カテゴリー: WRC (世界ラリー選手権)

  • WRC:セバスチャン・オジェが今季6勝目でチャンピオンに王手

    WRC:セバスチャン・オジェが今季6勝目でチャンピオンに王手

    WRC 第10戦 ラリーオーストラリアが開催され、セバスチャン・オジェが今季6勝目を挙げて、ドライバーズチャンピオン獲得に向けまた一歩前進した。

    9月12日(木)に開幕した「ラリーオーストラリア」は、2011年以来2年ぶりの開催のため、フォルクスワーゲン・モータースポーツにとっては初めての挑戦となった。グラベルとなる本ラリーのSSは、オーストラリア東海岸、サウス ウェールズ州のコフスハーバーを中心としたエリアに設定され、硬質な路面で平均速度の高い区間と、コーナーが連続する区間が入り混じる難しいラリー。

  • ダニ・ソルド、シトロエンでWRC初優勝

    ダニ・ソルド、シトロエンでWRC初優勝

    WRC第9戦ラリー・ドイチェランドが開催され、シトロエンのダニ・ソルドが、自身のWRC初優勝を果たした。

    シトロエンレーシングにとってもドイチェランド13連勝、ドイチェランドがWRCに昇格して以来12年連続せの優勝となった。

    ミッコ・ヒルボネンも3位に入り、シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチームはマニュファクチャーラーズポイントにおいてトップに大きく近づいた。

    デイ4に向けての作戦は明確だった。2位のライバル、ティエリー・ヌービルとの差は0.8 秒でで、ダニ・ソルドは24.58Kmのドロンタルステージ2回を全開で攻めるだけだった。ドライバー達がタイヤ選択を始めた頃にはステージコンディションはドライとなり、選手たちは皆、ミシュランのソフトコンパウンドタイヤを選択した。

    サービスパークでは緑色と赤色でスプリットタイムの状況を表示するスクリーンに一同が釘付けとなった。SS15のスタートではティエリー・ヌービルが良いスタートを決めたが、ダニ・ソルドの方が2.2秒速いステージトップタイムを記録した。

    「スタートしてから数キロ地点でちょっとミスが出た。フィニッシュに向かうにつれて路面に泥が出てきていて、もの凄く滑りやすかった。集中して少しでも速く走るよう頑張ったよ。でも、それはラリー最後まで続くんだ」と、ダニ・ソルドはフィニッシュ・コントロールで息を切らしながら答えた。

    ボーナスポイントが加算されるパワーステージとなっているSS16のスタートで、ダニ・ソルドはティエリー・ヌービルに3秒差をつけた。しかし、十分なリードではなかった。初めの2カ所のスプリットタイムでは、ダニ・ソルドはティエリー・ニュービルより速く、ステージ中間地点ではティエリー・ニュービルの方が遙かに速かった。残り4kmになったところでは2人ともフィニッシュを目指し接戦となった。ラストでティエリー・ヌービルはミスからコースアウトを喫し、ダニ・ソルドに53秒差で優勝を譲りました。

    「激戦を制してWRC初優勝は本当に素晴らしい。僕達には最後までヌービルへプレッシャーをかけ続けることしか選択肢はなかった。結果、ヌービルはミスを犯した。ラリーのスタートは良くなかったけど、頑張って優勝できた。昨日が一番辛かったけど今日も頑張ったと思う。その結果が僕たちの初優勝につながったんだ。もっと優勝したいね」と、ダニ・ソルドは初優勝の喜びを語った。

    しばらく4位に甘んじていたミッコ・ヒルボネンは、上位2選手とは別な戦いをしていた。マイペースでスプリットタイムを見ながら賢明に戦い3位のポジションを勝ち取り、ポルトガルラリー以来の表彰台となった。

    「ソルドがついに優勝してくれたことがとても嬉しいよ。全ドライバーの中で、彼が最もふさわしい奴だね。僕らの結果がマニュファクチャーラーズポイントに大きく貢献しているから、シーズン終わりが楽しみだ。僕はオーストラリアで優勝したいと思ってる」とミッコ・ヒルボネンは語った。

    「チーム全体にとってすばらしい一日だった。ソルドは私たちと長い間戦ってきてくれたし、シトロエンが彼のWRC初優勝のサポートができて嬉しいです。この優勝がドイチェランドラリーの不敗記録を更新しましたし、セバスチャン・ロ−ブ不在でもDS3 WRCが優勝できるマシンだと証明してくれました。我々が諦めなかったことは正しい選択でした。シーズン終了までプッシュし続け、諦めないで戦い続けることを固く決意しています」とシトロエンレーシング監督のイブ・マットンは結んだ。

    次回のWRCは、9月13日〜9月15日にオーストラリアで開催される。

  • セバスチャン・オジェ、WRCキャリア後のDTM参戦に意欲

    セバスチャン・オジェ、WRCキャリア後のDTM参戦に意欲

    セバスチャン・オジェが、アウディのDTMカーで走行を実施。WRCのキャリア終了後にDTMでレースをすることに意欲をみせた。

    現在、WRCのポイントランキングを独走するセバスチャン・オジェは、ニュルブルクリンクのイベントでマティアス・エクストロームとマシンを交換し、アウディRS5 DTMで5ラップを走った。

    「今回のマシン交換は素晴らしい経験だった」とセバスチャン・オジェはコメント。

    「でも、短すぎたね。5周しか走れなかった。ちょうど楽しくなってきたところだったのにね」

    「DTMカーには本当に感動した。ポロ R WRCもブレーキは強いけど、アウディの制度減速は異なるリーグだった」

    「鋭いコーナーの立ち上がりで加速するときは、アクセルにとても注意しなければならない。その点では僕の4輪駆動のポロの方が、後輪駆動のアウディよりずっとニュートラルだ」

    今年モナコでポルシェ・スーパーカップに参戦したセバスチャン・オジェは、サーキット・レーシングはまだ課題ではないが、WRC後の選択肢としてDTMは非常に魅力的だと認めた。

    「今はWRCに完全に集中しているし、ワールドチャンピオンになることがゴールであることは言うまでもない」

    「でも、ラリーのキャリアを終わった後、DTMでレースをすることはかなり想像できるね」

  • ロバート・クビサ、今季シトロエンでWRCに参戦の可能性

    ロバート・クビサ、今季シトロエンでWRCに参戦の可能性

    シトロエンのチーム代表イヴ・マットンは、今シーズン中にロバート・クビサがファクトリーチームのシトロエン DS3 WRCで走る可能性があることを明らかにした。

    現在、ロバート・クビサはWRC2シリーズに参戦しているが、イヴ・マットンは、ここまでのロバート・クビサの成功は、ワールドラリーカーに昇格させるのに十分なものだと述べた。

    ロバート・クビサは、2014年のシロトエンのシート候補にも挙げられている。

    「現在、彼はWRC2のタイトルを争っている」とイヴ・マットンはコメント。

    「それが彼にとって最も重要なことだが、シーズン終了前にそれに勝てば、いいはずだ」

    「確かに彼は来年のショートリストにもいる。現時点で、ドライバーをどうするかについてはドイツ後まで待っている」

    「だが、ロバートがここ2〜3戦のような走りを続けれ、今のように成長していくのであれば、いくつかのラリーで彼がリストに載るのは普通のことだと言える。チャンピオンシップをフルにとは言っていない」

    ロバート・クビサは「スペインでワールドラリーカーを走らせる契約を結んだというのは真実ではない。来年に関しても、自分が来年何をしているのかはわからない」

    「ラリーを続けることに決めれば、ワールドラリーカーを走らせることを考えるだろう」

  • フォルクスワーゲン、WRCで今季6度目の勝利

    フォルクスワーゲン、WRCで今季6度目の勝利

    フォルクスワーゲンは、WRC 第8戦 ラリーフィンランドでセバスチャン・オジェ選手が今季5勝目を獲得した。

    2013年7月31日(水)に開幕した「ラリーフィンランド」は、森と湖の国フィンランドを舞台としたグラベルラリー。スペシャルステージの路面は硬く締まり、大きくうねっているためジャンピングスポットも点在。かつては1000湖ラリーと呼ばれていた美しい 風景の中を時速180?で駆け抜ける難易度の高いラリーとなっている。

    予選では、ヤリ・マティ・ラトバラが5番手、セバスチャン・オジェが2番手、ミケルセン選手が6番手を獲得。グラベルラリーは路面を覆う土埃の影響により、出走順がタイムに影響する場合が多く、事前に予選を行い、好成績を収めた選手から任意に出走順を選択できる予選方式が導入されている。結果、ヤリ・マティ・ラトバラは10番手スタート、セバスチャン・オジェは13番手、そしてアンドレアス・ミケルセンは9番手を選択した。

    8月1日(木)から本格的な競技がスタート。2010年にこのラリーで優勝し、好結果を期待 されたヤリ・マティ・ラトバラだが、SS2で左リヤサスペンションを破損、SS4で撤退を決断し、優勝戦線から遠ざかる、この日2度のトップタイムを獲得したセバスチャン・オジェは総合2位、アンドレアス・ミケルセンは総合8位で初日を終えた。

    8月2日(金)のデイ2では、後半のSSでセバスチャン・オジェがトップタイムを連発。6連続ベストタイムで2番手以降に38.1秒の差をつけ一気に首位に立った。一方、アンドレアス・ミケルセンはSS14でサスペンションを破損してしまい、翌日以降の挽回を期して撤退した。

    競技最終日となる8月3日(土)は、ボーナスポイントが加算される「パワーステージ」を含む8つのSSが設定された。首位のセバスチャン・オジェはすでに2番手のライバルに大差をつけていたが、難所として知られるオウニンポウヤで行われた2回のSSで共にトップタイムを記録。特に2度目の走行ではこれまでの記録を大きく更新する驚異的なタイムを記録した。また、パワーステージでは2番手タイムを獲得しボーナスポイント2点を加算。その後セバスチャン・オジェは「ポロR WRC」を無事にゴールさせ、ノンスカンジナビアンとして史上5人目となる ラリーフィンランドの勝者となった。

    また、ヤリ・マティ・ラトバラはSS15のパワーステージで3番手を記録し、ボーナスポイント1点の獲得に成功。前日に撤退し20位に順位を下げていたアンドレアス・ミケルセンは10位まで挽回し、ドライバーズポイント1点を得ることに成功した。

    今回のラリーでは、23ヶ所のSSのうち、実に半分以上となる12ヶ所のSSでトップタイムを記録するなど、「ポロR WRC」は揺るぎない速さを示した。この結果、ドライバーズ選手権ではセバスチャン・オジェが181点で首位、ヤリ・マティ・ラトバラが91点で2番手と、盤石の体制を築いている。マニュファクチャラーズ選手権でもフォルクスワーゲン・モータースポーツは251点で首位を堅持。シーズンのクライマックスに向けて幸先の良い後半戦のスタートとなった。

    次戦は8月22日(木)にスタートする第9戦「ラリードイツ」です。西部の古都トリアーを中心に行われるターマックラリーで、モーゼル河を見下ろすブドウ畑や軍演習地など、多様なSSで知られる。

    ヨースト・カピート (フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター)
    「伝統のラリーフィンランドで勝利するということは非常に特別なものです。フォードやシトロエンとの三つ巴でしたが、セバスチャン・オジェはリードを守り切りました。この勝利は世界選手権の王座獲得に向けて大きな一歩と言えるでしょう。ヤリ・マティ・ラトバラは残念な結果に終わりましたが、アンドレアス・ミケルセンは印象深い速さを見せてくれました。私はこのチームのすべての人々を誇りに思っています」

    セバスチャン・オジェ (総合優勝)
    「この気持ちは言葉では言い表せません! まさに夢がかなった瞬間です。スウェーデンの時もそうでしたが、チームメイトのヤリ・マティ・ラトバラのような北欧出身の選手が得意とするラリーで勝てたのですから。ライバルに対し30秒以上の余裕があったので最終日は慎重に走りましたが、素晴 らしいSSであるオウニンポウヤだけは限界まで攻めました。ポロR WRCは格別の速さを発揮しましたし、存分にSSを楽しむこともできました。選手権でもリードを広げることに成功しましたが、今日はそのことよりも、勝利を挙げたことをチームとともに祝いたいと思います」

    ヤリ・マティ・ラトバラ (総合17位)
    「ここフィンランドは自分の母国ラリーでもあり、また自分自身に対する期待も高かったので、とにかく残念な気持ちです。初日のミスが表彰台獲得のチャンスを台無しにしてしまいました。デイ2以降は今後のラリーのために様々なセッティングを試すこともできましたし、パワーステージで1点を獲得 できたこと、マニュファクチャラーズ選手権で6点を獲得できたことがせめてもの慰めです。チームの母国ラリーとなる次戦ドイツでは、表彰台に戻れるように頑張ります」

    アンドレアス ミケルセン (総合10位)
    「多くを学び、貴重な経験を積むことができました。昨年、シュコダ・ファビアS2000でテスト参戦をしましたが、接地性の高いポロR WRCはまるでレベルが違います。特にオウニンポウヤは信じられないほどで、ほぼ6速全開で多くのコーナーを走るのです。来年から全力で攻められるよう、今年のラリーでは正しい走行ラインを見つけることに集中しました。もちろん、デイ2の撤退は非常に残念に思っていますが、経験を積むという意味では多くの目的を果たせたラリーでした」

  • ピレリ、2014年にWRCに復帰

    ピレリ、2014年にWRCに復帰

    FIAは、ピレリが2014年にWRCに復帰することを発表した。

    現在、F1の単独タイヤサプライヤーを務めるピレリは、2014年にWRCのタイヤ供給元としてミシュラン、DMACK、ハンコックに加われる。

    ピレリは、3年間WRCにタイヤを供給した後、2010年末にF1に集中するためにWRCから撤退していた。

    「来年、4つのメーカーによる競争が行われることを非常に嬉しく思っている。そのうちの3社はすでに我々のチャンピオンシップをサポートしている」とFIAラリーディレクターを務めるヤルモ・マホネンはコメント。

    「ピレリがシリーズに復活することも非常にポジティブだ。それら4つのブランドが集まることは、チョイスと多様性だけでなく、オープンな競争のための優れたプラットフォームを提供する」

  • ペター・ソルベルグ、2014年のWRC復帰を目指す

    ペター・ソルベルグ、2014年のWRC復帰を目指す

    ペター・ソルベルグは、2014年にWRCに復活する方法を探している。

    2003年のWRCチャンピオンであるペター・ソルベルグは、昨年フルタイムのファクトリーWRCシートを得られず、自身のチームでヨーロッパ・ラリークロス選手権に参戦した。

    しかし、ペター・ソルベルグは、WRC復帰のために来週末のラリー・フィンランドに出席する。

    「スポーツについて感じていることは何も分かっていない」とペター・ソルベルグはコメント。

    「僕にとっては常に特別なスポーツだし、僕は世界ラリー選手権で提供できる多くのものを持っていると感じている」

    「実際に止める準備ができる前に止めてしまったというのが事実だ。でも、今は再び話をしているし、来シーズンまでに何が実現できるか見ていきたい」

    プライベーターで3シーズンを未勝利で過ごしたペター・ソルベルグは、定期的に勝つにはファクトリーチームのシートが必要だと認識している。

    「本当にWRCに戻りたいと思っている。完全にきちんとやり遂げなければならない」

    「今シーズンについて話をしていたとき、ずっとチャンピオンシップに勝つチャンスが欲しいし、それがラリーをやる意味の全てだと言ってきた」

    「僕にはまだスピードがあるとわかっているし、今年を傍観者として見ているのはフラストレーションを感じている」

  • フォルクスワーゲン、WRCで今季5勝目

    フォルクスワーゲン、WRCで今季5勝目

    フォルクスワーゲンは、WRC 第7戦 ラリーイタリア サルディニアでセバスチャン・オジェが今季5勝目を獲得。また、ヤリ・マティ・ラトバラは序盤パンクで出遅れたものの、驚異的な追い上げを見せて3 位表彰台を獲得しました。一方、アンドレアス・ミケルセンは最終日にコースアウト、残念ながらリタイアを喫した。

    2013 年6 月20 日(木)に開幕した「ラリーイタリア サルディニア」は、地中海に浮かぶイタリア領サルディニア島で開催されるグラベルラリー。

    SSの路面は砂と小石に覆われ、さらに気温も高く、ドライバー、タイヤ、マシンにとって負担の大きな一戦となっている。

    今回のラリーは変則スケジュールで、実質2日間で行われた。グラベルラリーは路面を覆う土埃の影響により、出走順がタイムに影響する場合が多いため、事前に予選を行い、好成績を収めた選手から任意に出走順を選択できる予選方式が導入された。20日の午前中に行われた予選では、ラトバラがトップタイム、オジェが3番手、ミケルセンが8番手を獲得し、ラトバラは選択できる中で最も後方の出走順となる13番手、オジェは11番手、そしてミケルセンは6番手をそれぞれ選択した。

    翌6月21日(金)から本格的な競技がスタート。2009 年にこのラリーで優勝し、好結果が期待されたラトバラだったが、この日最初のSS1で「ポロR WRC」をパンクさせてしまい、SSトップタイムのオジェから1分56秒4 遅れの12 番手に後退した。しかし、その後は3度のトップタイムを含め上位タイムを連発し、初日を終えた段階で総合5番手まで挽回を見せた。一方のオジェも3度のトップタイムを獲得し、2位に45 秒の大差をつけて総合1位、ミケルセンは7番手前後の安定したペースを刻み総合6位と、全員が上位を目指し奮闘した。

    競技最終日となる22日(土)は、ボーナスポイントが加算される「パワーステージ」を含む8つのSSが設定された。首位のオジェはすでに2番手のライバルに大きな差をつけてたが、4つのSSでトップタイムを記録。そのうちのひとつは「パワーステージ」で、ボーナスポイント3点を加算した。オジェはそのまま「ポロR WRC」をゴールまで導き、今季4勝目を獲得した。怒濤の追い上げを見せるラトバラはSS11で3番手に浮上、ミケルセンも5番手に順位を上げた。ミケルセンはSS14で戦線を去ることになったが、ラトバラはSS15の「パワーステージ」で3番手を記録し、ボーナスポイント1点の獲得に成功。3位表彰台でラリーを終えた。

    フォルクスワーゲンは、今回のラリーで設定された16ヶ所のSS のうち11のSSでトップタイムを記録するなど、「ポロR WRC」の速さがあらためて世界に示した。この結果、ドライバーズ選手権ではセバスチャン・オジェが154点で首位、ヤリ・マティ・ラトバラが90点で2番手と、盤石の体制を築いている。マニュファクチャラーズ選手権においてもフォルクスワーゲン・モータースポーツは220点で首位を快走。最高の結果で参戦初年度の前半戦を終えることとなった。

    次戦は7月31 日(木)にスタートする第8 戦「ラリーフィンランド」。森と湖の国、北欧フィンランドを舞台としたグラベルラリーで、非常に高速なことで知られいる。かつては1000 湖ラリーと呼ばれ、森林の中を駆け抜けるコースに大きなジャンピングスポットが点在する難易度の高いラリー。ヤリ・マティ・ラトバラは2010 年に優勝しており、母国ラリーに向けて大きな期待がかかる。

    ヨースト カピート (フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター)
    「最高の結果だと思います。ラリーイタリア サルディニアは、フォルクスワーゲンにとって華々しい成功であると共に、初参戦となる今シーズンにおいて画期的な出来事として記録されるでしょう。前半7 戦で5 勝を挙げるという、願ってもない大きな戦果を得ることができました。オジェ選手とラトバラ選手の実力は言うにおよばず、ミケルセン選手も光る走りを見せてくれています。私は彼らのことを誇りに思います。7 月下旬の次戦ラリーフィンランドも非常に楽しみです」

    セバスチャン・オジェ (総合優勝)
    「また表彰台に戻ってくることができて非常にうれしいです。ここ数戦あまり調子が良いとは言えなかったので、単純にうれしさでいっぱいです。チームは素晴らしい仕事をしてくれましたし、ポロR WRC は、私の思い描いた通りにラリーを走り切ってくれました。このラリーは気温が高く、車内の温度は45 度にもなります。ドライバーをケアしてくれた我々のフィジオセラピーチームにも感謝したいと思います。同時にタイヤに厳しいラリーでもあるので、タイヤにやさしいドライビングができたことも勝因のひとつと言えるでしょう。パワーステージでのボーナスポイントも、2 番手に僅差ながら最高点を獲得でき、ドライバーズ選手権でも大きなリードを築くことができたと思います」

    ヤリ・マティ・ラトバラ (総合3位)
    「3 位という成績は素晴らしいと思いますが、本来はもっといい成績がとれたはずなので残念です。初日のパンクはほかならぬ私自身のミスで、レッキ(事前試走)に注意箇所を記しておくべきでした。そのパンクで約2 分を失ってしまいましたが、追われる重圧を感じることなく、12 位から3 位まで順位を挽回することができました。ラリーを通じて我々は速さを見せることができたと思います。今回の結果で、私のホームラリーとなる第8 戦フィンランドに向けた自信がつきました」

    アンドレアス・ミケルセン (リタイア)
    「いいパフォーマンスを見せることができていただけに、5 位走行中のリタイアという結果には非常にがっかりしています。前を行くライバルに約12 秒差と迫っていましたが、ブレーキのタイミングが少し遅れ、木に接触したことで前輪のサスペンションを傷めてしまいました。せっかくの誕生日なのに残念な結果となりましたが、今回のラリーで経験したことを教訓に、次戦に臨みたいと思います」

  • セバスチャン・オジェ、ベッテルとF1/WRCカーの交換を望む

    セバスチャン・オジェ、ベッテルとF1/WRCカーの交換を望む

    セバスチャン・オジェは、F1モナコGPの週末にセバスチャン・ベッテルと対面して以降、レッドブルのF1カーをテストすることを望んでいる。

    セバスチャン・オジェは、F1モナコGPのサポートレースとして開催されたポルシェ・スーパーカップに参戦して13位でレースをフィニッシュ。レッドブルがWRCでフォルクスワーゲンを支援している縁で、二人のセブが対面を果たしたs。

    セバスチャン・オジェの所属するフォルクスワーゲン・モータースポーツは、セバスチャン・ベッテルにポロ R WRCでのテストを正式に招待しており、セバスチャン・オジェは、そのお返しにF1カーをテストできることを願っている。

    セバスチャン・オジェは、セバスチャン・ベッテルとマシンの交換について話したことを認めた。

    「彼もラリーが好きだし、ポロを試すことに非常に興味を持っている」とセバスチャン・オジェはコメント。

    「全てのドライバーは、F1カーでの走行を経験したいと思っている。もちろん、僕もそうだ」

    「クルマに座った時はとてもタイトだった。ベッテルのインストールだったし、彼は僕よりもちょっと小さいからね」

    セバスチャン・オジェは、シングルシーターにより重農するためにF3カーをテストしようとしていることを明らかにした。

    「すでに小さなフォーミュラカーを運転してことがあるし、これからステップを果たすためにF3カーのテストを計画している」

    セバスチャン・オジェは、セバスチャン・ベッテルにラリーの感覚を経験してもらうために、グラベルでポロを運転することを勧めた。

    「彼がグラベルかアスファルトを好むかはわからないけど、たぶんグラベルの方がフィーリングはいいだろうね」

  • フォルクスワーゲン、ラトバラ移籍後初勝利でWRC今季4勝目

    フォルクスワーゲン、ラトバラ移籍後初勝利でWRC今季4勝目

    フォルクスワーゲンは、WRC 第6戦 アクロポリスラリー(ギリシャ)に3台の「ポロR WRC」で参戦し、ヤリ・マティ・ラトバラが「ポロR WRC」での初優勝を果たしました。

    また、セバスチャン・オジェが総合10位、アンドレアス・ミケルセンも総合4位で完走し、WRC 随一の過酷さで知られる同ラリーに参戦した「ポロR WRC」の全車がポイントを獲得した。

    31日(金)に開幕した「アクロポリスラリー」は、ギリシャの首都アテネの西部に位置するルートラキを起点とする「グラベル(未舗装路)ラリー」。WRCのなかでもクラシックイベントのひとつであり、その歴史は1951 年まで遡る。また、SS区間は過酷な路面で、パンクやサスペンショントラブルが頻発する「カーブレイカーラリー」として知られている。気温は高く、平均速度は比較的遅いため、エンジンへの負担も高い一戦だ。

    グラベルラリーは、路面を覆う土埃の影響により、出走順がタイムに影響する場合が多いため、事前に予選を行い、予選でタイムの良かった選手から好きな出走順を選択できる予選方式が導入されている。31日の午前中に行われた予選では、セバスチャン・オジェがトップタイム、ヤリ・マティ・ラトバラが9番手、アンドレアス・ミケルセンが6番手を獲得した。路面は非常に細かい埃と尖った石に覆われており、埃や石が前走者によって除かれている後方の出走順が有利となる。セバスチャン・オジェは選択できる中で最も後方の11番手、ヤリ・マティ・ラトバラは4番手、そしてアンドレアス・ミケルセンは3番手をそれぞれ選択した。

    31日の夜に2本行なわれた夜間SSを終えて、ヤリ・マティ・ラトバラは3 番手、アンドレアス・ミケルセンは5番手という順位。今回も活躍が期待されたセバスチャン・オジェは、SS1で燃料ポンプに関連する不具合が発生しリタイアを余儀なくされた。翌日再出走する場合は規定によって計10分が加算される。今季5戦で5度の表彰台(うち3 回は優勝)を獲得しているセバスチャン・オジェにとっては試練の一戦となった。

    翌1日(土)からは本格的な競技がスタート。ヤリ・マティ・ラトバラはこの日最初のSS3 からSS5 にかけてトップタイムを連発。SS3で2番手に浮上、続くSS4では首位に立ち、リードを広げた。アンドレアス・ミケルセンは午前中ブレーキトラブルに見舞われたが、チームはすぐにこれを修復。午後はパンクを喫するも、ミケルセンは5番手を堅守した。また、前日リタイアを喫したセバスチャン・オジェも戦線に復帰。オジェは条件の厳しい先頭スタートにもかかわらず上位のタイムを連発し、総合23番手から10番手まで挽回する驚異的な走りでドライバーズポイント獲得圏内へと戻ってした。

    ラリー最終日となる2日(日)はボーナスポイントが加算される「パワーステージ」を含む4 つのSSが設定されている。すでに2番手のライバルに大きな差をつけたヤリ・マティ・ラトバラは慎重な走りで確実にゴールする作戦を採用。一方、アンドレアス。ミケルセンは、この日3連続トップタイムを出す快走を見せ、総合4番手に浮上した。また、セバスチャン・オジェは最終SSの「パワーステージ」でトップタイムを獲得、ミケルセンも3番手タイムを獲得し、それぞれボーナスポイント3点と1点を獲得した。

    ヤリ・マティ・ラトバラは、「ポロR WRC」をサービスパークに無事に帰還させ、フォルクスワーゲンに移籍して初めての勝利を達成。ラトバラは25点を加算し、セバスチャン・オジェに次ぐ権2番手に浮上した。

    次戦は6月20日(木)にスタートする第7戦「ラリーイタリア サルディニア」。地中海に浮かぶサルディニア島を舞台としたグラベルラリー。ラトバラは2009 年に同ラリーで優勝しており、2戦連続の勝利が期待される。

    ヨースト カピート (フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター)
    「ここギリシャでの勝利はチーム全体の勝利でもあります。3 つのマニュファクチャラーがそれぞれ表彰台を分けあったということは、それだけ戦力が拮抗しているということです。その中で優勝したラトバラ選手を誇りに思います。また、最終日に4 位を獲得したミケルセン選手の走り、それにオジェ選手は初日のトラブルにもかかわらず最良の結果を残してくれました。3 週間後のサルディニアでも彼らは高い能力を見せてくれると期待しています」

    ヤリ・マティ・ラトバラ (総合優勝)
    「私にとって2013年シーズンの序盤は厳しい展開でしたが、チームは常に私のことを信頼しサポートしてくれていました。チームの人たちが喜んでくれている顔を見ることができて、これまでのことが報われた思いがします。アクロポリスラリーは伝統のある非常に過酷なラリーです。このラリーに初めて参戦してから10 年、この日が来るのを待ち続けていました。最後のステージはとても長く、フィニッシュラインが見えるのが待ち遠しく感じました。今日は皆でお祝いしたいですね」

    セバスチャン・オジェ (総合10位)
    「もちろん表彰台を逃してしまったことは悔しく思っています。初日にリタイアしてしまった後は気持ちを切り替えてアタックし、10 位を得られたこと、パワーステージでトップタイムを出せたことは、苦しいなかでも最大限自分のできることをやり遂げた結果だと思っています。選手権では十分なリードを保っていますし、次のラリーでは上位でフィニッシュしたいと思います」

    アンドレアス・ミケルセン (総合4位)
    「とにかく素晴らしいラリーでした。最終日はいいリズムで走ることができて、前を行くナッサー アル‐アティヤを捉えることができました。総合4 位は私のラリーキャリアで最上位ですし、しっかりとパフォーマンスを発揮することができて満足しています。それに2 日目のブレーキトラブルを修復してくれたメカニックたちにはとても感謝しています。もう次のサルディニアが待ち遠しいです」