースでは、義務のピットストップが設定された。11番手スタートの宮田は好スタートを決め、オープニングラップで8位に浮上。

    しかし、1コーナーでフロントローの2台が接触してクラッシュ。そこへ後続車が次々に突っ込む形となり、コース上は多重クラッシュに発展。8位を走っていた宮田も行き場を失って巻き込まれ、車両に大きな損傷はなかったものの、排除対象となってリタイアとなった。

    宮田莉朋 FIA フォーミュラ2選手権

    宮田莉朋のコメント
    F2モナコラウンドが終わりました。なかなかいい週末にすることができず、特にフィーチャーレースは良いスタートが切れて1コーナーまでに3ポジションほど順位をあげられたのですが、行き場を失い、レース1周することもできずに終わってしまいました。

    非常に残念な結果になってしまいましたが、翌週末にはバルセロナがあるので、ポジティブな要素をしっかり取り入れて、次のレースにつなげていきたいと思います。昨年悔しい思いをしたバルセロナですが、今年はしっかりテストしたサーキットでもあるので、チームと共にいいレースウィークになるように頑張っていきます。応援ありがとうございました。

  • FIA-F2第4戦イモラ 宮田莉朋がスプリント6位入賞で今季初ポイント

    FIA-F2第4戦イモラ 宮田莉朋がスプリント6位入賞で今季初ポイント

    2025年FIA-F2選手権の第4戦が5月16日から18日にかけて、イタリアのイモラ・サーキットで開催された。TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)所属で、同シリーズ2年目となる宮田莉朋(ARTグランプリ)は、予選10番手を獲得。スプリントレースではリバースグリッドの恩恵を受けてポールポジションからスタートし、6位でフィニッシュ。今季初のポイントを獲得した。一方、決勝となるフィーチャーレースでは不運なセーフティカー導入が影響し、16位に終わった。

    予選:赤旗終了で10番手 今季最上位グリッド獲得
    予選は16日(金)の午後4時3分から30分間で行われた。宮田はセッション前半から積極的にタイムを出し、一時は6番手、セッション中盤のピットイン時点では9番手につけた。しかし、残り6分でクラッシュによる赤旗が提示され、そのままセッションは再開されることなく終了。宮田は10番手で予選を終え、スプリントレースではリバースグリッドによりポールポジションを得た。

    スプリントレース:ポールスタートから6位入賞
    17日(土)午後3時15分より、気温21度、路面温度35度のドライコンディション下でスプリントレースが行われた。宮田はポールポジションからスタート。スタート直後こそ遅れはなかったが、2番手スタートの車両に1コーナーで並ばれ、2位に後退。その後もしばらくは2位を守ったが、10周を過ぎる頃から後続の追い上げに押されて徐々に順位を落とした。それでも粘りの走りを見せ、6位でゴール。待望の今季初ポイントを手にした。

    宮田莉朋 FIA フォーミュラ2選手権

    フィーチャーレース:戦略がSCで崩れ16位
    18日(日)のフィーチャーレースは、ピットストップ義務付きの35周レース。午前10時からスタートしたこのレースでは、気温20度、路面温度31度と比較的涼しい条件での戦いとなった。フォーメーションラップ中に1台がストップしたことで、宮田は実質9番手からのスタートとなった。

    上位勢がオプションタイヤ(スーパーソフト)を選択する中、宮田はプライムタイヤ(ソフト)を履いてのロングラン戦略を選択。スタートで7位まで浮上したものの、4~5周目には再び9位へとポジションを戻す展開に。しかし、6周終了時点でオプション勢が一斉にピットインしたことで宮田は3位まで浮上した。

    14周目、他車のコースオフによりセーフティカーが導入され、プライムタイヤ勢の戦略が崩される形となった。再スタート後、宮田は軽い接触でフロントウイングの翼端板を失いながらも粘り強く走行を継続。26周目にピットインし、最後尾まで下がったが、その後の他車のピットストップにより13位までポジションを戻した。

    しかし、オプションタイヤで早めにピットを済ませたことが裏目となり、終盤にはタイヤの摩耗が進行。最終的には16位でチェッカーフラッグを受けた。