カテゴリー: F1アゼルバイジャンGP

  • F1アゼルバイジャンGPに新サーキット構想 カスピ海の人工島に建設へ

    F1アゼルバイジャンGPに新サーキット構想 カスピ海の人工島に建設へ

    F1アゼルバイジャンGPが、将来的に現在のバクー市街地からカスピ海に建設される人工島へと舞台を移す可能性が浮上した。

    大規模リゾート開発「Sea Breeze」の一環として、炎の形をした人工島「Fire Island」を建設する計画が進められており、その中にはF1アゼルバイジャンGPの開催を想定したサーキットも明確に盛り込まれている。

    268ヘクタールの人工島「Fire Island」
    Fire Islandは、カスピ海沿岸で進められているSea Breeze Resortの大規模開発プロジェクトの一部で、総面積は268ヘクタールに及ぶ。

    Sea Breezeは、この人工島プロジェクトを実現するため、中国の大手インフラ企業CSCEC Infrastructureと協力協定を締結したことを発表している。

    ただし、Fire Islandそのものの計画が初めて公表されたのは2025年にさかのぼる。アゼルバイジャンの実業家エミン・アガラロフは、「ロシア-イスラム世界:カザンフォーラム2025」で、ロシアのマラト・フスヌリン副首相とともに計画を紹介していた。

    アガラロフによれば、このプロジェクトはアゼルバイジャン大統領の支持も得ているという。

    炎の形をしたFire Islandは、Sea Breezeで開発される2番目の人工島となる。すでに最初の人工島として、三日月形の島の建設が進められている。

    F1アゼルバイジャンGP用サーキットを明記
    注目されるのは、Fire Islandの計画にF1用サーキットが明確に含まれていることだ。

    CSCEC Infrastructureとの協力協定に関する発表では、「F1アゼルバイジャンGPのためのサーキットも島内に計画されている」と明記されている。

    ただし、現時点ではサーキットの建設スケジュールは発表されていない。ましてや、現在バクー中心部で使用されている市街地サーキットからアゼルバイジャンGPを移転する時期についても何も決まっていない。

    バクー市街地開催の交通問題を解消
    新サーキット構想は、単に壮大な新施設を造るという目的だけではない。

    アガラロフによれば、アゼルバイジャンGPを人工島へ移転する場合、その狙いのひとつはバクー市街地でF1を開催することによって生じる問題を軽減することにある。

    現在のバクー市街地サーキットでは、グランプリ開催のたびに大規模な道路封鎖が必要となり、首都の交通にさまざまな制限が生じる。

    アガラロフは、サーキットを人工島へ移すことで、毎年のアゼルバイジャンGP開催時に発生している交通渋滞や市民生活への影響を緩和できると説明している。

    アゼルバイジャングランプリ

    バクーの象徴的な市街地コースから移転の可能性
    アゼルバイジャンGPは2016年にバクーの市街地でF1初開催を迎えて以来、カレンダーを代表する市街地レースのひとつとして定着してきた。

    現在のコースは、カスピ海沿いを走る非常に長い全開区間や、旧市街の城壁付近を抜ける極端に狭いセクションなど、バクーならではの景観を特徴としている。

    そのため、Fire Islandへの移転が実現すれば、アゼルバイジャンGPの性格は大きく変わることになる。

    もっとも、人工島に建設されるサーキットがどのようなものになるのかは、まだまったく明らかになっていない。レイアウト、全長、コース特性だけでなく、建設開始時期についても具体的な情報は示されていない。

    それでも、Fire Islandの開発計画にはF1が明確に組み込まれており、すでにサーキット設計を手掛ける建築家らにもプロジェクトへの提案を求めるための接触が行われているという。

    実現までには多くの段階が残されているものの、Fire Island計画が進展すれば、長年バクー市街地を舞台としてきたF1アゼルバイジャンGPが、カスピ海に浮かぶ人工島の専用サーキットへと移る可能性が出てくる。

  • アストンマーティンF1 バクーで追加軽量化へ ニューウェイ「最適化を続ける」

    アストンマーティンF1 バクーで追加軽量化へ ニューウェイ「最適化を続ける」

    アストンマーティンF1のチーム代表エイドリアン・ニューウェイは、2026年F1スペインGP決勝を「残念な午後」と総括した。ランス・ストロールのリタイアとフェルナンド・アロンソの接触によるダメージによって、アップデートされたマシンの「真のペースを示すことができなかった」と語った。

    一方で、ニューウェイはアロンソがレースを走り切ったことで、新しいパッケージを分析するための有用なデータを収集できたことを収穫に挙げた。

    次戦アゼルバイジャンGPでは、さらなる軽量化策を投入することも明らかにしている。

    ニューウェイ「真のペースを示すことができなかった」
    初開催となったマドリンクでのF1スペインGPは、アストンマーティンにとって厳しい週末となった。

    ストロールは序盤にマシンへダメージを負い、その後ブレーキにも問題が発生。ペダルが長くなったことでロックアップを喫し、ランオフエリアでマシンを止めた。このストロールの停止によってVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入され、レース展開にも大きな影響を与えた。

    アロンソもカルロス・サインツJr.との接触でフロントウイングを損傷し、交換のために予定外のピットストップを強いられた。サインツJr.にはこの接触についてペナルティが科され、アロンソは17位でレースを終えた。

    ニューウェイは、2台ともダメージに見舞われたことで、本来のパフォーマンスを確認する機会を失ったと説明した。

    「マドリードでは残念な午後になった。ランスはダメージによって早い段階でリタイアし、フェルナンドもカルロス・サインツとの接触でダメージを負った。そのため、我々の真のペースを示すことができなかった」

    それでも、アロンソが最後まで走行を続けたことには意味があった。アストンマーティンはスペインGPでアップデートされたパッケージの理解を進めており、ニューウェイは今回得られたデータを今後の改善につなげる考えだ。

    「フェルナンドはスペインのファンの前で堅実なレースをしてくれた。それによって、この新しいマシンについて分析するための有用なデータを収集することができた」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アゼルバイジャンGPでさらなる軽量化
    ニューウェイはさらに、次戦アゼルバイジャンGPに向けて追加の軽量化策を投入することを明らかにした。

    「これからはバクーに集中する。そこではさらなる軽量化策を持ち込み、引き続きパッケージの最適化を進めていく」

    2026年からホンダF1のパワーユニットを搭載するアストンマーティンは、シーズンを通じてマシンの改善を続けている。今回のマドリンクでは結果につなげることはできなかったものの、アップデートされたパッケージのデータ収集は進めることができた。

    次戦バクーでは軽量化によってマシンの完成度をさらに高められるかが焦点となる。ニューウェイにとって、スペインGPは結果以上に、現在のパッケージを理解し、次の改善につなげるための一戦となった。

  • アイザック・ハジャー 手首負傷に「腱断裂」の噂 F1復帰さらに遅れる可能性

    アイザック・ハジャー 手首負傷に「腱断裂」の噂 F1復帰さらに遅れる可能性

    アイザック・ハジャーのF1復帰時期をめぐり、新たな懸念材料が浮上している。夏休み中のトレーニングで左手首を負傷して欠場が続いているハジャーについて、パドックでは骨折に加えて「腱を断裂している可能性がある」との噂が流れているという。

    レッドブル・レーシングはハジャーの回復が順調に進んでいるとしているものの、具体的な復帰時期は明らかにしていない。腱の負傷についてもチームから公式な発表はなく、現段階ではあくまで未確認情報だ。

    ただし、事実であれば当初考えられていた以上に復帰まで時間を要し、次戦F1アゼルバイジャンGPでも現在のドライバー体制が継続される可能性が出てくる。

    ハジャーの左手首に「腱断裂」の噂
    ハジャーは夏休み中、ボクシングを取り入れたトレーニング中に左手首を負傷した。その影響でザントフォールトとF1イタリアGPを欠場し、初開催となったマドリンクでのF1スペインGPにも出場できなかった。

    ハジャーに代わってレッドブル・レーシングではリアム・ローソンが引き続きマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務め、それに伴い角田裕毅がレーシングブルズのレースシートに復帰している。

    ハジャーの負傷について、Motorsport.comイタリア版のジャーナリストであるベアトリーチェ・フランジョーネは、パドックで骨折以外の問題が取り沙汰されていることを明かした。

    「パドックでは腱断裂の問題があるという噂が出ている。このタイプの負傷がある場合、回復には当然ながら予想よりもかなり長い時間がかかる」

    「もちろん、彼ができるだけ早くマックスの隣のシートに戻ってくることを願っている」

    現時点でレッドブルやハジャー本人から腱断裂についての発表はなく、フランジョーネも「パドックの噂」として紹介している。そのため、ハジャーが実際に腱を損傷していると断定できる情報ではない。

    モンツァ復帰計画からすでに延期
    ハジャーは当初、F1イタリアGPでの復帰を視野に入れていた。しかし、モンツァを前にシミュレーターで走行した段階で、まだレース復帰には時間が必要だと判断された。

    その結果、モンツァでの復帰は見送られ、さらに翌戦のF1スペインGPについても欠場が決定。これでハジャーは3戦連続でグランプリを欠場することになった。

    レッドブルはスペインGPを前に発表した声明で、ハジャーについて「回復は引き続き順調に進んでいる」と説明。また「非常に近いうちに」F1マシンのステアリングを再び握るとしているが、具体的な復帰戦については明言していない。

    チーム代表のローラン・メキースも、ハジャーを中途半端な状態で復帰させる考えがないことを強調している。

    「彼が100%の状態になるまで復帰させることはない」

    アゼルバイジャンGP復帰もまだ不透明
    次戦はバクー市街地サーキットで開催されるF1アゼルバイジャンGPだ。ハジャーにとって次の復帰候補となるが、現時点で出場できるかどうかは確定していない。

    バクーは長いストレートを持つ一方、コースの大部分でウォールがすぐ近くに迫る高速市街地サーキットでもある。クラッシュやウォールとの接触によってステアリングに強い衝撃が加われば、回復途中の左手首を再び痛めるリスクがある。

    さらにその後に控えるシンガポールGPもウォールに囲まれた市街地レースだ。仮に腱にも問題を抱えているのであれば、単純に痛みがなくなっただけではなく、F1マシンを限界で操るために必要な強度や可動性まで完全に取り戻しているかが復帰判断の重要なポイントになる。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    角田裕毅のアゼルバイジャンGP出場にもつながる可能性
    ハジャーの復帰時期は、ローソンだけでなく角田裕毅の今後にも直接関係してくる。

    ハジャーの欠場を受け、レッドブルはローソンをレッドブル・レーシングに昇格させ、その空いたレーシングブルズのシートにリザーブドライバーの角田裕毅を起用してきた。ザントフォールト、モンツァ、マドリンクと同じ体制が3戦にわたって続いている。

    ハジャーがアゼルバイジャンGPまでに100%の状態に戻れなければ、レッドブルがローソンを引き続きフェルスタッペンのチームメイトとして起用し、角田がアービッド・リンドブラッドとともにレーシングブルズを走らせる現在の布陣を継続することも選択肢となる。

    もちろん、アゼルバイジャンGPのドライバーラインナップについて正式な発表はなく、すべてはハジャーの回復状況次第となる。

    ただ、レッドブルにとってはローソンが代役としてすでに3戦を経験し、レーシングブルズでも角田がすぐに実戦へ対応できる体制が整っている。ハジャーを完全回復前に急いで復帰させる必要性は低い。

    左手首に骨折以外の腱損傷があるとの情報は、現時点ではパドックで流れている未確認の噂にすぎない。一方で、当初期待されていたモンツァでの復帰がスペインGPまで先送りされ、次戦バクーへの出場もまだ確定していない。

    ハジャーの回復がさらに長引くことになれば、ローソンのレッドブル・レーシングでの代役参戦とともに、角田裕毅がF1アゼルバイジャンGPでもレーシングブルズのステアリングを握る可能性が浮上することになる。

  • アイザック・ハジャー F1復帰はバクーで再評価 メキース「回復は予定通り」

    アイザック・ハジャー F1復帰はバクーで再評価 メキース「回復は予定通り」

    アイザック・ハジャーは、左手首の負傷により2026年F1スペインGPも欠場する。レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、ハジャーの回復は予定通り進んでいると説明し、次戦アゼルバイジャンGPに向けて改めて状態を評価する方針を明らかにした。

    ハジャーはマドリードのパドックを訪れているものの、現在も左手首から前腕にかけて装具を着用している。

    レッドブルは復帰の条件を「100%の状態」としており、初開催のマドリンクで無理に復帰させることは避けた。

    ハジャーはまだ「100%ではない」
    ハジャーは夏休み終盤、トレーニングでボクシングを行っていた際に左手首を負傷。F1オランダGPを欠場すると、その後のイタリアGPにも出場できず、今回のスペインGPで3戦連続の欠場となった。

    イタリアGPではサーキットを訪れなかったハジャーだが、今回はマドリードのパドックに姿を見せている。ただし、左手首には現在も前腕の大部分を覆う装具を着けており、レッドブルはメディア対応も行わせていない。

    メキースは、スペインGPを欠場させるというチーム側の判断自体は難しいものではなかったと説明した。

    「簡単な決断だった。彼はまだ100%だと感じていない。それが我々が使っている唯一の基準だ。『100%なのか?』ということだ」

    一方、ハジャー本人にとって欠場を受け入れることは簡単ではなかったという。特に今回はF1初開催となるマドリンクだけに、新しいサーキットを走る機会を逃すことになった。

    「ただ、彼にとっては簡単な決断ではなかった。もちろん、彼はマドリンクを経験したかったからだ」

    「我々は常に、彼自身が100%だと感じられる状態での復帰を最優先すると言ってきた。体調が万全ではない状態でこのようなサーキットを走らせ、完全な回復を遅らせる可能性を冒すことに意味はない」

    次戦バクーを前に再評価
    レッドブルにとって幸いなのは、スペインGPから次戦アゼルバイジャンGPまで、ハジャーの回復に充てられる時間が確保されていることだ。

    メキースは、現時点でハジャーの回復過程に問題が生じているわけではないと強調。バクーに向けて状態を再評価するとともに、シミュレーターでの走行も予定している。

    「それが今回我々が下した判断だ。バクーまではもう少し時間があるし、率直に言って彼の回復に何か問題があるわけではない。回復は予定通り進んでいる」

    「こうした負傷には時間がかかる場合がある。我々は必要な時間をかけ、バクーの前に彼の状態を評価し、シミュレーターでも走らせる」

    したがって、現時点でアゼルバイジャンGPでの復帰が確定したわけではない。ハジャーが100%の状態に戻ったと判断できるかどうかが、バクーでF1マシンに復帰するための条件となる。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    代役ローソンをメキースが評価
    ハジャーの欠場中、レッドブルではリアム・ローソンが代役を務めている。ローソンがレーシングブルズから移ったことで、空いたシートには角田裕毅が復帰した。

    ローソンにとってレッドブルでのF1参戦は今回が初めてではない。2025年には開幕から2戦に出場したものの、その後レーシングブルズへ戻され、角田裕毅と交代していた。

    今回はオランダGPからレッドブルに復帰し、すでに複数のレースを経験している。メキースは、ローソンがこれまで与えられた状況のなかで良い仕事をしていると評価した。

    「リアムはいい仕事をしている。ザントフォールトでは7位に入り、獲得できるポイントをすべて獲得した」

    イタリアGPでは14位に終わったものの、レース序盤にニコ・ヒュルケンベルグと接触してフロントウイングを損傷。交換のために余分なピットストップを強いられたことが結果に響いた。

    メキースによれば、純粋なレースペースではもっと上位を狙える内容だったという。

    「モンツァで我々が分析したレースペースは、実際にはかなり良かった。6位か7位、少なくとも7位でフィニッシュできるだけのペースがあった。ただ、フロントウイングを接触で傷め、追加のピットストップが必要になった。それは仕方がない」

    「ここまではいい仕事をしていると思う。マシンを乗り換えるのは決して簡単ではない。だから今週末がどうなるか見てみよう」

    ハジャーの復帰時期についてレッドブルは具体的な期限を設けず、あくまで完全回復を優先している。次戦バクーを前に行われる評価が、3戦連続でF1を欠場しているハジャーの復帰を判断する次の重要なポイントとなる。

  • アイザック・ハジャー F1スペインGPも欠場の見通し バクーで復帰を目標

    アイザック・ハジャー F1スペインGPも欠場の見通し バクーで復帰を目標

    レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、左手首の負傷により、モンツァに続いてマドリードで開催されるF1スペインGPも欠場する見通しだという。フランス紙『L’Équipe』が報じている。

    ハジャーはオランダGPを欠場し、今週末のイタリアGPも出場を断念。回復状況を確認しながら復帰を目指しているものの、次戦スペインGPへの出場も難しいとみられており、レッドブルとハジャー陣営は9月24~26日にバクーで行われるアゼルバイジャンGPでの復帰を目標としている。

    シミュレーターで復帰の可能性を確認
    ハジャーは夏休み中に左手首を負傷し、8月のオランダGPを欠場した。レッドブルは代役としてリアム・ローソンを起用し、ローソンはマックス・フェルスタッペンとともにレッドブルからレースに出場した。

    当初、ハジャーはイタリアGPでの復帰を目指していた。『L’Équipe』によると、ハジャーは今週、レッドブルの本拠地であるミルトンキーンズでシミュレーターを走らせ、負傷した手首がF1マシンをドライブする負荷に耐えられるかを確認した。

    しかし、イタリアGPへの出場許可を得られる状態には至らず、レッドブルは2戦連続でローソンを代役として起用することを決定した。

    レッドブルはハジャーの状態について「チームは彼の回復を注意深く見守っており、レース復帰に関して不必要なリスクを冒すことはない」と説明している。

    マドリードでのスペインGPも欠場濃厚
    さらにハジャーの離脱は、モンツァだけでは終わらない可能性が高まっている。

    『L’Équipe』の報道を引用したSport365によると、ハジャーは9月11~13日にマドリードで開催されるF1スペインGPも欠場する見通しだという。

    イタリアGPとスペインGPは2週連続で開催されるため、モンツァでレースを戦える状態まで回復していないハジャーにとって、わずか数日後に始まるマドリードでの週末も復帰には早すぎると判断される可能性が高い。

    現時点でレッドブルからスペインGP欠場について正式発表はなく、最終的な判断は今後の回復状況次第となる。ただし、チーム側が復帰を急がせない方針を明確にしていることから、ハジャーがマドリードを欠場する可能性は高いとみられている。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    バクーでの復帰が現実的な目標に
    次の復帰候補となるのが、9月24~26日に開催されるF1アゼルバイジャンGPだ。

    スペインGPからアゼルバイジャンGPまでは約2週間の間隔があり、ハジャーにとって手首の回復をさらに進める時間を確保できる。『L’Équipe』の報道では、レッドブルとハジャー陣営はバクーでの復帰を目標としているとされる。

    ハジャーがスペインGPも欠場すれば、オランダ、イタリア、スペインと3戦連続の欠場になる。

    その場合、レッドブルのドライバー編成にも影響が続くことになる。イタリアGPではローソンがハジャーに代わってレッドブルをドライブし、それに伴って角田裕毅がレーシングブルズで2戦連続のF1出場を果たす。

    スペインGPでも同じ体制が継続されるかについては現時点で発表されていないが、ハジャーの欠場が正式に決まれば、レッドブルは再び代役ドライバーを決定する必要がある。

    ハジャーの回復は進んでいるとされるものの、F1マシンをレース距離にわたって操るには手首への大きな負荷が避けられない。レッドブルは将来を担う若手ドライバーの復帰を急がせる考えはなく、現状ではバクーが現実的な復帰目標になりつつある。

    なお、ハジャーは負傷による欠場が続くなか、欧州宇宙機関(ESA)のフランス人宇宙飛行士ソフィー・アデノと国際宇宙ステーション(ISS)を結んだ特別対談にも参加。地上約400kmを周回するISSと交信し、F1と宇宙飛行という異なる世界におけるパフォーマンスや科学、幼少期からの夢について語り合った。

  • アストンマーティン・ホンダF1 2027年型へ開発移行 AMR26はバクーで最終仕様

    アストンマーティン・ホンダF1 2027年型へ開発移行 AMR26はバクーで最終仕様

    アストンマーティンF1は、2026年型マシン「AMR26」について、今季中に予定していた空力アップデートを終了した。今後は軽量化プログラムを完了させ、F1アゼルバイジャンGPが行われるバクーから最終仕様のマシンでシーズンを戦う方針だ。

    最高技術責任者(CTO)のエンリコ・カルディレによれば、AMR26は依然として最低重量を上回っているものの、軽量化によってすでにラップタイムは大幅に改善している。

    バクーでは最低重量に「非常に近い」水準まで到達する見込みだという。一方、パワーユニット(PU)を供給するホンダは引き続きハードウェアとソフトウェアの両面でアップデートを進める。

    AMR26の空力アップデートは終了
    アストンマーティンは直近2戦にわたり、AMR26へ一連の空力アップデートを投入してきた。しかし、カルディレはこれが2026年型マシンに予定されていた最後の空力開発になると説明した。

    「これらが、このマシンに予定していた最後の空力開発になる」

    「唯一の例外は、2027年型マシンを開発している過程で、相関関係を確認するために今年のマシンを使ってコース上でテストする意味があるものを発見した場合だ。ただ、現時点ではこれ以上予定しているものはない」

    アストンマーティンはすでに2027年型マシンの開発へ重点を移しており、今後AMR26に新しい空力パーツが投入されるとしても、それは2026年型マシンそのものの性能向上を目的としたものではなく、将来の開発に向けた検証が主目的になる。

    一方で、AMR26の軽量化についてはまだ作業が残されている。

    「軽量化プログラムについては、まだ完了させる必要がある。それはバクーあたりで完了するはずだ。バクー以降は、基本的にシーズン残りをマシンの最終仕様で走ることになる」

    バクーで最低重量に接近
    2026年のF1ではマシン重量がパフォーマンスを左右する重要な要素となっており、アストンマーティンもシーズンを通してAMR26の軽量化を進めてきた。

    カルディレによれば、これまでの軽量化だけでもラップタイムには大きな効果が表れている。ただし、現時点のAMR26はまだ規定の最低重量には達していない。

    「これまでの軽量化だけでも、ラップタイムを劇的に改善するには十分だった」

    「バクーでは最低重量に非常に、非常に近づけるはずだ。それこそ、常に目指すべき状態だ」

    これにより、アゼルバイジャンGP以降のAMR26は空力仕様だけでなく重量面でもほぼ完成形となる見通しだ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダはPUアップデートを継続
    シャシー側の大規模な開発が終了する一方、ホンダは2026年型F1パワーユニットの改善を続ける。

    ホンダは前戦オランダGPで大規模なアップデートを投入。アストンマーティンの改良と合わせ、フェルナンド・アロンソは18番グリッドから9位まで挽回し、チームにとって今季最高の結果を記録した。

    カルディレは、ホンダが今後も複数の改良を予定していることを明かした。

    「ホンダは非常に懸命に取り組んでいる。エンジンの制御やマネジメント方法を改善するため、ハードウェアとソフトウェアの両方でいくつかのアップデートが予定されている」

    「必要としているパフォーマンスを引き出すため、このパワーユニットのアーキテクチャをどこまでプッシュできるかを探っている。それが今の焦点だ」

    ホンダの新スペックPUについては、オランダGP前からドライバビリティ面で課題が確認されていた。

    アストンマーティンはハンガリーGP後にフィルミングデーを実施し、そこで新仕様のエンジンを走らせた際にも望ましくない挙動を確認していたという。

    「ハンガリーGP後に行ったフィルミングデーで新スペックのエンジンを走らせた際、すでにいくつか望ましくない挙動が確認されていた」

    「それでも、サマーブレイクによるシャットダウンからオランダGPまで非常に短い時間しかなかったにもかかわらず、ホンダはそれらの問題を軽減することができた」

    モンツァは「弱点を完全に露呈させる」
    一方、カルディレは今週末のF1イタリアGPについて、アストンマーティンにとって厳しい戦いになると予想している。

    モンツァは長いストレートと少ないコーナーを特徴とする超高速サーキットであり、空気抵抗の少なさとPUの出力が大きく結果を左右する。

    「『難しい』と言うなら、おそらくかなり控えめな表現だろう」

    「モンツァにはそれほど多くのコーナーがない。つまり、ドライバーやシャシーが大きな違いを生み出せる場所が少ないということだ。基本的には数少ないコーナーを完璧に走り、ストレートでは低ドラッグと高いパワーを持つことが重要になる」

    そして、AMR26が抱える弱点がモンツァでは隠せないと認めた。

    「モンツァは我々のマシンの弱点を完全に露呈させるサーキットだ。純粋なパフォーマンスという観点では、期待について現実的にならなければならない」

    「ただ、それによってチームがこれまで遂げてきた進歩が損なわれるわけではない」

    アストンマーティンはバクーでAMR26の軽量化プログラムを完了させ、2026年型マシンの開発を事実上終了する。一方で、ホンダはPUのハードウェアとソフトウェアの改善を継続する方針であり、シーズン終盤に向けてどこまで性能とドライバビリティを引き上げられるかが焦点となる。

  • ウィリアムズF1 バクー投入の“Bスペック”は未来を占う試金石

    ウィリアムズF1 バクー投入の“Bスペック”は未来を占う試金石

    ウィリアムズは2026年F1第17戦アゼルバイジャンGPで、大規模アップグレードを施した「Bスペック」マシンを投入する予定だ。チーム代表ジェームズ・ボウルズは、このアップグレードは単なる性能向上ではなく、チームの開発体制そのものを証明する重要な試金石になると位置づけている。

    近年のウィリアムズは組織改革を進めており、シーズン中に大型アップグレードを設計・製造・投入できる体制を築けるかが、将来的なトップ争いへの重要なステップになるという。

    ウィリアムズも大型アップグレードを準備
    最近は、ハンガリーGPで大規模アップグレードを投入予定のアストンマーティンに注目が集まっている。一方、その陰でウィリアムズも9月のアゼルバイジャンGPに向け、大幅な仕様変更を進めている。

    ただし両チームのアプローチには違いがある。アストンマーティンが一度に大きく性能を引き上げる戦略を採るのに対し、ウィリアムズはシーズン序盤から継続的に改良を重ねてきた。

    マイアミGPでは比較的大きなアップグレードを投入し、イギリスGPでは新型フロントウイングを導入。段階的な改良を積み重ねながら、バクーで最大の進化を目指している。

    サインツJr.「劇的な変化は期待していなかった」
    新型フロントウイングについて、カルロス・サインツJr.は導入前から大きな期待は抱いていなかった。

    「奇跡は期待していなかったし、ゲームチェンジャーになるとも思っていなかった」

    実際、イギリスGPスプリント予選ではサインツJr.が15番手、アレクサンダー・アルボンが16番手と大幅な順位向上にはつながらなかった。

    それでもモナコGP以来初めて両車がQ2へ進出し、チーム内ではハースを上回る戦力になったとの手応えを得ている。

    サインツJr.はアップグレードを次のように評価した。

    「正直に言えば、小さな前進だった。望んでいたほどではなかったけれど、新しいフロントウイングは機能していると思う」

    「ハースの前に出られるようになったことが成果だ。彼らの後ろから前へ行けたのだから、小さいながらも価値のあるアップグレードだったと思う」

    しかし現状への危機感も隠さなかった。

    「残念ながら、トップ10まではまだかなり遠い。今週末はレーシングブルズとアウディが約0.5秒速い。それは僕たちにとって大きすぎる差だけど、現実を受け入れて努力を続けるしかない」

    アルボン「本当の勝負はバクー」
    アレクサンダー・アルボンも、本格的な戦闘力向上はバクーまで待つ必要があると認めている。

    「純粋な速さという意味では、バクーまで待たなければならない」

    一方で、今季は信頼性トラブルが多発していることから、中団グループに食らいついていればポイント獲得のチャンスは十分あると見ている。

    「カルロスにも前戦で起きたけれど、今年は全体的に信頼性がかなり低い。だから中団争いに加わっていればポイント獲得のチャンスはある」

    「バクーまで待機モードというわけではないけれど、ポイントを獲るには他チームのトラブルも多少期待している」

    ウィリアムズ・レーシング

    ボウルズ「Bスペックは新車に近い」
    チーム代表ジェームズ・ボウルズは、アゼルバイジャンGPで投入するパッケージを「Bスペックカー」と表現した。

    「分かりやすく言えばBスペックカーだ。新しいシャシーと、それに伴う多くの新パーツを投入する。非常に大きなアップグレードになる」

    ただし、それだけに依存しているわけではないと説明する。

    「鈴鹿からマイアミまでにもかなり大きなアップグレードを投入した。今週末も十分大きな改良を入れている」

    「さらに軽量化も進めていて、性能面ではかなり大きな効果がある。だからアストンマーティンのように一度のアップグレードだけに賭けているわけではない」

    そして現在の戦闘力については、イギリスGPである程度評価できるとの見方を示した。

    「今週末の走りを見てもらえれば、現状のマシン性能はある程度分かるはずだ。その上で今後を評価していきたい」

    Bスペックは組織改革の成果を示す試金石
    ボウルズは、バクーでの大型アップグレードはラップタイム以上の意味を持つと強調する。

    現在進めている組織改革によって、シーズン中でも高品質な大型アップグレードを設計・製造・投入できる体制を築けたかどうかを証明する機会だからだ。

    「私たちは企業として、シーズン中でも適切な品質で設計し、適切な品質でマシンを製造できることを自分たちに証明しなければならない」

    「例えるなら、飛行機を飛ばしながら同時に作り直しているようなものだ」

    「3年前の私たちとは違う組織になったこと、その能力を備えたことを証明する必要がある。そして現時点では、その目標に向けて順調に進んでいる」

    今回の「Bスペック」は単なる空力アップデートではない。ボウルズが進めてきた組織改革の成果を示す実証実験でもあり、その成否は2027年以降の競争力を占う重要な指標となりそうだ。

  • 角田裕毅は6位評価:2025年F1 アゼルバイジャンGP パワーランキング

    角田裕毅は6位評価:2025年F1 アゼルバイジャンGP パワーランキング

    マックス・フェルスタッペンは圧巻のアゼルバイジャンGPパフォーマンスでレッドブルに連勝をもたらした。しかし、バクーのストリートで目を引いたのは彼だけではなかった。

    最新のパワーランキングスコアと総合リーダーボードを以下に紹介する。

    F1パワーランキングは、F1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    フェルスタッペンはイタリアGPでの見事な勝利に続き、バクーでも冷静沈着で落ち着いた走りを見せ、周囲で展開されたあらゆるドラマを避けて走り切った。難しい予選セッションでポールポジションを引き出したオランダ人は、決勝ではキャリア6度目のグランドスラム(ポール、ファステストラップ、全周回リード、優勝)を達成した。

    2.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)
    カルロス・サインツはウィリアムズでの生活のスタートで苦戦を強いられ、不運やアクシデントによりシーズン前16戦での獲得ポイントは16にとどまっていた。しかし、アゼルバイジャンでは一度に15ポイントを加算することに成功。波乱の予選を最大限に活かし、決勝では印象的なディフェンスを見せた。

    3.リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)
    リアム・ローソンもバクーのストリートで輝いたスターの一人で、予選で3番グリッドを獲得し、決勝でも堂々たる走りで5位フィニッシュ。日曜のレースはサインツの魔法のような表彰台と比べると少し控えめではあったが、自信に満ちた見事なパフォーマンスを披露し、F1での将来に向けて強いアピールとなった。

    4.ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    ジョージ・ラッセルは金曜プラクティスでチームラジオに登場した際、病気の影響でまるで別人のように聞こえた。それでも不快感をこらえて戦い、Q3進出を果たして5番グリッドを確保。その後は表彰台圏内へと順位を上げ、最終的にサインツを下して2位を獲得した。チーム代表のトト・ヴォルフは「インフルエンザは効くな」と冗談を飛ばした。

    5.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    キミ・アントネッリはチームメイトのラッセルを支える形で4位フィニッシュ。モンツァでヴォルフから「期待外れ」と評された後、イタリア人ルーキーはプレッシャーを和らげる走りを見せた。この追加ポイントによりメルセデスはコンストラクターズランキングで2位に浮上し、フェラーリをわずかに上回った。

    6.角田裕毅(レッドブル・レーシング)
    角田裕毅はここ数戦での予選パフォーマンスに満足していたが、アゼルバイジャンGP週末にはロングランペースの改善を目指して臨んだ。そして実際にその点で前進を見せた。グリッド6番手からチェッカーを受けても6位を維持し、チーム代表ローラン・メキースの言葉を借りれば「レッドブルでのベストレース」を披露した。

    7.ガブリエル・ボルトレト(ザウバーF1チーム)
    キック・ザウバーのルーキー、ガブリエル・ボルトレトは、オーストリアからイタリアまでの6戦中4戦でポイントを獲得する好調を維持していた。今回はチームにとって難しい週末だったが、経験豊富なチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグに対して競争力を示し、最終的に11位という評価に値する結果を残した。

    8.アイザック・ハジャー(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)
    アイザック・ハジャーは予選後に自分自身に激怒した。レーシングブルズの新人は、最終ラップの最終コーナーでミスを犯し、絶好のチャンスを台無しにしたと感じていた。それでも8番手という堅実な結果を残し、決勝では10位に入り最後の1ポイントを獲得した。

    9.ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)
    ルイス・ハミルトンとフェラーリは金曜プラクティスを首位で終え、ポールポジションや表彰台フィニッシュへの期待を高めていた。しかしQ2ではタイヤ戦略が裏目に出て12番手スタートとなり、決勝では挽回を見せて最終的に8位でレースを終えた。

    10.エステバン・オコン(ハースF1チーム)
    エステバン・オコンはバクー週末を通じて数々の挫折を味わった。プラクティス初日は有望な走りを見せたが、予選ではブレーキに問題が発生し、その後リアウイングの技術的違反により失格処分を受けた。それでも決勝では集中力を保ち、グリッド最後尾からスタートして14位まで追い上げ、「ベスト・オブ・ザ・レスト」集団(先頭はボルトレト)に加わった。

    ランク外
    オコンがクラッシュを避けて走り切ったことで、今週のパワーランキングリストでは、Q2序盤にクラッシュしたチームメイトのオリー・ベアマンの前でフィニッシュすることとなった。ランド・ノリスも地味ながら7位フィニッシュを果たしたが、今回のランキング入りにはわずかに届かなかった。

    2025年のF1世界選手権 アゼルバイジャンGP

  • 角田裕毅とローソンの対決 レッドブル系F1チームも「チームオーダーはなし」

    角田裕毅とローソンの対決 レッドブル系F1チームも「チームオーダーはなし」

    角田裕毅を抑えたにもかかわらず、リアム・ローソンのF1アゼルバイジャンGPでの5位はレッドブルのピットウォールから脅かされることはなかったとアラン・パーメインは語った。

    ローソンと角田裕毅はバクー市街地で今季最高の結果を記録し、ローソンが5位、角田裕毅が0.6秒差でチェッカーフラッグを受け、シニアチームに6位をもたらした。

    ローソンは終盤、角田裕毅から激しいプレッシャーを受けた。日本人ドライバーは何度もリアウイングに迫ったが、後方にはランド・ノリスとルイス・ハミルトンが控えており、4台がDRSトレインを形成していたため、無理な仕掛けは控えていた。

    「特にマクラーレンが後ろにいたので、チャンピオンシップ、チームとマックスのドライバーズタイトルのことを考えていました」と角田裕毅はF1TVに語った。

    「リアムに仕掛けていける場面はたくさんありましたが、リスクが大きく、マクラーレンに僕たち二人とも抜かれる可能性がありました」

    一方のローソンは、5位を守るためならリスクを取る覚悟だった。

    「ゴールラインを越えるまで自分が何位か分からなかったが、後ろにいたマシンの数で上位にいるのは分かっていた」と彼は語った。「だから当然、後ろを抑えることだけに集中していた」

    「レース終盤はもちろん、順位を守るために多少リスクを冒した」

    ただ1つ確かなのは、両レッドブル系チーム間にチームオーダーは存在しなかったことだ。

    「まったくなかった。もちろん彼を前に行かせるつもりはなかった」とパーメインはDAZNに語った。

    「リアムは速いマシンを後ろに抑え込み、素晴らしい仕事をした。角田裕毅は新しいミディアムタイヤを履いていたのに、リアムは肘を張ってしっかり防ぎ切った」

    「リアムはとてもメンタルが強い。週末を通じて集中していて、完璧に走り切った。F1でここを走るのは初めてで、F2とはまったく違うのに、FP1からFP3まで着実に進歩し、予選は驚異的でレースは見事だった」

    さらにこう続けた。「3番手から5番手に落ちたのは残念だが、我々にはメルセデスと戦う速さがないのは分かっていた。それでも、マクラーレン2台、フェラーリ2台、そしてレッドブル1台の前にいられたのは信じられないことだ。リアムは素晴らしい走りをした」

    バクーで11ポイントを獲得し、アイザック・ハジャーも10位に入りポイントを加えたことで、レーシングブルズは72ポイントに到達。コンストラクターズ選手権でアストンマーティンを逆転し6位に浮上した。パーメインは5位のウィリアムズを視野に入れている。

    「我々も挑戦する。完璧な週末を過ごせれば、あるいは可能かもしれない。彼ら(ウィリアムズ)はここでもモンツァでも我々より速かった」と語った。

    「これからはハイダウンフォース・サーキットに向かうので、もしかしたら我々の方が有利になるかもしれない。ザントフォールトのようなトラックでは我々の方が速さがあった」

  • マーク・ウェバー F1バクー失態のオスカー・ピアストリを擁護「人間だから」

    マーク・ウェバー F1バクー失態のオスカー・ピアストリを擁護「人間だから」

    オスカー・ピアストリのマネージャーであるマーク・ウェバーは、F1アゼルバイジャンGPでの失態に揺れたピアストリを擁護し、「人間だから」とコメントしたことが明らかになった。

    予選と決勝で相次いでクラッシュを喫し、タイトル争いに暗雲が漂うなか、ウェバーの発言はプレッシャーを受けるピアストリへの支えとして注目されている。

    元レッドブルF1ドライバーのロベルト・ドーンボスは、オスカー・ピアストリが悪夢のようなF1アゼルバイジャンGPを過ごした後、マーク・ウェバーが「人間だから」と題する評価を送ったと語った。

    ドーンボスは2006年にレッドブルで走った経験を持つが、Ziggo Sportに対し、ピアストリの長年のマネージャーであるウェバーとメッセージをやり取りしたと明かし、バクーでの厳しい週末を経て、そうした言葉を受け取ったと説明した。

    「マネージャーとメッセージをしていたんだ。彼はオスカーは人間だからと言った」とドーンボスは語った。

    「忘れてはいけないのは、彼は例えばマックス・フェルスタッペンに比べれば経験がそれほど多くないということだ」

    ピアストリはバクーで普段とは異なる混乱した週末を送り、ドライバーズタイトル争いに支障をきたした。

    彼は予選Q3でバリアに激突し、6回の赤旗のうち1回を引き起こし、9番グリッドに沈んだ。

    日曜も良くはならず、スタートをジャンプして一時的にアンチストールに入り、そこからの挽回ドライブもターン5のウォールへの激しいクラッシュで終わった。

    ドーンボスは、この崩壊は前週のモンツァでの緊張から来たものかもしれないと示唆した。そこではピアストリがチームメイトでありタイトルライバルのランド・ノリスに、スローピットストップのためにポイントを失った。

    「これはモンツァの直後に起こったのが際立っている。あそこではちょっと摩擦があった」と彼は言った。

    「ピアストリはスローピットストップのせいで、ノリスに6ポイントを渡さなければならなかった。それは奇妙な状況だった」

    オランダ人の彼は、マクラーレンのピットストップ問題がバクーで再び浮上し、フェルスタッペンが連勝してチャンピオンシップの差を縮める中で、プレッシャーが増大したと付け加えた。

    「危険がある」とドーンボスは警告した。

    「マクラーレンはドライバーでもピットストップでも、あまりに多くのミスをしている。それはいまだに驚くべきことだ」

    またドーンボスは、過去の劇的なタイトル争いの例を引き合いに出し、戦いがまだ終わっていないことを示唆した。

    「もしマックスがすべて勝って、ピアストリが常に3位なら、マックスがタイトルを獲る。それはあり得る」と彼は言った。

    「2013年にはセバスチャン・ベッテルがレッドブルで最後の9レースをすべて勝ち、チャンピオンになった。何でも起こり得る。アブダビはもっとクレイジーな結末を見てきた」

    ピアストリは、チームメイトのランド・ノリスに25ポイント、フェルスタッペンに69ポイントの差をつけており、残り7戦でチャンピオンシップをリードしている。