角田裕毅は、2026年F1イタリアGPの予選を17番手で終え、Q1敗退を喫した。レーシングブルズのマシンにはQ3進出を狙える速さがあった一方、角田裕毅はストレートで大きくタイムを失うなど、マシンのパフォーマンスを十分に引き出せない状況に直面した。
角田裕毅は1分23秒755を記録したものの、Q2進出ラインには0.139秒届かなかった。予選後には「自分でコントロールできることは最大限やった」と語り、コーナーでの走りにはQ2へ進出できるだけの手応えがあったと説明した。
FP3からトラブルを抱えたまま予選へ
角田裕毅にとって、モンツァでの土曜日は予選前から難しい展開となった。
FP3ではソフトタイヤでクリーンな走行をまとめることができず、予選を前にチームは燃料漏れへの対応を迫られた。その影響でQ1ではコースインが遅くなり、スリップストリームの確保やタイヤ、パワーユニットの準備が重要となるモンツァで厳しい状況に置かれた。
角田裕毅はチーム公式リリースで、ザントフォールトとは大きく異なるモンツァ特有の難しさを説明した。
「今日は残念でしたし、僕たちが求めていた結果をうまく出すことができませんでした。ここはものすごく複雑で、ザントフォールトとはかなり違います。特にアウトラップの準備や、パワーユニットとタイヤを適切なウインドウに入れる部分が難しいです」
「残念ながら、重要な場面ですべてをまとめることができませんでした。明日は15番手からスタートするので、そこからいくつか順位を上げられればと思います。またマシンに乗って、何ができるかを見るのを楽しみにしています」
角田裕毅は予選では17番手だったが、パワーユニット交換によるグリッド降格を受けるドライバーがいるため、決勝は15番グリッドからスタートする。
「ストレートだけで0.5秒以上失っていた」
予選後のインタビューでは、角田裕毅はさらに具体的にQ1敗退の原因について言及した。
最終アタックではセクター3も伸びなかったが、本人によれば問題は特定のセクターだけではなく、予選全体を通して「もっと大きな何か」が欠けていたという。
「いくつか理由があります。セクター1とかセクター3だけということではなくて、予選全体として、もっと大きな何かが欠けていたと思います」
「FP1のころからいくつか問題があって、特に僕たちのマシンには課題がありました。チームはそれを解決するためにものすごく努力してくれましたけど、それでも100%の状態にすることはできませんでした」
角田裕毅は、短い時間のなかで修復作業を進めたチームへの感謝を示した一方、Q1ではストレートで大幅なタイムロスがあったことを明かした。
「チームの努力には本当に感謝しています。ただ、Q1では最初のランも2回目のランも、ストレートだけでほぼ……正確には分かりませんけど、0.5秒以上とか、それくらい失っていました。セクター1だけでもかなり失っていました」
「何が起きていたのか、何が原因だったのかは分かりませんけど、あまり楽しめる状況ではありませんでした」

「コーナーだけを見れば十分な速さはあった」
それでも角田裕毅は、自身のドライビングについてはできる限りの仕事をしたと強調する。
「でも、自分でコントロールできることについては最大限やったと思います。コーナーだけを見れば、そこに行くには十分な速さがあったと思います。明らかに十分でした」
チームメイトのアービッド・リンドブラッドはQ1とQ2を突破し、6戦連続となるQ3進出を果たして10番手。リンドブラッド自身は最終アタックで約0.1秒を失ったとして、8番手も可能だったと振り返っている。
リンドブラッドがQ3まで進んだことで、レーシングブルズのマシンそのものにはポイントを争えるポテンシャルがあることは示された。一方で角田裕毅は、コーナリングではQ2進出に十分な速さがあったとの認識を示しており、ストレートで発生した大幅なタイムロスがQ1敗退に直結した形だ。
決勝までに改善できるか
角田裕毅にとって焦点となるのは、決勝までにストレートで失っていたパフォーマンスをどこまで取り戻せるかだ。
予選後、現在のマシン状態のままでは決勝も難しくなるのではないかと問われると、角田裕毅はFP3から予選までとは違い、レースまでには原因を調べる時間があると語った。
「改善できる可能性はあると思います。少なくともFP3から予選までの間は時間がありませんでしたけど、今回はもう少し時間があります。何ができるかはまだ分かりませんけど、見てみます」
17番手という予選結果からペナルティ適用によって15番グリッドへ繰り上がる角田裕毅。決勝では、予選で本来のパフォーマンスを発揮できなかったマシンを改善し、ポイント圏へどこまで近づけるかが焦点となる。
