投稿者: dbcheck

  • エステバン・オコン ハースF1と2027年の将来を協議「今まさに話している」

    エステバン・オコン ハースF1と2027年の将来を協議「今まさに話している」

    エステバン・オコンは、2027年のF1シートを巡ってハースF1チームとの話し合いを開始したことを明らかにした。一方で、チームが他のドライバーをテストしていることについては問題視せず、「ドライバーが問題ではない」と強調している。

    ハースF1では2027年のドライバーラインアップを巡る動きが注目されているが、オコンは自身の将来よりも、まずVF-26で続いている2台間のパフォーマンスのばらつきを解消することが最優先だと説明。

    初開催となるマドリンクで行われるF1スペインGPでも、その問題への対応が重要になると語った。

    2027年についてハースF1と交渉開始
    オコンは、2027年の去就についてハースF1との話し合いがすでに始まっていることを認めた。

    「もちろん、ここ数週間は将来について話し合っている。僕は2025年から小松さんとこのプロジェクトに加わることを決めた。当然、最初に話をするべきなのはこのチームだし、今まさにその話し合いをしている」

    一方、ハースF1がTPC(旧型車テスト)プログラムを通じて他のドライバーを走らせていることについて、オコンは自身のシートに対する直接的な脅威とは捉えていない。

    「でも、チームは望むのであれば、どんなドライバーでもテストすることができる。僕たちにはTPCプログラムがあり、それはチームにとって非常に重要だ。ある意味では収入源にもなっている」

    そして、現在ハースが抱えている問題はドライバーラインアップではないとの考えを明確にした。

    「ただ、チームの中ではドライバーが問題ではないことは明らかだ。僕たちは全員で同じ方向に向かって、マシンからもっと引き出そうとしている。僕もオリーも、パフォーマンスを発揮できるマシンがあれば、それを結果につなげている」

    そのため、現段階では2027年のシートを巡る憶測に意識を向けるつもりはないという。

    「今の僕が考えているのは、自分たちにできることから最大限を引き出すこと、マシンの問題を解決すること、この新しいサーキットを学ぶこと、そして、いい結果を出すことだけだ」

    ハースVF-26のアップデートには好感触
    ハースF1は前戦イタリアGPでVF-26にアップデートを投入した。オコンは、モンツァが新パーツを評価するには理想的なコースではなかったとしながらも、最初の感触はポジティブだったと振り返った。

    「ポジティブだったと思う。アップデートを投入できたことは、明らかにチーム全体にとってプラスだった。もちろん、モンツァはそれをテストするにはベストなサーキットではなかったけど、あそこで投入できたことはとてもよかった」

    しかし、アップデートとは別に、ハースにはシーズン序盤から続いている課題があるという。それが2台のマシン間でパフォーマンスを安定させられていないことだ。

    「僕たちはまだ2台のマシン間の一貫性について取り組んでいる。それが今、僕たちを苦しめている部分だ。今週末に解決しなければならないことだと思う。でも、アップデート自体は非常にポジティブだったし、ここでどれだけのゲインをもたらしてくれるのか楽しみにしている」

    「シーズン開幕から抱えている問題」
    オコンによれば、同じ仕様のマシンでありながら、2台が同じようなパフォーマンスを発揮できない状況は今季を通して発生している。

    「これは今シーズンの最初から僕たちが直面していることだ。僕も小松さんもオリーも、そのことは十分に理解している。マシンを健全な状態、つまり本来のパフォーマンスを発揮できる状態に持っていくことができれば、僕たちドライバーもそれぞれのガレージでパフォーマンスを発揮できる」

    イタリアGPではベアマンのVF-26が期待どおりに機能した一方、オコン側では同じ状態を再現できなかったという。

    「先週はオリーのマシンが僕たちの期待していたものを出していた。一方で僕の側ではそうではなかったけど、状況はかなり違っていた」

    「例えばブダペストでは、その問題を抱えていたのはオリーの方だった」

    こうした問題によって、通常のセットアップ作業ではなく、失われたパフォーマンスを取り戻すところから週末を始めなければならないケースが生じている。

    「僕たちはそうしたことを把握しているし、現時点ではそれを解決することが最優先だ。こうした問題を抱えず、普通に週末をスタートして、単純にマシンのセットアップに取り組めるようにしたい」

    「パフォーマンス面で最初から不足を抱えて、それを追いかけなければならなくなると難しくなる」

    エステバン・オコン(ハースF1チーム)

    3戦連続Q2も「望んでいる結果ではない」
    それでもオコンは、直近のレースでハースF1が行ってきた仕事については一定の手応えを感じている。

    「この状況だからといって、ここ数戦でチームがやってきたいい仕事が否定されるわけではない。僕たちは3戦連続でQ2に進んでいる。もちろんQ3ではないけど、僕自身はマシンから引き出せる最大限のものを引き出したと感じている」

    「何も残していなかったと思う」

    ただし、ハースF1が目指しているのはQ2進出ではなく、コンスタントにポイントを争える位置だ。

    「もちろん、これは僕たちが望んでいる結果ではない。ポイントを争うためには、明らかにもっとパフォーマンスが必要だ」

    「それでも『これが自分たちにあったマシンだった。そのマシンから最大限を引き出せたかもしれない』と言えることには満足できる」

    「そこから、ここを改善しなければいけない、あそこに取り組まなければいけないと考えることができる。それが僕たちがやっていることだ。最近は僕たちの側でとてもいい仕事ができていると思う。だから、それを続けなければならない」

    F1初開催マドリンク「リスクを取るほど報われる」
    今週末のスペインGPは、マドリードに新設されたマドリンクで初めて開催される。オコンにとっても、全ドライバーがほぼ同じ条件からスタートする新しい挑戦となる。

    「素晴らしいと思う。マドリードに来られたことも素晴らしいし、新しいサーキットを経験できることも素晴らしい。F1でまったく新しいコース、新しい場所に来るのは久しぶりだ」

    市街地要素を持つマドリンクでは、壁との距離を詰めながら限界を探ることが重要になると予想している。

    「もちろん、完全にクレイジーなサーキットだ。リスクとリターンが大きいし、速く走ろうとすれば壁に近づかなければならない。よりリスクを取ったドライバーが報われることになると思う」

    さらに、過去のデータが存在しないことが、中団チームにとってチャンスにつながる可能性があると期待する。

    「フェルナンドが言っていたように、分からないことがたくさんある。それはとてもいいことだと思う。中団のマシンにチャンスを与えてくれることを期待している」

    「戦略にも未知の部分があるし、レース中に赤旗が出るかもしれない。それ以外にも何が起こるか分からない。そういう状況を僕たちが生かせればと思っている」

    2027年のシートを巡ってハースF1との交渉が始まったオコンだが、本人が最優先に掲げるのはVF-26の問題解決だ。2台が本来の性能を安定して発揮できる状態を作り出し、ポイント争いへ戻ることが、自身の将来を切り開くうえでも重要な課題となる。

  • アストンマーティン・ホンダF1 初開催マドリンクは慎重策「Q3を語るのは傲慢」

    アストンマーティン・ホンダF1 初開催マドリンクは慎重策「Q3を語るのは傲慢」

    アストンマーティン・ホンダF1は、初開催となる2026年F1スペインGPの舞台マドリンクで、慎重なアプローチを取る。マイク・クラックは、過去の実走データが存在しない新サーキットでは、まず走行距離を確保して知識を積み上げることが最優先だと強調した。

    全チームがほぼ白紙の状態からスタートすることで勢力図が変化する可能性もあるが、クラックはアストンマーティンに過度な期待を抱くことを戒める。今季の予選で苦戦している現状を踏まえれば、いきなりQ3進出を期待するのは「傲慢」だと語った。

    「Q3を語るのは傲慢」 現状を冷静に見るクラック
    マドリードに新設されたマドリンクは、今週末にF1世界選手権の舞台としてデビューする。全チームにとって過去のグランプリデータが存在しないため、シミュレーションと事前準備の精度によって通常とは異なる勢力図が生まれる可能性もある。

    しかし、アストンマーティンのトラックサイドオペレーションを率いるマイク・クラックは、それを理由に大きな目標を掲げることを避けた。

    「我々は地に足をつけていなければならない」

    「我々の現在地は現在地だ。新しいサーキットに来て、それを把握しなければならない。どうなるかを見ていく必要がある。我々は準備をしてきたが、Q1を突破したのは一度だけだということを忘れてはいけない。今年Q2に進んだのは一度だけだ。だからQ3について話すのは、少し傲慢ですらあると思う」

    未知のサーキットだからこそチャンスが生まれる可能性はあるものの、まず現在のマシンの競争力を正しく認識する必要があるという考えだ。

    モンツァでドライバビリティ改善「いいステップ」
    一方、アストンマーティンには前戦イタリアGPから持ち込めるポジティブな要素もある。クラックは、ホンダとともに取り組んできたドライバビリティの改善について、モンツァで明確な前進があったと評価している。

    「モンツァで踏み出したステップには満足している。以前にも言ったが、ドライバビリティは非常に重要なテーマだ。エンジンだけの問題でもなければ、シャシーだけの問題でもない。本当に両方の組み合わせなんだ」

    ドライバビリティは単純にパワーユニットの出力特性だけで決まるものではない。

    「シフトダウン、ブレーキ、タイヤの状態、どのくらいの速度で進入するか、スーパークリップなど、さまざまな要素が関係してくる。だから多くのものが絡んでいる。ただ、モンツァで一緒に踏み出したステップには本当に満足している」

    ただし、これはアストンマーティンの純粋なパフォーマンスそのものが大幅に向上したという意味ではない。

    「もちろん、モンツァでのパフォーマンスが素晴らしかったわけではない。それは明らかだ。ただ、このようなサーキットでは、それを手にしていることはいいことだ。自信につながるからだ」

    「壁がこれほど近いところでプッシュするには、自信が必要になる。だから、これはいいステップだった」

    F3で19回の赤旗 波乱にも備える
    マドリンクでは、壁が近い高速区間など一部の特徴がジェッダと比較されている。事前に行われたF3の走行では、バリアへの接触などによって19回もの赤旗が出たとされ、F1でも波乱の週末になる可能性が注目されている。

    クラックは、混乱が発生した場合にはアストンマーティンがその機会を逃さないよう準備しておく必要があると認める。

    「通常の予選について話しているなら、もし混乱などが起きれば、それに備えていなければならないということだ」

    「我々は可能な限り準備しようとしている。ただ、自分たちの知識の基盤がすべてシミュレーションと、実際にサーキットを歩いて確認したことだけなら、保守的に始めて、一歩ずつ知識を積み上げていかなければならない」

    「それをライバルよりもうまくやろうとしなければならないが、ライバルも非常に強い」

    それでも、未知のコースだからといって大幅な勢力図の変化を期待しているわけではない。

    「最終的には、大きなサプライズが起きるとは思っていない。ただ、物事が混乱すれば、そこにいて、得られるものをつかまなければならない。日曜日についても同じだ」

    FP1とFP2は「タイヤを回し続ける」ことが最優先
    初開催のマドリンクで最も重要になるのが、金曜日のFP1とFP2で可能な限り多くの周回を重ねることだ。

    過去のF1開催データが存在しない以上、実際のグリップレベルや路面の進化、セットアップに対するマシンの反応を実走によって確認する必要がある。

    「我々全員にとって最も重要なこと、そしてライバルを含めてすべてのチームに当てはまることは、タイヤを回し続けることだ」

    「FP1とFP2ではタイヤを回し続けなければならない。そうすることでマシンを最適化し、グリップについていい感触を得て、サーキットについていい感触を得て、路面がどのように変化していくのかを理解できる」

    タイヤについても同様だ。日曜日の決勝に向け、どのコンパウンドが最適なのか、そのタイヤをどのように扱うべきなのかを金曜日から把握していく必要がある。

    「タイヤについても同じだということを忘れてはいけない。日曜日に向けてどのタイヤがベストなのか、どのタイヤをどのように管理する必要があるのかを見極めなければならない」

    「だから、走行を開始するときには、ある程度保守的である必要があると思う。それはセットアップだけではない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    攻めすぎて走行時間を失うことを避ける
    未知のサーキットでは、最初からマシンを限界まで攻めたセットアップにすることもリスクになる。

    「マシンについても同じだ。最初から地面すれすれの車高で走らせることはできない。どこかでコースアウトするかもしれないし、ドライバーがマシンを失って、セッションそのものを失う可能性があるからだ」

    そのためクラックは、各チームともFP1序盤では一定の安全マージンを確保すると予想する。

    「全員が少し保守的に始め、そこから一歩ずつ積み上げていくと思う」

    そして、初開催のマドリンクでアストンマーティンが徹底しなければならないのが、予期せぬ事態が起きても冷静さを失わないことだ。

    「私はいつも、タイヤを回し続けなければならないと言っている。黄旗が出ても、赤旗が出ても、戻ってきて冷静でいなければならない。『パニックにならない』というのがいい言葉だ」

    「少し時間を失ったとしても、冷静さを保つことが本当に重要だ。コース上で何かが起きる可能性もあるし、FIAが何かを変更しなければならないこともあるかもしれない。当然、我々にはまだ分からない」

    「現時点では未知の要素がたくさんある。だからこそ、最初は保守的に進めることが重要だと思う」

    初開催のF1スペインGPでアストンマーティンが狙うのは、金曜日からいきなり限界を追求することではない。まずマドリンクで確実に周回を重ね、路面、タイヤ、マシンへの理解を深める。そのうえで一歩ずつ限界を引き上げ、予選と決勝に備えることになる。

    波乱が起きれば、そのチャンスを逃さない。ただし、未知のサーキットだからこそ焦らない――クラックが掲げる「パニックにならない」という姿勢が、マドリンクでのアストンマーティンF1の週末を左右することになりそうだ。

  • 2026年F1スペインGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1スペインGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1第14戦スペインGPは、9月11日(金)からスペイン・マドリードに新設されたマドリンクで開催される。初日にフリー走行1回目(FP1)とフリー走行2回目(FP2)、2日目にフリー走行3回目(FP3)と予選、最終日の9月13日(日)に決勝レースが行われる。

    2026年にF1カレンダーへ加わったマドリンクでのスペインGPは今回が初開催となる。マドリードの市街地と常設区間を組み合わせたセミ・パーマネント型の新サーキットで、全ドライバー、全チームにとって未知の舞台での戦いとなる。

    マドリンクは全長5.416km、22のコーナーで構成され、決勝は57周で争われる。公道と私有地を利用したレイアウトは市街地サーキットと常設サーキットの性格を併せ持ち、高速区間から中低速コーナーまで多彩なセクションが盛り込まれている。

    最大の特徴はターン12の「モニュメンタル」と呼ばれるバンク付きコーナーだ。全長約550mに及び、最大24%のバンク角を持つF1カレンダー最長のバンク付きコーナーとなる。一方、最終セクターにはバクーを思わせる90度コーナーが連続し、コースを囲むウォールへの警戒も必要となる。

    スタート/フィニッシュラインからターン1までは約200mと短く、第1セクターは高速。そこから中低速コーナーを中心とするテクニカルな区間へと移行するため、マシンにはストレートスピードだけでなく、高速域の安定性と低速域でのトラクションを両立するセットアップが求められる。

    初開催だけに、実際の路面グリップやタイヤのデグラデーション、オーバーテイクの難易度など未知数の要素も多い。金曜日のFP1から各チームがどれだけ早くコース特性を把握し、シミュレーションとの違いを修正できるかが週末を左右することになりそうだ。

    2026年スペインGPでは、ピレリはC2、C3、C4の3種類を選択した。C2がハード、C3がミディアム、C4がソフトとして使用される。事前シミュレーションではタイヤにかかる負荷はシルバーストンやスパ・フランコルシャンに匹敵すると分析されている。

    ピレリはミドルレンジのコンパウンドを選ぶことで、高温時の過度なオーバーヒートを抑えるとともに、2ストップ戦略を促すことを狙っている。初開催のコースだけに、実走行で得られるデータによって決勝の最適戦略が大きく変化する可能性もある。

    マドリードで初めて開催されるF1スペインGP。未知のサーキットへの適応力、タイヤマネジメント、セットアップ、そしてウォールに囲まれた区間でのドライバーの正確性が、新たなスペインGPの初代勝者を決める重要な要素となる。


    2026年F1スペインGP スケジュール
    ■ 9月11日(金)
    フリー走行1:20:30~21:30(現地時間:13:30~14:30)
    フリー走行2:24:00~25:00(現地時間:17:00~18:00)

    ■ 9月12日(土)
    フリー走行3:19:30~20:30(現地時間:12:30~13:30)
    予選:23:00~24:00(現地時間:16:00~17:00)

    ■ 9月13日(日)
    決勝:22:00~(現地時間:15:00~)

    フジテレビNEXT 放送スケジュール(生放送)
    ■ 9月11日(金)
    フリー走行1:20:20~22:10
    解説:森脇基恭、山本雅史
    実況:室岡大晴

    フリー走行2:23:50~25:40
    解説:森脇基恭、山本雅史
    実況:室岡大晴

    ■ 9月12日(土)
    フリー走行3:19:20~21:10
    解説:森脇基恭、川井一仁
    実況:堀池亮介

    予選:22:50~27:00
    解説:森脇基恭、川井一仁
    実況:堀池亮介

    ■ 9月13日(日)
    決勝:21:20~27:00
    解説:森脇基恭、川井一仁
    実況:堀池亮介

    FOD 配信スケジュール
    FODでは2026年F1第14戦スペインGPをライブ配信する。また、フジテレビが8月19日に発表したシーズン後半戦の無料配信施策により、フリー走行1回目(FP1)、フリー走行2回目(FP2)、フリー走行3回目(FP3)は無料配信の対象となっており、FODへの登録なしで視聴できる。

    無料配信ではFOD限定のコメンタリーが使用される。

    ■ 9月11日(金)
    フリー走行1:20:20~(無料配信)
    フリー走行2:23:50~(無料配信)

    ■ 9月12日(土)
    フリー走行3:19:20~(無料配信)
    予選:22:50~

    ■ 9月13日(日)
    決勝:21:20~

    フジテレビは第12戦オランダGPから最終戦アブダビGPまで、フリー走行とスプリント予選をFODで無料配信する。スプリントが実施されないスペインGPでは、3回のフリー走行がすべて無料配信の対象となる。

    2026年に新設されたマドリンクで初開催されるF1スペインGPは、日本時間9月13日(日)22時に決勝がスタートする。初めてのコースで各チームがどのような勢力図を形成するのか、金曜日のフリー走行から注目の週末となる。

    マドリンク
    FORMULA 1 TAG HEUER GRAN PREMIO DE ESPAÑA 2026
    2026年 F1 スペイングランプリ
    サーキット名: マドリンク
    コース全長: 5.416km
    周回数:57
    レースディスタンス:308.524km
    ラップレコード:–

  • アウディF1 角田裕毅のイタリアGP無罰裁定を正式上訴 1ポイント巡る争い

    アウディF1 角田裕毅のイタリアGP無罰裁定を正式上訴 1ポイント巡る争い

    アウディF1チームは、2026年F1イタリアGPで角田裕毅にペナルティを科さなかったFIAスチュワードの裁定について、正式に上訴を提出したことを明らかにした。

    モンツァでは、赤旗後の再スタートを前に角田裕毅のグリッドへの進入と停車姿勢を受けて追加のフォーメーションラップが実施された。角田はスタート手順違反の可能性について審議されたものの、スチュワードは「これ以上の措置は取らない」と判断。角田は10位でフィニッシュし、今季初ポイントとなる1ポイントを獲得した。

    アウディが96時間以内に正式上訴
    アウディはレース後、FIAスポーティングレギュレーション第B5.9.4条の適用について異議を唱え、まず上訴の意思を通知していた。

    この手続きによって与えられた96時間の猶予期間内に、アウディは正式に上訴するかどうかを検討。その結果、チームは実際に上訴手続きを進めることを決断した。

    アウディF1チームは声明で正式な上訴提出を認めた。

    「イタリアGP後、チームは第B5.9.4条の適用について懸念を提起した。この規則では、追加のフォーメーションラップを引き起こしたドライバーはピットレーンに入り、そこからレースを再開することが義務づけられている」

    「規則で定められた96時間以内に上訴を提出したことを確認できる。現在、この件はFIAの上訴手続きの対象となっているため、現段階ではこれ以上のコメントは差し控える」

    争点となっている第B5.9.4条では、追加のフォーメーションラップを引き起こし、その追加フォーメーションラップに参加できるドライバーについて、ラップ終了時にピットレーンへ入り、ピットレーン出口からスタートしなければならないと規定されている。

    角田裕毅は正しいグリッド枠内に停止
    問題が起きたのは、シャルル・ルクレールのクラッシュによる赤旗後の再スタートだった。

    14番グリッドからスタートする角田裕毅は、グリッドへ向かう際に当初反対側へ進入しかけた後、進路を修正。最終的には指定された14番グリッドの枠内にマシンを停止させたものの、マシンはピットウォール側へ向いた斜めの状態になっていた。

    レースディレクターのルイ・マルケスは、この状態のままスタートさせることに不安があるとしてスタートを中止し、追加のフォーメーションラップを指示した。

    そのため、角田が追加フォーメーションラップを「引き起こしたドライバー」に該当するのかが争点となった。

    レース後に審議したスチュワードは、角田のマシンがグリッド枠内に正しく収まっており、他のドライバーにも影響を与えていなかったことなどを考慮した。

    さらにマルケス自身が、追加フォーメーションラップは角田の違反によって自動的に必要になったものではなく、マシンの進入時の動きを見た自身の判断だったと説明した。

    スチュワードはこれを踏まえ、追加フォーメーションラップは「22号車のドライバーによって直接引き起こされたものではなく、レースディレクターによる状況判断の結果だった」と結論づけた。

    レーシングブルズにも角田にも通知なし
    もうひとつ重要なポイントとなったのが、レースコントロールからレーシングブルズにも角田裕毅にも、追加フォーメーションラップの原因が22号車であるとの通知がなかったことだ。

    第B5.9.4条に従うのであれば、原因となったドライバーは追加フォーメーションラップ終了時にピットへ入り、ピットレーンからスタートする必要がある。

    しかしスチュワードは、その義務を履行するためには、ドライバー側が自分が追加フォーメーションラップの原因だと認識している必要があると指摘した。

    レーシングブルズ側は、過去にはフォトグラファーの位置など、ドライバーとは無関係の外的要因によって追加フォーメーションラップが実施されたケースもあると主張した。

    今回、チームにもドライバーにも原因が角田であるとのメッセージは送られていなかった。

    さらに角田のマシン自体は指定されたグリッド枠内に収まっていたため、スチュワードはレーシングブルズに角田をピットレーンへ向かわせる理由はなかったと判断。最終的にペナルティを科さないことを決定した。

    アウディ F1 角田裕毅

    アウディは規則を「明確」と主張
    一方、アウディ側はこの解釈に異議を唱えている。

    アウディは、レースディレクターが角田のマシンの状態を理由にスタートを中止して追加フォーメーションラップを指示した以上、第B5.9.4条に照らせば角田がその原因になったと考えるべきだとの立場だ。

    つまり、レーシングブルズや角田に原因であることが通知されていたかどうかとは別に、角田は追加フォーメーションラップ終了時にピットレーンへ入り、そこから再スタートする必要があったという主張になる。

    アウディは、この規則の文言は明確であると考えており、今回の上訴を通じて今後同様のケースが発生した場合の規則適用について明確化することも求めている。

    ボルトレト「正しいことは正しい」
    今回の上訴結果によって直接利益を得る可能性があるのが、アウディのガブリエル・ボルトレトだ。

    イタリアGPで角田裕毅は10位、ボルトレトは11位でフィニッシュした。角田の結果に十分なペナルティが加算されて順位が逆転すれば、ボルトレトが10位に繰り上がり、1ポイントを獲得することになる。

    F1スペインGPを前にマドリードでアウディの上訴について質問されたボルトレトは、規則は明確だとの考えを示した。

    「ルールとしてはかなり明確だと思う。ドライバーが追加のフォーメーションラップを引き起こした場合、そのドライバーはピットレーンからスタートしなければならない。でも、あのケースで裕毅はそうしなかった」

    「だから、それがアウディが上訴している理由だと思う。僕たちは結果について上訴している。僕たちにとっては、順位が上がれば1ポイントになるからね。すべてのポイントが重要だし、結局のところ、正しいことは正しいと思う」

    今季11位が多すぎるのではないかと冗談交じりに問われると、ボルトレトは「ちょっと多すぎるね。僕が望んでいるよりも多いよ」と答えた。

    角田裕毅にとってイタリアGPの10位は、レーシングブルズ復帰2戦目で手にした今季初ポイントだった。一方、11位だったアウディにとっては、わずか1つの順位が選手権ポイントを左右する。

    上訴の焦点は、追加フォーメーションラップを実施する直接の判断を下したのがレースディレクターであっても、その判断のきっかけとなったドライバーを第B5.9.4条上の「原因」とみなすのかという点にある。FIAの上訴手続きによる結論次第では、角田のイタリアGPでの10位と今季初ポイントにも影響が及ぶ可能性がある。

  • アレックス・パロウ インディカー次世代車「IR-28」を評価「現行車にかなり近い」

    アレックス・パロウ インディカー次世代車「IR-28」を評価「現行車にかなり近い」

    インディカー・シリーズで5度のチャンピオンに輝くアレックス・パロウが、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)で行われた2028年導入予定の次世代マシン「IR-28」のオーバル検証テストを完了した。

    チップ・ガナッシ・レーシングのホンダ陣営を代表して走行したパロウは、予定されていたテスト項目をすべて消化。セッション終了予定時刻を15分残して走行を切り上げるなど、順調なテストとなった。

    IR-28のオーバル検証をパロウが担当
    IR-28のオーバル検証テストは2日間にわたって実施された。初日の水曜日には、シボレー陣営を代表してエド・カーペンター・レーシング(ECR)のアレクサンダー・ロッシがステアリングを握り、木曜日の2日目をパロウが引き継いだ。

    2025年のインディ500ウイナーでもあるパロウは、ホンダ勢を代表する形でIR-28をドライブした。

    ロッシが走行した初日は気温が華氏90度(約32度)に達し、湿度も高い厳しいコンディションだった。一方、寒冷前線が接近した2日目は気温が約10度下がったことで、インディカーとシャシーを製造するダラーラは異なる環境条件でデータを収集することができた。

    今回のテストで重視されたのは、純粋なラップタイムではない。さまざまなエアロダイナミクス仕様を評価するとともに、車高を大幅に変化させた際のマシンの挙動を確認することが主な目的だった。

    それでもパロウによれば、IR-28は走行を重ねるにつれて自然にスピードを上げていったという。

    「天候を考えると、予想していたよりもかなり多くの周回を走ることができたし、マシンのフィーリングもよかった」

    「実際、かなりスピードも出た。1日を通して2mph(約3.2km/h)以上速くなったけど、そのためにそれほど多くの作業をしたわけではなかった」

    インディカー・シリーズ

    「現行車にかなり近い」
    パロウは、前月にIMSのロードコースでIR-28を初めて走らせた際との違いについても説明した。

    ロードコースでは現行マシンとは明確に異なる特性を感じていたが、今回のオーバル仕様については、現在インディカーで使用されているマシンにかなり近い印象を受けたという。

    「ロードコースでは、もっとマシンと格闘しているような感じで、かなり違っていた」

    「ここではスムーズに感じたし、現行車にかなり近いと思う」

    テスト終盤には、チームがドラッグを減らした仕様を試し、IR-28はさらに1mph(約1.6km/h)以上スピードアップした。

    パロウにとって意外だったのは、本格的な予選仕様に仕上げたわけではないにもかかわらず、セットアップ変更によって明確な速度向上が確認できたことだった。

    アレックス・パロウ

    ロッシが指摘したコックピットの暑さも改善
    今回のテストでは、初日にロッシが指摘していたコックピット内部の暑さについても対策が施された。

    IR-28には現行マシンにはない冷却機能が用意されており、パロウの走行ではそのシステムを利用。結果は良好だったという。

    「昨日はロッシにとって温度が問題だったと思う。でも、僕たちは変更を加えて、このマシンで利用できる冷却を開放することができた。現行車にはないものだ」

    「それはとてもよかった。だから、細かい部分はいくつかあるけど、ロードコースのときのようなパフォーマンス面の問題ではない」

    インディカーとダラーラにとって、今回のIMSテストでは異なる気温条件でエアロ、車高、冷却など幅広いデータを収集することに成功した。

    ロードコースでは現行車との違いを強く感じていたパロウだが、オーバルでは「現行車にかなり近い」と評価。2028年の実戦投入に向けたIR-28の開発は、重要なオーバル検証のひとつを順調に終えた。

  • ルイス・ハミルトン ルクレールとモンツァの遺恨解消「面と向かって話した」

    ルイス・ハミルトン ルクレールとモンツァの遺恨解消「面と向かって話した」

    ルイス・ハミルトンは、F1イタリアGPで起きたシャルル・ルクレールとの一件について、2人だけで直接話し合い、問題を解決したことを明かした。

    モンツァではオープニングラップの第1~2コーナーでフェラーリの2台が激しく争い、アウト側のハミルトンがグラベルへ押し出されて順位を落とした。レース後、ハミルトンはフェラーリにはチームメイト同士の戦い方を定める「ルールがない」と不満を表明していたが、スペインGPを前に両者は対立を収束させた。

    ハミルトンとルクレールが1対1で話し合い
    イタリアGPでは、ハミルトンが第1コーナーでルクレールのイン側に並び、第2コーナーまでサイド・バイ・サイドの攻防が続いた。

    しかし、コーナー出口でルクレールが通常のレーシングラインへ戻ったことで、ハミルトンはグラベルへ押し出される形となった。4番手から大きく順位を落としたハミルトンは、最終的に6位まで挽回した一方、ルクレールは2周目のパラボリカでクラッシュしてリタイアした。

    レース直後、ルクレールが2人の戦いについて「僕たちはやりすぎた」と表現したのに対し、ハミルトンは「そこに“僕たち”はない」と反論。さらに、メルセデス時代にはニコ・ロズベルグとの間に明確な交戦ルールが存在していたとして、フェラーリの対応に疑問を呈していた。

    だが、マドリードでハミルトンは、ルクレールと直接話し合ったことで問題はすでに解決したと説明した。

    「素晴らしいと思うのは、僕たちが話し合いを避けなかったことだ」

    「僕たちは面と向かって座った。本当に彼と僕の2人だけで話をして、お互いにオープンかつ正直に意見を伝えた。それで問題は解決したし、もう前に進むことができる」

    ハミルトンは、自らの非を認めたルクレールの姿勢についても高く評価している。

    「彼の成熟度を示していると思うし、健全なことだと思う。これは僕たちが時間をかけて築いてきた関係だからね」

    「もちろん、フラストレーションが生まれることはあるだろうし、これからもコース上でかなり接近する場面はあると思う。僕たちはペースという意味でも非常に近いからね」

    「僕たちはどちらも同じくらい勝ちたいと思っているし、チームのためにいい仕事をしたいという気持ちも同じだ」

    バスールとも話し合い フェラーリ内部で問題を整理
    ハミルトンはルクレールだけでなく、週明けにはフェラーリF1のチーム代表フレデリック・バスールとも話し合ったという。

    「本当にポジティブだった。月曜日にはフレッドとも話して、物事を整理するための話し合いをした」

    「当然、意見が違うことはある。でも最終的には一緒になって、前に進むための道を見つけることができる」

    ハミルトンは、こうした率直なコミュニケーションが可能になったこと自体が、フェラーリ加入後の約15カ月で築いてきた重要な進歩だと考えている。

    「この15カ月ほどで僕たちが到達した場所のポジティブな部分のひとつだと思う。今はチーム内部で本当にいいコミュニケーションが取れているし、シャルルと僕の間でも同じだ」

    また、モンツァでの一件そのものについても、F1の歴史を振り返れば特別な出来事ではないと強調した。

    「このスポーツの歴史を見れば、こういうことは以前にも起きている。だから、それほど大きなことではない」

    フェラーリに新たな“交戦ルール”はまだなし
    一方、モンツァでハミルトンが問題視したフェラーリの交戦ルールについては、スペインGPまでに新たな取り決めが設けられたわけではない。

    チームとの話し合いで具体的なルールが決められたのかと問われると、ハミルトンは「そうではない」と認めた。

    「いずれ、どうすればもっと良くできるかについて話すことになると思う。でも、まだ状況を変えるための時間はほとんどなかった。2日間ですべてを変えることはできない」

    ハミルトンによれば、問題はドライバー2人の取り決めだけではなく、フェラーリという巨大な組織の仕事の進め方にも関係している。

    「今週末に向けてすぐ変えられるようなことではない。非常に多くの要素が動いているし、大勢の人が関わっている。長い間存在してきた文化もある。大きなものを動かすのは簡単ではないんだ」

    「だから一歩ずつ進んでいく。その最初が話し合うことだ」

    重要なのは、まずチーム内部で問題の存在を認識し、そこから解決策を構築していくことだとハミルトンは説明する。

    「問題を認識するところから始まる。それはチーム内部ですでにできている。あとは一緒に解決策を見つけて、それをどう実行していくかということになる」

    「一晩ですべてが変わるわけではない。おそらく何かを試して、それでも完璧には機能しないこともあるだろう。でも最終的には、僕たちがいるべき場所までたどり着けると思う」

    ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    ナンバー1待遇を要求したわけではない
    モンツァを終え、ハミルトンはドライバーズ選手権首位のキミ・アントネッリとの差が76ポイントまで拡大した。

    ハミルトンは以前からタイトル争いに向けてフェラーリにさらなるサポートを求めてきたが、それはルクレールより自分を常に優先するナンバー1待遇を要求しているという意味ではないと強調した。

    「実際、それは僕が求めていることとは少し違う」

    「重要なのは、チームとして最大限の結果を得られるように、きちんと仕事を遂行することだ。お互いに争って4位と5位で終わることではない」

    「一緒に仕事をすることで表彰台を獲得して、もっと多くのポイントを取れるかもしれない」

    メルセデスとの性能差も依然として課題
    もっとも、フェラーリが直面している問題はチーム運営だけではない。

    ハミルトンは、2026年のF1でメルセデスが依然として大きなパフォーマンス上の優位性を持っており、特にストレートでフェラーリがタイムを失っていると説明した。

    「前回のレースを見れば、メルセデスはストレートだけで1周あたり0.6秒も速かった。ほとんどのサーキットでも、僕たちはストレートだけで0.3~0.4秒を失っている」

    「だから、その差を考えれば、僕たちは本当に素晴らしい仕事をしてきたと思うし、マシンも改善し続けている。エンジンにも改良を加えてきた」

    「最新のアップデートだけですべての差を一気に埋められるような魔法の解決策ではないことも分かっていた」

    それでも、フェラーリが着実に前進していることについてハミルトンは前向きに捉えている。

    「僕にとってポジティブなのは、僕たちが進歩し続けていることだ。彼らは本当に、本当に速い。だから簡単ではない」

    そのため、ハミルトンはメルセデスだけを追いかけるのではなく、まずフェラーリ自身が毎週末のパフォーマンスを最大化することが重要だと考えている。

    「彼らだけに集中するのではなく、今の僕にとって彼らは最優先ではない。僕たちの優先事項は、自分たちがどうすればベストを尽くして、週末を最大限に生かせるかということだと思う」

    「彼らが素晴らしい週末を過ごすこともあれば、ミスをする週末もあるかもしれない」

    「僕たちが自分たちの一貫性に集中して、毎週末を最大限に生かすことができれば、いつか彼らの弱点やミスを利用できるチャンスが来るかもしれない」

    モンツァで表面化したフェラーリのチームメイト間の問題は、少なくともハミルトンとルクレールの間では決着した。ルクレール自身も第2コーナーで「やりすぎた」と認めており、両者は関係を損なうことなくスペインGPへ向かう。

    一方で、明確な交戦ルールやチームとしてのレース運営には改善の余地が残る。タイトル争いでメルセデスを追うフェラーリにとって、2人の速さを互いの足を引っ張る方向ではなく、最大限のポイント獲得につなげられるかが今後の重要な課題となる。

  • 角田裕毅 2027年F1レギュラー復帰へ強い決意「リザーブ継続は望んでいない」

    角田裕毅 2027年F1レギュラー復帰へ強い決意「リザーブ継続は望んでいない」

    角田裕毅が、2027年にF1のレギュラーシートへ復帰したいという強い意思を示した。2026年はレッドブルのリザーブドライバーを務めているが、ザントフォールトとモンツァ、そして今週末のマドリードでレーシングブルズから実戦に復帰したことで、再びフルタイムでレースを戦いたいという思いを強めている。

    26歳の角田裕毅は、負傷したアイザック・ハジャーの代役としてリアム・ローソンがレッドブル・レーシングから出場していることに伴い、レーシングブルズでローソンの代役を担当。

    F1初開催となるマドリンクでのスペインGPが今季3度目の出場となる。

    モンツァで入賞「ポジティブな印象を残せた」
    2025年末にF1のレギュラーシートを失った角田裕毅は、2026年をレッドブルのリザーブドライバーとして迎えた。

    しかし、夏休み中にハジャーが左手首を負傷したことで状況が変化した。ローソンがレッドブル・レーシングでハジャーの代役を務める一方、角田裕毅にはレーシングブルズからグランプリに復帰する機会が巡ってきた。

    ザントフォールトでは予選12番手から決勝11位とポイント獲得まであと一歩に迫った。そして、続くモンツァでは予選17番手だったものの、複数のペナルティによって15番グリッドからスタートし、決勝では10位まで順位を上げて今季初ポイントを獲得した。

    マドリードで2027年に向けてすでに他チームとの接触があるのかと質問された角田裕毅は、交渉についてはマネージャーに任せ、自分自身は走りに集中していると説明した。

    「モンツァでは、特にポイントを獲得できたことで、ポジティブな印象を残せたと思います。そういったことはマネージャーに任せています」

    「僕自身は自分のパフォーマンスにより集中していますし、それがそういったすべてのことにも役立つと思います」

    「僕の最優先はF1」
    角田裕毅は、2027年に向けた自身の最優先事項がF1であることも明言した。

    「僕の最優先はF1です。もちろん、レッドブルは4つのシートのうちのひとつを通じて、僕にもう一度走る機会を与えてくれました。それは素晴らしいことです」

    レッドブルはレッドブル・レーシングとレーシングブルズの2チーム、計4つのF1シートを持つ。今季はリザーブという立場になった角田裕毅だが、ハジャーの負傷をきっかけに、そのひとつで再びレースを戦う機会を得た。

    ザントフォールトとモンツァで実戦を経験し、さらにマドリードで3戦目を迎えるなかで、角田裕毅はフルタイムでF1を戦いたいという気持ちをあらためて確認した。

    角田裕毅

    2027年のリザーブ継続「望んでいません」
    2027年もリザーブドライバーとして過ごす可能性を受け入れるかと質問されると、角田裕毅は明確に否定した。

    「それは望んでいません。レースがしたいです。特にこの3レースを経験して、やっぱり僕はこのマシンを走らせたいんだと分かりました」

    2026年開幕時にはレギュラーシートを持たず、レッドブルのリザーブとしてF1を外から見ていた角田裕毅。しかし、実際にグランプリへ戻ったことで、自身が求めているものはより明確になった。

    目標は単発の代役参戦を重ねることではなく、2027年にフルタイムのF1シートを手にしてレギュラードライバーとしてグリッドへ戻ることにある。

    マドリンクで3戦連続のアピール機会
    その意味でも、今週末のF1スペインGPは角田裕毅にとって重要な一戦となる。

    ローソンは引き続き、左手首を負傷しているハジャーに代わってレッドブル・レーシングから参戦。そのため、角田裕毅はレーシングブルズでアービッド・リンドブラッドとコンビを組む。

    舞台となるマドリンクはF1初開催のサーキットであり、全ドライバーがほぼ同じ条件から週末をスタートする。モンツァに続いて結果を残すことができれば、2027年のレギュラーシート獲得に向けたさらなるアピールとなる。

    モンツァで「ポジティブな印象を残せた」と手応えを得た角田裕毅は、将来を巡る交渉をマネージャーに任せ、自身はパフォーマンスに集中する姿勢を貫く。「僕の最優先はF1」としたうえで、2027年のリザーブ継続については「望んでいません。レースがしたいです」と明言。3戦の実戦復帰を経て、F1レギュラー復帰への意思をこれまで以上に鮮明にしている。

  • リアム・ローソン フェルスタッペンのF1マシン論に一部同意「制御外の部分がある」

    リアム・ローソン フェルスタッペンのF1マシン論に一部同意「制御外の部分がある」

    リアム・ローソンが、2026年F1マシンではドライバーのインプットが以前ほど重要ではなくなったというマックス・フェルスタッペンの主張に反応した。

    ローソンは、エネルギーマネジメントによって「僕らの制御外」にある部分が存在すると認める一方、新しいマシンに乗り換えてすぐに限界まで引き出すことは決して単純ではないと説明した。

    フェルスタッペンは、ローソンがレーシングブルズからレッドブル・レーシングへ乗り換えてすぐに競争力を発揮したことを、2026年型マシンが「ドライバーのインプットに対して鈍感」であることを示す例として挙げていた。

    これに対してローソンは、今季実際に異なるF1マシンをドライブした自身の経験から、その主張には別の側面もあると語った。

    フェルスタッペン「ドライバーのインプットに対して鈍感」
    4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、2026年型マシンでは従来のようにドライバーが限界まで攻めることが、そのままラップタイムにつながらなくなっていると指摘した。

    「このスポーツの歴史では、通常なら最もコミットして、最も遅くブレーキを踏み、最も早くアクセルを開け、高速コーナーで攻めたドライバーが報われてきた。コーナーでタイムを稼げるからだ」

    「でも今は常に『このコーナーでは少し抑えた方がいいかもしれない。アクセルを踏むのを遅らせよう。あるいは早めにブレーキを踏もう。リフトしよう。そうすればトップスピードが伸びる』といったことを考えている」

    「すごく不自然だし、本来こうあるべきではない」

    そしてフェルスタッペンは、ローソンと角田裕毅を具体例として挙げた。

    「失礼な意味ではないし、誰にも変な受け取り方をしてほしくないけど、裕毅を見てみればいい。彼はそれまで一度もドライブしたことのないマシンに乗って、すぐに競争力を発揮した」

    「リアムもレーシングブルズからレッドブルに移って、すぐに競争力を発揮した。それは、こうしたマシンがドライバーのインプットに対して鈍感だからだ」

    ローソン「エネルギー面では制御外の部分がある」
    フェルスタッペンの発言について尋ねられたローソンは、2026年型マシンそのものが単純になったわけではないと強調した。

    「全体的に見れば、マシンが単純になったということではないと思う。実際、エネルギーの使い方という点ではかなり複雑になっている」

    その一方で、フェルスタッペンが指摘するドライバーの関与という部分については、理解できるところもあるという。

    「でも、時々彼が言っていることは理解できる。エネルギーの使い方によっては、僕らの制御外にあるように感じる部分もあるからね」

    2026年のF1では、パワーユニットにおける電動側の重要性が増し、エネルギーのデプロイメントと回生がラップタイムを大きく左右する。そのため、コーナーで限界まで攻めることだけではなく、ラップ全体を通じてエネルギーをどう管理するかが重要になっている。

    「僕と裕毅だけが乗り換えがどんなものか知っている」
    ただしローソンは、異なるマシンへ乗り換えてすぐに競争力を発揮できたことだけを理由に、2026年型マシンへの適応が簡単だと結論づけることには慎重な姿勢を示した。

    「同時に、こういうマシンに途中から乗り込んだ僕と裕毅は、新しいマシンでペースを上げていくことが実際にどんなものなのかを知っている唯一のドライバーだと思う」

    ローソンはさらに、今季はチーム間のパフォーマンス差が以前より大きくなっていることも、ドライバーの乗り換えを評価するうえで考慮する必要があると指摘した。

    「今年はいくつかの面でチーム間の差が少し大きくなっている。最近はそれほど大きな差はなく、かなり接近していた」

    「だから、それを見て『もしかしたら、少し簡単にペースを上げられるマシンなのかもしれない』と言うこともできると思う」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    「自分のマシンで慣れたものをそのまま持ち込めない」
    しかし、一定の速さまで到達することと、マシンを自分に合わせて限界まで引き出すことは別問題だとローソンは説明する。

    「僕自身、自分のマシンには、この1年半で慣れてきて、基本的に気に入っている部分がたくさんある。でも、そういうものをこういう別のマシンに乗って、そのまま適用することはできない」

    レッドブル・レーシングへの乗り換え後には、自分にとって自然ではない特性に合わせてドライビングを変える必要もあったという。

    「ここ数戦では、あまり快適に感じられていない部分もあって、それを何とかドライビングでカバーしようとしてきた」

    「そういうものは、紙の上で見れば単純に分かるようなことではない。ドライバー個人の問題なんだ。誰にでも、自分のマシンで快適に感じているものがあるからね」

    乗れば速く走れるが限界を引き出すのは別問題
    ローソンは、2026年型マシンについて、乗り込んで一定のペースまで到達するという意味では比較的適応しやすい可能性を認めている。

    それでも、そこから自分のドライビングに合わせ、最後のパフォーマンスを引き出す作業には時間が必要だという。

    「どのマシンも乗り込んでドライブすること自体は問題なくて、ある程度のペースまで上げるのも比較的簡単なのかもしれない」

    「でも、ここ数週間で僕が理解しようとしてきたのは、そういう細かな部分なんだ。僕が普段乗っているマシンとは違う部分だからね」

    フェルスタッペンが指摘したエネルギーマネジメントによるドライバーへの制約については「制御外の部分がある」と一定の理解を示したローソン。一方で、異なるF1マシンに乗り換えたからこそ分かる適応の難しさも強調した。

    2026年型マシンでは一定のペースまで到達しやすくなった可能性はあっても、ドライバーそれぞれが求める特性に合わせて限界を引き出す作業まで簡単になったわけではない。それが、実際にシーズン途中でマシンを乗り換えたローソンの見解だ。

  • ホンダF1 初開催マドリンクに期待「我々のパッケージにより適したサーキット」

    ホンダF1 初開催マドリンクに期待「我々のパッケージにより適したサーキット」

    ホンダF1は、2026年F1第14戦スペインGPの舞台となる初開催のマドリンクについて、「我々のパッケージにより適したサーキットになる」と期待を示した。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、オランダGPで投入したスペック2のパワーユニット(PU)で得た学びを生かし、マドリードではドライバビリティとエネルギーマネジメントをさらに最適化していくと説明した。

    初開催マドリンクは「様々な特性を併せ持つ」
    2026年シーズン第14戦となるF1スペインGPは、新設されたマドリンクを舞台に9月11日(金)に開幕する。初日はFP1とFP2、12日(土)にFP3と公式予選、13日(日)に決勝が行われる。

    マドリンクは、市街地セクションと常設セクションを組み合わせた新しいサーキットであり、全チームにとって未知の要素が多い週末となる。

    折原伸太郎は、初開催となるマドリンクについて次のようにコメントした。

    「F1初開催となるマドリンクは、市街地コースと常設コースを組み合わせた、様々な特性を併せ持つ新設サーキットです。我々にとってはこれまでと同様にドライバビリティが重要なポイントとなります」

    スペック2で得た学びをマドリードへ
    ホンダはオランダGPでスペック2のパワーユニットを投入。その後、特性の異なるザントフォールトとモンツァで2レースを戦い、新仕様についてデータを蓄積してきた。

    マドリンクでは、その経験を生かしながらPUのさらなる最適化を進める。特に重要になるのがドライバビリティとエネルギーマネジメントだという。

    「オランダGPでスペック2のパワーユニットを投入し、それぞれ特性の異なるサーキットで2レースを終えました。そこで得た学びを今週のマドリードでのレースに活かし、特にドライバビリティとエネルギーマネジメントの面で、さらなる最適化を進めていきます」

    ホンダF1 スペインGP

    「我々のパッケージにより適したサーキット」
    そして折原伸太郎は、マドリンクのコース特性について、ホンダの現在のパッケージとの相性に期待を寄せている。

    「総合的に見ると、マドリードは我々のパッケージにより適したサーキットになると考えています。週末を通して今ある中で最大限のパフォーマンスを引き出し、可能な限り良いポジションで戦えるよう取り組んでいきます」

    初開催のサーキットだけに、各チームが実走データを持たない状態からセットアップを構築することになる。ホンダF1にとっても、スペック2投入後に蓄積してきた知見を生かしながら、マドリンクでどこまでパフォーマンスを引き出せるかが注目される。

  • シャルル・ルクレール F1スペインGP出場にゴーサイン「100%大丈夫」

    シャルル・ルクレール F1スペインGP出場にゴーサイン「100%大丈夫」

    シャルル・ルクレールは、F1イタリアGPで喫した激しいクラッシュから順調に回復し、今週末にマドリードのマドリンクで開催されるF1スペインGPに出場できる状態であることを明らかにした。

    ルクレールはモンツァでの事故直後に目の見え方に異常を感じ、首にも痛みが残っていたことから、F1スペインGPへの出場可否を判断するため追加のメディカルチェックを受けていた。しかし、木曜日に「100%大丈夫」と宣言し、レース出場に問題がないことを強調した。

    モンツァのパラボリカで激しくクラッシュ
    ルクレールは前週のF1イタリアGP決勝で、2周目の最終コーナー、パラボリカでフェラーリのコントロールを失い、大クラッシュを喫した。

    突然リアがスナップしたことでマシンはコントロール不能となり、激しい衝撃を受けたルクレールはその場でレースを終えることになった。

    事故直後には衝撃で息を詰まらせたような様子も見られたものの、自力でマシンを降り、その後サーキット内のメディカルセンターで予防的な検査を受けた。

    当初の検査では大きな負傷は確認されなかったが、事故後には一時的に視界がぼやける症状があり、首にも痛みが残った。そのため、F1スペインGPを前に追加の検査と治療を受けていた。

    「100%大丈夫。月曜午後には良くなった」
    木曜日、ルクレールは現在の体調について問題はないと説明した。

    「100%大丈夫だよ。少し変な感じがして、少しめまいがしたのはクラッシュ直後だけだった。でも、月曜日の午後にはかなり早く良くなった」

    大きな衝撃を受けたことで、特に首には負担がかかっていたという。

    「首についてはかなり治療を受けた。衝撃の大部分を受けたのがそこだったからね。でも、今は調子がいいし、今週末に向けて準備はできている」

    事故直後は「片目が正常に機能していなかった」
    ルクレールは、F1スペインGPへの出場そのものを心配するほどの状態だったのかと尋ねられると、その可能性は考えていなかったと説明した。

    「いや、そこまでではなかった。月曜日には首の張りを感じていたし、おそらく少し痛みもあった」

    一方で、事故直後に起きた視覚の異常についても詳しく明かした。

    「視界については本当に短い時間だけだった。マシンに乗り込んだ直後、片方の目がちゃんと機能していなかったのかもしれない。でも、数秒後には完全に正常に戻った。だから、それほど心配はしていなかった」

    「大きな衝撃だったことは分かっていたし、もちろん身体にとってそういうことは決して良いことではない。でも、すぐにかなり普通に見えるようになった」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    追加チェックを経てF1スペインGPへ
    ルクレールを巡っては、モンツァでのクラッシュ後、F1スペインGPに出場できるかどうかについて慎重な判断が求められていた。

    サーキットのメディカルセンターでの検査に加え、その後も状態を確認するための追加チェックが行われたが、ルクレール自身は体調が回復したことを強調。今週末の走行に向けて準備が整っているとした。

    フェラーリにとってF1イタリアGPは厳しい週末となった。ルクレールは決勝スタート直後にチームメイトのルイス・ハミルトンと接触し、その後2周目にクラッシュしてリタイア。母国レースで期待された結果を残すことができなかった。

    ルクレールによれば、ハミルトンとはレース後に話し合いを行い、オープニングラップで起きた一件についてはすでにわだかまりを解消しているという。

    モンツァでの大クラッシュによる身体への影響についても「100%大丈夫」と明言したルクレール。追加のメディカルチェックと首の治療を経て、今週末は新設されたマドリンクで初開催されるF1スペインGPに臨む。