ルイス・ハミルトン フェラーリF1に奮起要求「王座を狙うならもっと攻めないと」

ルイス・ハミルトン フェラーリF1に奮起要求「王座を狙うならもっと攻めないと」

ルイス・ハミルトンは、2026年F1タイトル争いでメルセデスを打ち破る可能性を残すためには、フェラーリがシーズン後半戦でさらにパフォーマンスを引き上げる必要があると訴えた。

第12戦オランダGPを終え、ハミルトンはドライバーズランキング首位のキミ・アントネッリから59ポイント差。ジョージ・ラッセルとは同点でランキング2位につけている。

コンストラクターズランキングでもフェラーリは2位を維持しており、タイトル争いから脱落したわけではない。

全戦入賞の安定感でタイトル争いに踏みとどまるハミルトン
ハミルトンは今季ここまで1勝にとどまっているものの、12戦すべてでポイントを獲得している唯一のドライバーであり、その安定感によってタイトル争いに踏みとどまっている。

一方、メルセデスはシーズン序盤に信頼性トラブルによってポイントを失ったものの、W17は当初、ライバル勢に対して明確なペース面での優位性を示していた。その後、フェラーリを含む追撃勢が徐々に差を縮めている。

フェラーリのホームレースとなる次戦イタリアGPを前に、ハミルトンはチームにさらなる奮起を求めた。

「僕たちは過去とはかなり違う状況にいる」

「コンストラクターズ選手権ではまだ2位だし、シーズン前半から持ち帰れるポジティブな材料はたくさんある。でも、これからのレースでは本当にもっと攻めていかなければならない。彼らを倒すチャンスを得たいなら、もっと熱を上げていく必要がある」

ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

オランダGPでは2位争いに届く可能性も
オランダGPでハミルトンは4位でフィニッシュした。異なる戦略を採っていたシャルル・ルクレールを前に出す判断がフェラーリからもっと早く下されていれば、2位に届いた可能性もあった。

レース終盤にはラッセルの背後まで迫ったものの、バーチャルセーフティカー(VSC)の導入もハミルトンにとって不利に働いた。

ハミルトンはレース中、チームがルクレールとの順位を入れ替える判断に時間を要したことに対し、無線で皮肉を込めた発言をしていた。その後、その言葉遣いについて謝罪している。

ただし、本人は感情的な状況の中でも一線を越えた発言ではなかったと振り返った。

「汚い言葉を使ったわけじゃないよ! 悪態をついたり、そういうことは何も言っていなかったと思う」

「心拍数は170まで上がっていて、僕は勝とうとしているんだ。分かるだろう!」

フェラーリのアップデートを評価も「もっとパワーが必要」
その一方で、ハミルトンはフェラーリがオランダGPにアップデートを持ち込んだことを高く評価している。シーズン序盤と比較すればメルセデスとの差は縮まりつつあり、その進歩自体には手応えを感じている。

「僕がチームについて本当に誇りに思っていることのひとつは、この週末にアップデートを持ち込んでくれたことだ。僕たちは彼ら(メルセデス)に近づいている」

しかし、ハミルトンがタイトル争いを続けるうえで最大の課題として挙げたのが、パワーユニットの出力だ。

「この半年間、僕たちはパワーで劣っていた。だから彼らと戦えるところまで近づき、差を縮めようとするなら、本当にもっとパワーを引き出す必要がある」

2026年シーズンは残り10戦から12戦となる見通しで、中東情勢によって最終的な開催数には依然として不透明な部分が残る。それでも59ポイント差であれば、タイトル獲得の可能性は数字上残されている。

フェラーリにとって次戦モンツァはホームレースであると同時に、メルセデスとの差をどこまで縮められたのかを測る重要な一戦となる。ハミルトンが求める「もっと攻める」姿勢を結果につなげられるか。タイトル争いを継続するためにも、フェラーリにはパワーとレース運営の両面でさらなる前進が求められる。