アービッド・リンドブラッドは、2026年F1スペインGPの決勝を9位でフィニッシュし、レーシングブルズに2ポイントをもたらした。レースの大半でフランコ・コラピントを追い続けたものの、オーバーテイクが難しいマドリンクでは攻略できず、「これが達成できた最大限だった」と振り返った。
リンドブラッドは序盤からポイント圏内を走行。1周目にはオスカー・ピアストリをかわしてポジションを上げ、前を走るコラピントをターゲットにレースを進めた。
「9位が可能だった最大限」
「まずまずのレースだった。正直、可能だった最大限の結果だったと思う。1周目をうまく走ることが重要だと分かっていた。目標はフランコを捕まえることだったし、チャンスを生かしてオスカーを抜けた。正直、それはレース前には予想していなかった」
レーシングブルズは、追い抜きが難しいマドリンクでは戦略が大きな意味を持つと考えていた。しかし、バーチャル・セーフティカー(VSC)が導入されると、ほぼ全車が同じタイミングでピットイン。リンドブラッドもハードタイヤに交換したことで、戦略によって順位を動かす余地はほとんどなくなった。
「ここでは戦略がすごく重要になると分かっていた。でも残念ながらVSCのタイミングでみんなピットに入ったから、実際にはそれほど戦略でできることはなかった」
その後、リンドブラッドはハードタイヤでほぼ全開のペースを維持。ペース自体には手応えがあり、レースの大部分でコラピントの直後につけた。
エネルギーの使い方を変えてコラピント攻略を狙う
前に出るため、リンドブラッドはエネルギーマネジメントにも工夫を凝らした。通常とは異なる場所でエネルギーを使い、コラピントの意表を突くことも試みたという。
「ハードでのペースは良かったと思う。長い間、フランコのギアボックスのすぐ後ろを走っていた。エネルギーを賢く使って、違う場所で使うことで彼を驚かせようとしたけど、残念ながらこのコースでは予想していた通り、本当に抜くのが難しかった」
コラピントの背後を長時間走ったことでタイヤにも負担がかかり、終盤にはその代償を払うことになった。最終的にはピアストリに先行を許したものの、ニコ・ヒュルケンベルグを抑えて9位でチェッカーを受けた。
「これが僕たちに達成できた最大限だったと思う。あれだけ長い間、彼のすぐ後ろを走ったことで、終盤には少し代償を払うことになった」

金曜のクラッシュで「かなり自信を失った」
9位という結果は、リンドブラッドにとって簡単に手にしたものではなかった。金曜日は速さを示していた一方、クラッシュを喫したことで自信を失い、その後の週末にも影響が残った。
「振り返れば、金曜日は良かった。僕たちは本当に速かった。でもクラッシュによって、かなり自信を失った」
初開催のマドリンクでは走行するたびに多くを学べる状況だったが、レーシングブルズはリンドブラッドが感覚を取り戻すことを優先し、FP1からマシンのセットアップをほとんど変更しなかった。
さらにFP3でも十分な走行ができず、そのまま予選を迎えることになった。それでも予選ではQ3進出を果たし、決勝でもポイント獲得につなげた。
「昨日は快適には感じられていなかったけど、なんとか1周をまとめてQ3に進むことができた。これだけチャレンジングな週末にポイントを獲得できたんだから、みんな自分たちを褒めていいと思う」
「難しい週末だったけど、僕たちはうまく対処したし、最大限のことをやった」
金曜日のクラッシュで自信を失い、十分な準備ができないまま予選を迎えながらも、Q3進出から決勝9位へとつなげたリンドブラッド。VSCによって戦略の選択肢が限られ、コース上でも追い抜きが困難なF1スペインGPで、レーシングブルズに貴重な2ポイントを持ち帰った。
