シャルル・ルクレールは、2026年F1スペインGPを4位で終え、フェラーリが採用した戦略について「正しいことをした」と評価した。マドリンクで最多となる32周をリードしたものの、期待していたセーフティカーは訪れず、表彰台には届かなかった。
予選5番手だったルクレールは、決勝でライバルとは異なる戦略を選択。ハードタイヤで長い第1スティントを走り、終盤にソフトタイヤへ交換することで、セーフティカーが入った場合のチャンスを最大限に生かそうとした。
ルクレール「戦略は正しかった」
ルクレールは57周のレースのうち32周で首位を走行。フェラーリは終盤にセーフティカーが導入されれば、タイヤ交換によって表彰台争いに加われる可能性があると見て、ピットストップを可能な限り遅らせた。
しかし、期待していたセーフティカーは出動しなかった。さらにジョージ・ラッセルがルクレールのピットウインドウに迫ったことで、フェラーリは48周目にピットインを決断。ルクレールは最終的に4位でチェッカーを受けた。
それでもルクレールは、戦略そのものに後悔はないと語った。
「正しいことをしたと思う。同じレースをもう一度やるとしても、戦略についてはまったく同じことをすると思う」
「ソフトでスタートしてソフトからハードという戦略を採っていたとしても、結局は4位だったと思う。ハードからソフトにしたことで、最後に僕たちにとって適切なタイミングでセーフティカーが出ることを期待していた。でも、そうはならなかった」
「少し残念だけど、最後は多少の運に頼っていた部分もあったし、その運が僕たちにはなかった」

フェラーリの課題は予選パフォーマンス
フェラーリにとってF1スペインGPは厳しい結果となった。ルイス・ハミルトンはブレーキトラブルに見舞われ、わずか7周でリタイア。ルクレールが4位に入ったものの、表彰台を獲得することはできなかった。
一方で、週末を通じたフェラーリの速さがまったくなかったわけではない。予選ではハミルトンが4番手、ルクレールが5番手につけ、ポールポジションを獲得したランド・ノリスとの差はいずれも0.2秒未満だった。
ルクレールは、フェラーリが決勝では競争力を発揮できている一方、予選でライバルより後方からスタートすることが日曜日の結果を制限していると分析する。
「日曜日に望んでいる結果を得られていないのは、土曜日のパフォーマンスが足りないからだと感じている。僕たちが集中すべきなのはそこだ」
「土曜日、特に予選でもう一歩前進する必要がある。ライバルと比べると、僕たちは後手に回っているように見える。その後、決勝では強いけど、コース上でオーバーテイクできるほどの差はない」
ハンガロリンクやザントフォールト、そして今回のマドリンクのようにオーバーテイクが難しいサーキットでは、スタート位置の重要性はさらに高まる。決勝でペースを持っていても、予選で前方を確保できなければ、その速さを結果につなげるのは容易ではない。
32周にわたってトップを走ったルクレールだが、戦略によって順位を失ったとは考えていない。むしろフェラーリが今後取り組むべき課題として挙げたのは予選のパフォーマンスだ。決勝で発揮している速さを結果につなげるためにも、土曜日にライバルより前のグリッドを確保することが重要になる。
