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  • ミック・シューマッハ 2027年インディカーでMSR移籍決定 66号車をドライブ

    ミック・シューマッハ 2027年インディカーでMSR移籍決定 66号車をドライブ

    ミック・シューマッハが、2027年のNTTインディカー・シリーズでメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)に移籍することが正式に決定した。MSRは9月4日、シューマッハが66号車のホンダをドライブすると発表した。

    元F1ドライバーのミック・シューマッハは、2026年にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからインディカーにフル参戦。北米のオープンホイールレース、そして自身にとって初めてとなるオーバルで急速な適応を見せており、そのパフォーマンスがMSRから高く評価された。

    ミック・シューマッハがMSRの66号車へ
    2027年、ミック・シューマッハはMSRの66号車を担当する。一方、チーム残留がすでに決まっているマーカス・アームストロングは、現在の66号車から60号車へと移り、シューマッハとコンビを組む。アームストロングは複数年契約を締結しており、MSRで3シーズン目を迎える。

    シューマッハは新天地への移籍について喜びを語った。

    「メイヤー・シャンク・レーシングのみんなと仕事ができることを本当に楽しみにしているし、これほど野心的なチームに加入できることにすごくワクワクしている」

    「MSRと一緒に仕事を始めるのは特別な旅になると思う。チームからさらにどんなことを学べるのか楽しみにしている。彼らは素晴らしい成功を収めてきたし、もちろんインディ500で優勝したチームに加入できるのは最高だ」

    「チームのみんなと会って、MSRのパートナーのみなさんと仕事を始めるのも楽しみだ。2027年に向けて一緒に取り組み始め、どうすれば素晴らしいパートナーシップを築けるのかを考えていくことが本当に楽しみだ」

    インディカー参戦1年目からオーバルで速さ
    2026年にインディカーへ転向したミック・シューマッハは、経験のなかったオーバルでも印象的なスピードを披露した。

    フェニックス・レースウェイでは予選4番手を獲得し、ミルウォーキーのレース2でも4番グリッドを確保。ナッシュビル・スーパースピードウェイではシーズン自己最高となる8位でフィニッシュした。

    さらに5月にはインディ500に初出場。インディアナポリス・モーター・スピードウェイで200周を走り切って18位で完走し、インディ500のルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出された。

    F1やWECでロードコースを中心にキャリアを積んできたシューマッハにとって、オーバルへの対応はインディカー転向における大きな課題だった。しかし、ルーキーシーズンから予選で上位に食い込む速さを示したことが、MSR移籍につながる大きな要素となった。

    MSR共同オーナー「彼には大きな可能性がある」
    MSR共同オーナーのマイク・シャンクは、ミック・シューマッハがインディカー参戦初年度に見せた成長を高く評価している。

    「来年、ミックとENVEを迎えられることを非常にうれしく思っている。彼はインディカーでの最初のシーズンに我々へ強い印象を与えた」

    「このシリーズに入ってくるのは簡単なことではないし、競争は信じられないほど接近している。しかし、彼が成し遂げてきたこと、そしてシーズンを通して見せてきた進歩を見ると、彼には大きな可能性があると考えている」

    特にシャンクが注目しているのがオーバルでのパフォーマンスだ。

    「彼はオーバルでも素晴らしいペースを示している。オーバル経験のないドライバーがインディカーに参戦するうえで、これは非常に大きなハードルだ」

    「彼は素早く適応した。さらに1年間の経験を積み、我々のグループが彼を支えることで、どんなことができるのかを見るのが楽しみだ」

    ミック・シューマッハ インディカー・シリーズ

    F1からWECを経てインディカーへ
    7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子であるミック・シューマッハは、2018年にFIA F3ヨーロッパ選手権、2020年にはFIA F2選手権のタイトルを獲得した。

    その後、2021年にハースからF1デビュー。2021年と2022年の2シーズンで計43回のF1グランプリに出場した。

    F1のレギュラーシートを失った後はスポーツカーレースにも活動の場を広げ、FIA世界耐久選手権(WEC)の最高峰ハイパーカークラスに参戦。ル・マン24時間レースへの出場やWECでの表彰台を経験した後、2026年からインディカーへと舞台を移した。

    2027年はアームストロングとのコンビ
    今回の発表によって、MSRの2027年ドライバーラインナップはミック・シューマッハとマーカス・アームストロングで確定した。

    また、シューマッハの加入と同時に、ユタ州を拠点とするENVE CompositesがMSRのパートナーに加わることも発表された。同社は高性能カーボンファイバー製自転車やホイール、コンポーネントを手掛け、近年はUSF2000やINDY NXTを通じてモータースポーツにも進出している。

    MSRは2026年のインディ500でフェリックス・ローゼンクヴィストとともに優勝しており、シューマッハがコメントで触れた「インディ500優勝チーム」でもある。

    2027年のインディカーは3月7日のセントピーターズバーグで開幕する予定で、ミック・シューマッハはMSRの66号車、アームストロングは60号車を駆り、新たなコンビとしてシーズンをスタートさせる。

  • ミック・シューマッハ F1復帰を断念「2027年もインディカーに残りたい」

    ミック・シューマッハ F1復帰を断念「2027年もインディカーに残りたい」

    ミック・シューマッハは、これまで目標としてきたF1復帰よりも、インディカーでのキャリア継続を優先する考えを明らかにした。2026年から参戦するアメリカ最高峰シリーズへの適応に手応えを感じており、2027年も残留する意向を示している。

    一方で、現在所属するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングでのシートは流動的な状況にあり、すでに来季に向けた話し合いも始まっているという。

    ミック・シューマッハ「インディカーに残るつもり」
    数年間にわたりF1復帰を目指してきたミック・シューマッハだが、その考えは大きく変化したようだ。

    今季からインディカーに参戦するシューマッハは、当初こそF1復帰への可能性を残す意味合いもあったが、現在ではアメリカでのキャリア継続を第一に考えている。

    ナッシュビルで今季初のトップ10フィニッシュを記録したシューマッハは、コナー・デイリーのポッドキャスト『SpeedStreet』で将来について次のように語った。

    「本当にこのマシンが好きだし、僕はここに残るつもりだ」

    来季の所属先はまだ決まっていないものの、すでに交渉が始まっていることも認めている。

    「まったく話し合いをしていないと言えば嘘になる。あらゆる選択肢を探り、どんな形がうまく機能するのかを見極めることが重要なんだ」

    また、7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子は、チーム選びの重要性についても強調した。

    「重要なのはマシンだけではない。チームやそこにいる人たちも大切だ。勝利はチーム全員でつかむものだからね」

    レイホール残留は不透明 メイヤー・シャンク移籍説も
    シューマッハの将来が注目される背景には、現在所属するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの状況がある。

    チームは最近、3台目のエントリーを売却しており、2027年もシューマッハのシートを維持できるかは不透明となっている。

    その一方で、2027年に向けてメイヤー・シャンク・レーシングへ移籍する可能性も噂されている。

    オーバルへの適応にも手応え
    シューマッハはインディカーならではのオーバルコースにも挑戦しており、独特の身体的負荷についても明かした。

    「オーバルレースのあとにマシンを降りると、ずっと反時計回りに走り続けているから目まいがするんだ。これまで一度も経験したことがなかった」

    それでも、走りそのものについては自信を深めている。

    「オーバルの方が僕のドライビングスタイルには少し合っていると思う。オーバルでは非常に正確で、繊細な操作が求められるからね」

    インディカー参戦1年目のシューマッハは、F1復帰への未練よりもアメリカでの新たなキャリア構築へと軸足を移し始めている。来季の所属チームは未定ながら、2027年もインディカーで戦い続ける意思は明確になった。

  • ミック・シューマッハ 2027年もインディカー継続へ「残留の可能性は高い」

    ミック・シューマッハ 2027年もインディカー継続へ「残留の可能性は高い」

    ミック・シューマッハが、2027年もインディカー・シリーズで戦う可能性は「非常に高い」と語り、来季の去就について前向きな見通しを示した。

    レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)でインディカー初年度を戦うシューマッハは、ナッシュビル戦で自身12戦目にして初のトップ10フィニッシュとなる8位を獲得。シーズン最高成績を収めたことで、2027年のシート確保へ向けた追い風となりそうだ。

    ナッシュビルで初トップ10 来季続投にも自信
    シューマッハを巡っては、スポンサー支援により2027年もインディカー参戦を継続できるとの報道が浮上している。一方で、RLLが保有する3台目のチャーターをドレイヤー&ラインボールド・レーシングへ売却する可能性も報じられており、チーム残留は不透明な状況だ。

    現在のRLLはグラハム・レイホール、ルイス・フォスター、ミック・シューマッハの3人体制。レイホールはチームの中心的存在であり、フォスターも複数年契約を結んでいるため、シューマッハの去就が注目されている。

    しかし、ナッシュビルでの好結果について問われたシューマッハは、自信をのぞかせた。

    「今年を通して速さはずっと示せていたと思う」

    「僕たちがどんな力を持っているかはみんな分かっているし、この結果で、それを継続して実現できることを証明できたと思う」

    「来年もここで走っている可能性はかなり高いと思っている」

    「トップ10の速さは最初からあった」
    シューマッハは16番手からスタートし、レースでは一時6番手まで浮上。終盤は堅実な走りで8位を守り切った。

    本人は今回の結果を「驚きではない」と語る。

    「トップ10で走れるだけのペースは最初からあった」

    「それを実際に結果として示せたのは大きな成果だけど、僕自身はずっと可能だと信じていた」

    「突然速くなったわけでも、運が良かったわけでもない」

    「本当に堅実なレースができた。これくらいの結果は僕たちなら期待できるし、もっと上も狙えたと思う」

    「ハイラインを使う場面では少し慎重になった。多くのドライバーが外側でタイヤカスに乗って膨らんでいるのを見ていたし、僕自身も同じような場面があった」

    「だから完走して、取るべきポイントを確実に持ち帰ることを優先した」

    「堅実な結果だけど、まだもっと上を狙えたと思っている」

    ミック・シューマッハ インディカー

    元インディ500王者も称賛「ベテランのようなレースだった」
    今季からRLLでドライバーコーチを務める元インディ500ウイナーのライアン・ブリスコーも、シューマッハの走りを高く評価した。

    「本当に素晴らしいレースだった。今日は誰にとっても難しいコンディションで、路面は非常に滑りやすく、タイヤカスの影響も大きかった」

    「私はタイヤカスの状況や、どのラインが走りやすいかについて少し助言しただけだ」

    「チーム全員が今週末は素晴らしい仕事をした」

    「ミックは週末を通して非常に自信を持っていたし、予選も良かった。そして今日は本当にベテランのようなレース運びだった」

    「ピットストップも完璧だった。この結果は彼にとって本当に必要だった。厳しいシーズンが続き、いくつかチャンスも逃してきたからね」

    「ポイント面でも自信の面でも大きな意味がある。本当に彼とチーム全員を誇りに思う」

    ナッシュビルはシューマッハにとってインディカーで4回目のオーバルレースだった。これまでフェニックス18位、インディアナポリス18位、ゲートウェイ16位と苦戦が続いていたが、今回の8位入賞で着実な成長を印象づけた。ランキングでも最下位を脱出し、残るミルウォーキー2連戦へ弾みをつける結果となった。

  • 佐藤琢磨がミック・シューマッハを称賛「前方争いできる力がある」

    佐藤琢磨がミック・シューマッハを称賛「前方争いできる力がある」

    ミック・シューマッハのインディカー挑戦を支えているのが、インディ500を2度制した佐藤琢磨だ。F1からアメリカン・オープンホイールへ転向した経験を持つ佐藤琢磨は、インディ500の特殊性について語りながら、ルーキーイヤーを戦うミック・シューマッハへの評価と期待を明かした。

    2026年のインディアナポリス500を前に行われたメディア対応で、佐藤琢磨は「レースを愛するドライバーなら誰でもインディ500を好きになる」と語りつつも、その難しさは実際に経験しなければ理解できないと強調した。

    F1とはまったく異なる500マイルの戦い
    F1で育ったドライバーにとって、インディ500はまったく別の競技だと佐藤琢磨は説明する。

    「アドバイスなんてないですよ」と笑いながら切り出した佐藤琢磨は、かつて挑戦したフェルナンド・アロンソを例に挙げながら、インディ500の魅力について語った。

    「フェルナンドのように興味を持っている人なら、きっと好きになることは保証できます。違うタイプのレースですが、レースを愛する人なら間違いなく楽しめます」

    しかし、その後の説明ではインディ500の難しさが次々と明かされた。

    「初めてインディ500を走るドライバーは理解できません。本当に理解できないんです」

    「これは500マイルのレースです。7回か8回のピットストップがありますし、そんな経験はこれまでの人生でないでしょう。しかも午後1時にスタートして午後3時に終わることもあれば、午後3時スタートで5時や6時に終わることもある。コンディションは常に変化しています」

    「最初のスティントと最後のスティントではクルマの感触もまったく違います。徐々にクルマを作り上げていかなければなりません。アグレッシブに攻めるためにはクルマを深く理解する必要がありますが、ルーキーイヤーではそれに時間がかかります」

    8回目の挑戦でつかんだ勝利の意味
    佐藤琢磨自身の歩みも、その考えを裏付けている。

    インディ500初挑戦からの成績は20位、33位、17位、13位、13位、19位、26位。そして2017年、8回目の挑戦で初優勝を成し遂げた。

    佐藤琢磨によれば、500マイルのレース全体をマネジメントできる感覚を得たのは長年の経験を積んだ後だったという。

    現在では各スティントで何をすべきか、どの位置にいるべきかを正確に理解しているが、それは経験によってしか身につかない能力だと考えている。

    ミック・シューマッハを高評価「極めて良い仕事をしている」
    2026年、佐藤琢磨とミック・シューマッハはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングでチームメイトとなった。

    ホンダ製パワーユニットを使用する同チームで、佐藤琢磨はシューマッハを積極的にサポートしている。

    「僕は毎日ミックと話しています。15分前にもクルマについてデブリーフをしました。情報を共有して、できる限り彼をサポートしています」

    「でも先ほど言ったように、ルーキーイヤーではすべてを理解するのは本当に難しい。経験していなければ説明するのも難しいんです」

    それでも佐藤琢磨は、元ハースF1チームのドライバーであるシューマッハの適応力を高く評価した。

    「ミックは極めて良い仕事をしています。非常によく対応できています」

    「ここまで大きなミスはほとんどなく、それがレースでの自信につながっています。レースを重ねる中でさらに多くを学び、前方争いに加わっていけることを期待しています」

    ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得が示した将来性
    実際にシューマッハは2026年インディ500でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

    決勝では18位でフィニッシュしたものの、内容は順位以上に印象的だった。終盤にはトップ5圏内を走行し、残り4周となる196周目には上位争いに加わっていた。

    しかしターン1でコースを膨らみ、外側のウォールに軽く接触。このアクシデントが最終コーションを引き起こし、フェリックス・ローゼンクビスト、マーカス・エリクソン、デビッド・マルーカスによる1周勝負の決着へとつながった。

    それでもシューマッハはリードラップを維持したまま完走を果たしている。

    佐藤琢磨が繰り返し強調した「経験」の重要性を考えれば、ルーキーイヤーでこれだけの走りを見せたミック・シューマッハの将来は明るいと言える。トップ5争いを演じた2026年の経験は、今後インディ500制覇を目指すうえで大きな財産になるはずだ。

  • ミック・シューマッハ インディ500ルーキー賞獲得「信じられない体験だった」

    ミック・シューマッハ インディ500ルーキー賞獲得「信じられない体験だった」

    ミック・シューマッハが、2026年のインディ500で強烈な存在感を残した。

    ラハル・レターマン・ラニガン・レーシングから参戦したミック・シューマッハは、初挑戦となったインディアナポリス500マイルレースを18位で完走。27番グリッドから着実に順位を上げ、インディ500ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

    元ハースF1ドライバーにとって、今回のインディ500は単なる新カテゴリー挑戦ではなかった。200周に及ぶ世界最大級のレースイベントを通じて、オーバル特有の緊張感と混乱、そして巨大イベントならではの熱狂を体感した週末となった。

    “世界最大のレースショー”を実感
    ミック・シューマッハは、レース後にインディ500独特のスケール感について語った。

    「これが“世界最大のレースショー”だと言われる理由がよく分かった」とミック・シューマッハはRACERに語った。

    「本当にクレイジーだったし、このイベントの一部になれたことが信じられない。完全に圧倒されたよ」

    シューマッハはインディアナポリス・モーター・スピードウェイでのレース経験がない状態で参戦。それでも序盤の混乱をうまく切り抜け、ピットサイクル中には一時5番手まで浮上した。

    終盤にはウォールに接触する場面もあったが、そのまま走り切り、佐藤琢磨に次ぐチーム2番手で完走した。

    「イエローのタイミングが少し不運だった。あれがなければもっと前で戦えていたと思う」

    「トップ10は十分可能だったと思う。クリーンなレースをしたかったし、それはできた。ただ最後にウォールに当たったけどね……でもインディ500を完走してウォールにも当たったって言える人はそう多くないでしょ?」

    勝者ロゼンクヴィストへのオーバーテイクも話題に
    レース中のハイライトのひとつとなったのが、ミック・シューマッハがフェリックス・ローゼンクヴィストをオーバーテイクした場面だった。

    結果的にこれは周回遅れを取り戻すための動きだったが、後に大きな話題となった。

    「僕はあの場面が大好きだった。周回遅れを取り戻すためだったとしてもね。でも、使えるチャンスは使わないと」

    この積極的な走りは、インディカー経験の浅さを感じさせないものだった。特に300km/h超で続くオーバル戦で躊躇なく仕掛けた姿勢は、現地メディアからも高く評価された。

    “F1ドライバーの息子”では終わらなかった意味
    今回のインディ500は、単なる“ミハエル・シューマッハの息子”という文脈を超える意味を持ったレースでもあった。

    F1では苦戦が続き、シート喪失後にはキャリア停滞も指摘されていたミック・シューマッハだが、インディカー転向後は着実に評価を高めている。

    特に今回のインディ500では、クラッシュ多発のサバイバル戦を完走しただけでなく、冷静なレース運びと積極性の両方を示した。

    レース前には33台のマシン上空をブラックホーク・ヘリコプターが低空飛行する演出にも衝撃を受けたという。

    「本当に低かった。マシンの中でも振動を感じたくらいだった。あれはかなり印象的だったよ」

    巨大イベントの熱狂と、初挑戦ならではの緊張感。その両方を味わったミック・シューマッハにとって、2026年のインディ500はキャリアの転機になった可能性がある。

  • ミック・シューマッハ 初インディ500で直面「前にいる台数で挙動が変わる」

    ミック・シューマッハ 初インディ500で直面「前にいる台数で挙動が変わる」

    ミック・シューマッハが、今週末に迎えるインディ500デビューを前に、オーバルレース特有の難しさを語った。

    レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから参戦するシューマッハは、インディ500の予選を通過し、決勝では27番グリッドからスタートする。ルーキー勢では最上位となり、経験豊富なチームメイトのグラハム・レイホールより前の位置を確保した。

    スムーズな操作がタイヤ管理の鍵
    シューマッハにとって、日曜の決勝はオーバルでのレースとしては2度目となる。ただし、インディ500はその規模と形式、そして集団走行の密度において、まったく別の挑戦となる。

    オーバルでのドライビングの特徴について問われたシューマッハは、ヨーロッパで培ったタイヤ管理の経験が役立っていると説明した。

    「一番直感的だったのは、できるだけスムーズに走ることだった。ヨーロッパから来ると、タイヤをかなり特定のやり方で管理しなければならない」

    「その意味では、ここでもすごく役に立っていると感じている。スロットル操作をスムーズにすることが重要で、基本的にすべての入力を滑らかにしなければならない。そうした状況で、それがかなり自分の助けになっていると感じている」

    ミック・シューマッハ インディ500

    集団走行で変わるマシンの感触
    一方で、シューマッハが特に難しさを感じているのは、時速220マイルを超えるスピード域で他車の後方を走る際の空気の乱れだ。

    「乱れた空気はかなり厳しい。ギャップを管理して、その瞬間、その正しいタイミングでマシンの感触を良い状態に保ち、うまくタイミングを合わせてランを作るのは難しい」

    「集団の後方にいると、当然かなり難しくなる。10番手から15番手あたりの深い位置にいると、みんなが互いに引っ張り合うような形になる」

    「でも、前の方にいて、たとえば先頭の2台、あるいは最初の4台くらいに入っていると、また少し違ってくる」

    「前に多くのマシンがいる場合と、少ない場合とでは、マシンの挙動の違いを本当に感じる」

    27番手スタートで迎える“洗礼”
    シューマッハはメディアセッションで落ち着いた様子を見せていたが、初めてのインディ500は後方から順位を上げていくレースになる。

    ルーキー最上位で予選を終えたことは大きな成果だが、決勝では集団の中で乱れた空気を受けながら、タイヤ、車間、タイミングを同時に管理しなければならない。

    インディ500デビュー戦は、シューマッハにとってブリックヤードでの厳しい洗礼となる。

  • ミック・シューマッハ F1復帰に未練認める「チャンスがあれば断らない」

    ミック・シューマッハ F1復帰に未練認める「チャンスがあれば断らない」

    ミック・シューマッハは、インディカーへの新たな挑戦を始めながらも、依然としてF1復帰への思いを捨てていないことを明かした。

    ミハエル・シューマッハの息子であるミック・シューマッハは、ハースF1チームでの2年間を経てF1のシートを失い、その後はメルセデスのリザーブドライバー、WECのアルピーヌ、そして2026年からはインディカーへと活動の場を移している。だが本人は、再びF1への道が開かれる可能性を否定していない。

    ミック・シューマッハ「F1に戻る機会があれば断らない」
    ミック・シューマッハはドイツ『ntv』の取材に対し、今でもF1時代を振り返ることがあると認めた。

    「F1時代を時々振り返って、あの場所で走るというのがどういうものだったかを思い出さないと言ったら嘘になる」

    「もちろん、今は違う時間を過ごしている」

    「もし再びチャンスが訪れるなら、もちろん断ることはない。それは間違いなくそうだ」

    シューマッハは2021年から2022年までハースF1チームに所属したが、それはチームがグリッド最後尾に沈んでいた時期でもあった。

    さらに、2022年最終戦アブダビGPを前に翌年の契約終了が決まり、他チームのレースシートを探す十分な時間を得られないまま、メルセデスのリザーブドライバーに就任した。

    その後も複数のチームとの関係が噂されたものの実現には至らず、シューマッハは活動の場をWEC、そしてインディカーへと広げていった。

    インディカーで始まった新章
    現在のミック・シューマッハは、ラハル・レターマン・ラニガン・レーシングからインディカーに参戦している。

    すでにインディ500のルーキーテストを通過しており、5月24日に開催される伝統のインディアナポリス500に向けて準備を進めている。

    シューマッハは、新天地での環境の違いについても語った。

    「インディカーは、これまで自分が経験してきたモータースポーツとはもちろん大きく違う」

    「こちらでは人々の働き方もまったく違う。慣れていかなければならない新しい環境だ」

    「すごく楽しい。何より、自分自身のマシンでまたレースができることが一番楽しい」

    「もちろん、まだすべてが新しい。今も適応している途中だ」

    開幕から5戦を終えた時点で、シューマッハの最高成績はロングビーチでの17位となっている。

    F1への未練と現実が交錯するキャリア
    ミック・シューマッハの発言から見えてくるのは、「F1を完全に諦めたわけではない」という率直な本音だ。

    2026年のF1グリッドでは若手ドライバーの起用が加速しており、新規参戦メーカーやチーム拡大の流れもある。一方で、経験を持つドライバーの価値が再評価される場面も少なくない。

    そうした中でシューマッハは、インディカーという新たな挑戦を受け入れながらも、F1への扉が再び開く可能性を静かに待っている状況だ。

    インディ500という世界最大級のレースを控える今、その新章がキャリア再生の転機になるのかにも注目が集まる。

  • ミック・シューマッハ 2026年F1規則に見解「F1は進化し続ける」

    ミック・シューマッハ 2026年F1規則に見解「F1は進化し続ける」

    ミック・シューマッハは、2026年F1レギュレーションを巡る議論に対し、長期的な進化の視点から冷静な見解を示した。電動依存の増加やエネルギー管理の複雑化が議論を呼ぶなかでも、F1は問題を乗り越えながら発展してきたカテゴリーだと強調している。

    現在の規則は安全性やレースの質を巡って賛否が分かれており、ステファノ・ドメニカリも見直しに前向きな姿勢を見せている。しかしシューマッハは、こうした変化そのものがF1の本質だと捉えている。

    F1は常に進化を続けるカテゴリー
    ミック・シューマッハはインタビューの中で、F1という競技の本質について次のように語った。

    「F1の問題というのは、常に開発が続いていくものだということだ。だから直面しているどんな問題に対しても、常に懸命に取り組み、改善していく。時間がかかることもあれば、そうでないこともある」

    「時には一夜にして解決することもある。だから今抱えている問題が何であれ、解決策は見つかると思う。F1はこれまでも、そしてこれからも長い間、モータースポーツの頂点であり続けるはずだ。その理由は、自分たちを進化させ続け、常にカテゴリーの在り方に挑戦しているからだ」

    過去の課題克服が示す適応力
    さらにシューマッハは、2022年に発生したポーポシング問題を例に挙げ、F1の適応力の高さを強調した。

    「2022年を振り返れば、マシンは激しいポーポシングに苦しんでいた。でもシーズン終盤には解決策を見つけたし、その後の2〜3年でそれをさらに進化させ、最速のクルマのひとつに変えていった」

    「だから今あるものを改善し、再び楽しめる状態に戻す方法は必ず見つかると確信している」

  • ミック・シューマッハ インディカー初戦は1周目接触で無念のリタイア

    ミック・シューマッハ インディカー初戦は1周目接触で無念のリタイア

    ミック・シューマッハ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、インディカー初参戦となった2026年シーズン開幕戦セントピーターズバーグで、オープニングラップの接触事故により早々にリタイアを喫した。

    新たなキャリアの一歩として挑んだデビュー戦は、わずか数コーナーで幕を閉じる厳しい結果となった。

    シューマッハは今季、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングと契約し、インディカーへ本格参戦。開幕ラウンドはフロリダ州セントピーターズバーグ市街地コースで行われ、ポールポジションはスコット・マクラフリンが獲得した。

    予選で21番手となったシューマッハは、決勝でポジションを上げることを目指してスタートを切った。しかし、その挑戦は開始直後に暗転する。

    1周目のブレーキングゾーンでスティング・レイ・ロブ(ユンコス・ホリンジャー・レーシング)がブレーキを遅らせ、サンティーノ・フェルッチに接触。フェルッチの左側を走行していたシューマッハは回避するスペースがなく、フェルッチのマシン後部に接触した。

    この多重接触により、シューマッハとフェルッチはその場でレースを終えることとなった。一方で、発端となったロブは走行を続けた。

    デビュー戦はわずか4コーナーで終了する厳しい結果となったが、新天地での挑戦はまだ始まったばかりだ。次戦での巻き返しが注目される。

  • ミック・シューマッハ、インディカーでオーバル初走行を満喫「楽しい」

    ミック・シューマッハ、インディカーでオーバル初走行を満喫「楽しい」

    ミック・シューマッハは、2026年インディカー・ルーキーシーズンに向けた準備の一環として、初めてオーバルコースでの走行を経験した。

    舞台はフロリダ州のホムステッド=マイアミ・スピードウェイ。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングによる非公開テストで多くの周回を重ね、本人は強い手応えと高揚感を口にしている。

    レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)は水曜日、マイアミ中心部から南へ約30マイルに位置するホムステッド=マイアミ・スピードウェイでプライベートテストを実施した。シューマッハは2026年シーズン、同チームのフル参戦ドライバー3人のうちのひとりとしてインディカーに臨む。

    テスト車両は、まだ完全なブラックカラーのレイホール・ホンダで、カーナンバーは47。午前中はチームメイトのグラハム・レイホールが先に走行し、路面コンディションに合わせたセットアップ確認を担当した。テスト開始時は雲が多かったものの、次第に天候は回復し、気温は20〜23度の範囲で推移した。

    2011年以降、ホムステッドのオーバルはインディカーのレースカレンダーから外れ、テスト専用として使われている。今回も例外ではなく、レイホールによるシェイクダウン直後に、シューマッハが初のオーバル走行に臨んだ。

    このテストには、元インディカードライバーのライアン・ブリスコーも帯同していた。オーストラリア出身のブリスコーは、数日前にRLLのドライバーコーチとして加入したばかりで、特にシューマッハのサポートを担っている。

    オーバル初走行後の率直な感想
    テスト当日、RLLのSNSに投稿された短い動画の中で、シューマッハは手応えをこう語った。

    「ここまでテストはうまくいっている。かなり多くの周回を重ねることができた」

    「いくつかセットアップ変更も行って、今の状態をさらに良くしようとしているところだ」

    午後に向けての目標については、「リストにある項目をいくつか消化していくこと」と説明し、動画の最後には満足そうな表情を浮かべた。

    「楽しい。続報を楽しみにしていてほしい」

    ミック・シューマッハ インディカー

    “ブレーキなし”の感覚に順応
    その後、シューマッハはオーバル特有の走りについて、もう少し踏み込んで振り返っている。

    「普通のサーキットとの最大の違いは、ブレーキを使わずにコーナーへ入っていくことだ。これは最初、慣れる必要があった」

    「アクセルを緩めずにマシンをコーナーへ投げ込めると感じられたのは、まったく新しい体験だった。でも比較的早く順応できたし、大きな問題もなかった」

    一方で、学ぶべきことがまだ多いとも率直に認めている。

    「オーバルでは、まだ学ぶことがたくさんある。でも、正しい方向には進んでいると思う」

    次なるステップと2026年開幕へ
    最初のオーバルテストを終えたシューマッハには、開幕前にさらに2回の公式テストが控えている。

    2月9日と10日には、全チーム参加のもと、セブリング・インターナショナル・レースウェイのショートコースで合同テストが行われる。ここは路面の凹凸が多く、市街地レース対策として毎年重要視される冬季テストだ。

    続く2月17日と18日には、アリゾナ州フェニックス・レースウェイで、シーズン前最後のオーバルテストが予定されている。フェニックスは1マイルのオーバルで、2026年にインディカーのレースカレンダーへ復帰。2018年以来となるレースが、3月7日に第2戦として開催される。

    そのわずか8日後、3月15日には、テキサス州アーリントンの新設市街地サーキットで決勝が行われる。シューマッハ自身はこの一戦を「ミニ・ホームレース」と表現しており、インディカーでの本格的な挑戦が、いよいよ現実のものとなる。