元F1ドライバーでフェラーリの人気ドライバーとして知られるジャン・アレジが、数年来のパートナーであるアニアさんと結婚した。
挙式は8月29日、イタリア南部のソレント半島にあるマリーナ・デル・カントーネで行われ、アラン・プロストやフェラーリ元会長ルカ・ディ・モンテゼモーロを含む約100人が2人の門出を祝った。
日本では今年6月、女優の後藤久美子がアレジとの約25年にわたる事実婚の解消を発表したばかりだった。ただし、2人がパートナーシップの解消を決断したのは約5年前とされており、アレジとアニアさんの交際も数年前から続いている。
ジャン・アレジがアニアさんと南イタリアで挙式
イタリア紙『Corriere della Sera』と『La Gazzetta dello Sport』によると、アレジとアニアさんの結婚式は8月29日、マッサ・ルブレンセのネラーノにあるマリーナ・デル・カントーネで行われた。
式は親しい人々を中心としたプライベートなもので、家族や長年の友人、スポーツ界の著名人など約100人が世界各地から集まった。
モータースポーツ界からは、4度のF1ワールドチャンピオンであるアラン・プロストに加え、フェラーリ元会長のルカ・ディ・モンテゼモーロも出席。アレジと深い縁を持つF1界の大物2人が新郎新婦を祝福した。
海を背景に民事婚のセレモニーが執り行われ、教会による祝福も受けた。その後、招待客はネラーノ湾にある歴史的な「Lo Scoglio」に移動し、結婚披露の食事会を楽しんだ。
アレジが長年愛してきたソレント半島
マリーナ・デル・カントーネが結婚式の舞台に選ばれたのは、美しい景観だけが理由ではない。アレジにとってカンパニア州は以前から特別な土地であり、ソレント、アマルフィ、カプリなどをたびたび訪れてきた。
なかでもネラーノとマリーナ・デル・カントーネを気に入っており、「Lo Scoglio」もアレジが長年通ってきた場所のひとつだという。
『Corriere della Sera』は、マッサ・ルブレンセから海へと下っていく道路について、アレジがかつてトレーニングのための「天然のコース」のように利用していたという地元で語られる逸話も紹介している。
結婚前夜は「Don Alfonso 1890」で祝宴
結婚式前日の8月28日には、サンタガタ・スイ・ドゥエ・ゴルフィの名店「Don Alfonso 1890」でプレウェディングパーティーが開かれた。
ここもアレジがカンパニア滞在中に頻繁に訪れてきた店であり、結婚式当日の「Lo Scoglio」とともに、この土地との長年のつながりを象徴する場所が選ばれた。
雰囲気の異なる2つの店はいずれも地元の食文化と深く結びついている。今回の結婚式は2人の門出を祝うだけでなく、アレジが長年愛してきたカンパニアの土地と食文化へのオマージュともいえるものとなった。
1931年製ロールス・ロイスで登場
アニアさんはシンプルでエレガントな白いドレスを着用し、1931年製のヴィンテージ・ロールス・ロイスで会場に到着した。この日のために特別に用意された一台だったという。
アレジも装いにこだわり、ナポリの老舗テーラーブランド「Eddy Monetti」が手掛けた2種類の衣装を着用した。
後藤久美子との事実婚解消を6月に発表
今回の再婚は、日本では後藤久美子との関係でも注目される。
アレジは以前、フランス人女性のローレンスと結婚し、娘シャルロットをもうけた。その後、日本人女優の後藤久美子と長年にわたってパートナー関係を築き、2男1女をもうけている。
後藤は2026年6月12日、所属事務所を通じ、アレジとのパートナーシップを解消したことを発表した。2人は1995年に婚約を公表し、婚姻届を提出しない事実婚という形で約25年にわたって生活を共にしてきた。
後藤は発表の中で「私事で大変恐縮ではございますが、長きにわたり日々を共にしてまいりましたジャン・アレジ氏とは、パートナーシップを解消し、それぞれの道を歩む事となりました」と報告した。
さらに「今後は、形を変えた愛情の元、互いを思いやりながら、子供達の成長を見守ってまいりたいと思います」と説明し、パートナーシップ解消後も子どもたちを見守っていく意向を示していた。
ただし、関係者によれば、2人がパートナーシップの解消を決断したのは公表のおよそ5年前だったという。長女エレナ・アレジ・後藤、長男でレーシングドライバーのジュリアーノ・アレジ、次男を含めて家族で話し合いを重ね、次男の子育てが一段落したタイミングで今年6月の公表に至ったとされている。
アニアさんとは数年前から交際
一方、アレジとアニアさんの関係は数年前から続いている。『Corriere della Sera』は「数年前から交際している」と伝えており、『La Gazzetta dello Sport』によると、現在は2人でミラノとジュネーブを行き来する生活を送っているという。
結婚式に先立つ2026年7月には、親しい友人たちを招いて結婚を祝う催しも開かれていた。今回、南イタリアで正式な挙式を迎えたことになる。
後藤とのパートナーシップ解消が公表されてから約2カ月半での再婚となったが、実際には後藤との関係解消は約5年前に決断されていたとされ、アニアさんとの関係も数年前から続いていた。
フェラーリ時代の英雄として今も高い人気
1964年生まれのジャン・アレジは、1989年にティレルからF1デビュー。1991年にフェラーリへ加入し、1995年まで5シーズンにわたってスクーデリアのドライバーを務めた。
そのキャリアを象徴するのが1995年F1カナダGPでの勝利だ。フェラーリ412 T2を駆ったアレジは、自身の31歳の誕生日にF1キャリア唯一となるグランプリ優勝を達成した。
F1での勝利数こそ1勝にとどまったものの、情熱的なドライビングとフェラーリへの強い思いによってティフォシから絶大な支持を集め、現役引退後もフェラーリを代表する人気ドライバーのひとりとして親しまれている。
そのアレジが、長年にわたって親しみ「第二の故郷」ともいえる存在になった南イタリアの地で、アニアさんとの新たな人生の節目を迎えた。
