カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • ヘイキ・コバライネン、WEC世界耐久選手権への転向は否定

    ヘイキ・コバライネン、WEC世界耐久選手権への転向は否定

    ヘイキ・コバライネンは、まだF1のキャリアを諦めておらず、WEC世界耐久選手権などへの転向は否定した。

    ケータハムのレースシートを失ったヘイキ・コバライネンだが、先週のスパと次のモンツァで金曜フリー走行でドライブするチャンスを与えられており、F1復帰への望みは高まっている。

    だが、ヘイキ・コバライネンは、チームがレースシートを決める際にドライバーのスポンサーシップを考慮に入れるのならば「再び復帰は僕の手中にない」と Turun Sanomat にコメント。

    「実際、僕は資金をもたらすつもりはないし、それは誰もが知っている。もしスポンサーを獲得したなら自分でお金を受け取るよ」

    最近では、ヘイキ・コバライネンが、セバスチャン・ブエミやニック・ハイドフェルド、ブルーノ・セナ、小林可夢偉のように、WEC世界耐久選手権に転向するという話も聞かれる。

    実際にレッドブルにいるマーク・ウェバーでさえ、2013年末でF1を引退し、ポルシェのプロトタイプに乗り替えることを決断した。

    F1からWEC世界耐久選手権への転向を決めたマーク・ウェバーについて聞かれたヘイキ・コバライネンは「確かにそれにはちょっと驚いたよ」と述べた。

    「昨年末、飛行機で席が隣になったことがあったんだけど、その時はすごくモチベーションに満ちあふれている感じだった」

    「だから、少し驚いたけど、きっと慎重に考えたんだと思う」

    だが、ヘイキ・コバライネン自身は、まだそのような動きについては考えていないと語った。

    「僕は今年、様々なカテゴリーの様々なプロジェクトに参加しないかと多くのオファーを受けた。でも、あまりそれらには興味を感じていない」とヘイキ・コバライネンはコメント。

    「まだF1でできることがあると感じているからだと思う」

  • トヨタ、WEC後半戦にハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを投入

    トヨタ、WEC後半戦にハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを投入

    トヨタは、2013年FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サンパウロ6時間レースから、最新のハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを投入する。これまでは第3戦ル・マン24時間レースに目標を絞り、高い最高速度を誇るローダウンフォース仕様で戦って来た。

    長い直線を有するル・マンには、最高速重視のTS030 HYBRIDを持ち込んだが、期待通りに性能を活かせず2位に甘んじた。

    データ分析によると、高速直線区間は優位に立つものの、高速コーナーなどの区間でやや安定を欠き、十分な性能を発揮出来ず、また、最高速度に関しても改善の余地があることが見つかっている。

    こうした課題の解決に努め、さらにWEC後半5戦の行われるサーキットの特徴を分析した結果、ル・マンでの平均速度が240km/h近いのに対し、他のWECが戦われるサーキットでは、およそ180km/hということもあり、サンパウロからは最高速よりもダウンフォースを重視したハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを持ち込むことにした。

    そのために見直した個所は、前輪を覆うボディカウル(ホイールアーチ)を含む車両前面の形状、エンジンカバー形状、リアウイング形状と多岐にわたる。こうしたダウンフォース向上の改良を施した上で、十分なスピードを保持する策として、既に理想的な燃焼効率を達成している現行の3.4リットルV型8気筒自然吸気ガソリンエンジンも、再度見直しを図り、ル・マン24時間という長時間耐久走行レース用から6時間のスプリントレース用へと最適化している。また、使用可能な回生エネルギーを全て使い切れるように、モーターのアシスト能力を高める努力も施されている。

    一方、ドライバーが運転しやすいTS030 HYBRIDへの仕上げも忘れられてはいない。フル制動時や、コーナリング中に、アンダーステア/オーバーステア傾向にならない様に、コンピュータ制御の精度が上げられている。また、コーナーからの立ち上がりでフル加速(エンジン+モーター)をかけたときにも更にスムーズになるよう、ドライバビリティの向上が図られている。

    サンパウロ6時間レースは、昨年、トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDが記念すべきポール・トゥ・ウィンでのWEC初優勝を達成し、参戦6戦中3勝の快進撃を開始したレースでもある。

    今年は、ル・マン24時間で2位となり、WEC獲得ポイントの多い#8が参戦するが、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンの3名のドライバーは、このインテルラゴス・サーキットを他のレースカテゴリーでも経験済み。中でもサラザンは、2007年のアメリカン・ル・マンシリーズにおいて、この反時計回りのサーキットでLMP1カーでのレースを経験している。また、デビッドソンとブエミは、今月初旬、ドイツ東部のラウジッツリンク・サーキットで、2日間にわたるTS030 HYBRIDのアップデート確認テストに参加し、1,500km余りの走行をこなしたが、仕上がりは上々である。

    今年もトヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは、最新のハイダウンフォース仕様で、WEC後半戦での連勝に挑戦する。

    木下美明 チーム代表:
    ル・マンからしばらく時間が経ったが、この間に我々は力を蓄え、更にダウンフォースを得るべく空力パッケージの見直しを行うと共に、エンジンや電子制御にも改良を加えており、高い戦闘力を示せると確信している。アウディへの挑戦がタフなものに違いないことは承知しているが、昨年初優勝を飾ったインテルラゴス(ブラジル・サンパウロ)では、我々の改良が力を発揮し、再び勝利を勝ち取れるよう、我々は猛烈にプッシュしていく。

    アンソニー・デビッドソン #8:
    TS030 HYBRIDは、ル・マンの時から大きく変わり、よりダウンフォースが高められたが、これはインテルラゴスのようなグリップ重視のショートトラックでは、非常に重要なことだ。ラウジッツリンクでのテストは上手くいった。長い休暇の後に再びTS030 HYBRIDに乗ること、そして新しいパッケージの感触が良いことがうれしい。サンパウロはこれまで多くのタイトル争いがここで決せられた素晴らしい場所だ。昨年、チームはここでWEC初優勝も果たし、我々にとっても思い入れのあるサーキットだ。今年もその成功を再現するのは大きなチャレンジだが、我々には出来るはずだ。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    TS030 HYBRIDでインテルラゴスを走ることに興奮を覚える。このサーキットで我々のハイブリッドシステムのパフォーマンスを経験できると思うと、じっとしていられない。ル・マンと比べ、インテルラゴスはかなり短いコースなので、周回遅れによるコース上の混雑がレースを左右する大きな要素となる。ここでは、我々のハイブリッドシステムによるアシストがまさにアドバンテージとなるだろう。ル・マンでの2位以降、まだ私は良い気分だし、初めてハイダウンフォース仕様を経験したラウジッツリンクでのテストも、ずっとポジティブなムードだった。これらの改良で我々はかなり前進していると思う。サンパウロで勝つのは容易ではないが、それが我々の目指すゴールだ。

    ステファン・サラザン #8:
    私はこれまでに、いくつかのレースカテゴリーでインテルラゴスを走ったことがあり、LMP1とLMP2で勝ったのは良い思い出だ。コースは平坦ではないし、長くてきついコーナーがあるが、走るのが楽しい。TS030 HYBRIDもいくつかアップデートされているので、このレースを本当に心待ちにしている。最初のフリー走行セッションは非常に忙しいだろうが、その中でこれらの変更点がどう感じられるかを試すのが、興味深いところだ。WECはル・マンの後一休みとなったが、私はアメリカでの3つのレースを戦い、忙しいスケジュールを過ごして来たので、体調は維持している。今はWECに戻るのが待ちきれない。

    インテルラゴスでは8月30日(金)11:05(日本時間23:05)と15:40(同31日3:40)からの2回にわたって90分のフリー走行が行われ、31日(土)に10:20(同22:20)から1時間の最終フリー走行の後、25分間の予選が15:10(同1日3:10)から開始。6時間レースの決勝は9月1日(日)の正午(同2日0:00)にスタートが切られる。

    トヨタ TS030 HYBRID ハイダウンフォース仕様

  • 井原慶子、OAKレーシングに移籍 (WEC世界耐久選手権)

    井原慶子、OAKレーシングに移籍 (WEC世界耐久選手権)

    井原慶子は、OAKレーシングに移籍し、WEC世界耐久選手権の後半戦ブラジル、日本、中国、バーレーンを戦うことを発表した。

    これまで井原慶子は、ガルフレーシングに所属していたが、同チームは前戦ル・マン24時間レースを最後に今季の参戦を断念していた。

    フランスのトップチームであるOAKレーシングは、今年のル・マン24時間レースのLMPクラスで1-2フィニッシュを達成している。

    井原慶子
    「WECの後半戦をOAKレーシングで参戦できることになり、大変楽しみです。OAKレーシングのチームプリンシパルは、以前日本のスーパーGT に日産GT-Rで参戦していたセバスチャン・フィリップさんですので、一緒に仕事できることになり大変心強いです。一緒にドライブするジャック・ 二コレ選手をはじめチームの皆さんと一丸となって、来週末に行われるブラジル、またホームラウンドの富士など後半戦では表彰台を目指します。この 度のチーム移籍に関して多大なる応援をいただいたNISSAN/NISMO、スポンサー、サポーターの方々に心より御礼申し上げます。今後ともどうぞ応援よろしくお願いいたします」

  • フェラーリ、LMP1クラスでのル・マン参戦をまもなく決断?

    フェラーリ、LMP1クラスでのル・マン参戦をまもなく決断?

    フェラーリは、LMP1クラスでのル・マン参戦プロジェクトをさらに進めるかの決断をまもなく下すようだ。

    フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、1ヵ月前にフェラーリがル・マンのためにプロトタイプをデザインするとの推測を否定しようとしなかった。

    「来年F1に導入される新しいターボエンジンは、いくつか興味深いプロジェクトが可能になる。現時点ではこれ以上は話せないがね」と ステファノ・ドメニカリは La Stampa に述べていた。

    Auto Motor und Sportは、フェラーリが2015年のル・マンに向けてLMP1クラスのマシンをデザインするか否かを決断すると報じた。

    フェラーリは、1965年以来ル・マンで勝利していないが、記者のミハエル・シュミットはフェラーリがLMP1クラスでのル・マン参戦を“真剣に検討している”と述べた。

  • トヨタ、2014年もWECドライバーラインナップは不変

    トヨタ、2014年もWECドライバーラインナップは不変

    トヨタは、2014年のWEC世界耐久選手権も今年と同じドライバーラインナップを継続する。

    トヨタは、既存の6名のドライバー全員と契約を更新。アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンが3年連続でチームのドライバーを務める。

    トヨタ・モータースポーツの広報担当者は「我々のドライバーのスピードに関しては何の疑いもありませんし、彼ら全員が一緒にうまく働いています。変更する理由はありません」とコメント。

    ニコラス・ラピエールは「トヨタとここでの良い状況に満足している。とても早く自分の将来を知れるのは良いことだ」とコメント。

    「新しい規約と僕たちのハイブリットシステムによって、僕たちは競争的だと信じている。来年はル・マン24時間で勝てると思う」

    トヨタの広報担当者は、ドライバーラインナップの早期の契約は、トヨタのWECおよびLMP1カテゴリーへのコミットメントを示していると述べた。

    トヨタは、今年のWEC第4戦と第5戦を1台体制で参戦することを発表しているが、2014年に2台体制でフルシーズンを戦う意向を示している。

    トヨタの2014年マシンは、来年1月上旬まで走らせることはないとみられている。

  • トヨタ、WEC第4戦と第5戦は8号車のみの1台体制で参戦

    トヨタ、WEC第4戦と第5戦は8号車のみの1台体制で参戦

    トヨタは、今シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)の残りレースについての当面の参戦計画を発表した。

    トヨタは、リソ−スを最も効率的に活用するため、2013年シーズン参戦活動と2014年規定新型車両開発とを同時に進行する。

    このため、第4戦サンパウロ6時間レース、第5戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースは、現在WEC選手権ポイントで先行するTS030 HYBRID #8のアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンの3名が1台体制で参戦。

    TS030 HYBRID #7のアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の3名は、2014年新型車両の開発テストとシミュレーションに専念する。

    上記2戦以降のレースへの参戦体制については、追って発表する予定としている。

  • マーク・ウェバー Q&A:F1引退とWEC転向について

    マーク・ウェバー Q&A:F1引退とWEC転向について

    マーク・ウェバーが、F1引退と来季からのポルシェとのWEC世界耐久選手権参戦について語った。

    なぜ、シーズン末でWECでポルシェに加入するという決断をしたのですか?
    新しいプログラムに加入するにはパーフェクトなタイミングだった。モータースポーツで最も有名なチームのひとつと仕事をすることは、僕の将来にとってセンセーショナルなチャレンジであり、チャンスだった。

    1999年に起こったことの後、ル・マンに戻ることについてどのような気持ちですか?
    モーターレーシングが危険であることは認める。でも、ル・マンは世界で最も有名なサーキットのひとつだし、僕にはまだやり残した仕事がある。あそこでうまくやりたい。ル・マンは苛酷かもしれないけど、素晴らしい報いがあるし、それが魅力のひとつだ。

    マレーシアでの一件は、あなたの決定に影響に影響しましたか?
    いいや。僕には個人的なプランがあったし、それを貫いてきた。これは次なるチャプターだ。

    レッドブル・レーシングを離れることに対して、チームから圧力、もしくは奨励はありましたか?それとも、完全にあなたの決断だったのですか?
    チームにより多くを求めることはなかったけど、6〜8カ月くらいディートリッヒ・マテシッツと連絡を取り続けていた。彼は僕にとって絶対的な存在だ。今後も僕はレッドブルファミリーの一員として、レッドブルのために働き、他のレッドブルのアスリートたちが限界を極めるのを見守り、サポートしていく。

    あなたはグリッドで最も古いドライバーのひとりです。年齢はドライビングに影響しましたか? それは引退するという決断の考慮点でしたか?
    もちろん、25歳でF1キャリアの全部を過ごせたらいいけどね。30代中後期のドライバーのスポーツマンやスポーツウーマンに尋ねてみてよ。簡単にはならないと言うだろうね。それがプロスポーツの事実だ。

    F1に留まるという選択肢はありましたか?
    そうだね。でも、F1はカテゴリーとして2014年の僕の頭にはなかった。だから、僕にとっては検討材料ではなかった。

    今後、再びF1に復帰するチャンスがあった場合は?
    その可能性はかなり低いと思う。特にカテゴリーが新しい方向に進むことを考えればね。あっという間に状況がわからなくなるだろう

    最後に。F1を離れることを寂しく思いますか?
    F1がモータースポーツの最高峰とみなされていることはわかっている。これまで素晴らしい人たちと働いてきた。特にエイドリアン・ニューウェイは驚くべき人物だった。非常にタフで要求が高いコンディションやサーキットで走り、素晴らしいドライバーたちを相手に戦ってきた。それは今年末まで続く。F1が恋しくなるかって? もちろんだよ。でも、誰であっても時は流れ続けるものだし、止まることはない。僕にとっては、今が次のチャレンジに向けて進むべき時だ。

    関連:マーク・ウェバー、今季限りでのF1引退とポルシェ加入を発表

  • ポルシェ、LMP1カーでの初テストを完了

    ポルシェ、LMP1カーでの初テストを完了

    ポルシェは、2014年からWEC世界耐久選手権およびル・マン24時間に参戦するLMP1カーの初テストを完了させた。

    ポルシェ LMP1ハイブリッドは、ドイツ・バイザッハにあるポルシェのテストコースでシェイクダウンを実施。ファクトリードライバーのティモ・ベルンハルトがステアリングを握った。

    ポルシェは、7月にポルシェ LMP1ハイブリッドのシェイクダウンすることを示唆していたが、予定よりも“数週間”早く実施された。

    公開されたクーペボディのポルシェ LMP1ハイブリッドには、ポルシェ、アディダス、ミシュラン、モービル1のロゴ以外には偽装のためにカモフラージュの模様が施された。

    ポルシェLMP1プロジェクトのディレクターを務めるフリッツ・エンツィンガーは「スケジュール通りに計画は進んでいます。私達が新たに編成したチームは、このきわめて複雑な車両を一刻も早くサーキットに送り出すため、最大限に集中して作業に取り組みました」とコメント。

    「その結果、さらなるテストおよび開発に充てる数週間を稼ぐことができました。2014年から、レギュレーションは効率に最重点を置いたものになります。これにより、エンジニア達の闘いはさらに興味深くなるのと同時に、私達にとっても、まったく新たな挑戦となります」

    ワークスとしてLMP1カーで最高峰のモータースポーツに復帰するという2011年中盤の決定以来、ヴァイザッハのモータースポーツセンターは大幅に拡充された。ワークショップおよび管理棟が建設され、LMP1カーの設計、組み立ておよび配備を担当する約200名の従業員が勤務している。このレーシングカーは、2014年シーズンからヴァイザッハを拠点としてワークスチームとともにWECへ参戦する。

    ポルシェのワークスドライバーであるティモ・ベルンハルトは「私は、すべてが白紙の状態からこのニューモデルの開発に関わってきました」と説明。

    「今日、この生まれたてのLMP1カーを最初に走らせることができ、とても誇りに思っています。そして、すでにこの車両からは素晴らしい感触を得ることができました。これからの数週間、そして数ヶ月、友人であり同僚でもあるロマン・デュマと共にこの車両をテストしていくのが楽しみです」

    ティモ・ベルンハルト(32)とロマン・デュマ(35)は、ポルシェのLMP1プロジェクトの最初のドライバーとして、世界各国のサーキットで行われるテストの大部分を担当する。

    ポルシェAGの研究開発担当役員であるヴォルフガング・ハッツは「新型LMP1カーの開発中、私達は公道仕様の生産車と同じ課題に直面しました」語る。

    「私達の目標は、パフォーマンスに妥協することなく最高の効率を達成することです」。

    ポルシェAGの取締役社長であるマティアス・ミューラーは、ハイテクのレーシングカーの開発から得られる顧客の利益を特に強調していた。

    「エンジニア達は、今日ヴァイザッハのコースで初めてテストされた新型LMP1カーを何もないところから設計するだけでなく、レギュレーションの枠内で数多くの新たなテクノロジーを応用することができました。これは将来的に、公道仕様車両のお客様のメリットになります。このように、ポルシェの1台1台に、レーシングカーのテクノロジーが息づいているのです」

    ポルシェはまだ、新しいLMP1クーペがガソリンエンジンを搭載するということだけで、技術的な詳細、ネーミング、タイプ番号は明かしていない。

    ポルシェ LMP1 ポルシェ LMP1カー

  • トヨタ、ル・マン24時間レースへと準備万端

    トヨタ、ル・マン24時間レースへと準備万端

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)のハイライトとして来週6月22日、23日の両日、フランス・サルト・サーキットで行われる、第90回「ル・マン24時間レース」へと出場準備を整えた。

    昨年、ル・マン24時間レースへTS030 HYBRIDをデビューさせたトヨタ・レーシングは、今年も#7にアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴、#8にアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンという布陣の2台体制で臨む。

    WEC前戦のスパ6時間レースでは#7のみ2013年仕様の参戦となったが、ル・マン24時間レースでは、2台共に2013年仕様のTS030 HYBRIDとなる。

    先週、6月9日に行われたル・マン公式テストデーを含む、7回のテストを経て、2013年仕様のTS030 HYBRIDは、信頼性とパフォーマンスの確かな向上を示した。

    ル・マンへ向けた準備プログラムには、成功裏に終えた耐久テストも含まれ、TS030 HYBRIDとチームは、30時間以上にわたる連続走行への手応えを得た。

    トヨタ・レーシングの挑戦で要となるトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)は、ル・マン24時間レースの場合、レースコースに7か所指定されたハイブリッド回生区間でブレーキにより得られたエネルギーをキャパシタに蓄電し、加速時に自動的に300馬力に値するパワーを付加する。

    先週日曜日に行われたル・マン公式テストデーでは、今週末へ向けた、TS030 HYBRIDとパワートレインのさらなる熟成と、タイヤの評価などを行い、多忙な一日となった。

    昨年、TS030 HYBRIDの#7は、#8が遅い車による接触に巻き込まれ激しくクラッシュする中、エンジンの不調に見舞われるまでの6時間にわたり、スリリングな首位争いへのバトルを展開した。

    今年のル・マン24時間レースは、トヨタ・レーシングにとっては2回目の参戦となるが、トヨタにとっては15回目の出場となる伝統的なレースでもあり、1992年、1994年、そして1999年に2位入賞を果たしている。

    トヨタ・レーシングにとっては、準優勝からさらなる高みへの挑戦となるが、それは24時間レースで表彰台の頂上を目指すことにほかならない。

    木下美明 チーム代表:
    我々は、ル・マン24時間レースをとても楽しみにしている。昨年のル・マンは、我々にとってTS030 HYBRIDでの初めての戦いであり、いくつかの困難に直面することは予想していた。今年は準備も整い、上手く行くことを期待している。昨年のル・マンで首位争いを展開し、WECで3勝を挙げられたことでも、成功への手応えを感じている。そして、我々の夢は、この伝統のレースで表彰台の頂上に立つことだ。我々は、とても強力なアウディというライバルに立ち向かう以上、確信は持つのは難しいが、出来ることは全てやったし、勝つために100%の力を出し切るつもりだ。長い1週間になるし、様々なことが起こるだろうが、この挑戦のための準備は整った。

    アレックス・ブルツ #7:
    例年同様、今年もル・マンにやって来ると興奮する。これは本当に私が好きなレースで、既にテストの時点で酔わせてくれるほど、ここに戻って来られて嬉しい。ル・マンは、輝かしい歴史と伝統的スタイルのモータースポーツ、それにハイブリッドシステムやクルマの空力といった先進技術が絶妙に渾然一体となっている。そこで勝ち、表彰台の頂上に上るのは格別な感覚だし、もう一度味わいたいと思う。だから私は戻って来るのだ。去年は我々にとって最初のレースで、本当に難しかった。出来る限り備えはしたが、例え一時的にトップを走っても、本当の意味で戦い通す事は出来なかった。今回は冬をまたいで集中プログラムを実施したし、ライバルも同じように改良してきたようだが、私はこの挑戦を楽しみにしている。

    ニコラス・ラピエール #7:
    ここに戻って来られてとても興奮している。チームは昨年よりもずっと準備が整っているのと同時に、すごく頼もしい。今年の最初の2レースで少し残念な部分もあったが、ここでは、特に戦績において進歩を見せられると思う。昨年よりもチームの準備は出来ているし、チームの誰もがより経験を積んでいるわけだから、良くなっているはずだ。ル・マンはとても特別なレースで、WECのシーズン中最も重要なレースだ。フランス人ドライバーとして大切だと思うのは、フランスで開催されるレースということではなく、誰にとっても世界で最も有名なレースのひとつだからだ。これまで少しばかりツキに見放され、私自身がここで表彰台の頂上に立ったことはまだないが、昨年はレースをリードする気分を味わえたので、今年こそラッキーで行きたい。

    中嶋一貴 #7:
    私にとって2回目のル・マン24時間は非常に楽しみだ。昨年のことがまだつい昨日のように思える。1年経つのは本当に早いし、とても忙しい1年だった。昨年のル・マン以降はとても良いシーズンだったし、富士では、優勝チームの一人として楽しめた。更に、フォーミュラ・ニッポンのチャンピオンも獲得出来たのが良い記憶だ。昨年と比べると、準備はすごく出来ていると思うが、さらに、もう少し速さが欲しいし、レースに勝つための運も必要だと思う。個人的には、昨年の経験のお蔭でずっとリラックスしている。昨年は初めての経験で、その特別な雰囲気が印象的だった。ル・マンのコースは超高速でたくさんのドラマが生まれるが、昨年多くを学んだことで今年は心構えも出来ている。

    アンソニー・デビッドソン #8:
    ル・マンに戻って来られて興奮しているし、昨年よりはずっと良い結果が出せることを期待している。12ヶ月前にル・マンにやって来て以来、いろんなことが起こった。チームは多くを学び、成熟したし、私自身もあのアクシデントの後のリハビリを完了した。あの記憶よりももっと素晴らしいことを成し遂げるつもりだし、体調は万全だ。チームには絶対の信頼を置いているし、チ−ムメイトはとても速い。過去の何ヶ月か、短期間集中プログラムをこなし、昨年からいかに進歩したかをテストデーでも見せることが出来て嬉しい。いくつかの試練が待ち構えていることも承知しているが、準備は出来ている。我々は出来うる最善の仕事をして、最良の結果を出すべく、プッシュし続ける。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    私にとって2回目のル・マン24時間レースであり、昨年の経験から、とても多くの事を学んだ。既に特別なコースであることは分かっていたが、初めてレースを戦ったことでさらに深く知ることが出来た。昨年、我々の#8はル・マンで初めてシェイクダウンを行ったが、理想的とは言えなかった。今回は、はるかに良い状況であり、全力で挑戦出来ることを願っている。もちろん、最も大事なことは、チェッカーフラッグを受けることだが、それすら過酷なレースでは容易なことではない。最終的に、我々は、トップでチェッカーフラッグを目指したいが、その前に、着実な積み重ねへと多くの仕事をこなすことが必要だ。チームは挑戦に何が必要かを知っており、とても信頼して良い仕事が出来る。しかし、ル・マンはル・マンであり、24時間はとても長い。

    ステファン・サラザン #8:
    私の夢はル・マン、そこでの勝利だ。レースは厳しく、このイベントへと万全の態勢を整え、毎年レースを待ちわびることが私の人生でもある。何回も表彰台に上がり、多くのリードをものにしたが、残念ながら未だに勝利を手にしていない。今年こそはと期待している。とても厳しい24時間にわたるレースだが、我々はテストプログラムとトレーニングプログラムのお蔭で準備は整った。ル・マンのコースは、ほとんどが公道を使用するとてもユニークなものだ。木々は近くに迫り、多くの逸話を残してきた。そして、我々は、通常のサーキットとの違いを感じている。私はこの雰囲気が好きで、このコースの1メートル1メートルを知り尽くしている。ということで、スタートが待ちきれない。

    6月19日(水)フリー走行(現地時間16:00−20:00)の後、予選1回目(22:00−00:00)、翌20日(木)の2回の予選(19:00−21:00、22:00−00:00)によって決勝レースのスターティンググリッドが決定。22日(土)の15:00に24時間レースのスタートが切られる。

  • 小林可夢偉、ル・マン24時間レースの初公式テストに困惑?!

    小林可夢偉、ル・マン24時間レースの初公式テストに困惑?!

    小林可夢偉は、9日(日)フランスのサルト・サーキットで行われたル・マン24時間レースの公式テストデーに参加。小林可夢偉のAFコルセ 71号車GTE Proカゴリーの12台中8番手タイムでセッションを終えた。

    今年のル・マン24時間レースのGTE Proカゴリーには、コルベット・レーシング、SRTモータースポーツが参戦し、激戦となっている。

    セッションでは、アストンマーチンの97号車がトップタイム、99号車が2番手タイムを記録。3番手にはポルシェの92号車が続いた。

    AFコルセは、アストンマーテン、ポルシェ、コルベットの後塵を拝し、小林可夢偉の71号車が8番手タイムを記録した。

    ル・マン24時間レース初参戦となる小林可夢偉は、初めての3名体制でのテストにやや困惑した様子をみせた。

    「ル・マンのテスト暇過ぎ! 3人で1台の車シェアは初体験ながらも、ずっとiphone触ってます。 次はいつ走れるのかな。。」と小林可夢偉はTwitterに投稿。

    「一周4分以上もかかったらラップタイム一生懸命追ってもイマイチ謎なんだよ。。」

    「ル・マンのGTクラスシケインカットはもはやシケインじゃなくて直線として見なす勢いでした! ハイ!勉強しました! これでレースウィークは1秒稼げるぞ^_^ あとは直線ですな。。(ー ー;)」と初のル・マンにやや戸惑いをみせた。

    Pos N° Car Driver Team Laps Gap Best lap Av speed Pits
    31 97 ASTON MARTIN VANTAGE V8 DUMBRECK P. ASTON MARTIN RACING 23 36.223 3:58.806 205.5 8
    32 99 ASTON MARTIN VANTAGE V8 MAKOWIECKI F. ASTON MARTIN RACING 33 36.565 3:59.148 205.2 11
    34 92 PORSCHE 911 RSR LIETZ R. PORSCHE AG TEAM MANTHEY 38 36.827 3:59.410 204.9 7
    35 91 PORSCHE 911 RSR BERNHARD T. PORSCHE AG TEAM MANTHEY 37 36.837 3:59.420 204.9 8
    36 73 CHEVROLET CORVETTE C6 ZR1 MAGNUSSEN J. CORVETTE RACING 42 36.908 3:59.491 204.9 9
    37 98 ASTON MARTIN VANTAGE V8 LAMY P. ASTON MARTIN RACING 35 36.991 3:59.574 204.8 7
    38 74 CHEVROLET CORVETTE C6 ZR1 WESTBROOK R. CORVETTE RACING 24 37.736 4:00.319 204.2 6
    39 71 FERRARI 458 ITALIA KOBAYASHI K. AF CORSE 28 37.873 4:00.456 204.0 6
    42 93 DODGE VIPER GTS-R KENDALL T. SRT MOTORSPORTS 19 39.148 4:01.731 203.0 7
    45 53 DODGE VIPER GTS-R FARNBACHER D. SRT MOTORSPORTS 26 40.698 4:03.281 201.7 8
    46 51 FERRARI 458 ITALIA FISICHELLA G. AF CORSE 20 40.911 4:03.494 201.5 4
    54 66 FERRARI 458 ITALIA JMW MOTORSPORT 37 45.544 4:08.127 197.7 7