カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • シャルル・ルクレールの家族同伴にクルサードが苦言「F1はピクニックではない」

    シャルル・ルクレールの家族同伴にクルサードが苦言「F1はピクニックではない」

    元F1ドライバーのデビッド・クルサードが、フェラーリのシャルル・ルクレールについて、グランプリ週末への向き合い方に疑問を投げかけた。

    クルサードが問題視したのは、ルクレールの妻アレクサンドラ・サン・ムルーと愛犬レオが今季、複数のF1グランプリでパドックを訪れていることだ。家族との時間を大切にするルクレールに対し、クルサードはレース週末は「ピクニックではない」と語り、より競技へ集中すべきだとの考えを示した。

    クルサード「グランプリは真剣勝負で危険な仕事」
    パートナーや家族をパドックに連れてくること自体は、現在のF1では珍しいことではない。ジョージ・ラッセル、オスカー・ピアストリ、カルロス・サインツJr.らもパートナーがレースを訪れることがあり、アンドレア・キミ・アントネッリやマックス・フェルスタッペンも父親が同行することが多い。

    また、ルクレールの親しい友人であるピエール・ガスリーも、時折愛犬をパドックに連れてきている。

    しかし、クルサードは『Up to Speed』ポッドキャストで、ルクレールについてドライビングへの集中をさらに高め、「ポスターボーイ」としての側面から距離を置くべきではないかとの考えを語った。

    ルクレールは2026年2月にアレクサンドラ・サン・ムルーと結婚し、現在は第1子の誕生を控えている。

    「シャルル・ルクレールはフェラーリに何年も在籍していて、とてつもなく速い。レーシングドライバーのポスターボーイのような存在だ」とクルサードは語った。

    「ルックスもいいし、家庭を持って、もうすぐ子どもが生まれる。犬もパドックにいる……。僕の意見では、率直に言って、それは少しやりすぎだと思う」

    「週末に出かけてピクニックをしているわけじゃないだろう?」

    「これはグランプリだ。真剣勝負の世界だし、危険な仕事でもある。ただ、これは僕が古い世代だからそう考えるだけなのかもしれないけどね」

    ルクレールとハミルトンの成績にも言及
    クルサードは以前にも、28歳で理論上キャリアのピークにいるルクレールが、41歳のチームメイトであるルイス・ハミルトンにポイントで後れを取るべきではないとの見方を示している。

    今季のルクレールは1勝を挙げ、4度の表彰台を獲得している一方、バルセロナ、モナコ、イタリアでは目立ったミスもあった。現在ドライバーズランキング5位で、ハミルトンとは24ポイント差となっている。

    一方、直接対決を見ると、予選では両者7勝7敗。2人とも完走したレースに限れば、決勝でも5勝5敗と互角だ。ただし、ルクレールがチーム内対決で優位に立っていた前年と比較すると、その構図には大きな変化が生じている。

    ルクレールのF1出走数は現在185戦で、2027年には200戦の節目に到達する見込みだ。これまでの通算勝利数は9勝。もっとも、ルクレールがフェラーリで組んできたセバスチャン・ベッテル、カルロス・サインツJr.、ハミルトンの3人を合わせても、同期間の勝利数は6勝にとどまっている。

    家族や愛犬の存在が実際にルクレールのパフォーマンスへ影響していることを示す根拠はないが、クルサードはF1グランプリを「真剣勝負で危険な仕事」と捉える自身の世代的な価値観から、レース週末では競技への集中をより優先すべきだとの考えを示した。

  • ルイス・ハミルトン F1各チームの驚異的な収束に感嘆「本当に驚異的」

    ルイス・ハミルトン F1各チームの驚異的な収束に感嘆「本当に驚異的」

    ルイス・ハミルトンは、F1各チームがまったく異なるアプローチを採用しながら、最終的にはラップタイムで極めて僅差に収束していくことに、今でも驚かされることがあると語った。

    フェラーリのドライバーであるハミルトンは、複数世代のF1マシンを経験し、3つの異なるチームでキャリアを築いてきた。2026年に導入された新レギュレーションの序盤戦は、異なるエンジニアリングの道筋がほぼ同じ結果へとたどり着くというF1の特徴を、これまで以上に鮮明に示している。

    異なる設計思想でも予選ではわずか0.5秒差
    F1イタリアGPの予選では、その差は驚くほど小さかった。Q3ではトップ10がわずか0.500秒以内に収まり、ポールポジションから10番手までのタイム差として新記録を樹立した。

    それまでの記録は2025年F1ハンガリーGPで、シャルル・ルクレールと10番手のドライバーとの間についた0.543秒だった。

    もちろん、各マシンの長所と短所が強く表れるサーキットでは、週末ごとに勢力図が大きく変化することもある。トップチームと中団チームの差が大きく広がるケースも珍しくない。

    しかし、各チームのパフォーマンスが接近したとき、ハミルトンにとって興味深いのはレースそのものだけではない。その背景にあるエンジニアリングの違いにも強く惹かれている。

    「本当に驚異的だ」
    ハミルトンは、異なる組織で働いてきた経験によって、同じ課題に対してF1チームがどれほど異なる方法で取り組んでいるのかを理解できるようになったと語る。

    「経験を積んで2つの異なるチームを知っているドライバーが新しく加わることのポジティブな部分、チャンスになる部分はそこだと思う。内部にいると、物事に近すぎて全体像が見えにくくなることがある」

    ハミルトンはRacingNews365を含むメディアにそう語った。

    「誰かが外から入ってくると、新しいエンジニアが別の場所から来た場合でも、すぐに『僕たちはこれを違う方法でやっていた』と言うことがある。それが必ずしもより良い方法というわけではないけど、単純に違うアプローチが存在するということなんだ」

    「考えてみれば、本当に驚異的だよ。すべてのチームが同じレギュレーションの下で戦っている」

    「それなのに、同じようなところへ到達するために、すべてを違う方法でやっている。そしてコース上ではマシン同士が0.1秒以内にいる」

    「本当に驚異的だ。それこそが、このスポーツを素晴らしいものにしていると思う」

    ハミルトンが魅力を感じているのは、まさにこの点だ。F1チームは同一の技術レギュレーションに従ってマシンを設計する一方、その解釈は大きく異なる。

    サスペンションのコンセプト、空力思想、エネルギーの使い方、タイヤマネジメント、そして外部からは見えない無数の細部まで、各チームのエンジニアは異なる開発ルートを選択できる。

    それでも、何カ月にも及ぶ設計、シミュレーション、製造を経て完成したマシンが、予選アタックで同じコーナーを走れば、ラップタイム上ではほとんど差がないこともある。

    ドライバーにとっては、そのわずかな違いが成功と失敗を分けることになる。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    「チームに“I”はない」
    ハミルトンはまた、フェラーリでわずかなパフォーマンス向上を見つけ出す仕事は、ひとりのドライバーだけの貢献で成し遂げられるものではないと強調した。

    自分の役割はチームをひとりで変革することではなく、大規模な技術組織と協力しながら進むべき方向を示していくことだという。

    「“team”という言葉に“I”はない。チームは巨大な船のようなものだと思う。ドライバーの仕事は、その中心にいる人たちと一緒に働きながら、正しい方向へ進めるように舵を取ることだ」

    長年にわたってメルセデスのシステムの中で戦った後、マラネロのフェラーリへ移籍したハミルトンには、ひとつの技術文化の中だけでキャリアを過ごしてきた人々には見えにくくなっている違いを見つけられる可能性がある。

    一方で、ハミルトンの指摘はF1そのものの特徴も浮き彫りにしている。莫大な資金が投じられ、極めて複雑な技術が用いられ、各チームが機密情報を厳重に守っていても、最終的にはストップウォッチによって評価される。

    異なる設計思想と開発手法を採用しながら、最終的に問われるのは「誰が最も速くコーナーを抜けたのか」というシンプルな結果だ。

    そして、その答えがわずか100分の数秒で分かれるほど各チームの性能が収束することこそ、ハミルトンがF1を特別だと感じる理由のひとつとなっている。

  • シャルル・ルクレール F1シンガポールGPでオールブラック仕様 限定キャップを発表

    シャルル・ルクレール F1シンガポールGPでオールブラック仕様 限定キャップを発表

    スクーデリア・フェラーリは、2026年F1シンガポールGPでシャルル・ルクレールが着用する限定版キャップを発表した。ナイトレースが行われるマリーナ・ベイに合わせ、全面をブラックで統一した特別仕様となっている。

    公開された映像では、ルクレール自身も全身ブラックのレーシングスーツ姿で登場。通常とは大きく異なるスタイルが披露されたことで、ファンの間ではSF-26のカラーリングにも何らかの変更が施されるのではないかとの憶測が広がっている。

    ルクレールがシンガポールでオールブラック仕様
    F1はアゼルバイジャンGPを終え、次戦シンガポールGPへと向かう。マリーナ・ベイの市街地コースで開催されるナイトレースを前に、フェラーリはルクレールのための特別なアイテムを用意した。

    フェラーリが公式SNSで公開したのは、シンガポールGP限定となるオールブラックのキャップだ。ルクレールはレースウイークを通じて、この限定キャップを着用する予定となっている。

    デザインはほぼ全面がブラックで統一され、フロント部分にあしらわれたルクレールのカーナンバーとフェラーリの跳ね馬エンブレムのみがシルバーで表現されている。派手な配色を避けたシンプルな仕上がりが特徴だ。

    公開されたプロモーション映像では、ルクレールがブラック一色のレーシングスーツを着用していることも注目を集めた。


    SF-26にも特別カラーリング? ファンの間で憶測
    今回の発表を受け、一部のF1ファンからは、フェラーリがシンガポールGPでSF-26にも特別なカラーリングを採用するのではないかとの声が上がっている。

    現時点でフェラーリが発表しているのはルクレールの限定キャップであり、SF-26のスペシャルリバリーについて公式な発表はない。

    ただし、ルクレールをブラックのレーシングスーツ姿で登場させた演出もあり、マリーナ・ベイでさらなるサプライズが用意されているのではないかという期待につながっている。

    今回の2026年F1シンガポールGP限定キャップは、マリーナ・ベイでのレースウイークを迎える10月5日(月)からオンラインで販売される予定だ。

    シンガポールの夜をイメージしたオールブラック仕様で臨むルクレール。限定キャップだけの特別仕様となるのか、それともフェラーリがSF-26にも何らかの変化を加えるのか、シンガポールGPに向けて注目を集めそうだ。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)シャルル・ルクレール(シンガポールグランプリ仕様)

  • ディーノ・ベガノビッチ フェラーリ育成を卒業へ F1昇格構想から外れる

    ディーノ・ベガノビッチ フェラーリ育成を卒業へ F1昇格構想から外れる

    フェラーリは、2020年からフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属してきたディーノ・ベガノビッチについて、2026年限りで育成プログラムから外す一方、2027年もテスト兼開発ドライバーとしてチームに残す方針を固めたとGPblogが報じた。

    現在22歳のベガノビッチはF2で2年目のシーズンを戦っているが、フェラーリはF1レースシートへの昇格候補としてではなく、シミュレーターやTPC(旧型車テスト)を担う開発要員として高く評価しているという。

    今後はF2を離れ、フェラーリのWECプログラムを含めた新たなレース活動に進む可能性もある。

    フェラーリ育成で6年間 F3とF2で勝利を経験
    ベガノビッチは2020年にFDAへ加入し、フェラーリの支援を受けながらジュニアカテゴリーでキャリアを積み重ねてきた。

    F3とF2の両カテゴリーでレース優勝を記録し、上位争いに加わる実力を示してきた一方、いずれもタイトルを本格的に争うところまでは到達していない。

    現在はDAMSからF2に参戦しており、先週末にマドリンクで行われたF2スペイン大会ではフィーチャーレースを制した。2026年シーズンはF2で2年目となるが、現時点では今季限りで同カテゴリーを離れることが基本線とされている。

    F1では4回のフリー走行に出走
    ベガノビッチはジュニアカテゴリーでの活動と並行し、フェラーリのシミュレーターおよびテストドライバーとしてF1マシンの開発にも関わってきた。

    これまでF1のフリー走行には計4回出走。2026年はスペインとオーストリアでFP1を担当し、各チームに義務付けられているルーキードライバー起用枠をフェラーリが消化するうえでも役割を担った。シーズン後半にさらに走行機会が与えられる可能性もあるという。

    こうした活動を通じ、フェラーリはベガノビッチの技術的なフィードバックや開発能力を評価している。

    フェラーリF1のレースシート昇格は構想外
    一方、ベガノビッチがフェラーリからF1のフル参戦シートを獲得する可能性は低くなっている。

    フェラーリはこれまでの働きを評価しているものの、将来的にスクーデリアのF1レースシートを与える構想には入れていないとされる。

    その姿勢は、他チームへの送り出し方にも表れている。フェラーリはオリバー・ベアマンやラファエル・カマラについて、F1で経験を積ませるために他チームのシートを確保する方向で動いてきたが、ベガノビッチについて同様の計画を進めてはいないという。

    つまり、FDAでの育成期間が終了することはフェラーリとの関係そのものが終わることを意味しない。むしろ、レースドライバー候補から開発を支えるドライバーへと役割を切り替える形となる。

    ディーノ・ベガノビッチ スクーデリア・フェラーリ

    2027年もシミュレーターとTPCで開発に参加へ
    フェラーリは2027年以降もベガノビッチをチーム内に残すことを強く望んでいるとされる。

    想定されているのは、シミュレーターでの開発作業に加え、TPC(Testing of Previous Cars)での実走テストを担当する役割だ。

    現代のF1ではシミュレーターと実車の相関確認がマシン開発において重要な意味を持つ。F1マシンでの走行経験を持ち、フェラーリのシステムを長年理解しているベガノビッチを継続して起用することには、チーム側にもメリットがある。

    特に2026年から新しいF1技術規則が導入されたなか、開発ドライバーによるシミュレーター作業やTPCでのデータ収集は、レースドライバーを支える重要な役割となる。

    F2卒業後はWEC参戦も選択肢
    まだ明らかになっていないのが、2027年にベガノビッチがどのカテゴリーでレース活動を続けるかだ。

    原則として今季限りでF2を離れる見通しだが、その後の参戦先は決まっていない。

    ひとつの選択肢として考えられるのが、フェラーリのWEC(FIA世界耐久選手権)プログラムである。

    22歳という若さに加え、シングルシーターで豊富な経験を積み、F1マシンもドライブしてきたベガノビッチは、フェラーリの耐久レース部門にとって将来を見据えた若手人材になり得る。

    ただし、現段階でWEC参戦が決定したわけではなく、2027年のレースプログラムについては不透明な部分が残っている。

    6年間にわたったFDAでの育成期間には区切りがつく見通しだが、ベガノビッチとフェラーリの関係は2027年も続くことになる。F1レースシートへの直接的な道は遠のく一方、フェラーリはその経験と開発能力を評価し、次の役割を用意する方針だ。

  • シャルル・ルクレール 大クラッシュでフェラーリF1新型PU損傷の懸念「まだ確認中」

    シャルル・ルクレール 大クラッシュでフェラーリF1新型PU損傷の懸念「まだ確認中」

    シャルル・ルクレールは、F1イタリアGPでの大クラッシュに巻き込まれたフェラーリのアップグレード版パワーユニット(PU)について、再使用できることを願っていると明かした。

    モンツァで行われた決勝の2周目、ルクレールはパラボリカで激しくクラッシュ。フェラーリのマシンは大破し、レースは赤旗中断となった。

    事故の衝撃はPUにも及んでおり、フェラーリは現在もその状態を詳しく調査している。

    アップグレード版PUをフェラーリが継続調査
    ルクレールはフェラーリのホームレースとなったモンツァで、ADUOによるアップグレードが施された新仕様のPUを初めて投入していた。

    しかし、大クラッシュから1週間後にマドリンクで開催されたF1スペインGPでは、このPUはマシンに搭載されなかった。フェラーリのエンジニアは現在もユニットを再使用できるかどうか評価を続けている。

    もし修復不能と判断された場合、ルクレールはADUOアップグレード仕様の新たなPUコンポーネントを投入する必要があり、年間使用基数の上限を超えることでグリッド降格ペナルティを受ける可能性がある。

    ルクレールはRacingNews365を含むメディアからPUの状況について質問され、次のように答えた。

    「現時点で僕が知っている限りでは、まだチェックしているところだ。どうなるか見てみよう」

    「つまり、僕にもまだ分からない。もし救うことができれば、それは素晴らしいことだ」

    「できなければ、おそらくどこかの段階でペナルティを受けることになるだろう」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    ルクレールが指摘するフェラーリF1の課題
    ルクレールはフェラーリのPU全体についても言及し、決勝でより良い結果を得るためには、予選での1周のパフォーマンスを改善する必要があると指摘した。

    「間違いなく僕たちのマシンはレースでは強いと思う。でも、予選でもっとパフォーマンスを引き出す方法を理解する必要がある」

    「デプロイメントについては、日曜日より土曜日の方がさらに苦戦していると感じている。それについて、すぐに使える解決策がないことも分かっている」

    「それでも、土曜日に少しでもパフォーマンスを上げるためにできることがあれば、それは決勝の結果にとって非常に大きな助けになる」

    モンツァで投入したばかりのアップグレード版PUを失えば、ルクレールにとって今後のF1シーズンを戦ううえでグリッド降格という新たな問題につながる。フェラーリがクラッシュしたユニットを再使用できる状態まで回復させられるかが焦点となる。

  • シャルル・ルクレール F1最終戦イモラ開催を示唆「年末にまた会えたら」

    シャルル・ルクレール F1最終戦イモラ開催を示唆「年末にまた会えたら」

    F1の2026年シーズン終盤を巡る不透明な状況のなか、シャルル・ルクレールがイモラで発した一言が注目を集めている。カタールGPとアブダビGPの開催に不確実性が残るなか、イモラが12月6日に最終戦を開催する候補地として浮上している。

    フェラーリのルクレールは、ピレリの2027年用タイヤテストに参加する前日の月曜日、エミリア・ロマーニャ州を訪問。2023年の洪水被害からの復興を支援する施設の開所式に出席し、その最後に「年末にまたここで皆さんに会えたらと思う」と意味深な言葉を残した。

    2023年の洪水被害からの復興を支援
    ルクレールは月曜日、イモラ近郊のスパッツァーテ・サッサテッリを訪れ、新たに完成した多目的市民センターの開所式に出席した。

    この施設には、2023年にエミリア・ロマーニャ州を襲った洪水を受け、ルクレールが実施したチャリティーオークションによって集められた資金も投入されている。

    ルクレールは、大きな被害を受けた当時を振り返り、この地域への思いを語った。

    「2023年、僕が大好きなこのエミリア・ロマーニャという地域が、あれほど大きな被害を受けるのを見て、本当に胸が痛んだ」

    一方で、災害に直面した地元住民の結束についても強く印象に残っているという。

    「みんなが信じられないほど団結していた。それが本当に大きな助けになったと思う」

    さらに、自身が復興活動に貢献できたことについて次のように続けた。

    「僕としては、とても大切に思っているこの地域に、少しでも何かを残すことができてうれしい」

    「年末にまたここで会えたら」意味深な一言
    しかし、現在のF1カレンダーを巡る状況を考えると、最も注目を集めたのはルクレールが最後に口にした言葉だった。

    「そして、年末にまたここで皆さんに会えたらと思う」

    この発言は、イモラが2026年F1シーズン最終戦の開催地になる可能性が取り沙汰されているタイミングで飛び出した。

    現行カレンダーでは、シーズン終盤にカタールGPとアブダビGPが予定されている。しかし、両レースの開催には依然として不確実性があり、F1はシーズン終盤の日程を変更する複数のシナリオを検討しているとされる。

    仮にカタールGPとアブダビGPがカレンダーから外れることになった場合、その代替として最終戦を開催する候補地に繰り返し名前が挙がっているのがイモラだ。開催日は12月6日になるとみられている。

    イモラ・サーキット

    F1チームはすでにイモラ周辺のホテルを確保か
    もちろん、ルクレールの発言だけでイモラ開催が正式に決まったと判断することはできない。

    ただし、パドックではすでに公然の秘密に近い状況になっているとも伝えられており、F1と各チームはイモラ周辺のホテルの大部分をすでに確保しているという。

    そうした状況を踏まえれば、ルクレールの「年末にまたここで会えたら」という言葉が注目を集めたのも不思議ではない。

    フェラーリはピレリの2027年タイヤをイモラでテスト
    偶然にもフェラーリは翌日、イモラ・サーキットで走行を行った。

    ルクレールとルイス・ハミルトンがフェラーリのマシンをドライブし、ピレリが実施した2027年F1シーズン向けタイヤの開発テストに参加した。

    ただし、このテストと12月のF1開催の可能性に直接的な関係はない。ピレリのテストはカレンダー変更を巡る議論とは別に、以前から予定されていたものだ。

    それでも、シーズン終盤にイモラでレースが開催されることになれば、直前に同地で走行経験を積めたことはフェラーリにとって一定のメリットとなる可能性がある。同じくイモラでピレリのテストを行うレーシングブルズにも同様のことが言える。

    カタールGPとアブダビGPの扱いを含め、2026年F1シーズン終盤の日程はまだ正式に確定していない。しかし、イモラが12月6日の最終戦候補として浮上するなか、ルクレールが地元で残した「年末にまたここで会えたら」という一言は、その可能性をさらに意識させるものとなった。

  • フェラーリF1 ハミルトンのスペインGPリタイア原因を調査「主ブレーキ系ではない」

    フェラーリF1 ハミルトンのスペインGPリタイア原因を調査「主ブレーキ系ではない」

    フェラーリF1は、2026年F1スペインGPでルイス・ハミルトンがリタイアを余儀なくされたSF-26のブレーキトラブルについて詳細な調査を進めている。初期調査では、ブレーキそのものではなく、それに付随するシステムに問題が発生した可能性が浮上している。

    ハミルトンはマドリンクで行われた決勝の序盤からブレーキペダルが深くなる症状に見舞われ、次第にマシンをコース上にとどめることさえ困難になった。フェラーリは走行中に問題の解消を試みたものの改善せず、安全上のリスクを考慮してリタイアを決断した。

    ターン1直後からブレーキトラブルが悪化
    スタート直後、ハミルトンはターン1でレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとサイド・バイ・サイドになった。フェルスタッペンはランオフエリアを通過し、その後FIAが「コース外に出てアドバンテージを得た」と確認したことを受け、レッドブルからポジションを戻すよう指示された。

    しかし、その時点ですでにハミルトンのブレーキには異常が出始めていた。

    フェルスタッペンはいったんハミルトンを前に出したものの、ブレーキ問題が悪化していたハミルトンをすぐに抜き返した。その後、ハミルトンは次々と後続車にポジションを奪われ、最終的にフェラーリからピットに戻るよう指示を受けた。

    決勝後、フェラーリF1のチーム代表フレデリック・バスールは、ターン1でのフェルスタッペンとの攻防がトラブルの原因だった可能性について質問された。

    「正直なところ、分からない。私が出たときにはまだマシンを調べているところだった」

    バスールは、ハミルトンがブレーキペダルのストロークが長くなる症状に見舞われていたことを認めた。チームはピットウォールから対応を試みたが、問題を解消することはできなかった。

    「ペダルが長くなっていた。ピットウォールから修正しようとしたが、その数コーナー後にまた同じことが起きた」

    ハミルトンはマシンをコース上にとどめるために苦戦し、トラックリミット違反も重ねていた。バスールは、その状態で走行を続けることには「意味がなかった」と説明している。

    スクーデリア・フェラーリ

    初期調査では主ブレーキシステム以外が原因か
    その後もフェラーリはハミルトンのSF-26について調査を継続。PlanetF1.comのトーマス・マーハーによると、現時点で原因は完全には特定されていないものの、初期調査ではブレーキ機構そのものとは別の補機類に問題が発生した可能性が示されているという。

    「マドリードでルイス・ハミルトンのマシンに何が起きたのか、フェラーリでは調査が続いている。ただ、初期段階では主ブレーキシステムそのものではなく、その内部にある補機類の問題だったことが示唆されている」

    さらに問題はリア側のブレーキシステムに関連していたとみられている。

    ハミルトンはレース序盤に左リアをウォールに接触させる場面もあったため、フェラーリはこうした出来事も含めて原因を調査している。

    FP3クラッシュ後の修復作業とは無関係の見通し
    ハミルトンは前日のFP3でもクラッシュを喫していた。事故後にはフロントウイングをマシンの下に巻き込み、右フロントタイヤがパンクした状態でピットまで戻ろうとしていた。

    レースエンジニアのカルロ・サンティから何度もマシンを止めるよう指示されたものの走行を続け、最終的にはFIAレースディレクターからの正式な停止要求であることを伝えられ、コース脇にマシンを止めていた。

    このクラッシュによってSF-26は予選までに修復を必要としたが、現時点では土曜日の修復作業と日曜日のブレーキトラブルに関連性はないとみられている。

    マーハーは「この問題は土曜日に急いで行われた修復作業とは関係しておらず、日曜日に発生した問題はリアブレーキシステムに関連したものと理解されている」と伝えている。

    フェラーリは引き続き詳細な調査を進め、ハミルトンのSF-26で発生した不具合の正確な原因を特定する方針だ。

    スペインGPで今季初のリタイアを喫したハミルトンはノーポイントに終わり、ドライバーズ選手権首位のアンドレア・キミ・アントネッリとの差は101ポイントに拡大した。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1の人事刷新要求報道を全面否定

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1の人事刷新要求報道を全面否定

    フェラーリF1のルイス・ハミルトンが、自身がチームのトラックサイドスタッフの刷新を求めているとのイタリアメディアの報道を強く否定した。

    イタリア紙『Corriere della Sera』は、ハミルトンがフレデリック・バスール代表に対し、オペレーションや戦略部門のスタッフ変更を求めていると報道。さらに、両者の関係が最近になって冷え込んでいるとも伝えていた。

    フェラーリ内部の人事変更を要求との報道
    報道によれば、ハミルトンは2026年シーズンの欧州ラウンドを通じてチーム運営に不満を募らせ、バスールに対してトラックサイドの体制変更を働きかけているとされた。

    また、F1イタリアGP後には、チームメイトのシャルル・ルクレールとの間で適用する明確な「交戦規定」を文書化するよう求めたものの、バスールがこれを拒否したとも報じられている。

    フェラーリは今季に向けてすでにエンジニアリング体制を変更している。長年ハミルトンのレースエンジニアを務めてきたリカルド・アダミは、2026年シーズン開幕前にフェラーリ・ドライバー・アカデミーおよび旧型車テストを担当する役職へ異動した。

    その後、メルセデスから加入したルカ・ディエラや、マクラーレンから加入したセドリック・グロージャンらがハミルトン側のスタッフに加わり、夏にはロイック・セラ率いる技術部門を強化するため、シャシー分野のスペシャリストも外部から迎えている。

    バスールはこれまでもフェラーリ内部の混乱を示唆する報道を否定。ドライバーがチームに改善を求めることは通常のプロセスであり、関係悪化を意味するものではないとの立場を示してきた。

    ハミルトン「誰かの交代を求めたことはない」
    こうした報道を受け、ハミルトンは自身のInstagramストーリーで声明を発表。スタッフの交代を要求したとの内容を明確に否定した。

    「いくつかの記事が出ているのを見たので、ここではっきりさせておきたい。僕はチームの誰かを交代させてほしいと求めたことは一度もない」

    「僕と一緒に仕事をしている全員が毎日懸命に取り組んでいるし、その献身が僕たちを前進させている」

    さらにハミルトンは、自身がスタッフに求めているのは交代ではなく、それぞれの能力を最大限に引き出すことだと強調した。

    「僕はいつも、みんなが最高の自分になれるように力を与え、引き上げようとしている。少なくとも、自分自身のなかにある最高の部分を見つけられるようにしたいと思っている」

    「いつもうまくできているとは限らないけど、それが僕の意図だし、僕がここでやろうとしていることだ。僕たちは全員で一緒に取り組んでいるし、それはこれからも変わらない」

    一方で、ハミルトンはバスールとの関係が悪化しているとの報道については直接言及していない。また、当初の報道でも、ハミルトンが交代を要求したとされる具体的なスタッフの名前は挙げられていなかった。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    F1スペインGPでは今季初リタイア
    ハミルトンは前戦F1スペインGPでブレーキシステムに問題が発生し、今季初のリタイアを喫した。

    マドリンクでは序盤にマックス・フェルスタッペンとポジションを争ったものの、ブレーキペダルの異常が深刻化。フェラーリはレース後、SF-26のトラブルについて調査を開始している。

    このリタイアによってハミルトンはドライバーズランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリとの差を大きく広げられ、タイトル争いはさらに厳しい状況となった。

    それでも今回の声明では、フェラーリのスタッフに対する信頼を明確に表明したハミルトン。人事刷新を要求しているとの報道を全面的に否定し、現在のメンバーとともにチームを前進させていく姿勢を強調した。

  • フェラーリとレーシングブルズ 2027年F1タイヤ開発テストでイモラ走行

    フェラーリとレーシングブルズ 2027年F1タイヤ開発テストでイモラ走行

    ピレリはイモラ・サーキットで2027年F1シーズンに向けたタイヤ開発テストを2日間にわたって実施し、フェラーリとレーシングブルズが走行を担当した。

    初日はルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレール、2日目はアントニオ・ジョビナッツィ、リアム・ローソン、アービッド・リンドブラッドが参加。2日間で合計400周、1963kmに及ぶデータが収集された。

    ハミルトンとルクレールが初日を担当
    初日はフェラーリが2027年用プロトタイプタイヤのテストを担当。午前はルイス・ハミルトン、午後はシャルル・ルクレールがステアリングを握った。

    テストされたコンパウンドは、レンジの中で最もソフトな3種類となるC3、C4、C5。両ドライバーは各コンパウンドについて複数の仕様を試しながら5周のパフォーマンスランを行い、その後、より適切な仕様を絞り込むためにロングランを実施した。

    ハミルトンは64周、314kmを走行し、ベストタイムは1分19秒485。ルクレールは63周、309kmを走り、1分18秒832を記録した。

    初日のコンディションは厳しい暑さとなり、路面温度は最高50度、気温は32度まで上昇した。

    タイヤ F1 ピレリ

    2日目はローソンとリンドブラッドがレーシングブルズを担当
    2日目はレーシングブルズが加わり、リアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドがマシンをシェア。フェラーリからはアントニオ・ジョビナッツィが参加した。

    直近3戦でレッドブル・レーシングからF1に出場しているローソンは、午前中にC3とC4で複数のパフォーマンスランを実施。その後はC4を使用したロングランに重点を移した。

    リンドブラッドも基本的に同様のプログラムをこなし、午後にはC3とC5をテストした。

    一方、ジョビナッツィはC3だけを使用し、予選シミュレーションとロングランの両方を担当した。

    ローソンは65周、319kmを走行して1分18秒471を記録。リンドブラッドは73周、358kmを走り、今回の2日間で最速となる1分18秒454をマークした。

    ジョビナッツィは3人の中で最も多い135周を走行。走行距離は663kmに達し、ベストタイムは1分19秒894だった。2日目も路面温度は最高49度、気温は31度まで上昇した。

    アントニオ・ジョビナッツィ

    イモラで2日間合計1963kmを走破
    今回のイモラテストでは、2日間を通じて5人のドライバーが合計400周、1963kmを走行した。

    各ドライバーの走行結果は以下の通り。

    ルイス・ハミルトン:64周/314km/1分19秒485
    シャルル・ルクレール:63周/309km/1分18秒832
    リアム・ローソン:65周/319km/1分18秒471
    アービッド・リンドブラッド:73周/358km/1分18秒454
    アントニオ・ジョビナッツィ:135周/663km/1分19秒894

    なお、タイムはそれぞれ異なるタイヤ仕様やテストプログラムで記録されたものであり、ドライバーやマシンの純粋なパフォーマンス比較を目的としたものではない。

    ピレリの次回のタイヤ開発テストは10月中旬、フランスのマニクール・サーキットで予定されている。同地ではコースに備えられた人工散水システムを使用し、ウェットコンディション向けの新たなタイヤソリューションが評価される。

    イモラでの2日間は、2027年F1タイヤの候補を絞り込むための重要な走行となり、フェラーリとレーシングブルズの協力によって幅広いコンパウンドと走行条件のデータが蓄積された。

  • フェラーリF1 楽天とグローバルパートナー契約 2027年からロゴ掲出

    フェラーリF1 楽天とグローバルパートナー契約 2027年からロゴ掲出

    楽天グループは9月17日、F1チームのスクーデリア・フェラーリHPと複数年にわたるグローバルパートナーシップを締結したことを発表した。契約は2027年1月1日からスタートする。

    楽天は国内企業として初めて、通信およびEコマース領域におけるスクーデリア・フェラーリHPの「チームパートナー」となる。2027年からフェラーリのF1マシンをはじめ、ドライバーのウェアやチームの活動拠点などに楽天のブランドロゴが掲出される予定だ。

    楽天とフェラーリが2027年から提携
    今回のパートナーシップは、イノベーション、テクノロジー、卓越性の追求という共通の価値観を持つ両ブランドの協力関係を構築するものとなる。

    スクーデリア・フェラーリHPがF1を通じて持つ世界的な影響力と、楽天が展開するグローバルなテクノロジーネットワークおよび「楽天エコシステム(経済圏)」を組み合わせ、新たなビジネス機会の創出を目指す。

    取り組みはF1サーキット内のスポンサー活動だけにとどまらない。Eコマースをはじめ、楽天グループで通信プラットフォーム事業を展開する楽天シンフォニーを含めた楽天エコシステムを活用し、新たな事業機会を模索する。

    また、F1という国際的なプラットフォームを通じて楽天のグローバル展開を拡大するとともに、新たなビジネス関係の構築、技術力の訴求、業界の枠を超えたイノベーションの創出につなげるとしている。

    パートナーシップの開始に伴い、楽天のブランドロゴはスクーデリア・フェラーリHPのF1マシン、ドライバーのウェア、チームの活動拠点など、さまざまな場所に掲出される予定となっている。

    スクーデリア・フェラーリ 楽天

    フェラーリ「サーキットを超えて価値を創造」
    フェラーリS.p.A.のチーフ・レーシング・レベニュー・オフィサーを務めるロレンツォ・ジョルゲッティは、楽天との提携について次のようにコメントした。

    「楽天をスクーデリア・フェラーリHPのパートナーに迎え入れることは、世界中に強力な基盤を持ち、イノベーションの力に対して共通の信念を持つ両ブランドが結び付く絶好の機会だ」

    「楽天はデジタル領域において独自のエコシステムを構築しており、その技術力はサーキットの枠を超えて我々が価値を創造するための新たな道を開いてくれる」

    「2027年より共に取り組み、このパートナーシップが双方の組織、そして我々のグローバル・コミュニティーに創造できる機会を追求していけることを楽しみにしている」

    三木谷浩史「世界中のフェラーリとF1ファンに届ける」
    楽天グループの代表取締役会長兼社長を務める三木谷浩史は、世界最高峰のモータースポーツであるF1を舞台とした今回の提携の意義を強調した。

    「最高峰のモータースポーツは、技術革新における卓越性の飽くなき追求やファンとの特別な絆の構築によって成り立っており、これこそ私たちがスクーデリア・フェラーリHPと共有している決意です」

    「このパートナーシップは、楽天が持つテクノロジーの力、デジタルエコシステム、そして独自の会員体験を世界中の何百万人もの熱狂的なフェラーリおよびF1のファンに直接届けるために、ダイナミックな世界規模の舞台をもたらしてくれるものです」

    楽天はこれまでもスポーツ分野でさまざまなパートナーシップを展開してきた。今回のスクーデリア・フェラーリHPとの複数年契約では、単なるF1マシンへのロゴ掲出にとどまらず、通信、Eコマース、テクノロジーなど楽天グループの事業を組み合わせたグローバルな取り組みを展開していくことになる。