カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • アウディ、ル・マン24時間レースの公式テストでトップ3を独占

    アウディ、ル・マン24時間レースの公式テストでトップ3を独占

    アウディは、ル・マン24時間レースに先立って9日(日)にフランスのサルト・サーキットで行われた公式テストでトップ3を独占した。

    テスト中の大部分が雨に見舞われたものの、アウディは、一年で最も重要な耐久レースであるル・マン24時間レースの公式テストを無事に終了した。アウディスポーツ チームヨーストは2週間後に迫った24時間レース本戦に向け、ロングテイルバージョンのAudi R18 e-tron quattroで8時間に渡る高速コース実走テストを実施。

    過去11回の優勝を誇るアウディチームは、Audi R18 e-tron quattroで、様々なエアロダイナミクスのセットアップを実施。さらに、周回数やエア圧を何種類も変えて、レインタイヤの走行テストも入念に行った。強い雨のせいで著しく変わり続ける路面コンディションによって、ロイック・デュバルがテルトル・ルージュのコーナーでコースアウトを喫してしまったこともあり、チームは、早い段階で午前中のセッションを切上げる判断をした。彼が運転していたゼッケン2号車が受けたダメージは瞬く間に修復され、完璧な状態で午後のセッションに臨んだ。

    午後になり、天候は非常にゆっくりではあったものの回復に向かったが、ドライタイヤでの走行が可能になったのは、最後90分間のみだった。そんな厳しい条件下でありながら、3台のAudi R18 e-tron quattroはベストラップの上位3位という好結果を残した。

    ゼッケン4号車も悪天候下のテストの中、来シーズンに向けての重要なデータ収集した。ブラックボディのAudi R18 e-tron quattroを運転するアウディ ファクトリードライバーのマルコ・ボナノミは、ミシュラン社のスタッフと共に2014年仕様タイヤをテストした。

    Dr.ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「我々は今回数多くのテストプログラムを準備し、データ収集や経過観察を行う予定でした。しかし、悪天候によって路面コンディションが変わり続けた為、準備していたすべてのプログラムを消化することはできませんでした。路面がドライになったのはテスト終盤のわずかな間だけでしたが、ロイック デュバルが上手にクリアラップを手に入れ、ファステストタイムを記録しました。ですが、レース本番は何が起きるか分かりませんので油断せずに臨みます」

  • トヨタ、ル・マン24時間レースの公式テストで順調にセットアップ

    トヨタ、ル・マン24時間レースの公式テストで順調にセットアップ

    トヨタは、ル・マン24時間レース90周年記念大会(6月22-23日)に先立ち、6月9日(日)フランスのサルト・サーキットで行われた公式テストを、有意義に終えた。

    2013年仕様のTS030 HYBRID 2台は、レースウィーク前に全コースで準備とセットアップが出来る、唯一のチャンスに参加した。

    FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦となる、シーズン中最長のル・マン24時間レースを前に、2台が80周以上を走り込むロングランテストに専念した。

    TS030 HYBRID #7のアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴は、長いストレートとシケインとコーナーがユニークに組み合わされた13.629Kmのコースで、TS030 HYBRIDの微調整と何種類かの空力セットアップを行った。

    TS030 HYBRID #8のアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンは、朝の雨によるとても滑りやすい路面コンディションの中で、集中的にタイヤ評価を行い、テストプログラムを完遂した。

    両車ともトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)の最適化を行った。このシステムは、コースに規定された7か所のブレーキ回生区間でスーパーキャパシタに蓄電し、自動的に300馬力の加速アシストをするものである。

    夜通し降り続いた強い雨のために、非常に滑りやすいコース状況でTS030 HYBRID #7のアレックス・ブルツと#8のステファン・サラザンがセッションをスタート。#7が中嶋一貴とニコラス・ラピエール、#8もセバスチャン・ブエミからアンソニー・デビッドソンへとドライブを引き継いだ昼の休憩まで、雨は降り続いた。

    午後のセッション半ばには雨も上がり、コースはドライコンディションへと変わり始め、ミシュランのインターミディエイトタイヤを装着することで急速にラップタイムは向上していった。

    #7はニコラス・ラピエール、中嶋一貴、アレックス・ブルツと順調にドライブを続け、#8もアンソニー・デビッドソン、ステファン・サラザン、セバスチャン・ブエミ、そして、再びアンソニー・デビッドソンへと交代を重ねて午後のセッションを終えた。

    木下美明 チーム代表:
    我々は、12か月前に初参戦したル・マン24時間レースから、さらに強いチームと、さらに強いTS030 HYBRIDを手に入れた。今日の我々の目標は、テストの時間を最大限に有効活用することであり、それを達成出来た。天候のために、今日我々が望んでいた全てを消化することは出来なかったが、それは、どのチームも同じだ。チームは良く働き、TS030 HYBRIDは頼もしく走った。これは昨年からの進化を示すものである。しかし、あと数日間で改善のためにやらねばならないこともある。我々はすでに何日も夜を徹し、全力で働いて来たが、最後の詰めに差し掛かっている。

    TS030 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    午前:4番手(39周)、最速ラップ3分49秒349:首位と3.072秒差
    午後:6番手(43周)、最速ラップ3分29秒593:首位と7.010秒差

    アレックス・ブルツ #7:
    面白くて忙しい1日だった。ウェット路面を喜ぶ者はいないが、サーキットに戻って来られるのは嬉しいことだ。天候はどうしようもないが、それはどのチームも同じだ。それでもまだ有意義だったのは、ウェットとインターミディエイトタイヤの、それぞれの条件下でのセットアップをいくつか試せたことだ。コースが乾いた時のTS030 HYBRIDのバランスも良かったが、スリックタイヤではどうしてもクリアラップが取れなかった。ラップタイムが全てではないが、やはりもう少し良いタイムを出せるようにしたい。

    ニコラス・ラピエール #7:
    空力とセッティングの面で得るものは多かった。大雨から小雨、それから完全にドライになる前の半乾き路面まで、全ての条件をこなすこととなったが、これは、我々にとって、どのタイヤをどの条件で使うかを知るために役立った。とはいえ、テストすべきことが非常に多かったので、出来れば完全なドライセッションでも走りたかった。他のチームが何をテストしているのか分からないので、今自分達がどのあたりにいるのかを正確に知るのは難しい。TS030 HYBRIDの信頼性は高く、レースに向けてデータ分析をしなければならない。

    中嶋一貴 #7:
    ウェット路面でスタートしたが、最後は少し乾いたコンディション走行となり、色々な条件での走行を体験出来た。レースウィークに向けては良い経験が出来たと思う。というのも、雨天では水しぶきで本当に視界が悪いからだ。また、何度も先行車に阻まれたが、これがル・マンだし、それが普通なのだと思っている。この先行車というものは、常に考えなければいけないポイントで、うまく捌かなければならない。ル・マンに戻って来られたことは嬉しいが、天気だけは自分の望んだものではなかった。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ステファン・サラザン/セバスチャン・ブエミ)
    午前:5番手(40周)、最速ラップ3分50秒903:首位と4.626秒差
    午後:4番手(45周)、最速ラップ3分27秒581:首位と4.998秒差

    アンソニー・デビッドソン #8:
    ル・マンのコースを再び走れたのは嬉しいが、ずっと変わり続ける天候でのセッションは、とても難しいものだった。雨の中でセットアップ作業を続け、非常に良いバランスを見つけた。このような、本当にトリッキーな条件下でのラップタイムとしては満足いくものだ。午後遅くの再走行時には数周のドライ路面走行が出来、車両バランスを更に良くするアイデアを見つけるべく走った。ラップタイムは今日の優先課題ではなく、最も大切なのは2週間後に我々がどこにいるか、様子を見極めることだ。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    最後はドライ走行が出来たが、望んでいたようにはならなかった。しかし、少なくとも着実に多くの周回を重ねられたことで、我々皆が、またル・マンに慣れることが出来た。路面のコンディション、先行車と、あらゆるものが完璧なラップを阻むことになったが、レースで勝つためには、まだまだいくつか改良しなければならない。レースウィークが始まる前に、1,150km以上を走って膨大なデータを得たので、チームは明日からも忙しい日々になるだろう。

    ステファン・サラザン #8:
    とても良い1日だったし、TS030 HYBRIDも非常に頼もしかった。ウェットとドライで走行を重ね、我々のプログラムは完了した。今のところ全てうまく行っており、多くの周回を重ねることが出来た。今朝、ウェット路面で走行を開始した時は、車両バランスにあまり満足していなかったが、ドライになって大幅に好転した。こうしてトヨタ・レーシングと共にここにいることがとても嬉しい。私自身はいつでもレースを走れる準備が出来ている。

  • WEC世界耐久選手権、LM-GTEクラスの性能調整を変更

    WEC世界耐久選手権、LM-GTEクラスの性能調整を変更

    FIAは、WEC世界耐久選手権のLM-GTEクラスの性能調整(Balance of Performance )を変更することを発表した。

    GTE Proクラスで、AFコルセのフェラーリ458を走らせている小林可夢偉は、性能調整(Balance of Performance )によってアストンマーチンにアドバンテージがあると繰り返し述べていた。

    開幕戦で小林可夢偉は「今年の性能調整でアストンがさらに速くなっているということは分かっていましたが、予選になって彼らが本当の速さを見せつけられた感じです」と述べていた。

    また動画では「ハンディがクルマそれぞれにあって、そこに今のところ苦しまされている。今後FIAがしっかりこのルールを変えてくれることを期待してます」としていた。

    この度、WECは性能調整の規約を変更することを発表。アストンマーチンは10kgのバラストが増加することになった。

    一方、開幕2戦でいまだ表彰台のないポルシェはリストリクター径を0.3mm大きくできることになった。

  • 童夢、2014年型LMP1カー「S103」の開発を開始

    童夢、2014年型LMP1カー「S103」の開発を開始

    童夢は、2014年から実施されるル・マン新レギュレーションに適合した次世代のLMP1/2カー『DOME S103』の開発に着手したことを発表した。

    現在DOME S103は、基本レイアウト、CFD解析などを終了し、風洞実験を行っている。

    童夢の鮒子田寛社長は「2014年マシンのモデルで1週間以上にわたって風洞で作業してきました。再びそれを行っています。我々の意向はクルマを造ることです」と述べた。

    DOME S103は、プライベーターを狙い、 FlybridとZytekから入手可能なシステムを含む、鮒子田社長の言う“ボルトオン・ハイブリッド・システム”を受け入れられるように設計されている。

    「クルマは様々なタイプのエンジン、カスタマー型のハイブリッド・システムを受け入れられるように設計されています」

    カスタマーが時間内にプロジェクトとの契約を締結すっれば、S103は2014年のWEC世界耐久選手権の開幕にむけて準備される。

    また鮒子田社長は、S103と同じデザインをベースにしたLM2クーペの販売にも応じる計画を明らかにした。

    「P2のシャシー規約と空力規約は若干異なります。しかし、モノコックを含めた設計は両プロジェクトで使うことができます」

    童夢は昨年、3年間のブランクを経てWECに復帰。ペスカローロと提携し、2008年のS102を改良したS102.5でスパとル・マン24時間レースに参戦した。

    DOME S103

  • 日産、井原慶子とパートナーシップ契約を締結

    日産、井原慶子とパートナーシップ契約を締結

    日産は、WEC世界耐久選手権に日本人の女性選手としてただ一人参戦しているレーシングドライバーの井原慶子と包括的なパートナーシップ契約を締結した。

    井原慶子は、F1のレースクイーン として初めて訪れたサーキットで観戦したモータースポーツに魅了され、自らも参戦したいという強い思いを胸に20代半ばで普通自動車運転免許を取得、25歳でレースデビューを果たした。

    その後は、海外を拠点に F3世界選手権などの国際レースで世界50か国を転戦し、FIA公認国際レースで女性初のポールトゥウインを達成するなど、数々の国際舞台で日本人女性ドライバーとして入賞を果たしてきた。

    2012年には、カーレースの世界最高峰シリーズWEC世界耐久選手権にただ一人の日本人女性ドライバーとして通年の参戦を果たし、初の世界選手権ポイントを獲得。

    また、教育問題や交通環境の改善にも取り組み、日米リーダーシッププログラムのフェローとして国際会議や社会貢献活動にも参加し、2012年9月には、「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」として日本国政府・内閣府国家戦略大臣より表彰された。更に同選手は、電気自動車(EV)への造詣も深く、その普及促進に向けた講演活動等も行っている。

    日産は、国際舞台で戦う女性アスリートのパイオニアである井原慶子の類を見ないユニークなキャリアに加え、夢を実現するための強い意志と飽くなきチャレンジ精神に共感し、包括的なパートナーシップ契約を締結。

    日産は、ガルフ・レーシングに所属し、2013年度のWEC世界耐久選手権のLMP2クラスへローラ製シャシーに日産製のエンジンを搭載した車両で参戦する井原慶子のスポンサーとなる。また、井原慶子はゼロエミッションモビリティのアンバサダーとして、日産とともに電気自動車「日産リーフ」の魅力を伝え、急速充電インフラなど電気自動車が走るための環境整備や持続可能なモビリティ社会の実現を目指した様々な活動に参加していく予定。

    さらに、ユニークなキャリアを持ち、世界中の様々なフィールドで活躍する井原慶子は、真のグローバル企業の実現にむけて積極的に取り組んでいる日産のダイバーシティ活動もサポートしていく。

    井原慶子 主な戦績

    1999年 フェラーリチャレンジ(優勝3回、ポールポジション3回)
        フェラーリ世界戦inイタリア(120台中12位、国別対抗戦2位)MVP of The Year受賞
    2000年 イギリスフォーミュラールノー参戦
    2001年 フランスF3参戦(SIGNATURE-RENAULT)入賞4回
    2002年 AF2000参戦 参戦レース全戦表彰台獲得/AF2000世界戦マカオGP(3位)
    2003年 フォーミュラーBMWアジアシリーズ参戦(Team Yellow Hat)シリーズ3位
    2005年 イギリスF3国際シリーズ参戦(Carlin Mortorsports)(入賞7回)、F3世界選手権参戦
    2007年 イギリスF3国際シリーズ参戦(Carlin Mortorsports)(入賞4回)
    2008年 アストンマーチン・アジアカップin中国(チャリティゲスト参戦)
    2009年 フォーミュラー・ルマンEURO選手権参戦(入賞)
    2012年 ドバイ24時間レース完走、FIA 世界耐久選手権にガルフレーシング・ミドルイーストより参戦 LMP2クラス 総合7位(入賞4回)

    日産 井原慶子

  • 小林可夢偉 「GTでのレース経験の差を勉強することができた」

    小林可夢偉 「GTでのレース経験の差を勉強することができた」

    小林可夢偉が、クラス3位表彰台を獲得したWEC第2戦スパのレース週末を振り返った。

    “スパ・ウェザー”と呼ばれる予想できない天候が特徴のスパ・フランコルシャンだが、レース週末は快晴のなかで行われた。

    「なんとスパ・フランコルシャンはレースの週末を通して一度も雨が降らず、レースの土曜日は快晴でした」と小林可夢偉は振り返る。

    「サーキットに来た時は金曜日と土曜日は雨の予報だったんですけど、やはりスパの天気は予想できないですね」

    「今回は金曜日に朝と午後にフリー走行を行った後、夕方に予選。そして土曜日の朝にウオームアップ、そして午後2時過ぎから決勝レースと、2日間に凝縮されたスケジュールでした」

    今回、2013年モデルのタイヤが投入されたが、フリー走行の感触から、小林可夢偉の71号車は2012年タイヤを選択した。

    「シルバーストンからクルマは特に変わっているところはなかったですが、初めて2013年モデルのタイヤが投入されました。ただフリー走行で履いたところ、決勝レースに向けてあまりいい手応えではなかったので、僕たち71号車はあえて2012年のタイヤをチョイスしたんですが、結局このタイヤの選択が明暗を分けてしまいました」

    「同じチームの51号車は決勝レースですべてのスティントで13年モデルのタイヤを履いていたのですが、結果的にレース中のペースを見ると向こうのタイヤが正解だったのかなと思います」

    「1回目のスティントではコースインしたらいきなりセーフティカーランで、タイヤが冷えてしまいまったく戻ってきませんでした。2回目に乗ったときは、まあなんとかマシになったかなという程度であまり状況は改善されず、3回目のチェッカーまで走るスティントで13年タイヤに変えてみたらかなりいいペースで走ることができ、チェッカーの1周前に2番手のクルマを抜けそうでしたが、間に1台入ってしまい逆転することが出来ませんした」

    「この週末はGTでのレース経験の差を勉強することができたと思います。うまくははまっている状態では、シルバーストンのように遜色ないペースで走ることができますが、今回のレースのようにきちんとはまってないときに、いかにリカバリーするかといった点ではまだまだ試行錯誤しています。それでもきちんと表彰台に乗ることができたので、チャンピオンに向けてこの成績を維持していきたいと思います」

    「次のル・マンはこれまた初めての24時間レースになります。いつもの4倍の長丁場で、さらに同じカテゴリーで走るライバルとなる車種が増えますが、獲得ポイントもいつもの2倍なので、選手権上非常に大切なレースです。しっかりと戦いたいと思いますので、みなさま引き続き応援のほどよろしくお願いいたします」

  • トヨタ、ル・マンまでに性能調整の規約変更を求める

    トヨタ、ル・マンまでに性能調整の規約変更を求める

    トヨタは、ル・マン24時間レースまでにエンジン規約が変更されない限り、アウディに挑戦することはできないと考えている。

    トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、スパ後のチーム分析で、現在の性能調整(Balance of Performance )が、アウディのターボディーゼルに有利に働いていることを示したと述べた。

    「状況には満足していない。なぜなら、我々は彼らと戦うことができないからだ」とパスカル・バセロンはコメント。

    「実際のところ、ル・マンでの我々のチャンスは非常に小さい」

    パスカル・バセロンのコメントは、トヨタがスパ戦には票したプレスリリースの楽観的な文面とは対照的だ。

    パスカル・バセロンは、WEC世界耐久選手権のレギュレーションを定めたACOとFIAに対し、ル・マン24時間までにBoPを調整するよう訴えた。

    「我々は、BoPを進化させる必要があると考えている。そのためのプロセスが存在し、進行している。それによってどうなるかを見定めなければならない」

    「ACOとFIAがBoPを適切にすることがどれくらい難しいかについて過小評価していないが、彼らがBoPを正そうとしていると信じている」

    パスカル・バセロンは、最新のアウディR18 e-tronクワトロが、トヨタTS030ハイブリッドに対し70〜80馬力のアドバンテージがあると見積もっている。

    ACOのスポーツマネージャーを務めるバンサン・ボメニルは「プロセスは進行中だ。我々は常にデータを解析している。これ以上のことは語せないが、それはすべてのクラスに当てはまる」とコメント。

    これに対し、アウディスポーツのヴォルフガング・ウルリッヒ代表は、スパの結果は、変化が必要であるという十分な証拠にはならないと主張した。

    「新車なしで開幕戦に来て、2戦目に新車を一台持ち込み、半分しかレースを戦っていないチームが、どうやってBoPの変更を求めることができるんだい?」とヴォルフガング・ウルリッヒはコメント。

    「トヨタの新車は、少なくとも我々のル・マン仕様に匹敵していた」

    トヨタは、ターボディーゼルエンジンに対するエアリストリクター径が3%減らされたが、燃料タンクがそのままとされた冬の段階で大きなミスを犯したと考えている。

    「昨年の間違いは、パワーにだけ集中し、燃費を置き去りにしてしまったことだ。我々が2つのうち1つをオープンなままにしておけば、ディーゼル技術はそれを利用することができる」

    パスカル・バセロンは、アウディが燃費の優位性をパワーに回したのではないかと主張する。

    「昨年、アウディは我々よりも3〜4周多く走っていた。今年は2周少ない」

    また、パスカル・バセロンは、スパで2013年仕様のTS030が予選よりもレースの方が競争力があるように見えたのは、アウディが特にロングテール仕様車が、実際の実力を出していなかったためだと主張する。

    「レースの方がよく見えたが、それはアウディのエンジンセッティングに関連があるはずだ」

    アウディは、エンジンパワーを絞ってレースを戦っていたのかと質問されたパスカル・バセロンは「その通りだ。それははっきりと結論が出ている」と述べた。

  • トヨタ 「ル・マンではアウディに挑戦できる」

    トヨタ 「ル・マンではアウディに挑戦できる」

    トヨタは、スパ6時間レースでの2013年仕様のTS030ハイブリッドのパフォマンスは、来月のル・マン24時間レースでアウディに挑戦できることを証明したと考えている。

    スパ6時間レースでレースデビューを果たした2013年仕様のTS030ハイブリッドは、一時トップを走行し、ドライブトレーンの問題でリタイアするまでロングテール仕様のアウディ R18 e-tron クワトロの前を走っていた。

    開幕戦シルバーストンを2012年仕様車で戦ったトヨタは、スパで優勝を争えると楽観視していた。

    中嶋一貴、アレックス・ヴルツと2013年仕様車を走らせたニコラス・ラピエールは「勝利のために戦っていたので、最終結果にはとても失望している」とコメント。

    「ポジティブなのは、クルマのペースが予選で良くなっていたことだ。たとえ彼らよりも少し遅かったとしても、間近だったと思う」

    「僕たちがル・マンのパッケージを使っていたことを考えれば、挽回できている」

    だが、ニコラス・ラピエールは、トヨタはまだロングテール&ハイダウンフォース仕様で走ったアウディ R18 e-tron クワトロよりも遅いと認める。

    「#3よりもちょっと遅かったと思う。彼らはコーナーの立ち上がりで苦労していたが、彼らの方が明らかに速い」

    2013年仕様のTS030ハイブリッドは、ハイブリッドシステムのトラブルで4時間でリタイア。エネルギー回生が作動不良に陥り、リヤブレーキのオーバーヒートに繋がった。

    ハイダウンフォース仕様の2012年仕様車は、アウディの3台に次ぐ4位でフィニッシュした。

    関連:トヨタ、2013年仕様車にハイブリッドのトラブルでリタイア (WEC第2戦)

  • アウディ、表彰台独占でトヨタに完全勝利 (WEC第2戦)

    アウディ、表彰台独占でトヨタに完全勝利 (WEC第2戦)

    アウディは、FIA世界耐久選手権 (WEC) 第2戦で表彰台を独占。昨年に引き続く勝利により、アウディはスパ・フランコルシャン2連覇となった。

    3台のアウディ ハイブリッドスポーツカーが、予選に続いて決勝レースでも上位3位を独占するという素晴らしいレース展開を繰り広げた。これによりアウディは、1-2フィニッシュを達成した3週間前のシルバーストンに続く、今シーズン2度目のトヨタを相手にしたハイブリッドカー対決に完全勝利した。

    昨年のチャンピオン、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組が、驚異的なドライビング パフォーマンスを発揮して今シーズンのWEC初優勝を獲得した。

    レース序盤に大きな災難に見舞われたが、彼らは2番手に1分05秒もの大差をつけてゴール。レース開始から2時間目、コース上に落ちていた破片を踏んでタイヤにダメージを負ってしまったアンドレ・ロッテラーが、予定より早いピットインを余儀なくされた。このピットインでロッテラーからマシンを引き継いだブノワ・トレルイエが7番手でコースに戻ると、猛追を開始。わずか74分後、ゼッケン1号車はトップの座を奪回した。

    2位でゴールしたのはシルバーストンの勝者、ロイック・デュバル / トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュ組。2位を獲得したものの、彼らは予選最速タイムを記録したことで追加ポイントを与えられた1号車のクルーにわずか1ポイント差でランキングトップの座を明け渡した。

    マルク・ジェネ / ルーカス・ディ・グラッシ / オリバー・ジャービス組もまた、目を見張るパフォーマンスを発揮した。彼らがドライブした3台目のAudi R18 e-tron quattroだけにはル。マン仕様のエアロダイナミクスが装着されていた。このエアロダイナミクスは、スパ・フランコルシャンの全長7.004kmのコースには決して適していないが、同じ条件下で仕様が違うマシン双方からデータ収集するためにあえてエントリーされた。ル・マン仕様のセッティングはダウンフォースが抑えられており、スパ・フランコルシャンでは複数の高速コーナーでの操縦性が不安定となってたが、それにも関わらず3号車のクルーは、ライバルのトヨタ8号車を制し、3位でゴールした。

    今回WEC開幕2連勝を成し遂げたことで、アウディはデイトナ24時間レースでのAudi R8 GRAND-AMによるGTクラス優勝、セブリング12時間レースでのAudi R18 e-tron quattroによる優勝と合わせ、今シーズン4回目の優勝という素晴らしい成果を残した。アウディスポーツ チームヨーストの次の予定は、6月9日に開催されるルマン24時間レース公式テストへの参加。そして公式テストの次は、12回目の優勝獲得を目指して参戦する、6月22-23日のルマン24時間レース本番となる。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「我々はスパ フランコルシャンのレースを、ルマン24時間レースの準備が出来る貴重な機会と捉えています。それで今回は、ルマン仕様のエアロダイナミクスを装着した3台目のマシンを擁してレースに臨みました。ルマン仕様のマシンは、決してスパ フランコルシャンのコースにマッチしていないのですが、それでも充分なパフォーマンスを発揮出来ることを見せてくれました。3台のマシンは、レース中ずっと高順位を維持していましたが、それは決して平坦な道のりではありませんでした。トップ争いのバトルはおよそ10回に及びましたが、その間、マシンは完璧な状態が続き、ドライバー達は不要なリスクを抱えることなく速く走り続けるなど、我々はノーミスでレースを闘いました。タイヤが常に良好な状態を保ち、チームが完璧なピット作業を行ったことも、勝利を獲得する大きな要因となりました。しかし、我々は今日の結果に甘んじることはありません。今年のルマンは非常に厳しいレースになると認識しています」

    クリストファー・ラインケ (LMPプロジェクト統括リーダー)
    「誰もが憧れる夢のような結果が現実となったことに、本当に満足しています。ルマンに焦点を当てた活動の一過程ではあるものの、スパ フランコルシャンで勝利出来たことはとても素晴らしく、ホッとしました。と言うのも、ホッケンハイムでのDTM開幕戦と同じ日に開催されるスパ フランコルシャンに3台ものマシンでエントリーすることは、とても大きなチャレンジであったからです」

    ラルフ ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
    「今日はドライバーを始めとするクルー全員による、素晴らしいチームワークが発揮出来ました。トヨタ7号車とのバトルは、向こうがリタイアするまで、とてもスリリングなものでした。3台のマシンがまるで時計のように正確に走ってくれたおかげで、ピット作業を戦略通りに進めることが出来ました。9人のドライバー全員が表彰台に登れたのは、とても素晴らしいことだと思います。これで、万全の準備を終えてルマンに臨むことが出来ます」

    マルセル・ファスラー (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「驚異的な週末となりました。パンクに見舞われた後、そこで失った時間をなるべく多く取り戻さなくてはなりませんでした。チーム関係者すべてが全力を尽くしました。ドライバーだけでなく、ピットで働いていたスタッフ全員が、素晴らしい力を発揮しました。今日はチーム全員にとって良い日となりました」

    アンドレ・ロッテラー (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「アウディが1-2-3フィニッシュを達成するとは、何と素晴らしい結果でしょう。レース中は、数々の苦難に見舞われました。スタートはあまり良くなかったものの、すぐにアドバンテージを持つことが出来ました。しかしそのアドバンテージを、セフティカーピリオドとパンクによって失ってしまいました。その後は、ひたすらフルスロットルで走るのみでした。素晴らしい走りを見せてくれたマルセルとブノワがおかげで、ロスを取り戻すことが出来ました。本当に激しいファイトの数々を制した末に勝利を掴んだ、至高のレースでした。私にとってはスパ フランコルシャンでの初優勝ともなりました」

    ブノワ・トレルイエ (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「優勝出来て本当によかったのですが、そうなるまでは困難な道でした。セフティカーピリオドとパンクによって、一旦は大きなタイムロスを喫しましたが、チームが一丸となってそのロスを挽回しました。我々のAudi R18 e-tron quattroは完璧でした。素晴らしい仕事を為したチームすべてのメンバーにとって今日の勝利は最高のものとなりました」

  • 小林可夢偉 「ル・マンで優勝できるように頑張りたい」

    小林可夢偉 「ル・マンで優勝できるように頑張りたい」

    小林可夢偉が、3位表彰台を獲得したWEC第2戦スパ6時間レースを振り返った。

    クラス3番手からスタートした小林可夢偉のAFコルセ 71号車は、レースをリードする走りをみせるも、ピットストップで後退して最終的に3位でフィニッシュ。最終スティントでは素晴らしい追い上げをみせた小林可夢偉だが、まだセッティングやタイヤ選択でやれることはあると考えており、次戦ル・マン24時間レースでは初優勝を誓った。

    小林可夢偉 WEC第2戦スパ6時間レース後のコメント


    今日はスパ、WECの第2戦、まぁ、3位と表彰台なんですが、全体的に結構ほとんどレースをリードしてて、最後に3位という結果に満足っていう感じではないんですけど、2戦連続表彰台というとこはまずポジティブにとって、しっかりポイントも獲れったっていうことで、2戦目なんでまだまだこれから勉強することもあると思いますが、思ったよりもペースが出なかってたいう、クルマのセッティングもタイヤの選ぶ方もうまくいかなかったかなっていう感じはします。その悪いなかでも3位っていうのは良い結果だったんで、次ル・マンになりますが、そこでしっかりまず優勝できるように頑張りたいと思います。3位なんですが、今日はこんな感じでした。また、応援よろしくお願いします。