カルロス・サインツJr.は、2026年F1スペインGP決勝のスタート直後に角田裕毅と接触した場面について説明し、ポジションを上げようと「リスクを冒してしまった」と振り返った。
ウィリアムズのサインツJr.は20番グリッドから好スタートを切ったものの、ターン1で角田裕毅のレーシングブルズと接触。
この一件でマシンのフロアなどにダメージを負い、以降は大幅にダウンフォースを失った状態での走行を強いられ、最終的に43周目でレースを終えた。
地元マドリードで初開催されたF1スペインGP。後方グリッドからのスタートとなったサインツJr.は、蹴り出しで複数のマシンをかわしてポジションを上げた。
しかし、集団が密集した状態でターン1に進入すると、前方のマシンが相次いで減速。サインツJr.はブレーキングで対応しきれず、角田裕毅と接触した。
「スタートはかなり良くて、3台か4台を抜くことができた」とカルロス・サインツJr.は振り返った。
「でも、そのあとターン1ですごく混雑した。前にはハードタイヤを履いているマシンが多くて、ブレーキングで少しマシンを失って角田に接触してしまった」
サインツJr.は別の取材でも、後方から少しでも順位を上げようと積極的に攻めたことが接触につながったと認めている。
「残念ながらターン1で、できるだけ多くのポジションを上げようとしてリスクを冒してしまい、接触してマシンに少しダメージを負った」
「かなり密集していて、ターン1ではみんなが激しくブレーキングしていた。集団がターン1への進入であれほど減速したことで、少し不意を突かれてしまった」
接触自体は大きなものではなかったが、サインツJr.のウィリアムズには深刻な影響が残った。
「軽い接触だった。でも、今のマシンではそれだけでもかなり影響がある」

サインツJr.によれば、角田裕毅との接触によってフロアが損傷し、その後は大幅なダウンフォース不足に陥ったという。
「接触でフロアを傷めてしまって、そこからはダウンフォースを1周あたりほぼ1秒分失っていた。最終的にはリタイアしなければならなかった」
実際、ウィリアムズはレース後、サインツJr.のマシンがターン1で角田裕毅と接触した際に右側のエンドプレートとフロアにダメージを負ったと説明している。
サインツJr.はダメージを抱えながらレースを続行したものの、本来のパフォーマンスを発揮することはできず、43周目にリタイア。母国マドリードで迎えた初のF1スペインGPは厳しい結果に終わった。
一方の角田裕毅は接触後もレースを続け、14位でフィニッシュ。サインツJr.にとっては、20番手から順位を挽回しようと積極的に臨んだスタートだったが、その攻めが裏目に出る形となり、ターン1での接触がレース全体を大きく左右することになった。
