ジョージ・ラッセル F1タイトル争いで現実直視「アントネッリは僕よりいい仕事」

ジョージ・ラッセル F1タイトル争いで現実直視「アントネッリは僕よりいい仕事」

ジョージ・ラッセルは、2026年F1ドライバーズ選手権でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリに66ポイント差をつけられている現状について、「今年は僕よりいい仕事をしている」と率直に認めた。

メルセデスのタイトル争いでは、開幕戦で圧倒的な強さを見せたラッセルに対し、その後アントネッリがグランプリ5勝を挙げる快進撃を披露。

フェラーリやマクラーレンも勝利を挙げるなか、アントネッリは着実にリードを広げてきた。ラッセルは逆転の可能性を捨ててはいないものの、自分には「運も必要」だと現実的に状況を捉えている。

「彼は首位に立つにふさわしい」
現在、アントネッリはラッセルに66ポイント差をつけてドライバーズ選手権をリードしており、史上最年少F1ワールドチャンピオン獲得に向けて有利な位置につけている。

ラッセルは、残されたレースでこの差を逆転することが簡単ではないと認め、チームメイトの今季のパフォーマンスを高く評価した。

「現実離れしたことを考えるつもりはない。実際のところ、今年はチームメイトの方が僕よりいい仕事をしている」

「彼には不運もあったけど、それでも選手権をリードするにふさわしいし、今のところ、このポジションにいるだけの仕事をしている」

そのうえでラッセルは、タイトルだけを意識するのではなく、残された一戦一戦で最大限の結果を狙っていくと説明した。

「僕としては、一戦ずつ取り組んで、できるだけ多くのレースで勝つことを目指すだけだ」

「このチャンピオンシップで勝ちたいなら、僕にはある程度の運も必要になる。それが今の状況だ。僕たちが置かれている立場については、かなり現実的に考えている」

モンツァでアントネッリとの直接対決に敗北
ラッセルにとって大きな痛手となったのが、前戦F1イタリアGPだった。

アントネッリは19番グリッドから猛烈な追い上げを見せ、レース中にはラッセルと何度もホイール・トゥ・ホイールの攻防を展開。最終的にチームメイトを2番手へ退け、劇的な優勝を飾った。

モンツァでの敗戦をどのように受け止めたのかと尋ねられたラッセルは、今季はそうした結果を消化する経験を十分に積んできたと語った。

「今年は物事を受け止める練習をかなりしてきたよ。僕自身はいい状態だし、どの週末からもポジティブなものを持ち帰っている」

「もちろん、モンツァでは勝ちたかったし、キミとのあのバトルを最後まで続けたかった」

それでも、アントネッリの現在の勢いについて言い訳をすることはなかった。

「実際のところ、彼は今、本当に素晴らしい仕事をしている。それについては彼を評価しなければならない」

「僕自身もいくつかいい改善ができているし、この流れを続けて、また彼に戦いを挑みたい。それが今の僕のメンタリティだ」

ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

初開催マドリンクで反撃へ
ラッセルにとって次の反撃の機会となるのが、今週末にマドリンクで初開催されるF1スペインGPだ。

過去のデータが存在しない新しいサーキットだけに、勢力図が通常とは異なる可能性もある。ラッセルは特に高速コーナーとアグレッシブな縁石を警戒し、ドライバーが自信を持って限界へ近づいていくことが重要になると考えている。

「F1にいる全員のレベルはものすごく高い。ここは自信が必要になるサーキットだ」

「かなりチャレンジングだし、高速コーナーがたくさんあって、縁石もアグレッシブだ。間違いなく特別な経験になると思う。とにかくウォールに当てないようにして、少しずつペースを上げていくことだね」

一方で、タイトル争いを考えれば慎重になりすぎることもできない。

「すべてのレースがチャンスだ。このサーキットは今季でも特にリスクの高いサーキットのひとつだと思う」

「すべてを懸けてポールポジションと勝利を狙いたい気持ちはある。でも、このレースへのアプローチとしては、いつも通り自分たちの仕事をするだけだ」

アントネッリの実力と現在の優位を認めたラッセルだが、タイトル争いから降りるつもりはない。66ポイントという大きな差を逆転するには運も必要だと認識しながら、まずは初開催のマドリンクで勝利を取り戻し、チームメイトへの反撃を開始することを目指す。