角田裕毅のF1復帰にレーシングブルズ代表が好印象「以前より一段落ち着いた」

角田裕毅のF1復帰にレーシングブルズ代表が好印象「以前より一段落ち着いた」

レーシングブルズのチーム代表を務めるアラン・パーメインは、2026年F1オランダGPで実戦復帰を果たした角田裕毅について「以前より一段落ち着いたように見える」と好印象を語った。

アイザック・ハジャーの負傷に伴い、リアム・ローソンがレッドブル・レーシングの代役に起用されたことで、角田裕毅は急きょレーシングブルズからF1に復帰。金曜日の唯一のフリー走行となったFP1では、2025年末以来となるグランプリ週末でのF1マシンを走らせた。

「もう完全に戻っている」パーメインが角田裕毅を評価
FP1終了後、Sky Sports F1のインタビューに応じた59歳のパーメインは、角田裕毅にとって久々のF1実戦だったことに触れながら、セッションが順調に進んだと振り返った。

「いろいろなことが同時に進んでいた。アービッドにとってはここで走るのが初めてなので、コースを覚える必要があった。もちろん裕毅にとっても12月以来初めてマシンに戻る機会だったので、彼にはマシンを覚える必要があった。それでも非常にうまくいった。本当に順調だった」

角田裕毅のF1復帰が決まったのは週末直前だった。パーメインによれば、角田裕毅は当時ギリシャで休暇を過ごしており、そこから急きょイギリスへ戻ってシミュレーターで準備を進めたという。

「彼はギリシャで休暇の最後を過ごしていた。そこからイギリスに戻って、水曜日にシミュレーターに乗った。その日は2人のドライバーがシミュレーターを使っていたと思うので、スタッフも遅くまで作業して、裕毅がしっかり走れるようにしてくれた」

「そして水曜日の夜遅くにこちらへ到着して、木曜日にはもちろんフルプログラムをこなした」

わずかな準備期間しかなかったものの、久々に角田裕毅とグランプリ週末をともにしたパーメインは、その様子に以前との違いを感じたという。

「正直、もう完全に戻っている。何かに動揺しているようにはまったく見えない。私が覚えている彼よりも一段落ち着いたように見える。それは素晴らしいことだ。今朝も素晴らしい仕事をしてくれた」

角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

2026年型マシンへの適応 最大の違いはパワーユニット
角田裕毅はF1のレースから離れていた間も、レッドブルのTPC(旧型車テスト)で走行を重ねており、完全に実車から離れていたわけではない。しかし、現在のレーシングブルズのマシンをグランプリ週末に走らせるのは今回が初めてとなる。

レッドブルのマシンからレーシングブルズのマシンへ適応するうえで何が最大の違いになるのかと質問されたパーメインは、パワーユニットを挙げた。

「今年について言えば、一番大きな違いはパワーユニットだと思う。ただ、彼にとって幸運なのは、ここが我々の言う“エネルギーリッチ”なサーキットだということだ」

「シルバーストンやスパであったようなパワーユニットに関する心配はそれほどない。『このコーナーではリフトして』といったマネジメントを気にする必要がなく、基本的には全開で走ることができる。それは非常にいいことだ」

また、2026年型F1マシンの特性そのものも角田裕毅の復帰を助けているとパーメインは考えている。

「このマシンはグラウンドエフェクト時代のマシンと比べれば運転しやすいと思う。トータルのダウンフォース量はそれほど多くないが、少し扱いやすくなっている。それも彼の助けになっている」

急きょ実現した角田裕毅のF1復帰だが、限られた準備時間のなかでもパーメインは、その適応ぶりだけでなく以前より落ち着きを増した姿にも好印象を抱いている。2027年のF1レギュラー復帰を目指す角田裕毅にとって、オランダGPは現在の実力と成長を示す重要な機会となる。