レーシングブルズF1 独自フロントウイング機構にモントーヤ驚き「唯一のチーム」

レーシングブルズF1 独自フロントウイング機構にモントーヤ驚き「唯一のチーム」

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レーシングブルズが2026年F1イタリアGPで投入したVCARB 03のフロントウイングに、元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤが強い関心を示した。注目したのは、ストレートモードを作動させるための機構だ。

モントーヤによれば、ライバル勢がノーズ周辺に作動機構を配置するのに対し、レーシングブルズはフロントウイングの左右それぞれにアクチュエーターを配置。グリッドで唯一となる独自のアプローチを採用していたという。

モントーヤが発見したレーシングブルズ独自の機構
この特徴が確認されたのは、モンツァで行われたイタリアGP金曜日のFP2だった。当時F1TVで解説を務めていたモントーヤは、ピットレーンでレーシングブルズのVCARB 03を間近で観察し、フロントウイングの構造に目を留めた。

「レーシングブルズのところにいるんだけど、とても興味深いものがある。彼らのフロントウイングのストレートモードには、実際に2つのアクチュエーターが使われている」

モントーヤはそう説明し、他チームとの違いを指摘した。

「みんなノーズ側に配置しているけど、彼らはフロントウイングの両側にそれぞれアクチュエーターを付けてここへ持ち込んだ。これは完全に違う。これをやっているのは彼らだけだ。だから、とても興味深いと思った」

2026年のF1では従来のDRSに代わり、可動式のフロントウイングとリアウイングを使用するアクティブエアロが導入された。直線では「ストレートモード」に切り替えて空気抵抗を減らし、コーナーでは「コーナーモード」によって必要なダウンフォースを確保する。

レーシングブルズは、そのフロントウイングを動かす方式でライバルとは異なる設計思想を採用していたことになる。

モンツァ仕様のVCARB 03に複数のアップデート
レーシングブルズは高速特性を持つモンツァに合わせ、VCARB 03に複数の変更を加えていた。

リアウイングにはストレートモード時のフラップ可動量を増やす新しいアセンブリーが導入され、直線でより効率的にドラッグを削減することを狙った。また、エキゾーストのテールパイプも位置と形状が変更され、マシン中央付近の気流を整えることでフロアとリアウイングの効率向上を図っていた。

こうしたモンツァ向けのパッケージとともに、モントーヤが注目した左右2基のフロントウイング作動機構もVCARB 03の特徴として浮かび上がった。

角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

角田裕毅もストレートモードへの適応に苦戦
この週末、レーシングブルズにはリアム・ローソンに代わって角田裕毅が出場していた。ローソンが左手首を負傷したアイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングから参戦したためで、角田にとってはザントフォールトに続くVCARB 03での2戦目だった。

金曜日のFP2ではアービッド・リンドブラッドが1分23秒349で7番手、角田裕毅は1分23秒455で10番手。角田はリンドブラッドからわずか0.106秒差まで迫り、2台そろってトップ10に入った。

ただし、2026年型マシンへの経験が限られていた角田にとって、アクティブエアロそのものへの対応も課題のひとつだった。

「楽しかったです。FP1は自分としてはもう少しまとまりがなかったと思います。昨年より検知ポイントや作動ポイントが多くて、ターン11の前ではSLM(ストレートラインモード)を作動させるのを何度も忘れてしまいました」

「昨年とはいろいろ変わっていて、同じではありません。いくつか難しいところはありましたけど、最終的にはかなりうまくいきました。整理しなければならない部分はいくつかありますが、かなり満足しています」

角田はさらに、ブーストをどこで使用するかも重要になると説明し、エネルギーデプロイメントについても金曜日の走行を通じて違いを学んだと語っていた。

独自設計で存在感を示したレーシングブルズ
レーシングブルズのVCARB 03はイタリアGPで競争力を示し、決勝ではリンドブラッドが8位、角田裕毅が10位に入り、2台そろってポイントを獲得した。

チーム代表のアラン・パーメインもレース後、角田がVCARB 03でわずか2戦目ながらポイントを獲得したことを評価。レーシングブルズはホームレースとなったモンツァでダブル入賞を果たした。

モントーヤが発見した左右2基のアクチュエーターがVCARB 03の速さにどの程度寄与しているかを単独で判断することはできない。それでも、2026年F1の新たな開発領域となったアクティブエアロで、レーシングブルズが他チームとは異なる独自の解決策を追求していることを示す興味深いディテールとなった。