アイザック・ハジャー 手首負傷に「腱断裂」の噂 F1復帰さらに遅れる可能性

アイザック・ハジャー 手首負傷に「腱断裂」の噂 F1復帰さらに遅れる可能性

アイザック・ハジャーのF1復帰時期をめぐり、新たな懸念材料が浮上している。夏休み中のトレーニングで左手首を負傷して欠場が続いているハジャーについて、パドックでは骨折に加えて「腱を断裂している可能性がある」との噂が流れているという。

レッドブル・レーシングはハジャーの回復が順調に進んでいるとしているものの、具体的な復帰時期は明らかにしていない。腱の負傷についてもチームから公式な発表はなく、現段階ではあくまで未確認情報だ。

ただし、事実であれば当初考えられていた以上に復帰まで時間を要し、次戦F1アゼルバイジャンGPでも現在のドライバー体制が継続される可能性が出てくる。

ハジャーの左手首に「腱断裂」の噂
ハジャーは夏休み中、ボクシングを取り入れたトレーニング中に左手首を負傷した。その影響でザントフォールトとF1イタリアGPを欠場し、初開催となったマドリンクでのF1スペインGPにも出場できなかった。

ハジャーに代わってレッドブル・レーシングではリアム・ローソンが引き続きマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務め、それに伴い角田裕毅がレーシングブルズのレースシートに復帰している。

ハジャーの負傷について、Motorsport.comイタリア版のジャーナリストであるベアトリーチェ・フランジョーネは、パドックで骨折以外の問題が取り沙汰されていることを明かした。

「パドックでは腱断裂の問題があるという噂が出ている。このタイプの負傷がある場合、回復には当然ながら予想よりもかなり長い時間がかかる」

「もちろん、彼ができるだけ早くマックスの隣のシートに戻ってくることを願っている」

現時点でレッドブルやハジャー本人から腱断裂についての発表はなく、フランジョーネも「パドックの噂」として紹介している。そのため、ハジャーが実際に腱を損傷していると断定できる情報ではない。

モンツァ復帰計画からすでに延期
ハジャーは当初、F1イタリアGPでの復帰を視野に入れていた。しかし、モンツァを前にシミュレーターで走行した段階で、まだレース復帰には時間が必要だと判断された。

その結果、モンツァでの復帰は見送られ、さらに翌戦のF1スペインGPについても欠場が決定。これでハジャーは3戦連続でグランプリを欠場することになった。

レッドブルはスペインGPを前に発表した声明で、ハジャーについて「回復は引き続き順調に進んでいる」と説明。また「非常に近いうちに」F1マシンのステアリングを再び握るとしているが、具体的な復帰戦については明言していない。

チーム代表のローラン・メキースも、ハジャーを中途半端な状態で復帰させる考えがないことを強調している。

「彼が100%の状態になるまで復帰させることはない」

アゼルバイジャンGP復帰もまだ不透明
次戦はバクー市街地サーキットで開催されるF1アゼルバイジャンGPだ。ハジャーにとって次の復帰候補となるが、現時点で出場できるかどうかは確定していない。

バクーは長いストレートを持つ一方、コースの大部分でウォールがすぐ近くに迫る高速市街地サーキットでもある。クラッシュやウォールとの接触によってステアリングに強い衝撃が加われば、回復途中の左手首を再び痛めるリスクがある。

さらにその後に控えるシンガポールGPもウォールに囲まれた市街地レースだ。仮に腱にも問題を抱えているのであれば、単純に痛みがなくなっただけではなく、F1マシンを限界で操るために必要な強度や可動性まで完全に取り戻しているかが復帰判断の重要なポイントになる。

アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

角田裕毅のアゼルバイジャンGP出場にもつながる可能性
ハジャーの復帰時期は、ローソンだけでなく角田裕毅の今後にも直接関係してくる。

ハジャーの欠場を受け、レッドブルはローソンをレッドブル・レーシングに昇格させ、その空いたレーシングブルズのシートにリザーブドライバーの角田裕毅を起用してきた。ザントフォールト、モンツァ、マドリンクと同じ体制が3戦にわたって続いている。

ハジャーがアゼルバイジャンGPまでに100%の状態に戻れなければ、レッドブルがローソンを引き続きフェルスタッペンのチームメイトとして起用し、角田がアービッド・リンドブラッドとともにレーシングブルズを走らせる現在の布陣を継続することも選択肢となる。

もちろん、アゼルバイジャンGPのドライバーラインナップについて正式な発表はなく、すべてはハジャーの回復状況次第となる。

ただ、レッドブルにとってはローソンが代役としてすでに3戦を経験し、レーシングブルズでも角田がすぐに実戦へ対応できる体制が整っている。ハジャーを完全回復前に急いで復帰させる必要性は低い。

左手首に骨折以外の腱損傷があるとの情報は、現時点ではパドックで流れている未確認の噂にすぎない。一方で、当初期待されていたモンツァでの復帰がスペインGPまで先送りされ、次戦バクーへの出場もまだ確定していない。

ハジャーの回復がさらに長引くことになれば、ローソンのレッドブル・レーシングでの代役参戦とともに、角田裕毅がF1アゼルバイジャンGPでもレーシングブルズのステアリングを握る可能性が浮上することになる。