カテゴリー: WRC (世界ラリー選手権)

  • WRC:トヨタ 2022年 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    WRC:トヨタ 2022年 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、1月20日(木)から23日(日)にかけて、モナコおよびフランスで開催される、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦「ラリー・モンテカルロ」に、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラ組(GR YARIS Rally1 1号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のGR YARIS Rally1で参戦。ハイブリッドユニットを搭載する新開発のトップカテゴリー・ラリーカーで、90回目の開催を迎える伝統のラリー・モンテカルロに挑み、二年連続優勝を目指す。

    2017年にデビューしたヤリスWRCは、昨シーズンの最終戦ラリー・モンツァ(イタリア)で通算26勝目を飾り、ドライバー選手権、コ・ドライバー選手権、そしてマニュファクチャラー選手権を制し、三冠を達成した。それからわずか8週間後、チームは新たに開発したGR YARIS Rally1を、2022年シーズンの開幕戦ラリー・モンテカルロに投入する。1997年から2021年まで25年間WRCのトップカテゴリーを支えてきたWRカーに替わり、2022年からはハイブリッドユニットを搭載するRally1が最上級カテゴリー車両となる。3.9kWhを発生するバッテリーとモータージェネレーターユニット(MGU)からなるハイブリッドユニットは、加速時に最大で100kw(134PS)のハイブリッドブーストを発生する。それに組み合わされるエンジンは、ヤリスWRCで実績を積んできた1.6リッター4気筒直噴ターボを最適化したものとなり、システム全体では500ps以上の最高出力を発生する。また、FIAの世界選手権として初めて、100%サスティナブルな燃料を使用することもRally1車両の大きな特徴となる。

    シャシーに関しては、新たに専用開発のスペースフレームを採用し、ドライバーおよびコ・ドライバーの安全性を従来よりもさらに高めている。その他にもエアロパーツの簡素化、メカニカルギアシフトの採用、アクティブセンターデフの廃止など、新しいRally1レギュレーションに準拠したシンプルな設計がなされており、これまで以上にドライバーのテクニックの差が出やすいクルマとなっている。また、ステージ中にハイブリッドブーストをいかに上手く扱うかもRally1では重要な要素となり、ドライバーだけでなく、エンジニアにとっても大きなチャレンジとなる。

    昨年の春に走行試験を開始したGR YARIS Rally1は、その後テストを重ねて進化を続け、ここ数週間は2022年の開幕戦であるラリー・モンテカルロにフォーカスしたテストを行なってきた。1911年初開催の、WRCで最も長い歴史を誇るラリー・モンテカルロは、基本的にはフレンチアルプスを舞台とするターマック(舗装路)ラリーだが、山間部のステージには降雪路面や凍結路面もあり、天気に大きく左右される非常に難しいイベントとして知られている。そのため、新設計のクルマで戦いに臨む選手たちにとって、今年のモンテカルロは例年以上に大きなチャレンジとなる。また、今年はラリーの中心がフランス南部のギャップからモナコへと移り、2021年大会と比較すると、約85%が新しいステージとなる。しばらく使われていなかったステージや、新しいステージが増えることも、ラリーの難易度を高める要素となる。

    ラリーは20日(木)の午前中にシェイクダウンが行われ、その夕方、モナコ中心部カジノ広場でのセレモニアルスタートで開幕する。その後選手たちはモナコの北側エリアに広がるフランスの山岳地帯を目指し、夜8時過ぎから2本のステージが行われる。そのうち2本目のSS2は、2013年以降実現していなかった、夜のチュリニ峠を走るステージ。この、初日の2本のステージに、昨年8回目のドライバーズタイトルを獲得したオジエは1番手の出走順で挑む。これまでに8回ラリー・モンテカルロを制しているオジエは、長年コンビを組んできたコ・ドライバーのジュリアン・イングラシアが昨シーズンをもって引退したため、新たにベンジャミン・ヴェイラをコ・ドライバーに迎え、昨年に続く優勝を狙う。ただし、今シーズンの出場はモンテカルロを含む数戦に限られ、オジエはエサペッカ・ラッピとクルマをシェアすることになる。また、昨年ドライバー選手権2位のエバンスと、同4位のロバンペラは全戦に出場し、ドライバーズタイトルの獲得を目指す。なお、昨年のサファリ・ラリーで総合2位を獲得した勝田貴元と、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストンは、新たに創設されたTOYOTA GAZOO Racing WRT Next Generationからシーズン全13戦に出場し、4台目のGR YARIS Rally1をドライブする。

    競技2日目の21日(金)は、モナコの北西エリアに広がるフランスの山岳地帯で3本のステージを各2回走行。今大会最長のステージ距離を走る一日となるが、日中のサービスがなくピュジェ=テニエでのタイヤフィッティングゾーンしか設定されないため、新開発のクルマをドライブする選手たちにとっては非常に難しいチャレンジとなる。翌22日(土)は、前日よりもさらに遠く西に離れた、ディーニュ=レ=バン周辺の山岳地帯が戦いの舞台に。5本のステージを走るこの日もまた日中のサービスはなく、クルマに大きなダメージを与えないドライビングが求められる。最終日の23日(日)は、金曜日のステージに近いアントルヴォーの周辺で2本のステージを各2回走行。最終のSS17は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。ステージは全部で17本、合計296.03km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1511.47kmが予定されている。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ラリーの新しい時代が始まる瞬間は、とてもエキサイティングです。まだ分からないことが多くありますが、ラリー・モンテカルロではその答えがいくつか出るでしょう。我々はチームとして一生懸命準備をしてきましたが、それぞれのクルマにどのような違いがあるのかは、最初のラリーまで誰にも分かりません。また、どのドライバーが新しいクルマに一番自信を持っているのか、誰が自信を持ちきれていないのか、その違いが見えるかもしれません。ドライビングやセットアップの方法など、多くの変化にドライバーは適応しなくてはなりません。我々のテストでは、ドライバーが自信を持ち、気持ちよく運転できるようにすることが最も重要だったと思います。ドライバーにとって、モンテカルロはチャンピオンシップの中で最も難しいラリーであり、路面コンディションにも大きく左右されます。クルマのパワーは増えましたが、それを雪や凍結したコンディションでどのように使うのか?そして何よりも、サービスパークがギャップからモナコに移動することで新しいステージが増えるなど、未知なる部分が多いため、とてもエキサイティングなラリーになるでしょう。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)
    自分のキャリアにおいて、これまでとは違うステージが始まろうとしています。シリーズ全戦に出場するわけではないので、一年のこの時期としては例年と少し異なる感覚です。それでも、TOYOTA GAZOO Racingのプログラムに参加することはエキサイティングですし、ラリー・モンテカルロは私にとっていつだって特別な一戦です。私は依然として選手であり、勝ちたいと思っているので、ベストを尽くして戦います。チームはこの新世代のクルマの準備に一生懸命取り組んできましたし、テストをする度にクルマは大きく進化しました。12月に3日間、先週も1日、GR YARIS Rally1をテストし、モンテカルロのための準備を進めてきました。かなり大きく変わったクルマに適応することは、とてもエキサイティングなチャレンジです。ただし、今年のモンテカルロはこれまで以上に不確実な要素が多いため、誰にとっても大きなチャレンジになると思います。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    WRCという非常にエキサイティングな競技で、また新たなクルマで挑戦をするのがとても楽しみです。GR YARIS Rally1を最初にテストした時から、クルマは順調に進化してきましたが、モンテカルロが始まるまでは、ライバルとの相対的な力関係を知ることは不可能です。いろいろなことが変わり、白紙状態からのスタートになります。開発し尽くされ、全てがとてもイージーに感じられるようになっていたクルマから乗り換え、未知なる世界に飛び込むことは簡単ではありません。ハイブリッドシステムによるパワーアップは大きな違いであり、それをどのようにマネージするかが、いくつかの状況において非常に重要になるでしょう。テストでは既に多くのことを学びましたし、モンテカルロを皮切りに、一年を通して多くを学び続けることになると思います。とはいえ、モンテカルロは天気に大きく左右される運試しのような要素もあるラリーですし、今年は起点が南に移るため、多くの新しいステージや異なる地形と対峙することになります。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    新しいクルマのフィーリングは良いですし、良い準備もできています。クルマが新しくなるときは常に多くの作業や改善すべき課題に直面するものですが、自分たちは順調に進化させることができたと思っています。特に、ハイブリッドのブーストに慣れるのは興味深い作業でした。パワーが上がるのは、基本的にはいいことですが、それを使いこなす準備ができていないと少し厄介なことにもなり得ます。ドライバーとしては、そのパワーをどう使うかを考えなければなりませんが、他のドライバーよりも上手く使うことができれば、かなり大きな差をつけられるはずです。今年のラリー・モンテカルロは、非常に特別なイベントになりそうです。常にトリッキーなラリーではありますが、今年は新しいステージが多く、マシンも完全に新しくなるのでなおさらです。また、金曜日と土曜日は昼間のサービスがない長い一日になるので、その二日間を問題なく乗り切ることができれば、上出来といえるでしょう。

  • トヨタ、2022年のWRC参戦車両『GRヤリス Rally1』をお披露目

    トヨタ、2022年のWRC参戦車両『GRヤリス Rally1』をお披露目

    トヨタは、ハイブリッドの新規定ラリー1が導入される2022年のWRC(世界ラリー選手権)に参戦する車両『GRヤリス Rally1』の最終バーションをお披露目した。

    トヨタは、オーストリアのザルツブルクにあるハンガー7で開催されたWRCの2022年シーズンの公式発表で、FIAの新会長モハメド・ビン・スライエムの前で新しい車両を発表した。

    トヨタは、昨シーズンにヤリスでデビューしたのと同じ赤、黒、白のファクトリーカラーリングを継続することを選択した。しかし、GRヤリスの側面にはハイグリッドブランドのロゴが並び、ハイブリッドユニットを冷却するための目立つエアボックスも含まれている。

    新しいレギュレーションに従い、GRヤリスは1.6リッターターボチャージャー付き内燃エンジンに接続された100kWハイブリッドユニットを備えており、タンデムで作業する場合に短時間で500馬力を発生させることができる。

    ドライバーはスロットルペダルを使用してハイブリッドパワーブーストを開始でき、ブレーキング時に30キロジュールのエネルギーを十分に回生しれば、ステージ内でさらにブーストのロックを解除できる。

    ラリー1車両は、生産車のベースを使用せずに、ゼロから構築された新しいより安全なスチール製スペースフレームシャーシを中心に構築されている。前任者と比較して、車両は約70kg重く、空力が15%に低減され、サスペンションの移動量が少なく、トリックセンターの差がない。

    現役のWRCメーカーチャンピオンであるトヨタは、今シーズンは4台のGRヤリスをエントリーさせ、昨年のチャンピオンシップ準優勝者であるエルフィン・エバンスと2度のラリー優勝者であるカッレロ・バンペラがフルタイムでエントリーする。

    8度のWRCチャンピオンであるセバスチャン・オジェは、WRCのコミットメントを部分的なキャンペーンに縮小することを選択している。代わりにエサペッカ・ラッピと3台目の車を共有する。

    セバスチャンオジエは来週末にモンテカルロでシーズンを開始し、エサペッカ・ラッピは2月のスウェーデンで最初の出場を予定している。

    4台目のエントリーは、2回目のフルシーズンでチームの開発ドライバーエントリーする日本人の勝田貴元によって埋められる。

    トヨタは、1月20日から23日までのモンテカルロでの開幕戦に先立ち、今週フランスで新シーズンの最終準備を行った。

    GR YARIS Rally1

  • 【速報】トヨタ、WRCで27年振りの3冠達成!

    【速報】トヨタ、WRCで27年振りの3冠達成!

    トヨタは、WEC(世界ラリー選手権) 第12戦 ラリー・モンツォでセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組が優勝。ドライバー選手権、コ・ドライバー選手権、マニュファクチャラー選手権の3つのタイトルを獲得した。

    トヨタは、マニュファクチャラー選手権で2位のライバルに対し47ポイント差を築いてトップでラリー・モンツァを迎えていた。

    1戦で獲得可能な最大ポイントは52ポイントであるため、3人のドライバーのうち、ひとりでも総合7位以内でフィニッシュしてポイントを獲得すれば、チームはマニュファクチャラー王者が決定することになっていた。

    一方、ドライバー選手権とコ・ドライバー選手権については、オジエ/イングラシア組と、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組の2組のみがタイトル獲得の権利を持っていた。

    三年連続でトヨタからワールドチャンピオンが誕生することは既に決まっていたが、今年もチームメイト同士によるバトルをセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組が制し、タイトルを獲得した。

    トヨタが3冠を達成するのは27年振りとなる。

  • トヨタ、F1引退のキミ・ライコネンをWRCに勧誘?

    トヨタ、F1引退のキミ・ライコネンをWRCに勧誘?

    F1を引退するキミ・ライコネンの将来は、WRC(世界ラリー選手権)になるかもしれない。

    現在、アルファロメオF1チームに所属するキミ・ライコネンは、今季限りでF1引退を発表。だが、引退後は、家族との時間を過ごすこと以外についての具体的なプランは発表していない。

    今年、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのチーム代表に就任した元WRドライバーのヤリ・マティ・ラトバラは「キミはまだラリーをドライブできると思う」と Ilta Sanomat に語った。キミ・ライコネンが2009年の終わりにF1を去ったとき、WRCで腕を試している。

    キミ・ライコネンをトヨタに勧誘するかと質問されたヤリ・マティ・ラトバラは「キミを再び集会に戻すのは素晴らしいことだ」と答えた。「それは、世界選手権シリーズ全体に大きな付加価値をもたらすだろう」

    「その場合、キミが我々のところにいるのがベストだ。だが、残念ながら、キミは少なくとも来シーズンはトヨタを運転することができないだろう。現時点では、個々のイベントでも彼に提供する車はありない」

    しかし、2度の世界ラリーチャンピオンであるマーカス・グロンホルムは、世界ラリークロスがキミ・ライコネンにとってより良い場所になると考えている

    「彼に我々のチームの世界選手権ドライバーになってもらいたい」とマーカス・グロンホルムは認めた。

  • WRC:ラリー・ジャパン、2021年も中止を決定

    WRC:ラリー・ジャパン、2021年も中止を決定

    ラリージャパン2021実行委員会は、11月に予定していたWRC(FIA世界ラリー選手権)「フォーラムエイト・ラリージャパン2021」の開催を断念したことを発表した。

    新型コロナウイルス感染症による各方面への影響は国内において依然として甚大ななか、ラリージャパン2021実行委員会は、政府関係省庁・開催地自治体や、国際自動車連盟(FIA)・日本自動車連盟(JAF)・WRCプロモーター社・ラリージャパン競技主催者と長期に渡って開催に向けての調整を進めてきた。

    しかしながら、「公道を使用し地域の皆様とともに一丸となって開催されるWRCの競技特性を考慮するとともに、この先の国内における感染状況は今なお予断を許さないことから、不本意ながらこの決定を下すに至りました」とラリージャパン2021実行委員会は声明で発表。

    「11年ぶりの日本での開催を心待ちにしていたファンならびに関係者の皆様におかれましては、申し訳ございませんが何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします」

    「最後にこの場をお借りして、開催実現に向けご理解ご協力を賜ったスポーツ庁を始めとする関係省庁、関係自治体、豊田スタジアム、愛・地球博記念公園、警察・消防の皆様、地域住民・就業者・通学者の皆様、業務提携企業・団体の皆様、パートナー各社、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟、およびFIA・JAF・WRCプロモーター社・選手権参加チーム・国内ラリー界の皆様など、全ての関係者の皆様にあらためて感謝申し上げるとともに、開催申請中の2022年大会にも引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます」

    ラリージャパン2021実行委員会会長  鈴木 賢志
    「フォーラムエイト・ラリージャパン2021が開催断念となり、楽しみにしていた皆様には大変申し訳なく思っております。また、開催実現に向けて尽力いただいていた皆様には、心より感謝申し上げます。このコロナ禍をなんとか克服し、2022年に日本の地でWRCが開催できるよう尽力して参ります」

  • WRC主催者 「ラリー・ジャパン開催については引き続き状況を監視」

    WRC主催者 「ラリー・ジャパン開催については引き続き状況を監視」

    WRC主催者は、最終戦ラリー・ジャパンの開催について日本国内の新型コロナウイルスの状況について引き続き監視していくと語る。

    ラリー・ジャパンは、11月11日から14日で開催される予定だが、新型コロナウイウスの感染者の増加により、今週、10月のF1日本GPが2年連続でキャンセルされることが発表された。

    アジア地域は、新型コロナウイルスの影響と戦い続けており、11月17日から21日のマカオGPでGTとF3ワールドカップのレースも中止を決断。

    MotoGPは、すでに日本GPの中止を決定しており、今週にはマレーシアGPのキャンセルを発表。どちらのイベントも10月に開催される予定だった。

    WRCは、今シーズンこれまでの新型コロナウイリルによるカレンダーの変更を回避してきたが、日本への訪問は問題になる可能性がある。

    現状では、WRCの関係者は、日本への入国時に14日間の検疫を行う必要がる。これは、現在のカレンダー構造を考えると実行可能だ。前回のイベントは、10月14~17日に開催されるラリー・スペインとなる。

    現状、WRCは、ラリー・ジャパンについて、主催者のフォーラムエイトと緊密に協力している。

    「我々はフォーラムエイト・ラリージャパンの主催者と国や地方自治体とともに、イベントの安全で成功した開催を確実にするために引き続き協力している。これは、これらの困難な時期にWRCカレンダーのすべてのイベントで行うのと同じだ」とWRCのシニアイベントディレクターを務めるサイモン・ラーキンは語った。

    「WRCに関連する条件に基づいて決定を下す」

    しかし、ラリー・ジャパンがスケジュールを外れた場合、昨年同様にラリー・モンツァが最終ラウンドスロットを埋めることが可能性があると報じられている。

  • F1日本GP中止で11月開催のラリー・ジャパンの動向に注目

    F1日本GP中止で11月開催のラリー・ジャパンの動向に注目

    2021年のF1日本GPの中止が決定したことで、残り日本国内での国際的なモータースポーツイベントは11月のラリー・ジャパンのみとなった。

    F1は8月18日(水)、10月10日に三重県・鈴鹿サーキットで開催を予定していたF1日本GPの開催中止を発表。渡航者に対する14日間の隔離期間が最大のネックとなった。

    翌日には11月5日(金)~7日(日)に開催予定だった鈴鹿8耐久(2021 FIM世界耐久選手権 “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会)についても、2年連続で開催中止が決定。すでに富士スピードウェイでのWEC富士6時間レース(9月24日)、もてぎでのMotoGPの日本GP(10月3日)は中止が決定している。

    日本では東京オリンピックが終了し、来週からは東京パラリンピックが控えている。だが、緊急事態宣言は9月12日まで延期され、まん延防止等重点措置を含めて対象地域を拡大。それでも、今週の新型コロナウイルスの感染者は過去最大数を更新し続けている。

    ラリー・ジャパンは昨年WRC復帰を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止となった。再び中止となった場合、ホームグラウンドで成功したシーズンを終えることを望んでいるチャンピオンシップリーダーのトヨタにとって大きな打撃となるだろう。

    ラリー・ジャパンは2021年11月11日〜14日とまだ3ヶ月ほど先の話であるため新型コロナウイリスの状況がどうなっているかはまだ分からない。ま、たF1とは異なり、前戦から3週間のインターバルがあるため、隔離期間の問題はクリアできるだろう。(4週間のインターバルがあった富士6時間は中止となったが)

    だが、ある意味で閉鎖的なサーキットとは異なり、市街地というラリーの特性には様々な意見が出てくることだろう。ラリー・ジャパンは、愛知県と岐阜県の8市町の山間部を含めた公道がコースに予定されている。

    また、ホンダがF1ラストイヤーにホームレース開催を断念せざるを得なかったことから、トヨタのホームレースを日本政府が許可した場合、「五輪は良くて四輪は駄目なのか」という意見と同じように、「トヨタは良くてホンダは駄目なのか」という論調も出てくるかもしれない。

    昨年は8月のちょうどこの時期に開催中止を発表したラリー・ジャパン。だが、今のところ、ラリー・ジャパンの開催可否については驚くほど静かな状況となっている。だが、一部海外メディアでは、中止になった場合、2020年にラリー・ジャパンの空白を埋めたラリー・モンツァが、理論的にはWRCにとって再び選択肢となる可能性があると報じている。

  • F1ベルギーGP:スパ・フランコルシャンのCEOが遺体で発見 殺人の疑い

    F1ベルギーGP:スパ・フランコルシャンのCEOが遺体で発見 殺人の疑い

    今月後半にF1ベルギーGPを主催するスパ・フランコルシャン・サーキットのCEOを務めていたナタリー・マイエが遺体で発見され、殺人/自殺の両方の線で捜査が進められている。

    ナタリー・マイエは、日曜日の朝の早い時間に、ベルギーとルクセンブルグの国境にあるグヴィーの彼女の家で死んでいるのが発見された。彼女は、別の女性と男性の遺体とともに銃で撃たれていた。

    この男性とは夫のフランツ・ドゥボワであり、彼がナタリー・マイエと友人の女性を銃で殺害した後、自殺したと報じられている。

    「受け取った最初の情報によると、男性は妻を含む2人の女性に武器を使用し、自分の命を奪う前に死に至らしめた」とルクセンブルクの検察官は述べた。

    「私の考えは、ナタリーの家族、彼女の両親、彼女の愛する人、そして彼女のチームにある」とスパ・フランコルシャン・サーキットの取締役会会長であるメルキオール・ワトゥレは述べた。

    「このニュースが我々のチームをどれほど混乱させることになるかは分かっている。取締役会を代表して、サーキットチーム全体に心からお悔やみを申し上げる。今日、我々は非常に尊敬されている女性であり、真のリーダーを失った。大いに惜しまれるだる。

    「ナタリーはサーキットの顔になった。彼女は我々全員が共有するレースへの情熱を体現していた」

    モータースポーツ一家で生まれたナタリー・マイエは、建築家になるために勉強した後、30代でレースを始めた。彼女はドライバーとして競争するだけでなく、レースの組織的な側面にも関与するようになった。そして、2016年6月にスパ・フランコルシャン・サーキットのCEOに就任し、彼女のリーダーシップと革新性は高く評価されていた。

    ナタリー・マイエの死は、スパが初めて世界ラリー選手権(WRC)を開催する前夜に発生した。サーキットのステージは、WRCの一環としてイープルラリーの最初のイベントの最終日に使用された。

    F1は「友人のナタリー・マイエが亡くなったというひどいニュースに深く悲しんでいる」と声明で述べた。

    「F1全体が彼女の家族や友人に深い哀悼の意を表する。モータースポーツコミュニティは信じられないほどの人を失った。そして、我々は皆、彼女を大いに恋しく思うだろう」

    FIA世界耐久選手権(WEC)の主催者であるAutomobileClub del’Ouest(ACO)の代表を務めるピエール・フィロンも、ナタリー・マイエに哀悼のを表した。

    「我々はこのニュースにショックを受け、動揺している。特にFIA世界耐久選手権に関して、我々過去数年間定期的に連絡を取り合っていた」とピエール・フィヨンは述べた。

    「ナタリーはモータースポーツに情熱を注いでおり、我々の目的を守るために努力を惜しまなかった。

    「ACOを代表して、彼女の友人や家族、そしてスパ・フランコルシャンのスタッフに心からお悔やみを申し上げる。彼らはこの困難な時期に我々のサポートを頼りにすることができる」

  • WRC 第4戦 ラリー・ポルトガル:トヨタのエバンスが今季初優勝!

    WRC 第4戦 ラリー・ポルトガル:トヨタのエバンスが今季初優勝!

    5月23日(日)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・ポルトガルの最終日デイ3が、ポルト近郊マトジニョスを基点に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が今季初優勝を飾った。総合3位にはセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(1号車)が入り、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権で首位を堅持。今季3勝目を獲得したチームはマニュファクチャラー選手権トップの座を守り、2位のライバルに対するリードをさらに拡げた。

    また、前日のデイリタイアから再出走を果たしたカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)は総合22位で完走。TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムによりヤリスWRCで出場の勝田貴元は、WRC自己最高位となる総合4位でフィニッシュした。

    ラリー・ポルトガルの最終日デイ3は、サービスパークの北東エリアで、5本計49.47kmのステージが行なわれた。デイ2で首位に立ったエバンスはオープニングのSS16で2番手タイムの選手に8.9秒という大差をつけるベストタイムを記録。続くSS17、そしてSS19でもベストタイムを記録し、総合2位のライバルとのタイム差を26.2秒に拡大。そして迎えた最終のパワーステージでは安定した走りで5番手タイムを刻み、今シーズン初優勝を獲得。キャリア4回目、2020年にチームに加入してから3回目となる勝利を手にした。また、パワーステージでは1ポイントをボーナスとして獲得し、ドライバー選手権における順位を3位から2位に上げた。

    1番手スタートにより不利な路面コンディションでデイ1を走り続けたオジエは、初日に大きくタイムを失った。しかし、諦めずに粘り強く走り続け、デイ2では総合3位まで順位を回復。ただし、総合2位のライバルとはタイム差が大きくついていたため、デイ3では最終のパワーステージに向けて良い状態のタイヤを温存。総合3位でフィニッシュするとともに、パワーステージでは3番手タイムを記録してボーナスの3ポイントを獲得。エバンスに2ポイント差ながら、ドライバー選手権首位の座を守った。

    デイ3で再出走を果たしたロバンペラは、最終日の全ステージを走りきって経験を積み、パワーステージでは4番手タイムを刻んでボーナスの2ポイントを獲得。また、デイ2でオジエと激しく順位を争った勝田は、安定性を重視した走りで最終日を走破し、キャリアベストとなる総合4位でフィニッシュ。開幕から4戦連続でドライバー選手権ポイントを獲得した。

    豊田 章男 (チームオーナー)
    エルフィン、スコット、優勝おめでとう!
    前戦クロアチアでの悔しさをしっかり力に変えてポルトガルの難しい道を力強く走りきってくれました。チームにとっても貴重なポイントです。本当にありがとう!ファンの皆さまも熱い応援をありがとうございました!

    貴元は自身最高位となる4位おめでとう!
    私がポルトガルの途中結果を見たとき、貴元は3位のオジェに1.5秒差で迫っていました。クロアチアでステージトップをとった時、君の成長に本当に感動したけれど今回はそれ以上にとても“驚いた”。これからも、ぜひ私たちを“驚かせ”続けて欲しいと思います。

    トップを争えるドライバーになると今までには経験したことのない環境に直面し悩んだり迷ったりすることがあると思う。だけど、ぜひ私と私のチームを信じて欲しい。私たちはドライバーの成長を一番に考え、それを喜びにするチームだと思っています。これからも一緒に成長していこう。

    そして、ヤリマティ、こんなに離れたところで戦っているのに、君とは近くで一緒に働いている気持ちになれる。今週末、私が富士で使った“魔法の言葉”をヤリマティもさっそくポルトガルで使ってくれたみたいだね。

    おはようございます!Hyvaa huomenta!
    今、みんなに問いかけたらヤリマティも、チームのみんなもきっと「こんばんは!」「Hyvaa iltaa!」と答えるだろう。みんな今週末もハードワークをありがとう!Kiitos!

    すぐにイタリアに向けた準備が始まると思うのでチームのみんなにもよろしく伝えてください。また次の戦いに向けて、みんなでがんばろう!

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    この結果には本当に満足しています。ラリーの最初の段階では、表彰台の一番高いところでフィニッシュできるとは思えませんでした。しかし、ラリーで勝つためには最後のステージまで全てのコーナーをクリアしなければならず、最終的に我々は勝つことができたのですから、とても素晴らしい気分です。この週末、エルフィンは最も安定したドライバーでしたし、パフォーマンスも高いレベルにありました。また、チームも本当に良い仕事をしてくれて、多くのポジティブな収穫がありました。セブは3位を獲得してチャンピオンシップに多くのポイントを追加し、貴元も過去最高となる総合4位を獲得しました。カッレにとっては残念なラリーになってしまいましたが、きっと彼はモチベーションをさらに高め、強くなって戻ってくることでしょう。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)
    今日は総合3位を確実にすること、そしてパワーステージでボーナスポイントを獲得することに集中しました。最大ポイントを得るには至りませんでしたが、もちろんゼロポイントで終わるよりは、3ポイントでも獲得できたほうが良かったですし、合計18ポイントはポジティブな結果だといえます。優勝を争うことができなかったのは、喜ばしいことではありませんが、チャンピオンシップをリードしている状況でラリーに臨み、出走順1番でステージを走らなければならないのは想定内だったので、できる限りのことをしました。次戦のサルディニアもまた厳しい戦いになるでしょうが、努力を続けてペースの改善に努め、どうなるか様子を見たいと思います。毎戦確実にポイントを積み重ねていくことが、チャンピオンシップ争いにおいては重要なのです。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    優勝という形でラリーを締めくくることができたのは、もちろん素晴らしいことです。この週末は全てが順風満帆というわけではありませんでしたし、我々は最速ではなかったかもしれません。それでも、ペースはとても良く、パフォーマンスも全体的に安定していました。今朝は、2位とのタイム差がそれほど大きくなかったので、全力で挑む必要がありました。その結果、何度か良いステージタイムを刻み、アドバンテージを築くことができました。クロアチアでの失敗は非常に痛手だったので、今回は何事もなくラリーを走り切ることができて良かったです。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    この週末は、私自身にとっては残念な結果になりました。多くの問題に遭遇し、多くのポイントを獲得するチャンスを失いましたが、それがラリーというものですし、次の戦いに向けて前進するしかありません。今日は最初のループステージで、、次のラリーに向けて様々なセットアップを試すことができました。その後のパワーステージでは、他のドライバーに比べるとタイヤのコンディションはあまり良くなかったのですが、自分ができる限りのプッシュをして、2ポイントを獲得できたので良かったです。手持ちのタイヤで、あれ以上良いタイムを出すことはできなかったと思います。

    ラリー・ポルトガル デイ3の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) 3h38m26.2s
    2 ダニ・ソルド/ボルハ・ロザダ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +28.3s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +1m23.6s
    4 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリス WRC) +2m28.4s
    5 ガス・グリーンスミス/クリス・パターソン (フォード フィエスタ WRC) +4m52.7s
    6 アドリアン・フォルモー/ルノウ・ジャムール (フォード フィエスタ WRC) +5m03.4s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +9m37.2s
    8 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ Rally2) +11m20.0s
    9 マッズ・オストベルグ/トルシュテン・エリクソン(シトロエン C3 Rally2) +12m01.5s
    10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +12m35.8s
    22 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +22m10.2s

    WRC次戦は、6月3日から6日にかけてイタリアのサルディニア島で開催される、第5戦「ラリー・イタリア サルディニア」です。昨年10月以来の開催となるこのラリーは、ラリー・ポルトガルに続くグラベル(未舗装路)イベントです。ステージは全体的にハイスピードですが道幅は狭く、道のすぐ脇まで木々が迫ります。路面は目の細い砂状のグラベルに覆われていますが、何台かのクルマが走行すると下から岩盤や石が現れ、深い轍(わだち)も刻まれるなど、路面のコンディション変化が大きい1戦です。また、気温が上昇することも多く、ドライバーとクルマにとって非常にタフなラリーです。

  • トヨタ:WRC 第3戦 クロアチア・ラリー デイ3 レポート

    トヨタ:WRC 第3戦 クロアチア・ラリー デイ3 レポート

    4月25日(日)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦クロアチア・ラリーの最終日デイ3が、首都ザグレブのサービスパークを基点に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 1号車)が優勝。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合2位でフィニッシュした。

    クロアチア・ラリーの最終日は、サービスパークの北側で2本のターマック(舗装路)ステージを各2回走行。4本のステージの合計距離は78.58kmだった。最終日もザグレブ周辺は好天に恵まれ、ドライコンディションでの戦いになった。デイ3は首位のオジエを総合2位のエバンスが6.9秒差で、総合3位のライバルが10.4秒差で追う状況でスタート。最初の2本のステージはエバンスが連続でベストタイムを記録し、リエゾン(移動区間)でのロードアクシデントでクルマの右サイドと空力パーツにダメージを負ったオジエを抜かし首位に立った。アクシデントでは怪我をした人が誰もいなかったため、オジエは競技を続行したが、ふたりのタイム差は最終ステージが始る前の時点で3.9秒、オジエと総合3位のライバルは4.1秒差だった。

    そして迎えた最終ステージのSS20は、トップ5タイムを記録した選手とチームにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」。エバンスよりも先にスタートしたオジエは、渾身のアタックでその時点で最速のタイムを刻み、エバンスを待った。エバンスは最後のセクションまで首位を守りきれるくらい速いペースで走行していたが、フィニッシュ付近のコーナーでラインが膨らみタイムロス。ベストタイムのオジエから4.5秒遅れの4番手タイムでステージを走り終え、僅か0.6秒差で総合2位に。オジエが、逆転で開幕戦モンテカルロ以来となる今季2勝目を獲得した。0.6秒というタイム差は、WRCの歴史において史上3番目の僅差だった。

    オジエはパワーステージを制したことで、最大となる5ポイントをボーナスとして獲得。ドライバー選手権で首位に復帰しました。また、エバンスはドライバー選手権で単独3位に。オジエとエバンスが1-2フィニッシュを飾ったことで、チームはマニュファクチャラー選手権トップの座を守り、2位のライバルチームとの差を27ポイントに拡大した。

    なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、ヤリスWRCで出場の勝田貴元は、安定した走りで最終日の4ステージを走行。前日よりもひとつ順位を上げ、開幕から3戦連続となる総合6位でフィニッシュした。

    豊田 章男 (チームオーナー)
    WRC初開催のクロアチアでオジエ、イングラシア組が我々のチームに勝利をもたらしてくれました。セブ、ジュリアン、そしてチームのみんな、おめでとう! 二人はリエゾンを走っている時に事故に遭い、その後走りにくい状況に陥ったにも関わらず、諦めずに走り続けて勝利を手にしてくれました。二人の走りに感謝したいと思います。最後まで勝利を争ったエルフィン、スコットの二人も素晴らしい走りでした。ワンツーフィニッシュをありがとう。

    貴元はステージトップタイムを2回もとってくれました。WRCでのトップタイム、本当にすごいことです。先日、帰国した際の私からのアドバイスが役に立ったね…と言いたいところですが、努力を続けている貴元自身の成長の結果だと思います。次戦以降も楽しみにしてます。

    序盤戦のカッレのコースオフにも驚きました。カッレもヨンネも無事で本当によかったです。ほとんど走れませんでしたが、学びの多いラリーになったと信じています。

    ヤリ-マティのチームを見ていると毎戦、メンバー全員でその力を発揮してくれていると思います。次戦ポルトガル以降、またインターバルなくイベントが続いていきますが、みんな健康第一で戦いに備えてください。

    ファンの皆さま、今回も応援ありがとうございました。次戦以降もTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamにご期待ください。引き続き応援よろしくお願いいたします。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    今日のように、選手たちが優勝をかけて戦っている状況で、ステージ上の出来事を追うのはとても緊張しますし、興奮します。エルフィンは最後のコーナーで少しだけはみ出し、結果的にそこで勝負が決まってしまったのはとても残念ですが、彼もセブもプッシュしなくてはならなかったと思いますし、セブの最終ステージの走りは見事でした。彼らの今週末の戦い、そして今回も1-2フィニッシュを飾りチームに素晴らしいリザルトをもたらしてくれたことを誇りに思いますし、とても満足しています。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)
    まるでジェットコースターのように、感情が大きく揺れ動いた週末でした。何よりも重要なのは、今朝のロードセクションでのアクシデントで、怪我をした人がいなかった事ですし、私にとってはそれが最大の気がかりでした。私のラリーはそこで終わってしまうのではないかとさえ思いましたが、クルマのダメージはそれほど大きくなく、競技を続けることができました。あれだけのことが起きたので、優勝できるとは思っていませんでしたが、皆さんが知っているように私は決して諦めない男ですし、最後まで戦い続けようとしました。今週末、良い仕事をしていたエルフィンには同情していますし、特に今朝は強かったです。しかし、我々もこの週末ペースは良かったのに、いくつか問題が起きその都度タイムを失いました。チームのために、今回も1-2で表彰台に立つことができて、嬉しく思います。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    最後のステージでラリーをリードしていながら、総合2位で終わるというのは望んでいた結果ではありません。最後のステージでセブが本当に速かったのは事実ですが、私は最後のコーナーでミスをしてしまいました。とても悔しいですが、決して悪くない結果だと思いますし、チームにとっては非常に良いリザルトです。チームはセブと私のためにとても良い仕事をしてくれましたし、今週末は素晴らしいクルマを用意してくれました。最初から最後まで全力で戦い、ラリーを楽しむことができました。

    クロアチア・ラリー デイ3の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) 2h51m22.9s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) +0.6s
    3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +8.1s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m25.1s
    5 アドリアン・フォルモ−/ルノウ・ジャムール (フォード フィエスタ WRC) +3m09.7s
    6 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリス WRC) +3m31.8s
    7 ガス・グリーンスミス/クリス・パターソン (フォード フィエスタ WRC) +3m58.8s
    8 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +4m28.2s
    9 マッズ・オストベルグ/トルシュテン・エリクソン (シトロエン C3 Rally2) +10m00.8s
    10テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ Rally2) +10m29.3s

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、5月20日から23日にかけてポルトガル北部のマトジニョスを中心に開催される、第4戦「ラリー・ポルトガル」。2年ぶりに開催されるこのイベントは、今シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリー。また、今シーズンからワンメイク供給されるピレリのグラベル用タイヤを装着して臨む最初のラリーとなるため、チームとドライバーにとっては新たなる挑戦となる。ポルトガルのステージは路面に砂や石が多く、1回目の走行では砂に覆われていた路面が、2回目の走行では砂が掃けて下から石が現れ、深い轍(ワダチ)も刻まれるなど、コンディションが大きく変わるのが特徴だ。