ルイス・ハミルトン F1グラウンドエフェクト時代の苦戦説に反論「大半より勝った」

ルイス・ハミルトン F1グラウンドエフェクト時代の苦戦説に反論「大半より勝った」

ルイス・ハミルトンは、F1のグラウンドエフェクト時代のマシンに適応できなかったとの見方に反論した。2026年に復調を遂げている7度のF1ワールドチャンピオンは、2022年から2025年までの成績について「それでも大半のドライバーより多く勝っていた」と強調している。

2014年からF1を席巻したハミルトンは、7年間で6度のドライバーズタイトルを獲得。その圧倒的な時代は、2021年にレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンにタイトルを奪われたことで終わりを迎えた。

2021年の激しいタイトル争いを経て、ハミルトンが2022年にF1へ戻るかどうかは一時不透明だった。そして実際にコックピットへ戻ると、それまでと比べて成績は明らかに低下した。

その一因として前年のタイトル争いによる影響も考えられたが、最大の問題はメルセデス側にあった。チームが採用した独特なゼロサイドポッド・コンセプトは、風洞で示されていたレベルのダウンフォースを実際のコース上で生み出すことができなかった。

グラウンドエフェクト時代の4年間で2勝
その後、メルセデスがマシンを改善していっても、ハミルトンは安定したパフォーマンスを取り戻すことができなかった。

2025年にフェラーリへ移籍すると、新たなチームメイトとなったシャルル・ルクレールに大きく後れを取った。ルクレールが7度の表彰台を獲得した一方、ハミルトンは一度も表彰台に立つことができなかった。

2022年から2025年までのグラウンドエフェクト時代を通じても、ハミルトンが挙げた勝利は2勝にとどまった。

しかし、2026年にF1マシンのレギュレーションが一新されると状況は変化した。より軽量で機敏になった新世代マシンでハミルトンは復調し、現在はフェラーリ勢をリードするパフォーマンスを見せている。

「以前の世代のマシンに少し近い感覚でドライブできる」とハミルトンは語った。

「前の世代のマシンで勝ったレースでも、僕は今とまったく同じようにドライブしていた。だから、あの世代のマシンは僕に合っていなかったという話がいろいろあるけど、それでもあの期間に、おそらく大半のドライバーより多くのレースで勝っている」

ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

「今のマシンは少し扱いやすく寛容」
ハミルトンは、2026年型マシンでは軽量化やバウンシングの解消によって扱いやすさが増した一方、パワーユニットのエネルギー展開という新たな難しさが加わったと説明する。

「今のマシンは少し扱いやすくて、より寛容だし、軽くなっている。それにバウンシングもない」

「ただ、スロットルやパワーの使い方にはかなり取り組む必要がある。それをエンジニアと一緒に調整していく必要があって、またひとつ別の要素が加わっている」

2026年のF1では、ドライバーのスロットル操作がエネルギー展開にも大きな影響を与える。ハミルトンは、これまで以上に細かなスロットル操作とエネルギーマネジメントへの理解が重要になっていると語った。

「以前は純粋にドライバビリティの問題だった。でも今は、ドライバビリティがエネルギーをどこで展開するかにも関係していて、それを常に変えている」

「実際、ハーフスロットルにしたり、スロットルを戻したり、踏み直したり、10%だけ戻したりすることで、ラップを通じたエネルギー展開が変わる。だから、それを理解することは以前よりさらに重要になっている」

グラウンドエフェクト時代にメルセデスとフェラーリで苦戦したことで、その特性がハミルトンのドライビングスタイルに合わなかったとの評価も根強い。しかし本人は、その見方を否定。2026年の復調についても自身のドライビングを大きく変えた結果ではなく、軽量で寛容になった新世代F1マシンの特性が影響しているとの考えを示した。