カルロス・サインツJr. アストンマーティンF1に困惑「速いのになぜ僕たちが前?」

カルロス・サインツJr. アストンマーティンF1に困惑「速いのになぜ僕たちが前?」

カルロス・サインツJr.は、2026年F1オランダGPでアストンマーティン勢より前のグリッドを確保したことに驚きを示した。直近のレースではアストンマーティンの方が明らかに高いペースを発揮しているだけに、「なぜ僕たちが前にいるのか理解できない」と語っている。

サインツJr.自身もザントフォールトではマシンバランスに苦しみ、予選17番手に終わった。

それでもアストンマーティンの2台はさらに後方。サインツJr.は、予選で両チームの力関係が逆転した理由として、アストンマーティンの予選用エンジンマップやストレートでのモードが影響している可能性にも言及した。

「すごく速いのに、どうして僕たちが前なのか分からない」
アストンマーティンは直近2戦でウィリアムズを上回るペースを見せており、特にレースでのコーナリング性能について、サインツJr.は明確な差を感じているという。

それだけに、オランダGPのスターティンググリッドで自分がアストンマーティン勢より前にいることは意外だった。

「なぜなのか分からない。彼らはすごく速いし、レースではコーナーで僕たちよりずっと速い」

「でも、予選用のエンジンマップの問題なのか、それともストレートモードがうまく機能していないのかは分からないけど、不思議だ。彼らはすごく速いのに、どうして僕たちが前にいるのか理解できない」

一方、サインツJr.自身の予選17番手という結果も、本来のウィリアムズのパフォーマンスを十分に反映したものではなかった。

週末を通じてバランス問題に悩まされており、その原因のひとつとなったのがフロアだった。フリー走行で使用していたフロアが損傷したことで交換を余儀なくされたが、同じ仕様のスペアを装着したにもかかわらず、マシンの挙動が変化したという。

同じ仕様のフロアでも性能にばらつき
「スペアパーツがそれほど多くない。それに、それぞれが少しずつ勝手な動きをするんだ……」

サインツJr.はスペイン『AS』にそう語り、ウィリアムズが抱えている問題は単なるセットアップだけではないと説明した。

「これはチームとして抱えている最大の弱点のひとつだ。スペアパーツの品質管理と生産だね」

「来年に向けて最も改善しなければならない部分だと思う。重量の問題以上にね。チームには過去から残っている“亡霊”がまだあって、それを取り除かなければならない」

「今回のような週末ではかなり苦しくなるし、来年はこんなことを繰り返すわけにはいかない」

サインツJr.によれば、交換前後のフロアは異なるアップデート仕様ではなく、設計上は同じスペックだった。それにもかかわらず、実際にはパフォーマンスとマシンバランスに違いが生じていた。

「ここまでは本当に難しい週末だった。ようやくいくつか機能するものを投入できたけど、もう遅すぎた」

「セットアップをあまりにも多く変更していた。でも、最後のセクターまではとてもいいラップだった。シケインで少し失って、それにストレートではバッテリーでさらに0.1秒失った。それでQ2に進めなかった」

ただし、試行錯誤を重ねたことで、週末序盤から抱えていた問題については原因が見え始めている。

「ようやく今シーズンずっと乗ってきたマシンに戻った感じだし、なぜそうなっていたのかも分かった。これから理解しなければならないのは、なぜマシンのスペアパーツによってこれほど大きなばらつきがあるのかということだ」

決勝はポイントより2027年に向けたテストを優先
17番グリッドから迎える決勝について、サインツJr.は通常の展開でポイントを獲得するのは難しいと考えている。わずかに雨の可能性も予想されているが、ポイント圏まで浮上するには大きくレースが荒れる必要があるとの見方だ。

「僕たちは17番手、16番手、15番手あたりを争っている。ポイントを獲るには雨が降って、とんでもない大混乱にならないと無理だろう」

「だから学ぶことに集中して、投資して、来年の改善につながるものを試す。F1で勝利を争ってきた人間にとって、こういう順位を争うのはあまりにも物足りない。それなら将来に投資したい」

ウィリアムズ自身が厳しい週末を送っているにもかかわらず、そのサインツJr.より後方に沈んだアストンマーティン。レースでのコーナリングスピードを高く評価しているからこそ、サインツJr.にとって両チームの予選順位はなおさら不可解に映っているようだ。