角田裕毅は、2026年F1第12戦オランダGPのスプリントを13位で終えた。12番グリッドからスタートしてひとつポジションを落としたものの、8カ月ぶりのF1実戦でペースには手応えを得ており、「一番大事なのは、すべての周回を楽しめたこと」と笑顔を見せた。
アイザック・ハジャーの負傷に伴うドライバー変更によって、レーシングブルズからF1復帰を果たした角田裕毅。前日のスプリント予選では12番手につけ、土曜日の24周のスプリントで久々の実戦レースを経験した。
初めてのスタート手順も「スタート自体はよかった」
角田裕毅にとって今回のスプリントでは、2026年型F1マシンでの実戦スタートもひとつの課題だった。各マシンで異なるスタート手順に対応する必要があり、事前にはピットレーン出口でスタート練習も行っていた。
「スタートはよかったです。というか、スタート自体はよかったです。初めてだったこととか、いろいろ考えると自分でも驚きました」
「多くのドライバーが苦戦していたのは分かっているので、そこはよかったと思います」
ただし、角田裕毅はオープニングラップでフランコ・コラピント(アルピーヌ)に先行され、13番手に後退した。
本人によれば、純粋なスタートの出来というよりも、その後のターン1で前を走っていたアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)とリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)が争っていたことが影響したという。
「ポジションを失ったことに関しては、トラックポジションとかもあって、ちょっと不運でした」
「ターン1で前のアービッドとリアムが争っていて、よくあるような状況になりました。でも、それ以外はペースもかなりよかったです」
13位もペースには手応え
角田裕毅は13番手に後退した後、コラピントを追う形でレースを進めた。オーバーテイクが難しいザントフォールトということもあり順位を取り戻すことはできなかったが、マシンのペースについては前向きな感触を得た。
「いくつか、自分ではコントロールできない部分からパフォーマンスが上がってくることも分かっています。なので、それを楽しみにしています」
具体的な内容には踏み込まなかったものの、今後さらにパフォーマンス向上につながる要素があることを示唆した。

「他のマシンと走ることが恋しかった」
結果以上に角田裕毅が強調したのは、久々にF1でレースを戦えた喜びだった。
「一番大事なのは、すべての周回を楽しめたことです」
「これまでのセッションもそうでしたけど、他のマシンと一緒に走るというのは、ずっと恋しかったことのひとつです」
2025年シーズン終了後はF1のレースから離れ、2026年はレッドブルのリザーブを務めてきた角田裕毅。実戦ならではの身体的な負荷も久々に味わったという。
「ここ数カ月、こんなに汗をかいたことはなかったです。昨シーズン以来ですね。なので、本当に楽しんでいます」
8カ月ぶりのF1実戦は13位という結果になったが、初めて経験するスタート手順を無難にこなし、レースペースにも手応えを得た角田裕毅。何より、他車とポジションを争いながら走るF1レースそのものを楽しめたことが、復帰戦での大きな収穫となった。
