宮田莉朋が、2026年FIA F2第11戦マドリードのスプリントレースで待望のF2初優勝を飾った。レース後の記者会見では、苦戦が続いたシーズンを振り返りながら「ようやく勝てた」と喜びを語った。
Hitech TGRから参戦する宮田莉朋は、好スタートから首位に立つと、その後もレースをコントロール。エマーソン・フィッティパルディ、ローレンス・ファン・フーペンを抑え、F2参戦3年目で初めてトップチェッカーを受けた。
今回の勝利は、日本人ドライバーにとって1204日ぶりとなるF2での優勝でもある。
「本当にうれしい。ようやく勝つことができた」
レース後の公式記者会見で、宮田莉朋はまず初優勝の率直な気持ちを語った。
「本当にうれしいです。今シーズンはずっと苦戦してきたので、ようやくレースに勝つことができました。ついに勝てたというのは、本当にいい気分です」
勝利への大きなポイントとなったのがスタートだった。宮田は発進直後から前を狙い、序盤でレースの主導権を握った。
「スタートではオーバーテイクするチャンスがあると思っていたので、ローンチにかなり集中していました。そこからはうまくレースをマネジメントすることができました」
夏休み中の分析が復調につながる
Hitechにとっても今回が久々のF2勝利となった。チームの前回勝利は2025年のバクーまでさかのぼる。
宮田莉朋は、2026年シーズンを迎える段階ではもっと高いパフォーマンスを期待していたものの、特に予選などのショートランで苦戦してきたと説明する。
「今年はもっといい結果を期待していましたが、シーズン中は苦戦していました。特にショートランのパフォーマンスが厳しかったです」
その状況を変えるきっかけとなったのが夏休みだった。
「夏休みの間にすべてを分析して、ようやく強いパフォーマンスを発揮できる状態で戻ってくることができました。それが今日勝てた理由だと思いますし、モンツァからは自分たち本来のレベルに戻ってきています」

日本人ドライバーが1204日ぶりにF2の頂点へ
宮田莉朋の勝利は、日本のモータースポーツにとっても大きな意味を持つものとなった。F2公式SNSはレース後、「JAPAN IS BACK ON TOP!」と投稿し、日本人ドライバーが1204日ぶりに表彰台の最上段へ戻ってきたことを紹介した。
宮田は2024年にF2へステップアップ。2023年にはスーパーフォーミュラとSUPER GTの国内最高峰2カテゴリーでダブルタイトルを獲得して欧州へ渡ったが、F2では思うような結果を残せない時期が続いていた。
それだけに、マドリードで手にした初勝利は大きな一歩となる。
夏休み中の分析を経て、モンツァから本来のパフォーマンスを取り戻してきたという宮田莉朋。苦しいシーズンを乗り越えてつかんだF2初優勝は、今後の巻き返しにつながる重要な勝利となった。
