カテゴリー: カルロス・サインツJr.

  • カルロス・サインツJr. マドリンク酷評への責任を否定「僕が関わる前に設計済み」

    カルロス・サインツJr. マドリンク酷評への責任を否定「僕が関わる前に設計済み」

    カルロス・サインツJr.は、初開催となったF1スペインGPで批判を浴びたマドリンクのレイアウトについて、自身に責任はないと反論した。イベントのアンバサダーに就任した時点で、コースはすでに設計され、FIAの承認も受けていたと説明している。

    マドリードで初めて開催されたF1スペインGPは、決勝でオーバーテイクが極めて少なかったことから、コースレイアウトに厳しい批判が集まった。

    そのなかでニコ・ロズベルグは日曜日、「カルロス・サインツがアンバサダーなんだから、カルロス・サインツを批判しないとね」と冗談交じりに語っていた。

    サインツJr.「僕が契約した時にはすでに設計されていた」
    しかし、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は、当初のサーキット設計には一切関与していなかったと強調した。

    「僕がアンバサダー契約を結んだときには、コースの設計はすでに終わっていて、FIAからも承認されていた」

    「何らかの形で関わりたかったので、本当に腹が立った」

    日曜日の決勝が隊列のまま進む展開となったことを受け、主催者側はすでにコース変更の可能性を認めている。F1とFIAも今後の改修について協議に加わっている。

    サインツJr.は、大幅なレイアウト変更ではなく、本格的なオーバーテイクポイントをひとつ設けるだけでも状況は大きく改善すると考えている。

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    「必要なのはオーバーテイクポイントひとつ」
    「理想的な状況なら、ターン5で何かできないか試すべきだと思う。そこが無理ならターン1で何かをする必要があるし、ターン1でも無理ならターン13で何ができるか検討する必要がある」

    「バクーやマカオのような優れた市街地サーキットには、非常に長いストレートの先にオーバーテイクポイントがひとつしかないこともある。そうしたオーバーテイクポイントを追加できる可能性がどこにあるのか、そしてそれが実現可能なのかを確認する必要がある」

    「それができれば、このコースにとって非常に大きな助けになると思う。初開催のイベントとして見れば、それ以外の部分は成功だったと思うからだ」

    「素晴らしいサーキットだし、訪れるには素晴らしい街だ。運営も素晴らしかった……足りなかったのはオーバーテイクポイントだけだ」

    元F1ドライバーのシュトゥックは擁護
    一方、元F1ドライバーのハンス=ヨアヒム・シュトゥックは、Servus TVでマドリンクについてより肯定的な見方を示した。

    「そもそも新しいサーキットが今でも建設されているというのは素晴らしいことだ」

    「それは重要なことだ。市街地サーキットは少し多すぎるが、バンクのついたコーナーは新しい試みだった」

    マドリンクでは初開催を終えた段階で、オーバーテイクの難しさが最大の改善点として浮上した。アンバサダーを務めるサインツJr.は当初の設計への関与を否定する一方、ターン5、ターン1、ターン13を候補に挙げ、今後の改善に向けた具体的な方向性を示している。

  • ニコ・ロズベルグ マドリンク酷評のサインツに「大使なのだから彼にも責任がある」

    ニコ・ロズベルグ マドリンク酷評のサインツに「大使なのだから彼にも責任がある」

    ニコ・ロズベルグが、2026年F1スペインGPの舞台となったマドリンクを「ひどい」と酷評したカルロス・サインツJr.に対し、大会アンバサダーとして「彼にも責任がある」と指摘した。

    初開催されたマドリンクでは、予選でその高速かつ難易度の高いレイアウトが注目を集めた一方、決勝では追い抜きが極めて難しく、レース展開に対する厳しい評価が相次いだ。サインツJr.は追い抜きの問題だけでなく、高速のブラインド区間について安全面からも疑問を呈している。

    ロズベルグ「サインツも批判する必要がある」
    2016年F1ワールドチャンピオンで現在はSky Sports F1の解説者を務めるロズベルグは、マドリンクには明確な改善が必要だとしたうえで、その批判の矛先を大会アンバサダーのサインツJr.にも向けた。

    「カルロス・サインツはアンバサダーだった。だから、僕たちはカルロス・サインツも批判する必要がある」

    ロズベルグは、2027年のF1スペインGPに向けてレイアウトを見直し、少なくともひとつは明確なオーバーテイクポイントを作る必要があると訴えた。

    「来年に向けてコースレイアウトを見直して、ひとつでもいいから良いオーバーテイクの機会を作る必要がある」

    「このコースにはそれが必要だ。追い抜くのがあまりにも難しいからね」

    大会アンバサダーのサインツがマドリンクを酷評
    皮肉なのは、マドリンクに厳しい評価を下したサインツJr.自身が、大会アンバサダーとして新たなF1スペインGPのプロモーションに関わってきたことだ。

    サインツJr.は決勝後、マドリンクについて率直に「ひどい」と評した。

    「ジェッダやバクーと同じで、ひどいと思う」

    ただし、サインツJr.が特に強調したのは、決勝での追い抜き不足だけではなかった。FIAが近年の新しいサーキットで採用している方向性と、それによって生じる安全性の問題に目を向けている。

    「でも、FIAは今後の新しいサーキットについて、こういう方向に進んでいくことに満足しているように見える」

    「僕たちドライバーとしては、懸念というより、安全性をさらに改善していきたいという考えを伝えている」

    カルロス・サインツJr. マドリンク

    サインツ「270km/hで先が見えない」
    市街地と常設区間を組み合わせたマドリンクは、高速セクションに加え、バンク角24%を誇るラ・モニュメンタル(La Monumental)など特徴的なコーナーを備えている。

    その一方で、高速で通過しながら先を見通すことが難しいセクションもあり、サインツJr.は重大事故につながる可能性を懸念している。

    「僕たちはこういうサーキットへ向かっている。260km/h、270km/hで、先が見えないS字を走るというのは、間違いなく目を見開かされるものだ」

    「すべてがどれだけ安全なのか、疑問を持たざるを得ない」

    サインツJr.がジェッダとバクーを引き合いに出したのも、高速でありながら視界が制限される市街地コースという共通点があるためだ。自身もドライバーとして、こうした方向性についてFIAに改善を求めていると説明した。

    初開催で追い抜き不足が浮き彫り
    マドリンクのF1初開催に向けては大きな期待が寄せられていた。新設されたコースで過去のデータがなく、ドライバーやチームにとって未知の要素が多いことから、波乱のレースになる可能性も予想されていた。

    しかし、実際の決勝では追い抜きの機会が限られ、コース上でポジションを入れ替えることは容易ではなかった。キミ・アントネッリが優勝を飾ったものの、レース後にはマドリンクのレイアウトそのものを見直すべきだとの声が上がった。

    ロズベルグもその問題を認めており、サインツJr.を批判したのは、マドリンクに改善が必要ないと考えているからではない。むしろ、追い抜きを可能にする場所を作るべきだという点では明確だった。

    そのうえで、大会の顔としてマドリンクを後押ししてきたサインツJr.が、完成したコースを批判するだけでは済まされないというのがロズベルグの指摘だ。

    マドリンクはF1と10年間の開催契約を結んでおり、今後もF1スペインGPの舞台となる予定だ。初開催で浮き彫りになった追い抜きの難しさと安全面への懸念を受け、2027年に向けてはコースの一部を変更する動きも始まっている。

    アンバサダーのサインツJr.からも厳しい評価が飛び出したマドリンク。ロズベルグが指摘したように、主催者やFIAだけでなく、大会の顔を務めるサインツJr.が今後の改善にどのように関わっていくのかも注目される。

  • カルロス・サインツJr. アロンソとの接触で責任否定「無線で訴えられてペナルティ」

    カルロス・サインツJr. アロンソとの接触で責任否定「無線で訴えられてペナルティ」

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1スペインGP決勝でフェルナンド・アロンソと接触した一件について、自身に大きな責任があったとの見方を否定した。5秒のタイムペナルティを科されたサインツJr.は、アロンソが無線で訴えたことが裁定につながったとの考えを示した。

    マドリンクで初開催されたF1スペインGPで、ウィリアムズのサインツJr.とアストンマーティン・ホンダのアロンソがコース上で接触。

    アロンソのマシンはダメージを負い、スチュワードはサインツJr.に5秒のタイムペナルティを科した。

    接触はアロンソがサインツJr.にオーバーテイクを仕掛けた際に発生した。両者が接近した状態でターン5へ向かい、サインツJr.とアロンソのマシンが接触。アロンソは直後の無線で強い不満を示した。

    しかし、サインツJr.はレース後、接触について自身に非があったとは考えていないと説明した。

    「特に言うことはない。右に曲がるあのコーナーの性質によるものだと思う。彼が無線で訴えて、それで僕にペナルティが科された。こういうケースではいつもそうなる」

    サインツJr.はこの時点でマシンにダメージを抱えており、安定性にも苦しんでいたという。

    「安定性がほとんどなくて、マシンをコース上にとどめておくのがすごく難しかった」

    そのうえで、接触が起きたターン5は2台が並んで通過するにはスペースが限られており、同様のインシデントが起こりやすいコーナーだと指摘した。

    「あのコーナーでは、これからもこういう接触は起こると思う。1台分のスペースしかなくて、2台分はない。右に曲がりながらミラーを見て、そのあと左に曲がることはできないから、前を見なければならない。フェルナンドが僕の横にいたとは思っていない」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    一方のアロンソはサインツJr.とは異なる見方を示している。接触後には無線で強く反応し、レース後にも高速域でのサインツJr.の動きを「不必要だった」と批判した。

    スチュワードは最終的にサインツJr.に5秒のタイムペナルティを科したが、サインツJr.はコーナーの特性に加え、ダメージによってマシンの安定性を失っていたことを説明。さらに、接触時にはアロンソが自分の横まで並んでいたとの認識もなかったとして、裁定への不満を隠さなかった。

    母国スペインのドライバー同士による接触となったが、アロンソがサインツJr.の動きを問題視したのに対し、サインツJr.はレーシングインシデントに近いものだったとの立場を示しており、両者の見解は最後まで食い違った。

  • カルロス・サインツJr. 角田裕毅との接触を説明「リスクを冒してしまった」

    カルロス・サインツJr. 角田裕毅との接触を説明「リスクを冒してしまった」

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1スペインGP決勝のスタート直後に角田裕毅と接触した場面について説明し、ポジションを上げようと「リスクを冒してしまった」と振り返った。

    ウィリアムズのサインツJr.は20番グリッドから好スタートを切ったものの、ターン1で角田裕毅のレーシングブルズと接触。

    この一件でマシンのフロアなどにダメージを負い、以降は大幅にダウンフォースを失った状態での走行を強いられ、最終的に43周目でレースを終えた。

    地元マドリードで初開催されたF1スペインGP。後方グリッドからのスタートとなったサインツJr.は、蹴り出しで複数のマシンをかわしてポジションを上げた。

    しかし、集団が密集した状態でターン1に進入すると、前方のマシンが相次いで減速。サインツJr.はブレーキングで対応しきれず、角田裕毅と接触した。

    「スタートはかなり良くて、3台か4台を抜くことができた」とカルロス・サインツJr.は振り返った。

    「でも、そのあとターン1ですごく混雑した。前にはハードタイヤを履いているマシンが多くて、ブレーキングで少しマシンを失って角田に接触してしまった」

    サインツJr.は別の取材でも、後方から少しでも順位を上げようと積極的に攻めたことが接触につながったと認めている。

    「残念ながらターン1で、できるだけ多くのポジションを上げようとしてリスクを冒してしまい、接触してマシンに少しダメージを負った」

    「かなり密集していて、ターン1ではみんなが激しくブレーキングしていた。集団がターン1への進入であれほど減速したことで、少し不意を突かれてしまった」

    接触自体は大きなものではなかったが、サインツJr.のウィリアムズには深刻な影響が残った。

    「軽い接触だった。でも、今のマシンではそれだけでもかなり影響がある」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    サインツJr.によれば、角田裕毅との接触によってフロアが損傷し、その後は大幅なダウンフォース不足に陥ったという。

    「接触でフロアを傷めてしまって、そこからはダウンフォースを1周あたりほぼ1秒分失っていた。最終的にはリタイアしなければならなかった」

    実際、ウィリアムズはレース後、サインツJr.のマシンがターン1で角田裕毅と接触した際に右側のエンドプレートとフロアにダメージを負ったと説明している。

    サインツJr.はダメージを抱えながらレースを続行したものの、本来のパフォーマンスを発揮することはできず、43周目にリタイア。母国マドリードで迎えた初のF1スペインGPは厳しい結果に終わった。

    一方の角田裕毅は接触後もレースを続け、14位でフィニッシュ。サインツJr.にとっては、20番手から順位を挽回しようと積極的に臨んだスタートだったが、その攻めが裏目に出る形となり、ターン1での接触がレース全体を大きく左右することになった。

  • カルロス・サインツJr. F1スペインGPで3グリッド降格 ボッタスを予選で妨害

    カルロス・サインツJr. F1スペインGPで3グリッド降格 ボッタスを予選で妨害

    2026年F1第14戦スペインGPで、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.に3グリッド降格ペナルティが科された。

    サインツJr.はマドリンクで行われた土曜日の予選Q1で、アタックラップ中だったキャデラックのバルテリ・ボッタスを妨害したとスチュワードに判断された。サインツJr.は予選17番手、ボッタスは20番手に終わり、ともにQ2進出を逃していた。

    ターン7でボッタスを妨害
    問題となったのはQ1終盤のターン7での場面だった。スチュワードは予選後、サインツJr.とボッタスの双方から事情を聴取し、オンボード映像やデータを確認した。

    スチュワードは、ウィリアムズが55号車のサインツJr.に対し、77号車のボッタスがアタックラップで接近していることを伝えておらず、サインツJr.も接近するマシンに道を譲るための行動を取らなかったと指摘した。

    そのうえで「55号車が77号車を不必要に妨害した」と結論づけ、サインツJr.に3グリッド降格ペナルティを科した。

    これにより、予選17番手だったサインツJr.は、日曜日に57周で争われる初開催のF1スペインGP決勝でグリッド降格処分を受けることになった。

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    サインツJr.「ピットウォールから何の連絡もなかった」
    サインツJr.はペナルティ決定前、Q1敗退について、複数の問題が重なったセッションだったと振り返っていた。

    「それほどクリーンなセッションではなかった。2つか3つ問題があって、最終的にQ2へ進むために必要だった、おそらく0.005秒を失った」

    「ストレートで少しパフォーマンスが足りなかったことも組み合わさっていた。あのラップを見返すと、コンマ数秒というところだった」

    さらに、最後のアタックに早めに出たことに加え、ボッタスを妨害したことにも言及した。

    「最後のランにかなり早く出たこともあったし、バルテリを妨害してしまった。今聞いたところでは、ピットウォールから何の連絡もないまま彼を妨害してしまったようだ」

    「僕たちにとって最もクリーンなセッションではなかった。それでもかなりいいラップは走れたけど、残念ながらQ2へ進むには十分ではなかった」

    母国スペインで迎えた初開催のマドリンクで、サインツJr.は予選Q1敗退に加えてグリッド降格という厳しい結果を背負って決勝に臨むことになった。

  • カルロス・サインツJr. F1初開催マドリンクの“マシンキラー”説に疑問「F3の話」

    カルロス・サインツJr. F1初開催マドリンクの“マシンキラー”説に疑問「F3の話」

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1スペインGPで初開催を迎えるマドリンクについて、ウィリアムズのジェームス・ボウルズ代表が表現した“マシンキラー”という評価に慎重な見方を示した。

    事前に行われたFIA F3のテストでは2日間で19回もの赤旗が発生し、3台のシャシーと6台のサスペンションが損傷。だが、サインツJr.は、それがそのままF1マシンにも当てはまるかどうかは実際に走ってみなければ分からないと考えている。

    「マシンキラーは今のところF3の話」
    マドリンクではF1初開催に先立ってF3による2日間のテストが実施されたが、そこで相次いだアクシデントが大きな話題となった。

    テストでは計19回の赤旗が提示され、3台のシャシーが破損したほか、6台にサスペンションの損傷が発生。これを受け、ボウルズはマドリンクについて「マシンを壊すサーキット」と警告していた。

    しかし、ウィリアムズのドライバーであり、地元マドリード出身でもあるサインツJr.は、この評価をF1にもそのまま当てはめるのは早いと語った。

    「“マシンキラー”というのは、今のところF3マシンについての話だと思う」

    「F1でも“マシンキラー”になるのかどうかは、これから見てみないと分からない」

    一方で、マドリンクそのものが非常に難しいサーキットになることには疑いを持っていない。

    サインツJr.はすでにウィリアムズのシミュレーターで新コースを走行しており、その難易度は予想以上だったという。

    「はっきりしているのは、非常に複雑で、とてもスペクタクルなサーキットだということだ」

    「シミュレーターで走った後、僕たちはみんな、その複雑さに驚いた。どれだけ難しくなるのかということにも驚かされた」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    F3テストでは19回の赤旗
    マドリンクの難しさを象徴しているのがF3テストでのアクシデントの多さだ。

    2日間を通じて10人のドライバーがウォールに接触し、ターン5~6の高速シケインやブラインドとなるターン7、ウォールに囲まれたターン17など、特定の1カ所だけではなくコース各所で事故が発生した。

    そのため、F1でもドライバーが限界を探る金曜日のフリー走行から赤旗や黄旗が相次ぐ可能性が指摘されている。

    サインツJr.自身も、F3テストの結果とコースレイアウトを踏まえ、F1スペインGPではセーフティカーや赤旗、予選での黄旗が発生する可能性が高いと予想している。

    最大の特徴「ラ・モヌメンタル」
    マドリンクを象徴するセクションが、大きなバンク角を持つ「ラ・モヌメンタル」だ。

    24%のバンクを備えたこのコーナーでは長時間にわたって高いGがかかり、ボウルズはタイヤだけでなく油圧系を含むマシン全体にとって大きな試練になると指摘している。

    ピレリの分析でも、その負荷の大きさが示されている。ラ・モヌメンタルでタイヤに加わるエネルギーは、同じくバンクを持つザントフォールトのコーナーより20~30%高くなると予想されている。

    それでもサインツJr.は、こうした難しさをマドリンクの欠点とは考えていない。むしろ新しいF1サーキットに独自の個性を与える要素として前向きに捉えている。

    「少なくとも、その点ではキャラクターがあって、難しさのあるサーキットになると思う。ただカレンダーに追加されただけのサーキットではない」

    「もし難しすぎるとか、どこかのコーナーや縁石を変えなければならないということになれば、これから何年かかけて改善していく時間はある」

    マドリンクがF3だけでなくF1にとっても本当に“マシンキラー”となるのか。それともF1ドライバーとF1マシンなら問題なく攻略できるのか。サインツJr.が指摘するように、その答えはF1スペインGPの最初のフリー走行で明らかになりそうだ。

  • カルロス・サインツJr. F1スペインGPで原点回帰のスペシャルヘルメット

    カルロス・サインツJr. F1スペインGPで原点回帰のスペシャルヘルメット

    カルロス・サインツJr.は、母国で迎える2026年F1スペインGPに向けたスペシャルヘルメットを公開した。今回のデザインでは、自身が初めてカートレースに出場した2005年までさかのぼり、その原点を現在のスタイルで蘇らせている。

    サインツJr.にとって、マドリードで開催されるF1スペインGPは特別な一戦となる。そこで使用するヘルメットには、父カルロス・サインツSr.から受け継いだモータースポーツへの思いと、自身のキャリアの出発点が込められた。

    2005年の初カートからF1スペインGPへ
    サインツJr.が今回のスペシャルヘルメットのモチーフに選んだのは、2005年に初めてカートレースに出場した際に使用していたデザインだ。

    当時のヘルメットは、世界ラリー選手権(WRC)で活躍し、後にダカール・ラリーでも成功を収めた父カルロス・サインツSr.のヘルメットからインスピレーションを受けたものだった。

    それから20年以上が経過し、サインツJr.はF1ドライバーとして母国スペインの首都マドリードでレースを迎える。その節目に合わせ、最初のヘルメットデザインを現代風にアレンジして復活させた。

    サインツJr.は自身のSNSで、新しいヘルメットに込めた思いを説明した。

    「2005年の初めてのカートレースから、マドリードでの初めてのF1レースへ。このヘルメットでは、自分の原点に立ち返り、父のヘルメットからインスピレーションを受けた最初のデザインを復活させ、そこに今の自分らしさを加えたかった」

    「母国でこのヘルメットを初めて使うのが待ちきれないよ!」

    幼少期に父から影響を受けて作った最初のデザインから、F1ドライバーとして母国のグランプリを戦う現在まで。サインツJr.にとって今回のスペシャルヘルメットは、自身のレーシングキャリアの原点と現在を結びつける特別なデザインとなっている。

  • アストンマーティン・ホンダF1 カルロス・サインツJr.が白旗「今や別のリーグ」

    アストンマーティン・ホンダF1 カルロス・サインツJr.が白旗「今や別のリーグ」

    アストンマーティン・ホンダが2026年F1シーズン後半に入って競争力を大きく引き上げている。ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は、オランダGPで示されたライバルのレースペースを目の当たりにし、「今や別のリーグ」とその差を認めた。

    アストンマーティンは2026年シーズン序盤、ホンダとの新たなワークス体制で苦戦。マシンは速さと信頼性の両面で課題を抱えていた。

    しかし、ハンガリーGPで今季初となる大型アップグレードを投入し、さらにオランダGPではホンダもパワーユニットのアップグレードを投入。シーズン序盤とは異なる競争力を見せ始めている。

    サインツJr.「今の彼らは別のリーグにいる」
    一方、ウィリアムズにとってオランダGPは厳しい週末となった。サインツJr.は現在のチームの立ち位置について、事前に予想していた範囲だとしながらも、アストンマーティンとの差が大きく開いていることを認めた。

    「僕たちはだいたい予想していた位置にいる。つまり後方だ」

    「現時点で僕たちより速くないのはキャデラックだけだ。アストンマーティンのレースペースを見ただろう。今の彼らは別のリーグにいる」

    「僕たちは彼らとは戦えなかった。というか、正直、誰とも戦えなかった」

    アストンマーティンはシーズン序盤、ホンダの新パワーユニットとともに厳しいスタートを切ったが、ハンガリーGPで今季初となる大規模なアップグレードを投入。マシンのパフォーマンスを大きく向上させた。

    さらにザントフォールトでは、ホンダ側もパワーユニットのアップグレードを投入。車体とパワーユニットの双方で開発が進んだことで、アストンマーティン・ホンダは開幕当初とは異なる競争力を発揮するようになった。

    オランダGPではフェルナンド・アロンソが18番グリッドから追い上げて9位に入り、ポイントを獲得。サインツJr.にとっても、そのレースペースはウィリアムズでは対抗できないと認めざるを得ないものだった。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームを警戒するカルロス・サインツJr.

    アルボンとの接触「大したものを争っていたわけではない」
    ウィリアムズの厳しい週末は、決勝終盤にさらに悪化した。サインツJr.はチームメイトのアレクサンダー・アルボンとポジションを争うなか、ターン1への進入でフロントタイヤをロックさせて接触。アルボンはこのアクシデントによってリタイアを余儀なくされた。

    「レース終盤、アレックスと僕はただ楽しみながら走っていた。でも残念ながら、ターン1のバンプで不意を突かれてフロントをロックさせてしまい、僕がミスをした」

    「でも正直なところ、僕たちが大したものを争っていたわけではない」

    シーズン序盤には速さと信頼性の両面で苦戦していたアストンマーティン・ホンダだが、相次ぐアップグレードによって状況は大きく変わった。サインツJr.の「別のリーグ」という言葉は、その進歩がライバルから見ても明確なものになったことを物語っている。

  • カルロス・サインツJr. F1オランダGP同士討ちを謝罪「一番やってはいけないこと」

    カルロス・サインツJr. F1オランダGP同士討ちを謝罪「一番やってはいけないこと」

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1オランダGP決勝でウィリアムズのチームメイト、アレクサンダー・アルボンと接触したことについて自らの非を認め、チームとアルボンに謝罪した。

    ザントフォールトで苦戦が続いていたウィリアムズだが、決勝ではアルボンがポイント圏を争う展開を見せた。しかし、終盤にサインツJr.との接触が発生。アルボンはマシンにダメージを負い、最終的にリタイアを余儀なくされた。

    サインツJr.がターン1でロックアップ「チームメイトに一番やってはいけないこと」
    週末を通じてウィリアムズは十分な競争力を発揮できず、サインツJr.自身も後方での戦いを強いられていた。レース終盤には、より新しいミディアムタイヤを履くアルボンが、ハードタイヤで苦戦するサインツJr.の背後まで迫った。

    「僕たちは週末を通して15番手、16番手あたりで戦っていた。レースではアレックスが僕の後ろで、より新しいミディアムタイヤを履いている状況になった。僕はレース終盤、ハードタイヤですでにかなり苦戦していた」

    アルボンに対してポジションを守ろうとしたサインツJr.だったが、ターン1へのブレーキングで状況が一変した。

    「ディフェンスしようとしたとき、ターン1のブレーキングで大きなバンプに不意を突かれた。それでフロントが激しくロックしてしまって、その結果、アレックスまで巻き込んでしまった。チームメイトに対して一番やってはいけないことだ」

    サインツJr.は、ロックアップが発生してからマシンを立て直すことができなかったと説明し、自らのミスを認めた。

    「正直、あそこの大きなバンプとブレーキングで完全に不意を突かれた。それでフロントが大きくロックして、その後はリカバーできなかった」

    「申し訳ないと思っている。チームとして前に進んでいく。僕たちは望んでいるポジションにいない。それだけだと思う」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    アルボン「フェルスタッペンとリカルドのバクーみたいな状況ではない」
    一方のアルボンは、チームメイトとの接触についてサインツJr.を強く非難することはなかった。

    「こういうことは起こる。チームにとって良いことではないし、もちろん僕たちはチームに謝った。でも、フェルスタッペンとリカルドのバクーみたいな状況ではない」

    これは、2018年F1アゼルバイジャンGPで当時レッドブル・レーシングのチームメイトだったマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドが接触し、両者リタイアとなった一件を指している。

    「もちろん振り返るつもりだけど、たぶん彼がロックアップしたんだと思う。僕も避けようとしたけど、マシンにダメージを負ってしまったのでリタイアしなければならなかった」

    アルボンは戦略にも不満「ポイントは可能だった」
    サインツJr.はウィリアムズにはポイントを争えるだけのペースがなかったとの見方を示したが、アルボンの認識は異なっている。

    アルボンはレース中、最終的に9位でフィニッシュしたフェルナンド・アロンソと争っており、戦略が違っていればポイント獲得の可能性は十分にあったと考えている。

    「レースを通してフェルナンドと一緒に走っていて、彼は最終的に9位だった。だから何が起きたのかを理解する必要がある」

    アルボンは、その原因について自身ではすでに明確だと語った。

    「何がうまくいかなかったのかは分かっている。最初のピットストップが早すぎて、7台の集団の後ろに出てしまった」

    「フェルナンドにアンダーカットされることを警戒していたんだと思う。でも、早くピットに入りすぎたことで、実質的に第2スティントをずっと集団の後ろで過ごすことになった」

    「もっと長く走っていれば、後ろのグループをオーバーカットできたと思う。本当に今日はポイントを獲得できたと思っているから、悔しい」

    ウィリアムズはこれで6戦連続のノーポイント。2027年の残留を決めたばかりのサインツJr.とアルボンにとって、今回の同士討ちは望まない形で終わったレースとなった。

    一方で、両者とも今回の接触をチーム内の対立に発展させる姿勢は見せていない。サインツJr.は自身のミスとして謝罪し、アルボンも責任追及より戦略面の検証を重視しており、ウィリアムズにとっては接触そのもの以上に、ポイント獲得のチャンスを生かせなかったレース全体の分析が課題となる。

  • カルロス・サインツJr. アストンマーティンF1に困惑「速いのになぜ僕たちが前?」

    カルロス・サインツJr. アストンマーティンF1に困惑「速いのになぜ僕たちが前?」

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1オランダGPでアストンマーティン勢より前のグリッドを確保したことに驚きを示した。直近のレースではアストンマーティンの方が明らかに高いペースを発揮しているだけに、「なぜ僕たちが前にいるのか理解できない」と語っている。

    サインツJr.自身もザントフォールトではマシンバランスに苦しみ、予選17番手に終わった。

    それでもアストンマーティンの2台はさらに後方。サインツJr.は、予選で両チームの力関係が逆転した理由として、アストンマーティンの予選用エンジンマップやストレートでのモードが影響している可能性にも言及した。

    「すごく速いのに、どうして僕たちが前なのか分からない」
    アストンマーティンは直近2戦でウィリアムズを上回るペースを見せており、特にレースでのコーナリング性能について、サインツJr.は明確な差を感じているという。

    それだけに、オランダGPのスターティンググリッドで自分がアストンマーティン勢より前にいることは意外だった。

    「なぜなのか分からない。彼らはすごく速いし、レースではコーナーで僕たちよりずっと速い」

    「でも、予選用のエンジンマップの問題なのか、それともストレートモードがうまく機能していないのかは分からないけど、不思議だ。彼らはすごく速いのに、どうして僕たちが前にいるのか理解できない」

    一方、サインツJr.自身の予選17番手という結果も、本来のウィリアムズのパフォーマンスを十分に反映したものではなかった。

    週末を通じてバランス問題に悩まされており、その原因のひとつとなったのがフロアだった。フリー走行で使用していたフロアが損傷したことで交換を余儀なくされたが、同じ仕様のスペアを装着したにもかかわらず、マシンの挙動が変化したという。

    同じ仕様のフロアでも性能にばらつき
    「スペアパーツがそれほど多くない。それに、それぞれが少しずつ勝手な動きをするんだ……」

    サインツJr.はスペイン『AS』にそう語り、ウィリアムズが抱えている問題は単なるセットアップだけではないと説明した。

    「これはチームとして抱えている最大の弱点のひとつだ。スペアパーツの品質管理と生産だね」

    「来年に向けて最も改善しなければならない部分だと思う。重量の問題以上にね。チームには過去から残っている“亡霊”がまだあって、それを取り除かなければならない」

    「今回のような週末ではかなり苦しくなるし、来年はこんなことを繰り返すわけにはいかない」

    サインツJr.によれば、交換前後のフロアは異なるアップデート仕様ではなく、設計上は同じスペックだった。それにもかかわらず、実際にはパフォーマンスとマシンバランスに違いが生じていた。

    「ここまでは本当に難しい週末だった。ようやくいくつか機能するものを投入できたけど、もう遅すぎた」

    「セットアップをあまりにも多く変更していた。でも、最後のセクターまではとてもいいラップだった。シケインで少し失って、それにストレートではバッテリーでさらに0.1秒失った。それでQ2に進めなかった」

    ただし、試行錯誤を重ねたことで、週末序盤から抱えていた問題については原因が見え始めている。

    「ようやく今シーズンずっと乗ってきたマシンに戻った感じだし、なぜそうなっていたのかも分かった。これから理解しなければならないのは、なぜマシンのスペアパーツによってこれほど大きなばらつきがあるのかということだ」

    決勝はポイントより2027年に向けたテストを優先
    17番グリッドから迎える決勝について、サインツJr.は通常の展開でポイントを獲得するのは難しいと考えている。わずかに雨の可能性も予想されているが、ポイント圏まで浮上するには大きくレースが荒れる必要があるとの見方だ。

    「僕たちは17番手、16番手、15番手あたりを争っている。ポイントを獲るには雨が降って、とんでもない大混乱にならないと無理だろう」

    「だから学ぶことに集中して、投資して、来年の改善につながるものを試す。F1で勝利を争ってきた人間にとって、こういう順位を争うのはあまりにも物足りない。それなら将来に投資したい」

    ウィリアムズ自身が厳しい週末を送っているにもかかわらず、そのサインツJr.より後方に沈んだアストンマーティン。レースでのコーナリングスピードを高く評価しているからこそ、サインツJr.にとって両チームの予選順位はなおさら不可解に映っているようだ。