カテゴリー: WRC (世界ラリー選手権)

  • エステバン・オコン、アルピーヌA110SでWRCラリー・モンテカルロに出走

    エステバン・オコン、アルピーヌA110SでWRCラリー・モンテカルロに出走

    アルピーヌF1のドライバーであるエステバン・オコンが、今週末のラリー・モンテカルロのオープニングの2つのスペシャルステージにアルピーヌ A110Sで出走することになった。

    エステバン・オコンにとってはラリー初体験となり、A110Sの走行に関しては、昨年のF1アイフェルGPの週末にニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのデモ走行以来、初めての本格走行となる。

    F1と同じカーナンバー31のアルピーヌ A110Sで出走するエステバン・オコンは、木曜日の朝に公式VIPコースカーでシェイクダウンを行い、その後、世界ラリー選手権の開幕戦のSS1とSS2に参加する。

    エステバン・オコンは「モンテカルロは初めてだ。伝説的なイベントであり、モータースポーツのカレンダーの宝石だ。その一部になることが特別なものになるかを分かっている」とコメント。

    「美しいアルピーヌA110Sを運転するのを楽しみにしている。10月に3周のノルドシュライフェでA110を初めて味わった。あの日は素晴らしかった。運転するのがとても快適で機敏だ。タイトなヘアピンと峠でのこのような挑戦のために生まれた車だ」

    「ラリーは僕にとってずっと夢だったし、モンテカルロでA110Sを運転することは、今年を始めるには素晴らしい方法です。」

    フランスのメーカーであるルノーは、新CEOのルカ・デメオによるオーバーホールの一環として、モータースポーツの焦点をアルピーヌ・ブランドに移しており、ラリー・モンテカルロでのエステバン・オコンの出走は、F1チームの新しいアイデンティティを含むブランド推進の最初の活動となる。

    アルピーヌは、ラリー・モンテカルロで長い歴史を持っており、1969年にジャン・ビナティエとコ・ドライバーのジャン・フランソワ・ヤコブが3位でフィニッシュして最初の表彰台を獲得。1971年にはアルピーヌ A110で1-2-3フィニッシュを果たして初勝利を果たしている。

    また、1973年のFIA世界ラリー選手権の第1回大会ではジャン=クロード・アンドリューとミシェル・ペティーが優勝している。

    アルピーヌはラリー・モンテカルロでRGTクラスに参戦し、セドリック・ロベール、エマニュエル・ギゴー、フィリップ・バッフォン、ピエール・ラグ、ラファエル・アスティエがA110カーを運転する。

  • ロバート・クビサ、2021年にWRCに復帰の可能性

    ロバート・クビサ、2021年にWRCに復帰の可能性

    アルファロメオF1のロバート・クビサは、WRCへのゲスト参戦へのオファーを断ったことを明らかにした。

    10年以上前にラリーで致命的な怪我を負ったロバート・クビサは、F1へのカムバックの過程でフルタイムでWRCに参戦していた。ロバート・クビサは、今年ラリーモンツァへの参戦オファーがあったが、アルファロメオF1のリザーブドライバーの役割のため断念することになったと Eleven Sports に語った。

    「ある人物に誘われて、彼らも会いたがっていたけど、それについて話すことさえ意味のないことだと彼らに言わなければならなかった」と今年ドイツツーリングカー選手権(DTM)をランキング15位で終えたロバート・クビサは語った。

    「バーレーンがモンツァラリーと同じ週末でなければ、そこに行くことに誘惑されていただろう。ラリーとレーストラックという非常に興味深い組み合わせだしね」と2014年にモンツァでのイベントで優勝したロバート・クビサは語った。

    また、ロバート・クビサは2021年のWRCへのフルタイムの転向を除外した。

    「僕がそれを行うには規律を尊重しなければならない」とロバート・クビサは語った。

    「すべてを正しい方法でやらなければならないし、それがどれほどの苦痛とエネルギーを必要とするかを僕は知っている。それがどれほど難しいかを理解している人はほとんどいない。だから、シーズン全体でラリーをすることには魅力を感じない」

    だが、Przeglad Sportowy は、ロバート・クビサをスポンサードするポーランドの石油会社オーレンは、2021年もF1に留まると予想されている一方で、ロバート・クビサのWRCへの復帰に資金を提供する可能性がある報じている。

    「交渉はかなり進んでいる」と Przeglad Sportowy は情報筋のコメントを伝えた。

    「ヒュンダイとの会談はすでに行われており、双方が合意に近づいていると聞いている」

    一方、ロバート・クビサは次のように語る。

    「今後数週間は、自分の将来、自分が次に何をしたいのかという観点で非常に重要になる」とロバート・クビサはコメント。

    「自分の好みと優先順位があるけど、何が可能かを見ていく。それがわかったら決定を下すつもりだ」

  • WRC:ラリー・ジャパン、2021年の開催が決定

    WRC:ラリー・ジャパン、2021年の開催が決定

    FIA(国際自動車連盟)の最高議決機関である世界モータースポーツ評議会(WMSC)が10月9日に開催され、2021年のWRC日本ラウンドが11月14日に開催されることが発表された。またWRCプロモーターからは、最終第12戦として11月11日~14日に行われることも発表されている。

    ラリージャパンは、2020年のWRCの最終戦として10年ぶりに開催される予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、残念ながら中止が決定となっていた。

    ラリージャパン2020実行委員会はこの発表を受け、「Rally Japan 2021が安全に開催されるよう、準備を進めてまいります」と語った。

  • WRC 第5戦:トヨタのエバンスが今季2勝目でドライバー選手権首位に浮上

    WRC 第5戦:トヨタのエバンスが今季2勝目でドライバー選手権首位に浮上

    9月20日(日)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・トルコの最終日デイ3が、トルコ南西部マルマリスのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が優勝。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合4位に入った。なお、朝最初のステージで総合2位につけていたセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(17号車)は、クルマにトラブルが発生しリタイアとなった。

    ラリー・トルコの最終日は、サービスパークを中心に4本のSSが行なわれ、その合計距離は88.86kmだった。サービスパークの北東に展開する全長38.15kmのSS9/11「チェティベリ」は、今大会最長であるだけでなく、非常に路面が荒れているため、最難関のステージになるだろうと考えられていた。実際、オジエとロバンペラを含む多くの上位選手が荒れた路面でタイヤを痛め、交換作業を行ない大幅にタイムを失った。しかし、エバンスはトラブルフリーで1本目のSS9を走り切り、ベストタイムを記し総合4位から首位に浮上。総合2位のオジエに46.9秒という大きな差を築いた。その後、エバンスはリードを最終ステージまでしっかりと守り、キャリア3勝目を獲得。第2戦ラリー・スウェーデン以来となる今季2勝目をあげたことによって、ドライバー選手権首位に復帰した。

    デイ3最初のSS9でタイヤを痛めたオジエは、素早い交換作業によりタイムロスを最小限に留め、エバンスに次ぐ総合2位につけた。しかし、その再走ステージであるSS11で、エンジンにトラブルが発生しストップ。残念ながらリタイアとなった。その結果、ドライバー選手権では首位の座をエバンスに明け渡し、18ポイント差の2位に順位を下げた。また、ロバンペラはSS9でタイヤ交換を行ないタイムを失ったが、それでも総合4位でフィニッシュ。エバンスとロバンペラが獲得したポイントによって、チームはマニュファクチャラー選手権トップの座を守った。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    このような難しいラリーを戦い抜いて優勝することができ、信じられない気持ちです。エルフィンはノーミスで素晴らしい走りを見せてくれましたし、今日のステージも何の問題もなく走り切りました。彼がドライバー選手権をリードし、我々チームがマニュファクチャラー選手権首位を守ったのは素晴らしいことです。また、カッレも経験が少ないにも関わらず、素晴らしいドライビングでチームに貢献してくれました。一方、セブに対しては本当に申し訳なく思います。なぜ、エンジンにトラブルが起こってしまったのか調査する必要があります。今朝は優勝争いをしていたのに、不運な週末となってしまいとても残念です。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    今朝最初のステージは、予想通り本当に大変でした。いたるところに岩や穴がありましたし、ダストも多かったので、自分たちがどこに向かって走っているのかよくわからなくなるほどでした。そのような状況でタイヤを痛めてしまい、クルマを止めて交換しなくてはなりませんでした。そのステージの再走時は、何が起きたのか正確にはわかりませんが、徐々にパワーが落ちていき、残念ながら走り続けられなくなりました。このラリーにはくじ引きのような側面もあり、今週末は当たりを引くことができなかったということです。自分にはどうすることもできませんでしたが、前に進み続けるしかありません。モータースポーツでは、こういうこともたまに起きるので、運がなかったのだと現実を受け入れ、次の戦いに臨みます。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    この厳しいラリーを戦い抜き、優勝できたことをとても嬉しく思います。スタート直後から良いペースで走れていましたし、この週末は最速ではなかったかもしれませんが、そこそこのペースを維持し、厳しい1日になるだろうと予想していた今日のステージに挑みました。とにかく道の真ん中を走り続けることに集中したのですが、それが功を奏したと思います。他の多くの選手が不運に見舞われた結果の勝利なので、心からは喜べません。しかし、それがラリー・トルコの特徴であり、このような展開の週末になるだろうと予想していました。タイトル争いにとって素晴らしい結果となり、良い位置につけることができて満足しています。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    今回も、完走してポイントを獲得するなど良い結果が得られ、嬉しく思います。クルマにとても厳しいラリーだったので、素晴らしい仕事でクルマを終始良い状態に保ち続けてくれたチームに、心から感謝します。今日のロングステージは予想通りとてもタフだったので、特に2回目の走行時はクルマとタイヤを労って走ろうと努力しました。続くパワーステージでは、マニュファクチャラーポイントも確実に得たかったので、あまりプッシュできませんでしたが、それでも良いタイムが出ましたし、パワーステージポイントも獲得できたので、良かったと思います。

    ラリー・トルコ デイ3の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) 2h43m02.7s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +35.2s
    3 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +59.4s
    4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +2m35.9s
    5 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ WRC) +4m08.3s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +5m36.2s
    7 カイエタン・カイエタノビッチ/マチェック・シュツェパニアック (シュコダ ファビア Rally2 Evo) +12m35.5s
    8 ポントゥス・ティディマンド/パトリック・バース (シュコダ ファビア Rally2 Evo) +12m59.7s
    9 アドリアン・フォルム−/ルノウ・ジャムール (フォード フィエスタ Rally2) +14m42.6s
    10 マルコ・ブラチア/マルセロ・デル・オハネシアン (シトロエン C3 R5) +14m46.4s
    R セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC)

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、10月8日から11日にかけて開催される、第6戦ラリー・イタリア サルディニアです。本来サルディニアは6月上旬に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、秋の開催となった。サルディニア島のステージはグラベルで、全体的にハイスピードながら道幅は狭く、路肩に木々が迫る。路面は目の細い砂状のグラベルに覆われているが、何台かのクルマが走行すると下から石が現れ、深い轍(わだち)も刻まれるなど、路面コンディション変化の大きい1戦となる。

  • 豊田章男社長、ル・マン24時間レースとラリー・トルコ優勝にコメント

    豊田章男社長、ル・マン24時間レースとラリー・トルコ優勝にコメント

    トヨタ自動車の豊田章男社長が、WEC 第7戦 ル・マン24時間レースならびにWRC 第5戦 ラリー・トルコの優勝に対するコメントを発表した。

    今週末、トヨタは、ル・マン24時間レース、そして、WRCラリー・トルコという2つの国際的なレースで優勝を収めた。それでも、「まだまだドライバーの気持ちに応えるクルマづくりが出来ていないことを、今回も痛感しています」と豊田章男社長は語る。

    豊田章男社長のコメント
    2020年のル・マン24時間耐久レースを勝利することができました。
    そして、同じ週末にWRCラリー・トルコでも勝利することができました。

    ブレンドン、セバスチャン、一貴!
    TS050 HYBRIDで戦う最後の24時間レースで、他のどのクルマよりも長い距離を走らせてくれて本当にありがとう。

    エルフィン、スコット!
    厳しいトルコの道を他のどのクルマよりも速く駆け抜けてくれて本当にありがとう。

    今年は、どちらの現地にも行けず、みんなと一緒に戦うことができず残念です。
    ル・マンのみんなとは一緒に表彰台に上がる約束を、また果たすことができませんでした。(心の中ではル・マンとトルコの両方にいき一緒に表彰台に上っていましたが…)

    ル・マンもトルコも無観客でしたが、私のように中継を通じて、世界各国から多くファンがこのレースを見守ってくれていたと思います。応援いただいたファンの皆さまにも感謝申しあげます。ありがとうございました。

    ル・マンは、今年で3連覇を達成することができました。多くのファンの皆様の声援、多くのスポンサーパートナー様の支え、そして多くのスタッフの努力で成し得た3連覇です。大きなトロフィーも自分たちの手にすることができて、とても嬉しく思っています。
    しかし、それ以上に大きな悔しさを感じているというのが正直な気持ちでもあります。

    勝利した8号車もノートラブルで走り切れた訳ではありません。レース前半にブレーキトラブルでピットインを余儀なくされ、一時は順位を落としてしまいました。

    7号車のマイク、ホセ、可夢偉の3人には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
    可夢偉は「忘れ物を取りに行ってくる」と言って、この決勝に向かっていきました。
    ここ数年の彼のル・マンを見ていれば、そんな気持ちでいることも、よく分かります。マイクもホセも、きっと同じ気持ちだったのだろうと思います。

    可夢偉は決勝前、私に「このプレッシャーを楽しんで、クルマ、メカニック、エンジニアを信じて、しっかり24時間走り抜けます」とメッセージを送ってくれました。

    しかし、クルマを信じてくれていたのに、我々は彼のクルマにトラブルを発生させてしまいました。そのせいで、また彼らは忘れ物を受け取ることができませんでした。本当に申し訳なく思います。

    トルコでもエンジントラブルによって上位を走っていたオジエのクルマをラリー途中で止めてしまいました。

    我々トヨタは、WRCでチャンピオンを獲ったり、ル・マンでも3回勝つことができるようになりました。しかし、まだまだドライバーの気持ちに応えるクルマづくりが出来ていないことを、今回も痛感しています。

    ドライバー達が不安なく、もっと気持ちよく、ゴールに向けて走っていけるクルマを作っていけるよう、我々は “もっといいクルマづくりの戦い”を、これからも続けてまいります。

    皆様、引き続き、応援いただければ幸いです。これからもよろしくお願いいたします。

  • WRC:トヨタ 第5戦 ラリー・トルコ デイ1レポート

    WRC:トヨタ 第5戦 ラリー・トルコ デイ1レポート

    9月18日(金)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・トルコが開幕。トルコ南西部マルマリスのサービスパークを基点に2本のSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合3位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合5位につけ、ヤリスWRCは全車が競技初日の過酷なステージを走破した。

    今シーズン3戦目のグラベル(未舗装路)イベントとなるラリー・トルコは、尖った石が多く転がる、荒れた路面のステージが特徴のラフグラベルラリー。18日の午前中に行なわれたシェイクダウンのコースも路面は非常に荒れており、ドライバーはラリー本番に向けた、クルマの最終確認および調整作業を全長4.7kmのグラベルステージで実施。ロバンペラが3番手タイムを、エバンスが4番手タイムを、オジエが5番手タイムを記録した。

    その後、午後5時過ぎに競技がスタートし、サービスパークの近くで全長13.90kmのSS1が、サービスパークの北側で全長11.32kmのSS2が行なわれた。距離は短くとも、この2本のステージを走り終えた時点の順位によって、長い明日のステージの出走順が決まるため、非常に重要な意味を持つステージになった。前戦ラリー・エストニアでドライバー選手権首位を堅持したオジエは、この2本のSSでは不利な1番手スタートを担ったが、SS1で5番手タイムを、SS2ではベストタイムを記録。首位と1.3秒差の総合3位と、好位置で初日を終えた。昨年、ラリー・トルコを怪我で欠場したエバンスは、2本のステージを4番手タイムでまとめ、オジエと0.8秒差の総合4位につけた。また、初めてWRカーでラリー・トルコに出場したロバンペラは、エバンスと0.6秒差の総合5位につけた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    非常にポジティブなスタートになりました。我々のドライバーは明日、全員が今夜よりも良い出走順でステージに臨むことになりますが、それこそが今晩の目標でした。このラリーでは誰も道の掃除役になることを望まず、そうならないことが重要だったからです。昨年からクルマに改良を加え続け、自信を持って今回のラリーに臨みましたが、今のところ明日のステージについても期待できそうです。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    総合3位は予想以上の順位です。良いスタートを切れたことを嬉しく思います。出走順が1番だった今晩のステージは予想通り非常に滑りやすく、本当に大変でした。しかし、自分たちの持てる力を全て出し切り、特に2本目のステージは、パワーステージに挑む時のように全力で走りました。ダストの中を走らずに済んだのは少し有利だったと思いますが、路面をクリーニングしながらの走行は本当に大変でした。これから始まる長い戦いに向けて、出走順を改善できたのは嬉しいですが、まだまだやるべきことは多くあります。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    今晩のステージが鍵を握っていることはわかっていましたし、明日ベストな出走順を得るためには、最高の力を発揮しなければならないと思っていました。正直言って、最初のステージはグリップの高さに驚き、スタート後の数キロは走りのリズムをつかめず、あまりハードに攻めることができませんでした。その後は調子が上がり、良いフィーリングで走れました。2本目のステージは前のクルマが舞い上げたダストがかなり多く、視界不良でタイムを失ってしまいましたが、全体的には悪くない夜でした。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    良いスタートになりました。今朝のシェイクダウンでは、1本目からすぐに良いフィーリングを感じることができました。今晩最初のステージは、予め予想していたように、タイヤの摩耗とペースを見極めるため、少し慎重に走る必要がありましたが、次のステージでは既にペースをつかんでいました。順位を上げられたことで、明日の出走順がかなり有利になったのは嬉しい限りです。今日のようにペースを上げていくことができたら、きっと表彰台も狙えるでしょう。問題と無縁な、クリーンなラリーを戦えるように頑張ります。

    ラリー・エストニア デイ1の結果
    1 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 18m50.9s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1.2s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +1.3s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) +2.1s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +2.7s
    6 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +4.2s
    7 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +4.8s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +6.6s
    9 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ WRC) +16.1s
    10 ピエール=ルイ・ルーベ/ヴィンセント・ランデ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +28.5s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる19日(土)のデイ2は、サービスパークの西側に展開する3本のステージを、日中の40分間のサービスを挟んで各2回走行する最長の1日。そのうち、SS3と再走ステージのSS6は、今大会2番目に長い全長31.79kmのロングステージ。6本のSSの合計距離は107.38km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は344.12kmとなっている。

  • WRC:トヨタ 第5戦 ラリー・トルコ プレビュー

    WRC:トヨタ 第5戦 ラリー・トルコ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、9月18日(金)から20日(日)にかけてトルコのマルマリスを中心に開催される、FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦「ラリー・トルコ」に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。マニュファクチャラー選手権および、ドライバー/コ・ドライバー選手権における首位の座をさらに確実なものとすべく、全力で戦いに挑む。

    2020年のラリー・トルコは、過去2年の大会と同様、地中海に面したトルコ南西部のマリンリゾート、マルマリスのサービスパークを中心に開催される。山岳地帯を中心に展開するグラベル(未舗装路)ステージは全体的にとても荒れており、路面は凹凸が激しく、大きな石が多く散らばっているため、サスペンションやタイヤに大きな負担がかかる。また、9月は気温が非常に高く、なおかつステージの平均速度も比較的低いので、エンジン、トランスミッション、ブレーキに風が当たりにくく、入念な温度対策が必要になる。そのため、他のグラベルラリー以上にクルマの耐久性の高さが求められる。

    2週間前に開催された第4戦ラリー・エストニアでは、オジエが総合3位に入りドライバー選手権首位の座を堅守。総合4位でフィニッシュしたエバンスは、オジエに次ぐ選手権2位を守り、総合5位のロバンペラは、選手権4位につけている。また、チームはマニュファクチャラー選手権首位を維持したが、ライバルに対するリードをさらに拡げるべく、今回のトルコに向けてギリシャの悪路でテストを行ない、ヤリスWRCを鍛え上げた。

    今年のラリー・トルコは、金曜日の午前中にシェイクダウンを行ない、その晩に2本計25.22kmのステージを走る。競技2日目の土曜日は、マルマリスの西側に展開する3本のステージを、サービスを挟んで各2回走行し、その合計距離は107.38kmと3日間で最長。最終日の日曜日は、全長38.15kmの大会最長ステージと、全長7.05kmの大会最短ステージをサービスを挟んで各2回走行。最終のSS12「マルマリス-2」は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3日間で12本のSSを走行し、その合計距離は223.00km。競技区間は昨年の大会よりも約87km短くなり、これまでよりもスプリント色の強いラリーとなることが予想される。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    非常に荒れた道を走るラリー・トルコは、本当に難しいイベントです。誰にとっても初めての大会だった2018年には優勝しましたが、必ずしも我々が得意とするコースではありませんでした。しかし、昨年の大会以降、我々はトルコで直面するようなコンディションに向けてクルマの改善をするため、多くの作業を行ってきました。今年は、我々のクルマがそのようなコンディションでかなり良くなっていることは確かなので、良い戦いをする自信があります。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    昨年、ジュリアンと一緒に勝利をあげたラリー・トルコには、もちろんいい思い出があります。しかし、昨年と同じ結果を残すことは簡単ではないでしょう。誰にとってもタフなラリーですが、出走順がトップの我々にとっては、特に難しい1戦になると覚悟しています。それでも、ヤリスWRCでどんな戦いができるのか、ワクワクしています。トルコに向けたテストを最近行ないましたが、クルマに改善を施し、大幅に進化させることができたと信じていますので、ラリー本番がとても楽しみです。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    ラリー・トルコは常に難しく、ハイスピードな道が多かったエストニアとは正反対の、低速なラリーになるでしょう。非常に暑く、選手にとって体力的に厳しい1戦ですが、クルマにとっても非常に過酷なイベントになることは間違いなく、それに適応するための準備が必要です。数週間前にギリシャでテストを行なった際、クルマの感触はとても良かったので、その良いフィーリングがラリーに反映されることを期待しています。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    トルコの道は非常に荒れているため、僕にとってかなり難しいラリーになるでしょう。昨年、ラリー・トルコのWRC 2カテゴリーに出場したので、どのようなラリーなのかある程度は理解しています。しかし、自分のキャリアにおいて、このようなラリーへの出場経験は多くありません。チームは昨年よりもクルマを大きく進化させたようなので、このような荒れた道でのパフォーマンスは上がっているはずです。ラリー・トルコで、我々が良いペースで走れることを期待しています。

    ■2019年のラリー・トルコ
    2019年のラリー・トルコは、チームにとって非常に厳しい戦いとなり、金曜日の大雨で大きくタイムを失ったヤリ-マティ・ラトバラが総合6位、クリス・ミークが総合7位でフィニッシュ。選手権首位のオィット・タナックは、土曜日のデイリタイアを経て日曜日に再出走し、総合16位で完走した。なお、タナックは、ボーナスポイントがかかる最終のパワーステージを制し、シーズン終盤のドライバー選手権初制覇に繋がる、貴重な5ポイントを獲得した。

  • WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア デイ3レポート

    WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア デイ3レポート

    9月6日(日)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・エストニアの競技最終日デイ3が、エストニアのタルトゥを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合3位で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合5位でフィニッシュ。オジエはドライバー選手権首位の座を、チームはマニュファクチャラー選手権首位の座を守った。

    ラリー・エストニアの最終日、競技3日目はタルトゥの南側エリアで6本計84.94kmのSSが行なわれた。最終日は日中のサービスなしで3本のステージを各2回走行するため、大幅なセッティング変更や修理はできず、タイヤに関しても朝のサービスを出る時に装着および搭載したセットのみで走り切る必要があった。

    前日のデイ2で首位と28.7秒差の総合3位につけたオジエは、SS14でベストタイムをマーク。再走ステージ1本目のSS15 でもベストタイムを刻むなど、好調にステージを重ねた。最終的には総合2位のライバルに4.7秒差まで迫ったが、逆転には至らず総合3位でフィニッシュ。優勝した前戦ラリー・メキシコに続く、今シーズン3回目のポディウムフィニッシュを果たし、ドライバー選手権首位の座を守った。

    デイ2で総合4位につけたエバンスは、オープニングステージのSS12でベストタイムを記録し、総合3位オジエとの差を5.8秒に縮めた。しかし、その後オジエとの差は拡大し、エバンスは総合4位でフィニッシュ。ドライバー選手権ではランキング2位を守ったが、1位オジエとの差は9ポイントに拡がった。前日、総合4位の座をエバンスと激しく争うも1分のペナルティを受け総合6位に後退したロバンペラは、ボーナスの選手権ポイントがかかるパワーステージを含む3本のステージでベストタイムを、2本のステージでセカンドベストタイムを刻むなど卓越したスピードを披露し、総合5位で完走した。デイ3では3人のドライバーがベストタイムを記録したことで、ヤリスWRCは6ステージ全てを制覇した。また、チームはオジエとエバンスが獲得したポイントによって、マニュファクチャラー選手権1位の座を守ることに成功した。なお、デイ3オープニングのSS12まで総合5位につけていたTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの勝田貴元は、SS13でコースオフを喫し、残念ながら完走を逃した。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ラリー・エストニアの結果はチーム全体にとって非常に良いものとなり、ドライバー選手権、マニュファクチャラー選手権ともに首位を守ることができました。しかし、自分たちのパフォーマンスに完全に満足しているわけではありません。テストの時とは路面コンディションが異なり、セットアップに苦労しました。それでも、今日のような、よりハイスピードなステージでは、我々の全ドライバーが速いタイムを出すことができました。特に、カッレはまだ若いのに、非常に印象的なスピードを披露しました。今日のパワーステージのように大きなプレッシャーがかかる状況で、彼は最高のパフォーマンスを発揮するようです。昨日のタイヤトラブルさえなければ、きっとより良いリザルトを残していたに違いありません。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    我々にとってはポジティブな結果です。ポディウムを獲得できたのは、チャンピオンシップにとっても良いことです。とはいえ、今週末はさらに良い結果を残すことができたはずなのに、それができなかったことに少し悔しさを感じています。優勝は難しかったかもしれませんが、もっとタイム差を縮めることはできたはずですし、少なくとも2位にはなれたはずです。また、パワーステージではより多くのポイントを獲得したかったのですが、ステージはこの週末もっとも荒れていたので、リスクを負わず、表彰台の確保を最優先しました。それでも、この難しい週末に十分なポイントを獲得できたことを、嬉しく思います。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    完全に満足できる結果ではありませんが、総合4位、パワーステージでは2位を獲得することができました。瞬間的には良いペースで走れたと思いますが、そのペースをコンスタントに保ち続けることはできませんでした。昨晩、セットアップを少し変更したところ、今朝のような滑りやすい路面での走りは良くなりました。その後、路面が荒れてくると苦戦しましたが、このラリーではある程度妥協も必要です。いつものように、改善すべき課題はいくつかありましたが、難しい週末を最後まで戦い抜き、ポイントを獲得することができて良かったと思います。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    この週末の自分のペースとドライビングはとても良く、本当に満足しています。自分の力をフルに出し切り、非常に速いペースで走っても全くミスをしませんでした。不運なことも起こり、僕たちが主役の週末ではありませんでしたが、ラリーではそういったことも起こり得ます。最終のパワーステージでは、全力でアタックしながらもクリーンな走りができたので、良かったと思います。とても運転しやすいクルマを用意してくれたチームに、心から感謝します。

    ラリー・エストニア デイ3の結果
    1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 1h59m53.6s
    2 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +22.2s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +26.9s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) +41.9s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +1m18.7s
    6 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +2m39.6s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +2m52.0s
    8 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ WRC) +4m53.8s
    9 オリバー・ソルベルグ/アーロン・ジョンストン (フォルクスワーゲン ポロGTI R5)+7m38.6s
    10 マッズ・オストベルグ/トルシュテン・エリクソン(シトロエン C3 R5)+8m17.3s

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、9月18日(金)から20日(日)にかけて開催される、第5戦「ラリー・トルコ」です。地中海に面したトルコ南西部のマリンリゾート、マルマリスを中心に開催されるこのラリーは、WRCで1、2を争う荒れた路面を走行するラフグラベルラリーであり、気温もかなり上昇するため、純粋なスピードだけでなくクルマの耐久性も求められる。ラリーは金曜日にシェイクダウンと2本のSSを、土曜日に6本のSSを、日曜日に4本のSSを予定しており、全12本のSSの総走行距離は223.00kmと、昨年の大会よりも約87km短い競技区間での戦いとなる。

  • WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア デイ2レポート

    WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア デイ2レポート

    9月5日(土)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・エストニアの競技2日目デイ2が、エストニアのタルトゥを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合3位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合6位につけた。

    前日、タルトゥのサービスパークに隣接するショートステージで開幕したラリー・エストニアは、5日の朝から本格的なグラベル(未舗装路)ステージがスタート。タルトゥの南側エリアで、10本計147.18kmのSSが行なわれた。前日のSS1でライバルとベストタイムを分け合ったオジエは、午前中の5本のステージを1番手でスタート。滑りやすいグラベルが道の表面を覆う不利な路面コンディションながら、経験に裏打ちされたクレバーな走りを続け、SS5ではベストタイムを記録した。午後の再走ステージは、今大会が圧縮フォーマットとなったことに伴い出走順ルールが変わり、WRカー勢に関しては午前中の総合結果のリバースオーダーとなった。そのためオジエは先頭スタートから解放され、午後最初のSS7でベストタイムを刻み総合3位に浮上。以降、最後のステージまで順位を守り抜きった。また、エバンスは午後1本目のSS7でタイヤにトラブルが発生しながらも、力強い走りを続け、総合4位につけた。

    デイ2オープニングのSS2でベストタイムを刻み、初めて首位に立ったロバンペラは、直後のSS3でタイヤに問題が生じ、約30秒を失い総合8位に後退した。しかし、その後4本の2番手タイムを記録するなどして着実に順位を回復。1日の最後のSS11では再びベストタイムをマークした。しかし、それ以前のステージで、ラジエーター前部に装着されているパネルを、ロードセクション後のコントロールエリアで外したことにより1分間のペナルティを課せられ、総合6位で1日を終えることになった。なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの勝田貴元が総合5位と健闘したことにより、ヤリスWRCは全4台がトップ6に入った。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日の路面コンディションはかなりタフで、我々の予想以上に荒れていたと思います。再走ステージでは轍が刻まれ、石も多くあって大変でした。低速のテクニカルなセクションではあまり良いパフォーマンスを発揮することができませんでしたが、高速セクションの走りはとても良かったですし、明日は全体的に速いステージが多いようなので期待が持てます。今日、タイヤに起きた問題は今のところ何が原因かわかっていないので、調査が必要です。カッレはその問題によりタイムを大きく失いましたが、ミスのない素晴らしい走りをしていただけに、とても残念です。明日、我々のドライバーがどれだけやってくれるのか、楽しみです。また、貴元も今日の戦いは本当に素晴らしく、大きな自信を持って走っているように見えました。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    朝は調子が良く、走りが楽しく感じられました。ステージの出走順が1番だったにも関わらず路面コンディションは良好で、トップに近い位置につけることができました。しかし、昼のサービスでセットアップを誤り、午後は残念ながらクルマのフィーリングがあまり良くありませんでした。午後最初のステージは非常に高速で良かったのですが、それ以降のステージではグリップが不足していました。また、最初のステージを終えた時点でタイヤにダメージがあり、残るステージをスペアタイヤなしで走らなければならなかったので、あまりハードに攻めることができませんでした。そして、最後のステージではタイヤのグリップが大きく低下し、ジャンクションではエンジンをストールさせてしまいました。気持ちを切り替え、明日は問題のない1日となることを期待し、できるかぎりのことをやってみるつもりです。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    朝は全てが上手く行っていましたが、その後いくつか小さなミスをし、それがリズムを崩す原因になってしまいました。路面も非常に滑りやすく、ブレーキのタイミングが早すぎたり、遅すぎたりと安定せず、それもあってタイムを失いました。午後の最初のステージでは、フィニッシュの近くでタイヤに問題が起こりました。タイムロスは数秒ですみましたが、残るステージでスペアタイヤを使うことができなくなったので、大きなリスクを負わない範囲でスピードを高めることに集中しました。明日もこの調子で頑張り、良い1日になることを願っています。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    タイヤの問題を除けば、今日はとても良い1日でした。何かに当たった覚えはないので驚きましたし、しばらくの間、トラブルに気がつきませんでした。このようなラリーでタイムを大きく失ってしまうと挽回は難しいので、厳しい状況にあるのは確かです。それでもペースは良かったですし、運転を楽しんでいます。今日のようなハイスピードな道で、大きなリスクを負うことなく良いペースを保ち続けられたことに満足しています。このラリーでは大きな自信が求められますが、十分な自信を持って運転できています。明日も同じように走り続け、どうなるのか様子を見たいと思います。

    ラリー・エストニア デイ2の結果
    1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 1h15m08.4s
    2 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +11.7s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +28.7s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) +36.8s
    5 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +1m01.9s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +1m34.9s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +1m41.7s
    8 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +1m50.9s
    9 ピエール=ルイ・ルーベ/ヴィンセント・ランデ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2m15.2s
    10 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ WRC) +3m03.1s

    明日のステージ情報
    ラリー最終日となる6日(日)のデイ3は、サービスパークの南側エリアが舞台となる。3本のステージを、日中のサービスを受けることなく各2回走行し、うちSS14「カンビャ1」は今大会2番目に長い全長20.04kmのステージであり、その再走ステージとなるSS17「カンビャ2」は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。6本のSSの合計距離は84.94km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は351.85kmとなっている。

  • WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア デイ1レポート

    WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア デイ1レポート

    9月4日(金)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・エストニアが開幕。エストニアのタルトゥでSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が、ライバルとSSベストタイムを分け合い総合2位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合5位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合8位につけ、ヤリスWRCは全車が順調にデイ1を走り切った。

    新型コロナウイルス COVID-19の世界的な蔓延により、2020年のWRCは3月の第3戦ラリー・メキシコを最後にしばらく中断していた。しかし、新たにWRCに加わったラリー・エストニアでついにシーズンが再開。4日の金曜日は午前9時過ぎよりタルトゥの南側でシェイクダウンが行なわれ、全長6.23kmのグラベル(未舗装路)ステージでオジエが2番手タイムを、ロバンペラが4番手タイムを、エバンスが6番手タイムを記録した。その後、セレモニアルスタートに続き、夜7時過ぎからタルトゥ・ラーディ旧空軍基地のサービスパークに隣接する、全長1.28kmのステージでSS1がスタート。ヤリスWRCは、総合7位につけたTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの勝田貴元のクルマを含む、全4台がトップ8に入った。

    トム・フォウラー(テクニカル ディレクター)
    前戦からの休みの間に、チームはクルマのパフォーマンスを詳細に調査し、性能を全体的に強化するために開発を行いました。今回のエストニアでは、エンジンのパフォーマンスとシャシーコントロールシステムを改善するために、新しいソフトウェアを採用しました。また、軽量化と、エストニアの道に特化したセットアップの微調整も行なうなど、数多くの小さな改善を施しました。チームは自分たちが行ってきた仕事に自信を持っていますので、その結果が出ることを楽しみにしています。ハイスピードでジャンプがあるエストニアの道は、私たちがよく知っているフィンランドの道に似ています。1番の課題は路面で、クルマが走るたびにコンディションが変化するため、特に道幅の狭いテクニカルな道では、注意深く監視し、それに合うセッティングを予測しなければなりません。今朝のシェイクダウンを利用して、時間をあけて走行することで路面の変化に対する、そのようなセッティングをチェックすることができました。これは、イベント前のテストで行ったことを確認するための作業でした。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    新しい場所に行き、新しい道に挑むのはいつだって楽しいことですし、ここエストニアの道はとても美しいと思いました。誰にとってもこのような道は楽しいものですが、特にこのクルマで走るのは楽しく感じられます。ステージは非常に高速なので、大きな自信を持つことが重要です。最初のステージのタイムは良かったので、明日の朝から始まる本当の戦いが楽しみです。クルマのフィーリングはとても良く、ベストを尽くして戦う準備はできています。ヤリスWRCはうまく機能しているので、我々は良いパフォーマンスを発揮するためのツールを備えているといえます。今朝のシェイクダウンのように、ステージの出走順が1番の我々に合った路面コンディションになってくれることを期待していますし、明日は出走順による不利があまりないことを願っています。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    ここエストニアで、再び本当の戦いが始まり嬉しく思います。今朝のシェイクダウンでクルマをドライブすることができて、本当に良かったです。クルマのフィーリングは全て良好で、後半になるにつれどんどん轍が深くなっていきましたが、それでも全て順調でした。今夜最初のSS1は問題なく走り終えたので、明日の朝からの本格的なステージが楽しみです。きっと全員が、最初から全力で攻めていくはずです。ステージを再走する際は、特に幅が狭い道では多くの轍が刻まれていると思いますので、戦いの中でそれにうまく対応する必要があります。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    前回のWRCイベントからかなり長い時間が経っていたので、またラリーに参戦することができて嬉しいです。今晩最初のショートステージは本当にトリッキーでタイムはあまり良くなかったですが、ミスのないクリーンな走りができました。今朝のシェイクダウンは上手くいき、最初の走行は路面が想像以上にトリッキーで、テストの時よりもグリップが低く感じられました。そこで、セットアップを変更したところ好転したので、明日朝のステージでも良いグリップが得られることを期待しています。このような初めてのステージを、新しく作ったペースノートを元に走るのは大きな挑戦です。なぜなら、最初のループから攻めていかなければならず、なおかつ正確さも求められるからです。ペースノートの仕上がりが良く、攻めた走りができることを願っています。

    ラリー・エストニア デイ1の結果
    1 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) 1m17.0s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +0.0s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.1s
    4 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.4s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) +0.6s
    6 マッズ・オストベルグ/トルシュテン・エリクソン(シトロエン C3 R5)+1.2s
    7 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +1.4s
    8 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +1.4s
    9 ポントゥス・ティディマンド/パトリック・バース (シュコダ・ファビア Rally2 evo) +1.4s
    10 ヤリ・フッツネン/ミッコ・ルッカ (ヒュンダイ i20 R5) +1.5s

    明日のステージ情報
    本格的なグラベルステージが始まる5日(土)のデイ2は、今大会の全SSのおよそ2/3にあたる距離を走る。5本のステージを、日中の30分間のサービスを挟んで各2回走行し、SS2とその再走ステージであるSS7「プラングリ」は、今大会最長となる全長20.93kmのステージ。10本のSSの合計距離は147.18km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は513.24kmとなっている。