ランス・ストロールは「アロンソと同じ速さ」 デ・ラ・ロサが過小評価を指摘

ランス・ストロールは「アロンソと同じ速さ」 デ・ラ・ロサが過小評価を指摘

アストンマーティンF1のアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、ランス・ストロールの実力が過小評価されていると主張した。データ上では多くのサーキットやコーナーでフェルナンド・アロンソに匹敵する速さを示しており、問題は予選で1周をまとめ切ることにあると分析している。

ストロールは2026年シーズン、予選と決勝の直接対決でアロンソに大きく後れを取っている。モンツァではF1史上初めて通算100回目のQ1敗退を記録し、F1スペインGPのマドリンクでも予選22番手に終わった。

それでも、デ・ラ・ロサは単純な成績だけではストロールの本当の速さは測れないと語る。

データで見れば「多くのコーナーで無敵」
元F1ドライバーで現在アストンマーティンのアンバサダーを務めるデ・ラ・ロサは、『Beyond The Grid』でストロールについて高く評価した。

「ランスはものすごく速い。私はデータを見るのが大好きなんだ。データを重視するタイプだから、どこで一方のドライバーがもう一方より速いのかを見るのが好きなんだよ」

「そしてランスは、多くのサーキット、多くのコーナーで無敵なんだ」

デ・ラ・ロサによれば、ストロールには高速コーナーだけが得意といった限定的な特徴があるわけではない。

「ランスは高速コーナーが速くて、フェルナンドは……というような話ではない。2人は非常に拮抗している」

「ランスはあらゆるタイプのコーナーで極めて速い」

これは、2度のF1ワールドチャンピオンであるアロンソと比較したうえでの評価だ。単一のコーナーや特定の条件では、ストロールがアロンソを上回るケースも少なくないという。

課題は予選で「すべてをまとめる」こと
一方で、その速さが結果に結びつかない最大の理由として、デ・ラ・ロサは予選での一貫性を挙げた。

「ただ、ときどき予選でミスがあったり、小さなことが起きたりする。そして結局、上位で予選を終えられなければ、それが週末全体を妥協させることになる」

「そこが彼に欠けているところだ。予選ですべてをまとめること、それが時々できていない」

それでも、ストロールが予選をうまくまとめた際には、アロンソを上回ることもある。

「でも、予選ですべてがうまくいったときにはフェルナンドを上回ることもある。それって……相手はフェルナンド・アロンソなんだからね」

「レースでも彼のペースは印象的だ。タイヤマネジメントも非常にうまい」

2026年の予選直接対決ではアロンソが11勝2敗、決勝でも7勝2敗とストロールをリードしている。ポイントでもアロンソが3点を獲得している一方、ストロールはいまだノーポイントとなっている。

数字だけを見れば両者には明確な差がある。しかしデ・ラ・ロサは、それが純粋なドライビングスピードの差をそのまま表しているわけではないと考えている。

ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

「ランスは非常に過小評価されている」
デ・ラ・ロサは、現在のアストンマーティンのマシン自体がドライバーにとって扱いにくいことも、ストロールの評価を難しくしていると指摘する。

「ランスは非常に過小評価されているドライバーだと思う」

「我々がマシンを改善して、もう少しドライバーに優しいものにできればいい。今のマシンは多くの理由から非常に難しいと言わざるを得ない」

さらに問題はシャシーだけではなく、パワーユニット側にもあるという。

「マシンやシャシーだけではない。エンジンについても、ドライバビリティを改善する必要がある」

そして、マシンが本来あるべき状態になれば、ストロールにはアロンソと同等の速さがあると断言した。

「マシンがきちんと走るようになれば、彼はフェルナンドと同じくらい速い。それについて疑問の余地はない」

ストロールは2026年F1ドライバーズランキングで21位に沈み、ここまでノーポイント。成績面ではアロンソとの差が際立っているだけに、デ・ラ・ロサの評価は大胆にも映る。

ただし、その根拠としているのはチーム内部で確認できる走行データだ。アストンマーティンがマシンとパワーユニット双方の扱いやすさを改善できれば、デ・ラ・ロサが「非常に過小評価されている」と評するストロールの速さが、結果として表れるかどうかが注目される。