カテゴリー: ペドロ・デ・ラ・ロサ

  • ランス・ストロールは「アロンソと同じ速さ」 デ・ラ・ロサが過小評価を指摘

    ランス・ストロールは「アロンソと同じ速さ」 デ・ラ・ロサが過小評価を指摘

    アストンマーティンF1のアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、ランス・ストロールの実力が過小評価されていると主張した。データ上では多くのサーキットやコーナーでフェルナンド・アロンソに匹敵する速さを示しており、問題は予選で1周をまとめ切ることにあると分析している。

    ストロールは2026年シーズン、予選と決勝の直接対決でアロンソに大きく後れを取っている。モンツァではF1史上初めて通算100回目のQ1敗退を記録し、F1スペインGPのマドリンクでも予選22番手に終わった。

    それでも、デ・ラ・ロサは単純な成績だけではストロールの本当の速さは測れないと語る。

    データで見れば「多くのコーナーで無敵」
    元F1ドライバーで現在アストンマーティンのアンバサダーを務めるデ・ラ・ロサは、『Beyond The Grid』でストロールについて高く評価した。

    「ランスはものすごく速い。私はデータを見るのが大好きなんだ。データを重視するタイプだから、どこで一方のドライバーがもう一方より速いのかを見るのが好きなんだよ」

    「そしてランスは、多くのサーキット、多くのコーナーで無敵なんだ」

    デ・ラ・ロサによれば、ストロールには高速コーナーだけが得意といった限定的な特徴があるわけではない。

    「ランスは高速コーナーが速くて、フェルナンドは……というような話ではない。2人は非常に拮抗している」

    「ランスはあらゆるタイプのコーナーで極めて速い」

    これは、2度のF1ワールドチャンピオンであるアロンソと比較したうえでの評価だ。単一のコーナーや特定の条件では、ストロールがアロンソを上回るケースも少なくないという。

    課題は予選で「すべてをまとめる」こと
    一方で、その速さが結果に結びつかない最大の理由として、デ・ラ・ロサは予選での一貫性を挙げた。

    「ただ、ときどき予選でミスがあったり、小さなことが起きたりする。そして結局、上位で予選を終えられなければ、それが週末全体を妥協させることになる」

    「そこが彼に欠けているところだ。予選ですべてをまとめること、それが時々できていない」

    それでも、ストロールが予選をうまくまとめた際には、アロンソを上回ることもある。

    「でも、予選ですべてがうまくいったときにはフェルナンドを上回ることもある。それって……相手はフェルナンド・アロンソなんだからね」

    「レースでも彼のペースは印象的だ。タイヤマネジメントも非常にうまい」

    2026年の予選直接対決ではアロンソが11勝2敗、決勝でも7勝2敗とストロールをリードしている。ポイントでもアロンソが3点を獲得している一方、ストロールはいまだノーポイントとなっている。

    数字だけを見れば両者には明確な差がある。しかしデ・ラ・ロサは、それが純粋なドライビングスピードの差をそのまま表しているわけではないと考えている。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「ランスは非常に過小評価されている」
    デ・ラ・ロサは、現在のアストンマーティンのマシン自体がドライバーにとって扱いにくいことも、ストロールの評価を難しくしていると指摘する。

    「ランスは非常に過小評価されているドライバーだと思う」

    「我々がマシンを改善して、もう少しドライバーに優しいものにできればいい。今のマシンは多くの理由から非常に難しいと言わざるを得ない」

    さらに問題はシャシーだけではなく、パワーユニット側にもあるという。

    「マシンやシャシーだけではない。エンジンについても、ドライバビリティを改善する必要がある」

    そして、マシンが本来あるべき状態になれば、ストロールにはアロンソと同等の速さがあると断言した。

    「マシンがきちんと走るようになれば、彼はフェルナンドと同じくらい速い。それについて疑問の余地はない」

    ストロールは2026年F1ドライバーズランキングで21位に沈み、ここまでノーポイント。成績面ではアロンソとの差が際立っているだけに、デ・ラ・ロサの評価は大胆にも映る。

    ただし、その根拠としているのはチーム内部で確認できる走行データだ。アストンマーティンがマシンとパワーユニット双方の扱いやすさを改善できれば、デ・ラ・ロサが「非常に過小評価されている」と評するストロールの速さが、結果として表れるかどうかが注目される。

  • アストンマーティン・ホンダ F1スペインGP初日はトラブル続出「それでも良い一日」

    アストンマーティン・ホンダ F1スペインGP初日はトラブル続出「それでも良い一日」

    アストンマーティン・ホンダは、2026年F1スペインGP初日のフリー走行でフェルナンド・アロンソがFP2を17番手、ランス・ストロールが20番手で終えた。新設されたマドリンクでデータ収集を進めた一方、両車にトラブルが発生し、十分な走行距離を確保することはできなかった。

    アロンソはFP1終盤にクラッチの問題が発生。その修復によってFP2の走行開始が約20分遅れた。ストロールもFP2終盤にバッテリー系とみられる問題が発生し、予定より早くセッションを切り上げている。

    アロンソはクラッチ問題でFP2を約20分ロス
    アロンソはFP1で1分36秒473を記録して15番手。セッション終了後のスタート練習でクラッチに問題が発生し、FP2開始時刻までに修復が間に合わなかった。

    アストンマーティンのチームアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、初日の走行について次のように説明した。

    「素晴らしいコースで、本当に興味深い初日だった。ドライバーにとってもチームにとってもチャレンジングだし、多くのデータを集めることができた。それはポジティブなことだ」

    「ただ、フェルナンドはFP1の最後にクラッチの問題があり、それがFP2にも影響した。約20分を失ってしまったからね」

    修復を終えたアロンソはFP2途中からコースインしたものの、他車とは走行プログラムがずれることになった。

    「フェルナンドは少し周囲とタイミングがずれてしまった。ミディアムとソフトを試していたが、彼がソフトを履いたころには、他のドライバーは高燃料での走行に入っていた」

    「だから最後のラップはかなり良かったものの、トラフィックに遭遇してしまった。セッションの一部を失っていた以上、仕方のない部分でもある」

    アロンソはソフトタイヤでのアタック中にトラフィックに阻まれ、皮肉を込めるように親指を立てる場面もあった。最終的には1分36秒780で17番手となった。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ストロールにはバッテリー系トラブル
    一方のストロールはFP1を19番手で終え、FP2では予定されたプログラムを進めていたが、終盤にマシンの問題が発生した。

    「ランスは非常に順調にプログラムを進めていたが、バッテリーの問題が疑われたため、予定より早く走行を終えなければならなかった」

    ストロールのFP2ベストタイムは1分37秒273で20番手。アストンマーティン・ホンダにとっては、2台ともトラブルによって走行時間を削られる初日となった。

    デ・ラ・ロサは、新しい市街地コースでは周回を重ねることが通常以上に重要だとして、走行距離を伸ばせなかったことを惜しんだ。

    「ドライバーにはもっと多くのラップを走らせたかった。新しい市街地コースでは、走れば走るほど限界に近づいていけるからだ。それでも、かなり良いセッションだったと思う」

    ドライバーからマドリンクに好評価
    一方、初めて実車で走ったマドリンクそのものについては、アロンソとストロールの双方から好意的な反応が得られたという。

    「ドライバーが何も文句を言わないということは、そのコースを気に入っているということだ。彼らは楽しんでいたよ」

    「特にレーシングライン上のグリップレベルについて非常に高く評価していた。他の市街地コースと比べても、とても高いグリップがある」

    デ・ラ・ロサはレイアウトについても「チャレンジングで素晴らしいコースだ。率直に言って、本当にいいサーキットだ」と評価した。

    「マシンから降りてきたとき、みんな笑顔だった。それがすべてを物語っていると思う」

    アストンマーティン・ホンダは初日にクラッチとバッテリーという異なる問題に見舞われたものの、マドリンクでの最初の実走データを収集した。予選に向けてはトラブルへの対処に加え、限られた走行のなかでセットアップをどこまで煮詰められるかが焦点となる。

  • アストンマーティン・ホンダF1 モンツァで苦戦「ドライバビリティは小さな一歩」

    アストンマーティン・ホンダF1 モンツァで苦戦「ドライバビリティは小さな一歩」

    アストンマーティン・ホンダF1は、2026年F1イタリアGP初日のフリー走行で厳しいスタートを切った。ペドロ・デ・ラ・ロサは、モンツァがマシンにとって難しい舞台になることは事前に予想していたと認める一方、課題となっているドライバビリティについては「小さな一歩」を確認できたと語った。

    FP1ではフェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが20番手。FP2でもアロンソ19番手、ストロール22番手と下位に沈んだ。

    特にアロンソはFP2序盤に電気系のトラブルが発生し、走行開始が遅れたことで予定していたプログラムをすべて消化することができなかった。

    モンツァでの苦戦は想定内「非常にサーキット特有の状況」
    「厳しいセッションだった。ここモンツァではこうなることは分かっていたし、このような場所では常に厳しくなる。現時点では非常にサーキット特有の状況だ」とペドロ・デ・ラ・ロサは説明した。

    それでも、順位だけでは見えない部分で予定していた作業を進めることはできたという。

    「ポジティブな面としては、プログラムを進めることができた。すべてのコンパウンドを試し、午前中にはフェルナンドのマシンでブレーキテストも行った。そしてランスではショートランとロングランを行い、明日に向けてタイヤデグラデーションを確認することができた」

    「全体としてプログラムは進められた。ただ、最終的な順位表だけを見れば、ラップタイムの面で厳しいことは明らかだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ドライバビリティは「小さな一歩」
    アストンマーティン・ホンダF1にとって現在の重要な課題のひとつが、パワーユニットを含めたドライバビリティの改善だ。

    ストロールも初日の走行後、「特にドライバビリティとパワーには、まだ改善しなければならない部分がたくさんある」とコメントしている。

    その点についてデ・ラ・ロサは、まだ十分ではないものの、モンツァ初日の走行で一定の前進が確認できたと明かした。

    「正しい方向に小さなステップを踏んでいると思う。まだ初期段階ではあるが、ドライバーたちもこの部分で小さな前進があったと感じている」

    「まだ改善できる部分はあるし、我々はそこに取り組んでいる。ただ、ドライバビリティという意味ではポジティブな一日だった」

    一方で、その前進が「小さなステップ」にとどまっている以上、今後さらに大きな改善が必要ではないかと問われると、デ・ラ・ロサは「もちろんだ。そうでなければならない」と認めた。

    「だからこそ我々は懸命に取り組んでいる。セッションとセッションの間だけで作業するのが理想的ではないことは明らかで、本来ならきちんとしたテストデーが欲しいところだ。ただ、現時点で我々に与えられているのはこれなので、可能な限りうまく対応していかなければならない」

    アロンソは電気系トラブルでFP2の走行が遅れる
    アロンソはFP1でコースオフを喫し、グラベルにタイヤを落とす場面があった。さらにFP2では電気系の問題が発生し、セッション序盤に十分な走行時間を確保できなかった。

    「フェルナンドには開始時に電気系の問題が発生した。そのため走行開始が遅れ、ランスよりも周回数が少なくなった。彼についてはプログラムをすべて完了することができなかった」

    限られた時間のなかで、アロンソ側はロングランを諦め、セットアップ比較を優先した。

    「最後の数周では、ロングランを行う代わりに異なるセットアップのオプションを試した。一方でランスがロングランを担当していたので、ソフトタイヤでのデータを得ることはできた。それが主な目的だった」

    アストンマーティン・ホンダF1にとって、モンツァ初日はタイムシート上では厳しい結果となった。ただし、デ・ラ・ロサはドライバビリティでわずかながら改善を確認しており、収集したタイヤやセットアップのデータをもとに予選までにどこまでマシンを前進させられるかが焦点となる。

  • アストンマーティンF1 AMR26Bに残る「隠れた弱点」ニューウェイが軽量化を推進

    アストンマーティンF1 AMR26Bに残る「隠れた弱点」ニューウェイが軽量化を推進

    アストンマーティンF1は、AMR26Bのさらなる性能向上に向けて「重量」という課題に取り組んでいる。ハンガリーGPで投入された大幅改良型は空力面で前進し、ホンダもパワーユニットの性能向上を進めているが、マシンは依然としてF1の最低重量に達していないという。

    アストンマーティンのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、チームがモンツァとバクーでAMR26Bの軽量化を進め、最低重量まで引き下げることを短期的な目標としていると明かした。

    エイドリアン・ニューウェイ率いる技術陣にとって、空力開発やホンダF1パワーユニットの改善とは別の領域でラップタイムを削る重要な取り組みとなる。

    AMR26Bで状況が一変したアストンマーティン
    2026年F1シーズン序盤、アストンマーティンは厳しい状況に置かれていた。新レギュレーションが導入された最初の10戦では、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールが他チームと競り合うことさえ難しいレースが続いた。

    しかし、ハンガリーGPでAMR26Bと呼ばれる大幅改良型を投入し、さらにオランダGPでもアップデートを加えたことで状況は変化した。

    ザントフォールトではアロンソが18番グリッドから9位まで挽回してポイントを獲得。アストンマーティンが中団で戦えるだけの競争力を取り戻しつつあることを示した。

    そのパフォーマンス向上には空力面の進歩に加え、オランダGPで投入されたホンダF1パワーユニットの新仕様も一定の役割を果たした。ただし、パワー面での向上が確認された一方、新仕様ではドライバビリティに新たな課題も生じた。

    ホンダF1新PUはブレーキングとシフトダウンが課題
    次戦イタリアGPに向けた課題のひとつが、ホンダF1パワーユニットのドライバビリティ改善だ。

    オランダGPでは、特にブレーキングからシフトダウンにかけての挙動が安定せず、ドライバーがマシンの性能を最大限に引き出すうえで障害となった。

    デ・ラ・ロサは、改善すべきポイントについて次のように説明している。

    「新しいエンジンについては、ドライバビリティを改善しなければならない。特にブレーキングとシフトダウンの部分だ」

    この領域ではホンダ側の改善が重要になる。一方、アストンマーティン側ではAMR26Bそのものについて、空力アップデートとは異なる性能向上策が進められている。それがマシンの軽量化だ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    AMR26Bは依然として最低重量に到達せず
    デ・ラ・ロサによれば、AMR26Bはシーズン開幕時から抱えていた重量超過を完全には解消できておらず、現在も規定の最低重量より重い状態にある。

    「もうひとつ取り組んでいるのがマシンの軽量化だ。今後2戦、モンツァとバクーで最低重量の限界まで持っていくことを目指している。まだそこには到達していない。ウィリアムズも同じだ。これが短期的な目標になる」

    F1マシンでは最低重量を上回る余分な重量は、そのままパフォーマンス上の不利につながる。空力アップデートの場合、新しいパーツによってダウンフォースを増やしてもドラッグやマシンバランスなど別の領域に影響を及ぼす可能性がある。

    これに対して軽量化は、マシンの基本性能を底上げする手段となる。余分な重量を削減できれば、加速やブレーキング、コーナリングなど幅広い領域で恩恵を得られるためだ。

    モンツァからバクーにかけて段階的に軽量化
    アストンマーティンは、まずイタリアGPが行われるモンツァで軽量化の第1段階を進め、その後のバクーで最低重量への到達を目指す方針だという。その間に開催されるマドリードGPでは、この点に関する新たな変更は予定されていないとされる。

    AMR26Bの開発では、ニューウェイを中心に空力性能の改善が進められてきた。同時にホンダはパワーユニットの出力とドライバビリティ改善に取り組んでいる。そして、そこに軽量化という第3の開発軸が加わることになる。

    アストンマーティンにとって当面の課題は明確だ。ホンダF1パワーユニットではブレーキングやシフトダウン時のドライバビリティを改善し、シャシー側ではAMR26Bを最低重量まで近づける。モンツァとバクーは、ハンガリーから始まった復調をさらに確かなものにできるかを測る重要な2戦となる。

  • フェルナンド・アロンソ F1続行でも引退でも「アストンマーティン」とデ・ラ・ロサ

    フェルナンド・アロンソ F1続行でも引退でも「アストンマーティン」とデ・ラ・ロサ

    フェルナンド・アロンソのF1での将来について、アストンマーティンのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサが見解を示した。アロンソが現役を続行する場合も、F1ドライバーとして引退する場合も、アストンマーティンとの関係を継続することになるという。

    45歳のアロンソを巡っては、古巣アルピーヌへの復帰を含め、2027年以降の去就がF1ドライバー市場の注目材料となっている。

    しかし、デ・ラ・ロサによれば、アロンソが今後下す決断は「どのチームで走るか」ではなく、アストンマーティンでドライバーを続けるか、それとも別の役割に移るかというものになるようだ。

    「いずれにせよ、彼は僕たちと一緒にいる」
    アロンソは2024年にアストンマーティンとの契約を延長。当時は2026年末までの複数年契約と発表されたが、Sky Sports F1の実況を務めるデビッド・クロフトは、実際には5年間に及ぶ契約が結ばれていると伝えている。

    その契約については、アロンソが最初の期間をF1ドライバーとして過ごした後、現役を退いた場合にはアンバサダーなど別の役割でアストンマーティンとの関係を継続できる内容になっている可能性も指摘されている。

    デ・ラ・ロサはイタリアの『Automoto』に対し、アロンソの将来について次のように語った。

    「彼がチームに残ってくれれば素晴らしい。でも、それは非常に個人的な決断だ。彼には考えなければならないことがたくさんあるし、どんな選択をしても僕たちは尊重する。僕たちが口を挟むこともない」

    「僕たちにできるのは、彼に可能な限り最高のマシンを用意することだけだ。彼は今後数カ月のうちに決断するだろう。だからこそ、今それを与える必要がある」

    そのうえで、デ・ラ・ロサはアロンソがアストンマーティンを離れて別のF1チームへ移籍する可能性を事実上否定した。

    「いずれにせよ、彼は僕たちと一緒にいる。ドライバーとしてなら素晴らしい。でも、アンバサダーになることもできるし、別の役割を担うこともできる」

    この発言通りであれば、アロンソにとって2027年以降の選択肢は、アストンマーティンでF1ドライバーを続けるか、現役を退いてチーム内で別の役割を担うかということになる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    2027年F1の方向性も現役続行の判断材料
    アロンソが現役を続けるかどうかを左右するのは、アストンマーティンの競争力だけではない。2026年に導入された新世代F1マシンのドライビング特性について、アロンソはこれまで厳しい意見を繰り返してきた。

    特に新パワーユニットでは電動側の比重が大幅に高められたことに不満を示しており、F1がドライバーにとって純粋に楽しめるカテゴリーであり続けることの重要性を訴えている。

    F1では2027年に向けてレギュレーションの調整が進められており、パワーユニットについてもバッテリーへの依存度を抑える方向で変更が検討されている。

    デ・ラ・ロサは、こうした今後のF1の方向性もアロンソの決断に影響すると考えている。

    「彼には残ってほしい。彼は特別なドライバーであり、素晴らしいリーダーだからだ」

    「彼は現代のマシンをドライブすることを楽しみたいと思っている。だからこそ、今後数年間に予定されている変更によって、将来のF1がどのようなものになるのかを知ることは有益だろう」

    アストンマーティンの競争力も重要な要素
    アロンソにとって2026年シーズンは厳しい戦いが続いている。ここまで獲得したのは1ポイントで、ドライバーズランキング19位。F1キャリア23シーズン目を迎えたベテランにとって、ルーキーイヤー以来となる低い順位に沈んでいる。

    予選でも苦戦が続き、第11戦ハンガリーGPでようやく今季初めてQ2進出を果たした。一方、アストンマーティンはハンガリーで大幅にアップデートされたAMR26Bを投入。さらにHondaもオランダGPに向けて改良版パワーユニットを準備しており、シーズン後半の巻き返しに期待がかかっている。

    デ・ラ・ロサが「可能な限り最高のマシンを用意することだけ」と語ったように、アストンマーティンが今後どこまで競争力を高められるかは、アロンソの現役続行を後押しする重要な要素となる。

    ただし、今回の発言でひとつの方向性は明確になった。アロンソがF1ドライバーとして走り続ける場合も、引退を決断する場合も、その将来はアストンマーティンと結びついている。今後数カ月で下されるという決断は、移籍先を選ぶものではなく、アストンマーティンでどのような役割を担うかを決めるものになりそうだ。

  • アストンマーティンF1躍進の真の収穫「相関性が正しいことが最大の成果」

    アストンマーティンF1躍進の真の収穫「相関性が正しいことが最大の成果」

    アストンマーティンは2026年F1ハンガリーGPで投入した大規模アップデート「AMR26B」によって、シーズン前半とは見違えるような競争力を披露した。フェルナンド・アロンソは今季初のQ2進出を果たし、決勝でもアルピーヌに迫るレースペースを見せるなど、チームは確かな前進を印象づけた。

    しかし、チームアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、今回の週末で得られた最大の成果は順位やラップタイムではないと強調する。それは、今後の開発を左右する「相関性」が正しかったことだった。

    AMR26Bは期待通りの前進を実現
    ハンガリーGPで投入された新仕様のAMR26Bは、アストンマーティンに大きな変化をもたらした。

    チームはキャデラック、ウィリアムズ、ハースを上回る競争力を示し、アルピーヌとも互角に戦える位置まで復調。レーシングブルズやアウディにはまだ及ばないものの、長く苦しんできたシーズン前半から脱却する第一歩となった。

    DAZNスペインで解説を務めたデ・ラ・ロサは、予選終了後の時点で今回のアップデートを高く評価していた。

    「シーズン序盤を考えれば、このアップデートを持ち込めたこと自体が非常にポジティブだ。今後へ向けても希望が持てる」

    さらにアロンソについても手応えを語った。

    「フェルナンドはマシンバランスにずっと満足している。非常に堅実な第一歩だ。まだアップデートの性能をすべて引き出せてはいないが、ガレージでは『Q2には進める』という感触があった。フェルナンドならラップをまとめられると分かっていた」

    また、トップとの差が大きく縮まったことも重要だと指摘した。

    「見るべきなのは最速タイムとの差だ。トップとの差が約2秒まで縮まったことは非常に前向きな材料だ。これまでどれほど苦しんできたかを考えれば、大きな前進と言える」

    決勝では予選以上の競争力を発揮
    デ・ラ・ロサは、予選以上に決勝の内容を高く評価している。

    「予選でも大きく前進したが、決勝はさらに良かった。レースペースの方が予選より優れていた」

    アストンマーティンは13位と14位でレースを終えたものの、その内容には十分な価値があったという。

    「13位と14位という結果だったが、それは実力によるものだった。実際に自分たちより速かったマシンで完走できなかったのはオスカー・ピアストリだけだった。ほかはタイヤのデグラデーションや戦略で前に出られただけだ。これは非常に期待が持てる」

    また、今回投入した空力パッケージではロングランデータが不足していたことも明かした。

    「この空力パッケージでロングランをしていなかったので、多くの疑問があった。しかし信頼性も良く、タイヤのデグラデーションも良かった。この部分も改善されたようだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    デ・ラ・ロサが最も重視した「相関性」
    デ・ラ・ロサが何より重要だと強調したのは、アップデートが期待通りの性能を発揮したことだった。

    「僕たちは再びレースを戦えるチームになりつつある。そして非常に重要なのは、今回のアップデートが僕たちの期待通りの効果を発揮したことだ」

    その理由は、シミュレーションと実車の一致にあるという。

    「つまり、シミュレーションと実車の相関性が正しいということだ。それは単なる良い感触ではない。風洞やシミュレーター、CFDで今後試すものに対して大きな自信を与えてくれる。これは非常に価値がある。過去には必ずしもそうではなかったからだ」

    2027年へ向けた最大の財産
    F1では風洞やCFD、シミュレーターで得られたデータが実車で再現されなければ、アップデートの方向性そのものを見失ってしまう。

    アストンマーティンは2026年前半、その相関性の低さに苦しみ、開発効率が大きな課題となっていた。しかしAMR26Bでは設計段階で予測した性能がサーキットでも再現され、開発ツールへの信頼を取り戻した。

    これは単にハンガリーGPで競争力が向上したというだけではない。今後投入するアップデートの精度を高め、2027年マシンの開発にも自信を持って取り組める環境が整ったことを意味する。

    デ・ラ・ロサが「最大の成果」と表現したのは、まさにこの点だった。AMR26Bは速さだけでなく、アストンマーティンが再び正しい方向へ開発を進められることを証明した一台となった。

  • アストンマーティンF1 デ・ラ・ロサがAMR26Bの改良点を徹底解説

    アストンマーティンF1 デ・ラ・ロサがAMR26Bの改良点を徹底解説

    アストンマーティンF1のブランドアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサが、ハンガリーGPで投入された大規模アップグレード仕様「AMR26B」について、チーム公式動画で各部の変更点を詳しく解説した。

    今回のアップグレードはFIAへの申告でも16項目に及ぶ変更が確認されているが、デ・ラ・ロサは実際にマシンの前に立ち、フロントからリアまで順番に新パーツを紹介。「ほとんどが空力面の変更だ」と説明し、それぞれの狙いについて語った。

    フロントウイングとノーズは完全新設計
    デ・ラ・ロサは、まずフロントウイングから解説を始めた。

    「ハンガリー、ブダペストで投入したAMR26の変更点を見ていこう。非常に多くの改良が施されているが、そのほとんどは空力面の変更だ」

    「フロントウイングはノーズとともに完全に新しくなった。メインプレーンもフラップもすべて新設計だ。エンドプレートも新しくなっていて、フットプレートだけでなくダイブプレーンも変更されている」

    ノーズも従来より細く設計され、ブレーキダクトも新形状となった。

    「ノーズはさらに細くなっている。そしてブレーキダクトも変更され、最適化された。これによってタイヤ内側を流れる空気がよりクリーンに通過できるようになっている」

    フロアからサイドポッドまで全面的に見直し
    続いてデ・ラ・ロサは、マシン中央部の変更点を説明した。

    「フロアもすべて新しくなった。ウェイクボードは以前より短くなり、ジオメトリーも変更されている。さらにフロア入口にあるフェンスも完全に新しい形状になった」

    さらに細かな部分にも手が加えられている。

    「ミラーとシャシーをつなぐ取り付け部分にも小さな変更が加えられている」

    サイドポッド周辺も空力効率を高めるために変更された。

    「サイドポッドのラジエーター吸入口も変更された。より細くなり、下側のリップは長くなっている」

    ボディワークについても見た目以上に大きな変更があるという。

    「ボディワーク自体も違う。全体の形状は似ているが、ご覧のようにコンパクトになっている。非常にタイトなパッケージングとすることで、より大きなアンダーカットを実現している」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    リアタイヤ前方の空力処理を重点的に改善
    デ・ラ・ロサは、今回のアップグレードで特に重要な開発エリアとしてリアタイヤ前方を挙げた。

    「フロア後半部、そしてリアタイヤへ向かうこの部分はすべて変更されている。このエリアには非常に多くの作業が施された」

    その理由についても説明している。

    「ここはフロアをしっかりシールし、リアタイヤが発生させる乱れた空気がディフューザーの下へ入り込まないようにするため、とても重要な場所なんだ」

    リアセクションではブレーキダクトやサスペンションも改良された。

    「リアブレーキダクトとリアサスペンションのアームも見直され、不要な乱れを取り除いて改善された。目的はディフューザー上部へよりクリーンな気流を送り込むことだ」

    ディフューザーとリアウイングも全面刷新
    リアエンドでは、ダウンフォースを生み出す主要パーツも一新された。

    「ディフューザー自体も完全に新しくなっている」

    リアウイングについても従来とは設計思想が変わっているという。

    「リアウイングも新しく、すべてのエレメントが変更された。メインコードは長くなり、フラップは短くなっている。エンドプレートも変更され、内側の処理はよりクリーンになった。ビームウイングも新しくなっている」

    「ポテンシャルは大きいが最適化が必要」
    最後にデ・ラ・ロサは、これほど大規模なアップグレードでは性能を引き出すまでに時間が必要だと強調した。

    「全体として見ると、16か所ものパーツが完全に新しくなった。だから、これらすべての変更を最適化するために、これから多くの作業を進めなければならない」

    「ドライバーが快適に走れるように仕上げることが重要だ。このアップグレードには非常に大きなポテンシャルがあるが、その能力を引き出すためには膨大な作業が必要になる」

    「だからこそ、その作業をできるだけ早く始めなければならない」

    ハンガリーGPで投入されたAMR26Bは、アストンマーティンにとって2026年シーズン最大規模となるアップグレードだった。デ・ラ・ロサの説明からも分かるように、単なるフロントウイングやフロアの改良ではなく、車体全体を一体の空力パッケージとして設計し直した包括的な進化となっており、今後はそのポテンシャルを引き出すためのセットアップとデータ収集が重要なテーマとなる。

  • アストンマーティンF1 アロンソ引退論にデラロサが言及 「辞める理由はない」

    アストンマーティンF1 アロンソ引退論にデラロサが言及 「辞める理由はない」

    アストンマーティンのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、フェルナンド・アロンソの引退時期について憶測することを避けながらも、そのパフォーマンスを考えれば現時点で引退する理由はないとの考えを示した。

    アロンソは2026年末で現在の契約が満了する予定で、来月には45歳を迎える。さらに、バルセロナ・カタルーニャGPが今後の開催ローテーションの影響で最後になる可能性もあり、将来に関する議論が再び注目を集めている。

    アロンソの将来は本人だけが決めること
    スペイン紙『El Mundo Deportivo』から、今週末のバルセロナ・カタルーニャGPがアロンソにとって同サーキット最後のレースになる可能性について質問されたデ・ラ・ロサは、明確な答えを避けた。

    「正直に言って、まったく分からない」

    さらに、それが本当に最後のレースになる可能性について問われると、次のように語った。

    「そうかもしれない。でも僕はそう考えていない」

    「最後にはならないと思っている」

    デ・ラ・ロサは、アロンソの将来は本人だけが決めるべき問題だと強調した。

    「これは非常に個人的な問題だ。彼自身が決断することであり、僕はそれを深く尊重している」

    「だからあまり考えたくない。今を楽しみたいんだ」

    チームの目標はアロンソが残りたくなるマシン作り
    アストンマーティンは2026年からホンダとのワークス体制を開始したものの、ここまで苦戦が続いている。しかしチーム内部では、エイドリアン・ニューウェイ主導による大型アップグレードに期待が寄せられている。

    デ・ラ・ロサは、チームとしてできることはアロンソを説得することではなく、残りたいと思えるマシンを作ることだと語った。

    「僕たちにできるのは、ドライバーたちが来たい、そして残りたいと思うようなクルマに改善することだけだ」

    「チームとしてそれが最高の状況だと思う」

    さらに、自身の考えとしてはアロンソに長く現役を続けてほしいと明かした。

    「僕が決められるなら、彼には何年も続けてほしいと思う」

    「もちろんフェルナンドにはこうしたことを考える権利がある。44歳なのだから当然だ」

    パフォーマンスを見れば引退の理由はない
    一方で、年齢だけを理由に引退を論じるべきではないとも主張した。

    「しかしフェルナンドをコース上のパフォーマンスで評価するなら、彼が引退しなければならない理由は何もない」

    アロンソは2026年シーズンも依然としてチームの中心的存在であり、実力面への評価は衰えていない。

    引退論より今のアロンソを楽しむべき
    デ・ラ・ロサは最後に、将来の議論ばかりに目を向けるのではなく、今なおグリッドで戦うスペイン人ドライバーたちの姿を楽しむべきだと訴えた。

    「フェルナンドを楽しもう。カルロスを楽しもう。そしてバルセロナ・カタルーニャGPを楽しもう」

    「物事は永遠ではない。何も永遠ではないんだ」

    「だから今この瞬間を生きよう。そして来るものは来る。その時に考えればいい」

  • アストンマーティン・ホンダF1に出口見えず デラロサ「トンネルの先に光はない」

    アストンマーティン・ホンダF1に出口見えず デラロサ「トンネルの先に光はない」

    アストンマーティンのチームアンバサダーであるペドロ・デ・ラ・ロサが、2026年F1シーズンに苦戦するチームの現状について厳しい見解を示した。

    ホンダ製ワークスパワーユニットへの移行初年度となる今季、アストンマーティンはコンストラクターズランキング最下位に低迷しており、モナコGPでも改善の兆しは見えていない。

    フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは金曜プラクティスで下位に沈み、競争力不足が改めて浮き彫りとなった。そんな状況のなか、デ・ラ・ロサはチームが依然として厳しい局面にあることを認めた。

    「トンネルの先の光」はまだ見えない
    「間違いなく、まだ見えていない。我々は今いるべきではない場所にいる。特に、こんな状況になるとは予想していなかっただけに難しいスタートになっている」とデ・ラ・ロサは語った。

    「今の我々には非常に扱いが難しいマシンがあり、ドライバーたちはベストを尽くしている。安全かつ信頼性を保ちながら可能な限り速く走らせるために、本当に素晴らしい仕事をしている。しかし難しい状況だ」

    さらに、改善への期待を語ること自体にも慎重な姿勢を示した。

    「実際に光が見えたとき、そしてアップグレードが投入されて事実に基づいて話せるようになったときに答えたい。我々はこれまで何度も“将来どうなるか”“トンネルの先の光”について話してきたが、少し同じことを繰り返し過ぎている気がする」

    ドライバーへの負担は増す一方
    シーズン序盤に深刻だった振動問題は解消されたものの、AMR26のパフォーマンス不足は依然として大きな課題となっている。

    アストンマーティンは今後数戦にわたって大規模アップグレードの予定がなく、ライバルが開発を進める中で防戦一方の状況が続いている。

    「全員にとって難しい。特にドライバーにとってだ。彼らはマシンを運転し、そのマシンと向き合い、メディア対応もしなければならない。そして毎週末、同じ問題について同じような質問に答え続けている」

    「今後数戦はアップグレードもない。しかしアップグレードが来ることは分かっている。ただ、それはまだ先の話だ」

    デ・ラ・ロサは、それでもアロンソとストロールがチームを支え続けていると強調した。

    「モチベーションはある。彼らは非常に協力的で、シミュレーターでもチームでも、レースチームでもファクトリーでも懸命に働いている。しかし、自分たちが望んでいる場所にいないときは、すべてがより複雑になる」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソの問題は一部改善
    モナコGPではアロンソが再びマシンの不安定な挙動に苦しみ、「ランダムなダウンシフト」や強いアンダーステアを訴えていた。

    ただし、シーズン序盤から続いていたシートの問題については改善が見られたという。

    「フェルナンドはFP1後にシートについて無線で何も言わなかった。それはポジティブなことだ」

    「火曜日にこのサーキットで行った作業、つまり2025年仕様のシートを2026年マシンへ適合させる試みがうまく機能したことを意味している」

    一方でストロールは依然としてシートに不満を抱えており、課題は残っている。

    「ただ、ランスはシートの問題を訴えていた。まだ解決しなければならない問題はあるが、正しい方向には進んでいる」

    勝負は夏以降
    アストンマーティンは現在、大規模なアップグレードを夏場に投入する計画を進めている。

    「ファクトリーの裏側では本当に多くのことが進んでいる。それらのアップグレードや大きな変更が、夏頃には結果をもたらしてくれると信じている」とデ・ラ・ロサは説明した。

    しかし現時点では、その期待はまだ理論上のものでしかない。

    モナコGPの週末は、アストンマーティンが依然として苦境の真っただ中にあることを改めて示した。ホンダとの新体制で再建を目指すチームにとって、本当の勝負は夏以降となりそうだ。

    アストンマーティンF1の苦戦は想定外だった
    デ・ラ・ロサの発言で印象的なのは、単なる成績不振ではなく「予想していなかった低迷」であることを率直に認めた点だ。

    2026年の新レギュレーションとホンダとのワークス体制は、本来であれば飛躍の契機となるはずだった。しかし実際には開発の遅れとマシン特性の問題が重なり、アロンソとストロールは下位争いを強いられている。

    アストンマーティン首脳陣は夏以降のアップグレードに期待を寄せているが、ライバル勢も同様に開発を続けている。現状を考えると、一度失った競争力を取り戻すのは容易ではない。

    それでもデ・ラ・ロサが繰り返したように、チーム内部では大規模な改善作業が進められている。アストンマーティンが本当に“トンネルの先の光”を見ることができるのか。その答えは夏休み明けの数戦で明らかになりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ F1将来は予測不能 デ・ラ・ロサ「引退と思っていた」

    フェルナンド・アロンソ F1将来は予測不能 デ・ラ・ロサ「引退と思っていた」

    アストンマーティンF1のペドロ・デ・ラ・ロサは、フェルナンド・アロンソの将来について「予測は不可能だ」と認め、過去の経験を踏まえて軽々しく見通しを語ることはしない姿勢を示した。

    アロンソは2026年シーズンも高いパフォーマンスとモチベーションを維持しており、2027年以降の去就については夏休み期間中に判断する意向をこれまでに示している。しかし、その決断は周囲にとっても極めて読みづらいものとなっている。

    「引退すると思っていた」過去の誤算
    ペドロ・デ・ラ・ロサ(アストンマーティン)は、2024年の経験を振り返りながら、アロンソの判断を予測する難しさを強調した。

    「フェルナンドについては、まず彼を判断しないこと、そして早まった結論を出さないことを学んだ」

    「2024年に彼は引退すると思っていた。実際、その前提で自分のスケジュールもすべて組んでいた」

    「彼は唯一無二の存在だから、レースにはできるだけ立ち会いたいと思っていたんだ」

    「でも数戦後に、彼が2年契約の更新を検討していると聞かされて、『一体何を言っているんだ?』と思った」

    このエピソードを踏まえ、デ・ラ・ロサは「レースごとに楽しむべきで、あまり先を考えすぎるべきではない」と語り、アロンソの将来を断定することの無意味さを示した。

    アロンソのモチベーションは依然として高い
    現時点において、アロンソの競技への姿勢は衰えを見せていない。デ・ラ・ロサはその状態について次のように語る。

    「彼は非常にモチベーションが高い。強い意欲を持っている」

    「彼の私生活がパフォーマンスに影響したことは一度もない。彼はモータースポーツのために生きている」

    また、チームとしては少なくとももう1シーズンの継続を望んでいることも明かした。

    「もちろん続けてほしい。それが我々全員の願いだ」

    「ただ最終的には彼自身の人生と判断に委ねられる」

    「我々にできるのは、彼の決断を容易にするために最高のマシンを用意することだけだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダと連携し課題解決へ
    一方で、チームは2026年シーズン序盤に露呈した課題への対応も進めている。特に振動問題と信頼性の改善が重要テーマとなっている。

    「現在は非常に良い形で作業できている。プレッシャーはあるが、強い意欲もある」

    「ホンダともうまく連携している。現状には満足していないが、非常に堅実な形で協力できている」

    「振動を最大限抑えること、そして何より信頼性を高めてドライバーが最後まで問題なく走れるようにすることに取り組んでいる」

    マイアミGPに向けては、この問題の解決に一定のめどをつけることが目標とされており、チームは開幕当初と変わらぬ体制で改善を続けている。

    アロンソの去就は依然として不透明だが、少なくとも現時点では競技への情熱に揺らぎはない。周囲ができるのは、その選択を左右する材料をコース上で提示することだけだ。