ジョージ・ラッセルは、2026年F1オランダGPのスプリント予選でポールポジションを獲得。サマーブレイク中に長年のパートナーであるカルメン・モンテロ・ムントと婚約したことを引き合いに出し、無線で喜びを表現した。
メルセデスのラッセルは、ザントフォールトで行われたスプリント予選でランド・ノリス(マクラーレン)をわずか0.041秒差で退けてトップタイムを記録。今季3度目のスプリントポールを獲得し、厳しい形で終えたシーズン前半戦からの再スタートを飾った。
「婚約指輪で少し軽くなったかな」
ポールポジションを決めた直後、ラッセルはチーム無線でジョークを飛ばした。
「よし! 婚約指輪のおかげで少し軽くなったかな!」
28歳のラッセルはサマーブレイク中、長年交際してきたカルメン・モンテロ・ムントにプロポーズし、婚約を発表していた。
パルクフェルメでは、好調な形で後半戦をスタートできたことへの安堵を口にした。
「シーズン前半の最後は厳しかったから、こうして戻ってこられて本当にうれしい」
「ラップの感触はすごくよかった。スプリント予選はまとめるチャンスが1周しかないから、いつも難しい。でも今回はすべてがうまくまとまった」
ラッセルにとって、セッションをトップで終えるのは久しぶりだった。
「どのセッションでもタイムシートのトップに立つのはしばらくぶりだった。最後がいつだったのか思い出せないくらいだ。まだ自分が運転できるんだって、自分自身に思い出させることができてよかったし、今回の休みはいいタイミングだった」
ただし、ラッセルはスプリントのポールだけで週末の勢力図を判断することには慎重だ。
「でも、これはまだスプリントにすぎない。重要なのはメインの予選だ。マクラーレンは本当に速そうだし、フェラーリも速い。ここ数戦はチームとして僕たち自身も驚くようなところがあったけど、今はいい位置にいる」
「今週末は本当に先入観を持たずに入った。どうなるのかまったく分からなかったからね」
「自信が最高の状態だったわけではない。でも、自分自身とマシンからどんなフィーリングが必要なのかを思い出して、シーズン最初のレースのように考えて、あまり考えすぎないようにした」

ヴォルフも婚約をネタに「肩の荷が下りた」
メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフも、ラッセルの復調と婚約を結びつけて冗談を飛ばした。
「ジョージが戻ってきた。カルメンが彼のプロポーズを受け入れてくれたことで、肩にかかっていたプレッシャーがずいぶん減ったんじゃないかな!」
「日々の仕事をしっかり積み重ね、すべてをつなぎ合わせて、とてもいいラップを走った」
ラッセルは現在、ドライバーズ選手権でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリに59ポイント差をつけられている。シーズン前半の終盤は思うような結果を残せなかっただけに、ザントフォールトでのスプリントポールは後半戦に向けた重要な一歩となった。
「婚約でコンマ数秒速くなれば」
ラッセルは木曜日のドライバー記者会見でも、サマーブレイク中のプロポーズについて語っていた。
「すごく特別だったし、本当にいい時間だった。かなりいろいろ考えたし、指輪をデザインしたりする過程もすごく興味深かった」
「いざその瞬間になったら、実際には言葉が出てこなかった。片膝をついた瞬間に突然ものすごく緊張してしまった。でも素晴らしかったよ」
さらに、婚約がF1でのパフォーマンスにも好影響を与えることを期待していると冗談を交えていた。
「コンマ数秒でも速くなればいいね。もし婚約でコンマ数秒速くなるなら、ランドだって婚約すると思うよ」
その一方で、ラッセルはF1ドライバーとして戦ううえで、私生活の安定が大きな意味を持つとも説明している。
「プライベートの生活はすごく重要だ。僕たちはみんな本当に慌ただしい生活を送っている。その生活を一緒に過ごし、感情の浮き沈みを共有してくれる人は、とても大切な存在だ。僕はカルメンと本当に長い間一緒にいる」
「彼女はずっと僕の人生ですごく重要な存在だったから、何かが大きく変わるとは思っていない。ただ、僕たちにとって必要だった次のステップに進むということだった」
サマーブレイク前には自信を失いかけていたことも認めたラッセルだが、休暇を挟んだザントフォールトではスプリント予選で即座に速さを示した。婚約による“コンマ数秒”の効果が本当にあったかはともかく、後半戦最初の予選セッションでトップに返り咲いたことは、ラッセルにとって大きな自信につながる結果となった。
