ミック・シューマッハ 2027年インディカーでMSR移籍決定 66号車をドライブ

ミック・シューマッハ 2027年インディカーでMSR移籍決定 66号車をドライブ

ミック・シューマッハが、2027年のNTTインディカー・シリーズでメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)に移籍することが正式に決定した。MSRは9月4日、シューマッハが66号車のホンダをドライブすると発表した。

元F1ドライバーのミック・シューマッハは、2026年にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからインディカーにフル参戦。北米のオープンホイールレース、そして自身にとって初めてとなるオーバルで急速な適応を見せており、そのパフォーマンスがMSRから高く評価された。

ミック・シューマッハがMSRの66号車へ
2027年、ミック・シューマッハはMSRの66号車を担当する。一方、チーム残留がすでに決まっているマーカス・アームストロングは、現在の66号車から60号車へと移り、シューマッハとコンビを組む。アームストロングは複数年契約を締結しており、MSRで3シーズン目を迎える。

シューマッハは新天地への移籍について喜びを語った。

「メイヤー・シャンク・レーシングのみんなと仕事ができることを本当に楽しみにしているし、これほど野心的なチームに加入できることにすごくワクワクしている」

「MSRと一緒に仕事を始めるのは特別な旅になると思う。チームからさらにどんなことを学べるのか楽しみにしている。彼らは素晴らしい成功を収めてきたし、もちろんインディ500で優勝したチームに加入できるのは最高だ」

「チームのみんなと会って、MSRのパートナーのみなさんと仕事を始めるのも楽しみだ。2027年に向けて一緒に取り組み始め、どうすれば素晴らしいパートナーシップを築けるのかを考えていくことが本当に楽しみだ」

インディカー参戦1年目からオーバルで速さ
2026年にインディカーへ転向したミック・シューマッハは、経験のなかったオーバルでも印象的なスピードを披露した。

フェニックス・レースウェイでは予選4番手を獲得し、ミルウォーキーのレース2でも4番グリッドを確保。ナッシュビル・スーパースピードウェイではシーズン自己最高となる8位でフィニッシュした。

さらに5月にはインディ500に初出場。インディアナポリス・モーター・スピードウェイで200周を走り切って18位で完走し、インディ500のルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出された。

F1やWECでロードコースを中心にキャリアを積んできたシューマッハにとって、オーバルへの対応はインディカー転向における大きな課題だった。しかし、ルーキーシーズンから予選で上位に食い込む速さを示したことが、MSR移籍につながる大きな要素となった。

MSR共同オーナー「彼には大きな可能性がある」
MSR共同オーナーのマイク・シャンクは、ミック・シューマッハがインディカー参戦初年度に見せた成長を高く評価している。

「来年、ミックとENVEを迎えられることを非常にうれしく思っている。彼はインディカーでの最初のシーズンに我々へ強い印象を与えた」

「このシリーズに入ってくるのは簡単なことではないし、競争は信じられないほど接近している。しかし、彼が成し遂げてきたこと、そしてシーズンを通して見せてきた進歩を見ると、彼には大きな可能性があると考えている」

特にシャンクが注目しているのがオーバルでのパフォーマンスだ。

「彼はオーバルでも素晴らしいペースを示している。オーバル経験のないドライバーがインディカーに参戦するうえで、これは非常に大きなハードルだ」

「彼は素早く適応した。さらに1年間の経験を積み、我々のグループが彼を支えることで、どんなことができるのかを見るのが楽しみだ」

ミック・シューマッハ インディカー・シリーズ

F1からWECを経てインディカーへ
7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子であるミック・シューマッハは、2018年にFIA F3ヨーロッパ選手権、2020年にはFIA F2選手権のタイトルを獲得した。

その後、2021年にハースからF1デビュー。2021年と2022年の2シーズンで計43回のF1グランプリに出場した。

F1のレギュラーシートを失った後はスポーツカーレースにも活動の場を広げ、FIA世界耐久選手権(WEC)の最高峰ハイパーカークラスに参戦。ル・マン24時間レースへの出場やWECでの表彰台を経験した後、2026年からインディカーへと舞台を移した。

2027年はアームストロングとのコンビ
今回の発表によって、MSRの2027年ドライバーラインナップはミック・シューマッハとマーカス・アームストロングで確定した。

また、シューマッハの加入と同時に、ユタ州を拠点とするENVE CompositesがMSRのパートナーに加わることも発表された。同社は高性能カーボンファイバー製自転車やホイール、コンポーネントを手掛け、近年はUSF2000やINDY NXTを通じてモータースポーツにも進出している。

MSRは2026年のインディ500でフェリックス・ローゼンクヴィストとともに優勝しており、シューマッハがコメントで触れた「インディ500優勝チーム」でもある。

2027年のインディカーは3月7日のセントピーターズバーグで開幕する予定で、ミック・シューマッハはMSRの66号車、アームストロングは60号車を駆り、新たなコンビとしてシーズンをスタートさせる。