ルイス・ハミルトンは、2026年F1オランダGPのスプリント予選で7番手に終わり、FP1後に施したわずかなセットアップ変更によってフェラーリSF-26のフィーリングが大きく変化したことに困惑を示した。
ハミルトンは唯一のフリー走行では好感触を得ていたものの、スプリント予選ではチームメイトのシャルル・ルクレールから約0.5秒遅れた。ルクレールが3番手につけた一方で、ハミルトンは「何がうまくいかなかったのか突き止める必要がある」と語り、データ分析を急ぐ考えを示した。
FP1では好感触も予選で一変
ザントフォールトでの金曜日はスプリント形式のため、通常の週末とは異なりフリー走行は1回のみ。ハミルトンはそのFP1で序盤からまずまずのペースを示し、SF-26に対してポジティブな感触を得ていた。
しかし、FP1からスプリント予選に向けてセットアップを微調整した結果、マシンの挙動は予想以上に変化したという。
「残念ながら、いいセッションではなかった。こういうこともある」
「FP1では感触がよかった。マシンにほんの少し調整を加えたんだけど、予選に入ったらまったく別のマシンになっていた。だから、何がうまくいかなかったのかを突き止める必要がある。それから明日はできる限りのことをする」
今回フェラーリはSF-26に改良型フロアを投入している。限られた走行時間しかないスプリント週末では、セットアップ変更の効果を十分に確認する機会も少なく、FP1で得たバランスをスプリント予選まで維持できなかったことがハミルトンにとって大きな痛手となった。
ルクレールとの違いをデータで検証
ハミルトンは、ルクレールとはわずかに異なるセットアップで走っていたことも明らかにした。
「データを見て、それから判断する。とにかくデータを全部確認して、原因を突き止めなければならない」
「シャルルは僕とは少し違うところにいて、FP1で僕がいた状態にもう少し近かった。そういうことだ」
SQ3ではさらに、唯一のアタックに向けたウォームアップラップでガブリエル・ボルトレトのアウディに遭遇し、タイヤを理想的な状態まで持っていくことができなかった。セットアップによるバランス変化に加え、タイヤ準備の面でも万全とは言えない状況だった。
一方のルクレールはSF-26に好感触を得ており、3番手を獲得した自身のアタックを「今季最高の予選ラップ」と評価した。
「今年の予選ではベストのラップだった。それはフィーリングという面で、僕たちが何か正しいことをできているということだ」
「これがずっと続くという意味ではないけど、正しい方向への一歩を踏み出せるのはいつだっていいことだ。特にこれだけ長い休みのあとだからね。いい仕事ができた。残念ながらポールにはほんの少し届かなかったけど、僕たちはだいたい戦える位置にいる」

同じフェラーリで明暗分かれる
ルクレールが首位争いに加わった一方、ハミルトンは7番手。両者の約0.5秒という差は、SF-26そのものの速さだけでは説明できず、セットアップとタイヤの使い方が結果を大きく左右したことを示している。
スプリントは24周で行われ、ポイントを獲得できるのは上位8台のみ。ハミルトンは7番グリッドからスタートするためポイント圏内にはいるが、後方からの攻撃を受けながら前方との差を詰める必要がある。
ポールポジションはメルセデスのジョージ・ラッセルが獲得し、ハミルトンがドライバーズ選手権で50ポイント差をつけられているアンドレア・キミ・アントネッリは5番手。フェラーリにとってはルクレールが上位争いにつける一方、ハミルトン側のセットアップをどこまで修正できるかがスプリントに向けた重要な焦点となる。
FP1では手応えを得ながら、わずかな変更を境に「まったく別のマシン」になったというハミルトン。フェラーリは限られたデータを解析し、土曜日のスプリントまでにSF-26の本来のバランスを取り戻せるかが問われる。
