カテゴリー: WRC (世界ラリー選手権)

  • 元ルノーF1代表のシリル・アビテブール、ヒョンデのWRCチーム代表就任へ

    元ルノーF1代表のシリル・アビテブール、ヒョンデのWRCチーム代表就任へ

    元ルノーF1のチーム代表であるシリル・アビテブールが、ヒョンデ・モータースポーツの世界ラリー選手権(WRC)とツーリングカープログラムの新しいチーム代表として発表されると報じられている。

    ヒョンデは、昨年12月に長年のボスであるアンドレア・アダモがブランドを去って以来、新しいリーダーを探しており、シリル・アビテブールがブランドの新しいリーダーの有力候補として浮上している。

    シリル・アビテブールは、1チームの元パワートレインの責任者であり、副チームディレクターの肩書きで事実上のリーダーに昇進した同国のジュリアン・モンセの後を引き継ぐことになる。モンセは先月のラリー・ジャパンで、彼の将来の役割が続く可能性は低いと述べていた。

    シリル・アビテブールは、2012年から2014年までケータハムF1チームを率い、キャリアをスタートさせたルノーに再び参加するまで、豊富なモータースポーツの経験を持ってチームに加わった。ルノーでは、2017年からF1チームを率い、2021年にチームがアルピーヌにブランド変更される前に別れを告げた。

    F1チームを離れて以来、シリル・アビテブールは、F2とF3にパワーユニットを供給するエンジンビルダーのメカクロームのモータースポーツアドバイザーの役割を担ってきた。

    ヒョンデでのこの新しい役職は、シリル・アビテブールが彼のキャリアで初めてラリーカーとツーリングカーで働くのを見ることになる。

    シリル・アビテブールは、新しいi20N Rally1ハイブリッドで苦戦し、チームがドライバーズタイトルとマニュファクチャラーズタイトルの両方を逃したほろ苦い2022年のWRCシーズンの後、ヒョンデに加入する。

    ヒョンデは、今年の初めにライバルに最大6か月遅れをとっていたにもかかわらず、5回のラリー優勝を記録した。

    ヒョンデはETCR全電動ツーリングカーシリーズで2位に終わり、BRCチームのエラントラNTCRはミケル・アズコナをWTCRの最終王座に導いた。

    シリル・アビテブールが担当する最初の競技会は来月、2023年のWRCシーズンがモンテカルロで始まるときに到着し、ヒョンデはティエリー・ヌービル、エサペッカ・ラッピ、クレイグ・ブリーン、ダニ・ソルドを含む新しいドライバーラインナップを展開する。

  • WRCラリージャパン、一般車侵入の調査結果を発表 「続行は問題なし」

    WRCラリージャパン、一般車侵入の調査結果を発表 「続行は問題なし」

    FIA(国際自動車連盟)は、WRCラリージャパンに一般車が侵入した件を調査し、完全に続行できるとの結論を下した。

    ラリージャパンの2日目にSS4に一般車両が侵入し、WRC2 ドライバーのサミ・パヤリとエミル・リンドホルムが遭遇したことでステージに赤旗を出される事件があった。両方のドライバーは、逆走していた一般車をなんとか回避したが、この事件により、FIAは調査を開始した。

    事件に関与した車の車載映像などの調査結果を詳述したスチュワードレポートは、ラリーの主催者が正しい安全プロトコルの実施に失敗していたことを発見。また、これは孤立した事件であると宣言した。

    コース長は、テープで止められていたがマーシャルが常駐していない交差点で一般車がステージに入ったと説明した。

    しかし、調査の過程で、スチュワードは、ステージに入る前にステージを通過した数台の車の写真と車載ビデオ映像から明らかなように、一般車がステージに入る交差点がテープで止められていた可能は非常に低いと思われることを確認した。

    報告書にによると「Clerk of Course は、一般車両がテープで止められているが無人だった交差点でステージに入り、ステージに沿ってラリールートと反対の方向に移動した」と報告した.

    「一般車両は、ステージにあることを伝えたマーシャルを通り過ぎたが、カメラマンの助けを借りて、できるだけ早くステージから車を降ろすことができた」

    「コミュニケーションは、関係する困難な地形を考慮して可能な限りタイムリーだった。つまり、無線連絡は、最初に関与したマーシャル間の双方向無線を介して行う必要があり、続いてステージコマンダーに助言し、ステージコマンダーはラリーコントロールに事件を通知した」

    「マーシャルの行動にもかかわらず、2台のラリー車両が彼らに向かってくる一般車に遭遇し、各競技者にニアミスをもたらした」

    「テープは道路の片側にあるポストに取り付けられ、巻き付けられているのが確認できる。典型的なセットアップと同じように、道路を横切って所定の位置にテープで留める準備ができている」

    「以前に道路を横切ってテープで留められた可能性がある後、テープが取り外され、その後、誰かがポストに巻き付けた可能性は非常に低い」

    「この見解は、ステージの以前の競技者のビデオ映像によって裏付けられており、交差点が開いており、ポストに巻き付けられたもの以外にテーピングが存在しないことが示されている。一般車は、妨げられずにステージに向きを変えることができたようだ」

    「ステージがライブになる前に、いくつかの一般車両がステージを通過したことを考えると、これは安全プロセスの重大な失敗を特定した」

    スチュワードとFIAセーフティデリゲートに正式に提示された緩和計画を実施することにより、イベント主催者が既存の安全対策をさらに改善し、マーシャルにその役割の重要性を強調しながら、車両がアクセスできるすべての交差点に人がいるようにすることを要求した。

    FIAは、実施された追加措置により、イベントが安全に継続できることに満足している。しかし、安全違反の深刻さのために、この問題は完全な調査のためにFIAの閉鎖道路委員会に付託された。

  • WRCラリージャパン:波乱の展開となった2日目 トヨタのエバンスが首位

    WRCラリージャパン:波乱の展開となった2日目 トヨタのエバンスが首位

    2022年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリー・ジャパンの競技2日目デイ2が11月11日(金)に愛知県豊田市豊田スタジアムのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が総合1位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合3位に順位を上げた。

    一方、デイ1で首位に立ったセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)は総合10位に後退。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next GenerationからGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元は、総合5位につけている。

    ラリー・ジャパンのデイ2は、サービスパークの北東エリアで本格的な山岳ステージがスタート。愛知県の豊田市および設楽町に設定された「イセガミ・トンネル」「イナブ・ダム」「シタラ・タウンR」という3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行し、その合計距離は130.22kmと4日間で最長の一日だった。戦いの舞台となった山岳地帯は好天に恵まれ、ターマック(舗装路)ステージはドライコンディションに。気温は早朝10度を下まわりましたが、日中は20度前後まで上昇した。

    デイ2のステージの多くは、道幅が狭く非常にツイスティな低速コーナーが連続するセクションと、リズミカルな中高速コーナーが続くセクションの両方を含み、ドライバーにとっては非常にチャレンジングな一日となった。特に午前中のステージはアクシデントにより戦列を離れた選手もいるなど、波乱の展開となった。前日の夕方に鞍ケ池公園で行なわれたナイトステージのSS1で総合6位につけたエバンスは、デイ2オープニングのSS2で3番手タイムを、ステージキャンセルとなったSS3に続くSS4ではベストタイムを記録し、ティエリー・ヌービルと同タイムで総合1位に浮上した。午後のステージでもエバンスの勢いは止まらず、SS5でベストタイムを、SS6で2番手タイムを刻み、総合2位ヌービルとの差を3秒に拡大。最終のSS7がステージキャンセルとなったため、エバンスはそのまま首位でデイ2を走りきった。

    デイ1総合5位のロバンペラは、オープニングのSS2と、SS6でベストタイムを記録。総合2位ヌービルと2.1秒差、首位エバンスと5.1秒差の総合3位に順位を上げ、優勝を狙える位置につけている。なお、デイ1で首位に立ったオジエはSS2を走行中にタイヤにダメージを負い、ホイール交換作業を行なったため2分半以上をタイムロス。大きく順位を下げ総合10位で一日を終えた。

    初の母国開催ラリー出場となる勝田は、5番手前後のタイムを刻むなど速さと安定性を高いレベルで両立。総合4位のオィット・タナックと6.7秒差、首位エバンスと20.6秒差の総合5位につけている。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    残念ながら本来の予定よりも短い一日になりましたが、それでもドライバーたちにとっては非常にタフな一日でした。コーナーの数がとても多く、ステージは曲がりくねっていますし、森の奥深くにあるため路面のグリップレベルが常に変化していました。簡単なコンディションではなかったですが、ドライバーもクルマも非常に調子が良く、とても満足できる一日になりました。残念なことにセブは朝のステージでタイムを大きく失ってしまいましたが、エルフィンとカッレは順位が近く、貴元もホームラリーでいい戦いをしています。このような僅差の戦いはファンにとって嬉しいことですし、タイム差は少なく明日以降も新しいステージが続くので、とても興味深い戦いになると思います。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)
    上位フィニッシュの望みは、最初のステージでのパンクにより残念ながら早々に絶たれてしまいました。もちろん、とても悔しいですし、なぜそうなったのか分かりませんが、ホイール交換のために止まらなければならず、トップとの差を2分半以上失ってしまいました。優勝争いから脱落した今、昨日までと同じ気持ちでいることはできませんが、もちろんこれからもプッシュし続け、日本のステージを楽しみたいと思っています。また、ここまでとてもいい仕事をしてくれている新しいコ・ドライバーのヴァンサンと仕事を進めたり、クルマのセットアップを行なう上でもいい機会です。日本のステージはとてもユニークなので、前戦スペインの時のような良いフィーリングはまだ得られていません。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    一日を終えて首位に立てたことはもちろん嬉しいですが、明日以降もまだ長い距離を走らなくてはならないので、順位にそれほど大きな意味はないと思っています。朝の最初のステージは非常に難しく、一気に目が覚めました。少しタイムを失ってしまいましたが、2本目のステージではいい走りができましたし、午後も上手く走れたと思います。それでも、やはりステージはかなり難しく、非常にツイスティかつテクニカルで、路面のグリップレベルも常に変化していました。ステージのキャラクターが途中で変わるので、どのような状況にも上手く対応できるクルマが求められます。明日もまた、きっといろいろなことが起きると思いますが、いつものようにベストを尽くして戦います。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    今日は決して悪い一日ではなかったですし、タイム差は少ないので、ある程度満足しても良いのではないかと思います。ステージはとにかくコーナーが多く、簡単ではありませんでした。事前にテストをすることなく完全に新しい道に挑む時は100%の手応えを得ることは難しいですし、特に自分はこのような道では他のドライバーと少し違ったクルマのバランスで走るのが好きなので、なおさらです。ミッドデイサービスでセッティングを少し変更したところ、午後のステージではフィーリングが良くなりました。クルマの動きの精度をもう少し高めることができれば、明日はよりハードに攻めることができると思います。

    ラリージャパン デイ2の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 57m18.8s
    2 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3.0s
    3 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +5.1s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +13.9s
    5 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +20.6s
    6 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (フォードPuma Rally1 HYBRID) +2m00.4s
    7 サミ・パヤリ・エンニ・マルコネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +2m21.8s
    8 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (ヒョンデ i20 N Rally2) +2m27.1s
    9 エミル・リンドホルム/レータ・ハマライネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +2m30.2s
    10 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2 m49.8s

    3日目のステージ情報
    競技3日目となる11月12日(土)のデイ3は、サービスパークの南東エリアで「ヌカタ・フォレスト」「レイク・ミカワコ」「シンシロ・シティ」という3本のステージを午前中に走行し、その後ミッドデイサービスを経てヌカタ・フォレストとレイク・ミカワコを再走。そして、一日の終りには岡崎市の河川敷でスーパーSS「オカザキ・シティSSS」を2本連続で走る。7本のステージの合計距離は80.48km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は298.83kmとなる。

  • WRCラリージャパン、一般車侵入でFIAが完全違反を調査

    WRCラリージャパン、一般車侵入でFIAが完全違反を調査

    FIA(国際自動車連盟)は、日本で開催されたFIA 世界ラリー選手権の最終戦WRCラリージャパンで一般車がライブステージに進入した件を受け、安全プロトコルの重大な違反を調査している。

    SS4でコースを逆走する一般車両が現れ、WRC2ドライバーのサミ・パヤリとタイトル候補のエミル・リンドホルムが遭遇。幸いなことに、事故は回避され、怪我はいなかった。

    この事故は、Mスポーツのクレイグ・ブリーンがアンダーステアを起こし、アームコ・バリアを突き破った直後に発生した。バリアが損傷したため、2 回目のパス (SS7) は完全にキャンセルされました。

    FIAの声明によると、クレイグ・ブリーンのクラッシュの後、一般車がステージに登場する前にステージは赤旗が出されていた。

    状況がどのように展開したかを理解し、将来に向けて最高レベルの安全性が維持されるようにするために、完全面の調査が開始された。

    「現在調査中のSS4で、ステージ安全プロトコルの深刻な違反があった」とFIAは声明で述べた。

    「42号車(ブリーン/フルトン、M-Sport Ford WRT)が絡んだアクシデントにより、ステージは赤旗中断となった」

    「赤旗が出てすぐに、ステージ上で車が特定された。事故や怪我はなかったが、調査は進行中だ」

    「42号車のアクシデントにより安全柵が破損し、ステージの安全性が損なわれたため、SS7はキャンセルされた」

    「フォーラムエイト・ラリージャパンに参加しているFIA WRCタスクフォースの代表者が金曜日の午後のステージに配置され、主催者をサポートして最高レベルの安全性を確保するために追加のセーフティカーがステージを走行した」

    事件後、メディアの取材に応じたエミル・リンドホルムは、車に遭遇したとき、まだステージはオープンだったと語った。

    エミル・リンドホルムは、サミ・パヤリが路上で彼を追い抜いた後、車を目にした2番目のドライバーであり、リンドホルムはブリーンとコ・ドライバーのジェームズ・フルトンの状態をチェックするために車を止めた。

    すでに赤旗が出ていたかと質問されたエミル・リンドホルムは「開いていた。(ステージのジャンクションで)リボンの下を走っているのを見たとき、僕は速く走っていた」と語った。

    「ブリーンは発進し、バリアを突き破ったため、マシンの後部しか見えなかった。当時、僕には一人しか見えず、それが運転手の一人かどうかわかりらなかった」

    「彼らが無事で、2人とも車から降りることができたかどうかを確認するために停止することにした。それから数キロ進んだが、そのとき車が見えました」

    「幸運にも車がステージを出る地点に到着し、ジャンクションで車がリボンの下を通過するのを見ることができたが、サミ・パジャリは 200 メートル先で停止していたので、私は停止して進むかを彼に尋ねた」

    「僕たちは安全のためにこれ以上進まないことに決めた」

  • WRCラリージャパンが開幕 SS1でベストタイムを記録したオジエが首位

    WRCラリージャパンが開幕 SS1でベストタイムを記録したオジエが首位

    2022年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパンが11月10日(木)に愛知県豊田市で開幕。オープニングステージとしてナイトステージが1本行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)が総合1位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合5位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合6位につけた。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next GenerationからGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元は、総合7位でラリー初日を走りきった。

    12年ぶりに日本で開催されることになったWRCの2022年シーズン最終戦となるラリージャパンは、10日木曜日の午前中に豊田市の鞍ヶ池公園でシェイクダウンが行なわれた。木曜日の夕方に行われるSS1「クラガイケ・パーク」の逆走となる全長2.80kmのシェイクダウンステージは、ヨーロッパ圏外での事前テストが禁じられているため、競技本番に向けたクルマの最終確認およびセッティング調整作業を行なう最後の機会に。エバンスがティエリー・ヌービルと同タイムとなる1番手タイムを、オジエが3番手タイムを、ロバンペラが6番手タイムを記録した。

    その後、サービスパークが置かれる豊田スタジアムでのセレモニアルスタートを経て夕方5時38分からスタートしたSS1は、日没後のナイトステージ。前半は峠道のダウンヒルセクションとなり、その後公園内に入りラウンドアバウトを周回した後、アップヒルを駆け登ってフィニッシュという全長2.75kmのショートステージ。暗闇に包まれたこのオープニングステージでは、前戦ラリー・スペインで今季初優勝を飾ったオジエがベストタイムを記録。ラリーリーダーとして競技初日を締めくくった。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ラリー・ジャパンが開幕し、とても嬉しく思います。日本に到着してから素晴らしい歓迎を受け、多くの熱心なラリーファンがこのイベントを楽しみにしてくれていることを感じています。今回のラリー・ジャパンは、道幅の狭いステージが続く、非常にチャレンジングな一戦になりそうです。今晩のステージでは、我々の全ドライバーが良いパフォーマンスを示し、タイム差もあまりつきませんでした。セブはシェイクダウンの時点で既に自信を持っていましたが、最初のステージでも速さを示してくれました。今日はいいスタートを切ることができましたし、ドライバーにとっても週末に向けて自信を深める機会になりました。事前のテストが禁じられている状況で何キロか走れたのは良かったですし、今回のラリーでもっともハードなステージが続くと思われる明日のデイ2に、リラックスして臨むことができるはずです。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)
    暗闇の中でのドライブは常に難しいので、今晩のステージはラリーのオープニングとしては簡単ではなかったです。しかし、距離が短かったですし、シェイクダウンで逆向きに走っていたので、どのようなステージなのかは理解できていました。ここまでのところ順調ですが、明日は最大の難関が我々を待っています。スペインではクルマが完璧に機能したので、今週末も同じようにいいフィーリングを見つけ、チーム全体が期待している結果を出したいと思っています。レッキで、今回のステージは非常にツイスティで道幅が狭く、独特なキャラクターのステージだとわかったので、そのような道にできるだけ早く適応することが重要です。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    今晩の最初のステージは、とても難しいスタートになりました。シェイクダウンで既に走っていた道でしたが、SS1は逆走だったので、同じコーナリングラインで走ることはできませんでした。シェイクダウンは日本で初めて走るチャンスだったので、朝からいろいろなことを試し、最終的にいいフィーリングを掴むことができました。ラリー・ジャパンのようなヨーロッパから遠く離れたイベントでは、そのラリーを代表するコンディションの道でテストをすることが難しいため、推測してセットアップを行い、週末にそれを進化させていかなければなりません。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    かなり面白いラリーになりそうです。我々にとって非常に重要なラリーですし、誰にとってもエキサイティングで新しいラリーですので、今日走ることが出来たのは良かったです。最初のステージは暗闇の中で行われ、起伏があって丘状になっているところや、かなり難易度の高い区間があり、非常にトリッキーでした。シェイクダウンもこのSS1も他とは大きく異なりますが、事前に日本でテストをすることができなかったので、今朝のシェイクダウンは新しいセットアップやラリーに有効なアイテムを試す非常に重要な機会になりました。ステージの路面はかなり滑りやすいため、他のラリーとは異なるアプローチが必要かもしれません。

    ラリージャパン デイ1の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 2m07.0s
    2 クレイグ・ブリーン/ジェームズ・フルトン (フォード Puma Rally1 HYBRID) +0.1s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +0.2s
    4 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +0.3s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.6s
    6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1.2s
    7 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1.9s
    8 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (フォードPuma Rally1 HYBRID) +2.2s
    9 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3.1s
    10 エミル・リンドホルム/レータ・ハマライネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +4.0s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる11月11日(金)のデイ2は、本格的な山岳ステージがスタート。サービスパークの北東エリアで「イセガミ・トンネル」「イナブ・ダム」「シタラ・タウンR」という3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回する。そのうち、イセガミ・トンネルのステージは全長が23.29kmと、今大会最長のステージとなる。6本のステージの合計距離は130.22kmと4日間で最も長く、競技全体の約46%に相当する距離を走行。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は395.70kmとなる。

  • トヨタ、WRCラリージャパンでホームラリー制覇を目指す

    トヨタ、WRCラリージャパンでホームラリー制覇を目指す

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team)は、11月10日(木)から13日(日)にかけて愛知県と岐阜県で開催される2022年FIA世界ラリー選手権(WRC) 第13戦「ラリージャパン」に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のGR YARIS Rally1 HYBRIDで参戦。12年ぶりに日本で開催されるWRCイベントで、今シーズン8回目の優勝と、ホームラリー制覇を目指して戦う。

    第11戦ラリー・ニュージーランドではロバンペラがシーズン6勝目を挙げ22歳というWRC史上最年少記録でドライバーズタイトルを、ハルットゥネンがコ・ドライバーズタイトルを獲得。そして、約3週間後の第12戦ラリー・スペインでは、オジエがシーズン5回目の出場で今季初優勝を飾り、チームは二年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを決定。昨年に続き、今シーズンも三冠を獲得した。そしていよいよ、2022年のWRCは最終戦ラリージャパンを迎える。

    WRC日本ラウンドはかつて、2004年から2010年にかけて北海道で6回行われ、今回は12年ぶりの開催となる。ただし、戦いの舞台は北海道から愛知県および岐阜県へと移り、ステージの路面はグラベル(未舗装路)からターマック(舗装路)に変わるなど、完全に新規のラリーとして行われる。

    ラリージャパンは本来2020年に開催される予定だったが、新型コロナウィルスの影響により2年連続で延期となっていた。愛知県の豊田市はトヨタにとってホームタウンであるため、チームの本拠地で開催されるラリー・フィンランドと同様に、ラリージャパンはホームラリーとなりる。

    ラリーの中心となるサービスパークは、愛知県豊田市の「豊田スタジアム」に置かれ、ステージは愛知県の豊田市、岡崎市、新城市、そして岐阜県の中津川市、恵那市に設定される。

    ラリージャパンのステージは、岡崎市の河川敷の一部区間を除けば全てターマックであり、山岳地帯の一般道が大部分を占める。山岳地帯の道は全体的に道幅が狭く、ツイスティなコーナーが連続するため、かなりテクニカルなステージといえる。一方で、道幅が広く緩やかな中高速コーナーが続くセクションもあり、ドライバーは速度とリズムの変化に、上手く対応しなければならない。また、木々に囲まれている山岳地帯の道は、秋季は落ち葉や落ち枝が多くあり、それが路面のグリップ変化の要因になり得る。さらに、11月の山間部は特に早朝気温が非常に低くなるため、路面温度がなかなか上がらず、タイヤをしっかりと発熱させて走らなければ十分なグリップを得ることができない。

    チームのドライバーのうち、オジエはラリージャパンへの出場経験が過去1回あり、北海道開催最後の2010年大会で優勝。WRCキャリア2勝目を飾った。また、ロバンペラとエバンスはラリージャパンのテストイベントとして2019年に行われた「セントラルラリー愛知・岐阜」を訪れ、競技には出場しなかったが、一部ステージの下見走行を行った。また、そのラリーには今回のラリージャパンにTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから、GR YARIS Rally1 HYBRIDで参戦する勝田貴元が、選手として出場。WRカーのヤリスWRCをドライブし、国際格式部門で総合優勝を飾った。

    ラリーは10日(木)の午前中に豊田市の鞍ケ池公園でシェイクダウンが行われ、その後夕方からデイ1として競技がスタート。シェイクダウンのステージのほぼ逆走となるSS1「クラガイケ・パーク」が、ナイトステージとして行われる。山岳地帯での本格的なステージは11日(金)のデイ2から始まり、愛知県の豊田市および設楽町で「イセガミズ・トンネル」、「イナブ・ダム」、「シタラ・タウン R」という3本のSSを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。6本のSSの合計距離は130.22kmに達し、全SSの走行距離の半分近い距離を一日で走る。12(土)のデイ3は、愛知県の豊田市、岡崎市、新城市で「ヌカタ・フォレスト」「レイク・ミカワコ」「シンシロ・シティ」「オカザキ・シティ SSS」という4ステージ、全7SSを走行。そのうちSS10シンシロ・シティのみ、1本だけの走行となる。また、一日の最後に岡崎市中心部の河川敷で行われるSS13/14オカザキ・シティ SSSは距離が1.40kmと短く、2本連続での走行に。ステージの一部区間はグラベルとなる。ラリー最終日となる13(日)のデイ3は愛知県と岐阜県が舞台となり、SS15/19「アサヒ・コウゲン」、SS16/18「エナ・シティ」、SS17「ネノウエ・プラトー」という5本、合計69.82kmのステージを走行。そのうち、最終ステージのSS19はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。ステージは全部で19本で、その合計距離は283.27km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は965.25kmとなる。

    なお、今回のラリージャパンでは2台のコンセプトカー、GR YARIS Rally2 ConceptとGR YARIS H2が、ギャラリーステージとなる「オカザキ・シティ SSS」の直前にデモ走行を行う。

    ラリージャパンで初公開となるGR YARIS Rally2 Conceptは、レースだけでなくラリーにおいてもカスタマーモータースポーツに本格的に取り組んでいくことを目指し、多くのチームが参戦するWRC2カテゴリーなどで使用されるRally2車両規定で開発しているコンセプトカー。またイープル・ラリー・ベルギーで走行した水素を燃料とする実験的なコンセプトカーであるGR YARIS H2も、日本のファンの前でその走りを披露する。ステアリングを握るのは、それぞれ4度のWRC王者であるユハ・カンクネンとトミ・マキネン。二人のレジェンドがデイ3、SS13「オカザキ・シティ SSS」の競技開始前のステージを走行する。

    また、TOYOTA GAZOO Racingのカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一環として、スーパー耐久やイープル・ラリー・ベルギーでの実績を活かし、サービスパークが置かれる豊田スタジアムや岡崎のSS会場の一部で水素をエネルギー源とする燃料電池でクリーンな電力を提供し、サステナブルなモータースポーツの実現に貢献していく。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ラリージャパンのWRC復帰は、私たちが長い間待ち望んでいたことですし、TOYOTA GAZOO Racingのホームラリーに参戦できるのは、非常にエキサイティングなことです。このような素晴らしいシーズンを送った後、それほど大きなプレッシャーを感じることなく日本に行くことができるのは嬉しいですし、ラリーを楽しみたいと思います。また、GR YARIS Rally1 HYBRIDの走りをファンの皆さんに見ていただき、最高の結果を出したいとも思っています。ツイスティな山道は道幅が非常に狭いところもあり、秋の落ち葉もあって路面のグリップレベルが頻繁に変わる、ドライバーにとってトリッキーなラリーになりそうなので、しっかりと準備をして臨まなければなりません。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)
    ラリージャパンに向けてとてもエキサイティングな気分です。TOYOTA GAZOO Racingのドライバーにとってはハイライトともいえるラリーなので、この2年間は中止となってしまい、とても残念に思っていました。私は日本という国自体が好きですし、いい思い出もあります。ラリージャパンは過去に一度だけ参戦したことがありますが、その時は優勝しているので、勝率100パーセントの記録を維持しなければならないというプレッシャーも感じています。今回のラリーは過去の大会とはまったく異なり、かなり厳しいものになるだろうと思います。完全に新しいラリーでは誰もがゼロからのスタートとなり、できるだけ早く適応しなければならないのですが、私自身は新しいラリーに挑むことが好きです。きっと特別な体験になるでしょうし、今からとても楽しみです。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    ついにラリージャパンに参戦できることを、チーム全員が楽しみにしていると思います。もちろん、目標はTOYOTA GAZOO Racingのホームグラウンドで良い結果を出すことです。前戦のスペインは個人的にはベストなラリーになりませんでしたが、ラリージャパンで改善点を見つけ、良い形で来年に備えることができればと思います。2019年にラリー開催地周辺のステージをいくつかレッキ(下見走行)しましたが、私の記憶では、非常にツイスティかつ狭いセクションと、高速で流れるようなコーナーが続くセクションがあり、かなり難しそうだったので、ラリー中はステージのキャラクター変化に上手く対応しなくてはならないでしょう。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    ラリー・ジャパンにようやく出場できることになって、とても嬉しいです。特に、今シーズンはチームと共に良い成績を収め、既にチャンピオンも獲得しているので、チームはよりリラックスしてホームラリーを楽しむことができます。ですので、思いきりプッシュして、最後に良い結果を残したいと思っています。3年前にステージを何本か下見しましたが、かなりトリッキーなラリーになりそうです。道幅が広くてスムーズな路面の道もあれば、非常に狭い森の中のセクションもあり、そこでは路面がかなりダーティになる可能性があります。慣れない道を走りペースノートを新たに書き起こすなど、ラリー前のレッキはとても大変そうです。

    WRC ラリー・ジャパン

  • WRC:トヨタ、2年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得

    WRC:トヨタ、2年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得

    2022年 FIA 世界ラリー選手権(WRC)第12戦 ラリー・スペインの競技最終日デイ3が10月23日(日)にスペイン北東部のサロウを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)が優勝。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)は総合3位で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合6位でフィニッシュし、チームは2年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

    ラリー・スペインの最終日は、サービスパークの西側エリアで2本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。4本のステージの合計距離は56.10kmだった。最終日の路面コンディションは全体的にドライ、オープニングステージのSS16は日が昇る前の朝7時のスタートとなった。

    デイ1、デイ2と首位を守り続けたオジエは、総合2位のティエリー・ヌービルに20.7秒、総合3位のロバンペラに22.1秒という差を築いており、オープニングのSS16とSS17は路面が非常にダーティだったため、安定性を重視してクレバーに走行。その結果、ヌービルとの差は14.1秒に縮まった。しかし、ステージの全体像を把握して臨んだ再走ステージ一本目のSS18では、ベストタイムを記録して15.8秒差に押し戻した。そして迎えた最終のパワーステージ、SS19でもベストタイムを記録。オジエは今シーズン初の、そしてGR YARIS Rally1 HYBRIDでの最初の勝利をあげた。オジエの優勝は昨年の最終戦ラリー・モンツァ以来となり、ラリー・スペインでの優勝は4回目、WRC通算優勝回数はこれで55回に。また、今シーズンからオジエとコンビを組んだヴェイラスにとっては、初めてのWRC優勝となった。

    デイ2最後のステージで総合2位から総合3位に順位を下げたロバンペラは、挽回を期してデイ3に臨んだ。しかし、2本目のSS17で排水溝の蓋の上を通過した際タイヤにダメージを負い、10秒以上タイムロス。ヌービルとの差は14.7秒に広がり、逆転は困難な状況となった。それでもロバンペラは最後まで攻めの走りを続け、最終のパワーステージを3番手タイムで走破。その瞬間、オジエのフィニッシュを待つことなくチームのマニュファクチャラーズタイトル獲得が決まった。トヨタにとっては昨年に続き2年連続、通算6回目のマニュファクチャラーズタイトルとなり、WRC歴代3位の記録となる。また、2017年にTOYOTA GAZOO Racing World Rally TeamとしてWRCに復帰してからは、3回目のマニュファクチャラーズタイトル獲得となる。また、前戦ラリー・ニュージーランドでロバンペラがドライバーズタイトルを、ハルットゥネンがコ・ドライバーズタイトルを既に獲得していたため、チームは今年も3つのタイトルを全て手にすることに成功した。

    デイ2でタイヤにダメージを受けて大きく遅れたエバンスは、ロバンペラと同じ場所でまたしてもタイヤにダメージを負ってしまったが、順位を下げることなく総合6位でフィニッシュ。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next GenerationからGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元は、デイ2からひとつ順位を上げ、総合7位でラリー・スペインを締めくくりった。

    豊田 章男 (チームオーナー)
    チームのみんな、マニュファクチャラーズチャンピオンおめでとう! 昨年同様にドライバーズ、コドライバーズ、マニュファクチャラーズの全てのタイトルを獲ってくれて本当に嬉しく思います。そして、なにより“GRヤリスがトリプルチャンピオンカーになったこと”が嬉しくて仕方がありません。みんなに心から感謝します!

    チームタイトルを決めてくれたのはセブとベンジャミンでした。振り返れば、新しい規定のクルマで臨んだ初戦モンテカルロでポイントを獲ってくれたのもセブ。そして、最後にチャンピオンを決めてくれたのもセブ。本当に頼もしい存在です。ありがとう。カッレとヨンネは6回の優勝でチーム最大の功労者です。エルフィンとスコットは苦しいラリーもありました。ですが、苦しい中でも諦めずに走り切ってくれたポイントが貴重なものになっています。エサペッカとヤンネも悔しいラリーが多かったと思いますが、3度表彰台に上がりチームポイントを獲得してくれました。貴元とアーロン。二人はチームポイントには加わらない参戦ですが、君たちが得点圏内に入り続けてくれたことがチームチャンピオンを引き寄せてくれました。

    4台のGR YARIS Rally1 HYBRID、10人のドライバー、それを支えた全てのスタッフ、パートナーの皆さま、そして応援しつづけてくれた全世界のファンの皆さま、みんなで獲った2022年のチャンピオンです。皆さん、本当にありがとうございました!

    日本では多くのファンが3週間後のラリージャパンを待っています。チャンピオンに相応しい走りを日本の多くのファンに見てもらいたいと思います。チームのみんなは、そのために、今夜は大喜びをして、また明日から最終戦に向けた準備を、よろしくお願いします!

    追伸 ヤリ-マティへ
    先日のヒストリックラリーで、また“ドライバー ラトバラ”に戻っていましたね。その姿をSNSで見かけ「チーム代表の時よりドライバーの時の方が“良い笑顔”をするな…」と思っていました。しかし、今日は中継で“それ以上の良い笑顔”を見ることができました。代表としてプレッシャーも多かったと思いますが、温かいチームづくりをしてくれて、結果も残してくれていること、心から感謝しています。最終戦を終えたら、また一緒に走りましょう。“ドライバー ラトバラ”の笑顔にも会えることを楽しみにしています。明日からも健康第一!日本で待ってます!

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    チーム、そして3つのチャンピオンシップを獲得した今シーズンの成果をとても誇りに思います。成功の要因は3つありますが、まず最初に挙げたいのは、カッレが最終ステージを走り終えた時に言ったように、我々のチームには才能豊かなスタッフが揃っているということです。そして二つ目は、全員が情熱と勝利に対する強い欲望を持っていること。最後、そして最も重要なのは、皆が力を合わせて働いていることです。これらの要素が全て揃えば、おのずと結果はついてきます。セブはこの週末、なぜこれまで多くのタイトルを獲得してきたのか、その理由を速さで示しました。彼には、他のチャンピオンたちと同じようにプラスアルファの力があり、それによって一線を画してきたのです。カッレも非常に成熟したドライビングを続け、我々は今回もダブルポディウムを獲得することができました。ここスペインで3つ目のタイトルを獲得できたのは、素晴らしいことです。これでもう少しリラックスして日本でのホームラリーに臨むことができますし、日本ではまた別のお祝いをできることを期待しています。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)
    とても素晴らしい気分です。最も重要なのは、チームの全員でマニュファクチャラーズタイトルを勝ちとったことです。彼らはシーズンを通して、タイトル獲得に価する素晴らしい仕事をしてきました。また、個人的にも、今年出場したイベントでは不運が続いていたので、優勝することができてとても嬉しいです。とても楽しい週末になり、クルマはドライビングが非常に楽しく感じられ、タイムもついてきました。しばらくこのクルマでターマックを走っていなかったですし、テストも一日だけだったので、ラリーが始まってすぐに速く走ることができたのは嬉しい驚きでした。金曜日は出走順があまり良くなかったので、なおさらです。また、ベンジャミンが初優勝したことも本当に嬉しいです。ここまでカッレが6勝、私が1勝しているので、日本ではラッキーナンバーである8勝目を目指したいと思います。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    チームがマニュファクチャラーズタイトルを獲得したことは、もちろんとても嬉しいです。今年のために新しいマシンを作るのは大変な作業でしたし、素晴らしいシーズンを送ってきたので、チームの皆を心から祝福したいと思います。ただし、私とスコットにとってはあまりいい週末にならず、全体的にペースが良くなくて苦しんだので、今後に向けて改善しなければなりません。この週末はセットアップやドライビングスタイルについていろいろなことを考え、改善しようと試みました。それによっていい方向に進んだと思いたいですし、他にもいくつかアイデアがあるので、日本に向かう前に作業を進めたいと思っています。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    チームを祝福し、感謝したいと思います。素晴らしい才能を備えたチームのスタッフたちがいたからこそ、新しいクルマを最強で最速、そして最も信頼性の高いものにすることができたのです。我々選手はただコクピットに座っているだけで良かったのですから、みんなに感謝します。ただし、我々も今シーズンは自分たちの役割をしっかりと果たし、チームに多くのポイントをもたらすことができたので満足しています。自分たちも含むチーム全員が、成し遂げたことを本当に誇りに思うべきでしょう。今大会は、もし首位争いについていけるだけのペースがなかった場合、それを賢明に見極めて少しでもいい結果を残すことが目標でしたので、いい週末になりました。セブは週末を通して非常に速く、自分が最高の力を発揮したとしても、彼についていくことはできなかったでしょう。セブは優勝に値する戦いをしましたし、今回も我々の2台が表彰台を獲得することができたので、嬉しく思います。

    ラリー・スペインの結果
    1 セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 2h44m43.9s
    2 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +16.4s
    3 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +34.5s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +44.0s
    5 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1m16.5s
    6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m51.1s
    7 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m19.1s
    8 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (フォード Puma Rally1 HYBRID) +2m38.4s
    9 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (フォード Puma Rally1 HYBRID) +2m43.0s
    10 ピエール=ルイ・ルーベ/ヴィンセント・ランデ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +3m25.1s

    トヨタのWRCマニュファクチャラーズタイトル獲得記録
    1993年:セリカ GT-Four ST185
    1994年:セリカ GT-Four ST185
    1999年:カローラ WRC
    2018年:ヤリス WRC
    2021年:ヤリス WRC
    2022年:GR YARIS Rally1 HYBRID

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、11月10日(木)から13日(日)にかけて、日本で開催される最終戦「ラリージャパン」。かつて日本では2004年から2010年にかけて北海道で、グラベル(未舗装路)ラリーとしてWRCが6回開催された。それから12年を経て、久々にWRCが日本を訪れることになったが、開催エリアは愛知県および岐阜県、路面はターマックと、完全に新しいイベントとして行われる。サービスパークは愛知県豊田市のトヨタスタジアムに置かれ、4日間で19本のステージが行われる予定。ステージは全体的に道幅が狭くツイスティなコーナーが多いため、非常に精度の高いドライビングが求められる。

    トヨタ WRC 世界ラリー選手権

  • WRC:トヨタの22歳のカッレ・ロバンペラが史上最年少チャンピオンに輝く

    WRC:トヨタの22歳のカッレ・ロバンペラが史上最年少チャンピオンに輝く

    2022年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第11戦 「ラリー・ニュージーランド」の最終日デイ4が10月2日(日)にオークランドのサービスパークを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)が優勝。昨日22歳になったばかりのロバンペラが、WRC史上最年少記録でドライバーズタイトルを獲得した。また、総合2位にはセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(1号車)が入り、GR YARIS Rally1 HYBRIDは1-2フィニッシュを達成した。

    ラリー・ニュージーランドの最終日デイ4は、サービスパークの南東エリアで2本のステージを各2回走行。その合計距離は31.18kmだった。最終日も断続的に弱い雨が降り、路面は全体的に湿った状態だった。

    デイ3で首位に立ち、総合2位のオジエに29秒、総合3位のオィット・タナックに46.4秒のタイム差を築いたロバンペラは、オープニングのSS14でベストタイムを記録。続く2本のステージではセカンドベストタイムを刻み、2位オジエに対するリードを32秒に、ドライバーズタイトルを争う3位タナックに対するリードを46.1秒とした。そして迎えた、ボーナスポイントがかかる最終のパワーステージでは、4番手タイムで2ポイントのボーナスを獲得できれば良い状況だたが、ロバンペラはベストタイムを記録。今シーズン6回目の優勝を決めると共に、ボーナスの5ポイントも獲得した結果、ドライバー選手権のポイントは237となり、選手権2位のオィット・タナックが今回総合3位でフィニッシュしたため、2戦を残してドライバーズタイトルを決定することになった。

    約3ヶ月ぶりにWRCに復帰したセバスチャン・オジエは、ブランクを感じさせないスピードで上位争いを続け、総合2位フィニッシュによりロバンペラの選手権ライバルが獲得できるポイントを少なくし、チームメイトの初タイトル獲得をサポートした。また、チームはロバンペラとオジエが獲得したポイントにより、マニュファクチャラー選手権におけるリードは81ポイントに。はやければ、次戦のラリー・スペインでタイトルが決まる可能性がある。

    なお、これまでWRCの最年少チャンピオン獲得記録は、故コリン・マクレー氏が1995年に樹立した27歳と109日だったが、WRC最高峰カテゴリー参戦3年目のロバンペラは、その記録を5歳以上も縮めた。ハイブリッドシステムを搭載するRally1導入初年度の今年、ロバンペラは第2戦スウェーデンで優勝してドライバーズ選手権トップに立ち、第3戦クロアチア、第4戦ポルトガルと3連勝。さらに、第6戦サファリ(ケニア)と第7戦エストニアでも優勝し、選手権をリードし続けた。そして今回のニュージーランドでの勝利により、シーズンの優勝回数は6回に。2戦を残してタイトルを決めることに成功した。

    トヨタのドライバーのタイトル獲得はこれで4年連続、通算8回目となり、ロバンペラはカルロス・サインツ、ユハ・カンクネン、ディディエ・オリオール、タナック、オジエといったグレートドライバーの仲間入りをした。なお、フィンランド人選手が最後にタイトルを獲得したのは2002年(マーカス・グロンホルム)であり、20年ぶりにフィンランド人ドライバーがWRCの頂点に立ったことになる。

    豊田 章男 (チームオーナー)
    今週はカッレに“おめでとう!”を3つ伝えたいと思います。
    ひとつ目は22歳の誕生日おめでとう!
    ふたつ目はラリー・ニュージーランド優勝おめでとう!
    みっつ目は2022年のドライバーズチャンピオンおめでとう!

    スペイン、日本と残り2戦ありますが、今までの11戦の内6勝してのチャンピオンは本当にすごいことだと驚いています。先日、記者の方に「なぜカッレは強いのか?」と聞かれ、とっさに出てきた答えは「彼はドーナツが好きだから」でした。パワーステージでもドーナツ・ターンを楽しんでいた君の姿が目に焼き付いていたから出た言葉でしたが、運転することをいつも楽しんでいるからこそ強いんだと思っています。GRヤリスラリー1を楽しんで運転してくれて、そしてチャンピオンになってくれて、本当にありがとう。今度、どこかで一緒にドーナツを楽しみながら、お祝いできる場がもてるといいなと思ってます。

    カッレを支えたコ・ドライバーのヨンネにも感謝しています。コ・ドライバー・チャンピオンおめでとう! 横に座るカッレだけでなく、チーム全体をも盛り上げて支えてくれている君の姿をベルギーで見かけました。マニュファクチャラーズ・タイトル獲得まで、今までどおりチーム全体の雰囲気づくりも頼みます。

    久々にGRヤリスに乗ってくれたセブも、運転を楽しめたからこその結果だと思います。チームのために走ってくれて、そしてタイトルに向けて貴重なポイントを取ってくれてありがとう!

    エルフィンと貴元も、チームのために攻めてくれた結果のコースオフでした。スペインでも日本でもこのまま一緒にマニュファクチャラーズ・タイトルを目指していきましょう!

    こうして4人のドライバーが思いっきり走れた裏には、前回ギリシャでの悔しさからチーム全員が気持ちをしっかり切り替えてくれたこともあると思います。

    また、10年ぶりのWRC開催を力強く盛り上げてくれた、トヨタ・ニュージーランドのみんなの応援の力もあったと思います。今回の勝利に力を尽くしてくれたみんなに、心から感謝します。最高の週末をありがとうございました!

    4台8人の選手たちが、あと2戦、すべての道を気持ちよく走り切れるようチーム全員で引き続きがんばっていきましょう!ヤリ-マティ代表、よろしくお願いします!

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    今、とてもエモーショナルな気持ちになっています。カッレのチャンピオンシップ獲得は、本当に素晴らしいことです。まず何よりも、昨日22歳になったばかりの彼がWRCのあらゆる記録を塗り替え、タイトルを獲得したのは驚くべきことです。そして、20年ぶりにフィンランド人がワールドチャンピオンになったことにも重要な意味があります。これまで、私を含めたドライバーたちは、あと一歩というところまで行きましたが、叶いませんでした。だからこそ、カッレがついに成し遂げてくれたことに感謝しています。そして、ギリシャでの苦戦から立ち直り、ここニュージーランドで1-2フィニッシュを達成したチームのことも、本当に誇りに思います。マニュファクチャラー選手権にとって大きな助けになったので、次のスペインではマニュファクチャラーズ・タイトルの獲得に集中して戦うことができます。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)
    今日、我々は歴史の目撃者になりました。カッレ、ヨンネ、そしてチームのみんなにとって素晴らしいことです。カッレの今シーズンの戦いは本当に素晴らしく、タイトル獲得は時間の問題でした。彼はこの週末堂々と戦いましたが、それこそが偉大なチャンピオンの証だと思います。私自身も、この週末は満足感を得られるものでした。今季出場した他のイベントよりもハイスピードで、トリッキーなコンディションの難しいラリーだったので、3カ月ぶりにWRCに復帰したことを考えれば上出来です。今シーズン何度か見られたことですが、このような難しいコンディションで、カッレは手のつけられない存在でした。私はチームを助けるために出場していますし、マニュファクチャラー選手権の獲得まであと一歩なので、クレイジーなリスクを冒すべき時ではないと認識して今回のラリーを戦いました。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    今、大きな安堵感に浸っています。今年はとても良いシーズンを送っていたのですが、何戦か困難なラリーが続き、ようやくタイトルを獲得することができました。速くて信頼性の高いクルマを作ってくれたチームのみんなに感謝します。お陰で、純粋に運転を楽しむことができています。また、彼らは苦しい状況でも、いつも僕らを信じて支えてくれました。年齢のことはあまり考えていなかったですが、それでもこのような結果を残せたのは特別なことです。チャンピオンになることは、自分にとって唯一の目標だったので本当に嬉しいです。実は、金曜日は今日よりも少しナーバスになっていて、戦うためにはハードに攻めなくてはなりませんでしたが、今日は、純粋に楽しんで走ることができました。

    ラリー・ニュージーランドの結果
    1 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 2h48m01.4s
    2 セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +34.6s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +48.5s
    4 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1m58.8s
    5 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3m55.3s
    6 ヘイデン・パッドン/ジョン・ケナード (ヒョンデ i20N Rally2) +10m03.7s
    7 ロレンツォ・ベルテリ/ロレンツォ・グラナリ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +10m39.0s
    8 カイエタン・カイエタノビッチ/マチェイ・シュチェパニャク (シュコダ Fabia Rally2 evo) +12m36.8s
    9 シェーン・ヴァン・ギスバーゲン/グレン・ウエストン (シュコダ Fabia Rally2) +13m28.8s
    10 ハリー・ベーツ/ジョン・マッカーシー (シュコダ Fabia Rally2 evo) +16m51.6s
    R エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID)

    トヨタのクルマでドライバーズタイトルを獲得した選手
    1990年: カルロス・サインツ (セリカ GT-Four ST165)
    1992年: カルロス・サインツ (セリカ Turbo 4WD ST185)
    1993年: ユハ・カンクネン (セリカ Turbo 4WD ST185)
    1994年: ディディエ・オリオール (セリカ Turbo 4WD ST185)
    2019年: オィット・タナック (ヤリスWRC)
    2020年: セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC)
    2021年: セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC)
    2022年: カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID)

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、10月20日から23日にかけて、スペインのバルセロナの南側に位置するサロウを中心に開催される「ラリー・スペイン」。以前はグラベルとターマック(舗装路)の両路面を走行する「ミックス・サーフェス・ラリー」として行われてきたが、2021年から完全なターマックラリーとして開催されるようになった。スペインのターマックステージは全体的に路面がスムーズで、流れるようなコーナーが多いため、攻めがいのあるラリーとして選手に人気があるイベントだ。

    FIA世界ラリー選手権 WRC

  • ヨス・フェルスタッペン、WRCデビュー戦を終えて「誇りに思う」

    ヨス・フェルスタッペン、WRCデビュー戦を終えて「誇りに思う」

    元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンは、WRCイープル・ラリー・ベルギーの最終日にすべてのステージを完走した。

    マックス・フェルスタッペンは、父親がラリーを始めてから約1年半後に世界ラリー選手権に向かうことに「狂っている」と思っていたが、ヨス・フェルスタッペンはフィニッシュラインに到達するまでの道のりを持ちこたえた。

    とはいえ、経験不足を考えると当然のことかもしれないが、途中でちょっとした障害がった。

    シトロエン C3のハンドルを握ったヨス・フェルスタッペンの2日目は、彼が望んでいたよりも少し短かった。午後のセッションのオープニングステージでのコースオフは元F1ドライバーの1日の終わりを告げた。

    「うまくやっていたので残念だ」とヨス・フェルスタッペンはそのインシデントについてVerstappen.comに語った。
    「そのステージでは、実際に異例なことは何も起こらなかった。ターンインしたが、少し遅すぎたので、外側のタイヤがグラベルにわずかに乗ってしまい、パッセージャーになった」

    「もうどうすることもできず、低速で乾いた溝に滑り落ちた。これですべてが終わり、その日は終わった。それはイープルの典型的な脅威であり、我々を陥れた。私はまだ経験が不足している」

    アクションの3日目と最終日では、ヨス・フェルスタッペンにそのようなドラマはなかった。

    最終日は 2つのトラックで 4つのステージが構成され、それぞれ2回走行し、ヨス・フェルスタッペンは25位、26位、24位、25位でフィニッシュした。

    全体として、ヨス・フェルスタッペンは自分が生み出した結果に満足しており、最初のWRCでフィニッシュラインにたどり着いたことを誇りに思っていると語った。

    「今日はすべてがうまくいった。トラックに関する私の限られた知識が影響しているが、それが我々がここにいて、このラリーで競争している理由だ。学び、経験を積むことだ」

    「私とナビゲーターにとって、イープルを運転したのは初めてで、イープルがいかに難しいかを知っていたので、土曜日には驚いた」

    「あのリタイアはとても残念だった。そうでなければ、我々は良い順位を獲得していただろう。だが、今日はドライブできてよかったし、結果には満足している。我々は多くのことを学び、完走できたことをとても誇りに思っている」

    ヨス・フェルスタッペン WRC 世界ラリー選手権

  • ヨス・フェルスタッペン、WRCデビュー「マックスはクレイジーだと思っている」

    ヨス・フェルスタッペン、WRCデビュー「マックスはクレイジーだと思っている」

    元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンは、息子のマックス・フェルスタッペンは自分がラリーを始めることに「狂っている」と思っているが、今週末のWRC(世界ラリー選手権)デビューを支持していると語った。

    ヨス・フェルスタッペンは、イープル・ラリー・ベルギーでWRCの仲間入りをし、厳しいアスファルトイベントでWRC2仕様のシトロエン C3 を駆る。

    ベネトン、シムテック、フットワーク、ティレル、スチュワート、アロウズ、ミナルディで106回のF1レースに出場し、2回の表彰台を獲得した50歳のヨス・フェルスタッペンは、1年半前にラリーを始めたばかりだ。

    今週末のイープル・ラリー・ベルギーへの遠征は、今年初めにベルギーラリー選手権でシトロエン C3 に乗って競技デビューを果たしたヨス・フェルスタッペンにとって、キャリアで5回目のラリーに過ぎない。

    2008年のル・マン24時間レースのクラスウィナーであるヨス・フェルスタッペンは、F1ワールド チャンピオンの息子がラリーに興味を持ち、父親の進歩を熱心に見守っていると語った。

    「彼は私が頭がおかしいと思っている」とマックス・マックスが彼のキャリアの変化についてどう思っているかと質問されたヨス・フェルスタッペンは微笑んだ.

    「でも、彼はそれを理解しているし、楽しんでいる。私は毎日彼に電話をかけている。彼はそれが好きだし、私が楽しんでいる限り楽しんでいる」

    また、ヨス・フェルスタッペンは、マックス・フェルスタッペンが彼のシトロエン C3 Rally2車両をテストしたことを明らかにし、レッドブルF1のスターが短時間の走行で新しい車にすぐに適応したと明かした。

    「一度フィーリングを掴めば、どんな車を運転しても問題ない」とヨス・フェルスタッペンは付け加えた。

    「トラックデーがあり、彼(マックス)はとても速かった。私にはチャンスがなかった」

    ヨス・フェルスタッペンは、ラリーを試してみようと決心したきっかけは楽しさだったと説明し、F1でレースをするときに経験するアドレナリンの感覚を反映していると認めた。

    「あらゆる段階で興奮している」とヨス・フェルスタッペンは語った。

    「F1レースでは、レース前に興奮し、スタートするとアドレナリンが始まる」

    「しかし、ここラリーでは、それが1日に8回ある。サーキットを知らずに耳を傾けなければならないので、とてもエキサイティングだ」

    今週末のラリーに向けて、ヨス・フェルスタッペンは、281.58km のイベントを完走することが目標であり、急な学習曲線を継続することを目指していると述べた。また、それが来年のWRCでのさらなる出場につながることを望んでいる。

    「完走すること、それが主な目標だ」とヨス・フェルスタッペンは付け加えた。

    「長いイベントであり、1週間続くが、身体的には問題にならないだろう」

    「ステージがたくさんあるので、落ち着いて完走する必要がある。でも、それは良いことだ。それが僕がここにいる理由だ」

    「時間をかける必要がある。もちろん、車の限界を超えたいと思うだろうけど、これから起こることに適応しなければならない。30台の車が通過した後、トラックがどうなるかは誰にもわからない」

    「初日をやり遂げて、その経験を積むことができることを願っている」

    ヨス・フェルスタッペン WRC 世界ラリー選手権