カテゴリー: WRC (世界ラリー選手権)

  • フォルクスワーゲン、WRC撤退の可能性

    フォルクスワーゲン、WRC撤退の可能性

    フォルクスワーゲンが、WRCから撤退する可能性が報じられている。

    先週、同じグループであるアウディがWECからの撤退を発表してモータースポーツ界に衝撃を与えた。

    フォルクスワーゲンは、昨日のウェールズでWRCタイトルを4連覇したが、本日ヴォルクスブルグで開かれるグループの取締役会でその将来が議論されると Autosport は報道。

    アウディのWECから撤退し、フォーミュラEに注力するという決断は、アウディの撤退は、フォルクスワーゲン・グループの排ガス不正問題によるコスト削減によって決定したとされている。

    フォルクスワーゲンのチームプリンシパルを務めるスペン・スミーツは、WRCでのチームの将来をめぐる推測に対してコメントするのを拒否した。

    スベン・スミーツは「もちろん、アウディのニュースには私は関与していない」とコメント。

    「私も他のみなさんと同じようにそのニュースを知った。アウディで何が起こっているのかは私にはわからない」

    「だが、すぐにフォルクスワーゲンについての噂がドイツで始まった」

    「その疑いを出したのはモータースポーツ界の人ではないが、彼のストーリーはヴォルクスブルグが舞台となっている」

    「私はそのような噂や推測について話したくはない」

    関連:アウディ、WEC撤退を発表

  • 【WRC】 セバスチャン・オジェ、タイトル4連覇を達成

    【WRC】 セバスチャン・オジェ、タイトル4連覇を達成

    2016年 WRC 第11戦ラリー・スペインが、10月13日〜16日にバルセロナ南のリゾート、サロウを中心に開催された。

    フォルクスワーゲン・モータースポーツのセバスチャン・オジェは、金曜日に首位に立つと、その後は危なげない走りでこのイベントを制して、今季5勝目をマークするとともに、4年連続4 度目のWRCタイトルを手中に収めた。

    アンドレアス・ミケルセンは、セバスチャン・オジェの4連覇を阻むタイトル獲得のチャンスがあったものの、リタイアを喫してそのチャンスを失った。

    ヤリ-マティ・ラトバラは、アクシデント後も競技を続けて14位で完走した。

    ポロ R WRCは、今回のラリーで節目となるWRC通算50戦目を迎えた。同時に、セバスチャン・オジェが3位以内でフィニッシュし、パワーステージ(最終スペシャルステージ。トップ 3にはボーナスポイントが与えられる)で1ポイントを獲得すれば4連覇が決定。フォルクスワーゲン・モータースポーツは、ヒュンダイよりも20ポイント以上の得点を積み重ねれば、マニュファクチャラーズ・タイトルも決定する。

    「ラリー・スペイン」は、今季唯一のミックス・サーフェス(舗装路と非舗装路の混在)ラリーであり、チームは双方の路面に対応しなければならない。木曜夕刻の第1スペシャルステージ(SS:競技区間)は、モンジュイクの丘で開催される。金曜日は2カ所のSSがミックス・サーフェス、それ以外はグラベル(非舗装路)。土曜と日曜はオール・ターマック(舗装路)。ラリー総走行距離は1,430.58km、19カ所のSS距離は 340.32km。

    SS1は、時折大雨が降るコンディションだったが、熱心なファンが3.2kmのルート脇に詰めかけ、「ラリー・スペイン」特有の喧噪に包まれた。セバスチャン・オジェが3位、アンドレアス・ミケルセンが8位、ヤリ-マティ・ラトバラが15位で翌日からの本格的な戦いに挑む。

    金曜日のデイ1も雨。ルートは泥濘路と化し、非常に滑りやすい状況になった。セバスチャン・オジェとアンドレアス・ミケルセンは着実に走行、地元開催に奮起する首位ダニ・ソルド(ヒュンダイ)とそれぞれ17.0秒、35.1秒差の2位、3位でグラベル区間を終えた。一方、ヤリ-マティ・ラトバラは3番手走行中のSS5でラインを外し、サスペンションにダメージを受けた。同選手は、ラリー2 ルール(未完走のSSをペナルティタイムに換算し、翌日以降の競技復帰を認めるルール)により、翌日も出走する。

    オール・ターマックのデイ2、セバスチャン・オジェは、ダニ・ソルドを逆転、5.8秒差ながら首位に立った。セバスチャン・オジェのライバル、アンドレアス・ミケルセンは、SS12の右コーナーでバリアにヒットして横転、修復不能なダメージを負ってしまった。アンドレアス・ミケルセンのタイトル獲得の可能性が消滅する一方で、セバスチャン・オジェは明日のパワーステージで1ポイントを獲れば 4年連続のタイトルが決定することになった。

    セバスチャン・オジェは最終デイ も気を緩めることなく、2位以下との差を15秒6に拡げてフィニッシュランプに登壇した。最終パワーステージでも、ヤリ-マティ・ラトバラに次ぐ2位を獲得してタイトルを決めた。

    なお、ポロ R WRC はこれまで50回のパワーステージに挑み、うち39回を制したことになる。

    第12戦の「ウェールズ・ラリーGB」は、10月27日〜30日にディーサイドを中心に開催される。

    スヴェン スミーツ (フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター)
    「4 度目のタイトル獲得、しかもそれを勝利で飾るとは!セバスチャンだけでなく、フォルクスワーゲン・チームにとっても素晴らしい日です。次戦のラリーGB には、マニュファクチャラー部門4連覇がかかっています」

    セバスチャン・オジェ(優勝:2016 年タイトル確定)
    「今の気持ちをどう表現すれば良いのかわかりません。とにかく素晴らしい気分です、フォルクスワーゲン・チームの献身的なサポートがなければタイトル獲得は不可能でした。改めて感謝しています」

    ヤリ-マティ・ラトバラ (14位)
    「セバスチャン、おめでとう!フォルクスワーゲン・モータースポーツの努力の賜物です。マニュファクチャラーズ・タイトルも確定させたいですね。」

    アンドレアス・ミケルセン (リタイア)
    「セバスチャン、おめでとう!今後の僕の目標は、ランキング2位を確定させることです。残り2戦もベストを尽くします。」

  • トヨタ、ユホ・ハンニネンを2017年WRCドライバーに決定

    トヨタ、ユホ・ハンニネンを2017年WRCドライバーに決定

    TOYOTA GAZOO Racingは、2017年FIA世界ラリー選手権のチームドライバーとしてフィンランド人のユホ・ハンニネンと契約したことを発表。契約は1年間とし、チームの判断により延長も可能としている。なお、コ・ドライバーはカイ・リンドストロームが務める。

    TOYOTA GAZOO Racing WRCチームは、FIA世界ラリー選手権(FIA Wolrd Rally Championship: WRC)で過去4度の王者に輝いたトミ・マキネンのリーダーシップのもと、2015年夏からヤリス WRCの開発に取り組んできた。

    ユホ・ハンニネンは2016年年初からこの集中開発プログラムに携わり、同年春からはテストドライバーとしての役割を担ってきた。そのためTOYOTA GAZOO Racingの目指す「もっといいクルマづくり」という理念を十分に理解しており、WRCの復帰初年度を共に戦うドライバーとして適任であるとの判断から、今回の契約に至った。ハンニネンはコ・ドライバーのカイ・リンドストロームとともに2017年のシリーズ全戦に参戦する予定である。

    ハンニネンは、2010年にインターコンチネンタル・ラリーチャレンジ、2011年にはFIA S-WRC、2012年にはヨーロッパラリー選手権と、3年連続でチャンピオン獲得を果たしている。2013年から2014年には、数々のトップカテゴリーラリーに参戦し、ラリー・スウェーデン、ラリー・ポーランド、ラリー・フィンランドなどにおいて目覚しい成績を収めている。

    「まさに夢が実現したようだ」とハンニネンは語った。「このような高いポテンシャルを備えたワークスチームとフルシーズンを戦えることは、私にとってこの上ない機会だ。初期段階からヤリス WRCの開発に携わってきたので、ドライバーとしてこのクルマでWRCに参戦する事に非常にワクワクしているし、やる気に満ちている。ヤリスWRCの仕上がりは、驚くべきものだ。モンテカルロでのデビューが待ち遠しい」。

    トミ・マキネンは、2017年シーズンがトヨタにとって復帰初年度の最も重要な学びの年であるとし、ハンニネンの獲得に喜びを表した。

    「彼はチームに参加した当初から、とても意欲的に開発に打ち込んでくれた。我々チームが一切の妥協をすることなく、2017年シーズンを重要な学びの年であると捉えて真剣に取り組んでいることを、彼も非常によく理解している。彼はWRCでの経験が極めて豊富だ。また、ヤリスWRCの開発初期段階から携わっているため、このクルマを最もよく知る人間でもある。だからこそ彼とヤリスWRCは最高の組合せだと考えている。チーム全員が最善を尽くし、この数ヵ月の間プロジェクトに投じたすべてのエネルギーと努力が、我々を良い結果に導くものと信じている」

    また、TOYOTA GAZOO Racing Factory本部長であり、チーム副代表の嵯峨宏英は、「プロジェクト初期からテストドライバーとして一緒にクルマづくりを行ってきてくれたハンニネン選手と17年シーズンを戦えることが決まり、非常に嬉しい。これからも、もっといいクルマづくりのために、そして少しでも早く表彰台を狙えるように、一緒に努力していきたいし、楽しみにしている」と語った。

  • 【WRC】 トヨタ、マイクロソフトとのパートナー契約を発表

    【WRC】 トヨタ、マイクロソフトとのパートナー契約を発表

    トヨタは、マイクロソフトがWRCにおけるTOYOTA GAZOO Racingの「テクノロジー・パートナー」として参画することで基本的合意に達したとパリモーターショーで発表した。

    トヨタは今後、マイクロソフトの技術を活用してレース活動やチームデータ共有のための情報プラットフォームを開発し、レース活動を強化する。

    また、極限走行の車両から得られる情報を集約し、最先端のデータ解析を行うことで、「もっといいクルマづくり」に向けたデータの研究、活用を行っていく。

    具体的には、下記の領域で協力する。
    1.走行中のデータ分析プラットフォームの開発
    走行に関わる各種情報を集約・可視化し、分析することで、レース活動にデータを活用する。
    2.チーム活動の情報共有システムの活用
    クラウドを利用して、画像や動画などの各種素材をより円滑に共有できるようにすることで、効率的・効果的な情報発信活動を支援する。
    3.ファンとのコミュニケーション強化
    クラウドを活用したファン向けサービスの提供や、イベントにおけるマイクロソフトの展示デバイス使用などを通じ、レース活動を魅力的かつ、スピーディーにファンの皆様にお届けする。

    マイクロソフトとトヨタは、両社のビジョンを共有する重要なパートナーであり、本年1月には、ビッグデータの収集、分析、利活用を目的とする「Toyota Connected, Inc.」を設立した。このたびのWRCにおける「テクノロジー・パートナーシップ」は、従来からのマイクロソフトとの協力関係の上に成り立っている。

    トヨタの豊田章男社長は「マイクロソフトが目指すより豊かな社会の実現に向かう志は、私たちと同じだと確信している。今までの協力関係をベースに、モータースポーツにITを活用していくことで人とクルマを更に鍛え、今後も『もっといいクルマづくり』を推し進めていく」と語った。

    トヨタは、幅広い分野で自動車の進化を加速させるためにITの担う重要性を認識しており、かねてより、ITを通じてデータを活用することで将来の持続可能なモビリティ社会の実現はもとより、誰もが安心して安全・自由に暮らすことができる社会の実現を目指している。

    また、トヨタでは、モータースポーツ活動をクルマの持つ夢や感動をお客様にもたらす大切なものと位置付け、TOYOTA GAZOO Racingの傘のもとで、「もっといいクルマづくり」に向け、人を鍛え、クルマを鍛える活動に取り組んでいる。ラリーは、「もっといいクルマづくり」を推し進めるための最高の舞台のひとつであるという考えのもと、2017年からの参戦に向け、トミ・マキネンをチーム代表とし、準備を進めている。

    なお、DMG森精機とパナソニック株式会社も、トヨタのモータースポーツ活動の想いに共感し、WRCにおけるパートナーとして基本的合意に達している。今回発表したヤリスWRCテストカーは、上記3社及びチームへのタイヤの供給メーカーであるミシュランのロゴを掲出したデザインとなっている。

  • スベン・スミーツ、フォルクスワーゲンのモータースポーツディレクターに就任

    スベン・スミーツ、フォルクスワーゲンのモータースポーツディレクターに就任

    フォルクスワーゲン・モータースポーツは、8月いっぱいでチームを離れるヨースト・カピートの後任として、スベン・スミーツがモータースポーツディレクターに就任することを発表した。

    元コ・ドライバーのスベン・スミーツ(44歳)は、2012年にフォルクスワーゲンがWRCプログラムを開始した際にシトロエンから移籍した。

    スベン・スミーツは、9月1日付でフォルクスワーゲンブランドのモータースポーツ活動すべての責任を一括して担うことになる。

    同日、ヨースト・カピートは、マクラーレン・レーシングとしての仕事を開始する。

    ヨースト・カピートは、スベン・スミーツにはフォルクスワーゲンが成功を続けるための全てが揃っていると語る。

    「シーズン末まで4ヵ月あるが、去るための良いタイミングがあるとすれば、それは今だ」とヨースト・カピートはコメント。

    「これは、私の後継者にチャンピオンシップの新しい時代のスタートで新しいクルマでスタートするチャンスを与える」

    「我々がやってきたことを続けるための全てがチームには揃っている」

    「ベースは適切であり、パフォーマンスの低下はないはずだ」

    ヨースト・カピートの下で、2013年からポロ R WRCは48戦で38勝を挙げ、今シーズン、セバスチャン・オジェとフォルクスワーゲンはタイトル4連覇にむけて順調に進んでいる。

    また、フォルクスワーゲンは、マネジメントの再構築を図っており、コマーシャルマネージングディレクターにルーカス・アーバンが就任。さらに、テクニカルプロジェクトマネージャーのフランソワ・クサビエ・ドゥメゾンとディレクター・オブ・エンジンデベロップメントのDr.ドナタス・ヴィッチェルハウスが、フォルクスワーゲン・モータースポーツの役員に昇格した。

  • トヨタ、勝田貴元・新井大輝がWRCに初挑戦

    トヨタ、勝田貴元・新井大輝がWRCに初挑戦

    TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムにて欧州でトレーニング中の勝田貴元、新井大輝が、7月28(木)−31日(日)に開催されたFIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦、Neste Rally FinlandのWRC2クラスに参戦した。勝田貴元/ダニエル・バリット組は堅実な走りでクラス12位、総合27位で完走、新井大輝/グレン・マクニール組は最終日まで安定した走りを継続していたが、SS22でリタイアした。

    前回のFIA欧州ラリー選手権第6戦(ERC)auto24 Rally Estoniaで共にリタイアを喫した勝田・新井は、完走することを今回の参戦の第一目標とした。Neste Rally Finlandは、両選手が昨年よりトレーニングの拠点としているユバスキュラ(フィンランド)で開催され、2人はチーム関係者や地元ファンからの大きな声援を受けながら、4日間で総SS距離333.99キロを競うラリーに挑んだ。

    新井は3日目のSS16ではクラス6位のタイムを出すなど調子を上げていたが、4日目(最終日)のSS22でコーナーリング中にコーナー外側の木にリヤをヒットした結果、走行継続不可となり、ステージを2つ残してリタイアするという惜しい結果となった。一方、はやる気持ちを抑え、十分なマージンを取った走りに徹した勝田は、途中葛藤の表情を見せながらも、完走という目標を達成し、最後は清々しい表情で完走表彰を受けた。

    チーフインストラクターのヨウニ・アンプヤは「新井のリタイアは非常に残念だったが、2人とも十分な競技距離を走行し、世界レベルのラリーがどんなものかを理解することができたはずだ。この経験をもとに、また新たな一歩が踏み出せると考えている」と語った。

    2人は次回、8月19-20日に行われるフィンランド国内選手権第5戦「SM-Ralli Turku」に参戦する。

    勝田貴元
    「まずは目標だった完走ができてうれしいです。途中パンクやパワステのトラブルもありましたが、そういう経験もしながらフィンランドという特殊で難しいラリーを最後まで走りきれたことは自信につながりました。長い4日間のラリーは精神的に厳しかったですが、常にコミュニケーションを取り、僕をコントロールしてくれたダニエルにとても感謝しています」

    新井大輝
    「今回は残り2本というところでリタイアに終わってしまい、とても悔しいです。 今回のミスは、一言で言うのは難しいのですが、自分のペースノートに迷いがあったことが一番の原因だと思っています。次戦までに課題を明らかにして、集中して取り組んでいきます」

  • 【動画】 トヨタ、2017年 WRCに参戦するヤリスWRC公式動画を初公開

    【動画】 トヨタ、2017年 WRCに参戦するヤリスWRC公式動画を初公開

    TOYOTA GAZOO Racing WRCチームは、TOYOTA GAZOO Racingの目指す「もっといいクルマづくり」を具現化すべく、この9か月間開発を行ってきた。冬の間のチームの多大な努力を経て、この春、ヤリスWRC(日本名:ヴィッツ)はフィンランドにて最初のテスト走行に臨み、続いて南欧でのテストで快走した。

    これらの徹底したテストプログラムを通し、快調に走りだしたヤリスWRCは、今後も走行テストを続けることであらゆる道に鍛えられWRCの道に向かう。

    ■10回のテストで5000キロを走破!
    今年5月、期待と興奮に満ちたチームは、フィンランドの開発拠点に程近い場所でヤリスWRCの初シェイクダウンを行い、その後多くの場所でテストを繰り返している。開発はまだ初期段階であるが、欧州のあらゆる道ですでに5000キロを走破してきた。

    チーム代表のトミ・マキネンは次のようにコメントしている。「スケジュール通りに開発を進めるために、我々は懸命な作業を続けてきた。5月以来すでに多くのテストを予定通りにこなしている。2台目のテスト車両が加わったことでテスト計画はペースアップし、内容も多様化した。あらゆる環境と路面でテストを行い、2017年シーズンに万全の体制で臨みたいと考えている」。

    ■2台のテスト車両による相乗効果
    開発プログラムを最も効率よく行うため、2台目は早い段階で投入された。「2台体制を敷いた理由は、開発を2つのパートに分けたかったからである。1号車のチームはフィンランド国内で活動し、エンジンとギアボックスに焦点を当て、車両の信頼性と耐久性向上に注力している。2号車のチームはサスペンションに焦点を当て、スペインやポルトガルといったフィンランド以外の欧州をベースに活動している」とチーフエンジニアのトム・フォウラーは説明する。「ターマックでのテストはまだ始めていないが、車両のパフォーマンスレベルはとても高いと言える。これまでのところ大きな問題もなく進められており、チームの励みになっている」。

    ■テストドライバーラインナップ
    開発プログラムをさらに進める前の現時点では、トミ・マキネン、ユホ・ハンニネン*1、ヤルコ・ニカラ*2の3名が、交代でハンドルを握っている。「気持ちを抑えきれず、自分が一番に車両を走らせた」とマキネンは認める。「素晴らしいフィーリングで楽しく運転ができた。メインテストドライバーであるユホ・ハンニネン、そしてヤルコ・ニカラが加わってくれたことも、とても幸運だ」と付け加えた。ハンニネンは「最初に運転したときはとても感銘を受けた」と話す。「ハンドリングと車両のバランスは完璧だったし、設計も非常に優れている。クルマの信頼性が高く大きな問題もなかったので、フィンランド国外で初めて行ったテストでは時間を無駄にすることなく、予定通りの走行距離をカバーできた。様々な状況・条件でテストを行ってきたが、ヤリスWRCのパフォーマンスはとても安定している」と加えた。

    *1ユホ・ハンニネン: フィンランド出身ラリードライバー。 2010年にIRCチャンピオン、2011年にはS-WRC(現WRC-2)チャンピオンとなる。2014年、ヒュンダイワークスチームよりi20 WRCでWRCに参戦。また、2015年はフォードFiesta WRCでラリー・フィンランドにスポット参戦した
    *2ヤルコ・ニカラ:フィンランド出身ラリードライバー。16歳からモータースポーツを始め、2006年にはフィンランド国内ジュニアラリーチャンピオンを獲得。2007年のラリー・フィンランドでWRCデビュー。2012年のラリー・カタルーニャ(スペイン)ではMINIジョン・クーパー・ワークスで5位入賞した

    ■情熱にあふれ活気に満ちたチーム
    チームには毎週のように新しいメンバーが増えている。現在日本を含む7か国からのメンバーで構成される多国籍なチームは全員が「もっといいクルマづくり」の精神で、同じ目標に向かって邁進している

    「この家族のような雰囲気のチームをとても気に入っている。人がどんどん増えているにもかかわらず、チームの雰囲気がほとんど変わっていないことに驚いている。言語による壁もなく、チームには一体感があり、一人一人が妥協することなくベストを尽くしている。これらは成功するチームには必須条件の一つだと考えており、皆が同じ方向を向いていることをうれしく思っている」とマキネンは語る。

    TOYOTA GAZOO Racing WRC 公式映像 第1弾

  • 【画像】 トヨタ 2017年 WRCカー テスト走行

    【画像】 トヨタ 2017年 WRCカー テスト走行

    トヨタの2017年WRC参戦にむけた新型ヤリスWRCのフィンランドでのテスト走行画像が公開された。

    ユホ・ハンニネンとToyota Gazoo Racingのチームプリンシパルを務めるトミ・マキネンは、フィンランド中部のチーム拠点の近くで最初のテストカーでの走行を続けている。

    トミ・マキネンによると、先週、クルマは再び準備され、今後、テストはほぼストップすることなく続けられるという。

    「テストには非常に満足している」とトミ・マキネンはコメント。「全てが非常にいい感じだ」

    「現在、テストはまさにノンストップで行われている」

    「我々は出来る限り多くのデータを集めており、クルマのあらゆる面、そしてどのように走っているかを調べている。クルマの異なるエリアや反応の仕方、温度はどうかなどを調べている」

    フィンランドでの1週間半の後、2台目のテストカーがより多くのグラベル走行走行のためにヨーロッパ南部へ送られており、アスファルト使用で走る3台目のヤリスWRCも完成に近づいているとう。

    トミ・マキネンは、チーム拠点の近くでクルマを走らせる理由について「我々は異なることを試すためにクルマに多くの変更を施している」と説明。

    「そういうわけで、我々はフィンランドに長く留まっている。このあたりには常にとても良い道があるし、改良の必要があれば、ファクトリーでフレキシブルに対応し、翌日には再びテストに戻っている」

    トヨタは、すでに1000マイル以上のテスト走行を実施しており、トミ・マキネンはチームがすでにパフォーマンス強化に目を向けていると認める。

    「クルマには、かなり多くの小さなものやセットアップの方法がある。だが、我々はパフォーマンスにも目を向けている」

    「現時点では全てのエリアの最適なバランスを探しているが、すでに本当に良い情報が得られている」

    2017 Toyoa Yaris WRC

  • トヨタ WRC、トミ・マキネンが2017年WRCカーのテストを開始

    トヨタ WRC、トミ・マキネンが2017年WRCカーのテストを開始

    トヨタは、2017年WRCカーの最初のテストを完了。トミ・マキネンがステアリングを握った。

    WRCに復帰するトヨタをチームプリンシパルとして率いる4度のWRCチャンピオンは、5日間にわたるテストでヤリス WRCで600マイル以上を走破した。

    「初めて運転したときの感覚は非常に特別なものだった」とトミ・マキネンは Autosport にコメント。

    「スタートからパッケージがいかに良いかについて我々全員が驚いていると思う」

    「クルマの感触はとてもいい。すでに1.5週走っている」

    テストは、トミ・マキネンのチーム拠点であるフィンランド中部で行われている。

    「今回は初テストだ」とトミ・マキネンは述べた。

    「そのため、もちろん我々が取り組んでいるアイテムもあるが、我々が役に立ちそうな多くの情報を見つけている」

    「チームにとって、我々全員にとって今クルマが走行しているのを見るのはとても嬉しいことだ」

    「我々にとって刺激的な時間だ」

    昨年1月に発表されて依頼、トヨタのWRC復帰には多くの憶測がなされているが、トミ・マキネンは、テスト活動がその噂を払拭できると考えている。

    「もうクルマは走っている。順調に走行している。そして、もっと多くのクルマがやってくる」

    「2台目のクルマが作られており、まもなくヨーロッパ南部でより多くのテストが行われる」

  • シトロエン、2017年型C3 WRCでの初テストを完了

    シトロエン、2017年型C3 WRCでの初テストを完了

    シトロエンは、2017年のWRCレギュレーションに則った新型C3 WRCの初テストをトラブルフリーで終えた。

    グラベルで4日間の走行を行ったドライバーのクリス・ミークとクレイグ・ブリーンは、シトロエンの来シーズンのWRCへのフルタイムで復帰に先駆けてトラブルに見舞われることはなかった。

    「この規模のプロジェクトにおける重要なステージのひとつだ」と初テストについてイーブ・マットンは述べた。

    「デザインフェーズを確立させるためのリードタイムは非常にタイトだった。専門知識と経験おかげで、チームは新しいレギュレーションに基づいたクルマを設計するために素晴らしい仕事をしてくれた」

    「我々のワールドラリーカーがスケジュール通りにロードテストを開始し、大きな問題に見舞われることなく走行を完了させたことは、来るべきマイルストーンを発表することに時間をかけることができる」