カテゴリー: WRC (世界ラリー選手権)

  • セバスチャン・ローブ、WRC第5戦アルゼンチンで優勝

    セバスチャン・ローブ、WRC第5戦アルゼンチンで優勝

    セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組は、アルゼンチンラリー最終日十分なリードを持って見事8勝目を挙げた。シトロエンにとって南米でのWRCにおいて9連勝となる。

    ミッコ・ヒルボネン/ヤルモ・レイティネン組もシトロエン・トタル・アブ・ダビ・ワールド・ラリー・チーム2台目のDS3 WRCを6位に、そしてダニエル・ソルド/カルロ・デル・バリオ組も9位に入った。

    ミシュランのソフトコンパウンドタイヤを履いたシトロエンのクルーたちは、西部に設定されたステージに向けて早朝ヴィラ・カルロス・パスをスタート、セバスチャン・オジエに対し比較的十分なリードを取っているセバスチャン・ローブは、ラフで岩だらけのステージでもマイペースで走行。加えて2位との差を拡げる余裕もあった。

    2位にほぼ1分の差を付けた世界チャンピオンも、間違いなく彼にとってのWRC最後のグラベルラリー優勝に少し感傷的になっていた。

    「熱狂的なファンの前で8度目の優勝が出来るなんて、ちょっと信じられない」とヴィラ・カルロス・パスに凱旋帰還したセバスチャン・ロ−ブはコメント。

    「僕にとって優勝は絶対必要ではなかったけど、自分のペースをつかんだときにいけると思った。オジエはとても速かったけど、デイ2の終わりの差を見たとき確信したね。ここで優勝しチ−ムに貢献出来て嬉しいよ。チームもそれを望んでいたからね」

    総合順位を別にすれば、ミッコ・ヒルボネンは、力強い走りに徹しパワーステージでボーナスポイントを獲得した。6位に入った彼はシトロエン・トタル・アブ・ダビ・ワールド・ラリー・チームへライバルチームと同じ数のポイントをマニュファクチャラーズ選手権に加える事が出来た。

    「とても良い日だったね。天気はいいし、たくさんのファンがいて、ステージもすばらしい。今日のドライビングはとても楽しかった。自分のペースも良かったし、車も完璧でした。でも、良い結果には結びつかなかったよ」

    デイ3、10位でスタートを切ったダニ・ソルドは、ラリーを牽引する一人となりました。ソルドは、アンドレアス・ミケルセンとマーチン・プロコップを連続して追い抜いた。しかし、ソルドにギアボックストラブルが発生してミケルセンに再び抜かれ、0.2秒差の9位でフィニッシュした。

    「僕はタイムに関しては、気にしてないよ。だって、今回の目標は完走することだから。僕はドライビングスキルをあげるよう頑張ってる。特に低速コーナーのドライビングをね」とアブ・ダビ・シトロエン・トタル・ワールド・ラリー・チームのソルドは答えた。

    モンテカルロ優勝のあと2013年度2勝目をあげて、シトロエン・レーシング・チーム監督のイブ・マットンはチームの結果について言及した。

    「私が最も実感したことは、このラリーでDS3 WRCの性能の進化が確認できたことです」と強調した。

    「我々はラリーメキシコ以来多くの作業をしてきました。その結果が今回の優勝です。優勝の大きな要因としては、数戦ブランクがあったにも関わらず大活躍をしたローブ自身であることは明らかです。しかし、あえて他のドライバーも言わせて頂きたい。ポルトガルでのソルドそして今週末のヒルボネンは明らかに優勝争いに加わっていました。彼らは結果に結びつく女神からちょっと遠ざかっているだけです。我々は目標達成に向けて全力投球するだけです」

    次回のWRCは、5月31日〜6月2日にギリシャで開催される。

  • フォルクスワーゲン、WRCで今季3連勝を達成

    フォルクスワーゲン、WRCで今季3連勝を達成

    フォルクスワーゲンは、WRC 第4戦ラリーポルトガルに3台の「ポロ R WRC」で参戦、フランス人のセバスチャン・オジェがラリースウェーデン、ラリーメキシコに引き続き、今季3勝目を獲得した。

    11日(木)に開幕したラリーポルトガルは、ポルトガル南部、地中海に面したリゾート地のファロを起点として開催されるグラベル(未舗装路)ラリー。フォルクスワーゲンは今大会から3台目のポロ R WRCをノルウェー人のアンドレアス・ミケルセンに託し、体制を強化。

    アンドレアス・ミケルセンは「フォルクスワーゲン・モータースポーツ?」というチーム名で参戦。 フォルクスワーゲン・モータースポーツ」に所属するフィンランド人のヤリ・マティ・ラトバラ、フランス人のセバスチャン・オジェと合わせて三人でこのラリーに挑んだ。

    グラベルラリーは、路面を覆う土埃の影響により、出走順がタイムに影響する場合が多いため、事前に予選を行い、予選でタイムの良かった選手から好きな出走順を選択できる予選方式が導入されている。

    11日の午前中に行われた予選では、セバスチャン・オジェが2番手、ヤリ・マティ・ラトバラが 3番手。このラリーが「ポロ R WRC」での初の WRC 出場となるアンドレアス・ミケルセンは 8 番手タイムを獲得した。

    路面は非常に細かい埃に覆われており、乾いている場合は前走者によって埃が除かれた後方の出走順が有利となるため、セバスチャン・オジェは12番手、ヤリ・マティ・ラトバラは11番手、アンドレアス・ミケルセンは6番手をそれぞれ選択。11日の夜にヨットハーバーで開催されたスタート式典には大勢の観客が詰めかけ、次々にスタートしていく3台の「ポロ R WRC」に大きな声援が送られた。

    12日(金)からは本格的な競技がスタート。最初の競技区間(スペシャルステージ。略称:SS)でセバスチャン・オジェは首位に立つが、続くSS2ではライバルがリード。このまま接戦となるかに思われたが、SS3でライバルはリタイア。冷静沈着に走ったセバスチャン・オジェが再び首位に返り咲き、初日を首位で終えた。ヤリ・マティ・ラトバラも順調に走り3番手を獲得したが、アンドレアス・ミケルセンはSS4でパワーステアリングの油圧系統にトラブルが生じ、総合16 番手まで順位を落としてした。

    13日(土)の競技2日目、この日最初のSSとなる SS6でヤリ・マティ・ラトバラは総合2番手となり、首位のセバスチャン・オジェと盤石の体制を築く。初日を総合 14 番手で終えていたアンドレアス・ミケルセンは次々に順位を上げて、最終的に総合6番手に浮上。

    このまま順調にゴールするかと思われたが、最終日14日(日)の午前中に、セバスチャン・オジェは駆動系トラブル、ヤリ・マティ・ラトバラはドライブシャフトのトラブルに見舞われる。このトラブルでヤリ・マティ・ラトバラは再び総合3番手に順位を下げた。セバスチャン・オジェとヤリ・マティ・ラトバラはそれぞれ自分たちの手で「ポロ R WRC」に応急処置を施し、順位を堅持。チームが待つサービスパークへと戻り、無事に修理を受けることができた。

    最終SSとなったSS15 は、ボーナスポイントが加算される「パワーステージ」です。52.30km という長距離SSを、タイヤを温存していたセバスチャン・オジェはトップタイムで通過し3点を獲得、今年3勝目、 自身にとって10回目となるWRC勝利を挙げた。セバスチャン・オジェは優勝の2 点とボーナス 3点の 計28点を得て、選手権ポイントを計102点となった。また、このSSではヤリ・マティ・ラトバラも3番手で1点を獲得。ヤリ・マティ・ラトバラは総合3位、アンドレアス・ミケルセンは総合6位となり、「ポロ R WRC」は3台とも上位で完走を果たした。

    次戦は5月1日(水)の第5戦ラリーアルゼンチン。南半球のため秋の開催となるアルゼンチンは有名なSSも多く、ドライバーの評価も高いグラベルラリー。セバスチャン・オジェは2011年に3位を獲得しているため、好成績が期待できる。

    ヨースト・カピート (フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター)
    「このラリーはチーム全体にとって、ひとつの試練だったと言えるでしょう。それぞれのマシンにトラブルがありましたが今季3勝目、そして3位と 6位を得られたことは、ドライバーはもちろん、エンジニアやメカニックが問題の解決に向けて努力した結果です。私はこのチームを非常に誇りに思います。このペースでいけば、シーズンの目標を上方修正する可能性もありますね」

    セバスチャン オジェ (総合優勝)
    「目まぐるしい展開のラリーを制することができて、とてもうれしいです。日曜日のトラブルではもうダメかと思いましたが、幸いサービスに戻ることができましたし、我々のメカニックたちは素晴らしい手際でポロ R WRC を修理してくれました。我々のチームワークはまさに勝利にふさわしいと思います。私は月曜日から体調がすぐれなかったのですが、最後の 2 日間にはある程度回復することができました。ゆっくりと休息をとり、アルゼンチンは万全の体調で臨みたいと思います」

    ヤリ・マティ ラトバラ (総合3位)
    「今シーズン初めて表彰台を獲得することができ、非常にうれしく思っています。また、日曜日に破損した部品を速やかに交換してくれたメカニックにも感謝したいですね。完璧な仕事をしてくれた彼らには全幅の信頼を置いています。開幕3戦は苦労しましたが、ポロR WRCにも慣れました。次戦以降はもっと速さを見せることができると思いますので、次のアルゼンチンが待ち遠しいです」

    アンドレアス ミケルセン (総合6位)
    「私は初めてポロR WRCでラリーに出場しましたが、特に空力が優れており、カーブを曲がる速度も非常に高く安定しています。ポロ R WRC は、私がこれまで乗ってきた S2000 車両よりもはるかに速いため、4〜6速を使う高速コースでは、まだ完全にポロ R WRC を乗りこなせているとは言えません。今回の目標はできるだけ多くの経験を積むことなので、リスクは冒しませんでした。チームから多大なサポートを受けて、6 位という成績で最初のラリーを完走できたことに大きな感謝をしています」

  • フォルクスワーゲン、WRCでセバスチャン・オジェが2連続勝利

    フォルクスワーゲン、WRCでセバスチャン・オジェが2連続勝利

    フォルクスワーゲンは、WRC第3戦ラリーメキシコに2台のポロ R WRCで参戦し、フランス人のセバスチャン・オジェが前戦ラリースウェーデンに引き続き今シーズン2勝目を獲得した。

    7日(木)に開幕したラリーメキシコは、メキシコ中部の都市レオンを起点として開催される今年初のグラベル(未舗装路)ラリーとなった。

    初開催は2004年。メキシコが他のラリーと一線を画するのは、競技区間(スペシャルステージ、通称:SS)が 2,000m前後の高地で行なわれること。空気中の酸素濃度が薄いためエンジン出力が 20%近くも低下してしまい、沸点の低下によりブレーキのオーバーヒートなども発生しやすくなる。一方で気温は30℃を超えることもあり、人にも車両にも厳しいラリーとなっている。

    初参戦となるフォルクスワーゲンは 2012年末にメキシコでテストを行い、準備を万端にして2台の「ポロ R WRC」で出走。フィンランド人のヤリ‐マティ・ラトバラとフランス人のセバスチャン・オジェの二人がこの難関に挑戦した。

    7日の午前中に行われた予選では、セバスチャン・オジェが 5 番手、ヤリ‐マティ・ラトバラが 9 番手タイムを獲得。グラベルラリーは路面状況がタイムに影響する場合が多く、出走順によって有利不利があるため、2012年からラリーのスタート前に予選セッションを設け、タイムの良かったドライバーから好きな出走順を選択できる方法が採られている。メキシコではホコリの掃けた後方の出走順が有利なため、セバスチャン・オジェは9番手、ヤリ‐マティ・ラトバラは7番手をそれぞれ選択。予選トップの選手は上位陣最後尾となる13番手の出走を選択していたため、不利な状況での戦いが予想された。

    競技は7日の夜にユネスコ世界遺産である古都グアナファトの市街地コースからスタート。この日はセバスチャン・オジェが SS2でトップタイムを獲得し総合首位に躍り出ました。本格的な未舗装路が始まった8日も、セバスチャン・オジェは不利と目された出走順ながら首位を快走。一時は総合2 番手となるもすぐに逆転し、総合首位に復帰た。一方のヤリ‐マティ・ラトバラは SS3 で路上の岩に接触し、サスペンションを破損。この日の競技続行を断念する事態となった。

    また9日には、セバスチャン・オジェの走行中に SS途中の門が閉められてしまうというアクシデントが発生。セバスチャン・オジェは約30秒を失ったが、ライバルもパンクで遅れるなど波乱の展開となり、結果的に3分近い差をつけて首位を守ることに成功した。

    また、競技最終日の10日(日)には、このアクシデントに対する主催者の救済措置もあり、2番手の選手と3分30秒以上の差がついた。しかし、セバスチャン・オジェは気を緩めることなく、最終SSのひとつ前、SS22に設定されたボーナスポイントが加算される「パワーステージ」もトップタイムで通過し、3点を獲得。セバスチャン・オジェは続く最終SSもトップタイムを記録し、第2戦「ラリースウェーデン」に続く勝利をフォルクスワーゲンにもたらし。

    これでセバスチャン・オジェは、優勝の25点とボーナス3点の計28点を獲得。選手権ポイントを計74 点とし、首位を独走している。また、セバスチャン・オジェは23ヵ所のSSのうち16ヵ所のSS でトップタイムを刻み、「ポロ R WRC」の速さを全世界に強く印象づけた。また、再出走を果たしていたヤリ‐マティ・ラトバラも「パワーステージ」で3番手タイムとなり、ボーナスポイント1点を得ている。

    次戦は4月11日(木)の第4戦「ラリーポルトガル」です。晴れればホコリがひどく、雨が降れば非常に滑りやすくなるため、出走順選択の影響が大きいグラベルラリー。また、次戦から「フォルクスワーゲン・モータースポーツ?」として、ノルウェー人のアンドレアス・ミケルセン選手「ポロR WRC」で出走する。

    ヨースト・カピート (フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター)
    「グラベルラリーの初戦で勝つことができるとは、正直予想していませんでした。もちろん勝利のため入念な準備をしているわけですが、この勝利はチーム全員が一丸となって完璧に戦ったからこその結果だと思っています。もちろん、ここにいる人たちだけでなく、ハノーバーやヴォルフスブルグのメンバー全員も含めてです。そして、今回の結果でセバスチャン・オジェの能力の高さが証明されました。我々は今後も勝利に向かって挑戦していきます。本当によくやってくれたと思います。また、ヤリ‐マティ・ラトバラは不運な結果でしたが、その後も諦めず走り続けたことでポイントを得ることができました。これもまた尊敬に値すると思います」

    セバスチャン・オジェ (総合優勝)
    「まるで夢のような気持ちです。ポロ R WRC は完璧に走ってくれました。最高のマシンを作ってくれたチームの皆に感謝しています。今夜は盛大にお祝いしたいですね。グラベルラリーのデビュー戦で勝利を飾ることができたことは、最高の想い出になりました。ドライバーズ選手権では、現時点で非常に大きな得点差を築いていますが、今年はまだ 10 戦も残っています。気を引き締めて残りのラリーも戦っていきたいと思います」

    ヤリ‐マティ・ラトバラ (総合16位)
    「金曜日の走行が始まってすぐにサスペンションを壊してしまい、非常に残念に思います。再出走してからは運転の方法や車両のセットアップを変えて色々と試してみましたが、ラリー終盤になって自分とポロ R WRC が噛み合ったような感触を受けました。操作性について、今は手に取るように理解できます。このことは次戦のポルトガルに向けて大きな自信となりました。パワーステージでポイントを獲得できたこともその一助になっています」

  • ロバート・クビサ、シトロエンからWRC2に参戦

    ロバート・クビサ、シトロエンからWRC2に参戦

    ロバート・クビサが、2013年にシトロエンからWRC(世界ラリー選手権)のWRC2カテゴリーに参戦することが発表された。

    怪我から回復途中にあるロバート・クビサは、昨年末にシトロエン C4 WRCでの2戦を含めたラリーでレース復帰を果たしていた。

    ロバート・クビサは今年、シトロエン DS3 RRC(Regional Rally Car)でWRCの7ラウンドに参戦する。

    4月11日〜14日のポルトガル・ラウンドでWRC2プログラムを始める前に、3月21日〜23日に開催されるヨーロッパ世界選手権のラリー・カナリア諸島でロバート・クビサはシーズンを開始する。

    「このプログラムに決定するまでいろいろなオプションを評価した」とロバート・クビサはコメント。

    「シトロエンと連絡を保っていたし、両者が一緒に働き続けることを望んだ」

    「トップレベルのレースに復帰ていることを本当に嬉しく思っている。ラリー・カナリア諸島への参加は僕にとってはとても興味深いチャレンジになるだろう」

    「スタートするのが待ち切れないけど、自分自身に特定の目標は課してはいない。まだ学ぶことがたくさんあるし、改善していくためにはステージで走行距離を重ねる必要がある」

    シトロエン・レーシングのチーム代表イーブ・マトンは、DS3 RRCがロバート・クビサのラリーキャリアに理想的な出発点を提供すると考えている。

    「2013年にロバートが我々のドライバーの一員になることを特に嬉しく思っている」とイーブ・マトンはコメント。

    「彼のパートナーのサポートのおかげもあり、我々はWRCカーと類似したハンドリングを提供するマシンで改善できるようなプログラムを一緒にまとめている」

    「ロバートの決意は、我々全員にとって手本となるものであり、シトロエン・レーシングのイメージが、このような断固たるポジティブな個人を連想させることを誇りに思う」

    ロバート・クビサのマシンには、右手がまだ不自由なクビサのために、従来のRRCのギアボックスのギア変速スピードと釣り合うようにシフトが遅くなるように特別に設計されたパドルシフトがステアリングの左側に装着される。

    シトロエンは、ロバート・クビサが年内により多くのヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)に参戦する可能性があると付け加えた。シリーズは、9月13日〜15日にロバート・クビサの故郷ポーランドで開催される。

  • フォルクスワーゲン、WRCデビュー2戦目で初勝利

    フォルクスワーゲン、WRCデビュー2戦目で初勝利

    フォルクスワーゲンは、WRC(世界ラリー選手権)の第2戦ラリースウェーデンにポロR WRCで参戦し、セバスチャン・オジェがフォルクスワーゲンに記念すべきWRC初勝利をもたらした。

    2月7日(木)に開幕した「ラリースウェーデン」は、スウェーデンおよび隣国ノルウェーを舞台とする、全13戦中唯一のスノーラリー。道は雪に覆われ、各競技車両は氷雪路用のスパイクタイヤを装着して競技に挑む。

    1950年に始まったこのラリーでは、スカンジナビア地域出身のドライバーが圧倒的な強さを見せており、これまで例外は2004年のセバスチャン・ローブただ一人という難易度の高いラリー。

    フォルクスワーゲンはこのラリーに、2台の「ポロR WRC」で出走。フィンランド人のヤリ‐マティ・ラトバラとフランス人のセバスチャン・オジェ選手の二人が挑戦した。

    7日の午前中に行われた予選では、セバスチャン・オジェがトップタイムを獲得し、翌8日(金)からの本格的な競技区間(スペシャルステージ、通称:SS)における出走順の選択権を手に入れた。

    グラベル(未舗装路)でのラリーは路面状況がタイムに影響する場合が多く、出走順によって有利不利があるため、2012年からラリーのスタート前に予選セッションを設け、タイムの良かったドライバーから好きな出走順を選択できる方法が採られている。セバスチャン・オジェは上位陣の最後尾となる17番手スタートを選択。柔らかい雪が掃けた走りやすい路面でタイムを狙う作戦をとった。

    予選6番手のヤリ・マティ・ラトバラは12番手スタートを選択した。

    最初のSSは、7日の夜にカールスタッド市内の競馬場に設けられた2台同時走行の特設コース「スーパーSS」。ここではヤリ・マティ・ラトバラが2番手、セバスチャン・オジェが9番手となった。本格的な林道コースがスタートした8日のSS2では、セバスチャン・オジェが一挙に総合首位に浮上し、ヤリ・マティ・ラトバラとともに上位を独占。ヤリ・マティ・ラトバラは最終的に4位となったが、セバスチャン・オジェは最終日の1日(日)までその勢いを保ち、フォルクスワーゲンにとって記念すべきWRC初勝利をもたらした。

    セバスチャン・オジェにとっては2011年以来となる通算8勝目、スカンジナビア地域以外の出身ドライバーとしては、セバスチャン・ローブに次ぐ二人目の快挙となる。

    「ラリースウェーデン」の最終SSは「パワーステージ」とされた。「パワーステージ」は、ステージ走行タイムの速いドライバー上位3名に選手権ポイントを与える(1位:3点〜3位:1点)特別なSS。セバスチャン・オジェはここでもトップタイムを刻み、ボーナスポイント3点を獲得。優勝の25点とボーナス3点の計28点を得て、ドライバーズポイントは合計46点となった。

    第2戦を終えた段階で、セバスチャン・オジェはドライバーズ選手権の首位に立っている。

    2台の「ポロR WRC」は、一切の不具合なく二人の選手の運転に応えました。セバスチャン・オジェは22カ所のSSのうち10カ所でトップタイムを刻み、ヤリ・マティ・ラトバラも1カ所でトップタイムを獲得。「ポロR WRC」はラリーの半分のSSでトップタイムを獲得するという速さを披露した。

    ヨースト・カピート (フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター)
    「今日この日は、フォルクスワーゲンのモータースポーツ史にとって非常に大きな意味のある一日となるでしょう。参戦2戦目にして得たこの勝利は、我々にとってのマイルストーンになると確信しています。ラリースウェーデンのような過酷な環境においても、ポロR WRC はトラブルなく走り切り、オジェとラトバラは素晴らしい走りを見せてくれました。チームにおいても、すべての歯車がぴたりと噛み合い、スタッフ全員が完璧な仕事をしてくれました。私は心から彼らのことを誇りに思います」

    セバスチャン・オジェ (総合優勝)
    「最高の気分です。ゴールした瞬間、ポロR WRC の中で思わず叫んでいました。参戦わずか2戦目でフォルクスワーゲンの初勝利を獲得できるとは思っていませんでした。ポロR WRC にはトラブルもまったくありません。チームの皆が素晴らしい整備をしてくれたお陰です。ローブ選手が2番手だったので、私たちは最終日まで100%の力を出し切ったと思います。非常に難しいスノーラリーで、終始トップを走り切って勝てたことは非常に大きな自信になりました。また、スカンジナビア地域以外のドライバーで史上二人目のラリースウェーデン勝者であることに誇りを感じます」

    ヤリ・マティ・ラトバラ (総合4位)
    「チームにとって素晴らしい結果になったと思います。参戦初年度にもかかわらず、これほど早く勝利を獲得できたのは、非常に特別なことです。私自身も今回のラリーで表彰台を獲得したかったのですが、残念な結果となりました。ポロR WRC の良さを引き出すため、運転の方法を今後は少し変えていく必要があると思っています。セバスチャン・オジェは、勝利に相応しい速さを見せてくれました。私も彼に並べるよう、次のラリーに全力で取り組みたいと思っています」

  • セバスチャン・ローブ、WRC開幕戦ラリー・モンテカルロで優勝

    セバスチャン・ローブ、WRC開幕戦ラリー・モンテカルロで優勝

    セバスチャン・ローブは、2013年 WRC 開幕戦 ラリー・モンテカルロで優勝。通算77勝目を挙げた。

    SS16終了後、主催者は、狭い道に観客が集まりすぎたことで、安全を考慮して残りのSS17とSS18のキャンセルを決定。

    これにより、SS16終了時点での結果が最終結果となり、セバスチャン・ローブが通算77度目となる勝利を獲得した。

    「いつだって勝つのは嬉しいけど、モンテカルロは最も刺激的なラリーのひとつだ。今回は本当に難しかった。通常と比較して非常に厳しいコンディションだったし、勝つのは簡単ではなかった」とセバスチャン・ローブは述べた。

    2位には、今季からWRCフル参戦となるフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェが続いた。

    セバスチャン・ローブは2013年は4戦のみのエントリーとなっているため、セバスチャン・オジェはセバスチャン・ローブはタイトル争いの脅威ではなく、倒す必要はなかったと述べた。

    「僕にとっては優勝と同じくらい満足だ」とセバスチャン・オジェはコメント。

    「僕は競技者だし、決して2位に満足したことはないけど、今週末は実際それが目標だった。このような形でシーズンをスタートできたのは素晴らしいことだ」

    「1年間待っていたし、多くのテストをしてきた。フラストレーションを感じることもあったけど、今は僕たちはすでにペースのあるポロとここにいる」

    WRC 2013年

  • フォルクスワーゲン、2013年WRC参戦マシン「ポロ R WRC」を発表

    フォルクスワーゲン、2013年WRC参戦マシン「ポロ R WRC」を発表

    フォルクスワーゲンは、2013年のWRC参戦マシン「ポロ R WRC」を発表した。

    ポロ R WRCのカラーリングは、これまでのホワイト&ブルーをベースに、レッドブルのロゴを掲載。ドライバーのスーツの右胸と両肩、両袖にもレッドブルが掲載される。レッドブルは、長年シトロエンのスポンサーを務めてきたが、2013年からはフォルクスワーゲンを支援していくようだ。

    ドライバーは、セバスチャン・オジエと11月にフォードからの移籍を発表したヤリ‐マティ・ラトバラがメインドライバーを務め、またIRCで2年連続王者となった若手のアンドレアス・ミケルセンがサードドライバーを務める。

    Volkswagen Polo R WRC

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  • MINI、WRC撤退を発表

    MINI、WRC撤退を発表

    MINIは、2012年シーズン末でWRCから撤退。ワークスチームであるMINIポルトガルへの財政支援を終了することを発表した。

    2011年にWRCに復活したMINIだが、わずか2シーズンで撤退することになった。

    MINIブランドを統括するカイ・セグラー副社長は「MINIは2012年末をもち、WRCへのワークス参戦を中止します」と述べた。

    「シーズン終了までWRCチームMINIポルトガルは、2012年の全ラリーに参戦していきます。FIA規定に則り、MINIジョンクーパーワークスのためのWRCホモロゲーションは達成されます。こうすることで、カスタマーラリーベースで、WRCを継続する人への必須条件は達成されます」

    「非常に厳しい商業環境のなか、MINIは、MINブランドの友人たちがモータースポーツに参戦し続けられるようにアクティブな役割を果たしてきました」

    「MINIファミリーは、様々な国際的プラットフォームでその存在感を維持し、カスタマーとさらに親密になっていきます」

    「MINIジョンクーパーワークスWRCが、今後もWRCやその他の選手権で活躍する姿を見るのを楽しみにしています」

    「プロドライブ、WRCチームMINIポルトガル、その他良好な関係を築いてきたパートナーたちには感謝したいです。全ドライバー、チーム、カスタマーの今後のラリーでの活躍を祈っています」

    またカイ・セグラー副社長は「BMWモータースポーツは、今後もプロドライブと共に1.6リッター ターボエンジンの開発を継続していきます」と付け加えた。

  • WRC:セバスチャン・ローブが9連覇!

    WRC:セバスチャン・ローブが9連覇!

    セバスチャン・ローブが、9年連続でWRC(世界ラリー選手権)のチャンピオンを獲得した。

    セバスチャン・ローブ(シトロエン)は、WRC第11戦ラリーフランスで初日から首位に立ち、今シーズン8度目、通算75勝目となる優勝を達成。WRC9連覇を決めた。

    「2年ぶりに地元のラリーで王座を決めることができてこれ以上のものはない。最高の気分だ!」とセバスチャン・ローブは述べた。

    セバスチャン・ローブは、2013年のWRCへの参戦は数戦のスポット参戦になることを明らかにしており、おそらく今回が最後の総合優勝になりそうだ。

    セバスチャン・ローブは2014年以降にWTCC(世界ツーリングカー選手権)に参戦する可能性を示唆している。

  • ヒュンダイ、2013年からWRCに復帰

    ヒュンダイ、2013年からWRCに復帰

    ヒュンダイは、2013年からWRC(世界ラリー選手権)に復帰することを正式発表。パリ・モーターショーでWRC参戦車両となる『i20 WRC』を発表した。

    ヒュンダイは、2000年に『アクセントWRC』でWRCに参戦していたが、2003年シーズン途中に撤退。FIAから違約金を科せられていた。

    約10年ぶりのWRC復活となるヒュンダイは、2013年は数戦にテスト参戦し、2014年からフル参戦するとみられている。

    参戦車両の『i20 WRC』は欧州向けのコンパクトカー『i20』をベース開発。現時点ではラリーカーの詳細は公表されていない。

    ヒュンダイ・ヨーロッパのマーク・ホールは「WRCは地球上で最もドラマチックなスポーツのひとつだ。ヒュンダイブランドを具現化する興奮と活気に満ちている。ヒュンダイのエンジニアリング力と耐久性の高さを示す絶好の機会であり、市販車の強化にも役立つ」と述べた。

    ヒュンダイ i20 WRC

    ヒュンダイ WRC ヒュンダイ i20 WRC